『歴史、KADOKAWA、伊東潤(文芸・小説、新書)』の電子書籍一覧
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私は戦う。武力を超える「銭」の力で。
室町幕府の力が衰えた乱世の時代。八代将軍の足利義政に嫁いだ日野富子は「銭」すなわち「経済」の力で平和をもたらすことを決意する。俊英・伊勢新九郎らの知識を借りて幕府の立て直しを目指すが、未曾有の戦「応仁の乱」が勃発。戦を鎮めようと奔走する富子の努力が、家族である足利の男たちとの間にも亀裂を生んでいく。孤独な闘いの果てに、富子が手に入れたものとは?
北条政子と並び立つ、「強き御台所」日野富子。応仁の乱を鎮めようとした悪女の実像を描く歴史巨編。 -
「藩」という組織の観点から、幕末と明治維新を紐解く!
「藩」という組織が明暗を分けた要因とは?
十四の雄藩が直面した「岐路」と「決断」を考察し、「藩」という枠組みから捉え直す、新たな幕末・明治維新像!
薩摩藩 ――維新回天の偉業を成し遂げた二才(にせ)たち
彦根藩 ――先祖の名誉を踏みにじった幕末最大の裏切り者
仙台藩 ――東北を戦渦に巻き込んでしまった「眠れる獅子」
加賀藩 ――一方の道を閉ざしてしまったことで、墓穴を掘った大藩
佐賀藩 ――近代国家の礎を築いた「蘭癖(らんぺき)大名」
庄内藩 ――全勝のまま終戦という奇跡を成し遂げた天才児
請西藩 ――「一寸の虫にも五分の魂」を実践した脱藩大名
土佐藩 ――無血革命を実現しようとした「鯨海酔侯」
長岡藩 ――薩長の新政府に意地を貫いた「腰抜け武士」
水戸藩 ――明治維新の礎となった勤王の家譜
二本松藩 ――義に殉じて徹底抗戦を貫いた東北の誇り
長州藩 ――新時代の扉を開いたリアリストたち
松前藩 ――幕末の動乱に巻き込まれた「無高大名」
会津藩 ――幕末最大の悲劇を招いてしまった白皙の貴公子
<本書「はじめに」より引用>
藩という組織の観点から幕末と明治維新を紐解こうというのが、本書のテーマである。
もちろん歴史を動かすのは人であり、幕末から維新にかけて、英雄豪傑から凡才や奸物まで、多彩な人物が登場しては消えていった。
多くの本は、そうした人物に焦点を絞って書かれている。だが本を正せば、彼らの大半がいずこかの藩に所属しており、藩は、その人物の人となりを形成していった母体だった。
しかも時として、人物と藩の意思は相反すこともあり、英雄ばかりを追っていくことで、幕末維新の動きが分かりにくくなることもある。
そうしたことから本書では、幕末期から明治維新期にかけて藩の実権を握った人々を中心に描くことで、この時代の大きな流れを捉えようと思っている。
(中略)
かくして藩という不思議な集団は消えていくことになるが、その残した足跡は実に興味深い。幕末から維新にかけての変革期に、藩という組織がいかなる決断を下していったかを、読者の皆様のビジネスや人生の参考にしていただければ、作者としてこの上ない喜びである。 -
最強武田軍vs信長・秀吉・家康軍! 戦国の大転換点、長篠の戦いの新解釈!
知略と武力を駆使した壮絶な戦いと熱き人間ドラマ。
問答無用の本格合戦小説!
「武田信玄死す――」元亀4年、その噂が戦国の世を揺さぶった。父の悲願、天下掌握を果たすべく信長の追い落としを図る勝頼。生き残りを賭け謀略をめぐらせる家康。信長の命で大量の鉄砲調達に奔走する秀吉。そして兵として戦場を駆け回る地侍の宮下帯刀。男たちは長篠の地に集結し、死力を尽くした戦いに臨む。戦国の大転換点・長篠合戦と熱き人間ドラマを圧倒的臨場感で活写した、問答無用の本格合戦小説!
<絶賛の声、続々!>
「この臨場感は何だ。歴史小説界を制する恐るべき合戦の<再現力>!」
――縄田一男氏(文芸評論家)
「見事な歴史解釈と問いかけにより、物語も楽しめるし、歴史も楽しめる。一粒で二度おいしい作品」
――本郷和人氏(歴史学者)
「武田家ものの決定版! 伊東潤ならではの史観を交えて描ききった戦国時代小説の新たな傑作」
――東えりか氏(書評家)
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