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『思想、社会、亜紀書房(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~15件目/全15件

  • 「ジャンルの垣根を超えた傑作。
    ページをめくる手が止まらない」
    スティーヴン・キング 絶賛!

    ニューヨーク・タイムズ
    ベストセラー 1位

    1970 -80年代に米国・カリフォルニア州を震撼させた連続殺人・強姦事件。30年以上も未解決だった一連の事件の犯人「黄金州の殺人鬼」(ゴールデン・ステート・キラー)を追い、独自に調査を行った女性作家による渾身の捜査録。

    アメリカでベストセラーとなり、現在HBOがTVドキュメンタリー・シリーズを製作中の話題作。強盗、強姦、殺人を十年以上にわたって繰り返し、DNA鑑定の網をくぐって闇に消えていた犯人を、作家である著者が独自の捜査で追いつめていく手に汗握るノンフィクション。

    序文寄稿:ギリアン・フリン(『ゴーン・ガール』著者)

    ワシントンポスト、「エスクァイア」誌、Amazon.com、ニューヨーク公立図書館、 シカゴ公立図書館他で “2018年 ベストブック・オブ・ザ・イヤー”受賞!!

    本当に手に汗握る作品だ――「ピープル」誌
    息を呑む野心的で見事な筆致――「ニューヨークマガジン」誌

    読者が知るべきは、なぜこの本が特別なのかという理由だ。それは、この本が向き合っている二種類の強迫観念である。一つは光に溢れ、もう一つは闇の中にある。
    「黄金州の殺人鬼」は闇であり、ミシェル・マクナマラは光だ。
    気が滅入るほど邪悪。聡明かつ、断固とした決意。本書はこの二つの心理への旅路である。
    私は本書を愛してやまない。 ――スティーヴン・キング
  • 2,970(税込)
    著:
    酒井隆史
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「ニッポンにいるのは、賢人気取りばかりだ」

    「ポピュリズム」「反知性主義」「ポスト・トゥルース」
    時代を「象徴」する言説に潜む〈大衆への差別的なまなざし〉。
    資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現況を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。

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    ◆「中立」の立場から差別する過激中道[エキストリーム・センター]
    ◆ 平等を求める動きへのシニシズム
    ◆ 格差と対立を無視し、円滑な社会運営を志す「秩序派」
    ◆ 愚かな群衆に囲まれていると感じるリベラル知識人のナルシズム

    知的ソースをあげて、スマートに切って捨てる態度、利得と犠牲の計算のような知的操作で、割り切ってみせる態度は根本的には、この世界とは別の世界にむかう衝動や想像力にむけられているようにおもわれるのである。

    〈支配する知ではなく、解放する知を求めて〉
    ──私たちが生き延びるための唯一の方法はデモクラシーを深化させることである。

    ----------------------

    【目次】
    ◆はじめに……賢人とドレイとバカ 二〇二三年、春

    第I部 無知と知、あるいは「大衆の恐怖」について
     01.現代日本の「反・反知性主義」?
     02.「反知性主義」批判の波動──ホフスタッターとラッシュ
     03.ピープルなきところ、ポピュリズムあり──デモクラシーと階級闘争
     04.「この民主主義を守ろうという方法によっては この民主主義を守ることはできない」──丸山眞男とデモスの力能
     05.一九六八年と「事後の生(afterlives)」──津村喬『横議横行論』によせて
     06.「「穏健派」とは、世界で最も穏健じゃない人たちのことだ」──「エキセン現象」をめぐる、なにやらえらそうな人とそうじゃない人の「対話」

    第II部 だれがなにに隷従するのか
     07.「放射脳」を擁護する
     08.「しがみつく者たち」に──水俣・足尾銅山・福島から
     09.自発的隷従論を再考する
     10.「自由を行使する能力のないものには自由は与えられない」──二〇一八年「京大立て看問題」をどう考えるか
     11.「中立的で抑制的」──維新の会と研究者たち
     12.「この町がなくなれば居場所はない」──映画『月夜釡合戦』と釡ヶ崎

    第III部 この世界の外に──抵抗と逃走
     13.「ブラジルで のブレザーなんて着たがるヤツはいない。 殴り倒されるからだ」──二〇二〇年東京オリンピックをめぐる概観
     14. 戦術しかない/戦略しかない──二〇一〇年代の路上における二つの趨勢
     15.「わたしは逃げながら、武器を探すのです」──ジョージ・ジャクソン、アボリショニズム、そしてフランスにおける「権力批判」の起源について
     16.ポリシング、人種資本主義、#BlackLivesMatter
     17.パンデミックと〈資本〉とその宿主
     18.「世界の終わりは資本主義の勝利とともにはじまった」──文明に生の欲動をもたらすもの
     19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力

    ◆あとがき

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  • 〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉

    炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!

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    生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。

    「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
    ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。

    ──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。

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    インターネットが広く使われるようになってから、まだたったの30年ほど。
    現在主流のSNSの誕生やスマホの普及からは20年も経っていない。
    私たちは今、デジタル人類史の旧石器時代を生きている。(本文より)

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    【目次】
    ■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて
    ■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」
    ■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える
    ■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか
    ■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか
    ■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える

    ■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか?
    ■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない
    ■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現

    ■浜田敬子……あとがき
  • 2,090(税込)
    著:
    赤坂憲雄
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    b>〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉
    ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。

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    人は避けがたく、ほんの気まぐれな偶然から、ある者は生き残り、ある者は死んでゆくのです。巨大な災害のあとに、たまたま生き残った人々はどんな思いを抱えて、どのように生きてゆくのか。思えば、それこそが人間たちの歴史を、もっとも深いところから突き動かしてきたものかもしれません。(本文より)

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    いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。

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    【目次】
    夜語りの前に
     ■災間を生きるために
     ■中世の訪れを予感し、抗いながら
     ■不安は数量化できない

    第一夜……しなやかにして、したたかに。汝の名は
     ■そのとき、友は巡礼に
     ■津波の痕を訪ねて
     ■世界の終わりのような
     ■幽霊と出会うとき
     ■生きとし生けるもの、すべての命のために
     ■山野河海を返してほしい
     ■いのちの思想を紡ぎなおす

    第二夜……東北から、大きなさみしさを抱いて
     ■被災体験に触れる
     ■なぜ、わたしが生き残ったのか
     ■人間の根源的な無責任について
     ■その理不尽に折り合いをつけるために
     ■巨大な体積をもったさみしさ

    第三夜……渚にて。潟化する世界のほとりで
     ■潟化する世界に出会った
     ■海岸線は揺らぎのなかに
     ■人間という原存在への問い
     ■無主の海からみんなの海へ
     ■海のかなたから訪れしもの

    第四夜……民話という、語りと想像力のために
     ■おれは河童を見たことがある
     ■大きな真っ白い鳥が飛んだ
     ■奇譚が遠野と会津を結びなおす
     ■狐に馬鹿にされた、という
     ■民話的想像力によって、布を織る

    第五夜……遊動と定住のはざまに、生きよ
     ■心の考古学は可能か
     ■あらたな飢えと村八分の時代に
     ■われらの内なる山人
     ■定住革命のはじまりに
     ■遊動という離合集散のシステム
     ■住まうことと建てること
     ■妬みや恨みを抱えこんで
     ■分裂病親和性と強迫症親和性
     ■あらたな逃げられる社会は可能か

    ■あとがき
  • 《コミュニケーションで悩む人たちへ》

    コミュニケーションや感情表現が上手できないと悩んだ著者はやがて、当たり障りなく人とやり取りする技術を身につけていく。

    だが、難なく意思疎通ができることは、本当に良いこと、正しいことなのか。
    なめらかにしゃべれてしまうことの方が、奇妙なのではないか。

    「言語とは何なのか」「自分を言葉で表現するとは、どういうことなのか」の深層に迫る、自身の体験を踏まえた「当事者研究」。


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    自分だけのものであるはずの感情を、多くの人に共通する「言葉で表す」ことなど、どうしてできるのだろうか。
    そして、人に「伝える」とはどういうことなのか――。

    言葉、存在、コミュニケーションをめぐる思考の旅が始まる。

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    【目次】
    ■はじめに

    ■1章 それぞれのタイムラインを生きるしかない——定型発達という呪縛
    ■2章 胚胎期間という冗長な生き延び方
    ■3章 社会なしに生きられないが、社会だけでは生きるに値しない
    ■4章 自律と自立を手にするための学習
    ■5章 絶望を冗長化させる

    ■あとがき


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  • 《ささやかだけど、かけがえのないことが、世界を変えていく》

    環境問題の先駆者として名高い科学者レイチェル・カーソンが、愛する甥に遺した『センス・オブ・ワンダー』。
    その小さな本には、危機の時代を生きるための大きなヒントが詰まっている。

    仕事や人間関係など身近な生活のレベルから気候変動までを貫く不滅のメッセージを、批評家・若松英輔が読み解く。


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    私たちは確かに自分に必要なものを、自分で見つけることができます。ただ、 そのときの「自分」とは他者に開かれた「自分」なのです。

    「よろこび」が先にあれば、必ず「学び」は起こる。本当に、深いところでよろこびを経験すると、私たちのなかで「学ぶ」というもう一つの本能が開花する、そうレイチェルは感じています。


    ――「ただ、相手と共にいて、一緒に驚き、よろこぶこと」が育む、未来を切り開くちからとは。

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  • ウイルスは「敵」なのか? それとも――?

    人類学、哲学、批評、アート、小説、精神分析、ビッグヒストリー、妖怪、科学史……。
    ジャンルを異にする俊英たちが、コロナ禍が露わにした二元論の陥穽をすり抜け、「あいだ」に息づく世界の実相を探る。刺激的な八つの対話集。


    刻々と迫りくる感染症と、その対策に奔走する我々。
    緊急事態宣言下の日本で行われた八つの対談は、未曾有の事態を普遍的な観点から見つめ直す、二つのまなざしが直交する対話の記録である。



    【目次】

    ■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋
    ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する

    ■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子
    接触と隔離の「あいだ」を考える

    ■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海
    私と国の「あいだ」を/で問い直す

    ■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈
    既知と未知の「あいだ」の政治

    ■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人
    心と身体の「あいだ」を考える

    ■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎
    隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で

    ■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明
    歴史と神話の「あいだ」の実践

    ■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周
    グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ
  • 1,980(税込)
    著:
    白田秀彰
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「えっちなのはいけません!」という社会規範は、いかにして生まれたのか?

    気鋭の法学者が、性表現規制の東西の歴史を読みとき、その背後にある政治的な力学を鮮やかに描きだす、必読文献!

    東浩紀さん、宮台真司さん 推薦!

    性表現規制の歴史は、
    「自分より道徳的に劣る人々」を発見し、保護する歴史にほかならなかった!
    表現規制に関心のあるすべての読者、必携の書。
    (東浩紀)

    法の猥褻と習俗の猥褻はどのように異なるのか。
    習俗の猥褻は社会の階層構造に沿って変化する。
    法の猥褻はそれを参照しつつも統治目的に従う。
    本書は猥褻を規定する社会の力を徹底解明した。
    (宮台真司)

    装画=山本直樹

    【目次】
    第一章(基礎編) 「猥褻」とはそもそも何なのか 
    第二章(歴史編) 「性(えっち)」の比較社会論
    第三章(近代史編) 市民社会と道徳
    第四章(法制史編) 「えっちな表現」はいかに取り締まられてきたか 
    第五章(法制史編その2) 「えっちな表現」規制はいかに制度化されたか
    第六章(日本編) 日本における性表現規制の歴史
  • すべてを「ウザい」の一言で済ませてしまう大学生。「いまのお気持ちは?」以外に聞くことができないマスメディア。問題が勃発するたびに口を閉ざす政治家……。日本社会の停滞は、言葉が圧倒的に足りないことが原因なのでは?
    こうした閉塞感を打開するべく、「豊かな言葉とたくさんのおしゃべりこそが、これからの日本を救う」と一人のセンセイが立ち上がった。
    教育現場、会社、メディア、国会など、さまざまな例をあげながら、日本の現状と未来について語り尽くす。言葉の問題をとおして考えた〈現代日本論〉。
  • 悲しいと感じるとき、亡き愛する人を感じたことはないだろうか。
    悲しいのは、亡き人が近くにいるからだ、そう思ったことはないだろうか。

    西田幾多郎、鈴木大拙、田辺元、井筒俊彦、小林秀雄、柳田國男、池田晶子、須賀敦子……。
    日本思想史に連なる人々との「対話」を通過して、「死者の哲学」が立ち上がる。
    若松英輔のエッセンスが詰まった初期の代表作に三篇の新原稿を加えて編む。


    2011年の3月11日、君は大切な人を亡くした。
    ——その前年2月7日、ぼくも妻を喪った。
  • 1,540(税込)
    著:
    尹雄大
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    ジェーン・スーさん推薦!
    「個人的な経験を丁寧に解していくと、そこに社会が現れる。
    読後、自分の話にじっくり耳を傾けてもらえたような充足感を得る人は多いだろう。
    私もそのひとりだ」


    僕らはいい加減、都合のいい妄想から目を覚まさなければならない。
    圧倒的な非対称を生きる僕らは、どうしてその事実に気づけないのか。
    真に女性と、他者とつながるために、乗り越えねばならない「男性性」の正体とは何か。

    50歳となった著者が、自らの体験を出発点に「いかにして男はマッチョになるのか」「どうすれば男性性を脱ぎ去ることができるのか」を問う。
    ——これまでにない男性をめぐる当事者研究!



    【目次】
    はじめに
    1章 どのようにあたかも自然と男は男になってきたのか
    2章 恐怖と勇気が与え、奪い去ったもの
    3章 切断の恐怖と悲しみと痛み
    4章 猥談とノリ
    5章 男性性と女性性
    終わりに
  • 学費のため風俗に走る女子大生、貧困地域で蔓延する主婦の売春、低賃金で部品のように働かされる介護現場。
    ——「貧困」は社会のいちばん弱い部分を直撃する。

    バブル崩壊から日本社会は転げ落ちはじめた。
    終身雇用、労働組合のあり方、すべてが時代遅れとされ、ネオリベ(新自由主義)と自己責任論が社会を席捲した。

    そこで犠牲になったのは、主に女性たちと若者。
    そして、いま中年男性が狙われている。

    国が決めたマクロな政策はときに末端の人々を壮絶な現実に陥れる。
    ——衰退途上国で、次に堕ちるのは、中年の男たちだ。

    衰退途上国・日本の現状を徹底討論したノンフィクションライターと政治学者による平成30年史。そして未来は?

    【目次】
    プロローグ 新自由主義とは
    1 コロナ禍が浮き彫りにした見たくなかった現実
    2 コロナがなければ、中年男性が死ぬはずだった
    3 どうして団塊の世代だけが恵まれるのか
    4 分断をこえて、ポストコロナを生きる

    あとがき
    ・なによりも死にたくないという覚悟を——中村淳彦
    ・政治の行き詰まりと私たちのこれから——藤井達夫
  • 本書の鏡に映っているのは、過去に膨大な書物のなかに見ていたアメリカであり、そのアメリカを通してみる日本の姿だ。

    岩倉使節団の一員・久米邦武『米欧回覧実記』や、江藤淳『アメリカと私』を頼りに、サンフランシスコを歩き、アーリントン墓地を訪ね、大陸横断鉄道に乗る。
    否応なく関係を迫られる大国アメリカ。
    過去の日本人がどうアメリカを見、刺激を受け、自己規定をしていったのか。
    過去と現在を行ったり来たりしながら、アメリカを通して日本のこれからを考える歴史エッセイ。

    ——僕らは一五〇年以上、翻弄されつづけている。

    【目次】
    Tokyo,Haneda,August 19,2019
    旧グランドホテル前にて
    開国とはなにか
    即ち日本士人の脳は白紙の如し
    一七年ぶりの再会
    分断社会
    ジョージタウン大学での講義
    講演会の日
    Pearl Harbor,December 7,1941
    私の保守主義観
    カリフォルニア・ゼファー
    最後のサンフランシスコ
    あとがき
  • 母は甘やかなのか、重たいのか?


    成績がよいことですべてが免罪される男たち。それを支える母と息子。
    その濃密な関係が日本社会の骨組みを作っている。

    ——男性にとって女性は恐るべき母でしかないとしたら、
    社会の中での女性への差別もミソジニーも当然かもしれない。


    西原理恵子『毎日かあさん』、のぶみ『ママがおばけになっちゃった!』、古典ともいえる江藤淳『成熟と喪失』、村上春樹の小説群や、ひきこもり、教育ママ、相模原障害者殺人事件など、社会で起こる様々な事例を引きながら、母と息子の関係性をものさしとして、日本社会のいまを考える。


    【目次】
    まえがき
    第1章 母親業はやめられない——過酷で甘美な母というお仕事
    第2章 母は捧げる——自己犠牲という弱者の戦略
    第3章 母の愛は有償である——イエの継承者をつくる
    第4章 イギリスに「いい息子」はいない?——ジェントルマンの予備軍たち
    第5章 母は稼いで世話もする——「ダメ息子」と「しっかり娘」のお約束
    第6章 恐れられる母は女性蔑視を生む——マザコンを隠蔽するセクハラ
    第7章 繭のなかから世界を眺める——幽閉される息子たち
    第8章 豊かな世界と「ママっ子男子」の登場——友だち化する母と息子
    第9章 「教育ママ」の現在と未来——マニュアルをつくる母親たち
    第10章 母は見捨てる——切断する母の論理
    第11章 母の喪失と崩壊——「父」なき社会の底知れぬ不安
    終章  母と息子が離れるとき、日本は動き始める
    あとがき
  • 「新自由主義」という、摩訶不思議な怪物の正体とは?
    ――1匹の妖怪が世界を徘徊している、「新自由主義」という名の妖怪が

    あるときはグローバル資本主義の先兵、またあるときは自由放任主義と格差拡大の犯人……だが、その実体は?

    見るものによってその姿を変える「新自由主義」と呼ばれるイデオロギーの正体を、ケインズ経済学/新古典派経済学/マルクス主義経済学の歴史と、戦後日本の経済思想史を丁寧にひもときながら突き止める!

    「私自身としては、「新自由主義(Neo Liberalism)」という言葉を使うことにためらいがありました。どういうことかというと、この言葉多分に実体がない――具体的にまとまったある理論とかイデオロギーとか、特定の政治的・道徳的立場を指す言葉というよりは、せいぜいある種の「気分」を指すもの、せいぜいのところ批判者が自分の気に入らないものにつける「レッテル」であって「ブロッケンのお化け」以上のものではないのではないか、という疑いがどうしても抜けなかったからです」(本書より)

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