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『歴史、晶文社、1001円~(実用)』の電子書籍一覧

1 ~18件目/全18件

  • <倭姫宮創建100年、記念刊行>

    各地を巡る長旅を経て、聖地〈伊勢〉を発見し、今も生きる「祭」の基礎を築いた女性がいた――。
    知られざる皇女の物語をひもとき、伊勢神宮の神秘を明かす。

    皇祖神・天照大神を祀り、年間800万人が参拝に訪れる伊勢神宮。2千年以上の歴史がある神宮に、2023年11月、創建100年を迎える新しいお宮がある。そこに祀られている、倭姫命(第11代垂仁天皇皇女)の生涯は、まさに神宮創建の「はじまりの物語」だった。
    神宮が伊勢の地に建てられるまでのヤマトヒメの旅をたどり、その足跡=「元伊勢」(神宮以前にアマテラスが祀られてきた場所)を訪れ、苦難と成長の物語をひもとく。

    <坂東眞理子氏(昭和女子大学総長)推薦!>
    著者たちは、古代史のおぼろな闇の中から倭姫命という女性リーダーを再発見した。倭姫命は天照大神を祀る伊勢の地にたどり着くまで、元伊勢の各宮跡で武力でなく、心と衣食と文明で倭を伝え創ったのである。
  • 歴史を剝ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典的作品にして、紀行文学の傑作。

    「歴史が個人の物語になるとき、ソウルを揺さぶる一冊になる」
    ──ブレイディみかこ

    ブラックスタディーズの作家・研究者、サイディヤ・ハートマンが、かつて奴隷が旅をした大西洋奴隷航路を遡り、ガーナへと旅をする思索の物語。奴隷になるとはいかなることか? そして、奴隷制の後を生きるとはいかなることか? ガーナでの人々との出会い、途絶えた家族の系譜、奴隷貿易の悲惨な記録などから、歴史を剝ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典的作品にして、紀行文学の傑作。

    "わたしは、消滅した人々の残余を発見するという目的とともに、ガーナに降り立った。(…)奴隷制という試練がいかにして始まったのか、理解したかった。いかにしてひとりの少年が綿布二メートル半やラム酒一本と、そしてひとりの女性がかご一杯の宝貝と等価になったのかを、了解したかった。類縁と他者を隔てる境界を越えたかった。名のない人々の物語を語りたかった──奴隷制の餌食となった人々や、捕囚を免れるために辺鄙な、荒漠とした土地へと追い込まれた人々の物語を。(「プロローグ」より)"

    【目次】
    プロローグ よそ者の道
    第一章 アフロトピア
    第二章 市場と殉教者
    第三章 家族のロマンス
    第四章 子よ、行け、帰れ
    第五章 中間航路の部族
    第六章 いくつもの地下牢
    第七章 死者の書
    第八章 母を失うこと
    第九章 暗闇の日々
    第十章 満たされぬ道
    第十一章 血の宝貝
    第十二章 逃亡者の夢

    訳者あとがきにかえて──『母を失うこと』についてのノート
  • 2,200(税込)
    著:
    遠藤雅司
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    【プライムビデオ、Huluなどで市川実日子主演で実写ドラマ配信中!】
    アレクサンドロス大王、クレオパトラ、マルコ・ポーロ、ベートーヴェン……。
    歴史上の人物が食べた料理を現代人向けに再現しました!

    〈歴メシ〉ブームに火をつけた再現料理レシピ本を全面改訂し、新4章を追加した決定版(12時代 60品のレシピを収録 )

    【目次】
     はじめに
     1. ギルガメシュの計らい(古代メソポタミア)
     2. ソクラテスの腹ごしらえ(古代ギリシア)
     3. アレクサンドロス大王のもてなし(古代マケドニア)★
     4. クレオパトラの歓待(古代エジプト)★ 
     5. カエサルの祝宴(古代ローマ)
     6.マルコ・ポーロの帰還(中世・各国)★
     7. リチャード3 世の愉しみ(中世イングランド)
     8. レオナルド・ダ・ヴィンチの厨房(ルネサンス期イタリア)
     9.マリーアントワネットの日常(フランス・ブルボン朝)
     10. ユーゴーのごちそう(フランス・ナポレオン時代)
     11. ベートーヴェンの晩餐(神聖ローマ帝国&オーストリア帝国)★
     12. ビスマルクの遺言(プロイセン王国&ドイツ帝国)
    (★は、決定版で新たに追加した章)
     おわりに
    参考文献
    レア食材&調達リスト
    実写ドラマ配信中!
    『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』
    (全12話/各話30分)
    出演:市川実日子、中島歩
    配信サイト:Amazonプライムビデオ/Hulu/U-NEXT/FODプレミアム/Rakuten TV/ビデオマーケット
  • セルフ手術で結石を取りだした鍛冶屋の男、
    無痛分娩の先陣をきったヴィクトリア女王、
    とがった器具で痔を切り裂かれたルイ14世……
    スプラッターな「試行錯誤」がいまの医術を築いてきた

    麻酔はない、消毒もない、手洗いすらない時代。
    外科医たちは白衣ではなく、返り血を浴びても目立たないよう黒衣を着ていた。
    傷口は水で洗うかわりに焼きごてで焼灼(しょうしゃく)。
    出血多量のときこそ瀉血(しゃけつ)。
    患者はベッドに押さえつけられ阿鼻叫喚の手術がおこなわれたが、
    そこには治療の道を切り開こうと必死に手探りしていた人たちがいた。
    驚愕と震撼とユーモアに満ちた、背筋も凍るほど刺激的な一書。

    現代に生まれて、ほんとうによかった――

    目次
    序章 「手」で治す外科医たち

    第1章 ある鍛冶屋の男
    膀胱を自分で切り裂き摘出――結石

    第2章 アブラハムとルイ16世
    ペニスを石でしごいて包皮を切りとる――包茎

    第3章 エリザベート皇后
    心臓を刺されても歩き回れたのはなぜか――血液循環

    第4章 インノケンティウス8世・レオ10世・ヨハネ23世
    教皇も逃れられない暴食――肥満

    第5章 ヨハネ・パウロ2世
    人気教皇、銃撃され腸が穴だらけ――人ストーマ工肛門

    第6章 ペルシア帝国ダレイオス王
    「手術で死んだら、外科医の手を切り落とす」――脱臼

    第7章 ジョン・F・ケネディ
    世界が見つめる世紀の大解剖――気管

    第8章 リー・ハーヴェイ・オズワルド
    ケネディと同じ外科医が暗殺者も――手術の限界

    第9章 アウストラロピテクス・アファレンシスのルーシー
    二足歩行とひきかえに――静脈瘤

    第10章 奇術師フーディーニ
    水拷問よりも腹パンチよりも――虫垂炎

    第11章 ヴィクトリア女王
    無痛分娩、歴史が動くとき――麻酔

    第12章 大航海時代の貿易商ストイフェサント
    砲弾で砕かれた脚はどうなるのか――壊疽(えそ)

    第13章 名探偵ポアロとシャーロック・ホームズ
    外科医は金星人、内科医は火星人――診断

    第14章 イランの元皇帝
    一・五リットルの膿を腹に抱えた亡命生活――合併症

    第15章 バロック音楽家リュリとボブ・マーリー
    足指切断のかわりに失ったもの――播種(はしゅ)

    第16章 ローマ帝国執政官
    丸々と肥えた軍人には脂肪切除を――開腹手術

    第17章 アインシュタイン
    天才の血管は破裂寸前――動脈瘤

    第18章 内視法の生みの親たち
    腹を切り裂くか、鏡を突っ込むか――腹腔鏡手術

    第19章 アダム・宦官・カストラート
    ペニスを切り落とす10の方法――去勢

    第20章 英国王ジョージ6世
    イギリス王室とタバコの関係――肺がん

    第21章 宇宙飛行士アラン・シェパード
    究極のプラセボ治療――瀉血(しゃけつ)

    第22章 英国キャロライン王妃
    でべそを隠した王妃の壮絶な最期――臍ヘルニア

    第23章 イタリア戦争を生き延びた若き医師
    自分の傷に指を突っ込み腹腔を学ぶ――鼠径ヘルニア

    第24章 19世紀フランスのパン屋
    歯科医がつくった機械の肩を埋め込まれた男――人工関節

    第25章 レーニン
    頭痛、不眠、ノイローゼの指導者――脳卒中

    第26章 胃腸をはじめてつなぎ合わせた外科医
    ちょっと雑でも高速技なら大丈夫――胃切除

    第27章 ルイ14世
    とがった器具をさし込み一気に引き抜く――痔

    第28章 動物園の獣医
    デンキウナギに麻酔をかける――動物の手術
  • 異説、珍説、怪説、大集合。
    日本史上最大の謎の一つを丹念に解きながら歴史学の手法に迫る。
    いま明かされる、明智光秀の実像とは。

    【諸説あり、本能寺の変】
    ・怨恨説・不安説・野望説(信長、恨みます?)
    ・足利義昭黒幕説(室町幕府再興を目指して?)
    ・朝廷黒幕説(朝廷の危機感が光秀を操った?)
    ・本願寺黒幕説(教如が変の首謀者だった?)
    ・イエズス会黒幕説(南欧の勢力が信長殺害を計画?)
    ・四国政策説(政策の変更が光秀を脅かした?)
    ・その他の諸説
    ――論理の飛躍を遠ざけ、史料的な根拠に基づいて
    見出したとき、はじめて明らかになる真実とは。

    歴史に関する一般書は多数刊行されているが、
    そこには根拠のないデタラメな説が流布しているのも事実。
    また、それらを信じている人も圧倒的に多い。
    本書では、本能寺の変を素材として、戦国の歴史を学ぶともに、
    「正しい歴史研究の方法とは何か」を考える。

    【こんな歴史書籍を読んではいけない!】
    ・まったく史料が読めない人が書いた本
    ・史料を読んだふりをする人が書いた本
    ・都合の良い解釈+誤読を積み重ねる人が書いた本
    ・自説を有利にするために史料や文献を選ぶ人が書いた本
    ・著しい論理の飛躍を重ねる人が書いた本
  • 読まずに生き残れるか…!?
    グローバル化がすすんだ今、
    世界史と日本は切り離せない

    ・ロシアによるウクライナ侵攻の背景
    ・ラテンアメリカ、中国で福音派が増えている
    ・日本人は宗教対立とは無縁なのか
    ・十字軍遠征の意外な真実
    ・イスラム支配地域でも、キリスト教やユダヤ教が許される条件
    ・多神教は寛容で、一神教は排他的なのか
    ・宗教とテロの関係史
    ・急激にイスラム化が進む欧州で起きていること ......etc

    「宗教対立」を入口に、新たな世界史の見方を提示。
    世界の歩みも、国際情勢の「なぜ?」も、背景を読むカギは「宗教対立」にある。

    ・・・

    世界で起こる出来事の背後に宗教対立がある。それは、最近起こった世界的に重大な出来事の場合にもそうである。しかし、現代の日本人には宗教対立は先鋭な問題として感じられてはいない。私たちは、宗教というもの、あるいは異なる宗教同士の対立がどういった事態を生むかを理解できていない。それは、世界の歴史、世界の歩みを十分な形では理解できていないことを意味する。国際化が著しく進んできた現在の状況のなかで、果たしてそれで世界を知り、他の国々とかかわり、日本の進路を定めていくことができるのだろうか。そこには大きな問題がある。(本文より)

    目次

    はじめに
    ロシア正教とウクライナ正教の反目
    ロシア正教会はロシアのアイデンティティ
    「第3のローマ」モスクワ
    共産主義と宗教の和解
    聖なるロシア
    仏教と神道の対立
    日本における宗教弾圧

    第1章 宗教対立の起源――十字軍遠征の意外な真実
    1 ローマ帝国はキリスト教を迫害していない
    外来宗教との対立
    デウスを大日としたザビエル
    手強い禅宗との宗論
    仏教と道教の対立
    度重なる老子=釈迦説の否定
    儒教には教団がない
    キリスト教徒は皇帝崇拝を拒絶?
    ローマ帝国によるキリスト教公認は怪しい
    天理教は軽犯罪で罰せられた
    皇帝崇拝はキリスト教公認以前のもの
    国家統合に役立つ公認宗教

    2 贖罪と金儲けのための十字軍
    キリストは神ではない、という根深い主張
    ぬぐい切れない「キリスト教= 多神教」論
    3つの宗教の交差点「エルサレム」
    十字軍のそもそもの目的は「贖罪」
    ユダヤ教に原罪の観念はない
    アウグスティヌスの回心
    善悪二元論、現世否定のマニ教
    マニ教の深い影響力
    聖遺物の蒐集と十字軍派遣
    中世で大流行した聖遺物崇敬
    聖地奪回では片づかない十字軍の意味

    第2章 宗教対立の陰に経済がある
    1 プロテスタントは何を“改革"したか
    ハンチントンの文明の8分類
    文明の主軸に宗教あり
    プロテスタントの側から見た改革イメージ
    ルターは“公然と"教会批判をした
    パウロの書簡のなぞ
    終末論と教会制度の結びつき
    生誕から死までカバーする「七つの秘蹟」
    教皇こそ教会の力の源泉

    2 教会と世俗権力の「人事と金」をめぐる争い
    教会と経済活動
    人事をめぐる闘争
    銀行業務を行ったテンプル騎士団
    異教徒からは利子が取れる
    十字軍のための経済的な支え
    宗教改革に対抗してできたイエズス会
    商才に長けた宣教師たち
    教会領としての長崎
    アジールとしての宗教勢力
    教会に頼らず聖書に頼る――ルターの改革の真意

    第3章 キリスト教とイスラム教は対立していたか――近代以前と以後
    1 野蛮なキリスト教世界、進んだイスラム教世界
    宗教対立の契機
    アラブ側には不明だった十字軍の目的
    文明の先進地アラブ
    医療もイスラム世界の方がすぐれていた
    野蛮な十字軍
    オスマン帝国に「スルタン・カリフ制」の成立
    重要問題の判定者= カリフ
    オスマン帝国の軍人にキリスト教徒もいた
    宗教の混交は当たり前
    「イスラーム世界」という言い方への違和感
    イスラム教の大勢力は東南アジア、南アジア
    19世紀に成立した「イスラーム世界」という見方

    2 イスラムには組織も宣教も現在もない
    キリスト教に宗教法がない
    イスラム教徒はモスクに属してはいない
    イスラム教は商人の宗教
    イスラム教のもつ緩さ
    「啓典の民」を認めるイスラム教
    利子を取れる「啓典の民」は貴重
    対立は近代に入ってから

    第4章 インドの宗教対立の歴史を追う―― 多神教は寛容なのか
    1 中国、朝鮮、日本の「廃仏」の歴史
    中国における「廃仏」
    仏教弾圧にも経済的背景が
    李氏朝鮮における廃仏政策
    寺社勢力から土地を奪い、税を課した明治政府

    2 神話とナショナリズムの形成
    ヒンドゥー教徒によるモスク襲撃
    アヨディヤ事件の背景
    イスラム教徒は全体の13パーセント
    体系化されていないヒンドゥー教
    ヒンドゥー・ナショナリズムの2つの背景
    政治への幻滅から興ったナショナリズム

    3 神話の政治利用
    神話ドラマと連動する政治
    神話と歴史的事実との関係
    捏造される神話
    神話を根拠とナショナリズム
    税金を取り異教を許したオスマン帝国
    非イスラム教組織を徴税に利用する
    オスマン帝国とムガル帝国の統治の違い

    第5章 2つの原理主義が向かう先――福音派とワッハーブ派
    1 アメリカを襲った信仰復興の狂熱
    新しいことば「原理主義」
    イラン革命とイスラム原理主義
    先にあったキリスト教原理主義
    福音派の主張
    「アメリカの子どもたちを戦士に」
    アメリカの異様な信仰復興熱
    商品のセールスと信仰の宣伝
    キリスト教の特殊性

    2 何度もよみがえるイスラム原理主義
    18世紀のイスラム改革運動
    イルハン朝の従軍記者
    ムスリム同胞団に引き継がれた思想
    原理主義が対したのは国内政治の矛盾

    第6章 宗教とテロの関係史
    1 イスラム教の特性とテロ
    イスラムは「普通名詞」の世界
    アフガニスタンでの米ソの確執
    同時多発テロ
    ハンブルグ・グループ
    ビンラディン主犯説の疑わしさ
    組織ではなくネットワーク
    イスラム教徒による襲撃事件
    増える「自爆テロ」
    殉教者を聖人とする仕組みがない

    2 個人の改心が宗教対立を引き起こす
    エリートたちがテロリストに
    世俗的な若者たちの変身
    内面の変化が大きな要因
    「チンケな若者」による大量殺戮
    宗教の確信と劣等感
    外側にある悪を強く意識する
    狂信者の系譜
    暗殺対象の歴史的な変化
    個人が引き起こす宗教対立

    第7章 世俗主義が巻き起こす新たな宗教対立
    1 宗教改革から政教分離へ
    ある映画の隠された意味
    改革派「ユグノー」への弾圧
    フランス革命と宗教
    フランスにおける政教分離の流れ
    カトリック教会の激しい抵抗
    宗教的標章規制法の成立

    2 国内の宗教対立
    オイルショック後の移民政策の変化
    聖俗一体化したイスラム教との根本的差異
    トルコにおける世俗化
    顕著なイスラム教復興の動き
    国家による世俗化との対立

    おわりに
    民族宗教と世界宗教
    宗教衰退の原因
    カーストとイスラム教の拡大
    分断と宗教対立のゆくえ
  • 2,750(税込)
    編著:
    木村武史
    著:
    南郷晃子
    著:
    斧原孝守
    著:
    川村悠人
    著:
    石川巌
    著:
    内海敦子
    他4名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    生命エネルギーの奔流が激突するところ、
    「性愛」と「暴力」が鮮やかに描かれる。

    日本における神話研究の最前線を斬新な観点から
    平易に伝える<シリーズ神話叢書>、待望の第一弾!

    神話が人間の本質に関わる物語であるとしたら、
    性愛と暴力ほど人間が人間である所以に深く関わるテーマはないのではないだろうか。
    古今東西、性愛の喜びと悲しみの詩や暴力や死に立ち向かう英雄譚は人々を魅了し続けている。
    暴力の神話については「メドゥーサ」から南米の「インカリ神話」まで
    性愛の神話については「お菊」譚から「ドゴン神話」まで、
    互いが重なりあって存在している情景を丹念な調査と研究から明らかにする。

    【目次】
    1:南郷晃子「花の名を持つ女:むごく殺されるお菊、お花をめぐって」(日本)
    2:斧原孝守「暴虐の巨神と原初夫婦神:中国の古典神話と民間神話の世界から」(中国)
    3:川村悠人「手足で待ちかまえる女根たちと征服する男根たち」(インド)
    4:石川巌「ギムポ・ニャクチクの花嫁:古代チベット土着宗教儀礼説話への招待」(チベット)
    5:内海敦子「インドネシアの神話:秘するべき男女の愛、愛すべきものへの暴力」(インドネシア)
    6:深谷雅嗣「『ホルスとセトの争い』:同性愛と暴力」(エジプト)
    7:松村一男「メドゥーサはなぜペルセウスに殺されねばならなかったのか?」(ギリシャ)
    8:横道誠「グリム兄弟の仕事:ゲルマン神話とドイツの昔話の暴力と性愛に関して」(ゲルマン)
    9:木村武史「双子の妹を求めるオゴの性愛の罪を贖う供犠と再生による世界創造:マリ、ドゴン神話より」(アフリカ)
    10:谷口智子「ラテンアメリカにおけるエロスと暴力:征服のトラウマとしてのインカリ神話と民衆劇」(ラテンアメリカ)
    11:木村武史「ヴァギナ・デンタータとココペリ:豊穣・幸福と恐怖・病・暴力」(北米)
  • 「江戸期はみな性愛におおらかで情愛に満ちていた」――なんてことはなかった!?
    「幸せなカップルの営み」も「性暴力」も描かれる「春画」。
    江戸期の春画をジェンダーで読み替えると見えてくるものとは。

    当時の生理用品を再現し、謎のお香を調合、御呪いも試してみたり……
    江戸の性文化を実際に「やってみ」ながら
    その背景を探る、令和的探求録。

    【江戸期のオナホ、試してみたら、すごかった! 】

    ・なぜ、セックスのときに「イク」と言っちゃうのか?
    ・不完全燃焼のセックスを避けるには?
    ・江戸期のおっぱいはエロくなかったのか?

    などなど、今も昔も変わらない「性愛の悩み」を
    春画と性典物(当時の性愛マニュアル)に探る!

    【目次】
    ・いまなぜ「春画」なの? わたしたちの「性」を考える春画の世界へようこそ
    ・江戸期のムラムラするお香は、本当にムラムラしちゃうのか?
    ・「性器はその人の第2の顔」? 江戸から伝わるアソコと外見の関係
    ・もし江戸期にコンドームがあったなら? 根拠のない6つの避妊法
    ・恋をしたら「ねずみのきんたま」を陰干し……? 江戸期からみんな願掛けが好き
    ・なぜ日本人はキスをするのか? 「キス」を紐解く
    ・江戸期の生理用品「御馬の折り方」再現し使用してみた
    ・江戸期もセックスの痛みに悩んでいた――むかしの潤滑剤をつくってみよう
    ・江戸期に手マンを追求した本がある
    ・セックスの「イク」とはどこへ行く?――性と死の関係性を添えて
    ・なぜアソコに締まりの良さを求めるのか?――江戸期の秘薬を試してみた
    ・相手をメロメロにするには? 江戸期に性のハウツー本が広まった背景
    ・江戸期のインスタントおもちゃを再現してみた
    (ほか)
  • 1,980(税込)
    著:
    大澤真幸
    著:
    木村草太
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    なぜ他のものは捨てられても、
    天皇制だけは捨てられないのか?
    悠久の謎の根幹に挑む。

    天皇とは何か。天皇制は何のために存在しているのか。天皇の家系は、どうして他の家系と比べて特別に高貴なのか。
    こうしたことを誰にも納得できるように説明することは、とてもむずかしい。だがいかにむずかしいとしても、天皇制こそが、日本人である「われわれ」は何者なのか、を理解する上での鍵なのだ。
    天皇制の過去、現在を論じることを通じて、日本人とは何か、日本社会の特徴はどこにあるのかを探究する刺激的対談。社会学者と憲法学者が、誰もが答えられない天皇制の謎に挑戦する。

    天皇制を理解することは、日本社会の中のひとつの政治制度や特殊な文化様式を理解すること(に尽きるもの)ではない。天皇制を見ることは、結局、日本人と日本社会の歴史的な全体を見ることに直結している。──大澤真幸
    天皇制は、天皇・皇族にとっても、日本社会にとっても犠牲が大きく、他方で、それが果たしている法的役割も国民の関心も低い。この制度が存在すること自体が最大の不思議だと言わざるを得ない。──木村草太

    【目次】
    第1章 現代における天皇制の諸問題──象徴、人権、正統性
    第2章 歴史としての天皇制──上世、中世、近世まで
    第3章 近代の天皇制──明治維新から敗戦まで
    第4章 戦後の天皇制──憲法、戦後処理、民主主義
  • 2,310(税込)
    著:
    陶山昇平
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    500年前のイングランド王の生涯を知ることは、
    「暴君」とは何者であるかを知る手蔓となるだろう…

    薔薇戦争による混乱を解決した先王の跡を継ぎ、テューダー朝の第二代国王として即位したヘンリー八世。華やかなルネサンス君主であるはずの彼の治世から決して血なまぐさい印象が拭えないのはなぜなのか。英国王室きっての怪人の生涯に迫った本格評伝。6度の結婚、ローマ・カトリック教会との断絶、忠臣の処刑などで知られる「悪名高き」国王の真実。

    【目次】
    プロローグ テューダー王朝の幕開け
    序章 王子時代――「冬の王」の膝下で
    第一章 フランス遠征――Make England Great Again
    第二章 絢爛たる平和と枢機卿ウルジー
    第三章 離婚問題――国王陛下の重大事案(キングズ・グレート・マター)
    第四章 変貌する王国
    第五章 戦火再び
    第六章 晩年と死
    エピローグ
    関連年表
    主要参考文献

    「トランプと共通点があると名指しされたヘンリー8世。彼こそが本書の主役である。21世紀のアメリカ大統領と16世紀のイングランド王という立場の違いはあれど、両者に共通するのは、強烈なエゴと自己愛である、しかし、エゴと自己愛は政治的人間の動力源でもある。500年の時を経てトランプがヘンリーと重ね合わされたように、いずれ強烈なエゴの持ち主が現れて、世界を再び騒然とさせるだろう。21世紀に生きる我々は、今後も強力な権力を振りかざすエゴイストやナルシシストたちと対峙していかなくてはならない」(「はじめに」より)
  • なぜオリンピック100m走の決勝進出者はアフリカに祖先をもつ人が多く、ノーベル賞はユダヤ人の受賞が多いのか?なぜ貧困国と富裕国の格差は縮まらないままなのか?ヒトはすべて遺伝的に同じであり、格差は地理や文化的な要因からとするこれまでの社会科学に対する、精鋭科学ジャーナリストからの挑戦。最新ゲノムデータを基に展開する、遺伝や進化が社会経済に与える影響についての大胆不敵な仮説。
  • 1,650(税込)
    著:
    中村彰彦
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    戊辰150年、その裏側を抉る。
    「日本の夜明け」に隠れた悲劇の連鎖とは。
    直木賞作家が亡国の時代に生きた無骨な人々の息遣いを丹念に描く、書き下ろし幕末入門。
    「明治維新」という言葉に美しさを感じるのは主に西日本の人々で、関東以北の人々にとってそれは「戊辰戦争」の追憶を呼び起こすものであった。
    一見華やかに見える幕末維新の水面下の状況に焦点を合わせ、そこに秘められた影を明らかにする。
    西郷を討った男はその後どうなったのか。龍馬を切った男の野望とは。
    無責任な理想主義を通した薩軍。
    イメージとは違い、腐敗不正がまかり通り、門閥・身分による差別が歴然としていた長州の奇兵隊。
    そして山川浩・健次郎兄弟により会津藩松平家が名誉を回復するまで。
    史料から読み解かれる、もう一つの幕末維新史。
  • 1,760(税込)
    著:
    小島毅
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    反逆の罪に問われて死罪となった吉田松陰は、明治になって甦り靖国神社に祀られ、教育者としても賞揚されている。西郷隆盛も、時代によって、人によって評価がわかれる。幕末に尊王攘夷を掲げた志士たちの実像は、為政者や時代の空気によって書き換えられる。
    そもそも尊王攘夷とは、中国の儒教から出てきた考え方で、君主の権威を擁護して異民族を国外に排斥することである。幕末の志士たちは、列強の脅威をはらい天皇を担ぎ出して維新を遂行した。やがて彼ら自身が英霊として担がれ、1945年まで生き続ける。志士から英霊へ――継続あるいは転換はどのようにおきたのだろうか。『儒教が支えた明治維新』に続く新・維新論。
  • 1,760(税込)
    著:
    先崎彰容
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    これから先、日本はどうなるのか?どのような国のかたちが皆の幸せになるのか?経済成長だけ追い求めていていいのか?日本人らしさとは何か?天皇制とは?福澤諭吉から保田與重郎、丸山眞男、橋川文三、網野善彦まで、23人の思想家が、自分の喫緊の問題として悩んだ、近代化と戦争、維新と敗戦を軸に、日本の150年を振り返る。思想家の悩みは普遍であり、危機の時代の私たちのロールモデルなのだ。
  • 1,650(税込)
    著:
    ヨハン・ノルベリ
    訳:
    山形浩生
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    いたるところ破滅と悲惨―ニュースやメディアが書き立てるネガティブな終末世界、そんなものは嘘っぱちだ。啓蒙主義思想が普及して此の方、世の中はあらゆる面でよくなってきた。食べ物も増え、衛生設備もぐっと普及し、寿命も延び、豊かさもまし、平和も自由も平等も促進されている。いま必要なのは、この進歩を正しい知識で引き継ぐこと。反グローバリズム運動への批判を展開してきたスウェーデンの歴史家が明解なデータとエピソードで示す、明るい未来への指針。
  • 1,650(税込)
    著:
    山崎雅弘
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    アウシュヴィッツ、南京、ゲルニカ、沖縄、広島・長崎……。軍による市民の大量殺害はなぜ起きたのか。戦争や紛争による市民の犠牲者をなくすことはできるのか。様々な資料と現地取材をもとに、市民の大量殺害を引き起こす軍事組織の「内在的論理」を明らかにし、悲劇の原因と構造を読み解くノンフィクション。未来を戦争に奪われる子どもたちをこれ以上生み出さないために、いまわたしたちにできること。
  • 2016年11月、アメリカの大統領にトランプが選出された。メディアや専門家の予想を大きく覆すものだった。これから世界はどのようになっていくのだろう。日本にはどのような影響があるのだろうか。本書は、予備選からはじまる、この長い選挙のレポートであり、アメリカで何が起こり、何が分断を生んでいるか分析していく。
    著者の渡辺さんはボストンに長く暮らし、民主党、共和党の両陣営のイベントに参加し、さまざまな人にインタビューを試みた。SNSの動向などにも目を配りながら、ナマの声をひろっていく。また大統領選の仕組み、南北戦争時からオバマまでのアメリカの大統領選の歴史、人々の投票行動、どんな利害関係や、思想的心情などがあるのかを分析。専門的には見えない、極めてリアルなアメリカの一側面がわかる。
    トランプの支持者は、プアホワイトのほか、高額所得者の白人も多いという。1950年までのアメリカの栄光を忘れられない人々がトランプを支持している。反トランプ派にしてみれば、暗黒の時代が始まろうとしている。そのような状況下、リベラル派はどのように希望を抱いたらいいのか、対話の可能性はどこにあるのか。一市民であり、移民である著者は全編にわたって問いかけている。
  • シリーズ3冊
    1,3201,650(税込)
    著:
    佐藤優
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    イギリスのEU離脱で揺れるヨーロッパ、泥沼化する中東情勢、「イスラム国」の脅威、世界に広がるテロ・難民問題、覇権国家の思惑、宗教・宗派間の対立……複雑に動く国際情勢を読み解くには、いま「地政学」の知見が欠かせない。各国インテリジェンスとのパイプを持ち、常に最新の情報を発信し続ける著者が、現代を生きるための基礎教養としての地政学をレクチャーする。世界を動かす「見えざる力の法則」の全貌を明らかにする、地政学テキストの決定版!

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