セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
GWコイン大還元祭
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『文化、その他(レーベルなし)(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全915件

  • 三味線職人からヴァイオリン製作に目覚め、独学で世界的評価を受ける名器を作り上げ、輸出するまでに至った栄光の軌跡を、近代化による洋楽の普及と発展を交えながら辿る。
  • シリーズ3冊
    3,3006,600(税込)
    著:
    小森陽一
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    文学作品の作者とは何者であり、読者とは、また何者なのか。
    〈作者〉と〈読者〉の相互作用としての〈書く〉ことと〈読む〉ことを捉え返すことを通じて、エクリチュール(文字表現)の文字の連なりのなかに埋もれた意味やイメージをたどる。近代文学研究の泰斗のデビュー作を増補して復刊。

    宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を呼び水にして、近代小説を築き上げた二葉亭四迷の『浮雲』や坪内逍遥『小説神髄』、森鴎外『舞姫』、夏目漱石『坊っちゃん』、さらには横光利一『蝿』、にいたるまでのさまざまな作品を、クリステヴァやボードリヤール、バルトらの文学論も援用しながら多元的で重層的に読み込み、近代日本文学の〈語りの構造〉を解明する記念碑的な論文集。
  • 2,200(税込)
    著:
    妙木忍
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    全国の温泉地にあった性愛シーンの等身大人形や性にまつわる品々を展示した「おとなの遊艶地」――等身大人形製造文化と日本古来の性信仰と娯楽産業が融合した文化装置を訪ね歩き、「身体の観光化」の視点から成立過程と消費されてきた実態を考察する。
  •  ホラー小説家で映画評論家の著者が2年間移り住んだロンドン。1989年から1991年まで、彼の地での出来事を、失敗談はもちろんのこと、生活のすべてを洗いざらい書きまくった滞在日記。部屋探しからバーゲン情報、コンサートのチケット取り、泥棒に入られた体験談、根強く残る階級社会、イギリス料理は美味しいか……。好奇心あふれる著者渾身のエッセイ集。電子版あとがきを追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。
  • 1,540(税込)
    写真・文:
    内堀タケシ
    レーベル: ――
    出版社: ポプラ社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ランドセルをアフガニスタンに贈る活動を紹介した写真絵本。アフガニスタンでは内戦が続き、学校に通うことが難しい状況です。日本から贈られたランドセルは、カバンとして使われることはもちろん、机代わりにもなります。学校は「希望」。教育をうけることが、貧しい生活を変えていくと信じています。日本のように学校で、学び、無邪気に遊ぶという「普通の生活」が、貴重で大切なことと改めて考えさせられます。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    大野説は如何にして闇に葬られたのか?
    言語学界の固執を暴き、タミル語でしか分からない古代日本語の本当の意味を追求する。

    大野 晋博士による「日本語タミル語説」は、提唱されて以来40年間経つ今日まで、多くの学者によって全否定されてきた。
    しかし本当にこれはおかしな説なのだろうか?
    例えば、ヤマトはタミル語で日の本、巻向は日の出、木花開耶姫は「王の命・早く・散らす」姫を意味する。
    これまで意味不明とされてきた日本書紀・万葉集・古代地名などの未詳語をタミル語で解くと、驚くべき古代日本の真実が明らかに!!
  • 核開発を牽引する「偉大な国」で,安全保障や経済発展のために犠牲にされ,環境汚染の最前線で生きるアメリカ先住民の人びと.「最大多数の幸福」を名目に,いかに彼らの存在が不可視化されてきたか.セトラー・コロニアリズムによる支配の構造と,それに対する粘り強い抵抗の歩みを,長年の調査をもとに描き出す.
  • 現代世界の急速な変貌のなかで,人類学はどのような可能性をもつのか.本書は,民族,文化,地域などの基本概念を再検討し,人類学の記述や方法を根底から問い直すことで21世紀における理論的枠組みを示すものである.研究者のみならず,多元化する世界の中で「異文化」を考える読者にも必読の書.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    花札が好きな小学生・もえの前に、きゅうに言葉を話すカエルがあらわれた!
    『麿のことは「かえる大納言」とよぶように』

    「おにぎりとおむすびの違いってなに?」
    「緑色なのに『青信号』とよぶのはなぜ?」
    「アメリカのことを『米国』とも書く理由は?」
    「『わたし』『オレ』『拙者』『まろ』……日本語はなぜこんなに一人称が多い?」

    などなど、よくよく考えれば理由がわからないさまざまな日本語のふしぎを、やたら日本語にくわしいカエルが徹底解説!(でもわからないことも多い……)

    ●日本語にオノマトペ(擬音語、擬態語)が多いわけ
    ●浅草(あさくさ)にある浅草寺(せんそうじ)のなぞ
    ●ひらがなとカタカナ、どっちが先に生まれた?
    ●日本は「にっぽん」?「にほん」?
    ●「卵焼き」と「玉子焼き」って同じもの?
    ●大手町(おおてまち)と永田町(ながたちょう)、漢字の読み方はどうやって決まる?
    ●二十歳のことを「はたち」と読むわけ
    ●「越南」、これはどこの国のこと?
    ……などなど

    知れば知るほどおもしろい、日本語のなぞをめぐる大冒険に出かけよう!
  • 主人公の少年チャビが世界中を冒険しながら宝物をさがすシリーズ。第1弾の舞台は中国。幻の名画:楊貴妃の肖像画を持ち逃げした宿敵ドス・サントスから肖像画を取り戻すことができるか…。この1冊で中国の歴史や文化を知ることができる学習まんが。
  • 不穏な海外情勢、上がらない給与、SNSとネット情報の洪水…。複雑で先の見えない今ほど、世間のノイズに動じない「心の軸」の持ち方が必要な時代はありません。しかし、私たち日本人ははるか昔からそんな時代を生き抜く知恵を受け継いできました。それが茶道から広がる「和」の教養。
    2022年2月に発売された前作『「お茶」を学ぶ人だけが知っている 凛として美しい内面の磨き方』は、新型コロナのまっ最中に自分磨きの方法に悩む方々に向け、茶道から学ぶ「立ち振る舞い」「メンタル」の整え方を学ぶ本でした。
    コロナ明けの発売となった今作は、30年間現役のグローバル茶道家が、500年の歴史を持つ和の教養を8つのジャンルに分け、読みやすくコンパクトにまとめました。現在和文化への回帰が高まっている30-50代の女性に、また、急速に回復しつつあるインバウンドの方々、海外での外国人の方々とのコミュニケーションにも必携の一冊です。ぜひ二冊揃えてのご購入をおいためいたします。<br
    >
    【目次】
    「人」の章
    茶道初めの一歩
    茶道を日常に活かす
    茶道から学ぶ人間関係の極意
    美しい立ち振る舞い
    季節のお茶会を楽しむ
    お客の心得
    亭主の心得
    利久七則
    有名な茶人
    茶人の逸話

    「心」の章
    和敬清寂
    自分軸
    心を整える
    今を生きる
    季節感
    五感
    おもてなしの心
    わびさび
    引き算の美学
    美意識

    「茶」の章
    茶と茶道の歴史
    抹茶ができるまで
    濃茶
    薄茶
    抹茶の頂き方
    お茶の効能
    お点前
    自宅で抹茶を点てる
    抹茶で作るお菓子

    「禅」の章
    禅の歴史
    栄西禅師
    茶禅一味
    お茶の禅語
    季節の禅語
    掛け軸
    坐禅

    「食」の章
    和食の歴史
    茶事の流れ
    懐石
    懐石の頂き方
    懐石における日本酒
    和菓子の歴史
    和菓子の種類
    和菓子の頂き方
    季節の和菓子
    自宅で簡単に作れる和菓子

    「器」の章
    茶道具の種類と扱い方
    千家十職
    茶碗の基礎知識
    茶入と棗
    茶杓
    偉人が使った茶道具
    現代アート
    見立て
    茶箱

    「衣」の章
    着物の歴史
    季節の着物
    お茶の場での着物
    着物の楽しみ方
    古典的な着物・新しい着物
    帯の選び方・結び方
    着物の作法
    茶道着あれこれ
    洋服でのお茶会
    風呂敷

    「住」の章
    にじり口
    茶庭
    茶室探訪
    立札
    野点
    華道の歴史
    季節の花の入れ方と拝見の仕方
    花器の種類と扱い方
    香道の歴史
    季節のお香と香合
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    昭和最後の9年間、わずかに残る伝統マタギの集落に通い、狩り、皮はぎの神事、熊祭り、山の神祭り、小屋がけ、火起こし、装束や猟具など撮影した記録。347枚の写真と聞き書きから伝統マタギの全貌が浮かび上がる。
  • 北欧には幸せな気持ちになれるささやかなことがたくさんあります。森でベリーやきのこを探して。小さな街で手作りのものと出会って。街の中のデザインにも、ちょっとした遊び心が感じられます。北欧に精通した12人が見つけた365の“小さな愉しみ”――。
  • 夜の東京を散歩すればどこへでも行ける。夜の東京を散歩すればなんにでも会える。800万の光と800万の陰が不思議な景色をつくる東京を夜、歩こう。――<本書冒頭より>

    「闇からの凝視、それは本当の世界と向き合うための数少ない方法の1つだ。本書は未知の東京と出会うためのコンパスである。」――写真家・冒険家 石川直樹(2008年 開高健ノンフィクション賞、講談社出版文化賞受賞)

    ●都会の夜は、
    奇々怪々な闇だらけ
    モノトーンの世界に迷い込み、
    伝説に浸るーー
    1 夜は異界を歩く時間
    2 夜はタイムスリップの時間
    3 夜は宇宙を歩く時間
    4 夜はワープする時間
    5 昼も夜を歩く時間
    6 夜は過去を見る時間
  • 私たちの生活の中にあふれているさまざまな「色」。配色によって変わる色のイメージや色の名前の由来など、身近な色のふしぎに迫る一冊。

    さくら色、にじ色、抹茶色……私達のまわりにはさまざまな色が広がっています。普段何気なく見ている色を探ってみると、使われている色には意味があったり、目にする色によって心理的な影響を及ぼすことがわかります。本書では、身近な色のふしぎや心へのはたらきをイラストで紹介した一冊です。 【目次より】〈第1章〉 「植物」「昆虫・動物」「空や水」「鉱物」などのテーマにわけて色の名前の由来を紹介しています。 〈第2章〉 世界の国の特徴がわかる国旗の色、冠婚葬祭、年中行事で使われる色、禁止や注意を示す道路標識の色、スポーツで使われるユニフォームの色など。さまざまな角度から色のはたらきについて探ります。 〈第3章〉 暖かい色・寒い色、部屋が広く見える色・狭く見える色、補色の関係など。実際に目で見て「色のふしぎ」を体験できます。 〈第4章〉 光と色の関係、光の三原色、色の三つの性質など、色についての基礎知識がわかります。
  • 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

    良純が行った!語った!歴史探訪ガイド。

    芸能界屈指の鉄道好きで、歴史知識も豊富な俳優の石原良純さんが、東海道新幹線の沿線地域にある名城や史跡35か所を実際に巡り、紹介する。
    旅情気分を誘う写真を楽しみながら、歴史知識も身につく1冊。NHK大河ドラマ『どうする家康』で話題の徳川家康ゆかりの城や寺社も多数掲載。

    「歴史的な場所に立つと、武将など主人公の視点で風景を見ます」と語る石原さん。
    本書を片手に現地を訪れたら、読者の皆さまの目に映る景色もひと味変わること請け合いです。

    本書で掲載する史跡一例…小田原城、浜松城、郡上八幡城、二条城、大坂城、願成就院、静岡浅間神社、龍潭寺、関ヶ原古戦場など

    ※この作品はカラーです。

    (底本 2023年9月発売作品)
  •  妖しく毒づく悪の華! 袴垂、酒呑童子、石川五右衛門、鼠小僧次郎吉、日本左衛門、雲霧仁左衛門など、日本史に跳梁抜扈し数々の悪業の限りを尽くした、大胆不敵な怪盗たち。その凄腕と生きざまについて、歴史書をひもといて追いかけ、痛快に描く。

    *袴垂
    *妖しの女盗賊
    *謎の鐘泥棒
    *酒呑童子
    *藤原純友
    *風魔小太郎
    *石川五右衛門
    *江戸の三甚内
    *鼠小僧次郎吉
    *日本左衛門
    *雲霧仁左衛門
    *市松小僧(五人小僧(1))
    *稲葉小僧(五人小僧(2))
    *田舎小僧新助(五人小僧(3))
    *葵小僧(五人小僧(4))
    *木鼠小僧長吉(五人小僧(5))
    *鬼薊清吉
    *藤岡藤十郎・無宿人富蔵
    *青木弥太郎・情婦おたつ

    ●桐野作人(きりの・さくじん)
    1954年、鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。主な著書に『本能寺の変の首謀者はだれか』『龍馬暗殺』(吉川弘文館)、『織田信長 戦国最強の軍事カリスマ』(新人物往来社)、『薩摩の密偵 桐野利秋』(NHK出版新書)、『猫の日本史』(洋泉社新書)など多数。
  •  蜀を獲り、馬超と連携して曹操を討つべし! 赤壁の戦いで魏の大軍を撃破した呉の智将・周瑜は、孫権に進言する。それは孔明の天下三分の計の上をいく大戦略だった。だが周瑜の壮図の前に、劉備と天才軍師・諸葛孔明、そして思わぬ敵が立ちはだかる。
     英雄、豪傑、謀将雲の如き三国志の中でも屈指の軍略家にして白面の貴公子、呉の大都督・周瑜公瑾。彼が赤壁の戦いののち急死せず、中原制覇の大計に邁進していたら……。曹操が、孫権が、劉備・孔明が覇を競った戦乱の三世紀初頭を描く壮大な三国志シミュレーション小説。

    ●桐野作人(きりの・さくじん)
    1954年、鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。主な著書に『本能寺の変の首謀者はだれか』『龍馬暗殺』(吉川弘文館)、『織田信長 戦国最強の軍事カリスマ』(新人物往来社)、『薩摩の密偵 桐野利秋』(NHK出版新書)、『猫の日本史』(洋泉社新書)など多数。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    1930年代と50年代、それは人々が主体性に目覚め、闘争や自己表現を集団で企てた時代だった――戦争文学から綴方運動、女性運動、原水爆言説を議論の対象にして、多様な表象行為を実践する人々のありようを解きほぐし、〈民衆〉の今日的な可能性に迫る。
  • シリーズ3冊
    2,200(税込)
    監修:
    一柳廣孝
    編著:
    茂木謙之介
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    芥川龍之介や三島由紀夫、村上春樹、川上弘美らのテクストと、天皇制・植民地・ナショナリズムといったテーマが交差するとき、そこには〈他者〉としての怪異が浮上し、私たちを恐怖に陥れる。

    亡霊、ドラキュラ、オカルト、ノスタルジー、出産などの分析をとおして見えてくる近代における文化規範が、怪異と合わせ鏡であることを解き明かす。怪談作家・黒木あるじへのインタビューも充実。シリーズ完結。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    戦前期に渋沢と今は、日本の生活や民俗を収集・展示して新たな価値観を発信する博物館の設立のために奔走する。その活動は戦後、国公立の博物館設立として結実した。2人の知の巨人が若き日に目指した夢とその道のりを、豊富な資料から浮かび上がらせる。
  • 緻密な統計分析とダイナミックな論理展開で米国における格差拡大の背景と社会関係資本〈ソーシャルキャピタル〉の重要性を論じてきたR・D・パットナム。『孤独なボウリング』『われらの子ども』などのベストセラーに次ぐ本書では、米国の過去100年におけるコミュニティ志向の上昇・下降について政治、経済、社会、文化、人種、ジェンダーの各領域から検証。危機的状況にある現在の米国が再び〈上昇〉するためのヒントを探る。
  • 聖ヨハネ騎士団(通称・マルタ騎士団)は、創設から約千年を経た今なお国際社会から独立国としてパスポートの発行を許され、1万人を超える騎士を擁する現存世界最古の騎士団である。テンプル騎士団、ドイツ騎士団と並ぶ中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つが、なぜ21世紀の現代まで存続し、国連に席を与えられ、100カ国以上と国交を結んでいるのだろうか? 謎に包まれた知られざる騎士の国、その栄光と流転の歴史を、日本国籍として約1世紀ぶりに騎士に叙任された筆者が紐解く。

    緒言 救貧と信仰の守護者

    歴史序章 十字軍(ヨーロッパ、1095-1099)

     叙説Ⅰ 騎士と騎士道、そして騎士団

    歴史第一章 誕生(聖都エルサレム、1099-1149)

    歴史第二章 防衛(シリア・パレスチナ地方、1150-1291)

    歴史第三章 海へ(キプロス島、1291-1307)

    歴史第四章 覇者(ロードス島、1307-1452)

    歴史第五章 勝利(ロードス島、1453-1520)

     叙説Ⅱ マルタ騎士の戒律、そして一生

    歴史第六章 死闘(ロードス島、1520-1522)

    歴史第七章 家(マルタ島、1523-1564)

    歴史第八章 大包囲(マルタ島、1564-1565)

    歴史第九章 守護者(マルタ島、1565-1675)

     叙説Ⅲ マルタ騎士団総長列伝

    歴史第十章 衰退(マルタ島 1675-1798)

    歴史第十一章 漂流(ヨーロッパ、1798-1834)

    歴史第十二章 再起(ローマ、1834-2012)

    歴史終章 現代(全世界、2013-)

     叙説Ⅳ 「領土なき国家」としてのマルタ騎士団

    後記 騎士から見たマルタ騎士団
  • 1,320(税込)
    著:
    秋山賢司
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    紫式部と清少納言が打ったらどんな結果になるか、松尾芭蕉はどのくらい強かったのか。夏目漱石は? 正岡子規は? さらに杜甫は? 蘇東坡は? 残された作品(うた)だけが推理の材料。

    ●こういうものが読みたかった! という一冊として躊躇なくこの本を挙げる。碁の対局をみるたびに、これは詩であり、哲学だという思いを深めるばかりだが、本書によって古今東西の囲碁の詩と出会い、囲碁のドラマに分け入る。詩人の心に湛えられた碁の真髄は勝・負の世界を少しく超えて永遠だ。盤上に生まれた味わいある詩の空間を共有するよろこびは、碁を打つ愉悦に劣るものではない。――馬場あき子
  • コーヒー文化のトレンドを追うものではなく、アメリカの人類学者が、長年の調査とフィールドワークをもとに著した「日本のコーヒー」と喫茶店についての文化誌である。世界最高の品質とされる日本のコーヒーは、どのようにして生み出されてきたのか? 歴史だけでなく、社会のありようと多様な喫茶店の姿、手仕事にこだわる職人たちの姿を通して描き出したユニークな文化論。前版刊行後の新情報を追加し、訳文も全面的に見直した。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    身体は様々なものとの関係性の中でこそ、捉えられ、認識される。近世日本の養生論が説く、気を充たし巡らす身体についての言説を分析し、家、身分、老い、貨幣経済、自然環境など、多様な関係性の結節点としての身体を描きだす。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    独立前のパキスタンにおいて最大級の規模を誇ったムスリムの結社、イスラーム擁護協会。彼らが行った模範的ムスリム女性としての教育は、図らずも女性の個人としての自覚を育て、政治運動への参加を促していった。本書では、機関誌などの1次資料を丹念に紐解き、擁護協会の活動により発展していった「近代ムスリム市民社会」が、パキスタン独立の原動力の1つとなったことを実証する。
  • 無償で臓器を提供した家族の背後に見え隠れする苦悩、部品化した身体の行方、脳死論争の現在……。制度と実践を緻密に分析することで、身体への技術的介入の先に現れる、生と死の姿を浮き彫りにし、社会と経済の秩序再編のプロセスを描き出す
  • ダンスホールの閉鎖やレコードの検閲、「健全」な娯楽の推奨などに顕著なように、満洲事変期からアジア・太平洋戦争期に至る戦時期には、政治や経済だけではなく、文化や日常生活が総力戦体制に組み込まれ、統制されていた。

    帝国議会や各種委員会の議事録、文部省、内務省、警視庁、内閣情報部(のちの情報局)の資料、新聞報道などの歴史的な史料やエビデンスを丹念にたどり、国民精神総動員運動や厚生運動の内実、決戦非常措置要綱の狙いや背景などを解説しながら、戦時下の娯楽政策の全容と変遷を明らかにする。

    統制や制約、あるいは自主規制や忖度などが入り交じるなかで、音楽・映画・演劇・文学・美術など、日常に欠かせない娯楽が戦争に否応なく動員され、ダンスホールやカフェなどの飲食業が転廃業や従業員の解雇を余儀なくされた実態を浮き彫りにする。
  • 衣食住のルールから冠婚葬祭のマナーまで。これさえ知っていれば、日本人としてどこに出ても恥ずかしくない、「大丈夫な大人」になれます。大人の学び直しにも最適!

    衣食住のルールから冠婚葬祭のマナーまで。これさえ知っていれば、日本人としてどこに出ても恥ずかしくない、「大丈夫な大人」になれます。大人の学び直しにも最適! 親子で楽しく話しながら、礼儀作法やしきたりを身につけられる一冊。
  •  干支にはなぜ猫年がないのか? 日本で初めて猫を飼ったのは誰か? 江戸時代の猫の値段は? 猫の民話や神話にはどんなものがある? 猫の毛色と性格には関係がある? 古今東西の歴史・文献が示す、猫と人間の不思議な関係性。最新科学が証明した、猫の身体能力や遺伝。猫に関する雑学が盛りだくさん、猫好きのための一冊!

    第一章 猫と人が暮らしはじめたころ
    第二章 エジプトから世界へ
    第三章 猫は幸運のシンボル
    第四章 『猫の天国』日本
    第五章 価値ある動物、それは猫
    第六章 ヨーロッパでもペットの王座に
    第七章 アニマルセラピー
    第八章 日本の猫伝説
    第九章 ヨーロッパの猫伝説
    第十章 猫の謎を科学する
    第十一章 猫の超感覚
    第十二章 猫の毛色(遺伝と性格)

    ●西谷 史(にしたに・あや)
    1955年三重県生まれ。北海道大学を卒業。東芝在職中にデビュー。独立後『デジタル・デビル・ストーリー女神転生』(徳間書店)で長編作家に。『女神転生』はオリジナルアニメ、RPGゲームの原作となる。他に『神々の血脈』(角川書店)、実写ゲームの原作となった『東京SHADOW』(電撃文庫)等がある。屋外で生きる猫達が好きで、孤島や、方々の街に観察に出かけて『ど~してねこ年はないのか!?』を書いた。
  • 理性的討議にもとづく合意という市民的公共性を建て前とする議会制民主主義のみが民主主義ではない.ナチスの街頭行進や集会,ラジオの聴取が可能にした一体感や国民投票は,大衆に政治的公共圏への参加の感覚を与え,19世紀とは異なる公共性を創出した.メディア史の視座から日独の戦中=戦後を比較し,現在の問題を照射する.
  • 2,970(税込)
    著:
    赤坂憲雄
    レーベル: ――
    出版社: 岩波書店

    「食べちゃいたいほど,可愛い.」このあられもない愛の言葉は,〈内なる野生〉の呼び声なのか.食べる/交わる/殺すことに埋もれた不可思議な繋がりとは何なのか.近代を超え,いのちの根源との遭遇をめざす,しなやかにして大胆な知の試み.神話や物語,祭りや儀礼等を読み解き,学問分野を越境してめぐる,魅惑的な思索の旅.
  • 1,100(税込)
    著:
    高橋義孝
    レーベル: ――
    出版社: PHP研究所

    何事にも“のっぺらぼう”なる世間に向け、天下の粋人が言葉のヤイバをうち放つ。辛辣で、骨太く、かつ生真面目な辛口・甘口随想集。

    「こだわり」こそ人間の美学―― 何事にも“のっぺらぼう”なる世間に向け、天下の粋人が言葉のヤイバをうち放つ。辛辣で、骨太く、かつ生真面目な辛口・甘口随想集。
  • 多くの人は、オークションに出品された有名な絵画の落札額に驚愕したり、困惑したりしたことが少なからずあるはずだ。なぜ人びとは困惑するのか? その根源には、値段が付けられる「プロセス」の不透明さがある。
     本書では、アート市場という特殊な交換の場におけるゲームのルール、「意味の交換システム」の存在を明らかにする。そして、経済学的理論モデル、インタビュー、データ分析、さらに参与観察などの社会学的方法を用いて、その特徴を分析していく。
     経済学では、商品の値段は単なる値だが、それは芸術家とその作品に「象徴的意味(信頼・名声など)」をもたらすだけでなく、アート市場の根幹をなすものでもあるのだ。



    ◆目次

     まえがき

    序章  イントロダクション――アートの価格は単なる数字ではない――

    1章 アート市場の構造――芸術はいかに商品化されるのか――

    2章 意味の交換――支援と感謝の気持ちを交換する――

    3章 後援者VS便乗者――ギャラリーとオークションはなぜ相容れないのか――

    4章 価格の決定要因――統計分析からみるアートの諸要素と価格の関係性――

    5章 値付けの技術――ディーラーは実際にどのように価格をつけるのか――

    6章 価格の物語――価格はどのように正当化されるのか――

    7章 価格の象徴的意味――価格に込められた意味を読み解く――

    8章 結 論――価格が私たちに語りかけること――

    付録A/インタビュー質問票  付録B/インタビューサンプルの解説
    付録C/美術品価格の記録   付録D/美術品価格のマルチレベル分析

     参考文献  索引
  • 一攫千金を夢見て、血で血を洗う戦闘に明け暮れ、金銀財宝を略奪。その一方で、航海中は数か月も身体を洗えず、水と食料が徐々に減っていく恐怖と隣り合わせの生活を送る――。17世紀後半、カリブ海でスペインの植民地や商船を襲撃してまわった海賊たち。「短いながらも愉快な人生」をモットーとした男たちは、いかなる戦法で敵と闘い、どのような日常生活を過ごしていたのか? 『最新世界周航記』のウィリアム・ダンピアなど、7人の海賊が書き残した日誌をもとにして描く、カリブの海賊のリアルな姿とは? なんでもありの時代の空気を見事に表現。ノンフィクションを読む喜び、ここに至れりと思わせる傑作!/【目次】訳者まえがき/第1部 黄金への渇望/1 プリンセス/2 黄金の剣士/3 地峡/4 ゴールデン・キャップ/5 決死隊/6 西半球で二番目に大きい都市/7 根っからの海賊/8 気楽なカヌーの旅/9 漂流者たち/10 奇襲/11 ドラゴン/12 運任せの勝負/13 甲板を流れる奔流のような血潮/14 叛乱/第2部 南海/15 我らが銃の銃口/16 海に呑みこまれる/17 高潔であっぱれな勇者/18 ヘビの髪を持つ姉妹/19 浮かれ野郎ども/20 水、水/21 代償金/22 八十五人の屈強な仲間たち/23 ロビンソン・クルーソー/24 非常に美しく堂々とした町、セント・マーク・オブ・アリカ/25 うずき/第3部 苦境/26 射殺を覚悟する/27 積み薪/28 瀉血/29 温められた甲板/30 ホーン岬/31 陸地初認/32 銀のオール/33 続編/謝辞/参考にした資料について
  • 「アメリカ最高」を信じて疑わない米国人家族が中国旅行の帰途、ついでに立ち寄ったジャパン。
    東京、宮城、岩手、京都、そして大阪。
    そこで待ち構えていたのは、彼らが思いもよらない驚きと感動の連続だった…。
    在米35年のハリウッド映画プロデューサーが、外国人目線で綴った日本文化私論。

    <本文より>
    ★「人が乗って来るときにドアを開いてキープすることはあっても、降りるときに初対面の人に先を譲られたのなんて生まれて初めてよ」
    ★「他人のことを考えて人が動くジャパンでは、それをしない方がアブノーマル(普通じゃない)なんだよ、きっと。アメリカじゃ、ソーシャリズム(社会主義)みたいだと思って誰もしないだろうけど」
    ★「満員電車の乗降客、エレベーターやエスカレーターの中、有名店に並ぶ行列。どれをとっても、日本人は絶妙にバランス(均衡)をとるのがうまい」
    ★「Ekiben(駅弁)は、食べる人の心を豊かにしててくれる、メルヘンチックな、日本文化のTreasure box(玉手箱)みたい!」
    ★「アメリカじゃ、日本のアニメやアイドルはもうメインストリーム(主流)だし、京都の伝統文化とは全然違うサブカルチャー。こういうのが一緒に存在してる日本って、ほんとにDeep(深い)」
    ★「日本に来て一度も怖いと思ったことがなかった。中国じゃ、毎日のようにそういう感覚だったけど」

    【目次】
    1章 日本嫌いのアメリカ人がたった7日間で日本を大好きになった理由
    トーキョーと東京(ジャパニーズ・ホスピタリティ/驚きのエレベーター/ラッシュ・アワーとエスカレーター)
    ルール違反(規律を越えた規律)
    自然体のサービス精神(譲ることが美徳/整列乗車という非常識)
    均衡の国(秩序というライフ・エレメント/心が豊かな国はどっち?/ニックが日本を毛嫌いする理由/日本人の長所)
    ミラクル・パイン(駅弁と包装は日本カルチャーの粋/3・11とトモダチ作戦/奇跡の一本松のメッセージ)
    「お持ち帰り」の思想(ジャパニーズ・エフェクト/ワン・フォー・オール)
    セツヤクという知恵(味噌スープと日本人/ケチとセツヤクの違い/工夫というモチベーション)
    歴史の重さ(共存する伝統文化とサブカルチャー/ディープな国)
    「五感」で食べる(京の食事)
    小さくて大きい国(日本の真の素晴らしさ/日本文化の多様性とは/下積みと温故知新)
    リタイアするなら日本!(長寿と思いやりの国/ジャパン・ラブ)

    2章 日本文化が世界の中心になる?
    日本の職人気質(スティーブ・ジョブズとニッポンの力/世界の頂点を極めたジャパニーズ・ウイスキー)
    ジャパン・カルチャーへの世界の憧れ(モノづくりスパイラル/分煙文化/「ありがとう」ハザード)
    ネクスト・ジャパン・クール(ハリウッドで人気のお好み焼き/世界中で人気の居酒屋/日本オリジナルのボトルキープ文化)
    近未来的ジャパニズム(オリジナルをしのぐ「品種改良」/「忍耐」vs「リベンジ」/ささやか)
    ジャパン・ラバー(まるでボクサーのように/5つの言語と日本式マルチタスク)
    旬という概念(日本人であることの「豊かさ」/唯一無二の四季折々という“空間”)
    隙間カルチャー(ハリウッドの脚本には存在しない「……」/日本式ノールック・パス)
    一服する、一息入れる(喫茶というスタイル/ブレイク・タイム「日米比較論」)
    日本カルチャーが世界標準になる日(欧米文化は「HOW」の文化/HOWよりもWHYが大切な理由)

    3章 なぜ世界は日本のマネをするのか
    日本人の世界での評判(ブラジルの「日本神話」/グローバル・スケールでの信頼/円はドルと並ぶ世界のメジャー通貨)
    日本人が知らない日本人特有の才能(外国人が見た日本人らしさ/「きれい」がライフスタイルの国)
    細分化カルチャー(日本人は細分化の名人/高品質というジャパン・ブランド)
    親切心から生まれる製品(現地人目線のローカライズ/ハラルと日本人)
    無駄口の副作用(勤勉と誤解/カジュアル・トークとアイドル・トーク)
    アイ・キャンディー(天下無敵のディスプレイ技術/〝棚ぞろえ〟の美学とマジシャンのような店員/電話の前でのお辞儀)
    「きめ細か」という世界唯一の感性(キメとディテールの違い/「心地よさ」へのこだわり)
    一国一城の主(塀をめぐって/世界で一番「長」の多い国)
    気風というカルチャー(米国人スタントマンが合気道で得たもの/叱らない教え)
    「叩き上げ」コンセプト(リカバリー・ショットとイノベーション/人材育成のハイブリッド・スタイル)
    Think like Japanese!(ハリウッドがマネする「ドキュドラマ」の衝撃)

    4章 日本人は世界からどう思われているのか
    ジャパニーズであることのメリットとデメリット(人種差別、嫌悪感、神秘さ/日本人はケチ?)
    新しモノ好きの国(ワクワク感とニューイズム/常に何かが新しくなっている国)
    ケジメと日本人(日米ケジメ比較/ケジメと線引き)
    上海より愛をこめて(実は日本人が大好きな中国人/「ドラえもん」ラブ/フレンドリー・スマイルの日中文化論)
    カッティング・エッジ(ジャパニーズ・ベーカリーの衝撃/外国人が脱帽するアレンジ力と想像力)
    普通のことを普通にする国(日本人の「当たり前」は世界の非常識)
    ジャパン・クラス(しつけと日本人/気品のある国)
    日本人は修行好き(習い事の国/「道」と連帯感)
    日が丸い国、気が丸い国(復讐で対峙するアメリカ、連帯感で乗り越える日本/日本流パッケージと「日の丸」)
    浦島太郎目線で見た日本(変わり身の早さと図抜けた対応力/軽自動車と「かっこいい」カルチャー/手土産とおすそ分け/「謝」の国)

    エピローグに代えて―妻の足跡(レガシー)
  • 2,772(税込)
    著:
    清水晶子
    レーベル: ――
    出版社: 平凡社

    作り手不明の貝殻坑道、謎の三角屋敷、ノーム2000体が潜む庭園など…、ひと味違うミステリアスな英国旅行へご案内!
  • NHKディレクターが「猟師」になるまで。

    関野吉晴氏(探検家・医師)推薦!
    「ヒグマ撮りからヒグマ獲りになった著者の、命に向き合う姿勢の変化が真摯に描かれている。何よりも、狩猟現場の描写が臨場感溢れていて、惹きつけられた」

    物語は、NHK自然番組ディレクターだった著者がカナダの先住民を訪ねるところから始まる。トーテムポール彫刻家であり、ハンターでもあるタギッシュ/クリンギット族の“師”と知り合った著者は、狩猟を通じて野生動物の美しさとその犠牲の上に生きることの意味を学んでゆく。

    「泣くな。行きすぎた悲しみは、我が身を捧げてくれた獲物に対し、失礼だ」
    「獲物に最後の力が残されていたら、彼らが死を受け入れるための時間を穢してはならない」
    「彼らの再生のために祈りを捧げよ」

    さらに、新たな赴任地となった北海道で、一人銃を担いで山に入る「単独忍び猟」に挑みながら、野生動物たちの生態を知り、技術を磨いてゆく。そして猟期5年目、ついに「山の王者」ヒグマを仕留める。しかしそこには、思いもかけない「置き手紙」が残されていた――。

    スーパーでパックされた肉を食べることが当たり前になった現代。人間がこれからも地球で生き続けるための知恵=先住民の思想と生き方に魅せられた著者が、NHKを退職して「猟師」になるまでの軌跡を綴る“生命密着ドキュメント”。
  • まちを観察すれば、未来のすがたが見えてくる――まち歩きを楽しみ、まちの歴史と現在を知り、まちづくりのヒントを探す多彩な視点を紹介。

    都市(まち)には人々が集まり、モノやコトが溢れている。目の前の風景をただ眺めるだけでなく、「観察」という行為に高めると、まち歩きは発見に満ち、ビジネスやまちづくりのヒントまで見えてくる。まちを観察する現代の手法を紹介し、東京各エリアを中心に、歩き、カメラに収め、統計的な観察を行った。目まぐるしく変化し続けるまちの活動の断片を記録した、新世紀の考現学。
  • そもそも宗教とは何かと問いつつ、一神教の歩みを辿る宗教思想史講義。複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。
    上巻:古代ユダヤ社会における一神教発生から、キリスト教の展開、ローマ帝国の興亡、イスラム教の形成、十字軍まで
    下巻:スコラ学から、宗教改革、近代国家の形成、アメリカ合衆国成立、ナチズムの世界観、イスラム主義の興隆まで

    宗教とは何か? それは、共同体を作り上げるために必要とされる「フィクション」である。
    そして世界史は、一神教的な信仰を基盤として築かれた共同体が、
    段階的に構造を変化させることによって形成されてきた。
    宗教の基礎を的確に捉えた上で、一神教の思想史を縦横に語る圧巻の講義録。
    まず上巻では、ユダヤ民族が困難な境遇のなかから唯一神の信仰を案出した過程、
    世界宗教としてのキリスト教の成立、ローマ帝国やゲルマン系諸族との関係性、
    イスラム教の出現と拡大、カトリック的教皇主権体制の確立について論じられる。
    下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。
    学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。
    その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。
    こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、
    近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。
    そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。

    「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。
    古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。
    「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」
    ――宮崎哲弥(評論家)

    ※本電子書籍は、「一神教全史 上・下」の合本版です。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「自然にはキケンがいっぱい! でも、みんな精いっぱい生きてるんです」――世界には、生きものがたくさん存在します。パンチやキックなど物理的な攻撃力で戦うものから、臭いや毒で刺激を武器に生きるもの、感染することで生き残ってきたものなど、その生態は多種多様。本書では、様々な技を駆使して生きる動物や植物を、ポップでなイラストとわかりやすい文章で、楽しみながら教えます。特に夏のレジャーで山岳や川辺、海辺などを訪れる際、安全に楽しむための豆知識も充実。いざという時の対処法も収録しました。 監修は動物園の園長を務めた経験もある小宮輝之先生。子どもにもわかりやすく丁寧な解説で、親子で安心して楽しめます。全ての文字はルビ付きで、子どもだけでも読むことができます。 【教養が身につく中央公論新社の児童書シリーズ】
  • 1,650(税込)
    編:
    安藤百福
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    上海、北京から西域まで、現地取材の中国麺尽くし。中国の12の都市・地域の代表的麺約300種が撩乱。シルクロ-ドならぬメンロ-ドをたどりながら、麺文化を考える。

    ●私は中国を歩いて数多くの麺を見てきたが、その作り方、形状、味わい、具材や湯のとり方は違っても、原理は等しく同じであることを知った。つまり、雑穀を粉にして水を加えて練り、ドゥと呼ばれる固まりを作る。麺作りの根本はすべてここからはじまっている。
    麺は中国人の発明である。さらに、麺を蒸す、煮る、焼く、揚げるという技術の発明も中国人によるものである。 
    私は中国における麺の究極の表現は”拉麺(ラーメン)”だと信じて疑わない。もともと、ドゥを手でちぎったり、指で丸めたり、竹で削ったりしながら、人々は一番おいしい麺を志向してきたのである。 ――本文194頁より抜粋
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 1,925(税込)
    著:
    山本勉
    イラスト:
    川口澄子
    レーベル: ――

    これは便利!! 手元のスマホやタブレットに電子版を入れておけば、どんな仏像に出会ったときにも、おがむときにも、すぐに目の前の仏像が検索でき、より深い知識と興味が得られます!

    仏像はやせたり太ったりする! 仏像たちにもソシキがあった!?
    日本だけにうまれた、つくるヒト、ブッシのひみつ!
    累計13万部。新たな「ひみつ」を加えた伝説の仏像本、完全版です。

    この本は「伝説の仏像本」になるだろう。
    いままで、誰もがする、してしまうような本作りをしなかった。
    それがこの本の画期的なところになった。
    ――南伸坊さん(朝日新聞書評)

    これでスッキリ! 仏像早覚え最強マニュアル。
    いくたあまたの仏像解説書では身につかなかった基礎知識が、スンナリと身体に入ってゆくのだ。
    <最強の仏像本>と、私は呼びたい。
    ――柴門ふみさん(週刊文春書評)

    名前も知らない、初めて見る仏像でも、それを観察し、考えるための手がかりが、自分の中にできる。
    ほんとうの「わかる」へと導いてくれる本。
    仏像から始まって、仏教、日本文化、そして人間へ。
    いつの間にか広く、遠くまでを見晴らせる、展望台へと導いてくれる。
    ――橋本麻里さん

    この本では、仏像のひみつの基本中の基本からお話をはじめて、やがてだんだんと、仏像の世界の奥深いところや、仏像のまわりにひろがる霧みたいな中にも、ふみこんでみたいと思います。
    この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが、そして仏像のことを考えるのが、とても楽しくなるのを約束します。(「はじめに」より)
  • シリーズ12冊
    1091,199(税込)
    著:
    鉄人社編集部
    レーベル: ――
    出版社: 鉄人社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    欲望ギラギラ!!1冊まるごと実体験
    ★コミック裏モノJAPAN

    ●体験ルポ
    ・ロリータ専門ホテトルを作って客を恐喝
     お客さんゴメンなさい。実はあのコ、19才だったんです

    ・乱痴気ドラッグ“揺頭”で中国人娘とご乱交!!
     
    ・オレの現金輸送車襲撃体験
     ヤクザに頼まれたアブない仕事

    ・寝てみてナンボの布団セールス
     漁村のオバチャンを狙い撃ち!

    ・僕が喰ったマズ~イ親子丼
     母はサウナのドブスババア、娘はバツイチのベッピンさん

    ・タクシー運転手を怒らせて示談金をもらう

    ・六本木ブロンド美女の正体
     フェラチオされて初めて気づいた

    ・青姦レイプの代償は
     M女に誘われて

    ・200本の裏ビデオで一儲けしたオレ
     ゴミ捨て場で拾った

    ・幸福のブレスレットを付けてみたら…
     ギャンブル連勝!女にモテモテ!?

    ●連載
    ・いたずら和尚 ナムサン
    ・探偵・内藤拓也の事件簿
    ・河内真佐久・男の願望を叶えるシリーズ
    ・パクられちまった!! ~私の逮捕体験~
    ・ほがらか信じる君

    ■著者 鉄人社編集部
    編集部より★本誌掲載記事の中には真似をすると法律に触れるものも含まれています。悪用は厳禁です。
    (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
    ※一部変更して再申請している作品です。お間違いないようお気を付けください。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ロマンだけでは食べていけないが、ロマンのない考古学なんてつまらない! 墓石に閉じ込められたり、原因不明の病にかかったり、人骨と過ごしたり……発掘調査は命がけ! 前代未聞、考古学者たちのノンフィクションエッセイ!
  • 2,200(税込)
    著:
    伊藤龍平
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    近年、怪談会や怪談イベントが人気を集め、怪談の動画コンテンツも盛んに配信されるようになっている。なぜ、今も昔も、恐怖を感じさせる怪談は人を引き付けるのか。そもそも、怪談を怪談たらしめているものは何なのか。

    怪談の基本を声の文化として捉え、怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性のなかで生成する怪異をめぐる話として怪談を位置づける。そして、悲話、笑い話、猥談、落語、童話、ネットロア、予言譚、実話など、様々な話を成立させる仕掛けと怪異的な要素の関係を読み解くことで、怪談のメカニズムを浮き彫りにする。

    話し手と聞き手の共犯関係や特定の感情を呼び起こさせる話の型・装置に着目して、「怪談とは何か」「怪談と恐怖の関係とは何か」を明らかにする。
  • 1,870(税込)
    著:
    森本真樹
    レーベル: ――
    出版社: ベレ出版

    日本に入ってくるアフリカのニュースと言えば、「紛争」「飢餓」「貧困」のような話題ばかりですが、現在のアフリカにはそうした困難なイメージとは異なる光景も広がってきています。例えば、高層ビルが建ち並び、スマホアプリでタクシーを予約し、モバイルマネーが飛び交う様子もまた、実際のアフリカの姿です。現在は世界がそうした躍動するアフリカに注目し、最後の巨大市場をモノにしようと躍起になっています。もちろんいまだ困難が多いのも事実ですが、アフリカは30年前のイメージのままではありません。本書では、長らく外交官としてアフリカに関わってきた著者が、現場で実務に携わりながら実際に見て体験してきた、変わりつつあるアフリカの実情を明らかにしていきます。政治・経済・社会・文化などについて、アフリカの「今」を知る貴重な一冊。
  • 世界各地で、農畜水産物を長期に保存したり、うま味を醸し出す発酵食を調味料として利用したり、栄養豊かな発酵食を主食としたりする人間の営みにフォーカスを当て、地域の食文化における発酵食の位置づけ、発酵食と社会との関係を明らかにする。取り上げる地域は、日本、モンゴル、カンボジア、タイ、ラオス、ミャンマー、ネパール、エチオピア、そしてアフロ・ユーラシアの乳加工品をつくる地域とし、インジェラ、エンセーテ、納豆、ナレズシ、塩辛、魚醤、後発酵茶、馬乳酒、チーズ、バター、醸造酒、餅麹などの発酵食を論じる。
  • 1935年、熊本県須恵村に居を構え、約1年間調査した米国人社会人類学者による、協同活動「かったり」、任期制の世話人「主どうり」など自治の仕組み、家族や教育、生活史、宗教、葬祭など戦前農村の克明な記録。
  • 納豆はおかず? 調味料? アジアでも日本でもおなじみのソウルフード、納豆。地域や時代につれて、その作られ方、食べ方はさまざまな変遷をとげています。納豆の深い世界を豊富な写真・図版とともに紹介。
  • シリーズ4冊
    3,740(税込)
    著:
    佐々木浩雄
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    「国民よ、体操せよ」――1930年代、野球人気や民間のスポーツ熱、オリンピックへの熱狂が起こる一方で、国民全体への体育の必要性が議論され、娯楽・健康・鍛錬などさまざまな目的で集団体操が考案された。ラジオ体操を筆頭として、建国体操、日本産業体操、大日本国民体操、国鉄体操などが、全国の学校・工場・地域で実践されたのである。
    その後、東京オリンピックの中止、紀元二千六百年の各種イベントに呼応して体操をめぐる議論も活発化し、アジア・太平洋戦争に突入して以降、敗戦までは国民錬成・体力向上の旗を掲げた国家の管理政策に体操は組み込まれていく。そして、「敵性スポーツ」への批判と反比例して、武道とともに体操は国民生活へと広がり、総力戦体制下の日本に根づいていった。
    戦中から敗戦までの体操の実態を膨大な史料を渉猟してあぶり出し、GHQによる体操の「戦争責任」追及や戦後の「復活」までをも見通す。「体操の時代」としての近代日本とナショナリズムを問う労作。
  • 〈世界と向き合い、「つくる」ために〉
    人類学とアートの刺激的な出会い。

    ---------

    現代の人類学を牽引する思想家が随筆、批評、寓話、詩などさまざまな形式を駆使して、アート、建築、デザインを論じる。

    火、樹木、山、飛行、地面、時間、石、絶滅、線、糸、言葉、手書き、頭字語、色……創造と想像を刺激する思考の集成。

    訳者・奥野克巳による詳細な解説を付す。

    ---------

    【目次】
    ◆序と謝辞
    ◆招待

    森の話
     ■はじめに
     ■北カレリアのあるところで……
     ■真っ暗闇と炎の光
     ■樹木存在の影の中で
     ■Ta, Da, Ça, !

    吐き、登り、舞い上がって、落ちる
     ■はじめに
     ■泡立った馬の唾液
     ■登山家の嘆き
     ■飛行について
     ■雪の音

    地面に逃げ込む
     ■はじめに
     ■じゃんけん
     ■空へ(アド・コエルム)
     ■私たちは浮いているのか?
     ■シェルター
     ■時間をつぶす

    地球の年齢
     ■はじめに
     ■幸運の諸元素
     ■ある石の一生
     ■桟橋
     ■絶滅について
     ■自己強化ための三つの短い寓話

    線、折り目、糸
     ■はじめに
     ■風景の中の線
     ■チョークラインと影
     ■折り目
     ■糸を散歩させる
     ■文字線と打ち消し線

    言葉への愛のために
     ■はじめに
     ■世界と出会うための言葉
     ■手書きを守るために
     ■投げ合いと言葉嫌い
     ■冷たい青い鋼鉄

    ◆またね

    ◆原注
    ◆訳者解説
  • 1,650(税込)
    著:
    養老孟子
    著:
    名越康文
    レーベル: ――
    出版社: 日刊現代

    解剖学者の養老孟司と精神科医の名越康文という心配性のドクター二人が異次元の角度から日本社会が患う「ニホンという病」を診察、好き勝手にアドバイスを処方する。
    2022年冬、春、夏、秋、2023冬と5回に渡って行われた対談をまとめ、新型コロナやウクライナ侵攻といった時事的なテーマから、南海トラフ地震、脳科学、宗教観、自然回帰、多様性、死と再生など、実に30に及ぶ対談テーマをもとに繰り広げられた賢者二人の思考の世界が楽しめる。
    一部を紹介すると
    ・日本社会に内包する問題、本質については
    (養老)日本人は楽天的に考えて、本質に関わるところは変えなくていいことにしようとしてきたわけです。表層的なところだけを変えてきた。和魂洋才が典型だと思うね。明治維新は政治で動いたからまだいいですよ。戦後(太平洋戦争終結後)は何をしたかっていうと、日常生活を変えちゃったわけですよね。
    人間の社会ってそんなややこしいものを理屈で簡単に割り切れるもんじゃない。終戦後、それを割り切れると思ったのがアメリカであり、日本だったわけです。

    ・さらに専門家によれば2038年までに来ると言われている南海トラフ地震で、明治維新、太平洋戦争敗戦以来の大転換を迎えるが、
    (養老)この国で初めて、政治とか経済じゃなくて、それぞれの人の生き方が問題になってきますね。どういうふうに生きたらいいかって。何といっても、第一に子どものことを考えなきゃいけない。今の時代、子どもがハッピーでないのはハッキリしていますからね。それでなければ、自殺が若い人たちの死因のトップになるなんてあり得ないですよ。80代が元気な世の中っていうんじゃ話にならない。
    (名越)これからは生き方自体をなだらかにでも急いで変えていくべきだということです。南海トラフをどうとらえるかは、メディアを通じてもっと多角的に、バラエティ番組なんかで伝えて議論すべきだと思います。
    死というものを深刻に考えたくなければ、ライフスタイルを変えていくことが大事だと思います。数年、5年ぐらいの単位で、自分がどこに住むのかとか、どういうことに生きられる時間を溶かしていくか。価値観が変われば日本人のライフスタイルが5年ぐらいで結構変わっている可能性があると思います。

    どのテーマでも二人の独自視点で語られて、生き方のヒントがつまった一冊だ。
  • 世界の複雑さを受け止め、よりよく生きるための理論
    日々の生活のなかで接するさまざまな「異」とどのように向き合い、どのように違和感・摩擦・対立を乗り越え、建設的な関係を構築していくのかを考え、学ぶための一冊。異文化コミュニケーション学の基礎知識から、知覚構成主義に基づく最新知見までをさまざまな具体例やトレーニングを通じて紹介します。
    自文化中心主義から文化相対主義へ、そしてさらにその先へ、異文化感受性発達モデルを軸に「異」との関係をどう構築していくのかを考えます。「みんなちがって、みんないい。」とするだけにとどまらない、その先を考えるための思考の枠組みを提案していきます。
  • 特集 今、何が問題か

    われわれは絶え間なく「問題」について語っている。
    少し考えてみても東日本大震災からの復興、原子力とエネルギー、
    雇用や財政、TPP参加の是非といった具合に、
    およそ「問題」には事欠くことがない。
    だが、一〇年、二〇年はもちろん
    一年もするとすっかり忘れ去られてしまった「問題」も数多い。
    「今」という時の重みは小さくなり、
    「問題」も大量に生産され大量に消費されている。

    『アステイオン』は創刊以来の四半世紀、本質的な「問題」を正面から語り、
    時代の大きな流れの中で「今」を問う試みを続けてきた。
    この基本的な姿勢にはいささかの変更もないが、
    新しい編集体制で臨んだ本号の特集では、
    各編集委員が「今、何が問題か」について自問することで、
    われわれの知的姿勢を改めて明らかにしておきたい。
    あえて時間的にも地域的にも限定を設けず、
    それぞれ専門を異にする編集委員が「今」と「問題」を自由に語った論考から、
    何が見えてくるだろうか。

    現代の諸問題を「鋭く感じ、柔らかく考える」本誌の挑戦に対する
    読者諸氏のかわらぬご支援を期待しつつ、
    リニューアル後の最初の特集をお届けしたい。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    自然への感謝を込めて、春夏秋冬、折々に祭りがおこなわれている。人々は、神様に食べ物を供えることで健康や五穀豊穣を祈ってきた。古くから伝わる神様の食事=神饌は、各地でどのように息づいているのだろうか。

    米、酒、塩、餅などの定番、七草、里芋、ウド、鹿肉に鮮魚、どぶろく、お菓子――各地の神饌を訪ね歩き、それぞれ異なる食材や調理法を紹介する。ユニークなお祭りもあわせて取材して、担い手である地域の人々の生き生きとした声とともに信仰の姿を描き出す。

    軽妙な文章とカラー写真で日本全国の神饌を紹介して、それを通して日本の信仰と地域文化を照らす食と民俗のエッセー。
  • 2,640(税込)
    著:
    関戸明子
    レーベル: ――
    出版社: 青弓社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    有数の温泉地草津は、いまや国外からの観光客が押し寄せる一大スポットになっていて、いろんな国・地域の言葉が飛び交っている。それほど人々を引き付ける魅力とはいったい何なのか、どうやって知名度が上がったのか?

    豊かな温泉を生み出す草津白根山の自然や、草津の特色である共同浴場の発展と取り組み、明治から大正・昭和初期、戦後までの人口と就業者の変動、草津温泉のイメージとそれを作るメディアを丹念に調べて、温泉地と観光の形成史を立体的に描き出す。

    史料、統計データ、鳥瞰図、地図、紀行文、新聞や雑誌の記事と写真、絵はがきなどの多様な素材を活用して読み解く温泉の歴史。入浴客の男女比、オススメスポットなど豆知識も。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    本論考は、兵庫県西播磨に伝承されている毛獅子について論じたものである。毛獅子は西播磨において、そのほとんどを占める伊勢大神楽系獅子舞とは別種の獅子舞で、導入の時代、導入の背景、理由などは明確にはなっていない。はしご獅子など独自な演目や獅子の様相から特異な獅子といえるが、醸し出す勇壮さや厳格な様式美が人々を惹きつける。演目の独自性や獅子の在り方など現地をフィールドワークする手法で調査・探索したものである。この手法を通して観察できた内容と諸要素を分析・考察し、それぞれの特質を明らかにしようとした。
  • 1,650(税込)
    著:
    中里英樹
    レーベル: ――

    男性育休取得率向上の先に、われわれは何を目指すべきなのか? 日本、ドイツ、北欧での調査をふまえ、育児をめぐる文化や言説、制度の内容、改正のプロセス、実践について分析し、構造転換に向けて方策を提示する。ジェンダーにとらわれない子育てと夫婦のワーク・ライフ・バランスを模索し続けてきた著者による、集大成的大著。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。