『思想、中央公論新社、1001円~(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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◎もくじ
1 大量収容の弊害
2 なぜ無実の人々が罪を認めるのか
3 なぜ目撃者の証言はしばしば間違っているのか
4 死刑制度はなくなるのか?
5 科学捜査の誤りと未来
6 脳科学と法律―相容れない仲間たち
7 高い地位にある重役が訴追を免れる理由
8 司法の延期は正義の否定
9 法的監視の縮小
10 「テロとの戦い、の法との戦い
11 行政府に対する最高裁判所の不当な服従
12 裁判所をあてにしてはならない
13 法廷に立つ日は来ない
コーダ
謝辞
訳者解説
索引 -
いま、批評の「海賊の唄」を聴け――。天才的頭脳、喧嘩、結核、そして真実を熱愛する心。「孤高の批評家」の激動の人生を通して描く戦後日本精神史!
片山杜秀氏推薦――「イデアを徹見し、犬語を解し、珊瑚海に日本兵の幽霊を幻視する。それが本当の江藤淳だ。そんな彼が「廃墟」と「奴隷」の戦後と闘う。にもかかわらず江藤は反近代的詩人になれぬ。あくまで近代的散文家。その断裂が江藤を謎めかせる。詩心旺盛な著者はその難関を猛突破。江藤の真実を今日的に解き放つ。雄渾な江藤論かつ激烈な戦後批判の書」。
【目次】
第一章「廃墟」と「奴隷」という主題系
第二章 埴谷雄高と丸山眞男との遭遇
第三章「作家は行動する」季節
第四章「批評の批評」という活路
第五章 国家と私
第六章 文芸時評は戦場である
第七章 小説江藤学校
第八章「戦後」との訣別
第九章「閉された言語空間」への憤怒
第十章 名辞以前の世界へ -
あらゆる書物は見えない連関(ネットワーク)で結ばれている。その解読の驚きと愉しみ、秘術と実践。
自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書から生まれる。20世紀前半、人文知再編の震源地となったアビ・ワールブルクの研究所およびワイマール文化を発端に、本書自体が、文化人類学的思考を通じてオルタナティヴな精神史・思想史を発見するための架空ライブラリーとして展開する、著者の代表作。
美術、演劇、音楽、文学、宗教学、人類学……さまざまな文化/学問領域の隠れたネットワークを、おびただしい過去の書物をたぐりながら曼荼羅のように描き出す、みずみずしい驚きに満ちた知的アクロバット。
1970~80年代のニューアカデミズム・ブームを牽引し、後世に巨大なインパクトを与えた伝説の一冊にして、普遍的な知の技術を示し/実践した名著を凱旋復刊。
まさに「文庫の中の文庫」といえるコンパクトにして圧倒的な情報量が詰まったこの神話的迷宮は、21世紀の今も来る者すべてに開かれている。
巻末に、「図書館」に関する講演録・エッセイを新たに増補。
〈解説〉山本貴光
【目次】
第一章 二十世紀後半の知的起源
第二章 ユダヤ人の知的熱情
第三章 モーツァルトと「第三世界」
第四章 「社会科学」としての芸能
第五章 もう一つのルネサンス
補 遺 物語作者たち
[新増補]
歴史と記憶(1995)
図書館との出遭い(2000)
解説 山本貴光 -
暴力の支配するところに、本当の意味の権力は存在しない――アレントがそう定義するのはなぜか。そして、アレントの言う「権力」を理解することによって、私たちは何を得ることができるのか。
世界の行く末が見通せない現在、ますます重みを増すアレントの思想を解読する。
目次より
第1章 政治の文法
第2章 評議会とはどのような組織か
第3章 「連合」の原理と国際関係
第4章 抵抗のための条件――黒人問題と暴力
第5章 抵抗のための「権力」――ユダヤ人の「最終解決」をめぐって
第6章 革命の条件
第7章 「権威」の再建
第8章 「社会」という領域と政治
第9章 歴史――起こったことに向き合う
第10章 真理の擁護――政治の境界を設定する
補論 アレントと西洋政治思想 -
民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
<いのちの おもさは かわらない>
読んでほっこり、ときどきクスリ。ふたごのパンダのなかまたち
『ふたごパンダのこころコロコロ』で好評を博した癒やし絵本第2弾。子どもから大人まで、プレゼントにも最適な1冊です。 -
われわれがこれまで、人類の過去の生き残りと教えられてきた人々――彼らのもとの世界の廃墟の中で、今現在「かろうじて存続する」ことを余儀なくされている人々――が、思いがけず、われわれ自身の未来の姿として現れてきます。
クレナッキは言っています。私たち先住諸民族は、五世紀にわたって西欧の血なまぐさい「人道主義」に抵抗してきた。私が心配しているのは、むしろあなた方白人のことだ。これから起こることに対して、あなた方が耐えられるか、私にはわからないから、と。
――ヴィヴェイロス・デ・カステロによる「あとがき」より -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
ころんころん。ふたごのパンダがとびたつ先は?「読むとやさしい気持ちになれる」読み聞かせにも最適なこころ温まる物語
ころんころん。ふたごのパンダがとびたつ先は?
「読むとやさしい気持ちになれる」
「読み聞かせると、親子でこころが温まる」
読み聞かせにも最適な、心温まる物語をお届け。 -
この本は言ってみれば、サバイバルと人間的成長のためのマニュアル、いわゆるレジリエンス〔苦難や逆境の中でもしなやかに生き延び、回復・成長していく力〕の手引書である。先の見えない不安な日々の中でも、前向きに幸せに生きることはできる。その力、すなわちレジリエンスを身につけるためのヒントを示すことが、この本を書いた目的である。――本書より
目 次
はじめに
1 何よりもまず安心感を
2 逆境から立ち直る力
3 しなやかに適応する力
4 ポジティブな感情を大切に育てる
5 減速して味わって生きる
6 他者との絆を結び直す
7 自分の人生に意味を持たせる
8 自分を縛るものから自由になる
9 死を賢く手なずける
10 働きかけることと受け入れること
訳者あとがき -
今日のムスリム〔イスラーム教徒〕は、いつもイスラームが「何でないか」を説明しなければならなくなっている〔たとえば「テロとは関係ない」というように〕。それは、ごく一部のムスリムがイスラームを曲解して、誤った姿を広めているからである。彼らがそのような行動をしているため、ほとんどの非ムスリムは、イスラームが聖典クルアーンの中でどう教えられているのか、実際にこれまでどうであったのかということと、今日流布されている曲解との間の本当の違いが何であるか、よく理解していない。本書でこれから述べるのは、イスラームが実際に「何であるか」――そして、歴史の中でどうであったのか――であり、イスラームが「何でないか」をも含めて、前向きに描こうと思う。
――本書より -
本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。
目次
謝辞
序論そこにアルファベットはない
第1章近代との不適合
第2章中国語のパズル化
第3章ラディカル・マシン
第4章キーのないタイプライターをどう呼ぶか?
第5章漢字圏の支配
第6章QWERTYは死せり!QWERTY万歳!
第7章タイピングの反乱
結論中国語コンピューターの歴史と入力の時代へ
訳者解説
注
索引 -
学友・谷崎潤一郎のほか、志賀直哉、高坂正顕、幸田露伴ら多彩な顔ぶれと自由闊達に語る。オリジナル編集による初の座談集。未収録三篇を含む全十篇。没後六〇年記念。〈解説〉苅部直
目次より
Ⅰ
春宵対談(谷崎潤一郎)
旧友対談(谷崎潤一郎)
戦争と平和(志賀直哉)
世界史における日本の運命(高坂正顕)
緑蔭対談――若い女性に望むこと(柳田國男)
Ⅱ
幸田露伴先生を囲んで(幸田露伴・徳田秋声・末広厳太郎・辰野隆・谷崎潤一郎)
日本文学に於ける和歌俳句の不滅性(幸田露伴・安倍能成・斎藤茂吉・茅野蕭々・寺田寅彦・野上豊一郎)
日本文化の検討(柳田國男・長谷川如是閑・大西克禮・今井登志喜)
漱石をめぐって(安倍能成・小宮豊隆・内田百閒)
文学と宗教(高坂正顕・竹山道雄・長與善郎) -
冷戦終焉から三〇年――。非自由・反民主の濁流に呑み込まれゆく世界。
冷戦に勝利した後、なぜ西欧世界は政治的均衡を失ったのか。西側を模倣しようとして失敗した東側諸国では極右政党が伸張。トランプのアメリカもこの流れの中にある。自由主義の試練を描く。
目 次
序 章 模倣とその不満
終焉という感覚
命名と必要性
模倣の緊張
怒りの開花
第1章 模倣者の精神
消えゆく光
正常という重圧
人生はどこか他の場所にある
城門への侵入者たち
降伏としての移住
正常の耐えがたい両面性
新たなドイツ・イデオロギー
元自由主義者の非自由主義
合唱
第2章 報復としての模倣
ロシアの修正主義の源流
西洋の物語をひっくり返す
権力を強化するための民主主義の模倣
操作された選挙はどのように機能するのか
模倣の罠
松葉杖をついた怒れる男
仮面を剝がすという模倣
破壊的な模倣の行き詰まり
第3章 強奪としての模倣
恨みの軸
我々は何様のつもりなのか?
「素晴らしい民主主義」
アメリカというガラスの家
競争相手としての模倣者
アイデンティティの窃盗としての移民
侵入としての模倣
噓をつくことはメッセージだ
偽りの行為をやめる
結末
終 章 ある時代の終わり
北京の一九八九年
イデオロギーを超越する政党
盗用としての模倣
転向のない大国
中華街か、人種のるつぼか?
模倣の苦しみ
偽善のない世界
謝 辞
訳者解説
注
索 引 -
ベストセラー『大往生』から20年。パーキンソン病とつき合いつつ80歳を迎え、さらに前向きに暮らす。「死ぬのが怖くなくなった」実感や日常、両親や友との思い出を語る
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目 次
第1章 あなたは自分の人生を成功させたいですか?
第2章 叡智、精神性、宗教、哲学の違いは?
第3章 幸福はあなたのなかにある
第4章 人生を肯定する
第5章 自己であり続け、世界と調和する
第6章 人間の卓越性―愛と徳
第7章 精神修養
第8章 エゴの牢獄から「自己」の自由へ
第9章 子どもの叡智
引用文献 -
民俗学とは何か。表題作ほか「国史と民俗学」「実験の史学」など学問実践の体系化を目指した論考によって「方法としての民俗学」を浮き彫りにする文庫オリジナル論集。折口信夫との対談、生涯と学問について語った「村の信仰」を併せて収める、柳田学入門の決定版。〈解説〉佐藤健二
【目次】
I 日本の民俗学
郷土研究ということ/日本の民俗学/Ethnologyとは何か/日本の民俗学/ 郷土研究の将来 /国史と民俗学/実験の史学/ 現代科学ということ/日本を知るために
Ⅱ 柳田国男・折口信夫対談
日本人の神と霊魂の観念そのほか
民俗学から民族学へ――日本民俗学の足跡を顧みて
Ⅲ 村の信仰――私の哲学 -
世界の謎を解くSF小説を読むかのような、スリリングな哲学体験
――生命・情報テクノロジーが急速に進化し、広告化する現代において、いかに考え、いかに伝えるか。
「人生とは何ぞや?」と暗い顔して問うてみたり、学説を列記したりする。「そんな哲学、そろそろやめませんか?」というのが、本書の基本的なメッセージです。テクノロジーの飛躍的な発展によって、いま人間を取り巻く環境が大きく変化しています。常識や従来の考え方が有効性を失い、ビジネスをめぐる急速な変化に対し、最近企業では、根本的かつ普遍的な価値を問う「哲学的アプローチ」が注目、模索されています。
哲学と広告といえば、今まで重なることのない無縁の領域と見なされてきました。本書では、「コンセプトを創造する」という、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズの言葉に着目して、広告と哲学の新たな可能性をとらえ直すことにしました。偉大な哲学者たちは魅力的なコンセプトを発明し、多くの読者(客)を獲得する卓越した広告マンでもあったのです。
若き俊英マルクス・ガブリエルが提唱する新実在論などの哲学の新しい潮流、ビッグデータを蓄積して人間の心と脳に接近する広告の趨勢、人類の未来予想も、本書のなかで探求しました。
さあ、ページをめくって、ほんとうの「哲学」をめぐる物語の旅へ出発しよう。 -
日本共産党の問題点、犯罪等を描いたルポはいくつかあるが、本書は思想としての共産主義について検証する。著者は民社党、民主党、自民党を渡り歩いた経験から、日本共産党の歴史や綱領のポイントをわかりやすく解説。また諸外国の社会主義政党、共産主義政党の事例を引いて比較検証する。共産主義批判の論点をコンパクトにまとめた一冊。
ロシア革命から100年経ったいま「共産主義とは何か」を考えることは、社会主義とは何か、保守主義とは何か、二十一世紀の日本の思想体系や政党政治とは何か、についてあらためて考えることでもある。思想に馴染みのない読者でもわかりやすいように、基礎から解き明かした入門決定版。
第一章 保守主義の起源、社会主義の起源
第二章 社会主義、共産主義、国家死滅論とは何か
第三章 史的唯物論の由来と誤り
第四章 日本共産党綱領の歴史的変遷
第五章 共産党は日本国憲法になぜ反対したか
第六章 欧米諸国での共産主義排除の歴史的変遷
日本共産党関係年譜 -
「洗濯機がお風呂がわり」「虫歯は放置か、ペンチで抜く」「空腹のあまり、カマキリの足をかじった」「草を食べて空腹を満たした」など幼少期の貧乏仰天エピソードで『徹子の部屋』で話題になり、『明石家さんまのコンプレッくすっ杯』では「貧乏代表」「貧乏レジェンド」と称されるまでになった風間トオルさん。一方、逆境のなかでも明るく前向きに、グレず、へこまず、生きていられたのは、おばあちゃんから受け継いだ知恵と人生哲学があったからだという。発売当初から話題となり、アマゾンのレビューでは★5つが29、メディア取材も50件を超えた。下流、ワーキングプア、年金崩壊、格差社会……暗い話題の多い昨今、本書には「大丈夫」と背中を押すメッセージが詰まっている。貧乏はつらいけど、不幸じゃない。テレビでは語れなかったエピソードや心模様、思い出、人生哲学を1冊に。
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神、怪物、キリシタン――哲学と歴史学が見失っていた、中世・ルネサンス期の知のコスモスを呼び戻せ! 卓越した12の論考から「インテレクチュアル・ヒストリー」の現在が見えてくる。
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存在論は古代中世以来、ヨーロッパ哲学の根本課題であった。ハイデガーはこの伝統を新たに取り上げ直し、存在の根底を見つめ、生存の基底を直視し、実存の深みを見定めようとする。
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自然はその美をほしいままにし、労働は喜びで、強制される教育はなく、議会も裁判所もない社会――詩人、工芸家、政治思想家モリスが、その生涯の経験のすべてを結晶させた名作。
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真の信仰は何を意味するのか。ローマ法王庁の支配を否定し、宗教から独立する王権の絶対権力確立を説く。近代思想に大きな影響を及ぼした大著の二十六章以降を収め、年譜、索引を付す。
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概念や言葉、表象などに結晶化する以前に、それとは別の場所で端的に働いている力がある。そうした場所についての時空的見取図をつくりあげようとした「生の哲学者」の最後の主著。
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従来の道徳論や宗教論のテーマは、かえって探求の障害にさえなる。そう考えた「生の哲学者」ベルクソンが、視界をもっぱら人間という存在に絞り込んで展開した社会哲学、歴史哲学。
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