『俳句・短歌、幻冬舎単行本(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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今日も世界の片隅で、ひとり膝を抱える僕とあなたのために。
不幸に愛された、トホホ名人……歌人芸人が身を切って綴る、“せつなさとおかしみ”、“短歌とエッセイ”のマリアージュ。
恋でも、仕事でも、その辺にいるときも。あのときも、今も、どうせ明日も。
傷づいたり落ち込んだり。顔では笑っているけど、心は砂漠。
僕の日々は小さな不幸の連続です。トホホな出来事がよく起きて、センチメンタルに殺されそうな日々です。
でも、不幸があると短歌ができます。その短歌を読んで誰かがクスリと笑ってくれます。そうすると僕の小さな不幸は成仏されるのです。
短歌があればトホホも友達です。もしあなたに今、憂鬱なことがあるのなら、僕と一緒にトホホを小さな笑に変えてみませんか。
□すすきのを3周したのにあのホスト僕の原付にまだ座ってる
□注意するほどじゃないけどないんだけど新人さん少し休憩長い
□帰ろうと言い出す前の沈黙を作りたいのにずっと喋るね
□自転車で豪快にこけてやっぱりか この夏初の半ズボンの日
□ワンテンポ隣の席が早いのでコース料理次々とネタバレ
□節約のために水筒持ち歩き パチンコでむちゃくちゃ負けている
□もうこれで最後だの感じ出したのに3日後に会う機会があった
□短歌とか少しも興味のない君に届かせたくて詠んでる短歌
…ほか、トホホ短歌に、トホホエピソードを添えて。 -
潮風を胸いっぱいに吸い、地球と繋がる。
“ここ”にある、小さな確かな幸せ。
海辺の暮らしは、結婚、愛娘の誕生、コロナ禍の自粛生活と、
形を変えつつ穏やかに続いていく。
湘南の片隅の町に暮らす、俳人、ときどき“変人”の初エッセイ。
ふるさとにつながる海や南風
和歌山で大自然に囲まれて育った俳人は、上京してから海にあこがれ続け、25年目、湘南の片隅の町にある「スーパーオーシャンビュー」の一軒家に移り住む。
浜辺で見つけた箱河豚のミイラ、ウイスキーを垂らして啜る生牡蠣、庭にふらりと訪れる猫、臨月の妻との散歩、俳句を詠みながら待つ我が子の誕生、コロナ禍の親子三人での初帰省……。海風に守られるように身を寄せ合って暮らした日々の記録。
七草や疫病の世に児のおなら
俳句結社「蒼海」主催で、又吉直樹さんとの共著『芸人と俳人』、穂村弘さんとの共著『短歌と俳句の五十番勝負』、NHK俳句の選者など、幅広く活躍する俳人の初エッセイ集。 -
1日1回、人のふり見て我がふり笑え 師匠、やっぱり笑いは栄養ですな! ――桜木紫乃
毎日新聞・MBSラジオ「しあわせの五・七・五」傑作集・第3弾
耳鳴りをただただ聞いている座禅
近藤勝重氏が選者を務める毎日新聞大阪版「近藤流健康川柳」と、共催企画MBSラジオ「しあわせの五・七・五」は15年目を迎え、毎年の投句は5万句にものぼる。
本書ではその中から184句を厳選し、近藤勝重氏の寸評とコラム「作句の心得」、そして「しあわせの五・七・五」パーソナリティの水野晶子氏のコラム「水野晶子の川柳さんぽ」を加えて1冊にまとめた。
さらに直木賞作家・桜木紫乃氏との川柳談義も特別収録!
人生まだまだこれから。ユーウツな気分がぱっと吹き飛ぶ一冊。
ディスタンス苦にもならない倦怠期
見舞客元気過ぎても疲れ出る
妻に耐えたコロナに負ける訳がない
振り向いて筋を違える年になり
老眼に4K8K変わり無し
いつ死んでもいいけど今日は用事ある
大福で機嫌を直す妻が好き -
「あの夏の石段の上僕の背を押した少女よどうしてますか」
「ラブレターは死語か否かで華やいだ吉祥寺デニーズ跡地ながめる」
「学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ」
ひっそり恋しく思い輝く108の星団怪しくも艶やかに微笑む40の恒星
短歌界の異才・笹公人×アート界の鬼才・水野しずによる、短歌と創作(妄想ラブレター)とイラストの、「念力恋愛」ワールド。
憧れの山田先輩念写して微笑む春の妹無垢なり
うっとりと「別れの曲」を弾いている男子生徒の背を椅子にして
古本の少女漫画にはさまれし郵送未遂のレター哀しき
ケイタイがつながらぬ夜はいつのまにプラス思考の本読んでいる
あの夏の石段の上僕の背を押した少女よどうしてますか
指切りの指のほどけるつかのまに約束蜂の針がきらめく
ふられ男(お)の激しき無念吸い取ってますます冴えるきみの美貌は
星占いのページに見入る少女たち思われニキビにクリームのせて
色褪せたプリクラ纏い思い出の蛹のような「写ルンです」は
マドンナの脇毛さやかになびきたる二十年(はたとせ)前の夏期講座あわれ -
同病と 聞いて許せる 嫌な奴
生き抜く力なら川柳です
毎日新聞・MBSラジオ「しあわせの五・七・五」への
10年間の投句から選んだ傑作集
著者が選者を務める毎日新聞大阪版「近藤流健康川柳」と、共催企画MBSラジオ「しあわせの五・七・五」は10周年を迎え、毎年の投句は5万句にものぼる。
本書ではその中から210句を厳選し、著者の寸評とコラム、MBSアナウンサー水野晶子氏が川柳作者に追加取材したエッセイを加えて1冊にまとめた。
ページをめくるごとに笑いと生き抜く力がわいてくる、川柳傑作選。
恋人の時より強く抱く介護
好きだった頃もあるから まぁいいか
病名が 難し過ぎて気にならず
外す物 カツラ補聴器 メガネに歯
病院へ 通わなければ死亡説
歳ですな 医者に言われんでもわかる
まな板の 音で許してないと知る
ヒマやなあ 死んだふりでもしてみるか -
無期囚としてカリフォルニアで収監されて二十八年余り。「朝日歌壇」の常連として知られる歌人
が父母への思慕、故郷への憧憬、刑務所内の生々しい日々を短歌とエッセイで綴る獄中記。 -
若くして渡米し、84年、殺人罪で終身刑の判決を受け、以来カリフォルニアの刑務所に服役中の郷隼人氏。望郷の思いを短歌に託し、「朝日歌壇」の常連となり「天声人語」で話題となった獄中の歌人の、初めての歌文集。
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