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『歴史、一般財団法人東京大学出版会、1年以内(実用)』の電子書籍一覧

1 ~4件目/全4件

  • 人々は読書という行為にいかなる期待を込め、そしてその期待はいかなる社会的背景で形作られたのか。1930年代、1980年代の中国を対象に「いかに読むか」に対する論争を歴史的に分析する本書は、過去からつながる現在の中国を理解するとともに、これからの読書を考えるものである。


    【主要目次】
    序章 焚書の政治から読書の政治へ――書物をめぐるシンボリズム
    第1章 上海の「グーテンベルクの銀河系」――先行研究・視座・時期設定
    第2章 消費する読者への交錯する期待――読書雑誌とその機能
    第3章 民族を引き上げる読書――国民党の文化運動
    第4章 行動のための読者――左翼にとっての抗戦
    第5章 革命的な読書――連続性のなかの毛沢東時代
    第6章 読書熱の両義性――ポスト文革へのあゆみ
    第7章 未完の「八十年代」――『読書』時代の終焉
    終章 読書の政治学
  • 戦後歴史学が批判すべき対象としていた「戦前」の歴史学について、その出発点を1930年代に生まれた新しい歴史学の潮流のなかに見出す。多様な歴史学が興隆するなか、そこで生まれた歴史学研究会と、それを牽引した歴史家たちがたどった戦中・戦後も射程に入れて、現代の歴史学が切りひらく視座を提示する。


    〈「あとがき」(下村周太郎)より〉
    企画が進む中で、私自身は1932年を問うことが、今を問うことと重なり合う感覚をしばしば覚えた。1932年は歴研が生まれた年であるが、……1932年に第一次世界大戦後の(第一次)「戦後」歴史学の到達点を見て取ることもできようし、第二次世界大戦前の「戦前」歴史学の出発点を見出すこともできる。……「戦後」は即時に認識できるが、「戦前」は事後にしか認識しえない。本書を読んでいると、戦前歴史学と戦後歴史学との断絶・相違だけでなく、両者間の連続・共通にも思いが至る。


    【主要目次】
    まえがき(加藤陽子)

    1 一九三〇年代の歴史学の「刷新」と黎明期の『歴史学研究』(加藤陽子)
    コラム1 確かな「一隅」を築く試み(戸邉秀明)
    2 「宮崎市定」の誕生――一九三〇年代の軌跡(井上文則)
    3 一九三〇年代の歴史系学会と史学史ブーム(佐藤雄基)

    コラム2 昭史会の野郎ども(木下竜馬)
    4 社会経済史学会の創立と一九三〇年代前後の社会経済史研究(馬場 哲)
    5 戦前東洋史学の展開と歴史学研究会の創立者群像(小嶋茂稔)

    コラム3 一九三〇年代の『歴史学研究』にみる地方郷土史家へのまなざし(古畑侑亮)
    6 歴史学研究会と二つの皇国史観――平泉澄・吉田三郎を中心に(昆野伸幸)

    コラム4 「戦前歴史学」における軍事史・戦争史研究の一側面――原種行の研究を例に(三澤拓弥)
    7 両大戦間期フランス歴史学界における危機と刷新――L.フェーヴルの視点から(舘 葉月)

    コラム5 黎明期の西洋史部会――その課題と取り組み(十川雅浩)
    8 「左派外交史学」の曙光――一九三〇年代日本のマルクス主義史家たち(前田亮介)


    あとがき(下村周太郎)
  • 忍者のすべてが、ここにある

    忍者・忍術がはじめて学際的に学問として取りあげられたのではないか――小和田哲男(歴史学者)

    小説を書く前に読みたかった――和田 竜(作家)

    軍略・暗号、また当時の最先端の科学までを操って歴史に見え隠れし、漫画・小説・映画などの題材としても使われる「忍者 Ninja」は、国内ばかりではなく、海外からも注目されている。各分野の第一人者たちが、その実像から虚像までを網羅した忍者研究の決定版。


    【主要目次】
    総説「忍者学とは何か」(山田雄司)

    第I部 忍者の虚実
    第1章 忍術書を読み解く
    一・一 忍術書成立に対する兵法書の影響――『万川集海』と『軍法侍用集』を比較して(福島嵩仁)
    一・二 忍術伝書解説――紀州徳川藩『合武伝法急勌嗅物見の巻』(中島篤巳)
    一・三 兵学書と忍術書における座標型の換字式暗号(吉丸雄哉)
    一・四 伝承された忍術の修行法について(川上仁一)
    第2章 忍者文学から忍者映画まで
    二・一 忍術雑記集――現代日本で忍術を評した人々(酒井裕太)
    二・二 近世実録と忍者――孫子・軍学者・講釈師(高橋圭一)
    二・三 忍者マンガの系譜――忍術マンガからNINJAマンガまで(橋本博)
    二・四 東映忍者史(山口記弘)
    二・五 芭蕉忍者説の周辺(岡本聡)
    二・六 秘術の叙法と視覚情報――昭和三〇年代忍法小説の表現と挿絵(牧野悠)
    二・七 忍者と暗殺――杉谷善住坊と音羽の城戸(クバーソフ・フョ―ドル)
    第3章 現代忍者
    三・一 近代日本の霊術運動と藤田西湖(一柳廣孝)
    三・二 陸軍中野学校と藤田西湖(山本武利)
    三・三 奇術と法術(河合勝)
    三・四 「忍術」への想像力――伊藤銀月と藤田西湖(森正人)
    三・五 「我ならざる我」を働かせる――伊賀忍者は石になる(甲野善紀)
    三・六 実学としての忍者学――防災教育への忍術の活用とその検証(三橋源一)

    第II部 忍者の科学と技術
    第4章 医学・薬学・食
    四・一 忍者の印と息長の効果の医学的検討(小森照久)
    四・二 忍者食の設計デザイン(久松眞)
    第5章 火術
    五・一 忍者の火器・火術(荒木利芳)
    五・二 忍者の情報伝達方法(加藤進)
    第6章 武具
    六・一 隠し武具の世界(近藤好和)
    六・二 弓の種類と目的に応じた射法(松尾牧則)
    第7章 築城と忍
    七・一 伊賀・霊山山頂遺跡と歴史的重層性(伊藤裕偉)
    七・二 伊賀国における中世末・近世初頭の石塔・石仏(竹田憲治)
    七・三 小天狗清蔵について――その活動と天正伊賀の乱後の復興(瀧川和也)

    第III部 忍者の実像を探る
    第8章 合戦戦略と忍者
    八・一 戦国島津氏の忍びについて――「いくさ忍び」の事例と特質(桐野作人)
    八・二 戦国期関東の忍びと特殊武装集団(岩田明広)
    八・三 島原・天草一揆と忍び(山田雄司)
    第9章 伊賀者の成立と各地の忍び
    九・一 天下泰平の構造(藤田達生)
    九・二 徳川幕府伊賀者の成立と展開(高尾善希)
    九・三 弘前藩の忍者が担った北日本の治安維持(清川繁人)
    九・四 福井藩の忍之者を創設した軍学者──井原番右衛門頼文という個性(長野栄俊)
    第10章 公儀隠密・御庭番と江戸期の忍び
    一〇・一 将軍直属の隠密、御庭番の実像(深井雅海)
    一〇・二 伊賀者の町――鮫河橋谷町(福重旨乃)
    一〇・三 江戸時代の伊賀者――一揆探索の隠密御用(深谷克己)
    一〇・四 甲賀の山伏と薬、そして忍術を考える(長峰透)
    一〇・五 彦根藩伊賀歩行の職務とその供給源をめぐって(東谷智)
    第11章 幕末維新期の忍び
    一一・一 忍びたちの明治維新(井上直哉)
    一一・二 幕末維新期の無足人の軍役と生活――伊勢国無足人を事例に(藤谷彰)

    付録 忍術書『軍法間林清陽巻中』と『万川集海』(福島嵩仁)
  • なぜ局地紛争は全面戦争となったのか
    8年にも及ぶ異例の長期戦となった日中戦争、その端緒となった盧溝橋事件、上海、南京での戦いまでを、中国側、日本側の史料をもとに、両国軍の動向、両政府の動静、第三国の動向などを渉猟し、あの戦争の本質に迫る。


    【主要目次】
    はじめに
    1.盧溝橋事件「前史」
    2.盧溝橋事件および「事変」の拡大過程
    3.第二次上海事変
    4.トラウトマン工作

    第1章 北平
    1.7月7日の発砲事件
    2.北平における交渉
    3.第29軍の動向
    4.善後交渉
    5.北平における継続交渉
    6.日本側の反応
    7.中国側の反応
    8.新司令官の着任
    9.陸軍中央部の新方針
    10.蔣介石の反応
    11.引き続く衝突
    12.南京における交渉
    13.天津における交渉
    14.帰平善後における宋哲元の動向
    15.北平における事態の推移
    16.熊斌の入平と冀察側態度の変化
    17.現地日本側対応
    18.廊坊事件
    19.広安門事件
    20.冀察側動向
    21.華北総攻撃

    第2章 上海
    1.諸外国による調停の試み
    2.中国による調停の試み
    3.蔣介石による応戦の決意
    4.蔣介石と各国大使との会談
    5.中ソ交渉
    6.日本側の上海における和平への努力
    7.上海における中国の抗戦準備
    8.上海における外交交渉
    9.南京における外交交渉
    10. 蔣介石による各国大使の招請
    11.蔣介石の速戦即決論
    12.上海戦の誤算
    13.上海から南京へ

    第3章 南京
    1.上海戦と第三国調停
    2.九カ国会議
    3.ドイツ調停案の再検討
    4.英米の動向
    5.ソ連の動向
    6.南京陥落と日本側の対応
    7.パナイ号事件と中国側の対応
    8.トラウトマンの再調停
    9.アメリカ仲介への期待
    10.中国側回答案
    11.日本側の内紛と近衛声明の発出

    おわりに
    1.北平
    2.上海
    3.南京

    あとがき
    主要人名一覧

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