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『歴史、上田秀人(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全209件

  • 平戸藩士の斎弦ノ丞は、長崎警固の辻番。ある日、長崎代官から、先代藩主・松浦隆信が関わった密貿易の書付の存在を知らされる。平戸藩は、島原の乱鎮圧に来た老中松平伊豆守に、交易で潤う内情を知られ、和蘭陀商館を奪われたばかりだ。藩の立場をさらに危うくする書付と考えた弦ノ丞は、家老に……。各国から市中に流入して集う多くの牢人の狼藉対策に奮闘しつつ、密貿易を巡る幕府と藩のパワーゲームに振り回される弦ノ丞が平戸藩のために選ぶ道は!? 忠義を尽くす若き剣豪の死闘! 大人気書き下ろし時代小説第五弾!!
  • 梅沢富美男さん絶賛の「水城聡四郎」シリーズ、完全劇画化。八代将軍・徳川吉宗は、贅沢三昧を繰り返す大奥の粛清に取り掛かり、勘定吟味役として利用していた水城聡四郎を御広敷用人に抜擢。しかし、吉宗の密命を実行せんと突き進む聡四郎の前に、巨悪が立ち塞がる。聡四郎の剣は、闇を切り拓けるか!? 1~10話収録。
  • 大人気シリーズが約二年ぶりに帰ってきた! 平戸藩松浦家の江戸詰め藩士斎弦ノ丞は、辻番頭として功を挙げたが、同僚の嫉みを買って国元へ赴任となる。長崎でも奉行から市中警固の辻番を拝命。島原の乱で溢れた牢人の辻斬りに対抗するなか、先代松浦家藩主が関わった密貿易事件を探る役目までを負わされ……。幕府、藩、大商人、様々な勢力が蠢く渦中で、個々の利権を巡る闘いに巻き込まれ、相変わらず前途多難な弦ノ丞。それでもお役目に邁進する若き剣豪は、はたして無事に任を果たし、藩を救うことができるのか? いよいよ佳境に突入した書き下ろし時代小説第四弾!!
  • 三代将軍家光の御世。平戸藩江戸詰め辻番頭だった斎弦ノ丞は、配下の命より藩を重視したため下級藩士達の反発を受け、役目を引いた。家老の姪を妻に迎え、さらに出世したことへの風当たりも強く、国元へ帰す決定がされた。弦ノ丞が平戸に着くと、その有能さに目をつけた国家老は長崎警固を命じ……。貿易の莫大な利益を巡って暗躍する人々に翻弄されながらも、藩のため一命を賭して闘う辻番達!
  • 三代将軍家光は、島原の乱鎮圧後、島原藩松倉家を潰した。牢人となった旧藩士たちは、松倉家と隣接する平戸藩松浦家へ狼藉をしかける。苦慮した松浦肥前守は、再び斎弦ノ丞を辻番に任命し、家の安泰を図ろうとする。一方、将軍“御成”の栄誉を巡り、松平伊豆守ら重臣の権力抗争が激化。この“御成”を狙う企みを知った弦ノ丞に密命が下るが…。藩のため奮迅する辻番たちの活躍!
  • 649(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 集英社文庫
    出版社: 集英社

    将軍家光は、長引く島原の乱鎮圧のため、老中松平伊豆守に討伐の命を下す。不穏な気配は江戸にも漂い、辻斬りが横行。藩内に和蘭陀商館を持つ平戸藩江戸家老は、幕府の疑念を逸らすため、斎弦ノ丞らを辻番に任命し、江戸の治安を護る忠誠心を見せようとする。だが、弦ノ丞は任務初日に剣戟に遭遇し、政争に巻き込まれていく…。藩の窮地を救うため奮闘する辻番達の活躍!
  • 文政六年、いじめに耐えかねた西丸書院番二番組の新参・松平外記が三名の古参を城中で斬り殺す大事件、いわゆる「千代田の刃傷」が起きた。幕閣が混乱する中、二百二十五石の小旗本で無役の小普請組・北条志真佑は、番士を一新し再編成された二番組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが……。待望の新シリーズ始動!

    【目次】
    第一章 騒動の後始末
    第二章 役付の誉れ
    第三章 城中規律
    第四章 恨の根
    第五章 盾の意味
  • 戦国武将にして剣聖が辿った艱難辛苦の道。

    上泉信綱は剣槍を縦横無尽に振るっていた。
    相模国小田原城主・北条氏康の機略により、武蔵河越城を落とし損ねた関東管領・山内上杉家憲政と扇ガ谷上杉家朝定、関東公方・足利晴氏の連合軍を救うため、一騎当千の働きをせねばならぬのだ。
    しかし、獅子奮迅の活躍虚しく、主君である上野国箕輪城主長野業政の嫡男・吉業は護りきれなかった。
    肩を落とす信綱に、業政は無能な関東管領を見限るという。
    甲斐国躑躅ヶ崎館・武田晴信の誘いにもなびかず、我が道を行く主君に仕える信綱だったが、ついに業政の命運が尽きてしまう。
    信綱は「兵法を極めよ」という業政の遺言を成し遂げるべく、弟子の疋田文五郎、神後宗治とともに諸国修業の旅に出る決意を固めることに。
    出立後、信濃国諏訪大社で奉納演武してからというもの、長坂釣閑斎をはじめ、諏訪四郎左衛門、武田晴信、小山田信茂らが、兵法家として名高い信綱を引き留めては策を弄してくる。
    なんとか魔手を振り切り、常陸国へ向かう一行。
    ようやく辿り着いた、武の神を祀る鹿島神宮を詣でていると、なんと剣聖・塚原卜伝が現れた。
    教えを乞う信綱に卜伝は……。
    戦国武将剣豪ロマン。
  • 吉川英治文庫賞作家・上田秀人がおくる
    書下ろし時代小説、最新刊!!

    世に怖きは噂の力。
    見せよ! 町方同心魂

    時は元禄、大坂では莫大な富を得た大商家・淀屋が隆盛をきわめる。
    淀屋に借金をする大名が増えて、返済が滞る、さらにカネを借りるという悪循環に陥っていた。
    もはや、淀屋は世を動かす重要な歯車になっていることに危惧を覚えた
    幕府は、目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じ、淀屋を探らせることに。
    大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、
    上役の娘だった妻の不貞を許せず、少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。
    「淀屋を潰す証拠を見つける」という密命を帯びた中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて、
    淀屋の監視を命じる。いっぽうの淀屋も密かに策を練っていたーー。
    カネを駆使して武士を水面下で操ることに長けた豪商との争いに直面する
    町方同心・山中小鹿は、持ち前の粘り強さでいかに立ち向かうのか。
  • 旅に出たくても出られない。小人目付の射貫大伍は、焦燥感に駆られていた。「躬の腹心となる大名を探し出せ」との秘命を将軍家斉より下されたが、松平定信の横槍に遭い出発できずにいたのだ。しかし、ついにその時がきた。廻国剣術修行の許可を得た大伍は、旗本に扮し武蔵国岡部に向かう。藩主、安部信亨は有用な男なのか。決死の隠密調査が始まった。大人気シリーズ待望の第三弾!
  • 将軍家重の治下、江戸に流れ込む者が増えた。無宿者たちは、地元の博徒の習わしを無視して町中での横暴や商店への暴挙を働き、治安が悪化。そのため、財十万両とも言われる両替商・分銅屋をこれまで幾度も盗賊から守ってきた用心棒・諫山左馬介は、浅草界隈でちょっとした有名人になっていた。商家は左馬介のような用心棒を求め、町奉行所は無宿者狩りに着手するが──。一方、先代吉宗からの遺命「米から金へ」の改革がなかなか進まぬことに焦れた田沼意次は、権力を欲するようになっていた。大人気シリーズ、第十五作!
  • 792(税込)

    大政奉還の後、鳥羽伏見の戦いに敗れはしたが、徳川慶喜は薩長への徹底抗戦を主張、幕軍は意気軒昂だった。オランダで建造された軍艦〈開陽丸〉の艦将・榎本釜次郎武揚も「ここからが海軍の出番」と自負していた。しかしその夜、慶喜は開陽丸で江戸へ逃げてしまう。失望した榎本は、副艦将・澤太郎左衛門、大坂城から持ち出した十八万両とともに開陽丸ごと脱走。蝦夷地を開拓し旧徳川家臣の新天地とすべく、北へと向かう──。無念の開陽丸と男たちの軌跡を描き切る、渾身の歴史小説。
  • 関東の覇者・北条氏が臣従すると、織田信長の「天下」は夢でなくなった。京へ、西へと信長が進もうとするとき、織田領の東側の盾となってきた徳川三河守家康の価値は、薄れつつある。思ったより役立たずであったしな、徳川は――すでに嫡男の信忠へ家督を譲り、織田による天下の継承へ着々と地歩を固める信長が独りごちた。本能寺の変に至るまでの織田・徳川両家の連携と因縁を綴った、骨太な戦国ドラマ第二部・織田信長篇。


    【目次】
    第二部「幻の天下」 織田信長
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 混迷する西
     第三章 ひとときの休息
     第四章 継承の始まり
     第五章 坂の途中
     第六章 見えた頂
     終 章

      解 説  細谷正充
  • 本能寺で織田信長が討たれた。わずかな供と堺にいた盟友の徳川家康は、明智光秀の追っ手から逃れるため切腹せんとするも、本多忠勝ら重臣に止められる。ここで死ねば、三河と駿河・遠江の家臣がそれぞれ幼少の息子たちを担ぎ、家が「割れる」というのだ。家康は、今は亡き長男信康の不在を嘆くが……。二人の英傑とその後継者の相克を描いた、二部構成の骨太な戦国ドラマ。

    【目次】
    第一部「夢の天下」 徳川家康
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 苦難の舟出
     第三章 動くべきとき
     第四章 当主として
     第五章 危難の日々
     第六章 夢の果て
     終 章

    第二部「幻の天下」 織田信長
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 混迷する西
     第三章 ひとときの休息
     第四章 継承の始まり
     第五章 坂の途中
     第六章 見えた頂
     終 章

      解 説  細谷正充
  • 本能寺で織田信長が討たれた。わずかな供と堺にいた盟友の徳川家康は、明智光秀の追っ手から逃れるため切腹せんとするも、本多忠勝ら重臣に止められる。ここで死ねば、三河と駿河・遠江の家臣がそれぞれ幼少の息子たちを担ぎ、家が「割れる」というのだ。家康は、今は亡き長男信康の不在を嘆くが……。英傑とその後継者の相克を描いた、骨太な戦国ドラマ第一部・徳川家康篇。


    【目次】
    第一部「夢の天下」 徳川家康
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 苦難の舟出
     第三章 動くべきとき
     第四章 当主として
     第五章 危難の日々
     第六章 夢の果て
     終 章
  • 792(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    吉良上野介に婚約者!? 江戸に戻った三郎にさらなる試練!

    波乱の京から、帰途についた吉良三郎義央は、箱根の関所で思わぬ敵の歓迎を受けた。何者かが三郎を捕らえようとしたのだ。三郎は難なく刺客を撃退し、江戸への道を急ぐ。一方、米沢藩上杉綱勝の妹・三姫に、縁談が持ち込まれた。三代将軍家光の異母弟の保科肥後守が仲立ちした相手は、高家の吉良三郎だという。三郎と三姫の知らぬ間に進められた縁談は、本人たちの思惑をよそに、驚愕の展開を見せ始める。書き下ろし時代小説。
  • 御家騒動か!? 柳生宗矩と十兵衛が激突!

    柳生宗矩の意に背いて、淡海一夜は柳生十兵衛と大和へ向かっていた。
    東海道を上り、ようやくたどり着いた箱根だったが、早くも関所番頭から足止めの嫌がらせに遭う。
    一方、信州高遠藩の保科肥後守正之を執政にすべく、大石高の国への領地替えを企む徳川将軍三代家光の野望を果たさんと、宗矩は加藤明成が統べる会津藩に潜り込ませた伊賀者に密命を発した。
    他方、一夜の嫁を望む信濃屋の永和と伊賀忍の佐夜はついに江戸に足を踏み入れ、駿河屋総衛門に厄介に。
    だが、宗矩に知られ、忍を差し向けられてしまう。
    さらに、老中堀田正盛の陰謀に巻き込まれた柳生左門は……。
    雲煙飛動の第七弾!
    【主な登場人物】
    一夜:大坂一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫。柳生家の大名取り立てにともない、召し出される。
    永和:上方で味噌と醤油を商う信濃屋幸衛門の長女。恋敵に妹の須乃と衣津、伊賀忍の佐夜がいる。
    柳生但馬守宗矩:一夜の父。将軍家剣術指南役。息子に十兵衛三厳、左門友矩、主膳宗冬がいる。
    堀田加賀守正盛:川越藩主にして老中。徳川三代将軍家光の寵愛を受ける。
    総衛門:江戸城お出入り、御三家御用達駿河屋の主。材木や炭などを扱う。
  • 時は元禄、大坂では多くの商家が幅をきかせており、なかでも西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、
    売る権利を持ち莫大な富を得て隆盛を極める大商家こそが、淀屋であった。
    その淀屋に借金をする大名があらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。

    幕府も商家がつけ上がるのを座視は出来ず、老中首座の土屋相模守が密命を下し、
    目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じる。
    大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘を娶ったものの
    妻の不貞を許せず少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。
    中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて言い渡す。
    「武家を金の力から守れ」と。小鹿は武士の沽券をかけ、権力を裏で操ることに長けた
    上方豪商との争いに巻き込まれていく。
    吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説待望の続編第二巻。
  • 諸大名二百数十名の人事評価が記された「土芥寇讎記」。五代将軍綱吉の頃に編纂されたその書物の新版作成のため、小人目付、射貫大伍が調査役に抜擢された。自身の権力基盤を強化すべく、完成を急がせる将軍家斉。しかし右も左もわからぬ大伍は苦戦を強いられる。そんな中、将軍の居室である御用の間が何者かに探られるという不審事が――。下手人探索という新たな命が大伍に下された!
  • 浅草で指折りの豪商・分銅屋が、今をときめくお側御用取次・田沼意次と繋がりがあることを知られれば、ますます賊徒に目を付けられる。またも不穏を察したある日、田沼邸を訪ねた分銅屋は、店の財を狙う者を報告した。すると帰り際、「当家にかかわりのある者を狙うなど、田沼に戦を仕掛けるも同然」と、一罰百戒のために警固の家士をつけると言い出した。一方、金にとことん窮した会津は……!? 続々重版の大人気シリーズ、波乱の予感の第十四巻。
  • 人質から天下人へ。徳川家康のドラマチック人生!

    幼少で母と生き別れ、少年時代は人質として各地を転々とした徳川家康。戦国の世を勝ち抜き、天下人として幕府を開くまでに、何度も訪れる人生の節目で、都度難しい選択を迫られた。織田家に囚われてから大坂の陣まで、歴史時代小説の精鋭十三人が趣向を凝らす、歴史改変もありの短編集。〈文庫オリジナル〉

    織田家の人質となっていた少年時代
    桶狭間の戦い
    三河一向一揆
    三方ヶ原の戦い
    本能寺の変後の伊賀越え
    小牧長久手の戦い
    関東移封
    関ヶ原の戦い
    大坂夏の陣
    など。

    徳川家康の節目となった事績や事件をテーマに、ついに天下を手中に収めるまでの分かれ道を彼がどう切り抜けたか、史実に忠実な作品だけではなく、「あのときこうなっていたら」という歴史改変ものも含むバラエティー豊かなラインナップで、超短編を集めました。
  • 2,420(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    徳川家康、人生最悪の決断とは? 徳川家最大の悲劇の謎に迫る歴史巨編!

    家を取るか、息子を取るか、徳川家康、究極の選択! 徳川家康と嫡男、悲劇のドラマ

     織田信長が今川義元を討ち取った桶狭間の戦いの後、松平家康は今川家からの独立を目論む。今川方の人質となっていた妻の瀬名、嫡男竹千代を取り戻し、竹千代と信長の娘五徳を結婚させて今川と決別した。
     氏を徳川と変えた家康は、元服した嫡男信康を岡崎に残し遠江を攻略する。ところが武田晴信が遠江へと侵攻し、家康は一敗地に塗れる。危機に陥った家康だが、直後に晴信が病死して形勢が逆転、反攻に出て信康も初陣を飾る。織田徳川連合軍は設楽原で武田勝頼と決戦して大勝を収めた。
     武田を倒し、徳川家の前途は洋々と思われたが……。
  • 740(税込)
    著:
    上田秀人
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟――。理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちを描く傑作歴史小説集。

    ※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 792(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ついに朝廷での影の争いが決着か? 吉良三郎の運命はいかに。

    京に近衛基煕を訪ねた吉良三郎義央は、近衛家を陥れようとする弾正尹らの陰謀に巻き込まれた。屋敷検めを一度は排除したものの、さらなる危機が三郎たちに襲いかかる。だが、近衛家が襲われたことを知った後水尾上皇は、自ら敵と対峙することを決意し、三郎たちと合流するのだった。一方、三郎の父・義冬は、三代将軍家光の弟にして会津藩主の保科肥後守に突如呼び止められた。保科は、三郎に嫁を娶るよう命じるが……。
  • 両替商・分銅屋仁左衛門の命を守り、右胸を負傷した用心棒・諫山左馬介。彼が傷の回復に専念していた頃──南町奉行所定町廻り同心・佐藤猪之助は、南町奉行の山田肥後守より、命令に反し分銅屋の周辺を調べ続けていることを咎められていた。一方、お側御用取次田沼意次による財政改革を阻もうとする目付たちは、田沼のさらなる出世を妨げるための次の一手に頭を悩ませていた。金の世へ移行するために賄賂を奨励する田沼、金の動きに敏い分銅屋、落ち着いた暮らしを夢見る浪人・左馬介……時代を動かそうとする男たちから目が離せないシリーズ第六作!
  • 広く金の価値を知らしめるべく、あえて賄賂を推奨する田沼意次。目通りを願う列は、日に日に延びていく。そんななか、両替商分銅屋の用心棒・諫山左馬介は、煩悶していた。一度はもみ消したはずの御家人殺しを執拗に嗅ぎまわる元南町奉行所同心・佐藤猪之助に業を煮やし、自らの所業と認めてしまったことへの自責である。明らかに意次の改革の障りとなる行為に、雇い主の分銅屋仁左衛門は、左馬介を咎めながらも隠蔽に努める。一方、左馬介の鉄扇術からその出自を疑った武士は、財政の逼迫する会津松平家の重臣で――物語が大きく動き出す、大人気シリーズ第八作。
  • お側御用取次・田沼意次のもとには、役職を得るための賄賂を持った大名旗本が毎日のようにやって来る。だが、金で役目を買うような輩は愚か者ばかり。しかも役職の席には限りがある。頭を抱える田沼に両替商分銅屋仁左衛門はある策を授けるが、その帰り道には、左馬介相手に「切れ者の田沼も所詮は武家者、金の遣い方には疎い」と嘆いてみせる。そんな折、分銅屋になじみの研ぎ師がやって来る。番頭がさりげなく話を聞くと、近頃は藩士から錆びた刀の研ぎの依頼が多いのだと言い……。大人気シリーズ、第十二作!
  • 両替商分銅屋仁左衛門の信用を得、いまや頼れる用心棒の諫山左馬介。宿直明けのある日、長屋に寝に帰ると、隣人の柳橋芸者・加壽美が男と揉めて悲鳴を上げていた。加壽美の正体は田沼意次に仕える女お庭番・村垣伊勢。本来助けは必要ないが、左馬介は近所の手前様子を見に行く。だがこの後、村垣は襲ってきた男を殺めてしまう。これが大きな波紋を生み、田沼から加壽美は芸妓を退くよう命じられて……。続々重版大人気シリーズ第十三作!
  • 橋芸者の姿をした女お庭番・村垣伊勢は、新たな普請奉行・佐久間久太夫を材木商因幡屋が接待する座敷にいた。因幡屋の田沼意次への根回しで、佐久間は役を得たという。動いたのは金。材木商の思惑は、大がかりな普請への采配にあった。一方、両替商分銅屋仁左衛門とその用心棒・諫山左馬介は、田沼の屋敷を訪ねていた。話題は、水戸徳川家と会津松平家が金に窮する近況についてである。十万両といわれる分銅屋の財を利用しようと躍起の両家。家と禄を守りたい旗本、利のために目ざとく立ち回る者、ひたすら富を狙う者……それぞれどう動く!? 続々重版大人気シリーズ、第十一作。
  • 「幕政のすべてを米から金へ」変える大改革に挑むお側御用取次・田沼意次。金で動く世を拓くためならと、意次に手を貸すこととなった浅草の両替商・分銅屋仁左衛門。しかし、早くもこの動きを察した江戸有数の札差・加賀屋は、利権渡すまじと根回しを始める。武士たちの首を抑えているも同然の加賀屋を向こうに回し、分銅屋が打つ手とは。金と利権をめぐる火花が散り、お庭番が暗躍するなか、分銅屋の用心棒として雇われた浪人者・左馬介も命を懸けて立ち向かうことになる。しかし、剣の腕はまだ頼りなく――。江戸の「金」に斬り込む大好評シリーズ、第二巻。
  • 九代将軍家重の治世。親の代からの浪人・諫山左馬介は、馴染みの棟梁の紹介で割のいい仕事にありついた。雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。夜逃げした貸し方の店の片付けという楽な仕事を真面目にこなす左馬介を仁左衛門は高く評価するが、空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」。しかし、既存の制度を壊して造りなおす大改革は、武家からも札差からも猛反発必至。江戸の「金」に正面から挑む新シリーズ、堂々の第一弾!(解説/細谷正充)
  • 雇い主・両替商分銅屋の持ち長屋に住まう用心棒・諫山左馬介。つとめ明けで部屋に戻ると、同じ長屋で柳橋芸者として生活する女お庭番・村垣伊勢から声がかかった。田沼意次の幕政改革を察知した目付が、札差の加賀屋を訪ねたという。将軍家重から田沼への手出しを禁じられ歯噛みする目付と札差が組むとなれば、狙いは田沼と通じている分銅屋か。襲撃に備える分銅屋に、そわそわする左馬介──。武士と商人の矜持がぶつかる大注目シリーズ第五作!
  • 江戸屈指の両替商分銅屋に、仕事への誠実さを買われ、用心棒として雇われた浪人・諫山左馬介。しかし、田沼意次の財政改革に手を貸す分銅屋を警戒し、用心棒の左馬介を狙ってきた旗本田野里の家臣を返り討ちにしたことで、心に重い枷を負うことに。この一件で、町方にも目を付けられた左馬介は、武士たちによる政の世界と、商人たちが担う財の世界の狭間で、いかにして立ち回るのか──。大人気「日雇い浪人生活録」シリーズ第四作。
  • 先代・吉宗の遺命で幕政の中心を米から金へ転換する改革を進めるお側御用取次・田沼主殿頭意次。その手伝いをしている両替商・分銅屋仁左衛門。二人は腹を立てていた。分銅屋の用心棒・諫山左馬介を御家人殺しの下手人として、会津藩の留守居役高橋外記に売った人物がいる──田沼意次は高橋外記に牙を?き、分銅屋は南町奉行所の御用聞きを呼び付けた。左馬介は日々実直に務めを果たすが、柳橋芸者・加壽美こと御庭番の村垣伊勢と分銅屋の女中・喜代との間で板挟みに。真面目で正直な主人公が大人気、シリーズ第九作。
  • 両替商分銅屋の用心棒・諫山左馬介が訪れたとある大名の下屋敷では、秘密裏に賭場が開かれていた。初めて鉄火場に足を踏み入れる左馬介。分銅屋仁左衛門に、いなくなっても誰も気にしないような男を博打場から調達してこいと、指示を受けてのことだ。一方、田沼意次の幕政改革を手伝う分銅屋のもとに、水戸徳川家の留守居役・但馬久佐が供を連れ、借財の申し入れにやってくる。威光を振りかざし、腹に一物ありそうな但馬を、分銅屋は……。金に窮する武家、幅を利かせる豪商。金の世はもうすぐそこなのか!? 続々重版大人気、シリーズ第十作。
  • 亡き八代将軍吉宗より田沼意次の行う幕府の財政改革を手助けするよう命を受けた隠密のひとりで、ふだんは芸者姿に身をやつす村垣伊勢。村垣は、両替商分銅屋の用心棒である諫山左馬介を、その鉄扇術から、ただの浪人ではないと疑いだした。一方、改革を推し進める意次の動きを探ろうとする者たちに対し分銅屋が仕掛けた策には、次々と獲物がかかり始める。武家の駆け引き、野心を抱く商人の台頭――江戸の世はどう動くのか。大好評シリーズ、第七作。
  • 浅草門前町の両替商・分銅屋仁左衛門に用心棒として雇われた浪人・諫山左馬介は、剣の腕はさほど立たぬも、鉄扇の扱いには長けていた。変わらぬ真面目さと謙虚さで雑用も厭わずよく働く左馬介を、ある日つけ狙う者が現れる。刺客を差し向けたのは、分銅屋を蹴落とそうとする札差の加賀屋。両者の背後には、幕政の中心を米から金に代えて幕府の再建を志す田沼意次と、いまの体制が崩れれば自分たちの破滅と血眼になる武家の策謀が交錯していた。金への改革をめぐり、様々な思惑が衝突する、大好評シリーズ第三弾。
  • 大坂一番と江戸一番の商人が火花を散らす!

    一夜が居候する駿河屋に銘品の焼き物が届いた。淡海屋七右衛門からであった。
    大坂一の商人からの試し合いを受けて立った総衛門は、早速焼き物を手に老中・堀田加賀守の屋敷へ向かう。
    その頃一夜は伊賀忍の素我部一新を呼び出し、柳生家を危うくする計略を耳打ちしていた。
    素我部からの知らせを聞き、一夜に激怒する柳生藩主の宗矩。
    三代将軍家光が寵愛する柳生友矩を巡り、奇策が交錯する中、一夜は秘かに上方への旅に備える。
    そして上方では、信濃屋の長女・永和が一夜を心配しすぎるあまり、住み込みで手伝っていた淡海屋を飛び出そうと七右衛門と押し問答に……。
    一夜の神算鬼謀に武士も商人も忍も女も振り回される、疾風怒濤の第六弾!
    【主な登場人物】
    一夜:大坂一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫。柳生家の大名取り立てにともない、召し出される。
    永和:上方で味噌と醤油を商う信濃屋幸衛門の長女。恋敵に妹の須乃と衣津、伊賀忍の佐夜がいる。
    柳生但馬守宗矩:一夜の父。将軍家剣術指南役。息子に十兵衛三厳、左門友矩、主膳宗冬がいる。
    堀田加賀守正盛:川越藩主にして老中。
    総衛門:江戸城お出入り、御三家御用達駿河屋の主。材木や炭などを扱う。
  • 大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘をわけがあることを
    承知で娶ったにもかかわらず、裏切られてしまう。妻の不貞を許せなかった小鹿は、
    義父の和田山に妻を公然と突っ返すという方法に及ぶ。これが原因で、東町奉行所内では、
    同僚たちからも距離を置かれて居心地がよくない日々を過ごしていた。
    鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされない。
    理由は、大商家が「総揚げ」すべての見世を貸し切っていたからだ。
    その商家の名は、淀屋。西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち、莫大な富を得ていた。
    淀屋に借金をする大名もあらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。
    幕府も忸怩たる思いで、ついに時の老中首座・土屋相模守が手を打つことに。
    一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と武士の沽券をかけた争乱に巻き込まれていく。
    吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説、堂々開幕!
  • 目に余る横暴、このままにはしておけぬ。田沼意次に反旗を翻した松平定信は、大奥を取り込むことで田沼失脚を画策。腹心のお庭番を差し向ける。
    危難を察した大奥も黙ってはいない。表使い大島が、御広敷伊賀者同心御厨一兵に反撃を命じた。
    幕府二大権力、そして大奥女中たちの主導権争いが激化。事態が混迷を極めるなか、忍びの誇りをかけた死闘が始まる! 
    疾走感あふれる痛快時代活劇。〈新装版〉
  • 1,980(税込)
    著者:
    上田秀人
    出版社: 集英社

    永禄11年、織田信長が足利義昭を奉じて上洛する。貿易による富で自治を貫く堺の納屋衆、中でも今井宗久、千宗易、津田宗及は天下の趨勢を見定めようとしていた。納屋衆内では、新興勢力である信長に賭けることに反対の声もあがったが、次第にその実力を認めていく。一方、今井、千、津田は信長から茶堂衆に任じられ、茶の席で武将たちの情勢を探り、鉄炮や硝石の手配を一手に握るようになっていた。天正8年、石山本願寺を降伏させることに成功した信長の天下は、目前に迫っていた。しかし、徳川家康の腹心で一向宗徒の本多弥八郎が怪しい動きを見せはじめ……。堺商人たちが辿り着いた、「本能寺の変」の驚くべき真相とは――。茶室を舞台に繰り広げられる、圧巻の戦国交渉小説。歴史時代小説の第一線を走り続ける著者渾身の快作!
  • 知勇にすぐれる戸次道雪の娘誾千代と縁づいたことで、立花宗茂の「戦国九州三国志」が始まった――。大友家臣としての島津家との死闘、豊臣秀吉政権下での朝鮮従軍を経て、関ヶ原へ。誾千代との葛藤の中で奮闘し、天下人に「剛勇鎮西一」と恐れられた稀代の猛将の懊悩を精緻に描いた、第十六回中山義秀文学賞受賞作。

    【目次】
    第一章 鳳雛の籠
    第二章 名門の盾
    第三章 生の攻防
    第四章 新しき枠
    第五章 異国の風
    第六章 天下騒擾
    終 章 失地回復
     新装版あとがき
     解説 末國善己
  • 748(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    四面楚歌に立ち向かう、吉良父子の活躍!大好評時代小説、待望の書き下ろし

    江戸城に登場した吉良義冬は、目付の立花内膳正に突如呼び止められた。目付は、息子の三郎が江戸を出たと疑いを持っていた。一方、京で命を狙われた吉良三郎は、後水尾上皇に連れられ昇殿することに──。
  • 元武士にして盗賊の用心棒、
    小宮山一之臣の活躍を描く人気シリーズ、待望の第二弾!

    田沼意次と松平定信の権力争い、その行方を左右するのは盗賊だった!

    田沼意次が盗賊たちに下した密命は驚くべきものだった。
    徳川家を祟るとして東照宮に秘蔵されていた流葉断の太刀を、
    松平定信が秘密裏に持ち出した形跡がある。
    それをなんとしても奪還せよ――。
    五百両の報酬を条件に依頼を受けた盗賊たちだったが、
    権力者二人の政争にいつしか巻き込まれていく……。
  • 敵の懐に飛び込んだ商魂武士の狙いは?

    旗本から大名になった柳生家のお披露目の宴席に、藩の瓦解を企む老中・堀田加賀守が姿を現した。
    柳生藩で勘定方を勤める淡海一夜の読みが見事に当たる。
    堀田加賀守が「宴席こそ絶好の機会」と睨み、必ず罠を仕掛けてくると洞察していたのだ。
    祝宴中の悪巧みをことごとくすり抜けた一夜は、すぐさま想像を絶する行動に出る。
    堀田加賀守の屋敷まで赴き、密約を持ちかけたのだ。
    三代徳川将軍家光の寵愛を独り占めしたい堀田加賀守。少しでも早く士籍を捨て大坂に帰り、唐物問屋を継ぎたい一夜――互いに利を見出す密約の中身とは?
    一方、十兵衛光厳は柳生の郷を出て大坂へと向かい、但馬守宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策し……。
    老中、惣目付、大名、忍、商人らの権謀術策が入り乱れる、乾坤一擲の第五弾!
    但馬守宗矩の落とし胤で、「柳生家を救え」と強引に召し出されてしまった元大坂商人・淡海一夜が知恵を絞って暴れ回る!!
  • 748(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    皇統の世継ぎをめぐる陰謀! 書き下ろし江戸時代小説の新機軸!

    朝廷から望外の昇爵を受けた吉良三郎義央は、その首謀者である近衛基熙に返礼するため、京を訪れた。だが三郎に思いもよらぬ監視者が現れる──。新たな敵の出現に、三郎はどう立ち向かうのか?書き下ろし
  • 726(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    罠と知りつつ、江戸へ向かう禁裏付の東城鷹矢。
    待ち受けるのは老中首座松平定信だ。

    幕府の走狗として京に赴き、
    朝廷の弱みを探る密命をこなしてきた。
    しかし、その結果朝幕の主導権争いに巻き込まれ
    命を狙われることになった。

    この不毛な争いに終止符を打たなければ。
    道中の刺客を次々退け、
    決意を胸に定信と対峙した鷹矢だが――。

    二大権力の暗闘の行方は!?
    大人気シリーズ、堂々完結!
  • 徳川将軍三代の今、武は百害あって一利なし。

    女中にして見張り役でもある伊賀女忍の佐夜を傍に、柳生藩勘定方の淡海一夜は、愚痴りながら算盤を弾いていた。

    旗本から大名となった柳生家慶事のお披露目に、老中や惣目付ら、お歴々を招かねばならぬのだ。

    万に一つでも、手抜かりがあれば、取り返しのつかない事態に陥ってしまう宴席に、柳生を好ましく思わない客が必ずやって来る。

    彼らの嫌がらせに対抗すべく、一夜は知略と人脈を駆使し、防備を固めはじめた。

    一方、柳生家改易を企み、一夜を取り込まんとしたが、失敗に終わった惣目付の秋山修理亮は、「ある噂」を耳にして、再び甲賀組与力組頭の望月土佐を呼び出した。

    さらに柳生の郷では、三代徳川将軍家光が寵愛する柳生左門友矩に、老中・堀田加賀守が送り込んだ忍の魔手が迫る!

    一夜の奇策は功を奏すのか? 危機一髪の第四弾!
  • 加賀百万石の留守居役・瀬能数馬が、各藩留守居役との駆け引きを描く好評の書下ろしシリーズは最終巻。加賀百万石の筆頭宿老・本多政長は将軍・徳川綱吉に謁見したあともなお、江戸に留まる。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋を引く重鎮である政長が、国許に戻らないため各藩の留守居役が加賀の若き留守居役・瀬能数馬に接触をしてくる。宿老不在の加賀では、越前福井松平家の国家老次席が訪れ、藩主の綱昌がかつて数馬に書かされた「詫び状」の返還を要求したのに対し、政長の息子である主殿は妙手を打つ。江戸城内、幕閣では、無役の名門・酒井家の処遇が取り上げられ、滞留中の政長と数馬にも影響が及ぶ。本多家に敵対してきた老中・大久保加賀守は代々の遺恨を晴らすために、配下に密かに命令を出す。加賀の前田家では、主殿が内紛をおさめた。一方ついに徳川御三家の紀州藩主が数馬の妻・琴を狙い動きはじめる。
  • 748(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    待望の書き下ろし新シリーズ、第3弾! 「御礼」に秘められた謀略とは?

    幕府と朝廷の礼法を司る「高家」に生まれた吉良三郎義央は、名門吉良家の跡取りながら、まだ見習いの身分。だが、御忍びで江戸に来た近衛基煕の窮地を救ったことにより、朝廷から思わぬお礼を受けるが──
  • 726(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    急遽江戸へ向かうことになった禁裏付、東城鷹矢。
    しかし、朝幕の刺客に次々襲われーー。
    大人気シリーズ、急展開の第十一弾!

    もう我慢できぬ!鷹矢の怒りの剣が閃く。
    「近年の精勤を賞し、二百石のご加増を賜る」。
    呼び出された京都所司代にそう告げられ、東城鷹矢は驚愕した。
    禁裏付の職にありながら老中に盾突いた身。罰せられるならともかく、まさか加増されるとは。
    面妖な事態の裏で松平定信が暗躍しているのは火を見るより明らかだ。
    しかし、罠が仕掛けられているのを覚悟の上で、鷹矢は江戸へ向かう。
    道中、次々襲い来る刺客ーー。
    鷹矢は無事江戸に辿り着くことができるのか。
    大人気シリーズ、急展開の最新作!
  • 武士の剣術と商人の金策との一騎打ち!

    大坂一の唐物問屋から柳生家の勘定方となった淡海一夜。

    当主の柳生但馬守宗矩から百石を毟り取り、江戸屋敷で働きはじめたのはいいが、ずさんな帳面を渋々あらためる毎日だ。

    しかも、足し算引き算も満足にできない武士たちに辟易するなか、伊賀忍の佐夜を女中として送り込まれ、さらには勘定方の差配まで任される始末。

    そのうえ、温かい飯をろくに食べる間もなく、柳生家出入りの大店と商談しなければならないのだ。

    家中の者と出入りの商人がしていた、いい加減な取引に呆れながら、一夜は大鉈を振るう。

    一方、老中の堀田加賀守正盛は嫉妬心を剥き出しにし、柳生の国元に暮らす柳生左門友矩を的に密命を発した。

    また他方では、一夜の祖父・淡海屋七右衛門が、一刻も早く孫を取り戻すべく、柳生家を脅かす秘策を練る。

    三代将軍の家光までもが、ついに底意を露わにし、宗矩はさらなる危機に陥ってしまい……。

    果たして一夜は、柳生家を立て直せるのか?

    修羅場の痛快時代小説、シリーズ第三弾!
  • 「しばらく京で過ごせ」――将軍吉宗の命で道中奉行副役となり、京へ着いた水城聡四郎。「世間を見て来い」という命を果たすべく、吉宗の想い人、竹姫の実家の清閑寺家から紹介された炭屋「出雲屋」へ。出雲屋を訪れた聡四郎は、“京の裏”を探るために木屋町に案内されるのだが……。古都で聡四郎は何を見るのか。著者だけが描ける緊迫したドラマのシリーズ第四弾。
  • 「世間を見てこい」という将軍吉宗の命で道中奉行副役となり、街道筋を旅する水城聡四郎は京から商人の町大坂へ。しかし、大坂でも聡四郎を見張る眼はついて回る。一方、聡四郎が不在の江戸の水城家では、妻紅、剣の師入江無手斎たちが留守を守っていたが、突如、何者かが襲ってきた。そして、聡四郎のところには吉宗からの書状が――。急展開のシリーズ第五弾。
  • 将軍徳川吉宗が何者かに襲われた! 襲撃した者たちを追及した結果、衝撃の真相が明らかになる。一方、道中奉行副役として東海道を巡検し、ようやく京へ入った水城聡四郎。吉宗から「世間を見て来い」と言われたものの、京での具体的な指示はないため、まずは京を見て廻ることに。しかし、そこから京の狐狸妖怪たちが蠢きだす――。ますます好調のシリーズ第三弾。
  • 将軍徳川吉宗と「大奥で忘れられた姫」竹姫との恋は成就せず、吉宗の大奥改革もとりあえず一幕が終わった。竹姫付き御広敷用人の任を解かれて寄合となり、静かな毎日を取り戻した旗本・水城聡四郎に、またも将軍吉宗から声がかかる。今回の命は「道中奉行副役」。「世の中を見てこい」という吉宗の命に、まずは東海道へ。かつてない剣戟満載! 待望のシリーズ開始。
  • 愛娘の紬が攫われたと報せを受けた道中奉行副役の水城聡四郎は大坂から江戸へ急ぐ。一方、水城家の災難をきっかけに、幕府、江戸の闇と多彩な勢力が蠢き出す。当主の娘が攫われた水城家では、連日必死の捜索にも関わらず、紬の行方は知れない。聡四郎は娘を取り戻すことができるのか。衝撃のラストが待ち受ける! 壮大なる物語の巡検譚シリーズ、感動の最終巻。
  • 将軍徳川吉宗に直々に命じられて道中奉行副役となった水城聡四郎。小田原での視察を済ませて箱根を越え、家士の大宮玄馬とともに東海道をひた上る。神君徳川家康のお膝元ともいえる駿府へ入った聡四郎は、駿府の役人から衝撃の事実を知らされる。そして、駿府を早々に出た聡四郎は、新たな刺客に襲われる。突然、現れた「敵」の正体とは――。待望のシリーズ第二弾。
  • 四国統一を成し遂げた偉大な父・元親に愛され、四男ながらも家督を継いだ長宗我部盛親。一方、豊臣の五大老として実質、天下の実権を握る家康を父に持つ徳川秀忠。二人の命運は関ヶ原における勝敗で分かれるも、互いに戦功を上げられぬ屈辱を味わう。それから十余年、運命が再び二人を戦場に連れ戻す――。
    戦国の知られざる真実を描く歴史巨篇。

    【目次】
    第一章 蚊帳の外
    第二章 焦燥の急
    第三章 後始末
    第四章 命運の差
    第五章 流動の先
    第六章 栄枯盛衰
  • 加賀百万石の留守居役・瀬能数馬が、各藩留守居役との駆け引きを描く好評の書下ろしシリーズは、第十六巻目。将軍綱吉にお目見えしたあとも、江戸に留まる加賀百万石の筆頭宿老・本多政長。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋を引く重鎮が国許に戻らないことで、各藩の江戸にいる留守居役が加賀の若き留守居役の瀬能数馬に接触をしてくる。宿老不在の加賀では、越前福井松平家の国家老次席が訪れ、藩主の綱昌がかつて数馬に書かされた「詫び状」の返還を要求したのに対し、政長の息子である主殿は妙手を打つ。江戸の政長は再び綱吉から目通りを求められ、主殿の動きに呼応した対策を将軍にする。謁見後の政長に対して、紀州藩留守居役が、数馬の妻の琴姫を紀州藩家老の次男の正室に迎えたいというとんでもない話を持ちかけてきた。

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