『日本文学、音楽、その他(レーベルなし)(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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大ヒット曲「愛して愛して愛して」「君はできない子」の2作がついにノベライズ!少年と少女のいびつな愛、母と息子の悲劇…きくお、全面監修のもと独創的な世界観が展開する!
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文学作品の作者とは何者であり、読者とは、また何者なのか。
〈作者〉と〈読者〉の相互作用としての〈書く〉ことと〈読む〉ことを捉え返すことを通じて、エクリチュール(文字表現)の文字の連なりのなかに埋もれた意味やイメージをたどる。近代文学研究の泰斗のデビュー作を増補して復刊。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を呼び水にして、近代小説を築き上げた二葉亭四迷の『浮雲』や坪内逍遥『小説神髄』、森鴎外『舞姫』、夏目漱石『坊っちゃん』、さらには横光利一『蝿』、にいたるまでのさまざまな作品を、クリステヴァやボードリヤール、バルトらの文学論も援用しながら多元的で重層的に読み込み、近代日本文学の〈語りの構造〉を解明する記念碑的な論文集。 -
「ねじねじと悩みながらも、前を向くのだ」
SEKAI NO OWARIのメンバーであり作家の藤崎彩織が、音楽を作って悩み、文章を書いて悩み、子育てをして悩み、音楽家として母として妻として悩み落ち込みながらも何とか前へ進もうとする日々の思いや風景を、本音で丁寧につづるエッセイ集。
誰かの、どうしてもうまくいかない日に、救いとなる一冊です。
その日のライブを振り返っていた私に深瀬くんは言った。
「サオリちゃんって、いつもねじねじ悩んでるよね」
「ねじねじ?」
「そう、なんかいつも難しい顔しててさ。ねじねじ悩んでるって感じするじゃん」
確かに深瀬くんの言う通り、私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。
『ねじねじ』という言葉からは、大小さまざまな歯車が絡み合っているような様子が浮かんだ。
ああでもないこうでもないと、前に回ったり後ろに回ったりする歯車。
上手く嚙み合わずに何度も止まりながら、何とか回ろうとする歯車。
ねじねじ。まるで自分の頭から聞こえてきそうな音だと思った。
(本文より)
【著者からのメッセージ】
文章を書いて人に読んで貰いたい。その気持ちが自分の中でとても強いものになって、身体の中でねじねじと空回りしている数年間を過ごしていました。
制作に行き詰まり、焦っていたぶん、正直になりすぎた気もするけれど、私はこのエッセイを書くことで救われました。
読んでいただけたら嬉しいです。
藤崎彩織
【著者紹介】
藤崎彩織ふじさき・さおり
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た4人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。文筆活動でも注目を集め、2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。
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