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『思想、社会、講談社(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~47件目/全47件

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    トロッコ問題から水槽の脳、AI倫理まで、気鋭の倫理講師が30の思考実験で平易に伝える哲学のエッセンスとその使い方!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    2023年4月現在の講談社学術文庫シリーズ目録が電子化されました。学術文庫のラインナップを全て収録。内容紹介付き。
  • 「職業としての学問」、「職業としての政治」の邦題で読み継がれてきたマックス・ウェーバーの二つの講演が、いま読むにふさわしい日本語で甦る。ドイツ語の原語Berufには、生計を立てることとしての「職業」という意味だけでなく、神からの「召命」や「天職」という意味も含まれる。「学問」も「政治」も単なる「職業」ではない、とはどういうことか? 今ますます切実さを増す問いに答える新たなスタンダード!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    2024年4月現在の講談社学術文庫シリーズ目録が電子化されました。学術文庫のラインナップを全て収録。内容紹介付き。
  • 社会のルールはどのように決めるべきか?

    すべての人が納得できる正義はあるのか?

    現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!



    【本書のおもな内容】

    ●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ

    ●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか

    ●「力こそは正義」は根本的な誤解である

    ●画期的な思考実験「無知のヴェール」

    ●「誰もが納得する格差」はあり得るのか?

    ●自尊心がなければ自由になれない

    ●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由

    ●現代的にアップデートされた社会契約論

    ●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」



    多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。

    はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より



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    100ページで教養をイッキ読み!
    現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!

    1:それは、どんな思想なのか(概論)
    2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
    3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)

    テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
    「一気に読める教養新書」です!
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  • 「友だちのことは好きだけど、いっしょにいると『しんどい』と感じることがある」
    「会話についていくため、作業的に話題のコンテンツを見ている」
    「メッセージの返信が遅くならないようにチェックしてしまう」

    こんなふうに感じて、苦しくなっている人はいませんか。
    じつはその苦しみ、あなただけが抱えているものではなく、いまの世の中の多くの人がもつ悩みです。

    友だち関係について「しんどい」と感じるのは、じつはあなた個人の問題ではありません。
    じつは、いまの社会が、多くの人に「友だち関係を維持すること」を強いるような構造になっているのです。

    気鋭の社会学者が解き明かす、まったくあたらしい「人間関係の教科書」です。

    ●私がすべての人を「知り合い」とよぶ理由
    ●かつての社会と現代社会でまったく変わった「友だちの在り方」
    ●「ずっと友だち」でいなくてもいい
    ●インターネットとスマートホンが劇的に変えた、私たちのコミュニケーション
    ●古代の哲学者たちは「友だち」をどう研究したのか
    ●ゲーム理論から考える、正しい友たちとの付き合い方
    ●学校でも家庭でもない、ゆるやかな「場」をもつことの重要性
    ……ほか
  • 「世の中がギスギスしている」「心に余裕のない人が多い」。学校や職場など社会の至る所から、そんな声が聞こえてくる。意見の異なる人と物別れになる。そもそも話し合いが成り立たない。ときにはお互いに譲らず、口汚い罵倒が飛び交うことさえある。それでも、人は生きるうえで他人と関わらざるをえない。どうすれば、こうした軋轢を解きほぐせるだろうか――。
    身近な経験から社会に関わる話題まで、捉えどころのない問題を整理し、解決に向かうための道筋を提示する。学歴主義、商業主義、成果主義、ルッキズム、差別といった様々な問題を抱える現代人のための実践的哲学!
    他人と一緒にやっていくにはどうすればいいか、多様化する社会で、相互理解を進めるための第一歩。不機嫌な時代の処方箋!


    【目次】
    はじめに
    序章 「いやならお金を払えばいいのに」の論理――断片化する公共圏

    第1部 子どもの難問――子育て、教育、学歴社会を考える
    第1章 お金のために勉強させてもよいか――教育の脱公共化
    第2章 偏差値は高ければ高いほどよいのか――大学への無理解
    第3章 大学は無料にすべきか――学歴偏重社会と反知性主義

    第2部 大人の難問――商業主義、イムズ、偏見を考える
    第5章 成果主義は善か――人を操ろうとする思考
    第6章 強く、正しく、美しく?――人を追い込む社会的偏見について
    第7章 犯罪者は犯罪者らしく?

    第3部 根本的な問題――思想的背景から解決へ
    第8章 そもそもリベラルとは何か
    第9章 思想的な対立を乗り越える――公共の再生
    第10章 公共圏の可能性――市民的連帯のもとでの取り組み


    参考文献一覧

    あとがき
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    西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第2巻は「観念論から唯物論へ」。
    【目次より】

    観念論と唯物論
    まえがき
    改版にあたって
    第一部 観念論の哲学
    第二部 唯物論の哲学
    第三部 弁証法的世界
    マルクス哲学の基本問題
    まえがき
    唯物論における認識の問題
    認識と実践
    マルクス主義とヒューマニズム
    観念論哲学の将来
    西田哲学の超克
    マルクス主義とヒューマニズム
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    政治において「ロゴス(理念)」はどうあるべきなのか。パトス(熱情)に突き動かされがちな政治を改めて問い直す。
    【目次】
    目次
    はじめに
    第一部
    政治のロゴス(その一) 魂と国家
    政治のロゴス(その二) 「へつらい」の構造
    政治のロゴス(その三) イデオロギーの系譜
    第二部
    「承認」の問題 『精神現象学』をめぐって 
    「認識」と「承認」 「承認」の現象学のためのノート
    「承認」の構造
    はじめに
    I 「認識の終り」としての「承認」 ac-knowledgeという語の解釈学的構造分析 
    II 「認識の繰り返し」としての「承認」 re-cognizeという語の解釈学的構造分析 
    終りに
    あとがき

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  • プラトン初期対話篇の代表作、練達の訳者による決定版新訳が完成!
    本書では、当時を代表するソフィストであるゴルギアス、その弟子ポロス、気鋭の政治家カリクレス、ソクラテスの崇拝者カイレポンの四人を相手にしてソクラテスが対話を展開します。その中心的な主題は「弁論術とは何か」です。
    ただ雄弁に語り、聞く人を説得するのが理想的な弁論術ではありません。大した内容もなく、正しい知識を与えることもないのに、相手を論破したり、耳障りのよいことを訴えたりするだけの言葉が今もよく聞かれます。言うまでもなく、そのような言葉を語る人が政治的な意図を隠しているなら、聞く者は気づかぬうちに意図された方向に導かれ、特定の政治的な主張を支持するようにもなるでしょう。古くは「プロパガンダ」と呼ばれ、今日では「フェイクニュース」や「ポルトトゥルース」、「オルタナティブファクト」などと呼ばれる現象には、そのようなからくりが含まれています。
    では、正しい弁論術とはどのようなものなのか? ソクラテスは、ゴルギアス、ポロス、カリクレスの順に濃密な対話を交わし、その答えを明らかにしていきます。それは最終的に「正しさ」とは何かを知ることに行き着くでしょう。何が正しいのかを知っている人にしか正しい弁論術は使えない――当たり前に思えますが、その当たり前のことを残念ながら人類はプラトンの時代よりよく理解し、実践していると言えるでしょうか?
    価値の基準が崩壊したと言うしかない現代世界の中で、道徳的であること、正しくあることとは何か、という問いは、ますます重要性を増しています。練達の訳者によって蘇ったプラトン渾身の対話篇を手に、今と未来を考えていただけるなら幸いです。

    [本書の内容]
    [プロローグ ゴルギアスとは何者か]
    [第一幕 ゴルギアス対ソクラテス]
    [第二幕 ポロス対ソクラテス]
    [第三幕 カリクレス対ソクラテス]
    [エピローグ 死後の裁きについて]
  • 「非有機的生」とは何か?
    言うまでもなく、人間も含めた生物は有機体であり、その本質は「有機性」にある。しかし、人間がすべて有機性によって説明されるのかといえば、決してそんなことはない。
    例えば、自然の中には有機性をそなえた生物もいれば、有機性をもたない鉱物もある。しかし、人間が自然の中にあるものを加工し、改変を加えてみずからの有機的生のために利用するとき、それらの対象は総体として非有機的な「自然」として捉えられている。その結果、その「自然」の一部である人間もまた非有機的なものとして捉え返され、政治はそのような対象としての人間を操作し、駆動していくだろう。ここにあるのは「生政治」と呼ばれる問題にほかならない。
    このように単純な二項対立としては捉えられない有機性と非有機性は、技術や政治のみならず、思想や文学、芸術など、どこにでも見出される。目次を見れば明らかなように、本書をなす各章で扱われる対象は実に多様である。そこには、西洋/東洋、精神/身体、概念/図像、制作/生成、樹木/リゾーム、自我/魂、戦争(war)/闘争(combat)、権力/力、超越性/内在性、二元論/一元論、物質/理念、実体化/非実体化といった幾多の二項対立が広がっているが、それらはすべて有機的生/非有機的生という二項対立と交錯し、重なり、ずれながら、一つの巨大な問題系を照らし出していく。
    これまで身体、知覚、イメージといった問題を中心にして哲学や思想を、歴史や政治を、そして文学や芸術を多彩に、細やかに、そして大胆に論じてきた著者は、みずからの思索の全体を「非有機的生」という言葉を携えて俯瞰し、整理し、編み直してみせる。本書は、長年にわたる執筆活動を経てきた著者の集大成にほかならない。

    [本書の内容]
    見取り図──なぜ非有機性か

    序 章 (非)有機性についての混乱を招きかねない註釈

    第I部 総 論
    第一章 東洋、生成、図像
    第二章 芸術と器官なき身体
    第三章 人間あるいはシンギュラリティ

    第II部 各 論
    第一章 倒錯者のエチカ
    第二章 ブランショの革命
    第三章 知覚、イメージ、砂漠――仮説的断章
    第四章 顔と映画
    第五章 映画の彼方、イメージ空間
    第六章 時間の〈外〉とタナトス
    第七章 反〈生政治学〉的考察
    第八章 知覚されえないが、知覚されるしかないもの

    終 章 問いの間隙と分岐
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    トロツキーによる反ファシズム論パンフレット。トロツキーは、ドイツで台頭しつつあったファシズムの危険性と問題点を解明し、コミンテルンとドイツ共産党による政策の誤りを暴き出した。

    【目次より】
    一 次は何か?
    序文
    1 社会民主主義
    2 民主主義とファシズム
    3 官僚的最後通牒主義
    4 統一戦線の問題に関するスターリニスト的ジグザグ
    5 統一戦線の歴史
    6 ロシアの経験の教訓
    7 イタリーの経験の教訓
    8 統一戦線をとおして統一戦線の最高機関としてのソヴィエトヘ
    9  SAP(ドイツ社会主義労働者党)
    10 中間主義『一般』とスターリニスト的官僚主義の中間主義
    11 ソ連の経済的成功と制度の官僚化の矛盾
    12 ブランドラー派(CPD)とスターリニスト的官僚
    13 ストライキ戦術
    14 労働者管理とソ連との協力
    15 情勢は絶望か
    結語
    二 唯一の道
    序文
    1 ポナパーティズムとファシズム
    2 ブルジョアジー、プチ・ブルジョアジー、プロレタリアート
    3  社会民主党とファシズムの同盟か、ないしは闘争か
    4 テールマンの二十一の誤謬
    5 スターリン・テールマンの政策を彼ら自身の経験によって検討す
    6 プラーグでは統一戦についてなんというか
    7 景気循環の光に照らして見た階級闘争
    8 社会主義への道
    9 唯一の道
    結語
    三 ドイツ労働者への手紙
    1 ヒットラーの戦略の背後に何が隠されているか?
    2 われわれはいまファシズムを撃退することができるか?
    3 ボルシェヴィキと一九一七年の統一戦線
    4 ブリューニングは「より小さな悪」であるか?
    5  反ファシスト戦線
    6 別個に進み、いっしょに撃て
    7 コルニロフとケレンスキーにたいするレーニンの見解
    四 ドイツ・プロレクリアートの悲劇
    1 スターリンのコミンターン
    2 テールマンの愚論
    3 政策のジグザグ
    4 ドイツを取巻く鉄環
    5 オーストリアの役割
    6 「相互不可侵」
    7 猿轡をはまされた党員
    8 スターリンの八月四日
    五 ヒットラーはいつまでつづくか?
    1 情勢は朋白である
    2 卑俗な唯物論
    3 露骨な誤謬

    トロツキー
    1879~1940年。ウクライナ生まれのソビエト連邦の政治家、ボリシェヴィキの革命家、思想家。
    著書に、『レーニン』『バルカン戦争』『ロシア革命史』『永続革命論』『わが生涯』『裏切られた革命』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    19~20世紀前半に社会学を大きく発展させた知の巨人の思想の全貌を解き明かすべく、ウェーバーの基礎から応用までを具体的に検証する。

    【目次】
    まえがき
    序論 社会学の成立
    一 問題
    ニ ウェーバーの学間研究における二つの時期
    三 比較研究としての社会学の成立
    第一章 社会学の方法的基礎
    一 問題
    ニ 理念型
    三 因果帰属と比較
    1 概観
    2 因果観の歴史的展望
    3 客観的可能性の判断と因果帰属
    4 因果適合性の程度と確率の問題
    5 比較
    四 理解 諸領域の関連付けの問題
    1理解社会学の綜合的性格
    2「理解」の論理的構造
    3 目的合理性の範疇による理解
    4「心理学的」理解
    第二章 社会学の内容的構造
    一 ヨーロッパ的エトスの系譜
    ニ 「宗教社会学」のカズイティク
    三 世界宗教の経済倫理
    1 儒教と道教
    2 ヒンズー教と仏教
    3 古代ユダヤ教
    4 宗教社会学における「世界諸宗教の経済倫理」
    第三章 社会学の実践的意味
    一 問題
    ニ 責任倫理の立場
    1 実践的判断の構造
    2 目的合理性と責任論
    3 自由と人格
    4 責任倫理と近代ヨーロッパ
    三 政治的実践
    附録
    ウェーバーとヤスパース 世界史における宗教の意味
    1 序論
    2 ウェーバー
    3 ヤスパース
    4 むすび
    文献目録

    金子 栄一
    著書に、『マックス・ウェバー研究』『ウェーバーとヤスパース』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    マルクス(1818-83)の思想はロシア革命を経てソビエト連邦、そして多くの社会主義国家を生んだ。現代においても思想的・政治的にも大きな意味を持っている社会主義・共産主義を問い直す。

    【目次】
    はじめに
    第一章 世界史の過程に関するマルクスの構想
    第二章 二十世紀後半の世界
    第三章 アメリカ合衆国の資本主義的発展に関する覚書
    第四章 来るべき恐慌の意義と危険 ロシヤに対するマルクス主義的分析への寄与
    第五章 十月革命から第二次大戦に到るまで
    第六章 ロシヤはいかにして二十世紀の後半に進むか
    第七章 ロシヤのヨーロッパ内帝国
    第八章 ロシヤ国家の性格に関する覚書
    第九章 ヨーロッパの没落とヨーロッパの変形
    第十章 アジアにおける諸改革は新しい社会体制を作り出す
    第十一章 多種多様な社会体制の衝突
    第十二章 マルクス主義の古くして新しい問題
    エピローグ
    註及び原典
    訳者あとがき

    シュテルンベルク,フリッツ
    1895~1963年。ドイツの経済学者、社会学者、マルクス主義理論家、社会主義政治家。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    国家こそ人間のために! 本書は理想と現実との間の深いつながりを絶えずはかりながら、人間のために国家をその本来あるべき位置に据えて、新たなデモクラシーの歴史的・具体的理想をわれわれに示したものである。人間・デモクラシー・世界平和がきわめて深刻な危機にさらされている時代に、本書をあらゆる人々におすすめする。

    【目次より】
    感謝の言葉
    目次
    第一章 人民と国家
    民族、政治団体、国家
    協同体と社会
    民族
    政治団体
    国家
    正常な発展とそれに伴う倒錯の過程
    人民
    第二章 主権の概念
    問題点
    ジャン・ポダンの主権君主
    根源的誤謬
    主権とはなにを意味するか。ホッブスの「可死的な神」
    政治団体も国家も主権者でない
    人民も主権者でない。ルソーの主権的国家
    結論
    第三章 手段の問題
    目的と手段
    政治生活の技術的合理化
    政治生活の倫理的合理化
    人民の有するコントロールの手段と民主主義的国家
    退歩的もしくは野蛮的社会における手段の問題
    第四章 人権
    理論的な考え方において対立している人々も人権のリストに関して純粋に実践的な合意に到達することができる
    哲学的論点 人権の合理的基礎
    自然法
    自然法における第一の(存在論的)要素
    自然法における第二の(認識論的)要素
    人権と自然法
    人権一般について
    人権の個別的考察
    第五章 民主主義的憲章
    民主主義的・世俗的信仰
    政治的異端者
    教育と民主主義的憲章
    権威に関する諸問題
    予言者的・警世的少数派
    第六章 教会と国家
    序言 一般的・不変的原理
    一般的・不変的原理
    (1)人間人格と政治団体
    (2)教会の自由
    (3)教会と政治団体
    現実の歴史的実存における不可変的諸原理の適用
    (1)テーシスとヒボテーシス、歴史的風土と具体的な歴史的理想
    (2)近代文明の歴史的風土
    (3)教会の優越性の原理
    (4)協力の原理
    最も一般的かつ間接的な協力形態
    神の存在を公けに認識すること
    相互援助の特殊的形態
    いくつかの実際的結論
    第七章 世界政府の問題
    二者択一
    いわゆる国家主権の放棄
    世界的政治社会の必然性
    まったくの政治理論対たんなる行政理論
    超民族的勧告機関
    訳者あとがき

    マリタン、ジャック
    1882~1973年。フランスの哲学者。パリ・カトリック大学教授。新トマス主義者。
    ソルボンヌ大学卒業。
    著書に、『三人の改革者 - ルター.デカルト.ルソー』(麻生宗由訳)『宗教と文化』(吉満義彦訳)『詩とは何か - その位置について』(共著、倉田清訳)『人間教育論 岐路に立つ教育』(溝上茂夫訳)『岐路に立つ教育』(荒木慎一郎訳)『人間と国家』(久保正幡・稲垣良典訳)『典礼と観想』(共著、須賀敦子訳)『芸術家の責任』(浜田ひろ子訳)『フランス哲学者の見たアメリカ』(小林珍雄訳)『人間の教育 - ジャック・マリタンの教育哲学』(ドナルド・A・ギャラガー、アイデラ・J・ギャラガー編、稲垣良典監修、梅村敏郎訳)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    江戸時代の水戸学、国学から説き起こし、第二次大戦後の「日本国憲法」成立後の現代まで、法学の泰斗が日本人の国家観を精査する。

    【目次より】
    I 法思想における「国体論」
    1 法思想における「国体論」
    一 「国体論」の生成と終焉
    二 水戸学と国学
    三 明治維新と「国体論」
    四 国体と政体
    五 上杉慎吉と筧克彦
    六 「国体明徴」
    七 「一億玉砕」
    2  騎馬民族説と「国体論」
    一 英雄・非常時・神話
    二 政治神話としての「国体論」
    三 「国体論」と記紀神話
    四 騎馬民族説と国学
    五 騎馬民族説と天皇機関説
    3 日本社会と法
    一 日本人の訴訟嫌い
    二 中国人の訴訟嫌い
    三 不足主義と最悪事態観
    四 清く明き心
    五 「タテ社会」論
    六 縁社会
    七 結び
    II 政治の中の憲法
    1 昭和前期の法と政治
    一 概観
    二 「満蒙の危機」(一)
    三 「満蒙の危機」(二)
    四 法廷闘争
    五 満洲国における王道・覇道・皇道
    六 「東亜新秩序」
    七 「国防国家」
    八 天皇制と天皇
    九 現代よりの回顧
    2  憲法論争の幕切れ
    一 宮沢俊義の改憲消極論
    二 美濃部達吉の改憲消極論
    三 美濃部の反象徴天皇制論
    四 宮沢の「八月革命説」
    五 最晩年の美濃部
    3 「八月革命説」ノート
    一 ポツダム宜言
    二 八月―一日連合国回答
    三 「権限通達」
    四 日本国憲法
    五 日本側の対応
    六 「八月革命説」
    4 ワイマール体制と戦後民主主義
    一 昭和二十一年の危惧
    二 ヴニルサイユとポツダム
    三 小党分立
    四 ワイマールの轍?
    五 ファシズム 情念の支配
    III 国学研究覚書き
    1 『国意考』ノート
    2 宜長考
    3 国学と上代日本
    あとがき

    長尾 龍一
    1938年生まれ。東京大学名誉教授。法学者。東京大学法学部卒業。専門は、法哲学・政治思想史・憲法思想史。
    著書に、『ケルゼンの周辺』『日本法思想史研究』『思想史斜断』『遠景の法学』『法哲学入門』『日本国家思想史研究』『アメリカ知的冒険旅行』『アメリカ知識人と極東』『大道廃れて』『カール・シュミットの死』『政治的殺人』『神と国家と人間と』『法学に遊ぶ』『リヴァイアサン』『日本憲法思想史』『思想としての日本憲法史』『憲法問題入門』『法学ことはじめ』『西洋思想家のアジア』『文学の中の法』『争う神々』『純粋雑学』『されど、アメリカ』『法哲学批判』『ケルゼン研究』『古代中国思想ノート』『オーウェン・ラティモア伝』『ケルゼン研究II』『ケルゼン研究III』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ロシアの哲学者ベルジャエフ(1874~1948)は、マルキストであったが、ロシア革命後転向し、反共産主義者となり、十月革命後にパリに亡命した。神秘主義に則って文化や歴史を考察した。その中心的な思想には、「反共産主義」(共産主義がユダヤ教の選民思想に基づいていると批判)、「歴史哲学」(伝統と記憶を重視する)、「進歩主義批判」「人権、国民主権批判」などがその思想の中心にある。特異な思想家の全貌に迫る。

    【目次より】
    序文
    〔I〕生涯
    一 幼年時代
    おいたちと、家族
    幼年学校生活
    二 大学生時代
    革命運動
    ヴォログダ追放期
    三 壮年時代
    キエフ在住の頃
    ペテルブルク在住の頃
    破局の予感
    革命の嵐の中で
    四 亡命時代
    〔II〕思想
    一 思想概説
    思想の要旨
    思想の特色
    思想の形成
    二 社会論
    人格と社会
    社会批判
    イデオロギイ批判
    マルキシズムとキリスト教
    三 歴史哲学
    歴史批判
    超歴史
    時間論
    他歴史観との比較
    四 人間論
    対象化
    自由

    倫理
    新しさ
    不死
    人格主義
    五 キリスト教思想
    キリスト教入信
    神人論
    「ソボルノスト」
    終末論
    六 ベルジャエフとロシア思想
    ロシア宗教思想〔ホミヤコフ、フョードロフ、ソロヴィヨーフ、シェストフ〕
    ロシア社会思想〔虚無主義、無政府主義、社会主義〕
    ロシア文学〔トルストイ、ドストエーフスキイ〕
    ベルジャエフ著書目録
    ベルジャエフに関する著作
    あとがき



    田口 貞夫
    1922~ 2020年。宗教学者、思想家。東京大学図書館、上智大学外国語学部ロシア学科講師。東京大学文学部宗教学科卒業。専門は、ロシア思想史。
    著書に、『ベルジヤエフ 生涯と思想』『ロシア革命と正教 社会主義国における土着信仰の諸相』『ロシア宗教思想史』『解放神学』(共著)、
    訳書に、ベルジャーエフ『ロシヤ思想史』などがある。


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  • ハンナ・アレント(1906-75年)の『人間の条件』(英語版1958年)は、「人間」とは何か、とどまるところを知らない科学と技術の進歩は人間をどう変化させるのか、といった課題を考える際に不可欠の書として多くの人によって手にされてきた。待望の新訳(講談社学術文庫)刊行に際し、その訳者を務めた第一人者が決定版となる解説書を完成。定評ある『精読 アレント『全体主義の起源』』(講談社選書メチエ)の姉妹篇。『人間の条件』全6章のエッセンス、その背景や可能性を徹底解説!

    【本書の内容】
    序 章 マルクスと西洋政治思想の伝統
    1 古典的政治哲学の成立
    2 ソクラテス
    3 存在への問いとプラトン
    4 近代の転換
    5 自然と人間の物質代謝

    第I章 観照的生活と活動的生活
    1 アウグスティヌスと古代世界の没落
    2 不死と永遠

    第II章 公的なものと私的なもの
    1 アテナイにおける古典的ポリスの成立
    2 古代における公私の区分
    3 社会的なるものの勃興
    4 公的領域の光の喪失
    5 私有財産の意味
    6 公私の区分の意味

    第III章 労 働
    1 「労働」と「仕事」
    2 「世界」と労働、仕事の位置
    3 人間の生と労働の意味
    4 労働と生産力
    5 私有財産の源泉としての労働
    6 労働の労苦からの解放は何をもたらすか
    7 大衆消費社会という不幸

    第IV章 仕事と制作
    1 産業革命における「消費」の無限拡大
    2 制作過程の変容
    3 功利主義批判
    4 工作人と交換市場
    5 世界の永続性と芸術

    第V章 行 為
    1 第二の「出生」
    2 行為と人間事象の脆さ
    3 ギリシア人の解決としてのポリスと「権力」概念
    4 ヘーゲルからマルクスへ
    5 行為の代替としての制作
    6 人間関係を修復する「奇蹟」としての「許し」
    7 行為の「予測不能性」に対する救済としての「約束」
    8 自然過程への「行為」の介入

    第VI章 近代の開幕と活動力のヒエラルキーの転換
    1 近代の起点
    2 ガリレオによる望遠鏡の発明
    3 近代数学と経験からの解放
    4 デカルトの懐疑
    5 デカルト的内省と共通感覚の喪失
    6 観照と活動の伝統的なヒエラルキーの解体
    7 制作から過程へ
    8 「工作人」の敗北と功利主義の限界
    9 労働と生命の勝利
    10 展 望
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    政治的意志決定において、目的に基づいた手段を合理的に選択するという前提は正しいのか。個々人の経験や考え方の意味を問い直す。つまり、政治的な行為や動機を形成する情緒や心理が果たす役割を精査する。
    【目次】
    訳者まえがき
    序文
    内容梗概
    序説
    第一部 問題の状況
    第一章 政治における衝動と本能
    第二章 政治的な実在
    第三章 政治における非合理的推論
    第四章 政治的推理の対象
    第五章 政治的推理の方法
    第二部 進歩の可能性
    第一章 政治的道徳
    第二章 代議政治
    第三章 官僚の思想
    第四章 民族性と人類性
    解説

    ウォーラス,グレーアム
    1858~1932年。英の政治学者、社会学者。ロンドン大学教授。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジ卒業。フェビアン協会の創始者の一人。
    著書に、『フランシス・プレース伝』『政治における人間性』『大社会』『社会的遺産』『思考の技術』『社会的判断』『人と理念』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    敗戦をへて日本の家・家族は大きく変貌した。戦前の「家」は解体したのか。その理念はどうなったのか。交錯する国と家の役割とは?
    【目次】
    はしがき
    序説 家庭見直し論のなかで
    1 状況の持続と変貌
    2 四つの家庭見直し論
    一 解体される実体と強化される理念
    1 撹拌される「家」と村
    2 国に吸引されてゆく「家」
    3 すすむ擬制化
    4 扮装をはぎとるもの
    二 再編される実体と理念
    1 「中流」幻想の析出と動揺
    2 「家」の無化への想念
    3 「美俗」の修復
    4 「母」の聖化

    鹿野 政直
    1931年生まれ。歴史学者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学文学部卒。同大学院修了。専門は、日本近代史、思想史。
    著書に、『日本近代思想の形成』『明治の思想』『明治維新につくした人々』『資本主義形成期の秩序意識』『日本近代化の思想』『大正デモクラシーの底流-土俗的精神への回帰』『日本の歴史27 大正デモクラシー』『近代精神の道程 ナショナリズムをめぐって』『福沢諭吉』『戦前・「家」の思想』『近代日本の民間学』『戦後沖縄の思想像』『「鳥島」は入っているか』『婦人・女性・おんな 女性史の問い』『歴史の中の個性たち』『沖縄の淵 伊波普猷とその時代』『化生する歴史学 』『歴史を学ぶこと』『日本の現代 日本の歴史9』『健康観にみる近代』『兵士であること 動員と従軍の精神史』『日本の近代思想』『現代日本女性史 フェミニズムを軸として』『近代国家を構想した思想家たち』『近代社会と格闘した思想家たち』『鹿野政直 思想史論集(全7巻)』『沖縄の戦後思想を考える』などがある。
  • 選考委員からレベルが高いとの指摘があった第65回群像評論新人賞候補作、その中から優秀作に選ばれ、「群像」誌上に発表されると大反響と共に話題となった傑作批評に大幅加筆した増補改訂完全版。シールズの運動とその後を総括、我々と鷲田清一の平成における転向の軌跡、後続する臨床哲学の担い手たち。日本社会のひずみに鋭く切り込み、コロナ禍に顕在化したケアの問題にまで発展する極めてアクチュアルかつクリティカルな論考である。
    目次
    序 論駁するということ 射影の方法をめぐって
    第一章 二〇一五年の鷲田清一
    第二章 〈戦前〉から〈戦後〉へ
    第三章 〈ふれる〉ケアと加害の反転
    第四章 平成の転向者たち
    第五章 〈戦中〉派としてのSEALs
    第六章 鷲田清一から臨床哲学へ
    第七章 軸と回転 谷川雁vs.鶴見俊輔
    第八章 〈地方〉と〈中央〉
    第九章 〈旗〉と〈声〉 臨床哲学再論
    第十章 SEALsとその錯誤
    終論 待兼山の麓から――エッセイストたちの実践
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    あなたの人生をよりよく仕立てるための人文学ガイド!
    本書の狙いは、読者のあなたを「人文知」、いわゆる文系の学び方や考え方に招待することです。文化や芸術が好きで、深く作品を楽しめるようになりたい。人文書や哲学書を使って、世界の物事を鋭く捉えてみたい。でも、ちゃんとした教養を得るのは難しそうーそんなあなたのために、本書では立教大学文学部で教鞭を執る批評家が、人文知の山を登るコツや基礎知識をご紹介します。既存の価値観が崩壊し続ける流動的な「今」を生きるため、ものの見方や考え方を更新する技法としての人文知は、一生ものの教養としてあなたの人生を助けてくれるはずです。あなたの思考を解放する「知」への第一歩を、この本と一緒に踏み出しましょう!
  • 「国民の存在は日々の人民投票である」――
    この有名な言葉が見出される本書は、エルネスト・ルナン(1823-92年)が今からちょうど140年前、1882年3月11日にパリのソルボンヌで行った名高い講演の記録です。
    文献学者として出発したルナンは、その手法を用いて宗教史に取り組み、コレージュ・ド・フランスの教授に就任しましたが、イエスを「比類なき人間」だと断言したことで物議を醸しました。その主張は1863年に『イエスの生涯』(邦訳・人文書院)として出版され、たちまち大ベストセラーとなって名を馳せます。
    そんなルナンが、なぜ「国民」について論じることになったのか? そのきっかけは普仏戦争(1870-71年)での祖国フランスの敗北にあります。第二帝政の崩壊、パリ・コミューンの騒擾、そしてアルザス・ロレーヌの割譲といった政治的悲劇を目のあたりにした宗教史家は、にわかにナショナリストとしての顔を見せ始め、政治的な発言を積極的に行うようになりました。その白眉とも言うべきなのが、敗戦から10年あまりを経て行われた本書の講演にほかなりません。
    振り返れば、フランス革命に起源をもつとされる「国民国家」の根幹をなす「国民」とは、いったい何なのでしょう? ルナンは、人種、言語、宗教、さらには利害の共通性、国境など、さまざまな要因を検討した上で、それらのいずれも「国民」を定義するには不十分であることを明らかにします。そうして至りついたのが「国民とは魂であり、精神的原理です」という主張でした。国民という「魂」を形成しているものは二つ――過去の栄光と悔恨の記憶、そしてともに生きていこうとする意志です。これら二つを現在という時の中に凝縮した形で述べた定義が、冒頭に挙げた「国民の存在は日々の人民投票である」だったのです。
    本書は、フィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』(1808年)と並ぶ「国民」論の古典中の古典として読み継がれ、アーネスト・ゲルナー『国民とナショナリズム』(邦訳『民族とナショナリズム』岩波書店)、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』(邦訳・書籍工房早山)など、20世紀のナショナリズム研究を生み出す基礎になりました。その流れは、グローバリズムの進展の中で逆説的にも国民国家が存在感を増している今日もなお継続されています。
    にもかかわらず、本書は日本では文庫版で読むことができずにきました。最適任の訳者を得て実現した明快な新訳は、現代世界を理解するために不可欠の1冊となるはずです。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    混迷を深める世界情勢の中、正しい哲学をもつ政治のみが人類を救う。核、政治の問題に時に剣法の話も混じえ、明日への道を構想する。

    【目次より】
    前篇
    一 日本人の平和主義の心理と論理
    二 聖徳太子憲法の「和」の哲学
    三 永久の友もなければ永久の敵もなし 歴史の教訓は世界史と共に変わる
    四 ベトナムにおける米国挫折の教訓の数々
    五 核兵器と称せられているものはどこまでが「兵器」か 核軍縮には兵器の定義を先行させよ 針谷夕雲の「相抜け」の剣法
    六 政体の傑作と駄作
    七 現代文明の知性と非叡知性
    八 シビリアン・コントロール
    後篇
    九 国際政治の感覚を磨け
    一〇 文明とは何か その進歩発展の様相について
    一一 歴史意識育成の肝要性
    一二 義務の闘争
    一三 人間の自由と平等 その矛盾と調節
    一四 人類の進歩と退歩
    一五 進歩と進歩を越えたもの
    一六 日本の建国神話
    一七 共産革命は永久未完の革命か
    一八 共産主義の多様性
    一九 社会帝国主義とは何なのか
    二〇 戦後日本の与党と野党
    二一 政治責任皆無の野党天国
    二二 ジリ貧・ドカ貧・さむらい精神
    あとがき

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    高山 岩男
    1905~1993年。哲学者。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都学派の全盛期に学ぶ。文学博士。京都帝国大学文学部教授ののち、神奈川大学、日本大学などで教鞭をとり、秋田経済大学学長を歴任。
    著書に、『西田哲學』『ヘーゲル』『續 西田哲學』『文化類型學研究』『世界史の哲學』『日本の課題と世界史』『所の論理』『哲学と哲学的実存』『マルクシズムの超克』『場所的論理と呼応の原理』『道徳の危機と新倫理』『宗教はなぜ必要か』『二つの世界に抗して 文明の破局と人類の対決』『現代の不安と宗教』『道徳とは何か 倫理学入門』『国際的中立の研究』『現代の政治・社会思想 社会科における取扱いに関連して』『哲学とは何か』『教育と倫理』『実存哲学』『政治家への書簡 正・続』『西田哲学とは何か』『京都哲学の回想 旧師旧友の追憶とわが思索の軌跡』『高山岩男著作集』(全6巻)『西田幾多郎研究資料集成 第1・2巻 高山岩男集』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    社会学の泰斗による「経済と社会」シリーズの付論である。一貫して近代の意味を問うウェーバー社会学の重要著作シリーズの冊。

    【目次より】
    凡例
    緒論(テーオドール・クロイヤー)
    音楽社会学 音楽の合理的社会学的基礎
    解説
    マックス・ウェーバーと音楽
    音楽理論の基礎について
    訳者後記
    第二刷あとがき
    音楽用語集

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    ウェーバー、マックス
    1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    第2部第1章・第7章。新しい法規範の成立、カリスマ支配と法発見など、合理化の問題が法を中心に論じられる。

    【目次より】
    凡例
    〔第二部経済と社会的・諸秩序および諸力〕
    第一章 経済と社会的諸秩序
    第一節 法秩序と経済秩序
    第二節 法秩序、習律および習俗
    第三節 経済に対する法強制の意義と限界
    第七章 法社会学
    第一節 事項的な法領域の分化
    第二節 主観的権利の設定の諸形式
    第三節 客観的法の形態性格
    第四節 法思考の諸類型と法名望家
    第五節 法の形式的合理化と実質的合理化、神政政治的な法と世俗的な法
    第六節 官権法と家産店主的法定立、法典編纂
    第七節 革命によって作られた法の形式的な諸性質、自然法とその諸類型
    第八節 近代法の形式的諸性質
    訳者あとがき

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    ウェーバー,マックス
    1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    社会学の泰斗による著作第2部第5章。支配の社会学と並び宗教意識の問題は一貫して近代の意味を問うウェーバー社会学の要石である。

    【目次より】
    凡例
    第五章 宗教社会学(宗教的共同体関係の諸類型)
    第一節 諸宗教の成立
    一 宗教的ないし呪術的に動機づけられた共同体行為の根源的此岸性 二 精霊信仰 三 「超感性的」な力の成立 四 自然主義と象徴主義 五 神々の世界と機能神 六 祖先崇拝と家 祭司制 七 政治的な集団神と地方神 八 一神教と日常的宗教性 九 普遍主義と一神教 一〇 神強制、呪術、神礼
    第二節 呪術師 祭司
    第三節 神概念。宗教的倫理。タブー
    一 倫理的な神々。立法の神々 二 超神的、非人格的な力。神の創造としての秩序 三 タブー規範の社会学的意義。トーテミズム 四 タブー化、共同体関係、および類型化 五 呪術的倫理 宗教的倫理。罪意識、救済思想
    第四節 「預言者」
    一 「預言者」 祭司および呪術師に対するものとして 二 預言者と立法者 三 預言者と教説家 四 密儀師と預言者 五 倫理的預言と模範的預言 六 預言者的啓示の性格
    第五節 教団
    一 預言者、遵奉者、および教団 二 教団的宗教性 三 預言と祭司経営
    第六節 聖なる知。説教。司牧
    第七節 身分、階級と宗教
    一 農民階級の宗教性 二 初期キリスト教の都市占住性 三 信仰戦士としての騎士 四 官僚制と宗教 五 「市民的」宗教性の多様性 六 経済的合理主義と宗教的─倫理的合理主義 七 小市民階級の非類型的な宗教的態度。職人の宗教性 など
    第八節 神義論の問題
    一 一神教的な神観念と世界の不完全性 二 神義論の純粋な諸類型 メシア的終末論 三 彼岸信仰、摂理信仰、応報信仰、予定信仰 四 世界の不完全性の問題に関するさまざまな解決の試み
    第九節 救済と再生
    第十節 救済方法と、生活態度へのそれの影響
    一 呪術的宗教性と儀礼主義。儀礼主義的な帰依宗教性の諸帰結 二 日常倫理の宗教的体系化 三 忘我、狂躁、病的快感、および合理的宗教的な救済方法論 四 救済方法論の体系化と合理化、および生活態度 五 宗教的錬達者 六 現世拒否的禁欲と現世内的禁欲 七 現世逃避的、神秘主義的観照  など
    第十一節 宗教的倫理と「現世」
    一 宗教的心情倫理の現世に対する緊張関係 二 宗教的倫理の基盤としての隣人 三 利息取得に対する宗教的排斥 四 生の宗教的 五 宗教的な愛の無世界論と政治的な強圧行為 六 国家に対するキリスト教の態度の変遷 七 「有機的」な職業倫理 など
    第十二節 文化宗教と「現世」
    一 ユダヤ教の現世志向性 二 カトリック教徒、ユダヤ教徒、清教徒の営

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    ウェーバー,マックス
    1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    社会学の泰斗による著作。第1部第3~4章。支配の構造の社会学は、窮極において近代合理主義の解明をめざすウェーバー社会学の核心の一つである。

    凡例
    目次
    〔第一部社会学的範疇論〕
    第三章 支配の諸類型
    第一節 正当性の妥当
    一 支配の定義・条件および種類、正当性
    二 正当的支配の三つの純粋型、合理的・伝統的・カリスマ的支配
    第二節 官僚制的行政幹部を伴う合法的支配
    三 合法的支配、官僚制的行政幹部による純粋型
    四 〔続き〕
    五 官僚制的=単一支配制的行政
    第三節 伝統的支配
    六 伝統的支配
    七 〔続き〕
    七a 長老制、家父長制、家産制
    八 〔続き〕
    九 身分制的=家産制的支配
    九a 伝統的支配と経済
    第四節 カリスマ的支配
    一〇 カリスマ的支配、その特徴とその共同社会関係
    第五節 カリスマの日常化
    一一 カリスマの日常化とその影響
    一二 〔続き〕
    一二a 〔続き〕
    第六節 封建制
    一二b 封建制、レーエン封建制
    一二c プフリュンデ封建制およびその他の封建制
    一三 さまざまな支配類型の混合
    第七節 カリスマの没支配的な解釈がえ
    一四 カリスマの没支配的な解釈がえ
    第八節 合議制と権力分割
    一五 合議制と権力分割
    一六 特殊化された権力分割
    一七 政治的権力分割の経済に対する関係
    第九節 政党
    一八 政党の概念と本質
    第一〇節 没支配的な団体行政と代議員行政
    一九 没支配的な団体行政と代議員行政
    二〇 名望家行政
    第一一節 代表制
    二一 代表制の本質と諸形式
    二二 利益代表者による代表制
    第四章 身分と階級
    第一節 概念
    一 概念
    二 営利階級の意義
    三 身分状況および身分の概念
    付録
    戦士身分
    戦士身分
    訳者あとがき
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    ウェーバー,マックス
    1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「私たちは、論争相手の意見についてはもちろん、自分自身の意見についてすら、いやと言うほどしょっちゅう、誤解している。」ヴェーバーはこう述べつつ、我々が「なぜ一致しあえないのか」を認識するために、〈価値討議〉という実践的な討議像を提唱した。本書は、晩年に結実したその〈方法論的合理主義〉を精密に検討し直し、その背景にこうした討議像が置かれていたことを明らかにする。それを通して、「合理化=近代化・脱呪術化」と見る文化的バイアスを乗り越える、〈合理化〉の比較文化・歴史的な方法論としてヴェーバー社会学を再生し、〈合理的であること〉そのものが人間社会に与える影響について理論的に探究する。

    【目次より】
    凡例
    第一章 問い:住会科学・歴史科学と〈合理性〉
    1・1 ヴェーバー研究と社会科学
    1・2 歴史科学・比較文化方法論における〈合理性〉問題
    1・3 社会理論における〈合理性〉問題
    第二章 方法論的合理主義の分析枠組 予備規定
    2・1 〈合理的構成〉
    2・2 多方向的な〈合理〉概念群
    2・3 二重の方法論的合理主義
    第三章 方法論的合理主義の内的展開と外的受容
    3・1 「合理化」・「合理主義」をめぐる解釈の四類型
    3・2 「合理化」の諸解釈類型の妥当性
    3・3 〈合理化〉論の内的展開とその未完成性
    第四章 歴史認識としての方法論的合理主義
    4・1 方法論的合理主義の分析シェーマの再定式
    4・2 〈合理的であること〉の諸類型
    4・3 宗教社会学における〈合理化〉
    第五章 文化比較のための方法論的合理主義
    5・1 〈理解的説明〉の方法
    5・2 ヴェーバーの「科学社会学」
    5・3 ヴェーバーの「科学像」の展開過程
    第六章 社会理論としての方法論的合理主義 ヴェーバーの〈価値討議〉論
    6・1 社会科学の〈成果〉
    6・2 ヴェーバーの〈価値討議〉論
    6・3 方法論的合理主義と〈価値討議〉
    第七章 ヴェーバーの同時代批判 「神々の闘争」論
    7・1 「近代科学」と「近代人」
    7・2 「神々の闘争」と「日常」 ヴェーバーの同時代批判
    7・3 方法論的合理主義と「決断」

    あとがき
    文献一覧
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    矢野 善郎
    1968年生まれ。社会学者。中央大学教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専門は、理論社会学、社会学史。
    著書に、『マックス・ヴェーバーの方法論的合理主義』『マックス・ヴェーバーの新世紀――変容する日本社会と認識の展開』(共著)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    1831年5月、25歳のトクヴィルは初めてニューヨークに上陸した。旧大陸からの境界を踏み越えることによって、彼は人類が突入しつつある新しい状況を比較の視座において捉えることに成功した。すべての人を平等化し、同質化する巨大な力――彼はそれを「デモクラシー」と名づけた。〈デモクラシーの敵でも味方でもなく、その両義性をふまえて生き抜くこと〉、これが彼の選択であった。個人の個別性や異質性を拘束するものはもはや存在せず、思考と行動は自由であるが、個別性や異質性の基盤そのものが脅かされ、思考と行動の基準は自明でない。そのような状況を、「政治」の働きを再活性化することで、いかに乗り越えるか。本書は、現代社会をもその射程に含むデモクラシーという時代の中で、政治の持つ可能性を探る現代自由学芸の騎士による挑戦の書である。

    【目次より】
    まえがき
    凡例
    序 トクヴィルを位置づけ直す
    予備的考察 トクヴィルをめぐる三つの文脈
    (1) ポスト・ルソーの政治思想
    (2) 「自由主義」の諸相
    (3) 「一九世紀のモンテスキュー」
    第一章 デモクラシーの時代 「個人主義」から「専制」へ
    第一節 「個人主義」
    第二節 「専制」
    第三節 「社会」
    第四節 理論的人間の批判
    第二章 「政治」の諸要素
    第一節 「政治的自由」
    第二節 実践・判断・多元性
    第三節 歴史と批判
    第四節 「政治社会」
    第三章 「政治」の実現へ
    第一節 「正しく理解された自己利益」
    第二節 法律と権利
    第三節 習俗
    第四節 制度の構想
    補論的考察 トクヴィルの宗教観
    結び 「政治」の再発見

    参考文献
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    宇野 重規
    1967年生まれ。法学者。東京大学社会科学研究所教授東京大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専門は、政治思想史、政治哲学。
    著書に、『民主主義とは何か』『デモクラシーを生きる』『政治哲学へ』『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(サントリー学芸賞受賞)『保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    折にふれ問題となった事柄について、知友の政治家に送った書簡集、ひとり政治家のみならず国民大衆の教養識見に訴えんとする警世の書。

    【目次より】
    前篇
    一 欠陥教育は半世紀後に民族の衰亡を
    二 第二次世界大戦は何であったか その残した教訓
    三 憲法を改正するには
    四 アメリカ大統領制の平時と非常時
    五 政党と派閥
    六 「たてまえ」政治は政治というものか
    七 科学的社会主義の自己矛盾
    八 共産主義国の言動を理解するには
    九 元首と象徴(天皇の御訪欧)
    一〇  天皇の立憲的君主性(天皇の御訪米)
    後篇
    一一 権力の象徴と権威の象徴
    一二 首相・総裁たるの資質
    一三 選挙悪
    一四 ”敵・味方“の政治
    一五 国会の多数暴力と少数暴力
    一六 軍人は軍国主義、文民は平和主義か
    一七 奪うもならず捨つるもできぬ自衛権
    一八 護憲論者は反革命の自由を擁護するか
    一九 嘘は罪にならないのか
    二〇 産業スパイと国家機密
    二一 必要悪の善用
    二二 秘密外交と民主主義
    二三 十八歳選挙権への疑問
    二四 「違憲」の乱用
    二五 乱れる司法界の職域倫理
    二六 冷戦とは何か、冷戦はもう終ったのか
    二七 人民を人質にするストはストなのか
    二八 自明なことが余りにも不明であり過ぎる
    あとがき
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    高山 岩男
    1905~1993年。哲学者。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都学派の全盛期に学ぶ。文学博士。京都帝国大学文学部教授ののち、神奈川大学、日本大学などで教鞭をとり、秋田経済大学学長を歴任。
    著書に、『西田哲學』『ヘーゲル』『續 西田哲學』『文化類型學研究』『世界史の哲學』『日本の課題と世界史』『所の論理』『哲学と哲学的実存』『マルクシズムの超克』『場所的論理と呼応の原理』『道徳の危機と新倫理』『宗教はなぜ必要か』『二つの世界に抗して 文明の破局と人類の対決』『現代の不安と宗教』『道徳とは何か 倫理学入門』『国際的中立の研究』『現代の政治・社会思想 社会科における取扱いに関連して』『哲学とは何か』『教育と倫理』『実存哲学』『政治家への書簡 正・続』『西田哲学とは何か』『京都哲学の回想 旧師旧友の追憶とわが思索の軌跡』『高山岩男著作集』(全6巻)『西田幾多郎研究資料集成 第1・2巻 高山岩男集』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書は、政治学の視野から、自由民主主義体制の中心理論である多元主義論の歴史的展開を、哲学的分野から実証的分野まで広範な領域を射程に収め通史的に分析する。フィッギス、バーカー、ラスキをはじめとする20世紀初めのイギリス多元的国家論が、第二次大戦後隆盛を極めたアメリカ多元的民主主義論を経て、フーコーに代表される近年のポスト・モダンへと到る流れを克明に描写し、いまや隘路にはまりつつある20世紀の政治の成果と限界を浮かぶ上がらせ、ボーダレス化する冷戦後の世界に鋭い問いを投げ掛ける。

    【目次より】
    序 政治が失おうとしているもの
    序章 二〇世紀末の多元主義論
    一 多元主義とリベラル・デモクラシー
    二 多元主義と「政治」
    三 本書の構成
    第一章 イギリス多元的国家論
    一 伝統の形成とリベラリズムの革新
    二 多元的国家論の萌芽
    三 伝統の再生へ 多元的国家論の諸相
    (1) ジョン・N・フィッギス (2) アーネスト・バーカー (3) ハロルド・J・ラスキ (4) G・D・H・コール
    四 多元的国家論の終息
    第二章 多元主義論の変転
    一 アメリカにおける多元主義論の受容
    (1) 「国家」と「人民」 (2) 病理から批判理論へ
    二 多元的国家論への対応
    (1) 初期の受容と論点の形成 (2) 選択的受容と全面的批判
    三 多元主義論と「科学」
    四 多元主義論と「政治」の動揺
    第三章 多元的民主主義論と政治科学
    一 多元主義論の定着と政治科学の台頭
    (1) 多元主義論の定着 (2) 政治科学と多元主義論
    二 ロバート・A・ダールと多元的民主主義論
    (1) 市場社会主義からポリアーキーへ (2) ポリアーキーの定式化 (3) ポリアーキーの分析 (4) 多元的民主主義論における「政治」
    三 多元的民主主義論への批判
    四 多元的民主主義論の変容
    (1) 問題の析出 (2) 多元的民主主義論の修正 (3) 「保守化」批判の功罪
    第四章 多元主義と多元化
    一 文化的多元主義論と市民社会論の射程
    二 多文化主義論と「政治」の相克
    (1) 多文化主義論と集団の権利 (2) 「差異の政治」と集団のアイデンティティー
    三 ポスト・モダニズムと「主体」の問題
    (1) 個人のアイデンティティーと集団のアイデンティティー (2) ボスト・モダニズムの「主体」批判
    四 ポスト・モダン多元主義論
    (1) 「リベラル・プルーラリズム」への批判 (2) ポスト・モダン多元主義論の諸要素
    終章 政治の陰路と政治的想像力

    あとがき
    参考文献

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    早川 誠
    早川 誠(はやかわ まこと)
    1968年生まれ。政治学者。立正大学法学部教授。専門は、政治理論。
    東京大学法学部卒業後、東京大学大学法学政治学研究科修了。
    著書に、『政治の隘路』『代表制という思想』など、
    訳書に、ロバート・ダール『政治的平等とは何か』などがある。
  • イマヌエル・カント(1724-1804年)が1795年に発表したこの小著の日本語訳の主なものは四種類あります(高坂正顕訳(1949年)、宇都宮芳明訳(1985年)、中山元訳(2006年)、池内紀訳(2007年))。それらはすべて『永遠平和のために』というタイトルで出され、多くの読者の手にされてきました。
    では、なぜあえて新しい訳を出すのか――練達の訳者は、思案した末、やはり新しい日本語訳が必要だという結論に達して、本書を仕上げました。その一例は、本書第1章のはじめにある「Friede, der das Ende aller Hostilitaten〔原文はaにウムラウト〕bedeutet」という個所です。既存の訳の訳文を一覧にすると次のようになります。
    (高坂正顕訳)「平和とはあらゆる敵意の終末を意味し」
    (宇都宮芳明訳)「平和とは一切の敵意が終わることで」
    (池内紀訳)「平和というのは、すべての敵意が終わった状態をさしており」
    (中山元訳)「平和とはすべての敵意をなくすことであるから」
    これらの日本語を読むと、カントは誰もが「敵意」を捨て、心のきれいなよい人になった状態を「平和」と呼んでいる、と思うのではないでしょうか? そのとおりだとすれば、ほんの少しでも「敵意」を抱くことがあるなら、決して「平和」は訪れない、ということになります。しかし、そもそも「敵意」をまったく抱かないなどということがありうるのだろうかと考えると、カントは現実離れした理想を語っていたと感じられてきます。
    でも、ここでちょっと考えてみよう、と本書の訳者は言います。原文にある「Hostilitaten」を「敵意」と訳すのは本当に正しいのだろうか、と。確かに「Hostilitat」(単数)は「敵意」だけれど、カントがここで書いているのは「Hostilitaten」という複数形です。これは「敵対行為、戦闘行為」を意味します。だから、この個所は次のように訳すべきでしょう。
    (本書)「平和とは、あらゆる戦闘行為が終了していることであり」
    上の四種の訳文とはずいぶん意味が異なるのではないでしょうか。こんなふうに、この著作は現実離れした理想を語ったものではなく、現実から離れずに「永遠の平和」というプロジェクトを提示したものなのです。カントの本当の意図は、本書を通してこそ明らかになるでしょう。

    [本書の内容]
    第1章 国どうしが永遠の平和を保つための予備条項
     その1/その2/その3/その4/その5/その6
    第2章 国と国のあいだで永遠の平和を保つための確定条項
     永遠の平和のための確定条項 その1/永遠の平和のための確定条項 その2/永遠の平和のための確定条項 その3
    補足 その1/その2
    付 録
  • ◇◆資本主義の「外」は断じてあり得る!◆◇

    『主権者のいない国』『永続敗戦論』『武器としての資本論』著者が、はじめて世に問うた単著であり、
    その政治学・思想史学の確固たる原点として記念されるべき主著、ついに文庫化。

    ◆「革命」のコペルニクス的転回とはいかなるものか?◆
    レーニンという思想史上の事件そのものである人物の思想、その核心を、
    二つの著作『国家と革命』『何をなすべきか?』のテクストを鋭い視角のもと読み込むことで、
    現代に生きる私たちに意義あるものとして、新たに捉え直す。
    著者の政治思想研究の確固たる原点にして、いまいっそう強く響く、鮮烈な論考!

    ◇著者からのメッセージ◇
    どう見ても間違った構造のなかに自分たちがいることに気づいているのに、それをどうすることもできないという苦悩こそ、新型コロナウイルスと同じように、世界中に広がってきた精神状態にほかならない。
    だからこそ、「外部」は開かれうることの可能性をもう一度探求してみることの意義は、いままさに高まったのではないか。レーニンは、第一次世界大戦の勃発と、第二インターナショナルの破産という、それこそ苦悩の極みから起ち上がって、ボリシェヴィキ革命を成就させた。本書が取り組む彼のテクストは、今日のわれわれはまだ絶望するには早すぎることを教えてくれる。そのような意味で、本書の原稿が書かれた初発の問題意識から読者が何かを感じ取ってくれることを著者としては心から願っている。
    ―「文庫版まえがき」より―

    ◆本書の内容◆
    第一部 躍動する〈力〉の思想をめぐって
     第一章 いま、レーニンをどう読むか?
     第二章 一元論的〈力〉の存在論
    第二部 『何をなすべきか?』をめぐって
     第三章 〈外部〉の思想―レーニンとフロイト(I)
     第四章 革命の欲動、欲動の革命―レーニンとフロイト(II)
    第三部 『国家と革命』をめぐって
     第五章 〈力〉の経路―『国家と革命』の一元論的読解(I)
     第六章 〈力〉の生成―『国家と革命』の一元論的読解(II)
     第七章 〈力〉の運命―『国家と革命』の一元論的読解(III)
    解説 《革命のテクスト》の文体 [國分功一郎]
    付録 レーニンの生涯

    ※本書の原本は、二〇〇七年に講談社選書メチエより刊行されました。
    ※巻末付録は『現代思想の海チャート図 レーニンからバトラーまで』(法律文化社)を初出とするものです。
  • トランプ大統領をはじめとする「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭など、近年の世界の政治状況は、民主主義という制度の根幹を揺るがすかのような観を呈しています。日本の状況を見てみても、現行の政権が「民意」の正確な反映、すなわち「民主主義的な」政権だといわれると、頸をかしげる人も少なくないのではないでしょうか。はたして民主主義はもう時代遅れなのか? それとも、まだ活路はあるのか? 
    それを議論するためには、まず何よりも、民主主義とは、そもそもどのような制度なのかを「正しく」知らなければならないでしょう。今では自明視されている「民主主義」という制度ですが、人が創ったものである限りそれもまた歴史的な制度として、さまざまな紆余曲折を経て現在のようなものになったのであって、決して「自然」にこのようなになったわけでではないのです。
    そこで本書では、ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどってゆきます。その中で、民主主義という「制度」の利点と弱点が人々にどのように認識され、またどのようにその問題点を「改良」しようとしたのか、あるいはその「改革」はなぜ失敗してしまったのかを辿ることにより、民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考えてゆきます。
    またあわせて、日本の民主主義の特質、その問題点についても分析してゆきます。
    民主主義という思想・制度を知るための、平易な政治思想史の教科書としても最適です。
  • この本は、人工知能技術の雇用・労働条件・生活に対するインパクトについて考察してみよう、というものではありません。むしろそこから一歩引いて、「我々は人工知能技術の発展が社会に、とりわけ労働に及ぼすインパクトについて考える際に、どのような知的道具立てを既に持っているのか?」を点検してみる、というところに、本書の眼目があります。――「はじめに」より *AI(人工知能)が人間の仕事を奪う――これは「古くて新しい問題」です。馬車は自動車になり、工場はオートメーション化される。技術(テクノロジー)は、いつの時代も仕事を変えるのです。では、AIのインパクトは、これまでの機械化と同じなのか、決定的に違うものなのか。「労働」概念自体から振り返り、資本主義そのものへの影響まで射程に入れて検討します。
  • これならわかる!『プロ倫』はなにを解き明かしたのか? いま受け取るべきメッセージはなにか?超難解書の全体像と核心が明快にわかる、驚異の解説書が登場。これが、ウェーバーの言いたかったことだ!《冒頭10頁強で、ウェーバーってどんな人&『プロ倫』のあらすじが、ざっくりわかる!》《基礎知識から ""ライバル"" ゾンバルトやマルクス主義とのわかりやすい対比まで、たのしくわかるコラム満載!》『プロ倫』は「プロテスタンティズムと資本主義の発展の関係」を論証したとされるが、本当にその試みは成功していたのだろうか? いまなお読み解くべき意義があるのだろうか? そんな素朴かつ核心的な問いをスタート地点にして、ウェーバーの論考のエッセンスを、クリアーで平明な文章で徹底解説。宗教改革によって勃興したプロティスタンティズムは、「天職」という概念や、神が誰を救うか/救わないかをすでに決めているという「二重予定説」なる教説を生み出した。快楽を排しひたむきに貨幣獲得に生きがいを見いだすような精神が生まれ、資本主義社会が発展していくが、しかし資本主義が爛熟すると崇高な精神が失われてしまう――ここに、ウェーバーの問題意識の核心があった。そして、その問いと思考は、現代における新保守主義という思想と響き合うものだった。市場経済の発達が加速度を増し、その行く末を誰も見通すことができなくなりつつあるいまこそ、近代とは、資本主義とはなにかを正面から考えた『プロ倫』のエッセンスを読もう!【本書の内容】序章 ウェーバーってどんな人?第1章 「問題」はどこにあるのか?第2章 資本主義の精神とはなにか?第3章 「天職」の概念が生まれた第4章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -1-第5章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -2-第6章 天職倫理と資本主義第7章 現代社会で生きる術を考える補論
  • ポピュリズム、ポストトゥルース、グローバリズムに直面する今こそ読む――“アメリカのデモクラシー”その根源への探究デモクラシーこそは歴史の未来である――誕生間もないアメリカ社会に トクヴィルが見いだしたものは何か。歴史的名著『アメリカのデモクラシー』では何が論じられたのか。「平等化」をキーワードにその思想の今日性を浮き彫りにする、鮮烈な思考。あらゆる権威が後退し混沌の縁に生きる私たちは、いまこそトクヴィルに出会い直さなければならない!いま日本の思想界をリードする著者が、第29回(2007年) サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞し、現在に至る地位を築いた好著の文庫化。文庫化にあたり、現在の政治・思想状況をふまえた「補章」を増補。トクヴィルの「今日的意義」は増すばかりである。ある意味で、「トクヴィル的」とでも呼ぶべき状況がますます強まっている―(「補章」より)【本書の主な内容】第一章 青年トクヴィル、アメリカに旅立つ第二章 平等と不平等の理論第三章 トクヴィルの見たアメリカ第四章 「デモクラシー」の自己変革能結び トクヴィルの今日的意義補章 二十一世紀においてトクヴィルを読むために
  • マックス・ウェーバーと並ぶ社会学の祖エミール・デュルケーム(1858-1917年)が1895年に世に問うたマニフェストの書、待望の新訳。『社会分業論』(1893年)で名を馳せたデュルケームは、その2年後、社会学に固有の対象である「社会的事実」の存在を宣言し、それを扱う方法を提示する。本書が与えた影響は計り知れない。この古典中の古典を第一級の専門家が明快な日本語にした決定版が完成!
  • 二十世紀思想の十字路と呼ばれたハンナ・アレント。全体主義を近代精神の所産として位置づけ、国民国家秩序の破綻と難民の世紀到来を明らかにした政治哲学者。彼女は、帰るべき家郷を失った時代の保守主義者として、あるいは進歩を信じ得ない時代の革命的理論家として常に時代と対決することで現代の苦境を可視化し、政治の再定義を通じて現代に公共性を可能にする条件を構想した。その思想の全体像を、第一人者が平易に描き出す。(講談社学術文庫)
  • 「百敗院泡沫頑蘇居士」と戒名をつけた位牌に香を焚き、自ら「一周忌」を弔った蘇峰は、新憲法は米国胤と断じ、東京裁判の欺瞞性も舌鋒鋭く暴露。如何に日本はあらゆる罪悪の権化であるか、また米英その他は如何に立派な文明人道の典型的国民であるかを証拠立てる事を目的としているものと批判し、来日した満州国皇帝・溥儀との秘話をも明かす。戦後史の暗闇を照射する注目の終戦後日記第3弾!
  • 明治・大正・昭和を通じた大言論人・徳富蘇峰。平民主義を唱道して論壇に登場、一転して帝国主義の使徒となった蘇峰は、戦後、戦犯に指名されたが、終戦直後からその心境を赤裸々に綴った日記を残した。玉音放送の三日後より記録された日記は、無条件降伏への憤り、東條、近衛など政府首脳や軍部への批判、超然たる態度に終始した昭和天皇への苦言と戦争の行方を読み誤った自らの悔悟が率直に語られてた第一級の歴史史料である。
  • 2・1ゼネスト中止命令、日本国憲法施行など、昭和22年前半の記述を収録した完結篇。蘇峰は経済混乱のさなか、国鉄が電車を止め、新聞社、放送局までもがストに便乗して要求を押し通そうとする世情を厳しく批判。また戦争の敗因を分析し、昭和の人材不足が最大の原因と結論する。さらに「事総て志と違う予の人生」を振り返り、中庸の欠如と行き過ぎの通弊を抱えた日本を憂え、冷戦激化の国際情勢に警告を与えて筆をおいた。
  • 中国から共産党の野坂参三が帰国し、食糧メーデーでは参加者が天皇に面会を求めて「米よこせ」と叫び、極東軍事裁判も始まり騒然とした1946年。蘇峰は貴族院議員を辞し、文化勲章も返上して熱海に蟄居、未曾有の敗北の原因を探り、役所や軍の腐敗を厳しく指弾した。勝てば官軍、負ければ賊かと東京裁判に疑問を呈し、昭和天皇の退位が必要と説く。マッカーサーの米国化政策から日本をどう護るべきか、復活の道を探る。
  • 前期のナショナリズムは、なぜ、ウルトラナショナリズムに向かったのか。「靖国問題」とはなにか。戦後社会とナショナリズムの相関とは……。「日本」を根本から考えなおすべき今、ナショナリズム研究に大きな足跡を残してきた社会学者が問う、日本のナショナリズムの本質!
  • 脱原発は不可能だと、なぜ日本人は信じてしまったのだろうか。電力独占、官僚支配をやめて、新しい社会づくりをする具体的な方法を真摯に考える、注目の識者二人による緊急対談。
  • 「市場主義」による経済構造改革を主張する人々に好んで引用されるシュンペーター。「企業者精神」「イノヴェーション」「創造的破壊」などの概念はどのような文脈で理解されるべきなのか。ウィーンで学び、大蔵大臣・銀行頭取などを歴任、破産の憂き目に遭いながら、独創的理論を打ち立てケインズと並び称された20世紀経済学の天才の思想と生涯を追う。(講談社学術文庫)

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