『思想、創文社オンデマンド叢書、田口貞夫(実用)』の電子書籍一覧
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【内容紹介・目次・著者略歴】
ロシアの哲学者ベルジャエフ(1874~1948)は、マルキストであったが、ロシア革命後転向し、反共産主義者となり、十月革命後にパリに亡命した。神秘主義に則って文化や歴史を考察した。その中心的な思想には、「反共産主義」(共産主義がユダヤ教の選民思想に基づいていると批判)、「歴史哲学」(伝統と記憶を重視する)、「進歩主義批判」「人権、国民主権批判」などがその思想の中心にある。特異な思想家の全貌に迫る。
【目次より】
序文
〔I〕生涯
一 幼年時代
おいたちと、家族
幼年学校生活
二 大学生時代
革命運動
ヴォログダ追放期
三 壮年時代
キエフ在住の頃
ペテルブルク在住の頃
破局の予感
革命の嵐の中で
四 亡命時代
〔II〕思想
一 思想概説
思想の要旨
思想の特色
思想の形成
二 社会論
人格と社会
社会批判
イデオロギイ批判
マルキシズムとキリスト教
三 歴史哲学
歴史批判
超歴史
時間論
他歴史観との比較
四 人間論
対象化
自由
悪
倫理
新しさ
不死
人格主義
五 キリスト教思想
キリスト教入信
神人論
「ソボルノスト」
終末論
六 ベルジャエフとロシア思想
ロシア宗教思想〔ホミヤコフ、フョードロフ、ソロヴィヨーフ、シェストフ〕
ロシア社会思想〔虚無主義、無政府主義、社会主義〕
ロシア文学〔トルストイ、ドストエーフスキイ〕
ベルジャエフ著書目録
ベルジャエフに関する著作
あとがき
田口 貞夫
1922~ 2020年。宗教学者、思想家。東京大学図書館、上智大学外国語学部ロシア学科講師。東京大学文学部宗教学科卒業。専門は、ロシア思想史。
著書に、『ベルジヤエフ 生涯と思想』『ロシア革命と正教 社会主義国における土着信仰の諸相』『ロシア宗教思想史』『解放神学』(共著)、
訳書に、ベルジャーエフ『ロシヤ思想史』などがある。
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【内容紹介・目次・著者略歴】
ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。
【目次】
訳者序文
第一章 近代ロシヤ思想の淵源
ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。
第二章 スラヴ派と西欧派
歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など
第三章 人格と社会
人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など
第四章 ロシヤ人間主義
ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など
第五章 ロシヤ社会思潮
"ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など
第六章 ロシヤ虚無主義
文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など
第七章 ロシヤ無政府主義
権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など
第八章 ロシヤ思想の宗教的性格
宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など
第九章 ロシヤ思想の終末論的要素
ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など
第十章 二十世紀文化ルネサンス
二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など
ベルジャエフ
1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。
著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』
『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。
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