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『歴史、辻堂魁(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全77件

  • 輿入れした大身旗本は破綻寸前。
    嵌められた花嫁を、愛する人々を、市兵衛は護れるか。
    虚飾にまみれた名門の奸計を斬る! 
    鬼しぶ父子も大活躍! 傑作時代小説!!

    家格の違いにも拘らず、三千石の旗本岩倉家に輿入れした村山早菜。藩の陰謀で父を失うも唐木市兵衛に助けられた川越藩士の娘だ。
    だが、幸せは束の間だった。市兵衛は兄・片岡信正から、岩倉家の逼迫した台所事情を知らされ、憤る。
    早菜の幸福を願う後見人の大店両替商《近江屋》の財を貪らんとする卑劣な縁組か。
    そんな折、変死体を調べる渋井父子は妙な金貸の噂を聞く・・・・・・。
  • 関所破りは磔が定め。武州栗橋の関所で偽造の往来手形が発覚、諸国放浪の絵師土田半左衛門が捕らわれた。
    江戸の評定所での調べは淡々と進んだが、寺社奉行の大岡忠相は「小普請組旗本の内藤斎樹なる侍を知らぬか」と脈絡のない名を出し、周囲を混乱させる。
    半左衛門が放浪の旅に出たという十五年前、旗本倉橋家の若侍が斬られ、疑いのかけられた旗本家当主内藤斎樹は割腹し、面目を保ったとして両家が決着、調べが止まった事件が大岡忠相の記憶に甦った。
    謎を謎のまま残してはおけない大岡越前。
    半左衛門あるいはその父土田庫之助と内藤斎樹とは関わりがあったのではないか? 大岡忠相の意を受けて、鷹匠の子・古風十一や元読売屋の金五郎たちが動きはじめる。
    だが相手は格式ある旗本家、決着済みの事件を掘り返す大岡忠相への反発は強い。
    浮かびあがってきたのは、武家に仕える希みを失って隠売女商売に手を染めた土田庫之助の転落と、娘を惨殺された歌比丘尼大鶴の悲痛な嘆きだった。
    蓋をされた十五年前の事件に隠された人々の哀感をていねいに描き出す、辻堂魁の調べ直し事件帖!
  • 1,925(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: ――
    出版社: 祥伝社

    己が命、武士の矜持のみに賭す――
    大ヒット「風の市兵衛」の著者の新たなる代表作!
    日当わずか八十文。関八州取締出役の艱難辛苦の旅の一年を、郷愁豊かに描く。

    越後宇潟藩の竹本長吉は上役の罪に連座し失職、故郷に妻子を残して江戸に仕事を求めてきた。
    様々な職の中、請人宿で選んだのは《雇足軽》だった。関八州取締出役の蕪木鉄之助の元、数名で一年をかけて関東の農村を巡回し治安を維持する、勘定所の臨時雇いである。
    日当わずか八十文。二八蕎麦が十六文、鰻飯なら二百文が相場だった。討捨ても御免だが、刀を抜くことは珍しい。多くは無宿の改め、博奕や喧嘩、風俗の取り締まり、農間渡世の実情調査や指導などの地道なものだった。
    巡る季節のなか、土地土地で老若男女の心の裡に触れる長吉は、妻子を想い己が運命と葛藤する。
    そんな時、残忍非道な押し込み強盗一味の捕縛を命じられ――
    ときに鬼神と化し、ときに仏の慈悲を施す八州廻りを、郷愁豊かに描く!
  • 命あるうちに、おのれの心残りに始末をつけたい。
    遠い昔、別れの言葉もなく消えた女に、市兵衛は初老の豪商の真心を届けられるのか!? 
    大人気!感涙の時代小説

    還暦を前に大店下り酒屋の主・里右衛門が病に倒れた。
    店の前途もさることながら、 里右衛門の脳裡を掠めたのは、若き日に真心を通わせた三人の女性だった。
    唐木市兵衛は、里右衛門から数十年も前の想い人を捜し出し、現在の気持ちを伝えてほしいと頼まれる。
    一方、店では跡とりとなる養子が、隠居しない義父への鬱憤を、遠島帰りの破落戸にうっかり漏らしてしまい……。
  • 庶民文化が爛熟していた文政期の江戸。そこに、算盤(そろばん)の腕を買われ、武家や商家を渡り歩く雇われ武士がいた。その名は唐木市兵衛、人呼んで“算盤侍”。
    筆頭目付の家に生まれながら、家を出て上方に上り、さまざまな商売を体験した市兵衛は、同時に秘術「風の剣」を操る剣の達人でもあった。
    家計を預かる雇われ先の主家をめぐって次々に起こる難事件・怪事件、市兵衛は明晰な頭脳と秘剣で颯爽と立ち向かうが……。

    時代小説界に新風を吹き込んだ辻堂魁の大ヒットシリーズ「風の市兵衛」
    21巻から30巻をまとめた豪華合冊版の第2弾!

    【収録作品】
    『曉天の志 風の市兵衛 弐』
    『修羅の契り 風の市兵衛 弐』
    『銀花 風の市兵衛 弐』
    『縁の川 風の市兵衛 弐』
    『天満橋まで 風の市兵衛 弐』
    『希みの文 風の市兵衛 弐』
    『残照の剣 風の市兵衛 弐』
    『乱れ雲 風の市兵衛 弐』
    『寒月に立つ 風の市兵衛 弐』
    『斬雪 風の市兵衛 弐』
  • 1,870(税込)
    著:
    辻堂魁
    レーベル: ――
    出版社: 光文社

    不浄な首切人と蔑まれる生業を十八歳で継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。小伝馬町の牢屋敷で首打役の手代わりを務め、やむを得ず屠腹する武家の介添役をも請ける。金貸し業で別所家を守ってきた母・静江、五つ年上で幼い頃から龍玄の憧れだった妻・百合と幼子の娘・杏子。凄まじい業を背負い、慈愛に満ちた日々を過ごす、若き介錯人の矜持。書評家たちも感涙した、「介錯人別所龍玄」シリーズ最新作。
  • 牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。
  • 牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄二十二歳。武家からの依頼を受け切腹の介錯を務めることもある。剣術において天稟の才を持ち、刀一本で首打ちに臨む凄腕の龍玄、その真の姿を知る者は少ない。太平の世、罪と不条理、生と死の狭間にあって、江戸の市井を気高く生きた一人の侍の姿を描き出す。静かな感動を呼ぶ傑作シリーズ第二作。(『介錯人』改題)
  • 牢屋敷の首打役を務める別所龍玄二十二歳。介錯人・別所一門の名を背負い、切腹する侍の介錯を頼まれることもある。小柄で物静かな姿は童子のようでありながら、その介錯を知る者の間では凄腕と囁かれる。斬る者と斬られる者、その一瞬に生まれる心の働きだけが、ただそこにある――。不浄と呼ばれ、恐れられる首斬人の生き様と矜持。涙溢れるシリーズ第一作。
  • 古風(さきかぜ)十一(じゅういち)、話を聞く耳を持て。
    裁きの陰で泣いている者はおらぬか。晩年の大岡越前を支え、少年の死の謎を追う若き十一。

    町奉行から外れても、大岡越前は裁きが気にかかる。
    十七年前、寺の年若い下男が折檻されて殺され、山桜の下に埋められた。父親が下手人御免の願いを出し、皆、お咎めなしと決した。
    その事件にいま、ある疑惑が浮かぶ。大岡越前は、鷹匠の子・古風十一に探索を命じた。
    あの裁きは正しかったのか?〈文庫書下ろし〉

    辻堂 魁の「次」はこれだ!
    味わい豊か、情感あふれる異色の事件帖。若き古風十一の活躍を描く、上質な時代書下ろし小説!
  • 市兵衛、愛情ゆえに断ち切れた、父子の絆を紡げるか!
    利根川の利権争いの絶えない我孫子宿近在で、二組の父子を陥れた悪夢とは!?

    唐木市兵衛は我孫子宿近くの村を訪れていた。小春の兄の又造が、妹と≪鬼しぶ≫の息子・良一郎との縁談を知り家出したのを、迎えに出たのだ。
    ところが、又造は訪ね先の親戚ともども行方知れずだった。同じ頃、村近くで宿の貸元と、流れ者の惨殺体が発見された。近在では利根川の渡船業等の利権争いで、貸元たちが対立していた。
    市兵衛は失踪人探索を始めるが……。
  • 人の本心は誰にもわからない。だから思い遣る――。

    浅草花川戸界隈には、《人情小路》と呼ばれる横町があった。戯作者を目指す可一はその辻の自身番の書役として、町内の出来事を日記に残していた。
    そこに綴られていたのは、一善飯屋を営む男を衝き動かした慕情や、大好きな父親の窮地を救おうとする童女の奇跡、武士の義ゆえに添え遂げられない夫婦の絆だった……。

    隅田川近くの《人情小路》で、手探りで明日を掴もうとする人々を描く、感涙必至の時代小説。
  • 愚かと言われても、夫を想う気持ちは一所懸命――。
    拉致された亭主を救うため、妻が江戸に大騒動を巻き起こす!

    浅草花川戸近くの橋場町の渡しで追剥ぎ騒動があった。疑われたのは自身番の書役可一が妹のように可愛がっているお志奈の亭主三太郎だった。
    三太郎は札付きのろくでなしで、用心棒風体に攫われてしまう。身を案じたお志奈は、単身、仰天の救出行に打って出た! 
    そこで出会ったのは、病弱の夫を養う浪人の妻、南町奉行の妻――
    三者三様の夫婦の絆を描く至高の時代小説。
  • 夜叉萬と恐れられ、また揶揄される北町の隠密廻り同心・萬七蔵。品川宿の旅籠・島本が押しこみに遭い、主らが殺害された事件の探索を任される。夫亡き後、島本を守る女将に次なる魔の手が伸びようとしていた。島本には、相州から来た馬喰の権三という男が泊っていたのだが――。品川宿の風景の中で、男女の人生の一瞬が交差する。情感溢れる傑作シリーズ最新作。
  • 市兵衛、儚い真心さえも喰らい尽くす悪鬼を断て!
    藩の財政立て直しのため江戸に出た老勘定衆が目にした利権の巣窟とは!

    跡継問題に決着をみた越後津坂藩は、新たな江戸家老のもと財政再建に心血を注いでいた。
    そんな時、初老の勘定衆が百五十両を着服し逐電した。男は江戸家老の幼馴染みだった。友の潔白を信じる家老の依頼で、市兵衛は捜索を開始する。だが、行方は杳として知れなかった。
    ある日、市兵衛は失踪した男を知る場末の娼婦に出会う。さらに、不穏な噂がささやかれ……。
  • 市兵衛、修羅となる!
    譜代大名の世継ぎ騒動の裏で蠢く魑魅魍魎たちの正体とは?
    内偵を進める弥陀ノ介は密殺集団に襲われ、瀕死の重傷に!

    返弥陀ノ介が瀕死の重傷を負った。公儀十人目付筆頭片岡信正の命による、越後津坂藩内偵の最中だった。
    津坂藩は譜代ながら跡継騒動を抱え、その陰に見え隠れする御用商人の不審な噂が絶えなかった。
    公儀としても政情の不安は見逃せず、信正は唐木市兵衛に引き続きの探索を託した。
    友の惨劇に市兵衛は、仇を討たんがため潜入するも、意表を突く敵の罠が……。
  • 大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)
  • 秀才旗本のつまずきが、地獄の亡者を引きずり出した!
    重篤の老旗本の願いに、市兵衛が見たものとは!?

    江戸を流行風邪が襲った。蘭医柳井宗秀は、重篤の老旗本笹山卯平に請われて、唐木市兵衛を紹介する。
    卯平は秘かに金貸を営んでおり、百両近い貸付が残る五千石の旗本広川助右衛門へのとりたての助役を依頼したのだ。助右衛門は返済逃れの奸計を巡らす。
    同じ頃《鬼しぶ》の息子・良一郎は北町奉行所に出仕、見習仲間と賭場で破落戸相手に大立回りを演じてしまい……。
  • 北町奉行所の隠密廻り同心萬七蔵は、失踪した水戸家の勘定方・淡井順三郎の行方を探るよう密命を受ける。探索の過程で七蔵は、深川門前仲町の子供屋の亭主、博龍と出会う。深い絆で結ばれた博龍と、辰巳芸者の吉次、その姉で、鍛冶職人のお蝶。淡井の失踪は三人の生き様と絡み合い、非情にも彼らの運命を変え、大きく事態を動かしてゆく。傑作シリーズ第八弾!
  • 《宰領屋》矢藤太の許に大店両替商《近江屋》から、唐木市兵衛を名指しで仕事の周旋依頼があった。
    蟄居閉門中の武州川越藩士に手紙を届けてほしいという。二人は川越藩に国替えの噂があり、資金調達のため圧政下にあると知る。
    異論を唱えた藩士も改易は必定、その時は江戸に迎えたいというのだ。
    市兵衛は矢藤太と共に川越へ赴くが、到着するや胡乱な輩に囲まれ……。
  • 北町奉行が異例の若さで定廻り同心に抜擢したのは、萬七蔵、三十五歳。袖の下を使った出世だと噂が広がる中、深川の貸元が何者かに殺害される。あと一歩まで下手人を追い詰める七蔵だったが――。まだ夜叉萬と呼ばれる前の七蔵が取り逃がした凶悪な男と再び対決。侍の世の不条理と、敵への憐憫と、人の心に巣くう何かをも斬る。夜叉萬の始末が胸を抉る傑作小説。
  • 大坂に留まる市兵衛の身に魔の手が! 
    復讐に燃える「刺客団」VS.「風の剣」の最終決戦! 

    かつて唐木市兵衛に返り討ちに遭った刺客の一族が、復讐を誓い市兵衛探索を開始した。
    一方、大坂が気に入り江戸への出立を渋る小春を、亡姉の親友だったお茂が訪ねてきた。彼女の幼馴染みが辻斬りに遭い、生死の境をさまよっているという。
    市兵衛は犯人捜しに乗り出し事件は解決に向かうが、ほどなく刺客らに己れの居所を突き止められてしまう。
    やがて一行が江戸へ向かう鈴鹿山中で、市兵衛を死の罠が待ち受けていた……。
  • 米騒動で騒然とする大坂・堂島蔵屋敷で手代が不審死! 事件の鍵を握る「手仕舞帳」とは……。
    江戸の定町廻り同心《鬼しぶ》の心配をよそに、唐木市兵衛は未だ大坂に留まっていた。世話になった長屋のお恒の息子・豊一が、突然、殺されたのだ。
    堂島の蔵屋敷で働く孝行息子だったが、その背中には幾つもの刺し傷があった。鬼しぶの息子である下っ引の良一郎らと下手人を追う市兵衛。折しも、堂島は米の取り付け騒ぎに震撼していた。
    さらに同じ頃、突如、市兵衛をつけ狙う刺客が姿を現わす。その気配からかなりの凄腕と市兵衛は感じたが……。
    縁の深い商都・大坂でふたたび市兵衛の〈風の剣〉が!
  • 夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵。その御用聞を務める元女掏摸のお甲は、幼い頃に自分を捨てた母・お泉と再会。お泉から、岡場所より消えた武家の内儀を捜してほしいと依頼される。一方、七蔵は本両替商の手代・惣三郎が行方不明となった事件を追うが、二人はやがて、暗い欲望を持つある男の元へ辿り着く――。名手による傑作シリーズ!
  • 斎(いつき)乱之介は料理茶屋の板前に身をやつしながら、養父を刑死へと追いやった目付の鳥居耀蔵への復讐を胸に秘めていた。
    料理茶屋自体が天保世直党の隠れ蓑でもあった。隠密廻り方同心が読売屋を使嗾して執拗に乱之介の出自を探っていた。
    その秘密が、陸奥笠原家のお家騒動に絡む意外な事実とともに明らかになったとき、新たな敵が牙を剥いて乱之介たちに襲いかかった。
    長篇時代剣戟。
  • 759(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    斎(いつき)乱之介は、無実の罪を着せて養父を刑死に追いやった鳥居耀蔵に復讐を誓い、孤児時代の仲間と天保世直党を名乗る。
    旅芸人に身をやつした道中、渡良瀬川の出入りで瀕死の傷を負った渡世人から末期の託(ことづけ)を頼まれた。江戸で医者をしている弟に、国許の父に会いに帰るよう伝えてくれという。乱之介は危険を顧みず、目付の甘粕孝康ら追捕の目が光る江戸に戻る決意をするが……。
    長篇時代剣戟、シリーズ第二弾。
  • 748(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    孤児の乱之介は人買から小人目付の斎(いつき)権兵衛に拾われ、生きるための知恵を身につける。芸人一座に身をやつした乱之介は、米価を操る悪徳仲買らを拉致、身代金を要求して江戸庶民の喝采を浴びた。若き目付、甘粕孝康は、面子を潰された上席の鳥居耀蔵から乱之介捕縛を命じられる。己の義を信じ剣を恃(たの)みに生きる者同士、対決の時は迫る。長篇時代剣戟。(『双星の剣 疾風の義賊』改題)
  • 「欠け落ち」した若い男女を連れ戻せ! 市兵衛、若き日に算盤を学んだ商都・大坂へ!

    北町奉行所定町廻り同心・渋井鬼三次の息子・良一郎が幼馴染みの小春と失踪した。
    残された書き置きから大坂への欠け落ちが疑われたが、はたして本当に恋の逃避行なのか? 
    親の責任を感じた鬼三次は、友人の唐木市兵衛に二人の捜索を依頼、市兵衛は、良一郎の兄貴分・富平を伴って大坂へと出発した。そこは若き日に市兵衛が算盤を学んだ地でもあった。
    やがて、二人の出奔前、幼い頃生き別れとなった小春の姉・お菊が大坂で不審な死を遂げていた事実が判明、さらに姉妹一家の陰惨な過去と悪徳両替商の存在が浮上した……。
  • 748(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「風の市兵衛」の著者入魂! 異形の<傾き者>と刀鍛冶・国包が対峙する!

    ドラマ化で話題沸騰「風の市兵衛」の辻堂魁、新境地!
    続々重版の「刃鉄の人」シリーズ。

    書評家 菊池仁氏、絶賛!
    「息を呑む面白さだ。非凡な才能が、本作で大輪の花を咲かせた」


    時は元禄――
    初代・市川団十郎が舞台上で刺殺されたその数日後。

    刀鍛冶・一戸前国包(いっこまえくにかね)の仕事場に、傾き者のごとき、異形の男が現れた。
    天を衝くほどの体躯の異相異風。だが目鼻だちは美しく整っていた。
    全身の風貌は異様な妖しさを漂わせながら、むしろ、神々しささえ感じさせるほどだった。

    団十郎に強い憧れを持つその男は、世間では”かげま団十郎”と陰で呼ばれる、旅一座の座長・熊太夫だった。

    熊太夫の依頼はふたつ。
    自身が持つ朱鞘の小さ刀と同じこしらえの大刀を打ってほしいということ、そしてその小さ刀が誰のものだったかを調べてほしい、とのこと。
    その小さ刀にはなんと、「武蔵国包」と銘が打たれていたのだ。

    だがその依頼は、哀しみに満ちた熊太夫の過去、さらに若き日の国包に繋がっていた。

    息もつかせぬ展開、胸に迫る結末。
    神陰流の達人・国包の剛剣唸る、「刃鉄の人」シリーズ!
  • 領民を蔑ろにした陰惨な藩内権力闘争。巻き込まれた市兵衛に凶悪集団が襲いかかる!
    縁あって唐木市兵衛と一時共に暮らした幼き兄妹・小弥太と織江。その叔父にあたる金木脩が酔漢どもに斬られ重傷を負った。
    市兵衛旧知の蘭医・柳井宗秀の手当てで一命をとりとめたものの、酔漢らは実は金木の故郷・北最上藩に雇われた刺客であることが判明した。
    金木の懇請で、急遽、羽州・北最上に赴く市兵衛。そこでは改革派を名乗る一門による藩内粛清と、領民への圧政の嵐が吹き荒れていた。
    私利を貪る悪辣な一門と邪剣集団が、市兵衛を屠ろうと牙を剥く! はたして市兵衛と北最上藩の運命は……。
  • 726(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    揉め事の内済を生業とする九十九九十郎(つくもくじゅうろう)を地酒問屋《三雲屋》の女将が訪ね、七雁新三(ななかりしんざ)という博徒の素性を調べてほしいと大金を預ける。新三は岩槻城下の貸元に草鞋(わらじ)を脱いでいるらしい。三雲屋も女将も岩槻の出身だった。九十郎は貸元を訪ねる。二十一年前、藩勘定方が酒造の運上冥加を巡る不正を疑われ、藩を追われた。三雲屋が藩御用達になったのはそれからという……長篇時代剣戟、シリーズ第四弾。
  • 父を喪った幼い兄妹を襲う魔手! 親代わりの市兵衛は敢然と起ち上がった……。
    病弱の妻の薬礼を得んがため人斬りに身を落とした平八。断腸の想いでその平八を刀に懸けた唐木市兵衛は、彼の忘れ形見である小弥太と織江とともに新しい生活を始める。
    日々、絆を深くする市兵衛と子どもたち。そんな中、神田紺屋町の岡っ引の文六、お糸夫婦が何者かに寝込みを急襲された。さらに、幼い兄妹が行方不明に――
    子どもたちの奪還のため死地へと向かう市兵衛に“修羅の刃”が迫る。
    怨念渦巻く江戸の町でまたも舞うか「風の剣」!
  • 恐るべき剣の腕を持つ連続人斬り犯の正体とは? 両国川開き大花火の深夜、薬研堀で勘定組頭が斬殺された。相手に刀を抜く間も与えぬ凄腕に、小野派一刀流の遣い手でもある北町奉行所平同心の日暮龍平は戦慄した。先月の湯島切通しと亀戸村堤での殺しに続く凶行だった。探索の結果、いずれの現場近くにも深川芸者くずれの夜鷹の姿が。やがて、人斬りと女のつながりにたどり着いた龍平は、悲しみと憎しみに包まれた真相に愕然とするが……。剛剣(ごうけん)唸る痛快時代シリーズ「日暮し同心始末帖」、人気快調の第4弾!
  • 殺された女郎と、行方をくらましたその妹、そして嫉妬に憑かれた男たち……。内藤新宿のはずれ、成子町で比丘尼女郎(びくにじょろう)の千紗が首の骨をへし折られ殺害された。だが、犯行を目撃しただろう妹はどこかに姿を隠してしまった。探索する北町奉行所平同心の日暮龍平は、千紗が、執拗に付きまとう男から逃れるため、深川からその地へ流れてきたと知る。さらに過去を辿ると、千紗と妹との忌まわしい因果が明らかに。やがて、妹の命を狙う下手人の身勝手な動機に、龍平は鬼となった! 大人気「日暮し同心始末帖」シリーズ、迫真の第6弾!
  • “成り変わり”のホトケの裏に隠された、ささやかな幸せとは? 佃島の海に男の骸(むくろ)があがった。役人が正視できないほどの撲殺であった。ホトケは石川島の人足寄場を出たばかりの無宿人と見られたが、別人の成り変わりと判明。探索の結果、3年前に起きた未解決の妙な押しこみ事件が浮上し、ひとりの風鈴を愛する妾との関わりが疑われた――やがて、すべての真実が明るみに出たとき、北町奉行所平同心・日暮龍平の豪剣が唸りをあげた! 「風の市兵衛」の著者が贈る痛快時代シリーズ「日暮し同心始末帖」、絶好調第3弾!
  • 評判の絵師とその妻を襲った悪夢とは? 神田堀八丁堤で菱垣(ひがき)廻船問屋の番頭が殺された。臨時で定町廻り方となった北町奉行所平同心の日暮龍平は、早速、事件の担当を引き継ぐが探索は難航する。同じ頃、倅の俊太郎を地廻りから救ってくれた女・お篠に出会う。お篠の夫は、彼女を描いた錦絵が評判を取った絵師だった。ところが、番頭の遺品にその錦絵が見つかるや、お篠の過去に捜索の手が……。秘められた哀しみが涙を誘う「日暮し同心始末帖」シリーズの白眉、万感の第5弾!
  • 死罪となった猿回しの男、息子を奪われた誇り高き父は復讐を誓う……。年寄りばかりを狙った騙(かた)りに遭い、老夫婦が首をくくった。その蓄えはすべて奪われていた。定町廻り代理を命じられた平同心・日暮龍平は、若い猿回し夫婦を捕縛、夫は打ち首、病身の妻は放免とされた。妻お楽は故郷の会津に義父・重右衛門を訪ねる。一切を聞き復讐の鬼と化した重右衛門は、あろうことか龍平の息子・俊太郎を拐(かどわ)かした! 憤怒する龍平は剣を取り、行方を追跡するが……。父子の熱き想いを描き切った「日暮し同心始末帖」シリーズ、感動の第7弾!
  • 江戸市中を脅かす連続首切り強盗の恐怖、そして明かされる市兵衛の驚愕の出自とは

    算盤の腕を買われ神田青物市場の役所《御納屋(おなや)》に職を得た唐木市兵衛は、高熱の童女を助けたことから浪人親子と親しくなる。
    そんな折、吉野山・金峯山寺から修験者が市兵衛を訪ねてきた。その男は市兵衛の祖父・忠左右衛門の縁者で、「自分が何者であるかを知るために、吉野へ行け!」と市兵衛に告げて立ち去った。
    逡巡の末、市兵衛は急遽、吉野へ。一方、江戸では一刀のもとに首を刎ねる連続強盗事件が発生。だが、犯人の手掛かりはいっこうに掴めず……。
    初めて明かされる市兵衛の血脈と過去、大人気シリーズ瞠目の新展開!
  • 庶民文化が爛熟していた文政期の江戸。そこに、算盤(そろばん)の腕を買われ、武家や商家を渡り歩く雇われ武士がいた。その名は唐木市兵衛、人呼んで“算盤侍”。
    筆頭目付の家に生まれながら、家を出て上方に上り、さまざまな商売を体験した市兵衛は、同時に秘術「風の剣」を操る剣の達人でもあった。
    家計を預かる雇われ先の主家をめぐって次々に起こる難事件・怪事件、市兵衛は明晰な頭脳と秘剣で颯爽と立ち向かうが……。
    時代小説界に新風を吹き込んだ異色ヒーローの誕生、著者・辻堂魁最大のヒットシリーズとなった「風の市兵衛」1巻から20巻をまとめた豪華合冊版! 読み始めたら止まらない!

    【収録作品】
    『風の市兵衛』
    『雷神 風の市兵衛』
    『帰り船 風の市兵衛』
    『月夜行 風の市兵衛』
    『天空の鷹 風の市兵衛』
    『風立ちぬ 風の市兵衛』(上)(下)
    『五分の魂 風の市兵衛』
    『風塵 風の市兵衛』(上)(下)
    『春雷抄 風の市兵衛』
    『乱雲の城 風の市兵衛』
    『遠雷 風の市兵衛』
    『科野秘帖 風の市兵衛』
    『夕影 風の市兵衛』
    『秋しぐれ 風の市兵衛』
    『うつけ者の値打ち 風の市兵衛』
    『待つ春や 風の市兵衛』
    『遠き潮騒 風の市兵衛』
    『架け橋 風の市兵衛』
  • 隅田川・柳原堤(やなぎわらづつみ)で物乞いと浪人が次々と斬殺された。殺しの夜の川べりには奇声が響いていたという。探索を命じられた北町奉行所の平同心・日暮龍平は、絶大な人気を誇る女義太夫姉妹の存在を知る。その美しく物悲しい節回しとは対照的な、ひいき筋の旗本の異様な興奮振りを龍平は疑うが……身分を楯にした傲慢な若侍の暴走を、龍平の剛剣が裁く。大ヒット「風の市兵衛」の著者が贈る痛快シリーズ「日暮し同心始末帖」、大好評第2弾!
  • 風貌は頼りなし。ただし、腕におぼえあり――。北町奉行所の平同心・日暮龍平(ひぐれりゅうへい)。旗本ながら部屋住みを嫌って町方に婿入りした、妙な男である。ひょろりとした痩躯に柔和な風貌だが、実は小野派一刀流の遣い手。何も知らない同僚は、雑用をおしつけ〈その日暮らしの龍平〉と嘲笑(わら)うが、一向に意に介さない。ある日、北町奉行から凶悪強盗団の探索を命じられ……剛剣で江戸の悪を一掃する痛快時代小説! 超人気シリーズ「風の市兵衛」の作者が放つ新装「日暮し同心始末帖」第1弾、また異色のヒーローが誕生した!
  • “算盤侍”唐木市兵衛を、相模の廻船問屋がある言伝を持って訪ねてきた。
    言伝の主は返弥陀ノ介の許から姿を消した女・青(せい)だった。彼女は伊豆沖で海賊に捕らえられたが、そこから逃げ出したらしい。
    弥陀ノ介には内密にと請われ、市兵衛はひとり平塚に向かう。
    一方、弥陀ノ介は〈東雲お国〉と名乗る女海賊の討伐のため浦賀奉行所に派遣される。だが、お国は、弟を殺された哀しみで、復讐の鬼と化していた……。
    舞台は相模の海上、いよいよ円熟期を迎えたベストセラー「風の市兵衛」シリーズ、感動の第20弾!
  • 深川で干鰯〆粕(ほしかしめかす)問屋の大店・下総屋の主が刺殺された。
    玄人の仕業を疑った北町奉行所同心・渋井鬼三次は、聞き込みから賊は銚子湊の者と睨み急行する。
    同じ頃、“算盤侍”唐木市兵衛は返弥陀ノ介の供で下総・八日市場を目指していた。3年半前に失踪した弥陀ノ介の友が目撃されたのだ。
    当時、銚子湊では幕領米の抜け荷が噂され、役人だった友は忽然と姿を消していた……。
    ますます快調のベストセラー・シリーズ「風の市兵衛」、圧倒の第19弾!
  • 武州・忍田(おしだ)は幕府の台所を支える最重要拠点である。
    年の瀬、公儀御鳥見役とその手下が斬殺された。領主の阿部家は追剥ぎ強盗の仕業とするが、公儀目付役は疑念を隠さなかった。
    同じ頃、“算盤(そろばん)侍”唐木市兵衛は俳諧の宗匠を訪ねていた。彼は阿部家の元家士で、市兵衛は忍田までの旅の供を依頼される。
    破格の給金を訝しんだ市兵衛が真意を問うや、宗匠は捕らえられた友の救出に向かうのだと……。
    圧巻の剣戟シーンで話題沸騰のベストセラー・シリーズ「風の市兵衛」、興奮の第18弾!
  • “算盤侍”唐木市兵衛を、北町同心の渋井鬼三次が手下とともに訪ねてきた。
    岡場所を巡る諍いを仲裁してくれという。見世に出向いた市兵衛の交渉はこじれ、用心棒の藪下三十郎と刃を交えるが、互いの剣に魅かれたふたりは親交を深めていく。
    三十郎は愚直に家族を守る男だった。だが彼には、ある罪を一人で背負い込み、藩を追われた忌まわしい過去があった。
    三十郎は汚名を雪ぎ、妻子を守るため、秘策を決意した……。
    人気快調のベストセラー・シリーズ「風の市兵衛」、白熱の第17弾!
  • 浅草・花川戸で貸元の谷次郎が殺され、前後して唇に艶紅の塗られた若い女の死体が見つかった――。夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、内与力・久米信孝の命により、谷次郎殺しの下手人との差口のあった「あやめの権八」なる男の裏を探り始めるが、事態は急展開をみせる。著者の原点であるシリーズ、待望の書下ろし新作。一寸先の闇を斬れ。
  • 舟運業者らが開いたご禁制の賭場から大金が奪われたとの噂が流れ、次いで勘定奉行所の役人が殺された。萬七蔵は事件の探索を始めるが、そんな中、かつての親友・連太郎が訪ねてくる。七蔵は再会を喜ぶも、友の様子は微妙に変化していた。やがて友に関する重大な事実が明らかになり……。納涼花火の夜陰に紛れ、暗躍する勢力と七蔵が対決する。傑作シリーズ第四弾。
  • 北町奉行所の隠密廻り方同心、萬七蔵は、目的遂行のためには手段を選ばぬやり方から、「夜叉萬」と呼ばれ密かに恐れられていた。脂粉の香りを残し去ってゆく辻斬りの探索の過程で七蔵が見た卑劣な真実とは――。七蔵のふるう豪剣は、誰を斬り、何を裁くのか? 悪道を歩む人間を見つめ、その因果や定めを鮮やかに描き出す、名手による時代小説、超絶の醍醐味ここにあり。
  • 北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、「夜叉萬」と恐れられる存在だ。永代橋崩落の大惨事に揺れる江戸で、押しこみ強盗の末に一家を惨殺する卑劣な窃盗団「赤蜥蜴」の探索をすることに。直近の襲撃のみ、一味のやり口が変化していることに七蔵は戸惑うが、そこから導き出されるのは意外な真実だった。人間の業や情愛、運命を鮮やかに描き出す、シリーズ第二弾。
  • 660(税込)
    著:
    辻堂魁
    レーベル: ――
    出版社: 光文社

    中越・永生藩の山村から、奇妙な男が江戸に送り込まれた。無垢な心を持ち、鷹のように一瞬に獲物に止めを刺す、森で育った忍びの者、西上幻影。北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は相次ぐ豪商の不審死を調べるうち、ある腹黒い商人と永生藩国家老周辺との癒着に気づく。巻き込まれる誇り高い鷹、幻影の運命に、七蔵はどう立ち向かうか。傑作シリーズ第三弾。
  • 660(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    赤穂浪人の刀に秘された意外な真実とは。「刃鉄の人」シリーズ第2弾!

    赤穂浪士が依頼した一振りの打刀。

    だが四十七士の中に、依頼した男の名は無かった――。
    国包が見た”武士の不義”の真実とは。


    武士の身分を捨て、刀に向き合うことを選んだ孤高の刀鍛冶、一戸前国包(いっこまえくにかね)。
    彼の鍛冶場に、若い女が訪ねてきた。女は、川井太助という男が国包に注文した打刀を、自ら届けたいのだという。
    実は川井は、吉良邸討ち入り前日に失踪した赤穂浪士の一人であり、刀は討ち入り半月前に注文されたものだった。
    国包は事情を察し川井の行方を探るが、一方で本家を通じ、ある武士を斬ってくれとの依頼が……。
    武士の矜持を描く、大好評の時代小説シリーズ第2弾。
  • 726(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    女渡世人おまさは宿場の旅籠(はたご)で親子三人連れと同宿し、娘のお玉に懐かれる。その夜、何者かが来襲しお玉の両親が殺害された。危うく難を逃れたお玉は不相応な小判を所持していた。宿帳に記された江戸の住処までお玉を送り届けることになったおまさ。追手が再びお玉を襲うが、偶然、九十九九十郎(つくもくじゅうろう)が窮地を救う。九十郎も内済ごとの絡みからおまさを捜していたのだ……長篇時代剣戟。
  • 読売屋を営む水月天一郎たちの元へ、南町奉行所の同心が読売の種をもってきた。吉原の遣手で「鬼婆あ」と恐れられるお稲が病に倒れ、武家に里子に出した息子に会いたがっているという話だった。「鬼の目にも涙」という読売種を調べ出したが、とんでもない悪事が発覚。天一郎たちは、吉原に巣食う闇と対峙する。江戸情緒と爽やかさ満点の人気シリーズ第六弾!
  • 廃業した元関脇がひっそりと江戸に戻ってきた。
    かつて土俵の鬼と呼ばれ、大関昇進を目前にした人気者だったが、やくざとの喧嘩のとばっちりで江戸払いとなった。それが15年後、離ればなれとなっていた妻や娘に会いに来たのだった。
    一方、“算盤侍”唐木市兵衛は、御徒組旗本のお勝手たてなおしを依頼された。
    元力士、旗本やくざ、水茶屋の女がいつしか交錯し……。
    時代小説界話題のベストセラー「風の市兵衛」シリーズ、哀切の第16弾!
  • “算盤侍”唐木市兵衛は、公儀十人目付筆頭・片岡信正の依頼で、下総葛飾を目指していた。
    信正の配下・返弥陀ノ介は親友市兵衛の出立に際し、伝言を託す。葛飾近くの貸元に匿われている女宛てだった。
    道中、市兵衛は人徳者だった貸元が三月前に暗殺されたと知る。跡目を継いだのは美人の三姉妹で、市兵衛はその手下を偶然助けたことから、縄張り争いに巻き込まれ……。
    時代小説界の俊英が放つ大人気「風の市兵衛」シリーズ、待望の第15弾!
  • 「父の仇・柳井宗秀を討つ助っ人を雇いたい」
    渡り用人・唐木市兵衛は胸をざわつかせた。請け人宿の主・矢籐太によると、依頼人は女郎に身をやつしているが、武家育ちの上品な女らしい。
    しかし、二人の知る宗秀は病に苦しむ人々に寄り添う仁の町医者である。真偽を確かめるため岡場所を訪ねる市兵衛。だが、仇討ちには宗秀の故郷信濃を揺るがした大事件が絡んでいた!
    不動のベストセラー「風の市兵衛」シリーズ、快調第14弾!
  • 660(税込)
    著者:
    辻堂魁
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    己の性根に従って生きる孤高の刀鍛冶、一戸前国包、見参!

    『風の市兵衛』の著者入魂! 書き下ろし時代小説、新シリーズ開幕!

    鍛え抜かれた刃鉄のように純粋で強靱な、孤高の刀鍛冶・一戸前国包、見参!

    時は元禄。
    一戸前国包は京橋南の弓町で刀鍛冶を営み評判を呼んでいた。
    家宝の刀に魅せられて以来、武士の身分を捨て刀鍛冶に心血を注いできたが、ある時、本家を通じて老中格・柳沢吉保の配下から密命が下る。
    武蔵川越領で村人を斬殺した旗本の子弟を斬ってほしい、と。

    「天稟の素質」と言われた神陰流の達人である国包の下した決断は――。

    孤高にして矜恃を失わぬ男の熱き生き様が胸を打つ、書き下ろし新シリーズ第一弾! 解説・北上次郎

    「もしいま、書店でこの文庫本を手にとって迷っているなら、『ちょっと面白いよ』と、あなたの耳元で囁きたい。ただいま、そんな気分である。」(解説より)
    ――文芸評論家 北上次郎氏
  • 武家出身で、いまは読売屋《末成り屋》の主となった天一郎を、越後から出てきた竹川肇という老人が訪ねてきた。亡くなった天一郎の父親の古い友人だという。老人の話から「父の残像」と葛藤する天一郎。父の死の真相がわかってきたとき、天一郎の前に過去から「悪」が蘇る! 正義の筆と華麗なる剣で世の不正に敢然と立ち向かう、痛快シリーズの待ち焦がれた第3弾。
  • 660(税込)
    著:
    辻堂魁
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    築地の読売《末成り屋》。その主、水月天一郎の元へ勘定吟味役と水油仲買商人が癒着しているとの情報が入った。探索を始めた天一郎はすぐに何者かに襲われる。そして、新たに入った情報を追う天一郎の前に現れた侍たちの影。正義のため瓦版に命をかける天一郎の剣が煌めく。迫力の剣戟に胸躍る展開、心を打つ物語――。大人気の著者が放つ渾身の新シリーズ第一弾。
  • 当代売れっ子の若手歌舞伎役者・姫川菱蔵が、てき屋の若者に瀕死の重傷を負わされた。しかし、その事件はなぜか表沙汰にされなかった。武家出身の読売屋《末成り屋》の主・天一郎は、さっそく事件を調べ始めたが、背後には歌舞伎界を揺るがす大疑獄が……。正義の筆と類まれなる剣技と最強の「小筒」で天一郎が歌舞伎界の暗部に迫る! 人気シリーズ、超待望の第二弾。

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