『歴史、思想(実用、新書)』の電子書籍一覧
1 ~60件目/全336件
-
ビジネスパーソン必携!教養・リベラルアーツの必読書100冊を1冊に凝縮
累計100万部突破!著者による教養書大全。
ベストセラー『世界のエリートが学んでいる MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』シリーズ、本書のテーマは教養=リベラルアーツ。
「ウクライナ戦争の原因とは何か?」「欧米人との交渉がうまくいかないのはなぜか?」「意見が割れているチームをどうまとめればよいか?」
問題の本質を構造的に捉えるために必要なのが、教養だ。私たちが日々遭遇する多くの問題は、知識や経験だけで考えても答えは出てこない。教養を身につければこれが変わる。教養とは、過去の賢人たちが蓄積してきた膨大な知識の宝庫だ。だから教養を身につければ、見えなかった問題と対応策が見えてくる。逆に自分の経験と知識だけで考えるのは、完全武装した強大な敵と丸腰で戦うようなものだ。
では教養は、どうすれば身につくか。それは教養の名著を読むことだ。名著は過去に活躍した賢人たちの知識の結晶だ。それらは「知的に面白く、かつ生きる上で役に立つ」からこそ、時代を超えて読み継がれてきたのである。(著者「はじめに」より)
リベラルアーツの全ジャンル(哲学、倫理学、心理学、宗教学、アート、歴史学、社会文化、思想、経済学、政治学、社会学、自然科学、応用化学)を網羅。
だが研究者向けの専門書、ではなく、誰もが明日の仕事や人生に生かせるように解説するのが本書オリジナルポイント。
紹介する本も100冊と超大ボリューム。プラトン『ソクラテスの弁明』からマックス・ウェーバー『プロ倫』、世阿弥『風姿花伝』、ダーウィン『種の起源』、アインシュタイン『相対性理論』といった古典から、『ビーイングデジタル』など最新書まで網羅
社会やビジネスの前提が根底から変わる「VUCAの時代」に絶対必要な教養がこの1冊で手に入る -
◇土地の名前、不思議な説話。そのすべては、古代びとの生きた確かな証◇
奈良時代の初期、『古事記』や『日本書紀』とほぼ同時期に編述された、官撰の地誌『風土記』。
地方に律令政治による統治を行きわたらせようとした朝廷が、令制国の国庁にそれぞれの地理、産物、文化、歴史についての調査を命じ、その記録を献上させたものである。
各国ごとに編纂された『風土記』だが、その多くは散逸してしまい、現在まで遺されているのは、ごく数ヵ国のものに限られる。
『播磨国風土記』はその一つであり、本書は兵庫県南西部の地名の由来、大国主の伝説や景行天皇求婚譚などの説話、古代人の生活・習俗などを生き生きと伝える最重要史料である。
本書は漢文で書かれた原文からの訓下し文に、詳細な訳註つき。
さらに懇切な解説も加えた、「風土記」の世界を味わいつくす全訳注!
【本書「まえがき」より】
〈国家神話〉として再構成されたものではなく、在地に生きる古代の人々の、生きた神話や伝説、また習俗・社会などのありさまが、断片的ながらも窺える……本書は日本古代の人々の、生きた姿を、少しでも明らかにしようと努めたものである。
【本書の内容】
まえがき
凡例
一 賀古郡(一)
二 賀古郡(二)
三 印南郡
補説「印南郡」の存否
四 餝磨郡(一)
五 餝磨郡(二)
六 餝磨郡(三)
七 餝磨郡(四)
八 揖保郡(一)
九 揖保郡(二)
十 揖保郡(三)
十一 揖保郡(四)
十二 揖保郡(五)
補説「言挙げ」について
十三 揖保郡(六)
補説『万葉集』と播磨
十四 揖保郡(七)
補説 天日槍 付、粒丘銅牙石
十五 讃容郡(一)
補説 鹿の話
十六 讃容郡(二)
補説「異剣」伝説について
十七 宍禾郡(一)
補説「大神」「伊和大神」について
十八 宍禾郡(二)
補説 葦原志許乎神について
十九 神前郡(一)
補説 大汝神少比古尼神
二十 神前郡(二)
補説 百済人
二十一 託賀郡(一)
補説 盟酒
二十二 託賀郡(二)
補説 女性神
二十三 賀毛郡(一)
補説 地名起源記事の種類と性格
二十四 賀毛郡(二)
補説 根日女の話
二十五 賀毛郡(三)
補説 延喜式と風土記
二十六 美なぎ郡
補説 於奚袁奚天皇と「詠辞」
解説 鉄野昌弘
播磨国風土記地図
*本書は訳し下ろしです。訳者の遺稿に補遺を施しました。 -
主体と存在、そして所有。著者の重ねる省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放つ!
「ほかならぬこのわたし」がその身体を労して獲得したものなのだから「これはわたしのものだ」。まことにもっともな話に思われる。しかし、そこには眼には見えない飛躍があるのではないか……? ロックほか西欧近代の哲学者らによる《所有》の基礎づけの試みから始め、譲渡の可能性が譲渡不可能なものを生みだすというヘーゲルのアクロバティックな議論までを著者は綿密に検討する。そこで少なくともあきらかにできたのは、「所有権(プロパティ)」が市民一人ひとりの自由を擁護し、防禦する最終的な概念として機能しつつも、しかしその概念を過剰適用すれば逆にそうした個人の自由を損ない、破壊しもするということ。そのかぎりで「所有権」はわたしたちにとって「危うい防具」だという根源的な事実である。主体と存在、そして所有。著者の重ねる省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放ち、未来における「手放す自由、分ける責任」を展望する。 -
■英雄たちが読み継いできた『孫子』は、曹操が定めたものだった!■
□1800年受け継がれた”スタンダード”□
「三国志」の激戦を戦い抜いた「魏武」曹操が、自らの軍事思想を込めて全篇にわたって付した注とともに校勘したその全文が、いまここに明らかに!
読みやすい現代語訳に、懇切な語釈を付した全訳注。
曹操が実践の応用に足るように定本をつくったからこそ『孫子』は現代まで兵法の根本として重んじられてきたことが、よくわかる!
さらに、曹操や諸葛亮ら英傑たちが、戦場において孫子の説く兵法をいかに具体化させたかを分析する「実戦事例」も掲載。
『孫子』の真髄がより具体的にわかるようになり、さらには「三国志」の世界もより深く理解することができる画期的全訳。
*本書は講談社学術文庫のための訳し下ろしです。
【本書より】
曹操は、『孫子』の本文が持つ意味を深め、自身の解釈に合うような校勘をしながら、そこに自己の軍事思想を込めたのである。『孫子』は、これ以降、曹操が定めた本文を基本とした。……曹操の存在無くして、現行の『孫子』を考えることはできない(本書「解題」)
【本書の内容】
始計篇 第一
【実戦事例一 白馬の戦い1】
【実戦事例二 烏桓遠征】
作戦篇 第二
【実戦事例三 官渡の戦い1】
謀攻篇 第三
【実戦事例四 赤壁の戦い1】
【実戦事例五 下ヒの戦い】
軍形篇 第四
【実戦事例六 官渡の戦い2】
兵勢篇 第五
【実戦事例七 白馬の戦い2】
【実戦事例八 合肥の戦い】
【実戦事例九 呉の平定】
虚実篇 第六
【実戦事例十 蜀漢滅亡】
軍争篇 第七
【実戦事例十一 諸葛亮の外交】
【実戦事例十二 夷陵の戦い】
【実戦事例十三 博望坡の戦い】
【実戦事例十四 穣城の戦い・ギョウ城の戦い】
九変篇 第八
【実戦事例十五 五丈原の戦い】
行軍篇 第九
【実戦事例十六 諸葛亮の信】
地形篇 第十
【実戦事例十七 泣いて馬謖を斬る】
九地篇 第十一
【実戦事例十八 第一次北伐】
火攻篇 第十二
【実戦事例十九 赤壁の戦い2】
用間篇 第十三
【実戦事例二十 孟達を誘う】
原文
解題
曹操の生涯
年表 -
神道とは何かを明らかにすることは、日本人の世界観や人生観を考えることにつながる!
開祖も宗祖もおらず、教義も救済もない神道だが、その信仰は日本人の生活に深く浸透している。宗教の枠におさまりきれない神道について、その成り立ち、イスラム教との違い、仏教との関係など、「ない」宗教の本質に迫り、その展開を追う。
*
第1章 「ない宗教」としての神道
第2章 もともとは神殿などなかった
第3章 岩と火-原初の信仰対象と閉じられた空間
第4章 日本の神道は創造神のない宗教である
第5章 神社の社殿はいつからあるのか
第6章 「ない宗教」と「ある宗教」との共存
第7章 人を神として祀る神道
第8章 神道は意外にイスラム教と似ている
第9章 神主は、要らない
第10章 神道には生き神という存在がある
第11章 伊勢神宮の式年遷宮はいつから行われているのか
第12章 救いのない宗教
第13章 ないがゆえの自由と伝統
第14章 浄土としての神社空間
第15章 仏教からの脱却をめざした神道理論
第16章 神道は宗教にあらず
第17章 「ある宗教」への胎動
第18章 「ない宗教」の現在と未来 -
ロングセラー改訂版。日本人の根底に脈々と流れ、日本が世界に誇る道徳であり精神である武士道。武士の本当の姿や武士道精神の本質を、有名・無名の武士の生き様を通して解説するとともに、新渡戸稲造の「武士道」や「葉隠」「五輪書」など現代に伝わる武士道関連書についても紹介。
武士たちが、幼いころから言い聞かされ、教えられ、成長していく中で身につけた「武士道」とは?日本人の根底に脈々と流れ、日本が世界に誇る道徳であり精神である武士道。本書は、武士とはどんな存在だったのか、その成り立ちや構成から体表的な武士道書、武士の教育のあり方や夫婦関係、責任の取り方までを、史実に基づいて紹介する。今に残る、武士が理想とした有名・無名の武士の生き様とは? 政治不信や企業倫理が問われる中、立ち返りたい日本人の精神を読む! -
神自身が信仰を投資に例えるイスラーム教のもとで、どうして逸早く資本主義が発達しなかったのか?クリスチャンの息子達を集めて皇帝の忠実な親衛隊に育て上げたオスマン帝国の「デヴシルメ」はなぜ実現可能だったのか?法を重視し、法に徹底した情熱を注ぎこんだはずのイスラム圏で、「法の支配」がなぜ崩壊したのか。など、イスラーム帝国の社会構造の本質に迫る。
世界史の謎を新たに読み解く壮大なシリーズ、「古代篇」「中世篇」「東洋篇」に続く第四弾、待望のイスラーム篇。
第1章 贖罪の論理
第2章 純粋な一神教
第3章 〈投資を勧める神〉のもとで
第4章 「法の支配」をめぐる奇妙なねじれ
第5章 「法の支配」のアンチノミー
第6章 人間に似た神のあいまいな確信
第7章 預言者と哲学者
第8章 奴隷の軍人
第9章 信仰の外注
第10章 涜神と商品
第11章 イスラームと反資本主義 -
本書は、前著『クリティック再建のために』(講談社選書メチエ)の「姉妹篇」であるとともに「日本篇」と言えるものです。
「クリティック」とは何か?――その問いに答える前著は、他方で現代日本におけるクリティックの不在という事実を突きつけてきました。本書は、その点にフォーカスを定め、「現代の日本において何故クリティックが定着しないのか」という問題を集中的に扱います。取り上げられるのは1900年前後からの日本の「知的状況」です。ただし、現実との関わりを抜きには不可能な「クリティック」の不在をテーマとする以上、日本がたどってきたここ100年余の歴史を無視することはできません。それゆえ、著者の言葉を借りれば、「本書の内容は「思想史」でもインテレクチュアル・ヒストリーでもない。知的階層ないし擬似知的階層の知的活動のうちのクリティックのみを追跡する」ことになります。
ここで分析される対象は、「知的階層の言語行為」すべてです。それを分析することは、必然的に「知的階層の(欠落を含めた)あり方」をも扱うことになります。つまり、「知的階層を構成すべき人々の言語行為全体」が問題とされ、その結果、「狭い意味の学術」の世界の外で形成された言論も取り上げられることになります。
本書の「結」で、著者はこう言います。「戦後期に課題として発見された地中深くの問題を解明しそのメカニズムを解体する方途を探るためのクリティックの構築が挫折し、そしてその結果今ではこの課題に立ち向かうための条件、つまり立ち向かう資質を潜在的に有する階層ないしこれを育てる環境それ自体、もまた失われてしまった」。
この「失敗」は著者自身も当事者の一人にほかなりません。それゆえ、著者はこう言うのです。「なるほど私はバトンを受け取り先へ渡すことには失敗した。ブレイク・スルーを担う極小の一点へ、私の仕事が結び付くものではない。しかし、責任の中には必ず、失敗について報告し申し送る、とりわけ、何故失敗に終わったか、失敗の結果どういう状況が後へ残っているのか、について考察を遺しておく、ということがある」。
本書は、まさにこの言葉を実践したものです。これは「失敗」の研究であるとともに、この国がたどってきた道程の記録でもあります。好むと好まざるとにかかわらず、未来はここから歩まなければならない。しかし、著者が言うように「本書が最も悲観的に見る部分にこそ希望があることも事実である」ことを、ぜひ多くのかたに感じていただきたい。その願いとともに、本書をお届けいたします。
[本書の内容]
第I章 与次郎
第II章 戦前期(一八九五―一九四五年)
第III章 戦後期(一九四五―七〇年)
第IV章 ポスト戦後期I(一九七〇―九五年)
第V章 ポスト戦後期II(一九九五―二〇二〇年) -
驚くべき数合わせの真相とは――
古事記の誕生から1300年。
その胎深く秘められ続けていた数合わせの発見により、これまで解き明かされることのなかった真実が闡明される。
◇古事記の数合わせは古代冠位制度史を証明する。
・別天神五柱と神世七代の構造は天武朝冠位制度の構造に一致する。
・数合わせは近江令冠位制度の存在を証する。
・大宝律令は藤原不比等が近江律令を換骨奪胎したものである。
◆壬申乱前代の改新政治による衆生救済政策は
乱後の天武朝による愚民化政策によって破壊された。
◆神生み神話の35神問題は古代戸籍制度史が解く。 -
社会思想は、その時代の社会がかかえる問題を解決しようと、思想家が格闘しつつ生みだすものである。本書はルネサンス以降の歴史を、3つの流れで捉える。すなわち、民主主義・資本主義社会はいかなる思想的過程で形成されたか、近代社会に顕在化した問題を解決するためどのような社会思想が生み出されたか、そして20世紀以降どのような問題が発生したか。著者が指摘する「現代社会の問題」とは、個人の自立性を押しつぶす官僚制化・大衆社会化・管理社会化であり、さらに資本主義社会の矛盾・弊害の克服を目指したはずの社会主義諸国の行き詰まりまでを含む。長らく読み継がれてきた簡潔で定評ある入門書。
-
中世の大ベストセラー『痴愚神礼讃』の名を知る人は多いだろう。ヨーロッパ文化への貢献者に与えられる栄えある賞に今もその名を残す、西洋知性の粋、デジデリウス・エラスムス。宗教改革をはじめ、世俗権力と教会の対立が顕在化し、争いが絶えなかった狂乱の時代を生きた彼は、つねに学問に打ち込み、「何者にもその道を譲らない」という自らの信条が揺るぐことはなかった。派閥に属さない知性的な態度や人間味あふれる魅力的な人柄、「世界市民」としての生き方を、西欧文化を知悉する著者が憧憬をこめて描き出す傑作評伝。 【目次】まえがき/第1章 我、何者にも譲らず/第2章 不信の時代/第3章 変革への底流/第4章 古代へのめざめ/第5章 ふたつの友情/第6章 イタリアへの旅/第7章 ヴェネツィアの印刷業者/第8章 ゆっくり急げ/第9章 『痴愚神礼讃』/第10章 宗教改革の嵐/第11章 嵐のなかの生涯/第12章 自由意志論争/第13章 栄光ある孤立/はしがき
-
復讐に取り憑かれた伍子胥、人心を操り権力に固執した王莽、女のために国を売った呉三桂……。極め付きの裏切り者たちが行き着く先は? 『史記』『戦国策』『三国志』『世説新語』等の史料から、歴史を動かした個性溢れる悪漢たちを描き切る。春秋時代から明末清初まで、二五〇〇年にわたって興亡の絶えない中国をかき回した反逆者たちの数奇な人生。
中国古典の第一人者・井波律子氏による評伝集にして、中国史・中国文学のファン必携の一冊。
【主な登場人物】
・母国の君主に父兄を殺され、敵国の呉に奔った伍子胥(ごししょ)
・品行方正を装い、世論を操作して王朝を簒奪した王莽(おうもう)
・三世代かけて国を滅亡させた諸葛亮のライバル司馬懿(しばい)
・貴族に出し抜かれ、皇帝になりそこなった繊細な桓温(かんおん)
・反乱を引き起こすも、夢半ばで息子に殺された安禄山(あんろくざん)
・英雄を処刑したため、中国史上最も忌み嫌われた秦檜(しんかい)
・恋人を奪われて激怒し、身を売り国をも売った呉三桂(ごさんけい)
ほか、呉起、始皇帝、商鞅、張儀、蘇秦、趙高、則天武后、楊貴妃、項羽、劉邦、諸葛亮、永楽帝、朱元璋、李自成など多数。
【目次】
はじめに
第1章 復讐の鬼――伍子胥
第2章 自立するコスモポリタン――戦国時代のパフォーマー
第3章 頭でっかちの偽善者――王莽
第4章 持続する裏切り――司馬懿
第5章 気のいい反逆者――王敦と桓温
第6章 危険な道化――安禄山
第7章 極め付きの「裏切り者」――秦檜
第8章 恋に狂った猛将――呉三桂
年表
参考文献
あとがき -
生きることが苦しいあなたに――。
キリスト教国家デンマークに生まれ、いまなお哲学史にその名を刻むセーレン・キェルケゴール。母や兄弟との死別、厳格な父との葛藤、放蕩、婚約者との破局――。不憫な日々を過ごした青年は、孤独と憂愁の淵で深くへりくだる。その愚直な信仰と思索のあいだに立ち上がった〈実存哲学〉とはいかなる企てだったのか。『死に至る病』『不安の概念』などの代表作のみならず、残された膨大な日記や手紙を読み解き、“神に仕えるスパイ”という使命を生きた人間キェルケゴールの実像にせまる。 -
本とはなんだろうか.そう考えてみると,本というものは本当にただものではない.「究極の書物」などと本気で考える人も1人ならずいるのだ.この物体をはるかに人類史の彼方へと遡り,近代の書物の現場へと下り,そして現代のメディアを俯瞰.興味深い逸話を満載,書物を媒介とした西欧文学史をなす,書物をめぐる究極の1冊.
※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
あらゆる書物は見えない連関(ネットワーク)で結ばれている。その解読の驚きと愉しみ、秘術と実践。
自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書から生まれる。20世紀前半、人文知再編の震源地となったアビ・ワールブルクの研究所およびワイマール文化を発端に、本書自体が、文化人類学的思考を通じてオルタナティヴな精神史・思想史を発見するための架空ライブラリーとして展開する、著者の代表作。
美術、演劇、音楽、文学、宗教学、人類学……さまざまな文化/学問領域の隠れたネットワークを、おびただしい過去の書物をたぐりながら曼荼羅のように描き出す、みずみずしい驚きに満ちた知的アクロバット。
1970~80年代のニューアカデミズム・ブームを牽引し、後世に巨大なインパクトを与えた伝説の一冊にして、普遍的な知の技術を示し/実践した名著を凱旋復刊。
まさに「文庫の中の文庫」といえるコンパクトにして圧倒的な情報量が詰まったこの神話的迷宮は、21世紀の今も来る者すべてに開かれている。
巻末に、「図書館」に関する講演録・エッセイを新たに増補。
〈解説〉山本貴光
【目次】
第一章 二十世紀後半の知的起源
第二章 ユダヤ人の知的熱情
第三章 モーツァルトと「第三世界」
第四章 「社会科学」としての芸能
第五章 もう一つのルネサンス
補 遺 物語作者たち
[新増補]
歴史と記憶(1995)
図書館との出遭い(2000)
解説 山本貴光 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【2024年・令和六年版は、文字が大きく読みやすくなりました】
千年超えの[平安宮中行事]から[季節の祭り]まで……。
日本の年中行事をあなたはどれだけ知っていますか?
※ 本書は2013年に発売されたA4変型版の『日本のしきたりがまるごとわかる本』を
携帯に便利なB5変形版とし、加筆・増補した2024年版です。
2024年[令和六年]は十二支では辰年で、
干支(えと)では「60年に一度の甲辰(きのえたつ)」という年です。
本誌では、
正月のならわし
五節句行事
年中行事 歳時記カレンダー
人生節目の儀式
日常の作法
など、日本人として知っておきたい、伝え残したい知識をわかりやすく解説。
あなたも、この幸せを願う「日本の美しい心」を私たちの子や孫に伝え残していきませんか。 -
12世紀頃、経済・政治・軍事、あらゆる点において最も発展した地域であったにもかかわらず、その後、主導権と覇権を握ったのは、中国ではなく、アメリカを含む西洋諸国だった。どうしてなのだろうか。その原因を中国社会の特異性、インドのカースト社会、仏教と一神教との相違など、精緻な思想で読み解く。イエスの誕生と死を根底に置いた西洋文明の成長を描いた「古代篇」「中世篇」に続く第3弾。
「問うこと」にこそ知性の働きの中心はある。本質的な問いは素朴な疑問に由来する。
中国社会とインド社会は、互いに拒絶し合っていると言ってよいほどに影響関係が乏しく、また外見的にもおよそ似ていない。にもかかわらず、両者を同じ平面に位置づけることができるのである。いや、それどころか、その「同じ論理の平面」こそが、両者の間の影響の少なさや対照的な社会構造を説明することになるだろう。その平面を規定しているのは、贈与(とその展開)の原理である。(本文より)
目次
第1章 世界史における圧倒的な不均衡
第2章 新大陸の非西洋/ユーラシア大陸の非西洋
第3章 受け取る皇帝/受け取らない神
第4章 「東」という歴史的単位
第5章 解脱としての自由
第6章 二つの遍歴集団
第7章 カーストの内部と外部
第8章 救済のための大きな乗り物
第9章 「空」の無関心
第10章 曼荼羅と磔刑図
第11章 インドと中国
第12章 カーストの基底としての贈与
第13章 闘争としての贈与
第14章 自分自身を贈る
第15章 双子という危険
第16章 贈与の謎を解く
第17章 供犠の時代の調停的審級
第18章 国家に向かう社会/国家に抗する社会
第19章 三国志の悪夢
第20章 驚異的な文民統制
第21章 国家は盗賊か?
第22章 華夷秩序
第23章 人は死して名を留む
第24章 皇帝権力の存立機制
第25章 「母の時代」から「父の時代」へ、そしてさらなる飛躍
第26章 文字の帝国
第27章 漢字の呪力
第28章 「天子」から「神の子」へ -
縄文時代の巨大建造物から江戸末期の『東海道四谷怪談』まで、日本の美術・思想・文学の精神のありさまを、長大かつ深遠な歴史として一望のもとにとらえた傑作『日本精神史(上・下)』は、その年(2015年)の人文界の最大の収穫として話題をさらいました。
本書は、読者諸氏が待ち焦がれたこの本の続篇です。
題して、『日本精神史 近代篇』!
この本が扱う時代は、その名のとおり江戸の終わりから20世紀の終わりにいたるまで。
日本の歴史上、最大のインパクトのひとつである幕末の大転換期から、21世紀のいまを生き、わたしたちの生活に多様な彩りをあたえ、生きる源となるゆたかな精神のその発露までを追っていきます。
日本近代の美術・思想・文学の三領域にわたる文物や文献を手がかりに、そこに陰に陽に示された精神のありようを、ときに冷静に、ときに客観的に言葉にした、前作『日本精神史』と双璧をなす大作です。
著者は、前著同様、本書についても難解であることを決していさぎよしとしません。
読みやすさに細心の注意をはらい、あくまでも流麗に、そして明解に描ききります。
幕末から20世紀の終わりにいたるまでの150年にわたる時代の精神とはいったいどのようなものなのか? 近代における壮大かつ激しい精神の大河を、ここにご覧ください。
下巻は、軍国ファシズム下における表現から、それに対する抵抗、そして戦後の混乱と貧困にいたる精神のありようを経て、大衆文化や高度経済成長下の運動や表現に焦点をあてます。
終章は、大江健三郎、唐十郎、そしてつげ義春や高畑勲や宮崎駿などにも目を向け、時代に抗うさまざまな表現に光をあてます。
【目次】
第十一章 軍国ファシズム下における表現の可能性
1谷崎潤一郎/2松本竣介
第十二章 中野重治――持続する抵抗と思索
1戦前の作品/2戦時下の作品/3戦後の作品
第十三章 敗戦後の精神――貧困と混乱のなかで
1戦後の詩/2戦後の小説/3戦後の美術
第十四章 戦後の大衆文化
1日本映画の隆盛/2生活文化の向上をめざして/3子どもを愛し、子どもに学ぶ
第十五章 高度経済成長下の反戦・平和の運動と表現
1原水爆禁止運動、米軍基地反対闘争、反安保闘争/2戦争の文学(一)/3戦争の文学(二)/4戦争の絵画(一)/5戦争の絵画(二)
第十六章 時代に抗する種々の表現
1堀田善衛と日高六郎/2大江健三郎と石牟礼道子と中上健次/3木下順二と唐十郎と別役実/4つげ義春と高畑勲と宮崎駿
主要参考文献
あとがき -
長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。その成果がついに一書にまとまったのが、本書です。題して、『日本精神史』。
「精神」とはなにか。
ヘーゲル研究者としてスタートした著者は言う。「あえて定義づければ、人間が自然とともに生き、社会のなかに生きていく、その生きる力と生きるすがたが精神だ」。
テキストとして残された思想はもとより、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、一望のもとに描く、まさに畢生の大作です。
ただし、著者は、難解であることを潔しとしません。ヘーゲルのわかりやすい翻訳で脚光をあびたように、あくまでも流麗な文体で、明解に描いていきます。
思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。
上巻は三内丸山の巨大建造物から『正法眼蔵』まででした。建築、仏像、そして仏教思想の深まりが底流にあります。
下巻は、『新古今和歌集』『愚管抄』から『東海道四谷怪談』まで。
武士の思想や、わびさび、儒学、元禄文化、浮世絵と、中世から近世にかけて、日本人の精神は多様なうねりを見せつつ近代に向かいます。そのダイナミックな流れを鮮やかに浮き彫りにします。
【目次より】
第十九章 『新古今和歌集』と『愚管抄』
第二十章 『平家物語』
第二十一章 御成敗式目
第二十二章 「一遍聖絵」と「蒙古襲来絵詞」
第二十三章 『徒然草』
第二十四章 『神皇正統記』
第二十五章 能と狂言
第二十六章 鹿苑寺金閣と慈照寺銀閣と竜安寺石庭
第二十七章 山水画の神々しさ
第二十八章 茶の湯――わびの美学
第二十九章 装飾芸術の拡大と洗練――宗達と光琳
第三十章 江戸の儒学――伊藤仁斎と荻生徂徠を中心に
第三十一章 元禄文化の遊戯とさびと人情――西鶴・芭蕉・近松
第三十二章 南画とその周辺――池大雅と与謝蕪村
第三十三章 本居宣長
第三十四章 鶴屋南北『東海道四谷怪談』 -
縄文時代の巨大建造物から江戸末期の『東海道四谷怪談』まで、日本の美術・思想・文学の精神のありさまを、長大かつ深遠な歴史として一望のもとにとらえた傑作『日本精神史(上・下)』は、その年(2015年)の人文界の最大の収穫として話題をさらいました。
本書は、読者諸氏が待ち焦がれたこの本の続篇です。題して、『日本精神史 近代篇』!
この本が扱う時代は、その名のとおり江戸の終わりから20世紀の終わりにいたるまで。
日本の歴史上、最大のインパクトのひとつである幕末の大転換期から、21世紀のいまを生き、わたしたちの生活に多様な彩りをあたえ、生きる源となるゆたかな精神のその発露までを追っていきます。
日本近代の美術・思想・文学の三領域にわたる文物や文献を手がかりに、そこに陰に陽に示された精神のありようを、ときに冷静に、ときに客観的に言葉にした、前作『日本精神史』と双璧をなす大作です。
著者は、前著同様、本書についても難解であることを決していさぎよしとしません。読みやすさに細心の注意をはらい、あくまでも流麗に、そして明解に描ききります。
幕末から20世紀の終わりにいたるまでの150年にわたる時代の精神とはいったいどのようなものなのか? 近代における壮大かつ激しい精神の大河を、ここにご覧ください。
上巻は、近代の始まりから、啓蒙思想の転変や近代文学者の苦闘などを経て、岸田劉生や村上華岳らによる美の探究まで。
きな臭い時代へと突入するその精神のさまがじょじょに浮き彫りにされていきます。
【目次より】
はじめに
第一章 近代の始まり
1高橋由一/2『米欧回覧実記』
第二章 啓蒙思想の転変
1福沢諭吉/2加藤弘之/3中江兆民
第三章 近代文学者の苦闘
1坪内逍遥と二葉亭四迷/2北村透谷/3樋口一葉/4島崎藤村――抒情
第四章 美術表現の近代性
1青木繁/2菱田春草/3荻原守衛と朝倉文夫
第五章 日清・日露戦争――ナショナリズムの嵐
1日清戦争とその前後/2戦後経営/3日露戦争
第六章 森鴎外と夏目漱石――近代的知性の面目
1森鴎外(その一)/2森鴎外(その二)/3夏目漱石(その一)/4夏目漱石(その二)
第七章 韓国併合と大逆事件
1韓国併合/2大逆事件
第八章 民俗への視線、民芸への視線――柳田国男と柳宗悦
1民俗学の創成/2民芸を慈しむ思想
第九章 言語表現への熱情
1斎藤茂吉/2萩原朔太郎3宮沢賢治――修羅の苛立ちと彷徨
第十章 絵における美の探究
1岸田劉生/2村上華岳 -
長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。その成果がついに一書にまとまったのが、本書です。題して、『日本精神史』。
「精神」とはなにか。
ヘーゲル研究者としてスタートした著者は言う。「あえて定義づければ、人間が自然とともに生き、社会のなかに生きていく、その生きる力と生きるすがたが精神だ」。
テキストとして残された思想はもとより、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、一望のもとに描く、まさに畢生の大作です。
ただし、著者は、難解であることを潔しとしません。ヘーゲルのわかりやすい翻訳で脚光をあびたように、あくまでも流麗な文体で、明解に描いていきます。
思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。
待望の文庫化!
【目次より】
第一章 三内丸山の巨大建造物
第二章 火炎土器と土偶
第三章 銅鐸
第四章 古墳
第五章 仏教の受容
第六章 『古事記』
第七章 写経
第八章 『万葉集』
第九章 阿修羅像と鑑真和上像
第十章 最澄と空海と『日本霊異記』
第十一章 『古今和歌集』と『伊勢物語』
第十二章 浄土思想の形成
第十三章 『枕草子』と『源氏物語』
第十四章 『今昔物語』と絵巻物
第十五章 東大寺の焼失と再建
第十六章 運慶の新しい造形意識
第十七章 法然と親鸞
第十八章 『正法眼蔵』 -
過激なテロル,美しい詩,そして歴史叙述.近世日本の知識人は様々な企図を通して歴史に語り継がれたいと願った.そうした永遠性獲得願望の存在を指摘し,政治構想や時務策の次元だけでなく,論理化されない気分や情念の機微にまで分け入りながら,徂徠学から幕末志士へと至る新たな政治思想史の系譜を描き出す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
-
12世紀の中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が再発見され、社会に類例のない衝撃を与えた。そこに記された知識体系が、西ヨーロッパの人々の思考様式を根底から変えてしまったのである。「アリストテレス革命」というべきこの出来事は、変貌する世界に道徳的秩序と知的秩序―信仰と理性の調和―を与えるべく、トマス・アクィナスをはじめ、キリスト教思想家たちを激しい論争の渦へと巻き込んでいった。彼らの知的遺産は、現代にどのような意義を持つのであろうか。政治活動の発展と文化的覚醒が進んだ時代の思想を物語性豊かに描いた名著。
-
革命を先導した芸術運動
既存の価値観に対する攻撃とともに、ロシアでは20世紀初頭に産み落とされた前衛芸術。1917年の社会主義革命に先行したその活動は、芸術革命に呼応するものとして政治革命に同調し、昂揚する民衆のエネルギーに支えられて、芸術運動を展開してゆく。これがロシア・アヴァンギャルドと呼ばれる運動である。しかしそれはやがて、スターリン体制から「形式主義」として批判され、芸術の論理によらず粛清され抹殺されてゆく。マヤコフスキー、マレーヴィチ、メイエルホリドなど、激しい時代を生きた芸術家たちの活動に光をあて、その再評価の嚆矢となった20世紀美術史の名著。 -
★中島岳志氏推薦! 「今後、この本を抜きにしてガンディーを語ることはできないだろう」★ 贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!
-
「仁」とは誠実な思いやり,人間愛──.のびやかにして剛毅,おおらかな楽観主義と陽性の健やかさに満ちた,人間・孔子.はつらつと弟子たちと語り合い,学問や音楽を心から愛し,どんな不遇のどん底でもユーモアを失わずに生きぬいた,力強い「肯定の思想」とは.今こそ新鮮な大古典の魅力を存分に味わえる,必携の一冊.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。