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『科学、ブルーバックス(実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全177件

  • 電子の「スピン」といわれたときに、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
    「地球が自転をしながら太陽のまわりを回るように、電子が自転しながら原子核のまわりを回っているようなイメージ」や「電子がコマのように回っている」「フィギュアスケートの選手のように回っている」などのイメージが頭に浮かんでいるのではないでしょうか?
     
    実は、この答えは正しくないのです、といったら皆さんは驚くでしょうか。

    「スピン」は私たちの暮らしているマクロな世界の「回転」とは異なり、なかなか感覚的に掴みにくく、それが「スピン」への理解を難しくしているのではないかと思います。
    本書は、「スピン」をもっと深く、そして正しく理解してほしいという思いから、物理学者とサイエンス分野の広報関係者、そして素人!? がチームを組んで執筆しました。

    この本は、多様な読者を想定したものです。物理に興味のある高校生から「スピン」をきちんと理解したい大学生。学生時代に量子力学の授業で「スピン」の話を聞いたことがあるけど、もう一度、きちんと理解したいと思っている方などなど。さまざまな人に本書をとおして「スピン」の不思議さやおもしろさ、凄さを知ってもらいたいと考えています。

    「スピン」の正体とは? 量子力学の誕生からスピンの発見までの歴史的な背景。さらに「スピン」はどのように記述され、捉えればいいのか? 本書では、できるだけ具体的に理解できるように「シュテルン=ゲルラッハの実験」を紹介しながら解説していきます。
    さらに、電子だけでなく、陽子、素粒子のスピンまでを取り上げ「量子」の世界をみていきましょう。
    そして、2022年度のノーベル物理学賞の受賞でニュースでも話題になっている「量子もつれ」を利用する量子コンピューターや生き物の特殊な能力について、そのほかにも超電導や永久磁石など社会の様相さえ劇的に変えつつあるスピンを利用した技術最先端までをていねいに解説していきます。

    本書を片手に「量子」と呼ばれる摩訶不思議な世界に飛び込み、「スピン」をめぐる冒険に出かけましょう。
  • 『しびれるくらいに面白い!』
    最新の脳科学の研究成果を紹介する追加講義を新たに収録!

    あなたの人生も変わるかもしれない?
    『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語り尽くす。
    「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。

    メディアから絶賛の声が続々と!
    『何度も感嘆の声を上げた。これほど深い専門的な内容を、これほど平易に説いた本は珍しい』――(朝日新聞、書評)
    『高校生のストレートな質問とサポーティブな池谷氏の対話が、読者の頭にも快い知的な興奮をもたらす』――(毎日新聞、書評)
    『講義らしい親しみやすい語り口はもちろん、興味をひく話題選びのうまさが光る』――(日本経済新聞、書評)
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    現代数学の二本柱「集合と位相」が楽しくわかる!

    自然数と有理数の「無限の濃度」が同じ!?
    実数の無限より大きな無限は存在するのか?

    自然数、有理数、代数的無理数、超越数、そして実数へ。
    カントール、ヒルベルト、ベルンシュタイン、デデキント……。そうそうたる数学者たちは「数」をどのように考え、そして「無限」をどのようにして数えたのか。
    数えられる無限とは? 実数の無限基数「アレフ」とは? 数の近傍ε(イプシロン)って? コンパクトとはなにか?
    重要なキーワードと楽しい解説をもとに、「現代数学の景色」を一望しましょう。

    <本書まえがきより抜粋>
    世に数学嫌いの人は多いとか……。
    しかし、嫌いというのは数学に関心のある証拠かもしれません。じつは分かるものなら数学を楽しんでみたい。もしかしたら数学の素顔は案外素敵かもしれない。
    本書はそんな人のために、現代数学の二つの分野、「集合と位相」を解説した本です。
    集合と位相、言葉からしてなんとなく現代数学の柱のようで(事実これは現代数学の大きな柱の2本です)、抽象的でかっこいいという感じもするし、いかにも数学! という雰囲気もある。
    たしかに集合と位相は現代数学の根底を形づくるもっとも重要な概念です。これらは20 世紀になって初めてきちんと確立されたものですが、数千年の歴史を持つすべての数学を展開する場を提供しています。
    子供たちが算数の中で初めて出会う、もっとも素朴な「数を数える」という行為の中にさえ、集合の考え方が潜んでいるのです。
    本書はそんな集合と位相を、数式をなるべく少なくして(数学の宿命でどうしても最小限の記号は使わなければなりませんが)、その意味するところをイメージとしてつかんでもらうための解説書として書かれました。
    現在進行形で数学を学んでいる人にはひと味違った解説として、これから数学を学ぶ人には一種の旅行案内として、すでに数学を学んでしまった人には、自分の学んできたことを振り返り、さらに数学とつき合っていくための手引書として活用していただけることと思います。
  • 地球は、活動し、生きている惑星である。地球を構成するさまざまな物質は、そのかたちを変えながら、長い時間をかけて循環している。それにともなう多様な物質の多様な反応もじつは、熱い物質からは揮発性物質が放出され、冷たい物質には揮発性物質が入り込むという、非常にシンプルな原理で理解することができる。マントルの対流、大陸地殻の成長と循環、二酸化炭素の循環は、揮発性物質の出入りによって、さまざまな物質に変化しながらおこなわれていることがわかる。そして、それらの循環、揮発性物質の出入りは、地球が熱機関であることによって駆動されている。地球の成り立ちそして進化を、俯瞰した目で眺め、解説した地球科学の新しい入門書。

    主な内容
    プロローグ
    第1章 太陽系の元素と揮発性物質
    第2章 太陽系惑星と原始の地球
    第3章 地球の物質循環
    第4章 ゆっくり変化した地球
    第5章 物質循環の中の生命の誕生
    第6章 二酸化炭素と大陸地殻
    第7章 粘土:冷たい環境でできた物質
    第8章 親銅元素とウランの循環
    第9章 熱機関である地球
    エピローグ
  • 現代のハイテクを知り尽くす半導体研究者が、自ら体験・実験して読み解く大好評の「技術史ミステリー」最新刊!
  • 現代のハイテクを知り尽くす半導体研究者が、自ら体験・実験して読み解く大好評の「技術史ミステリー」日本編!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    本書は、40億年に渡る生命の進化史を綴る全3巻企画の一冊目、古生代編です。進化の新たなステージに登場した特徴的な種を特に取り上げ、豊富な化石写真と美しいカラー復元画とともに解説していきます。
    古生代編では、生命の誕生から哺乳類の祖先に近いグループである単弓類の登場までを7つの地質時代を通して見ていきます。生命の誕生した先カンブリア時代から、多種多様な多細胞生物が登場したカンブリア紀、三葉虫類やウミサソリ類が繁栄したオルドビス紀とシルル紀、魚類が大繁栄し、脊椎動物が四肢をもち陸上への足がかりを築いたデボン紀、植物が大森林をつくり、巨大昆虫が栄え、爬虫類が登場した石炭紀、そして哺乳類の遠い親戚である単弓類が繁栄したペルム紀までの37億5000万年の生命進化の歴史。各時代に現れた、進化史上で重要なおよそ80種をピックアップして紹介。本書に登場する生物を追っていくだけで、生命の進化の流れが理解できる構成になっています。

    目次
    第1章 はじめりの時代 先カンブリア時代
    第2章 爆発的進化の時代 カンブリア紀
    第3章 先駆者たちの時代 オルドビス紀・シルル紀
    第4章 革命の時代 デボン紀
    第5章 終焉の時代 石炭紀・ペルム紀

    著者紹介
    土屋 健
    オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。
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    キーワードは”疲れない”! 通勤・通学・買い物を「自転車」にかえるだけでいいんです!
    もちろん軽快車(ママチャリ)や電動アシスト付き自転車でも、体は変わります!

    中年期から始まる筋力低下。そしてメタボリックシンドロームに起因する「糖尿病」「肥満」「循環器系のトラブル」……。
    体質を改善しながら、筋力を鍛えるための最高のアイテム「自転車」。
    その乗り方のコツや体への影響を、運動生理学の専門家が、さまざまなデータとともにより運動効果を高めるための自転車の乗り方のコツ、そして体質を改善するための自転車活用の目安をレクチャーします。

    ウォーキングやランニング、筋トレなど、さまざまな健康法が提唱されています。そのなかにあって、なぜ「自転車」なのか?
    そのヒミツは、自転車の構造と体の使い方、そして道路事情にあります。

    ★信号待ちでとまる:無意識のうちに運動に緩急をつける「インターバルトレーニング」が行えています。
    ★交差点でとまる:交差点は中央部が高くなっています。そのためスタートで自然に脚に負荷がかかります。
    ★ツラくないから続く:被験者のフィードバックでは、ジムなどのエアロバイクよりも、野外を走る自転車は、同じ運動量であっても爽快感を感じており、運動を長く持続できます。

    自転車に乗るまえに、必読の書です!


    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    論文を英語で書くことになった。何から手をつけよう。日本語で書いてから英訳するか、英語で直接書くか。精度が高まったといわれる人工知能(AI)を使った機械翻訳で英語に翻訳しようかとも考えるが、出力結果が正しいかどうか判断しづらい。
     本書は、このような悩みを抱える理系研究者を対象としています。ネイティブ話者にひけをとらず、かつネイティブにも非ネイティブにも伝わりやすい英語論文の書き方を、「アブストラクト」と「タイトル」に焦点をあてて解説しており、非ネイティブの英語話者が、国際ジャーナルに論文を投稿するのに必要な英文ライティングスキルを最短で習得することを目的としています。(まえがきより)

    日本人が英語の論文を書く際に、どのような問題があるのか? そこで、長年、理系の英語論文の校正・さまざまな大学(理系)での英語論文執筆を講義してきた著者が、そのコツを伝授します。
    ★本書では、「国際ジャーナル」に掲載された、インパクトファクター(論文引用回数)の高い論文を実例として掲載し、意図がはっきりと伝わるシンプルな英語論文の執筆を目ざします
    ★さらに中盤以降では、理系論文のさまざまな場面で使われる内容に即した「テンプレート」を掲載します。書きたい論文の内容がきまれば、テンプレートを用いることで、容易に「明確な」英語論文が作成できるという実践的な内容になります。
    ★また、現在では一般的になりつつある「機械翻訳」を利用したさいの注意するべき点や上手な使い方までも伝授します

    この一冊を手元に置けば、迷わず、読み手の目を惹く、本当に「伝わる」英語論文が書ける!
  • 本書は、生物学の基本から最新の話題まで、網羅的に解説した入門書で、図版も多く、基本を知りたい人、学び直しをしたい人に最適なつくりになっています。
     
    「受験をするわけではないし、中学レベルまでは理解しているけど、その先が知りたい」
    「最新のニュースを理解するために基本を知りたい」
    「教科書よりも堅苦しくなく、おもしろく学びたい」

    という読者のニーズに応えた、画期的な一冊!

    主な内容
    第1章 細胞から分子レベルの生物学
    細胞と生体膜-生命の基本単位/タンパク質と酵素-生命活動の実働部隊/DNA-生命活動の黒幕/光合成と窒素同化-物質循環とエネルギー循環 など

    第2章 個体の継承と形成に関する生物学
    遺伝と減数分裂-縦続保存を種族保存を支える原理/発生-生命最大の神秘/バイオテクノロジーの光と影 など

    第3章 個体の維持に関する生物学
    血液を知る-生きていることの驚異/肝腎なはなし-24時間はたらくタフな臓器/脳-最後のフロンティア など

    第4章 生物の集団レベルの生物学
    生物界をマクロな視点で見る/森と海を守るために-豊かな生態系を楽しむ など

    第5章 生物界の時間的・空間的な広がりを考える生物学
    生物分類-博物学はやはり不滅/進化-あらゆるところに見ることができる生物の歴史
  • これまで生命が存在しないと思われていた「海底地下の世界」。
    しかし、そこには地上を超える豊かな「生命圏」が広がっていた!

    海底下の掘削調査で採取された「地質コア試料」から発見されたさまざまな微生物群。
    ・微生物たちはいつからそこにいて?
    ・なにから栄養を摂っているのか?
    ・なぜ超高温・超高圧(アッチアチのカッチカチ)の世界に耐えられのか?
    これらの謎を追っていくと、そこには、これまで考えられていた生命観とは違った「生命システム」が見えてきます!

    海底下深部からの地質コア試料から培養された古細菌(アーキア)には、御年・数千万歳を超えるものも!!
    120度以上の高温、海底下2000メートルの高圧世界でも生き続ける!
    食べるものがない「超貧栄養状態」を微生物たちは、どのようにサバイブしているのか!?
    微生物の生命維持の限界はどこにあるのか?

    地球科学はもちろん、生命の起源やその存続の謎へと迫っていくサイエンスのおもしろさを、実際に行われた「海底下生命圏科学掘削調査」の歴史とともに臨場感あふれる筆致で紹介していきます。

    著者は、大学院生時代に出逢った科学誌「science」に掲載された「海底下地質サンプルからの微生物発見」の論文に衝撃を受け、その後、さまざまな科学掘削調査に参加、さらに海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」の調査航海を指揮しながら、極限環境に生きる微生物の調査を行っている研究者です。

    海底地下の世界から「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、「地球-生命システム」という大きな展望へと広がっていく、サイエンスのフロティアを紹介します!
  • 「からだの錯覚」を通して人の身体や脳の実態に迫る、認知科学研究者である著者が、からだに起こる不思議な現象を徹底解説します。「自分」という、もっとも身近にありながら、つかみどころのないもののイメージが、脳や五感などによってどんなしくみで作られているのかが語られていくと共に、錯覚を感じるさまざまな方法も紹介。読者も簡単な方法で、不思議な錯覚の世界を体験をできるかもしれません。
    自分が感覚としてとらえている自分の体と、実際の体が乖離していることを感じたりすることは、誰にでもあること。また、ケガで体の一部を失ったときにないはずの部分に痛みを感じたり、拒食症の人が実際にはやせているのに自分は太っていると感じていたり――そんな例も聞いたことがあると思います。それ以外でも身近にあまり意識しないところで、ちょっとした錯覚を感じることは、実は多いのです。乗り物酔いも、金縛りも、自分の感覚と意識の不一致のようなことから起こる錯覚の視点から説明できます。こういったことがどうして起こるのか、その謎に迫ってみると、生きるために必要な脳の働きなどが見えてくるのです。心と体が離れる「幽体離脱」も科学的に説明できる現象です。オカルトではなく誰しもリラックスしたりするときに起こることがあり、ここでも脳と体に備わったくみが関係しています。
    そのような事例を紹介しながらからだに起こる不思議を解説していく1冊。読み進めると、自分が「錯覚」の産物であるように思えてくるのではないでしょうか。身体とはなにか、感覚とはなにか、自分とはなにか、についてふだんとは違った見方で考えるきっかけに。

    序章 錯覚体験
    第1章 「からだ」とはなにか~自分として感じられる身体と物体としての身体
    身体と触覚がバラバラ/身体の感覚とはなにか/自分の「からだ」はどこまでか ほか
    第2章 目で見る視覚と頭の中にある視覚――目を閉じることで広がる「からだ」の感じ方
    錯覚しやすいかどうか、試すならこの2つの方法/触覚だけで「自分の身体を見つける」!? ほか
    第3章 弾力のある身体――空想の世界にも想像しやすいものとそうでないものがある
    アバターを自分の身体のように感じる錯覚/腕や脚が伸び縮みするVR錯覚 ほか
    第4章 からだの錯覚は思い込みと何が違うのか――錯覚が生まれる、その時脳は……
    第5章 「身体」なのか「モノ」なのかーー自分のような自分じゃないような「きもちわるさ」の由来
    外傷のない痛み/スライムハンドの衝撃 ほか
    第6章 幽体離脱を科学する――不思議な現象が導く、さまざまな可能性
    多角的な視点からイメージできる人は、幽体離脱が起こりやすい/リセットされる夢、リセットされない幽体離脱/とりかえしのつかない遊び ほか
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    累計18万部突破! 「読む元素事典」の決定版が、〈国際標準の最新元素周期表〉に完全対応!

    元素とはなにか──?
    ・各元素の性質の違いはどう決まる?
    ・周期性があるのはなぜ?
    ・天然の元素と人工元素の違いとは?
    ・元素の数はどこまで増える?
    ・元素発見ランキングの第1位は誰?
    ・原子量などの重要データはなぜ変動する?

    ……ほか、元素番号1番「水素」から118番「オガネソン」まで、「万物の根源」をなす全元素を徹底詳説!

    本書が支持される4大理由とは?

    1:「元素の本質」をいきいきと描き出す。
    事典的要素が充実していることはもちろん、読み物としても面白い。具体的なエピソード満載で、各元素の個性を紹介。

    2:全118元素の特性や用途など、重要ポイントが一目瞭然。
    化合物や現象の列挙にとどまらず、その原因やメカニズムを掘り下げて解説。

    3:生命と元素の関わりがよくわかる。
    生命活動に必須の元素から、いまだその存在が謎に包まれている元素まで、健康や病気にどう影響するかを詳述。意外な元素に、生命との関係があった。

    4:充実した元素データ。
    同位体の種類や存在比、半減期から電子配置、原子量まで。元素に関する最新数値を網羅。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ・128チームが参加するトーナメント大会。引き分けがなかった場合の試合数は?
    ・定規でサッカーボールの直径を測るには?
    ・新幹線の座席は、なぜ通路を挟んで2席と3席になっている?

    ふだん何気なく目にしているものの裏側には、かならず「数学」がある!
    クイズ形式の傑作問題に挑戦しながら、その奥に潜む数学的思考をくわしく解説。
    あなたにも数学の奥義を伝授します!

    フロベニウスの硬貨問題、フェルミ推定、鳩の巣原理、ユークリッドの『原論』、オイラーグラフ、最長片道切符問題、古代の三大作図問題……。
    古今東西さまざまな大数学者を悩ませたパラドックスや図形の問題などなど。

    考えだしたら止まらない、やみつき「数学クイズ」をもとに、大人気・数学のお兄さんといっしょに数学世界の旅へ!
  • 生命科学の基礎を築いた大発見の舞台裏
    ワトソン博士ノーベル賞受賞から50年を記念して新書化

    DNAの二重らせん構造はどのように発見されたのか
    共同発見者のフランシス・クリック、モーリス・ウィルキンスらとの出会いから、「多才な巨人」ライナス・ポーリングの猛追をかわして、二重らせん構造の発見にいたるまでの、その舞台裏をワトソン博士が赤裸々に綴った感動のドキュメント。
  • 皮膚はさまざまな能力を併せ持った「スーパー臓器」です。有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ物理的バリアであるともに、人体最大の免疫器官であり、無数のセンサーが埋め込まれた感覚器官です。
    皮膚組織の分子レベルが解明が進んだことで、これまでからだを覆う「薄皮」のように思われてきた皮膚には、生命活動にかかわるさまざまな精緻なしくみが備わっていることがわかってきました。21世紀に入ってからの皮膚医学の進展は目覚ましく、毎年のように教科書を書き換えるような発見が相次いでいます。本書は、人体最強の臓器と呼ばれる皮膚の謎に、最新の科学的知見を元に迫ります。


    ここまでわかった万能の臓器「皮膚」の謎
    ・人が温度を体感できる「からくり」がわかった
    ・皮膚をかくと、かゆみが静まる驚きの理由
    ・ヒトが「裸のサル」になった必然的理由とは?
    ・アトピー性皮膚炎の原因遺伝子がわかった
    ・いかに皮膚は老化するのか?
    ・喘息などのアレルギー発症も、アレルゲンの皮膚侵入が引き金になる
    ・AIの診断能力はすでに一流の皮膚専門医をしのぎうる

    (本書の内容)
    はじめに 
    第1章 そもそも皮膚とはなにか?
    第2章 皮膚がなければ、人は死ぬ
     ―生体防御器官としての皮膚
    第3章 なぜ「かゆく」なるのか? 感覚器官としての皮膚
     ―感覚器官としての皮膚
    第4章 動物の皮膚とヒトの皮膚 109
    ―生き物が変われば皮膚も変わる
    第5章 皮膚の病気を考える
    ―どんな病気があるのか?
    第6章 アトピー性皮膚炎の科学
    ―現代人を悩ます皮膚の難病
    第7章 皮膚は衰える
    ―皮膚の老化とアンチエイジング 
    第8章 未来の皮膚医療はどう変わる? 239

    番外編 研究者になるための体験的・人生ガイド
  • はいつくばって3億年。逆境に耐え抜いたゴキブリ魂。なぜゴキブリは生き残ったのだろう?――日ごろ忌み嫌われているゴキブリ。実は3億年も前から生き続けている「生きた化石」なのです。そして私たちが目にしているのは、全世界に4000種といわれる中のわずか1パーセントに過ぎません。大部分の仲間は、地球上に現れて以来、森の奥深く潜み、森の生態系にとって大切な役割を演じてきました。3億年の淘汰に耐え生き抜いた“進化の勝利者”ともいうべき彼らの生命力のひみつに迫ってみましょう。

    第1章 3億年の時を超えて
    第2章 恐竜とゴキブリと昆虫たち
    第3章 人とゴキブリのかかわり合い
    第4章 コガネムシはゴキブリだ
    第5章 忍者みたいな虫・ゴキブリ
    第6章 ゴキブリの食生活
    第7章 旺盛な繁殖力
    第8章 ゴキブリの時計と学習
    第9章 殺虫剤に抵抗するゴキブリ
  • 天才だって、いろいろあった――。恐怖政治をしいたニュートン。本を読まなかったアインシュタイン。素人からの叩き上げファラデー。浮浪者に間違われたエジソン。はめられたガリレイ。半身不随をものともしなかったパスツール。「偉人伝」には書かれていない天才20人のきわめて人間的な横顔を初めて知る。――読むと、なぜだか、勇気が湧いてくる!
  • ジムに通ってコツコツ運動しても、ストイックに追い込んだトレーニングをしても、なかなか思うような効果が出ないと感じる人も多いなか、「高強度、短時間、間欠的」のシンプルなタバタトレーニングが世界じゅうで人気です。欧米のアスリートや俳優やモデルなども、タバタトレーニングを取り入れて効果を実感しているコメントが寄せられています。
    もともとは、アスリートのチームで経験的に組まれたプログラムが基本になったものですが、著者はさまざまなデータを取り、実験や研究を重ね、科学的に裏づけを取り、プログラムを確立しました。
    アスリートから高齢者まで、それぞれに合った「高強度、短時間、間欠的」な運動であれば、体力をつけ、パフォーマンスを出すことができる理由を徹底解説。10代から高齢者まで年齢別に、また「趣味のスポーツのパフォーマンスを上げたい」「体力をつけたい」「筋肉を増やしたい」「健康維持」など目的別のトレーニングを紹介します。

    第1章 世界中で取り入れられている! タバタトレーニングとは
    タバタトレーニングはこうして誕生した/なぜ世界で通用するのか/たった4分の運動でなぜ効果が出るのか/20秒の運動と10秒の休息を8セットというシンプルさが継続のカギ/なぜ高強度なのに誰でもできるのか/アスリートが結果を出したトレーニング例/年齢別、男女別トレーニング例 ほか
    第2章 トレーニングの科学
    身体活動を数値化する/有酸素性運動とはなにか/最大酸素摂取量という指標/最大酸素借という指標/有酸素性運動と無酸素性運動のバランス/骨格筋の科学――筋量と筋力とはなにか/運動における疲労の科学
    ほか
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    神殿の自動ドアに聖水の自動販売機。こんな時代に、こんなものが!――今から2000年も前の古代ギリシャには、なんと自動ドアや自動販売機がありました。自然の力しかない時代に、工夫に工夫を重ねて生み出された画期的な技術とアイデアを、楽しく図解します。
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    水ほど特殊な物質はない!――水素と酸素からなる最も簡単な化合物。しかし、見かけは単純でも常識を超えた多様な性質を持つ。固体(氷)よりも液体(水)のほうが密度が高く、物質を溶かす能力は群を抜き、表面張力が極めて大きい。各種の化学反応の場となり、生命システムでも重要な役割を果たす「水」の不思議をさぐる。
  • すべての生物学の土台となる学問こそが、分類学だ!

    なぜ、我々は「ものを分けたがる」のか?
    人類の本能から生まれた分類学の始まりは紀元前。
    アリストテレスからリンネ、ダーウィン……と数々の生物学の巨人たちが築いてきた学問は、
    分子系統解析の登場によって大きな進歩を遂げている。
    生物を分け、名前を付けるだけではない。
    分類学は、生命進化や地球環境の変遷までを見通せる可能性を秘めている。
    生命溢れるこの世界の「見え方」が変わる一冊!

     
    地球上で年間1万種もの生物が絶滅しているという。
    その多くは、人類に認識すらされる前に姿を消していっている。
    つまり私たちは、まだこの地球のことをこれっぽっちも分かっていない。
    それどころか、「分かっていないことすらも分かっていない」のである。
    だが、分類学を学ぶことで、この地球の見え方は確実に変わる。
    奇妙な海洋生物・クモヒトデに魅せられ、
    分類学に取りつかれた若き分類学者が描き出す、新しい分類学の世界。

    ◆主な内容
    プロローグ 分類学者の日常
    第1章 「分ける」とはどういうことか ~分類学、はじめの一歩
    第2章 分類学のはじまり ~人は分けたがる生き物である
    第3章 分類学のキホンをおさえる ~二名法、記載、命名規約とは?
    第4章 何を基準に種を「分ける」のか? ~分類学の大問題
    第5章 最新分類学はこんなにすごい ~分子系統解析の登場と分類学者の使命
    第6章 生物を分けると見えてくること ~分類学で世界が変わる
    エピローグ  分類学の未来
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    地球温暖化、そして「気候」というシステムは、どうすれば解明することができるのか? 

    2021年、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士。
    この受賞は、「気候システム」という複雑系の物理分野に贈られた初のノーベル賞でもありました。

    その「気候システム」という遠大な謎への挑戦が、本書では詳細に語られます。

    真鍋先生が初期の研究で用いた大気層を18層に区分、その放射・対流を計算する「1次元鉛直モデル」からはじまり、成層圏までを、さらに雲による太陽放射の反射率の変化、陸上と海上の違い、極域での氷の面積の変化、緯度・経度による変動や季節要因による変化。さらには、海洋の対流による深層への熱の移動、そして土壌や河川における水の移動まで、2万年前の古気候を再現するというプロジェクトから始まった気候システム解明への挑戦は、その努力によって精緻なシミレーションを可能としました。

    この研究の成果は、非常に高い精度で「地球温暖化」の予測を可能にしていることも知られています。
    シミュレーションの中で、CO2の濃度を変化させていったときに、どのような結果が表れるのか。
    その結果は、カラーの図とともに本書の随所でていねいに解説されています。
    地球温暖化とはなにか? それは、どう考えるべきものなのか? 
    いま大きな科学、社会的な関心事でもある地球温暖化についても、深い理解を得ることができます。

    本書は、プリンストン大学での真鍋博士の講義をもとに構成されています。
    また、本書の監訳を担当した、増田耕一博士、阿部彩子博士も、真鍋先生が1983年に東京大学で行った講義や、その講義録で学んだ研究者でもあります。

    「気候システム」という大きな謎、そして地球温暖化という人類的な問題に挑む科学者の探求の軌跡として、21世紀を生きる私たちにとって必読の科学書の登場です。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    高校までの数学と大学数学のギャップは大きい。ε‐δ論法や1次独立・1次従属など、新しい言葉や定義が立て続けに出てきて、抽象的な概念の理解を要求される。大学数学は他の学問と比べて、最初の一歩をよく理解することが極めて重要である。そこさえクリアすれば、じつに楽しい学びの世界が広がっている。本書は、冒頭で述べたようなギャップを埋めることを主な目的として、さらに、大学数学の導入部分の簡単なガイドを兼ねることも目標とする、まさに入門の教科書である。上下2巻を読まれた暁には、大学数学全般の入門部分を一通りつかめるように構成してある。

    上巻
    【もくじ】
    1章 集合・写像と同値類
    1・1 「1対1の対応」と整数誕生
    1・2 集合と論理
    1・3 写像
    1・4 集合の濃度とカントールの対角線論法
    1・5 同値関係と同値類

    2章 離散数学の入り口
    2・1 「数えること」に3種類:帰納的,2通り,対称性
    2・2 知り合いの関係から理解するグラフ理論
    2・3 整数条件が強力なデザイン論
    2・4 ISBN記号による誤り検出と符号理論

    3章 極限の概念
    3・1 「すべて」と「ある」の用法と開区間・閉区間
    3・2 実数の連続性
    3・3 数列の極限
    3・4 関数の極限とε-δ論法
    3・5 関数の連続性

    4章 微分学入門
    4・1 微分に関する基礎的定理
    4・2 テイラーの定理
    4・3 不定形の極限値

    5章 積分学入門
    5・1 積分の導入
    5・2 有理関数の積分
    5・3 広義積分

    補章 アルキメデスの取り尽くし法による円の面積公式の証明

    (下巻のもくじ)
    6章 群・環・体の入り口
    6・1 偶置換・奇置換の一意性と演算
    6・2 群とはどのようなものか
    6・3 環と体はどのようなものか

    7章 線形空間と行列
    7・1 線形空間と次元
    7・2 線形写像から導入する行列

    8章 行列と行列式
    8・1 行列
    8・2 連立1次方程式
    8・3 行列式

    9章 固有値と実対称行列の対角化
    9・1 固有値
    9・2 実計量線形空間と実対称行列の対角化

    10章 統計の基礎にある数学上の勘所
    10・1 異色な分布であるポアソン分布
    10・2 多変量解析と距離の概念・分散共分散行列
    10・3 正規分布の面積が1であることの証明

    補章 代数学の基本定理の証明
  • 「食物繊維は体にいいから消化もいい」と語っている学生に、そもそも消化ができないものを食物繊維ということを説明すると、では「消化できないものが体に必要なのか」ときかれて、これは正しい食の知識が必要だと感じた著者。
    体にいい、悪いで語られがちな食べものについて、多くの人がわかっているようでわかっていないという実態を感じて、現在わかっている食の科学を理解し、正しい情報の受け取り方ができるようにという思いで執筆した1冊。栄養学的な面と、複雑な体の代謝のしくみをなるべくやさしい言葉で解説します。
    食品によっては、時代的背景も関係していたり、健康ブームの空気にのって「良い食べもの」になっているものも。食と代謝はまだまだ解明されていないことも多いのですが、わかっていることをクリアにしながら、誤った認識に陥らない方向を示します。

    序章 食べ物、その正体とは
    第1章 食べ物に含まれる栄養素の真実
    第2章 消化と吸収から考える食べもの
    第3章 体のなかで栄養素はどんな働きをしているのか
    第4章 血液という体液から考える食べもの
    第5章 筋肉、骨、皮膚と食べもの
    第6章 脳と神経に作用する食べもの
    第7章 健康な食べものは本当に体に良いのか
  • 野球の必勝法とはなにか? 統計学的にその答えを追求し、メジャーリーグの「お荷物」を
    常勝軍団に変身させ、一躍その名を知られた「セイバーメトリクス」。その進化はとどまる
    ところを知らず、野球場で起きているあらゆることを「数字」にするため新しい指標が次々
    に考案されている。さらにテクノロジーの発達は、選手やボールの動きの精密な計測を可能
    にし、それらビッグデータの解析によって、野球というスポーツの本質さえ解き明かそうと
    している。はたして野球とは、どのような競技なのか? 日本のセイバーメトリクス研究の
    第一人者がRSAA、wRAA、UZR、UBR、フレーミングなどの新指標を駆使しながら、本当
    に勝利に結びつくプレーと戦術について考察する。
    大谷翔平の「二刀流」はMVPに本当に値するのか、スワローズ&バファローズの史上初の
    W下剋上はなぜ起きたかも、数値を見れば一目瞭然!

    ・投手の評価は「守備」や「運」に大きく左右されている
    ・打者の本当の貢献度を「得点」に換算してみると
    ・守備の「うまさ」をどうすれば正確に測れるか
    ・盗塁は70%以上成功しないと「赤字」である
    ・犠牲バントの「損益分岐点」は出塁率でどのくらいか
    ・球審のジャッジは実はかなり「恣意的」である
    ・「勝負強さ」をどう数値化するか
    などなど、野球の見方がいやでも変わる新知見満載!

    目次
    序 章 セイバーメトリクスの歴史――草創期から「革命」まで
    第1章 セイバーメトリクスの原理――どのように「数値化」するのか
    第2章 投手の指標――どこまでが「責任」なのか
    第3章 打撃の指標――「得点創出能力」をいかに表すか
    第4章 セイバーメトリクスの可視化――「下剋上」の原動力とは
    第5章 パークファクター――野球は「場所」によって変わる
    第6章 守備の指標――「未開の領域」に光を当てる
    第7章 走塁の指標――「足」でどれだけ稼げるのか
    第8章 総合指標――「二刀流」を評価する
    第9章 セイバーメトリクスの革命――テクノロジーが明かす真実
    第10章 プロ野球の未解決問題――これからのテーマ
  • 科学の歴史は思考実験そのものだ。偉大な先人たちはどのように問題設定し、どのように解決したのかを知り、科学的思考力を養おう!
  • 魅惑の酒、焼酎の七不思議に迫る。

    身近な存在ながら、じつは非常に特殊な蒸留酒、焼酎。
    どんな原料でも焼酎にできて、蒸留酒なのに新酒でも旨く、健康にも良い。
    蒸留すればただの「湯気の集まり」のはずなのに、さまざまな個性的な風味も持っている。

    歴史的・文化的背景、酒造りの技、酵母・麹の働き、「風味」の決め手、健康への寄与、飲みかたで変わるおいしさ――
    今や世界から注目を集め、国酒にも認定された焼酎には、
    清酒を造れなかった九州地方の人々が生み出した知恵と技が詰まっている。
    知るほどに驚く、焼酎の世界へご招待します。


    ・前割りするとまろやかな味になるのはどうして?
    ・なぜ、どんな原料でも焼酎にできるのか?
    ・香りを嗅ぐだけでも良い? 蒸留酒なのに身体によい理由とは?
    ・血栓を溶かす? 血糖値が上がりにくいって本当?
    ・どうして最近の芋焼酎は臭くなくなった?
    ・たった0.2%の成分が、焼酎の風味を決めている?
    ・蒸留酒なのに新酒でもおいしく飲めるのはなぜ?
    ・おいしいお湯割りはどうやって作ればいい?
    ・高い温度で発酵させるのに腐らないのはなぜ?
     ――本書を読めば、その答えが分かります!

    〔主な内容〕
    プロローグ 焼酎に秘められた「七不思議」 ――神秘的な酒、本格焼酎の魅力
    第1章 焼酎500年の旅 ――その歴史から見えてくる日本独特の酒文化
    第2章 本格焼酎を知るための基礎知識  ――発酵、麹、酵母とはなにか
    第3章 焼酎ができるまで ――麹の力、杜氏の技、蒸留と熟成の科学
    第4章 最大の謎「風味」の科学 ――何が焼酎の味を左右するのか?
    第5章 健康を考えるなら焼酎 ――のんべえに優しい魅惑の酒
    第6章 読むほどに旨くなる飲み手の流儀 ――おいしさを科学する
  • 2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏と共にオートファジーの研究に携わり、この分野の第1人者としてさらにオートファジーの役割やさまざまな病気や老化などとの関連を解明し続けている著者が、この細胞の驚きのメカニズムを詳しく解説します。
    私たちの体の中では、タンパク質の分解と合成が毎日繰り返されていますが、その細胞のリサイクルシステムとも言えるしくみを担う主なものにオートファジー(自食作用)があります。オートファジーの発見自体は1950年代とかなりさかのぼりますが、生命にとって非常に重要な役割を果たしていること、そして、さまざまな病気と関係があることがわかってきて注目が集まるようになりました。
    この本では、まずオートファジーを理解するために、細胞の中の世界ーー数多く存在する袋や膜のしくみや、物質を輸送するメカニズム、そこで何が行われ、どういう意味があるのかーーなどを丁寧に説明します。また、ノーベル賞に結びつく研究がどのように進んでいったのか、臨場感と共にその様子を紹介します。
    さらにオートファジーが生体にとって極めて重要で多岐にわたる機能を持つこともわかってきました。主要な3機能、栄養源の確保、細胞成分の新陳代謝、有害物質の隔離除去を中心に取り上げます。また、オートファジーはどのように分解するべきものを認識するのか、その秘密に迫ります。
    後半では、がんなどさまざまな疾患とオートファジーの関係、予防や治療に結びつく可能性について触れます。また、著者が発見した、年齢と共に増加しオートファジーを抑制して老化や脂肪肝に関わっていると考えられるルビコンというキーになるタンパク質について詳しく紹介します。
    老化や健康寿命、病気、免疫といった身近な問題の鍵になるかもしれないオートファジーの研究をあらゆる角度から語る1冊です。
  • 人類がこれまでに得たさまざまな宇宙の観測手段――可視光の望遠鏡に始まり、赤外線、、X線、電波……さらに近年ではニュートリノを用いた素粒子天文学や重力波天文学など。それらを組み合わせ、これまで解明されていなかった「宇宙の謎」を解き明かしているものが「マルチメッセンジャー天文学」です。
    鉄より重い元素はどのように作られるのか? ブラックホールの合体、中性星の謎、そして、宇宙の始まりに何が起こったのか?
    いま人類は、これら宇宙への根源的な問いに迫ろうとしています!

    超新星爆発などの突発天体、さらにマルチメッセンジャー天文学の新鋭研究者として知られる著者が、実際の観測データを紹介しながら、その基礎から天文学の最新研究までを徹底的に解説します。
    この1冊で、観測に立脚する天文学研究の最前線を知ることができます!
  • 化石や遺伝子の研究から、われわれ人類の進化の過程が明らかになってきました。第一線の研究者たちが、進化の基礎からゲノムの話題まで、豊富なイラストを使って、初心者にもわかりやすく解説します。
    2009年に刊行した『絵でわかる人類の進化』に加筆修正した新書版。
    序章(霊長類のゲノム研究/東南アジアの超小型原人/500年さかのぼった弥生時代のはじまり)
    第1部 進化のしくみ
    第1章 進化とは(人間観の変遷/博物学の時代/進化論の誕生/骨や歯を中心とした形態の進化/分子進化学の誕生と中立進化論/遺伝的浮動と自然淘汰)
    第2章 進化の中心,ゲノムDNA(DNAが生物遺伝情報の担い手/ゲノムDNAとは/ゲノムは進化する/ゲノム進化の例/人類進化と遺伝情報進化のかかわり/ゲノムに記述されている形態形成の情報と発現 ほか)
    第3章 人類進化の年代を測る(ダーウィンの進化論と地球の年齢/天然の砂時計:放射性同位体/人類の歴史を測る/解剖学的現代人とネアンデルタール人/放射性炭素と加速器質量分析/弥生時代が古くなった? ほか)
    第4章 過去の環境変動をさぐる(人類の時代:第四紀/氷期・間氷期のサイクル:太陽の恩恵/氷河期という革命的なアイデア/酸素同位体による新しい指標/さまざまな古環境の記録/海水準面の変動/地球温暖化と人類のこれから)
    第2部 人類のあゆみ
    第5章 サルからヒトへ~猿人の登場(サルから進化したヒト/霊長類の進化/最初の人類はアフリカで誕生した/ヒト独特の特徴とその進化/最初の人類,猿人の誕生/猿人が歩いた証拠/複雑な猿人の系統進化 ほか)
    第6章 原人の進化とユーラシアへの拡散(人類進化の4段階?/最初の原人ホモ・ハビリス/道具と肉食/狩猟をはじめた強い人類?/ホモ・エレクトスの発見/トゥルカナ・ボーイが教えるホモ・エレクトスの特徴 ほか)
    第7章 旧人の出現とネアンデルタール人の謎(旧人とは/誤っていた一時代前の旧人像/旧人はアフリカで進化した/インドネシアには旧人はいなかった?/ヨーロッパのネアンデルタール人 ほか)
    第8章 現生人類(ホモ・サピエンス)の起源(ホモ・サピエンスとは/ネアンデルタール人とクロマニョン人:連続か不連続か/多地域進化説/アフリカに関する疑問 ほか)
    第9章 複雑化する文化~私たちホモ・サピエンスを理解する~(私たちにとっての文化/生物進化と文化的変化の違い/すべての起源はアフリカに?/文化の多様化の起源 ほか)
    第10章 日本列島人の変遷(日本列島人の生きてきた時間と空間/日本列島人の成立に関する通説/骨形態の違いから推定された日本列島人類集団の系統関係/東ユーラシアにおける日本列島人の遺伝的位置/二重構造説)
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • シリーズ2冊
    1,0341,100(税込)
    著:
    平山令明
    レーベル: ブルーバックス
    出版社: 講談社

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    電子のやり取りを見れば、無機はわかる。「電子のやり取り=酸化還元」が無機化学を理解する鍵だ! 「電子のやり取り」のことを、化学では「酸化還元」と言います。暗記するしかないと思っていた無機化学は、実は「電子のやり取り=酸化還元」で、その大部分を、すんなり理解することができるのです。化学の「理屈と面白さ」がわかる、絶好の入門書。(ブルーバックス・2006年3月刊)
  • 生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に20億回「呼吸」をするといわれています。
    そもそも「呼吸」とはなにか? 体はどのように酸素を取り込み、それを体のすみずみにまでに運ぶのか? さらに酸素はどのように細胞で消費され再び肺胞に送られた二酸化炭素はどのように酸素と交換されるのか? 
    「換気」の仕組みやからエネルギー代謝の方法など、その驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。

    まず、安静時の呼吸をもとに、生命活動を支えるそのメカニズムを解説。さらにランニングなどの運動時の呼吸をさまざまなデータをもとに精緻に解説していきます。ランニング開始時になぜ呼吸が苦しくなるのか? ランニングのリズムと呼吸のリズムは同調したほうがいいのか? など、さまざまな呼吸への疑問も解決していきます。
    その他にも、今大人気のヨガの呼吸とはなにか? 空気の薄くなる登山における呼吸とは? さらには「間合い」とよばれる格闘技での呼吸とは何か? など運動種目別の呼吸のおもしろさも紹介。
    そして、近年、話題となっている「呼吸」とメンタルの関係についてさまざまな研究をもとに考察しながら、「リラックス呼吸法」を紹介ていきます。
    昨年からのコロナ禍でも注目されている「呼吸」、その基礎の基礎から最新研究やその応用まで、この一冊で「呼吸」のすべてがわかります。
  • 地球温暖化で強靭化する台風など異常気象現象が日本でも増えている今、生活や財産、生命を守るために重要である天気予報の重要性も高まっています。従来の天気図からわかる気象情報から、最新のコンピューターによる数理予報の技術まで、気象予報の話を中心に進めながら、気象現象の原理に迫ります。
    本書では、社会活動および産業にとって必要かつ不可欠の情報となっている天気予報が、日々、テレビ、新聞、ネットなどのメディアを通じて報道・提供されているものの、実際の天気予報がどのような手段や手続きによって、作成され提供されているかについては意外に知られていないことから、その部分に踏み込んでわかりやすく解説します。さらに本書は、天気予測技術全般について、図やイラスト、写真を豊富に使って、理解しやすい工夫をしています。読者にとっては、天気予報を含む「気象予測技術」の全体像の話を読みながら、気象のあらゆる現象の原理への理解も深まることにつながります。また、適切な防災活動につながることも期待されます。著者の経験やエピソードも織り交ぜられ、気象のさまざまなことが理解できる1冊です。

    前半では主に、広くなじみがある天気図により、気象のしくみを解説します。天気図の解析により予報官が予報する時代はほぼ終わりましたが、一般向けには気圧配置型による解説などまだまだ天気図を使った技術が使われています。
    第1章は地球温暖化により強靭化した台風について、最近の例について詳しく解説し、第2章では、日本の天気予報の歴史を追います。平安時代の「野分」、鎌倉時代の「颱風」といった、気象レーダーも気象衛星も天気図もない時代の、台風による災害の実態にふれていきます。また、明治、昭和の頃の天気図や世界初の天気図なども紹介します。第3章では、アメダスなど、現在のさまざまな気象観測システムを、第4章では、統計的手法などの予報のさまざまな手法、予報技術や情報の出し方を取り上げます。第5章では、特徴的な天気図を例に気象現象を解説していきます。「移動性高気圧」「寒冷前線の通過」「西高東低」「帯状高気圧」……。聞き慣れているけど深くは理解していない言葉の意味が、わかるようになると思います。
    後半では、現在天気予報の中心となっている、コンピューターによる「数値予報」について解説していきます。
    第6章で数値予報とはなにかを物理法則を交えて、第7章では数値予報から利用しやすい言葉に置き換える「ガイダンス」について、第8章では最近用いられている手法「アンサンブル」について解説します。
  • インド洋を抜きにして、地球を語ることはできない!
    大陸移動から気候変動、生命の起源まで──。
    世界第3位の巨海から、この惑星のダイナミズムが見えてくる!

    海洋と大気と大陸が連動するおどろきのメカニズム!

    日本に過酷な異常気象をもたらす、インド洋独自の大気海洋現象「ダイポールモード」とは何か?
    ソマリア海賊も怖じ気づく季節風「ヒッパロスの風」はなぜ生じる?
    三つの海底山脈が交差する「ロドリゲス三重点」特有の生き物とは?
    巨大火山と地震の巣をもつ「日本列島のふたご」が存在していた!

    驚きと謎に満ちた「第三の大洋」の全貌を解き明かす。

    ロングセラー『日本海 その深層で起こっていること』『太平洋 その深層で起こっていること』著者による、海洋科学ミステリー第3弾。

    【もくじ】
    第1章 インド洋とはどのような海か──二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその「かたち」

    第2章 「ロドリゲス三重点」を狙え!──インド洋初の熱水噴出口の発見

    第3章 「ヒッパロスの風」を読む──大気と海洋のダイナミズム

    第4章 インド洋に存在する「日本のふたご」──巨大地震と火山噴火

    第5章 インド洋を彩るふしぎな生きものたち──磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで

    第6章 「海のシルクロード」を科学する──その直下にひそむ謎の海底火山とは?
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    数学が苦手?
    それは「錯覚」です。

    ――カオス理論の権威が説く、「本当は誰もが好きになれる数学の世界」!

    【数学の「本質」を知れば、新しい世界が見えてくる】
    多くの人は、数学という学問を誤解しています。
    難しい、とっつきにくい、役に立たない……
    数学に対するこうしたイメージは、すべて「錯覚」です。
    人々の「素朴な思い」から生まれた学問なので、
    段階を踏んでいけば、誰にでも理解できるはずなのです。
    本書では、「測定」「計算」「論理」という基本から
    数学が持つ本質的な構造と役割を問い直していきます。
    “数学の階段”を登っていくと、あなたの想像を超える広い世界が見えてくるでしょう。

    数学が嫌いな人は、数学がちょっと好きになるはずです。
    もともと数学が好きな人は、
    これまでとは違う視点から、新しい数学の魅力を感じてもらえるはずです。


    ◆本書の内容
    プロローグ 「数学嫌い」は錯覚である ~「数学とはどんな学問か」を考える前に
    ステップ1 「数学のはじまり」を知ってみる ~数学は人間の想念そのものである
    ステップ2 「数学の本質」に触れてみる ~数学はもっとも誠実な学問である
    ステップ3 「数学の最初のつまずき」を解消する ~苦手意識はここから始まる?
    ステップ4 「数学のおもしろさ」を感じてみる ~“意味”が分かれば見える世界が変わってくる
    エピローグ  数学とはどんな学問か? ~数学の“階段”を登ると見えてくるもの

    私にとって心安らげる場である数学が、多くの人々に「とっつきにくい」と思われていると聞くと、
    寂しいような、ちょっと不思議な気持ちになります。
    なぜなら、数学は誰にでも理解できる、誰にでも好きになれる学問だと思っているからです。
    数学は、誰に対しても平等で、誠実な存在なのです。        ―――「はじめに」より
  • 朝たくさん食べるより夜たくさん食べるほうが太りやすいなど、同じものでも食べるタイミングによって、身体への影響が違うことを、私たちはなんとなく感じています。夜の締めのラーメンは、魅力的ですが、罪悪感が伴ったりもします。そのなんとなく感じている、食べる時間による身体へ影響が、科学的に解明されつつあります。つまり、生物学的に言えば、食行動は、生体に朝・昼・夜など時間軸で起こっている種々の生化学的・分子生物学的変化との関係で説明できるということがわかってきたのです。
    食事が体調にどう左右するかは、種々の要因が絡みあっていますが、その一つで大きな要因であるのが、体内時計の働きです。「腹時計」がすぐ思い浮かぶかもしれませんが、体内時計にもいくつかの種類があります。さらに時計遺伝子というものが次々に発見されて、体内時計のさまざまな役割などを担っていることも研究されています。
    本書では、これらの体内時計や時計遺伝子のしくみをわかりやすく解説します。また、実際の食材や食品が、摂取する時間帯によって、どのように体への影響を及ぼす可能性があるか、いろいろな実験を元に紹介します。食べ物とそれを摂る時間などによって、血糖値や腸内細菌、脳への影響と、さらに肥満や睡眠、病気などとの関連も解明されてきているのです。たとえばカテキンを多く含むお茶は、朝摂る場合と夜摂る場合で血糖値の上昇に差が出たり、トリプトファンを多く含む大豆製品や乳製品、バナナや卵などを朝食に摂ると、夜の睡眠に効果的だったり、ということがわかってきています。また、子供の場合、シニアの場合で、当然「時間栄養学」が違ってきます。そのような多くのケースをそれぞれ詳しく解説します。
    時間に影響を受けるのは、食事だけではなく薬の効果や、運動の効果などもあります。時間栄養学と関連して紹介しながら、体内時計の不調である時差ボケについてや、この時間栄養学を健康により役立っていく可能性についても触れます。
    第1章 体内時計とはなにか
    第2章 時間栄養学――「いつ」「何を」「どう」食べるかで体が変わる
    第3章 食物繊維を摂るタイミングで、血糖値や腸内細菌はどう変わるか
    第4章 体内時計と代謝――間食は摂ったほうが体にいい?
    第5章 時間調理学――時間によって調理を変えると体も変わる
    第6章 ライフステージ別の体内時計――胎児から高齢者まで
    第7章 時間薬理学――なぜのむ時間が決まっているのか
    第8章 時間運動学――朝の運動と夕の運動で脂肪の燃え方が違う!?
    第9章 体内時計の不調に夜、さまざまな「時差ボケ」
    付録章 AIと時間栄養学
  • 宇宙にとって「爆発」とはなにか?

    ビッグバン、インフレーション、超新星爆発、ガンマ線バースト……宇宙に起こるさまざまな爆発現象。
    これらは、けっして自明な現象ではありません。超新星爆発は、なぜ起こるのか? 実は、その過程にはまだまだ解明されていない謎が多く存在するのです。

    本書では、この宇宙の始まりでもある「ビッグバン」、「超新星爆発」の謎、「ガンマ線バースト」などの爆発現象を取り上げながら、最新の天文学で考えられているそのメカニズムや、赤色巨星、白色矮星、ブラックホール、中性子星、さらにはダークマターについてなど、さまざまな天体や物質についても詳細に解説。
    特筆すべきは、まだ観測されたばかりの謎の爆発現象「高速電波バースト:FRB」を、その観測実例をもとに、天文学におけるさまざまな仮説・研究を紹介していきます。

    そのそも、この宇宙もビッグバンという爆発から始まりました。
    私たちがふだん日常の中で使っているさまざまな元素も、これらの爆発によって作られたものです。
    そして我々、生命もまた爆発によって作られたものだと考えられています。

    さまざまな爆発を理解しながら、宇宙とはなにか? 生命とはなにか? という根源的な問いへと向かっていく、知的興奮を体感する科学書です。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    偉人たちをも唸らせた難題に挑戦!

    〈クレタ人のエピメニデスが言いました。「クレタ人はみなウソつきだ」〉
    論理パズルは紀元前600年頃、このエピメニデスのパラドクスから始まりました。
    その後、解析問題が登場し、
    数学の巨人・オイラーやルイス・キャロルといった数々の偉人たちも、
    論理パズルを楽しみ、数々の名問を生み出したのです。

    論理パズルの歴史を追いながら、「論理力」を鍛えよう!


    「本書は、論理パズルの歴史をページ順にながめていく形式になっています――あたかも,タイムマシーンに乗ってずっと過去にさかのぼり、論理パズル誕生の瞬間から現代に向かって進んでいくような形です。」(本書より)

    ◆本書の内容
    第 1 章[古代]論理パズル登場 ! 
    第 2 章[中世]解析問題が登場 ! 
    第 3 章[中世]論理の発展 ――数学の体系に矛盾がないことは証明できない
    第 4 章[中世から19世紀まで]オイラーやルイス・キャロルの問題
    第 5 章[20世紀]さまざまな論理パズル登場
    第 6 章[現代]凝った設定のウソつき問題、登場
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    俺だって数式が読めるかっこいい男になりたい! 分不相応な野望を抱いたド文系オヤジが、数式世界の最高峰ともいえるアインシュタイン方程式を読み解く旅に出た。「さがさないでください」という一通の書置きをのこして。はたして彼は、この数式に何が書かれているかを読むことができるのか? 予定調和なしの決死行を見守りながら相対性理論がわかってしまう、世界初の数式エンターテインメント!

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  • NASA,JAXA、ESA(欧州宇宙機関)、さらにspaceX社ヤブルーオリジン社などの民間企業との連携のもと、現在、月軌道上の滞在施設「ゲートウェイ」の建設が進められています。アルテミス計画と名付けられたこの計画では、さらには火星探査の前哨基地となる月面基地建設もはじめられているのです。
    日本でも2020年秋から野口聡一宇宙飛行士が、2021年4月から星出彰彦宇宙飛行士が、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在しています。さらに2021年秋には、JAXAによる新たな宇宙飛行士の募集も始まる予定です!
    宇宙で人が暮らす時代が、もはやSFのものではなく始まっているのです!

    「宇宙で人が暮らすためには?」
    水・食料・エネルギーの確保は? 心身の健康や環境維持は?……極限の閉鎖環境の中で人が暮らすためには、さまざまな技術が高いレベルで要求されます。
    この人類史に残る計画に向けて設立された「東京理科大学 スペースコロニー研究センター」。
    この研究所の研究・開発をもとに、実際にスペースシャトルでのミッションを行った向井千秋宇宙飛行士がその詳細を徹底解説。
    人類の「宇宙生活」のために進められている技術開発の最前線を、それぞれのtopixごとに詳細な図版とともに紹介します!
  • 理系の学部出身の女性は増えているとはいえ、理系であることを生かして活躍する女性はまだ少数派で、その実態はあまり知られていなことも。そんな「リケジョ」はどんな場所でどのような仕事をして、どのようなプライベートライフを送っているのか、先輩リケジョ達の体験やリケジョを取り巻く環境がどうなっているかを、レポートします。
    第1部では、リケジョの憧れの先輩たちが今までの理系女性人生を語ります。語ってくれるのは、東北大学の副学長で、生命科学分野の研究第一人者である大隅典子さん、東京大学教授で、今注目の流体工学を研究している大島まりさんのお二人。研究者として大切だと感じること、そして女性ならではの苦労話、これからの時代を見すえたアドバイスなど、これから理系を目指す女性、迷っている女性、理系の道を歩み始めた女性、理系女性と一緒に働く人などに参考になることが満載の内容です。また、第2部でさまざまな分野の研究者や企業で活躍する理系女性を取材しまとめている、日刊工業新聞社の論説委員の山本佳世子さんの仕事や理系の能力の活かし方、気持ちの持っていき方なども紹介します。
    第2部ではリケジョが中学、高時代から大学、社会人へと進むなかで、どのような困難にあうことがあるのか、どんな悩みを乗り越えて進んでいるのか、といった実態をレポートします。また、時代の変化によって変わってきたことや、逆に変わらないことなどを大学、企業など分野や状況別に解説。女性だからと肩肘張る必要はないとしても、女性だからこそぶつかりがちな壁を知っておくと、慌てず対処できたり、ライフプランを立てやすくなるかもしれません。
    大学での研究職、国立研究開発法人などの公的研究機関、企業も化粧品会社やライフサイエンス系のベンチャー企業などいろいろな業種を、また企業と大学両方での経験がある研究者など幅広く、さまざまな実例を紹介します。結婚や子育て、海外での経験とも絡めて、理系女子としての生き方をイメージする一助となる1冊です。
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    MIT(マサチューセッツ工科大学)、ハーバード大学、スタンフォード大学などアメリカの名門大学が採用する「世界基準」の教科書! シリーズ累計30万部を突破したベストセラーの完全改訂版が、11年ぶりに登場。 
    第1巻 細胞生物学 2021年2月刊行
    第2巻 分子遺伝学 2021年3月刊行
    第3巻 生化学・分子生物学 2021年4月刊行
    『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(11 edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。
    『LIFE』は全58章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
    第1巻 細胞生物学
    第1章 生命を学ぶ/第2章 生命を作る低分子とその化学/第3章 タンパク質、糖質、脂質/第4章 核酸と生命の起源/第5章 細胞:生命の機能単位/第6章 細胞膜/第7章 細胞の情報伝達と多細胞性
    第2巻 分子遺伝学
     第8章 細胞周期と細胞分裂/第9章 遺伝、遺伝子と染色体/第10章 DNAと遺伝におけるその役割/第11章 DNAからタンパク質へ:遺伝子発現/第12章 遺伝子変異と分子医学/第13章 遺伝子発現の制御 
    第3巻 分子生物学
    第14章 エネルギー、酵素、代謝/  第15章 化学エネルギーを獲得する経路/第16章 光合成:日光からのエネルギー/第17章 ゲノム/第18章 組換えDNAとバイオテクノロジー /第19章 遺伝子、発生、進化

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  • 宇宙に浮かぶ3つの天体――「3体」 ニュートンの万有引力の法則によって「2体」の運動が明らかにされた17世紀初頭。科学者達は「3体」の運動を解明しようとさまざま試みでアプローチした。
    オイラー、ラグランジュ、ポアンカレ……科学史にその名を残す天才数学者・天文学者たちをもってしても、この「3体の運動」をの「一般解」を見つけることはできなかった!?
    なぜ解けないのか? 「解ける」とはなにか? 

    「三体問題」をめぐる400年にわたる解明へのアプローチを通して、人類が辿り着いたものとは?
    「オイラーの8の字解」、「ラグランジュの正三角形解」など、不思議な軌道を取る「特殊解」の存在。
    万有引力の法則からアインシュタインの一般相対性理論、アインシュタイン方程式、そして重力波へ。
    さらに一般解への研究は「カオス理論」へと発展し、コンピュータによる数値解析手法も進化させた。
    天文学では、星の位置を知るための「位置天文学」や軌道計算などさまざまな分野へとつながり、実際、20世紀の初頭には、ラグランジュの見つけた特殊解を太陽系にあてはめたときに、その解の位置にから「トロヤ群」という小惑星群も発見されている!

    「三体問題」をめぐる400年の歴史の背景にある奥深い科学世界を、数学史・科学史ととも語り尽くす、2021年、最高にスリリング科学書!
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    数学や物理で出てくるさまざまな記号。ふだん使い慣れた+や-の持つ意味や、「-(-1)はなぜ1か」といった当然のことも、詳しく知るとより数学的な感覚を理解できます。また、中学や高校で習った忘れかけている記号の学び直しや、認識を新たにすることで、科学本の読書に役立つことも。大学で習得する偏微分の記号などまで含め、記号を通して幅広く数学を学べて知識を深められる1冊です。
    小学校から使っている記号、中学、高校で勉強した記号、大学の数学レベル、と読み進めていくうちに、今まで難解に感じていた分野に関してもスッと頭に入ってくる作りになっています。
    また、読むだけでためになる、ちょっとした雑談の種になるようなこともあり、初心者でも10代からでも楽しく読めます。
    ハイレベルの数学につまずいていた人の学び直しから初心者のチャレンジまでにも役立ち、記号から数学の本質に迫ります。
    理系学生の事典的存在として重宝された『なっとくする数学記号』(2001年刊)をまとめ直して刊行します。
  • 科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。科学の意味を問い直す「新しい科学論」。

    専門家だけに任せるの間違っている!
    私たちは科学技術とどう付き合えばいいのか?

    科学における「事実」とはなにか?
    「普遍的な知識の体系」である科学だが、「いつでもどこでも正しい」わけではない。
    なぜか? どう考えればいいのか?
    科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。
    日本の科学技術力はなぜ衰退しているのか?
    疑似科学信仰はなぜ拡大するのか?
    研究不正を個人の責任にできない理由とは?
    科学の意味を問い直す、「新しい科学論」。


    【もくじ】

    はじめに──新しい科学論が必要な理由

    第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

    第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

    第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

    第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

    第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

    第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

    第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

    終章──科学技術を生態系として見る
  • なぜ、私たちは「特別」なのか?――その答えはここにある。

    心のはたらき、知性、ひらめき……
    ニューロンだけではわからなかった、
    「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体

    脳のはたらきは、ニューロンが担っている
    ――この常識が覆されようとしている。
    脳の中には、知られざる「すきま」があり、
    そこを舞台に、様々な脳活動が繰り広げられていたのだ。
    細胞外スペースに流れる脳脊髄液、
    その中で拡散する神経修飾物質や細胞外電場、
    そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。
    私たちの心や知性の源は、ここにあるかもしれない。
    「神経科学の王道」に挑む、新しい脳科学が誕生!

    ◆おもな内容
    ・寝ている間に流れる「水」が脳内を掃除している
    ・認知症と脳を流れる水、睡眠の意外な関係
    ・脳の若さの秘訣は「すきま」にあった!?
    ・脳の「すきま」に拡散する物質が気分を決める
    ・ワイヤレス伝送のような脳の信号伝達があった!
    ・電気を流すと頭が良くなる? 神経回路がシンプルな人ほどIQが高い?
    ・知性やひらめきと関係する「もう一つの脳細胞」
    ・脳科学から考える、脳を健康に保つ方法
    ……など

    ◆目次
    プロローグ 「生きている」とはどういうことか
    第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき ――コンピュータのように速くて精密なメカニズム
    第2章 「見えない脳のはたらき」を“視る”方法 ――脳研究はどのように発展してきたか
    第3章 脳の「すきま」が気分を決める? ――細胞外スペースは脳の“モード”の調整役
    第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている? ――脳脊髄液と認知症の意外な関係
    第5章 脳はシナプス以外でも“会話”している? ――ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
    第6章 頭が良いとはどういうことか? ――「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
    エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵 ――変化し続ける脳内環境が生み出すもの
  • 免疫学の第一人者が、最新の科学データで正体不明のウイルスの謎に迫る。
    これぞ新型コロナ解説書の決定版!

    山中伸弥氏推薦(京都大学iPS細胞研究所 所長)
    「新型コロナウイルスを正しく知ることが、私たちにとって今最も重要なことです。最新の科学データを元に書かれた本書は、大いにその手助けをしてくれるでしょう」

    新型コロナウイルスが中国で発生したのは、2019年12月。それからわずか半年の間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界に伝播し、10月末には全世界の感染者数は4400万人を突破し、死者は120万に迫ろうとしている。このウイルスは過去にパンデミックを引き起こしたインフルエンザウイルスとは明らかに違う性質を持っており、得体の知れない様々な謎を秘めている。「あり触れた風邪ウイルスがなぜパンデミックを起こしたのか?」「幼児は、感染しても軽症が多いのに対して、高齢者が感染すると重症化しやすい。なぜかくも症状に差が出るのか?」「なぜ獲得免疫のない日本人の多くが感染を免れたのか?」「有効なワクチンは本当に開発できるのか?」など誰も知りたい新型ウイルスの7つの謎に、最新の科学的知見に精通した免疫学の第一人者が果敢に挑む。本格的流行期を前に必ず読んでおきたい「読むワクチン」。

    日本を騒がす風説を一刀両断!
    ●「実は日本人の大半はコロナに感染。集団免疫はすで確立している」は本当か?
    ●「コロナはただの風邪。恐るるに足らず」は、危険で間違っている!
    ●徹底的なPCR検査でも、コロナウイルスの封じ込めができない理由とは
    ●インフルエンザにすぐ感染する子どもたちが、コロナに罹りにくいのはなぜ?
    ●BCG接種にコロナウイルス感染を防ぐ力があるは本当か?
    ●トランプ大統領を救った?人工的中和抗体は「ゲームチェンジャー」になるのか
    ●抗体には、症状を悪化させる悪玉抗体、何の役にもたたない役なし抗体もある
  • 「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
    認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
    認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
    第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
    第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
    第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
    第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
    第5章 自己決定というバイアス
    第6章 言語がもたらすバイアス
    第7章 創造(について)のバイアス
    第8章 共同についてのバイアス
    第9章「認知バイアス」というバイアス
  • ゲノム編集は、生物のもつ全ての遺伝情報であるゲノムを正確に書き換える技術である。この技術は、ヒトを含む全ての生物で使うことができることから、研究の世界だけでなく、産業界、さらには医療の世界を大きく変えようとしている。しかし一方で、ゲノム編集がどんな技術であるのか、遺伝子組換えとの違いはどこにあるのか、安全性はどのように考えられているかなど、一般への理解が進んでいないのが現状である。ライフサイエンスの研究者でも技術を十分に理解できていないのが実情だ。
    このように理解が進んでいない原因は、ゲノム編集技術の開発スピートが非常に速く常に新しい技術が生まれていることや、技術が広範な分野に及ぶため様々な分野で技術の捉え方が異なることが理由として考えられる。また、研究者であれば誰でも使えること(特に基礎研究であれば)や一般の方の身近な問題に直接関係することなども、既存のバイオテクノロジーとは性質が大きく異なる点と言える。研究者の世界においても一般社会においても、これだけ影響力のあるバイオテクノロジーはこれまで例がなく、予想外の技術への対応が追いついていないのが現状である。まさに、SF映画で見ていた世界が、ゲノム編集で現実となる可能性もでてきた。
     ゲノム編集の可能性は、応用分野ではアイディア次第で無限大と言っても過言ではない。これまで長い時間をかけて作られてきた有用な品種が、ゲノム編集によって意図も簡単にしかも短時間に作ることが出来る時代もそう遠くない。地球環境の変化を考えると、ゲノム編集は食糧問題を解決する重要な技術にもなるであろう。バイオ燃料をゲノム編集技術によって効率的に生み出す微生物などの開発も進みつつある。健康問題に関しても、ゲノム編集は創薬や疾患治療に有効であることが証明されている。がんを治療する技術、感染症を治療する技術、ウイルスを簡便に検出する技術など、次々と新しい技術が開発されている。
     本書では、ゲノム編集とはどんな技術なのか、既存の遺伝子組換え技術とはどんな違いがあるのかを、まず紐解いていく。本書を読めば、2012年に開発されたクリスパー・キャス9が、なぜノーベル賞を取る技術と考えられているのが理解できるだろう。さらに、応用分野でどのようなことが可能であるのか、あるいは既に技術が開発されているのか、具体例をあげながら解説していく。
  • 地球温暖化・海洋酸性化で日本近海はどう変わるのか?

    「未来の海」が教える、魚介類に起こるおどろきの変化とは?


    〈もくじ〉
    プロローグ──「未来の海水」が教えてくれること

    第1章「美ら海」からの警鐘──変貌する「海の熱帯雨林」

    第2章 日本近海で生じつつある「異変」──北上する生き物たち

    第3章 食卓から「四季」が消える──春のサワラから秋のサンマ、冬のカキ・フグまで

    第4章 海洋生態系を脅かす「もう一つの難題」──「酸性化」が引き起こすこと

    第5章 どうなる? 未来のお寿司屋さん──マグロやホタテ、アワビやノリも食べられなくなる!
  • 「5Gは何が新しいのでしょうか?

    いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いでしょう。

    スマートフォンでも、多くの人は“伝送速度が速くなっても関係ない”と同じ機種を今の回線のまま使い続けるようになるのでしょうか」(本書より)

    【伝送速度→下りで20Gbps、上りで10Gbps】
    【待ち時間→1ミリ秒】
    【接続密度→1平方キロメートルあたり、1000000台】

    このように規格を定められた「5G」。いよいよ本格的にサービスが開始されるが、その本領は「伝送速度」にあるのではない。
    残りの2つ「待ち時間」「接続密度」にある。
    5Gが4Gと根本的に異なるのは、タイムロスなく無数の端末に接続できることで、「移動通信システムをスマートフォン以外のものへ解放する役割」を持っているということなのだ。

    スマートフォンを超え、自動運転システムをはじめとするあらゆる設備に、遅延なく大容量の通信ができる――。
    どうしてそのようなことが可能になったのか。
    「そもそも携帯電話がつながる理由」からはじめ、通信技術の本質がわかるよう、平易に解説する決定版。
  • スポーツにおける最高峰の戦いは、スポーツ科学、医学、情報、そしてテクノロジ―を駆使したものへと大きく変化を遂げています。ナショナルチームの育成やサポートなどの中心にいる、国立スポーツ科学センターのセンター長である著者が、スポーツに欠かせない科学の力とは何か、さまざまな面から、スポーツ科学の最前線を解説します。スポーツ競技の側面を知ることで、オリンピックをはじめとする、ハイレベルのスポーツ観戦をより深く楽しめます。、また、アスリートでなくても、体づくりや健康のため、またスポーツ上達のために参考になる内容も。
    第1章 記録はなぜ伸びるのか。競技はなぜ進化するのか
    (スポーツの高速化と高度化、なぜ日本は陸上100m×4リレーで勝てるのか、水泳競技の高速化、スピードスケートの科学、体操競技は50年でウルトラCからウルトラIへ、サッカーも分析力の差がチーム力の差に)
    第2章 アスリートを支えるサイエンス・テクノロジー
    (車いす競技と義肢競技の進化、義足のほうが速く走れるのか、なぜパラリンピアンは8m跳べるのか、判定に大活躍のハイスピードカメラ、テニスのチャレンジは軍事技術!? ゴルフ上達ツールに迎撃ミサイル技術、もはやGPSなしでは語れないスポーツ)
    第3章 アスリートはいかに効率的に身体を作っているか
    (運動、栄養、休養の科学的セオリー、食事のタイミングでパフォーマンスは劇的に変わる、アスリートにとって休養とはなにか、リカバリーが勝負を決める)
    第4章 ウェイトコントロールの科学
    (アスリートと一般人の減量の違い、水分を減らすかと脂肪を減らすか、世界初のMRI画像で見える減量プロセス、なぜ吉田沙保里と伊調馨はかつ続けられたのか、アスリート研究から見た一般人のダイエット)
    第5章 アスリートと水分
    (水分補給もスポーツの一部、競技で異なるアスリートが競技中に飲んでいるもの、箱根駅伝ではオリジナルドリンクを飲めない!?、個人差が大きい汗の成分、スポーツドリンクの進化)
    第6章 環境とパフォーマンスの科学
    (暑さのなかで記録はのびるのか、暑熱順化と寒冷順化とは、高地トレーニングが日本のスポーツを強くした、低酸素トレーニングの可能性)
    第7章 コーチングの科学――スポーツ心理学最前線
    (オランダの最前線の取り組みとは、選手の人生全体を見るコーチング、究極のコーチングとはなにか、映像技術の進化とコーチング、コーチのいらない未来のコーチング)
  • 「ビッグバンから最新の宇宙論まで、一気に読める!」(村山 斉 氏 東大教授 絶賛!)
    「生まれて間もない宇宙に響いていた宇宙交響楽。そこに刻み込まれた宇宙の歴史と成り立ちを探る研究の第一人者による渾身の一作

    ビッグバンとは何か、ビッグバンの前には何があったのか、その謎の答えは、空の全方向から降ってくる「宇宙マイクロ波背景放射」の中にある。
    そこに含まれたかすかな温度のゆらぎが、人工衛星により発見・解析されたことでビッグバンに鳴り響いていた宇宙の音、すなわち『宇宙交響楽』の解明が進み、宇宙の年齢や姿、そして運命までが今、明らかになってきた。

    世紀の大発見
    1992年、私が東京大学理学部物理学教室で宇宙理論研究室の助手をしていたときのことになる。4月のある日、研究室のボス、佐藤勝彦教授が手にファックスの出力を持ち、興奮した面持ちで部屋に飛び込んできた。「杉山君、COBEが温度ゆらぎを発見したらしいぞ!」 ファックスは、米国での記者発表を伝える現地特派員からのものだった。まだメールが一般には普及していなかった時代のことだ。なお、COBEは宇宙背景放射探査衛星の略称である。 このときの興奮は、今でも忘れることができない。佐藤先生の手からひったくるようにしてファックスを受け取り、さっそく目を通した。それは『COBE差分マイクロ波放射計の1年目のマップに見られる構造』という少々ぶっきらぼうな題名の英文の論文だった。筆頭著者はジョージ・スムート。これこそ、私が大学院時代から、ずっと研究を続けてきた対象そのものが見つかったという報告だったのだ。 COBEの発表は、車イスの天才物理学者、スティーヴン・ホーキングが、「史上最大の発見か、少なくとも今世紀最大の発見」とコメントしたこともあり、世界を駆け巡るトップニュースとなった。 COBEとは、宇宙マイクロ波背景放射という、宇宙からやってきている電波を捉える目的で、1989年に打ち上げられたNASA(米国航空宇宙局)の人工衛星だ。宇宙マイクロ波背景放射は、宇宙がかつて熱かった時代、つまりビッグバンの時代の名残の電波である。
    COBEが発見したものは、ビッグバンの時代の構造だったのだ。私自身が、大学院時代から一貫して研究してきたのは、ゆらぎの空間パターンが何を教えてくれるのかについてだった。この構造を調べれば、ビッグバンより以前、宇宙の始まりに、どのようにゆらぎが生み出されたのかについても明らかになるかもしれない。(略)。私自身、当時、世界に10名ほどしかいなかった専門家の一人として、すぐにもこの結果を、自分自身の理論計算と比較し、世界に向けて発表しなくては、と焦る気持ちを抑えきれなかった。
    (まえがき)
  • 理系にとって「いい文章」とは何か? 
    読みやすさ、論理、わかりやすさ……名サイエンス作家としても知られる著者が、さまざまな視点から文章の創作について実例をまじえ考察し、具体的に指南する科学ライティングの決定版!

    論文やレポート、理系に文章力が必要とされるさまざまな場面において、もっとも効率的、かつ効果的に自分の意図を伝える文章とは? 

    第1章では、文章創作にとってもっとも大事なこととは何かを考察。

    第2、3章では、接続表現、能動と受動、簡潔な文章の創作、主語・述語など、細かなトピックスごとに実例を紹介し、それぞれの設問に答えるかたちで読者は文章創作を学んでいく。

    第4章では、<パラグラフ・ライティング>という英作文のために考案された文章創作法を応用し、具体的手法を学びながら、パラグラフの構築、さらには長文を記述するための手段を学んでいく。

    第5章では、実際に論文記述のために必要な論理構築を、帰納、演繹、アダクション、アドホックなどのキーワードを元に、例文と設問により身につけていく。

    最終章では、これまで見てきた文章創作手法を、俯瞰的な視点から再度検証し、理系における良い文章とは何か? 本書の主題に戻り確認する。

    これまで感覚的なものとして捉えられてきた「良い文章」という概念、そして「文章の創作」を、理系向けに精緻に検証し、その実践方法を伝授する!

    ――目次――
     はじめに
    第1章 読者
    第2章 論理と接続
    第3章 わかりやすい文章
    第4章 パラグラフ・ライティング
    第5章 科学ライティング
    第6章 科学と社会の架け橋
     おわりに
  • 科学出版賞受賞作家の書き下ろし最新作
    「全生物に読んでほしい!」人気YouTuber・ヨビノリたくみ氏絶賛

     いま、生物学の分野で静かな革命が進行しつつある、と言ったら読者の皆さんは驚くだろうか? その生物学の分野とは、ゲノム科学である。ゲノム科学に関する新しい知見がネットに流れない日の方が珍しい。
    「寿命を伸ばす遺伝子発見!」
    「『がんゲノム医療』検査に保険適用」
     なんだがすごいことがこの分野で起きているっぽい。だが、なぜ、「突然」こんなことになっているのか? その疑問に答えてくれる報道は少ない気がする。本書の目的はそれを少しでもわかりやすく説明することにある。
     そのために、本書ではDIGIOMEという造語を導入した。DIGIOMEとは何か? それは、デジタル信号処理系としてゲノムを捉える考え方だ。ゲノムを構成するDNAが、ゲノム情報という意味で、われわれ生命の設計図たる情報を担っていることは、ワトソン=クリックによるDNAの二重螺旋構造の発見の頃から知られていた。だが、本書ではそこを一歩踏み込んで、ゲノム自体をデジタル情報処理装置として捉える見方を提案したい。
     我々人類が、デジタル情報処理装置の恩恵を日常的に享受できるなったのは、わずかにここ数十年のことに過ぎない。だが、生命体はそのそもそもの誕生時からこの高度なディジタル情報処理系の恩恵を享受してきた。周知の様に、我々人類がデジタル情報処理装置の恩恵を享受するには、高性能ながら安価な情報処理装置(例えば、スマホ)の発明が必須だった。生命体はそのような精密な情報処理装置を持っていないにも関わらず、ゲノムをデジタル情報処理装置として機能させることに成功してきた。本書で語りたいのは、なぜ、そんな奇跡のようなことが可能だったのか、ということだ。
     実際、デジタル信号処理系たるゲノムは、われわれ人類が作り上げた精緻で緻密なそれとは、にて非なる側面をもっている。ある面では我々のそれより優れているし、ある意味では劣っている。そして、いま、このタイミングでその詳細が詳らかになったのは、デジタル信号処理系としてゲノムの動作を克明に観測して記録できるだけの技術と知識を我々が手にしたことによる。いままで秘密のベールの奥に隠されていたその機構の謎が日々、その観測技術によって続々と白日のもとにさらされている。前述のゲノム科学における新発見の連鎖はその帰結に過ぎない。そして、その技術の一端にはいま流行っているAI=機械学習の進歩も大きく関わっている。この本はそんな存在、DIGIOMEを巡る冒険譚を、極力最先端の知見を用いて語ることを目的とする。この本を読み終えた時、きっとあなたは、いままで見ていた「生命」をそれまでとは随分と違う目で見ることができるに違いない、と信じる。
  • 名著復刊! 「大陸移動説」を世に問い、現代地球科学の端緒となった歴史的一冊を新書化! 

    永久不変と考えられていた大陸は、長い年月をかけてゆっくりと移動していた。常識を覆す「大陸移動説」はどのように生まれたのか。ウェゲナーが生涯をかけて取り組んだ研究の集大成となる一冊を、竹内均博士が全訳し、その後の地球科学の発展について鎌田浩毅博士の解説を加えた決定版。

    「大陸移動の考えが最初に私の頭に浮かんだのは一九一〇年のことである。その年に世界地図を眺めながら、大西洋の両側の大陸の海岸線の出入りに、私は深く印象づけられた。(中略)私は地質学と古生物学の分野での適当な研究を好奇心をもって調べることにとりかかった。証拠が確定的であることがすぐにわかった。このようにして大陸移動説が基本的には健全な考えであるという確信が、私の心の中に深く根をおろした。」(第一章「歴史的背景」より)


    【本書の内容】
    第1章 歴史的背景
    第2章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じての地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
    第3章 測地学的議論
    第4章 地球物理学的議論
    第5章 地質学的議論
    第6章 古生物及び生物学的議論
    第7章 古気候学的議論
    第8章 大陸移動と極移動の基礎
    第9章 移動の原動力
    第10章 シアルに関する補助的な観察
    第11章 海底に関する補助的観察
  • あなたが飲んだ薬が、体のなかでなにをしているのか、知っていますか?
    薬を理解するために必須の50種類の医薬分子のメカニズムを網羅!

    ・大村智博士、本庶佑博士がノーベル賞を受けた「イベルメクチン」「オプジーボ」とはどんな薬なのか?
    ・薬が効かない「耐性菌」はどのように生まれるのか?
    ・創薬はある種のギャンブル!? 新薬はなぜ高額になるのか?
    ・人類はインフルエンザ・ウイルスとの闘いに勝利できるのか?
    ・精神の病気は薬で治療できるのか?
    ・HIVプロテアーゼ阻害薬とはなにか?

    2009年刊行の『分子レベルで見た薬の働き 第2版』の図をフルカラー化し、「免疫チェックポイント阻害薬」や「薬剤耐性」など、この10年の新しい話題を盛り込んだ最新版。

    【目次】
    第1章 薬はどのように効くか
     1-1 薬は生命活動に関与する分子に働く
     1-2 分子の世界での薬の働き
     1-3 タンパク質の立体構造と働きとの関係
     1-4 核酸の構造と働きとの関係
     1-5 薬と生体高分子の間に働く力
    第2章 魔法の弾丸を求めて
     2-1 抗菌物質の歴史
     2-2 動物とバクテリアの細胞の違い
     2-3 どのような仕組みで抗菌物質はバクテリアを殺すのか
     2-4 サルファ薬の効き方
     2-5 ペニシリン
     2-6 バクテリアのタンパク質合成を阻害する抗菌薬
     2-7 バクテリアとの果てしなき闘い
     2-8 バクテリア以外の寄生生物に対する薬
    第3章 がんとの闘い
     3-1 分子レベルで見たがん
     3-2 DNAに直接作用する抗がん薬
     3-3 がん細胞に必須のタンパク質に作用する抗がん薬
     3-4 抗体でがんを治す
     3-5 免疫チェックポイント阻害薬
     3-6 がんとの闘いはまだ終わっていない
    第4章 見えない敵
     4-1 見えない敵とは
     4-2 インフルエンザ
     4-3 エイズと闘う薬たち
     4-4 エボラ出血熱
    第5章 生活習慣病の治療
     5-1 血圧を下げる
     5-2 血の塊を溶かす薬
     5-3 糖尿病を治す
     5-4 レステロールを下げる
     5-5 骨粗鬆症を治す
    第6章 免疫反応と炎症反応
     6-1 免疫反応をコントロールする
     6-2 自己免疫力をパワーアップする薬
     6-3 炎症を止める
     6-4 胃潰瘍の薬
    第7章 脳や精神の病気の治療
     7-1 アルツハイマー型認知症
     7-2 パーキンソン病の治療薬
     7-3 うつ病に対する薬
  • 「歌うカタツムリ」(岩波科学ライブラリー)で第71回毎日出版文化賞 自然科学部門受賞を受賞し、新聞や雑誌の書評で、「稀代の書き手」として絶賛された千葉聡氏(東北大学理学部教授)。本作は受賞後の最新作になる。自身の小笠原のカタツムリ研究のフィールドワークや内外の若手研究者の最新の研究成果を紹介しながら、「進化生物学」の醍醐味を描いたエッセイ的な作品。練り込まれた構成と流れるような巧みな文章で、ダーウィンに始まる進化研究の「バトン」がいまも途切れることなく受け継がれており、我が国の研究者もこれにおおいに貢献していることが分かる。読み始めたらページをめくる手がとまらない、痺れるほど面白い傑作


    千葉/聡
    東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学助手、東北大学准教授などを経て現職。専門は進化生物学と生態学。著書『歌うカタツムリ』(岩波科学ライブラリー、2017年)で第71回毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞。ほかに『生物多様性と生態学ー遺伝子・種・生態系』 (朝倉書店、2011年、共著)などの著作がある。

    目次

    第1章 不毛な島でモッキンバードの歌を聞く
    第2章 聖なる皇帝
    第3章 ひとりぼっちのジェレミー
    第4章 進化学者のやる気は謎の多さに比例する
    第5章 進化学者のやる気は好奇心の多さに比例する
    第6章 恋愛なんて無駄とか言わないで
    第7章 ギレスピー教授の講義
    第8章 ギレスピー教授の贈り物
    第9章 ロストワールド
    第10章 深い河
    第11章 エンドレスサマー
    第12章 過去には敬意を、未来には希望を
  • 日本で働く研究者の数は約84万人といわれるが、そのうちの約6割を占めているのが企業に勤務する企業研究者である。数の上では、大学などアカデミアで働く研究者を凌いでいるものの、企業秘密などを扱う関係からその実態はあまり知られていない。本書は、米国の大手製薬会社で研究者として活躍した著者が、自らの体験をもとに、企業研究者に求められる資質やキャリア形成にあたって注意すべき点などをアドバイスする。これから企業に就職しようとしている理系学生やすでに企業研究者として勤務し、これからの人生設計を考える人たちに参考になるマインドセットをふんだんに盛り込んだ、ありそうでなかった人生指南書

    第1部:企業内研究者への道

    第1章 企業で働く研究者の仕事
    第2章 学士・修士で卒業するか、博士号を取るか?
    第3章 企業で研究するか、大学で研究するか?
    第4章 企業内研究者になるとしたら、どの業種・企業・職種を選ぶか―鎌谷流就活指南
    第5章 企業内研究者に求められるスキル・経験と心構え
    第6章 企業研究者としての人生設計

    第2部:ある企業研究者の履歴書

    第7章 大学院に進学し、海外に飛び出す
    第8章 博士号を取得し、企業内研究者を志す
    第9章 企業内研究者になって、僕がやったこと  国内製薬会社研究所編
    第10章 企業内研究者になって、僕がやったこと  米製薬会社米国研究所編
    第11章 企業内研究者になって、僕がやったこと  米製薬会社英国研究所編
    第12章 研究への想い、化学への想い

    第3部:企業内研究者インタビュー

    企業内研究者インタビュー その1
    木本絵美さん
    ファイザー株式会社(米国コネチカット州) 主任研究員


    企業内研究者インタビュー その2
    中鉢知子さん
    ノヴァン株式会社(米国ノースカロライナ州) バイスプレジデント

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