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『歴史、二見時代小説文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全387件

  • 三郎兵衛の警護役桐野。
    孫・勘九郎と共に爆死?
    残された三郎兵衛は⋯。

    二十年前の事件に拘る桐野。
    過去を突き放す三郎兵衛に、訳知りに近づき桐野を断罪する謎の男の目的は?
    将軍吉宗は二十年前に⋯⋯。

    二十年前の失敗を今も悔やむお庭番の桐野。昔のことをいつまで⋯と突き放す大目付の三郎兵衛。そこに根来の源八郎なる謎の男が現れ、すべては桐野の謀と断罪し、桐野と三郎兵衛の仲を裂こうとする。なぜ桐野は真相を追いつづけるのか? 源八郎の狙いとは? 二人の思惑が交差するとき、二十年前の将軍吉宗の過去が明らかになる。吉宗は何をなそうとしていたのか?
    好評シリーズ第10弾!
  • 妹の仇を追う若殿が鉢合わせした黒影は、巷で話題の義賊黒猫?

    長屋の大家は若い女義賊。
    住人は癖のある者ばかり。
    妹の仇討ちが巡り巡って、女義賊と長屋の衆と共に、悪党退治に目覚める若殿!

    長屋の女大家と若殿新シリーズ第1弾!

    若殿・結城直次郎は、世継ぎの諍いで殺された妹の仇討ちに出るが、仇は途中で殺されてしまう。下手人は一緒にいた大身旗本の側室らしい? 江戸に出た直次郎は旗本屋敷に潜り込むが、黒装束の影と鉢合わせ。ところが、その黒影は直次郎が住む長屋の女大家で、巷で話題の義賊黒猫だった。仇討ちが巡り巡って、女義賊と長屋の住人ともども世直しに目覚める直次郎の活躍!
  • 信平は初陣の薬売り。
    亡父への想いを胸に江戸の街を行く。

    信平の父は時化にのまれ、江戸を見ることなく逝った。
    信平を見守るのは父の親友。
    懸命に薬売りに励むが、折しも捕物騒ぎが勃発!

    日の本じゅう、津々浦々を旅する薬売りが久々にのどか屋に現れた。時を同じくして、黒四組が探索しているのは「上方訛り」の京から下ってきた悪党だという。なりは越中の薬売りだが、中身は上方からきた悪党どもを探し出すことはできるのか。「おいらたちの真似をするとは、許せねえっちゃ」と気概を示す越中の薬売りたちは果たして手柄を立てることができるか――。

    *本書登場の小料理
    「焼き茄子」
    焼きたての茄子は水につけないで皮をむく。
    熱いので、指のほうを水につけて、手際よく。
    むけたら、へたを切り落とし、箸で四つに割く。
    それを器に盛り、だしが二、濃口醤油が一の割り醤油をかける。
    おろし生姜を添え、糸がきの鰹節をふわりと載せれば出来上がり。
  • 血に染まる菊人形は、心中を装った殺人!
    下手人の思惑とは?

    隠密同心の和田壮平と八森十蔵が下手人二人を捕縛。
    男女を殺めた裏に隠された謎とからくりは何なのか?
    悪事は暴かれるのか?

    北町の爺様こと、八森十蔵と和田壮平は、物売りに扮して江戸市中を探索中、流行りの菊人形に隠された二体の亡骸を発見する。下手人を二人拘束したものの、だんまりを決め込まれては、背後に潜む黒幕を炙り出すことは難しい。そんな折、十蔵は因縁の相手、越前屋茂兵衛を追い、木場の貯木場で勝負を挑む。十蔵と茂兵衛⋯⋯二人のあいだに何があったのか?
    八森十蔵と和田壮平、第4弾!
  • 兄は殺されたんです!
    妹は栄次郎に訴える。
    だが決定的な謎が浮上。

    兄が首吊りしていたそばに血のついた匕首。
    さらに、匕首で刺殺された女の死骸。
    女を刺した上での首吊り?
    だが妹は兄の無実も訴える。

    一橋治済の庶子、三味線の名手で田宮流居合術の達人、矢内栄次郎を若い女が訪ねてきた。首を括って死んだ兄・多吉の件だという。兄は自分で死ぬとは考えられず殺されたと訴える。しかも、首吊りのそばに血のついた匕首があり、三ノ輪で女が匕首で刺されて死んでいるのが判明。多吉は女を刺した上で首を括ったとされた。が、妹は兄の無実も訴える。栄次郎は⋯⋯。

    大人気シリーズ第29弾!
  • 藩主松平若狭介、立つ!
    新シリーズ第3弾

    元家臣を隠密に変えた藩主で老中の若狭介、自ら江戸の世直しに!

    桃源郷にいざなうという、南蛮由来の怪しい煙草や、評判の菓子にも危ない噂。
    黒幕を突き止めるべく、隠密たちが江戸を奔る!

    長屋の店子で世直し隠密の一人、橘左近はガマの油を売る湯島天神で若い娘が男に包丁で切りかかられるのを助ける。そこには危険な南蛮煙草が絡んでいた。男は老舗菓子屋の倅だったが、店の菓子にも怪しい噂。一方、隠密たちの元締め、藩主で老中の松平若狭介は菓子屋の主に騙されそうになるが、そこには黒幕が⋯⋯。そこで若狭介は自ら悪人成敗に乗り出すのだった。
  • 母子の命を狙うのは、理不尽な武家の都合。
    真木登一郎が動く!

    助けを求めて横丁に現れた乳飲み子を抱えた若い娘をいかにして救うのか⋯⋯。
    名門の力とのっぴき横丁の知恵がぶつかり合う。

    のっぴき横丁に「訳あり」の母娘が駆け込んで来た。娘の腕に抱かれた乳飲み子は、さる大名家の落とし胤という。奥女中だった娘は御家相続の争いから我が子の命を守るため、子守りのお縁の長屋に身を隠す。しかし、やがて隠密役とも思われる武士の姿が横丁に現われ、真木登一郎と横丁の住人は母子のために様々ないちろう策を弄して、二人を守ろうと奔走する。

    第11回 日本歴史時代作家協会 シリーズ賞 第5弾!
  • 4つの謎と事件の行方
    重版の快シリーズ第10弾!

    『お富 与三郎』は、木更津から始まった実話だった!
    『篠屋』に現れたおきちの秘められた過去。
    あの「お富さん」はその後、どんな人生を生きたのか?(第一話「お富さん地獄めぐり」)

    「兄の幸太郎は生きている」と篠屋の主・富五郎は突然、綾に告げる。住み込み女中となって働きながら兄を探していた綾は、微かな手掛かりを頼りに兄の痕跡を追う。そんな折、お忍びで綾の前に現われた天璋院(篤姫)がもたらした天佑とも思える話と「その意気じゃ、今度こそ逃してはならんぞ!」の言葉に励まされ、三田聖坂に向かう綾。果たして⋯⋯。(第四話「天璋院様お成り」)
  • 日本医学の父たるべき熱血ウイリス院長を憔悴させたものは――。

    人の顔を観るのは、満天の星を見るようなもの。
    ドクターは薩摩へ行く――
    占い師閻魔堂は大病院(後の東大医学部)の寝台で語った。

    船宿篠屋の綾は実兄大石幸太郎の名を横濱軍陣病院で発見、ウイリス医師に再会しようとしたが、野戦病院の軍陣病院は廃され、ウイリスは新病院の院長になったという。藤堂家上屋敷に建ち上げられたという新病院を捜した。徳川幕府はここに「西洋医学所」をおき西洋医学を普及させたが、明治新政府が「医学校」として復活させ、この「大病院」の院長にウイリス医師を迎えたのである。

    5つの謎と事件の行方――第9弾!
  • 将軍家斉と若様が対決!
    大人気シリーズ第4弾

    番外同心「若様」の出自を見抜いた将軍家斉は奇妙な勝負を挑んだ!

    真に若様が徳川重好の子であれば、家斉の従弟となる。
    若様は、未だ分別のない菊千代を導くため、負けて離されるわけにはいかない!

    番外同心の若様が御三卿清水家で菊千代に拳法を指南していると将軍家斉が屋敷を訪れた。松平定信が柔術の稽古を付けている時間なのに、誰とも知れぬ若者が菊千代の相手をしているのを見て怒り、身柄を拘束させた若様を直々に取り調べる。家斉の尋問に若様は真摯に答え、菊千代を甘やかしてはならないと訴える。死を恐れぬ態度に感じ入った家斉は若様に勝負を持ちかけた。
  • 御家の台所は火の車!
    借財五万両の対策は?
    重ねて無宿人騒動も⋯。

    まずは出費削減策から開始。
    さらに浅間山噴火以来、大量の「無宿人」が江戸に流入し、佐渡金山に売られる人々を大殿が守らんとして⋯。

    横手藩の若き留守居役・椿平九郎は、江戸家老の矢代清蔵に呼ばれた。藩の台所事情が悪く、借財は五万両という。まず商人に対する出費を削減するべく、勘定御用方頭の鈴木との相談となったが⋯⋯。鈴木は、大殿・盛清に出費削減を願い出よという。盛清は、最近また増えてきた「無宿人」対策に力を入れ藩邸内に「人足寄場」をつくり、佐渡金山に売られる無宿人を守るという。

    若き留守居役に2つの難題、好評シリーズ第9弾!
  • 警察小説の匠の時代小説
    新シリーズ第2弾

    重蔵の世話で所帯を持った男に人殺しの容疑。
    窮地で男が悟るのは?

    女房を捨て一緒になる女は幼馴染で商家の妾だが、主が殺され、疑いは男に。
    行先も言わず家を出る女房。
    黙って見守る重蔵の優しさ。

    重蔵が世話をして所帯を持った長吉が、女房を捨てて幼馴染の女、商家の主の妾と一緒になるという。ところが、その主が妾の家の近くで殺されているのが見つかり、現場に長吉の手拭いが落ちていたのだった。疑われる長吉は知らないと言い張るが、なぜそこに手拭いが? 別れ話にもじっと忍ぶ長吉の女房。重蔵の推理が下手人を追い詰め、長吉は己の生き方に目覚める!
  • 江戸城を守る女武芸者!

    本丸大奥に賊が侵入。
    女の園を守る別式女が捕らえた賊の目的は?

    大力無双にして身の丈六尺、剣はもとより槍も遣う《葵》。
    噂の女と出会う三郎兵衛、姿の違いに唖然とするが、闘う強さは圧倒的だった!

    大目付相役の稲生正武から「大奥に賊が侵入した」と聞いた松波三郎兵衛は「城の本丸に賊、と一緒」と稲生を責めるが、賊は大奥を護る別式女が捕らえたという。その後、宿下がり中のその別式女、千鶴と町場で出会った三郎兵衛は、彼女が何者かに襲われる現場に巻き込まれるが、その圧倒的な強さに唖然とする。千鶴を狙う者と大奥の賊との関わりは?
    好評シリーズ第9弾!
  • 不景気を吹き飛ばせ!
    新シリーズ第2弾

    老中の元家臣たちは今、長屋の店子にして隠密。
    悪を痛快に懲らしめる。

    江戸評判の親切な質屋は、クジで当たると大金が入る招福講でも人気だが⋯⋯。
    裏で金儲けに走る質屋から根こそぎ金を奪う大仕掛け。

    日本橋田所町の裏長屋は、世間の長屋とは反対に、毎月晦日になると大家が店子に手当てを支払う。実は大家をはじめ店子全員、老中松平若狭介の元家臣で、悪を懲らしめる隠密だった。不景気風が吹き荒れる江戸で、親切な質屋として町中の皆に頼られる津ノ国屋。一方でクジが当たると大金が入る「講」もやっていたのだが、これがいかがわしく、隠密たちの出番となって⋯⋯。
  • 料理人の腕くらべ再び。
    二十年前には父時吉が、こたびは二代目千吉が。

    江戸で指折の名店、三役格の旬屋のあるじ幾松と競う千吉。
    腕くらべの結末は?
    さらに幾松からの思いがけぬ申し出を受けた千吉は…。

    かつて江戸の料理人による腕くらべがあった。通人の遊びとして年に一度行われていた。料理人を二人呼び、どちらの料理が勝るか判じて勝ったほうにほうびを与えるという通人らしい遊びだ。その後、料理人の数を増やし大がかりな腕くらべが……。もう二十年前の話だ。これに父の時吉が出て勝った。そして今、二代目の千吉に白羽の矢が立てられて……。

    《本書登場の小料理》
    ・大根餅
    大根おろしに細かく刻んだ干し海老を加え、片栗粉と塩を入れて火にかけ、粘り気が出るまで練る。これを広げ、こんがり焼き上がったら、食べやすい大きさに切り、醤油で食す。
    (一口大に分けてもよい)
  • あの村を助けられるか――

    逃げきろうとする悪人。
    させぬと追う隠居たち。
    老中も巻き込む仕掛け。

    「自分は被害者」と言いつつ過去の悪行をほっかむり。嘘つき悪徳商人を追う、ご隠居と和馬の乾坤一擲、幕府を舞台に仕掛ける罠!

    ご隠居・吉右衛門は、小田原藩の災害復興のため現地に。そこで、材木問屋「飛騨屋」の主・徳兵衛と出会う。なぜか憔悴した様子の徳兵衛は、身代をなくして故郷の掛川へ帰る途中だという。そのころ江戸では小普請組旗本・高山和馬が「飛騨屋」と付き合いのある材木問屋「川越屋」の相談に乗っていたのだが、何やらきな臭く……。騙し騙されの仕掛けが巡らされ、悪が暴かれる!
  • 斬るのだ北町奉行を!

    中野播磨守の言霊が、隠密同心壮平を操り…。
    将軍家斉の側近中の側近、中野が和田壮平を刺客に仕立てんと企む。長年の相棒八森十蔵は果たして友の身と奉行の命を譲りうるか!

    北町の爺様のひとり、和田壮平の尋常ならざる振る舞いは、一夜で鎮まりはしなかった。壮平の変貌を伝え聞いた相棒の八森十蔵は北町奉行所へ走り、奉行の永田備後守に、こうまで様子がおかしい理由が他に思い当たらぬとして、壮平が奉行を狙っていると伝えた。永田は即座に中野播磨守の差し金と見抜き人質をとられたに違いないと察して…。友と奉行を護るべく十蔵は…。

    北町の爺様ふたりの友情…新シリーズ第3弾
  • 殺された恋女房に誓う人情十手の新ヒーロー。
    心優しい庶民の味方!

    警察小説の匠の時代小説、新シリーズ第1弾!

    川で見つかった亡骸を追う重蔵が町場で偶然出会う、今にも倒れそうな爺さんと同じ裏長屋で隠れ暮らす女。
    絡む運命の糸を手繰ると…。

    目の前で恋女房を破落戸に殺された重蔵は、悪党が一人もいなくなるまでお勤めに励むことを亡き女房に誓う。それから十年が経った命日の日、近くの川で男の骸がみつかる。体中に刺されたり切りつけられた痕があるのだが、なぜか顔だけはきれいだった。手札をもらう同心・千坂京之介、義弟の下っ引き・定吉と探索に乗り出す重蔵だったが…。
    人情十手の新ヒーロー誕生! 感涙必至!!
  • 第11回 日本歴史時代作家協会賞 シリーズ賞受賞

    前南町奉行の矢部定謙、謂れなき罪に抗議して命を賭しての食断ち!

    鳥居耀蔵の策にはめられ、無実の罪で罷免改易され、永預け先の桑名藩で食を断って抗議していた矢部定謙の死の報が届いて…。
    シリーズ第4弾!

    三千五百石の大身旗本・真木登一郎が突如隠居して住み着いた神田「のっぴき横丁」に新たな住人が登場。柴崎正次郎という長崎から来た蘭方医だが、道でごろつきに財布や脇差しを盗られ、登一郎に助けられたのだ。柴崎は江戸へ来る途中、桑名藩を通った折、前南町奉行の矢部定謙が鳥居耀蔵に謂れなき罪で罷免・改易され命を賭しての食断ちで抗議していることを知ったという。
  • 早耳番という名の隠密組
    好評シリーズ第8弾

    藩主と世継が怪死して改易となった羽黒藩。
    再興を画す謎の軍学者。

    藩主と世継怪死の真相は?
    異例の改易の裏には何が?
    再興を担う「早耳番」とは?
    再興を妨げているのは誰?
    留守居役・椿平九郎は……。 

    横手藩の若き留守居役・椿平九郎が火事の中から少年を助け出したのが、出羽国角館藩二十万石の支藩、羽黒藩三万石の権藤家の御家再興との関わりの発端であった。折しも権藤家で早耳番なる隠密組の頭であった軍学者・弓削一真が横手藩の大殿盛清に接近、何やら画策しているという。三年前に改易となった羽黒藩再興の援助を盛清に頼んでいるらしい。そこで平九郎は……。
  • 文政七年、武州秋津藩主松平直朝の秘命が下った。事情あって町方で暮らしていた異母妹の吟が、何者かに殺されその責めで江戸家老鎌田三郎右衛門は隠居。藩政は一新、事件から一年後のお庭方への直命であった。改革派の陰謀か? やがて浮かび上がる巨大な影。復権を策す鎌田、復讐を誓う時蔵。はたして真相は?
  • 怒りに駆られると異様な能力を発揮する柳之介は、陰陽師の血を受け継ぐ六千石の旗本の長子。ある日、幕府の御用飛脚が箱根峠で襲われ、二百両が奪われた。報を受けて幕閣に動揺が走り、柳之介に事件解決の密命が下った。やがて探索を開始した柳之介は、小藩を巡る底知れぬ幕府の陰謀を嗅ぎつけることに……。
  • 六千石の旗本津久井家の長子・柳之介は大叔父の一乗寺宣徳から、己れに流れる陰陽師の奇き“血”を知らされた。巨大な悪に出会うと瞬時に心身が“変化”してしまうというのだ。折しも柳之介は友人の八州回りから信州へ運ぶ御用金五千両の警固を頼まれた。途中の上州路には早耳の千寿という巨悪が待ちかまえて・・・・・・。
  • 神君の墨絵と勘定奉行

    切腹の作法を教えて!
    酒席で飴売りの男から左膳は声をかけられ…。

    帰途、店の外で異変が出来。
    五人の異形の黒装束どもが、先程の飴売りを襲っている。
    左膳は迷いなく助けに奔る。
    飴売りと黒装束の正体は?

    来栖左膳は馴染の小料理屋「小春」で客の飴売りから「切腹の作法を教えてほしい」と頼まれた。素人芝居で使いたいそうだ。詳しく教わった飴売りは先に店を出た。左膳も店を出ようとしたところ、外で異変が起きている。五人の異形の黒装束どもが、先程の飴売りを囲んで襲おうとしている。迷わず左膳は助けに奔った。奇妙な形の黒装束どもの正体は? なぜ飴売りを襲うのか?
  • 江戸城総攻撃の前夜、最後の将軍慶喜の命で西郷隆盛の許へ決死行!

    「江戸を無傷で帝に返上!」
    軍馬嘶く敵陣を突破し駿府の西郷に余の意を届けよ。
    勝海舟と西郷の歴史的会談の陰に、怪人「鬼鉄」の奮闘。
    江戸無血開城の陰に天衣無縫の怪人・山岡鉄太郎(鉄舟)

    江戸を無傷で帝にお返ししたい。軍馬嘶く敵陣を突破し駿府の東征軍本営の西郷隆盛参謀に、余の意を届けてほしい――。慶応四年三月一日、最後の将軍徳川慶喜(三十二歳)は、山岡鉄太郎(三十三歳)に命じた。江戸城総攻撃の前夜である。鉄太郎はまず軍事総裁勝海舟に、処刑寸前の薩摩藩士釈放から始まる起死回生の秘策達成への熱い想いを語ると……。
  • 下座見――登城する大名家がどこかいち早く判別する門番の下役のこと

    江戸城大手門で騒動!
    野良犬と子供が城中に。
    一途な子供たちを守る目付筆頭は報われるか。

    怪我人も出て責任は誰に?
    門を守る大名は老中の子息。
    子供らが親の名を告げぬ謎。
    十左衛門を目の敵にする、若年寄の思惑と評定の行方。

    幕府武威の象徴でもある大手門で、よもやの事件。鑑札なしには通過できないそこを、野良犬と犬を追う子供二人が警固の門番らを抜けて城中に。門番は古参の譜代大名家が交代で務める大役だが、今は老中首座の子息が任されていた。さらに、くだんの子供たちを目付筆頭の妹尾十左衛門が預かったことから、なぜか五手掛の評定まで聞かれてしまい、事件はあらぬ方向へ……。
  • 武州秋津藩十二万石の元藩士江守市之進はかつて藩政内紛事件に捲き込まれ、名を時蔵と改め江戸にて貸本屋笛吹堂を商う。故郷を捨てざるを得なかった時蔵の胸中に去来する望郷の念は強い。父母は健在か、姉はどうしているのか? 春──桜は咲き誇り、人々がさんざめく時、一通の文が時蔵に届けられ、それが二十一年前の悪夢をよみがえらせる事となった……。
  • 最初は藩主伊達綱村への隠居勧告事件、次いで実弟村知の領地召上げと隠居処分。なぜか事件の真相は曖昧なまま結着した。これに疑問を持つ監察組織「五城組」の藩士望月彦四郎は、真因を求め仙台へ帰国した。深まる謎と浮上する松尾芭蕉の影。やがて行きつく二十八年前の寛文事件(世に名高い伊達騒動)の知られざる真実。
  • 蓮の花が咲き始める季節、武州秋津藩十二万石の江戸藩邸で鬼役が死んだ。幼君千太郎の食事を毒味した直後である。誰が?何の目的で毒を? 家老鎌田は直ちに全員を禁足し、厳しく取調べるも犯人は不明。しかも藩主は不在。事件が幕閣に知られたら……。苦悩する鎌田と元藩士で貸本屋の時蔵。二転三転する事件の悲劇と真相……。
  • 足掻いた末に開眼した究極の選択、生き様の極意!
    若き門弟の生死は?
    シリーズ第3弾!

    写楽斎ら天然流の一党は、諏訪藩騒動の決着の場に!
    仙太郎、市之丞、乱菊は……。
    若き門弟の平八郎と逸馬は、死を賭した御前試合に臨む。

    内藤新宿に天然道場を開く遥か前、宝暦八年(一七五八)の夏、若き写楽斎、鮎川数馬は京の路地で声をかけられた。暮れ六つに緊急の会合に来いという龍造寺主膳の伝言だ。竹内式部の学塾に幕吏の手が入ったという。だが数馬にはその刻限に、恋仲のお蘭との大切な約束が……。どちらも緊急事態。以来、数馬と仲間、想い人の身に「行きて帰らぬ」大変な日々が続く。
  • 若様に来るべき時が来た!
    南町の名奉行根岸鎮衛が若き日に玄界灘の島で受けた数奇な体験!
    シリーズ第3弾!

    元老中で御三卿絶やす徳川家の出の松平定信は、御三卿清水徳川家の三代目当主菊千代の拳法指南役に番外同心の「若様」を推挙。

    「若様」ら三人の番外同心が九州への遠国の旅から江戸に戻ってきた。南町の名奉行、根岸鎮衛が五十年前に玄界灘の荒海を越えて辿り着いた孤島で受けた彫物について調べたことを報告するためだ。彫物は背負いし者が生まれながらに持てる力を、よりよき形で顕現せしめる祝福の文様――とか。報告を心待ちにしているはずの奉行は、実はさる所に閉じ込められて……。
  • とてつもない悪の臭い!
    商人、盗賊、伊賀の頭と三つの顔を持つ男に、三郎兵衛の捕縛指令が。

    大奥出入りの大店の主は、実は江戸を騒がせる盗賊。
    非道な仕打ちで盗んだ金を、幕閣にばら撒く目的は?
    火盗改が一網打尽に!

    大目付、松波三郎兵衛は、危ない目に遭っていた芸者を救うが、狼藉者は藩の再興を画策する大名家の部屋住みだった。金回りがよくいかがわしいが、調べると、大奥出入りの小間物問屋が後ろ盾だという。ところが、この主は伊賀者の極悪盗賊の頭目で、盗んだ金を幕閣にばら撒き、何やら画策を。三郎兵衛は非道な伊賀者を捕らえるべく火盗改に捕縛を命じるのだった!
  • 日本橋油通町の地本問屋「蔦屋」では今日も「狂歌連」の面々が集まっていた。喜多川歌麿、山東京伝、滝沢馬琴、十返舎一九ら、売れっ子の戯作者、浮世絵師らが、江戸一番の出版人・蔦屋重三郎のもと、庶民を苦しめる老中・松平定信の悪政に痛烈な批判を浴びせていたのである。単なる批判にとどまらず彼らは、権力を笠に着て下々を苦しめる奴らは許せぬと、裏始末に及ぶ。
  • 貸本屋笛吹堂の時蔵は、武州秋津藩十二万石の元藩士であった。それが二十年前の藩政内紛劇から冤罪死寸前のところを家老鎌田に救われた過去を持つ。その時蔵宅へ秋津江戸藩邸から密かに“づなぎ”が入った。藩金不正問題の真偽を、と言う鎌田からの命である。時蔵は直ちに探索を開始した……。父と娘の情愛とあり方を通奏低音に、やがて浮かびあがる“法度”を巡る意外な真相!
  • 天明三年(一七八三)七月、事件は起きた。小間物問屋河内屋主人が殺され、犯人は奉公人達によって蔵内に閉じ込められ、駆けつけた老岡っ引き帆柱の喜平は内に踏み込むが、賊は煙の如く消えていた。衆人の看視下、一体いかにして、姿を消したのか? 手掛かりを探す同心鈴鹿彦馬と帆柱の喜平の焦燥と苦悩。捕物帳と本格推理の結合を目ざす記念碑的新シリーズの誕生!
  • 中山道の奈良井宿から十二歳の梅次郎が一人、江戸へ料理の修業に!

    料理自慢の老舗旅籠の主が中風で倒れ厨には立てない。
    跡取り息子は父から料理を習いはじめたばかり。
    このままでは店が潰れてしまう。

    中山道で江戸から三十四番目の宿場が奈良井宿だ。京からでも三十番目になる。宿場町の外れに料理自慢の老舗旅籠「美杉屋」があるが、主が中風で倒れ厨には立てなくなってしまった。跡取り息子の梅次郎はまだ十二歳、料理を教えはじめたばかりだった。このままでは美杉屋の味が消えてしまう。そんな折、「のどか屋」の常連で幕府の御用を務める「黒四組」の面々がやって来て…。

    *本書登場の小料理*
    ~新生姜と枝豆のかき揚げ~
    新生姜は皮つきのまません切りにし、枝豆は固めに茹でておく。
    揚げるときにも火が入るから固めでよくなる。
    浅いおたまですくったものを鍋肌に沿わせるように入れる。
    固まって浮いてから少しだけ揚げる。
    出して油を切る。
  • 作事奉行の戸田景昭が料理屋の厠で殺された。盆の窪に小さな傷が…。

    細い針で刺されたのでは…。
    誰が何のために殺し屋を?
    なぜ料理屋で殺したのか?
    盆の窪殺人は他にも存在?
    殺し屋の新標的が浮上した。

    矢内栄次郎は薬研堀の料理屋『花むら』で奇妙な殺人事件に遭遇した。向かいの座敷の客で作業奉行の戸田景昭が厠で何者かに殺されたのだ。盆の窪に小さな傷があり、細い針で刺されたのでは……。いったい誰が何のために殺し屋を雇ったのか。なぜ料理屋で殺したのか。盆の窪殺人事件は他にも例があるのか。調べが進むうちに、殺し屋の新たな標的が浮上してきて……。
  • はっけよい…残った!
    金にうるさい興行師の本当の目的は何なのか。

    元相撲取りの岡っ引き熊公は、同じ相撲取りだった男の悪行の証を見つけられるか。
    相撲好きの和馬とご隠居は、興行師の真意を汲めるのか。

    定町廻り同心古味覚三郎と岡っ引きの熊公は、長屋で興行師の龍紋寺半蔵の手下に出くわす。彼らは同じ長屋に住む竹三という図体の大きな子が目当てだった。熊公は昔、相撲取りだった頃、評判の悪かった半蔵を知っていて、竹三を連れ去ったのも胡散臭いと睨む。一方半蔵は金にうるさいとの悪評にもめげず勧進相撲興行のため奔走。相撲で金儲けを目論む半蔵との評判に和馬は?

    和馬は遠山奉行と激突、シリーズ第11弾!
  • 兜跋組副長の松平清之介はひとり組を脱けて悄然と佇む大川端で、大身の侍から声をかけられた。御側御用取次に出世した旧友の上岡真太郎であった。上岡の許に身をあずけた清之介に、ある日、驚愕の真実と密命が告げられた。一方、兜跋組の頭・竜崎沙王には老中水野忠邦から清之介を討ってほしいとの依頼が・・・…。
  • 口入れ屋の庄三郎に拾われた羽州浪人永井新兵衛に、用心棒の仕事が舞い込んだ。一家皆殺しの押し込み強盗が続き、町中が震えあがっているのだ。凶悪な手口は並みの賊とは思えず、背後には、新兵衛が脱藩した藩の御家騒動が絡んでいるらしい。どす黒い奸計を嗅ぎとった新兵衛は、賊たちの手掛かりを求めて佃島へ潜入した・・・・・・。
  • 国許を追われた羽州浪人・永井新兵衛は、ひょんなことから口入れ屋の庄三郎に拾われた。第二の人生は剣の腕を買われての用心棒稼業だ。ある日、不審の者に脅える小伝馬町の大店の主人が助けを求めてやってきた。新兵衛の見立てでは、懲らしめたはずの強盗集団・牙組の残党がまたぞろ動きだしたらしい。今度こそは逃さぬと、新兵衛は覚悟をかためる。
  • 柳橋が勿然と消えた!
    官軍との戦の真只中。船宿『篠屋』の船頭は…。

    江戸城無血開城の下工作に成功した山岡鉄太郎から、西郷隆盛の懐刀益満休之助を横濱の軍陣病院へ運んでほしいと頼まれた。

    慶応四年五月二十日、強風に陣羽織の裾をなびかせ騎馬が駆けてくる。篠屋のそばで馬を止め、ひらりと降り立った。六尺豊かな巨大漢。山岡鉄太郎であった。この三月、東征軍参謀の西郷隆盛に目通りし、江戸城無血開城の下工作に成功していた。山岡は、強風のなか横濱の軍陣病院まで益満休之助を運んでほしいという。益満は西郷の懐刀だが流れ弾を受け破傷風にやられ……。
  • 天子様の護り人と称す八咫烏らが江戸で暗躍。
    将軍の命で俊平は京へ。

    朝幕対立が再熱しはじめた。
    桜町帝と過激派公家の胸に、幕府への不信は未だ根深い。
    天下大乱に繋げてはならぬ。
    桜町帝に拝謁した俊平は…。

    将軍吉宗の影目付・柳生俊平は、吉宗から、ふたたび朝廷と幕府の間を取り持ってほしいと密命を受けた。かつて桜町天皇は、天皇親政と朝廷権威の復活をめざして、尾張藩を介して幕府転覆を目論んだことがあった。その折は柳生俊平の活躍があり、朝幕の抗争も一度は収まったかに見えたが、朝廷の幕府への不信は未だに根深いと吉宗は言う。俊平は密命を受け、京へ向かった。
  • 千両役者を江戸追放か。
    幕府禁令の理不尽に、もう黙ってはいられぬ。

    老中水野忠邦と実弟で兄の威を借る勘定奉行跡部大膳、町奉行鳥居耀蔵は許すまじ。横丁の面々と絵師・歌川国芳が小気味よく反撃する!

    鳥居耀蔵が奉行となって、千両役者の市川海老蔵が奢侈禁止で何度か呼び出され、手鎖を受けてしまった。また芝居を目の敵にしていた老中水野忠邦は火事で焼けた中村座、市村座の再建を許さず、二座はその地から消えた。水野老中の実弟で勘定奉行の跡部大膳が道中奉行の役も賜ったが、仙台藩伊達家ととんでもない事件を起こしたという報が入ってきて……。
  • 「わしはもう江戸を生きるしかね。剣術以外の稼ぎがあるとは思いもしなかった。やってみるべと思う。」──金を掏られて行き倒れた羽州浪人・永井新兵衛を、口入れ屋の庄三郎が救った。口入れ稼業の要諦は、人を見抜く眼力。まるで水面を流れる木の葉のような新兵衛の人柄に惚れたのだ。地獄に仏と、新兵衛は食うため、生きるため慣れぬ仕事に精を出すが……。市井の人情を描いて当代一! 名手が贈る感涙の新シリーズ!
  • 御上の裁けぬ悪党の始末を金で請け負う「兜跋組」の四天王は、訳あって単身、江戸四宿のそれぞれに向かった。折しも四宿は前後して、大塩平八郎と名乗る四人の頭目と軍団に占拠されていた。兜跋組持国天の加藤大吾、増長天の神谷宗光、多聞天の須崎重蔵、広目天の松平清之介は悪党どもといかにして闘うか?
  • 悪党狩りを生業とする浪人集団・兜跋組の四天王を前に、元同心の塙金市郎は、頭目・竜崎沙王と妹・藤華について驚くべき過去を語り出した。弘前藩士を父にもつ深川の置屋の娘・藤華は、潰れた店の借金五十両返済のため十八歳で吉原に身を売った。気風と心意気で吉原一の花魁・藤紫となって名声を得ていたが……。
  • 亜相の丹兵衛と呼ばれ、東海道の宿を荒し廻る極悪非道な賊が江戸に。

    盗賊の凶行と機を一にした謎の旅芸人一座による御法度の「曽根崎心中」で模倣の心中事件が続発の上、不思議な「くの一狐」も出没。

    鶴岡藩の大殿白雲斎老中の頃、東海道を荒し廻る盗賊一味がいた。遠江国見附宿を拠点に東は武蔵国川崎宿、西は近江国大津宿に至る東海道五十三次の宿場で極悪非道な盗みを続けていた。手始めは八年前、大津宿の呉服屋への押込みであった。この亜相の丹兵衛一味の暗躍と機を一にして、謎の旅芸人一座による「曽根崎心中」が人気を博し……。盗賊一味はその後……。
  • 堅物の侍が殿の下命で町の裏長屋の大家に。
    店子は元藩士の隠密!

    瓦版に描かれた奇妙な絵…。
    藩主から真相を探るように仰せつかった元藩士たち。
    隠密に姿を変えた十人が、絵に隠された真相を暴く!

    小栗藩主の松平若狭介から「すぐにも死んでくれ」と言われて、権田又十郎は息を呑むが、平然と落ち着き払い、ひれ伏して、「ご下命とあらば…」と覚悟を決める。ところが、なんと「この後は日本橋の裏長屋の大家として生まれ変わるのじゃ」との下命だった。勘兵衛と名を変え、藩のはみ出し者たちと共に町人になりすまし、江戸にはびこる悪を懲らしめるというのだが……。
  • 将軍実父の威いを背に、新任老中を操りながら経世家・高峰薫堂は……。

    将軍家斉も頭の上がらぬ
    実父一橋治済に気に入られ二十八歳の老中を誕生させいまや「闇老中」と呼ばれて誰も意見を言えぬ存在に!

    横手藩の若き留守居役・椿平九郎の許に今市藩勘定方の竹本弥次郎が藩札の発行について指南を求めてきたのは二カ月前だが、その切腹の報がもたらされた。公儀よりの印旛沼手伝い普請の内命を受け藩札発行を準備したものの藩札新規発行ならずとされ、自刃したという。背後に、将軍の実父の力を受け、闇老中と呼ばれる経世家・高峰薫堂と新任老中大曽根甲斐守の企みが……。
  • 三十年前と同じ通り名の強盗が出没。女剣士・美涼は、養父である旗本の若隠居・本多隼人正に、なぜ配下の目付を使わないのかと詰め寄る。隼人正は、許婚を殺し獄門になったはずの盗賊がまた現れたことに、更に美涼の前に現れた男に不審を抱き、元凶がかつて自分を翻弄した将軍家の息女・佳姫ではないかと疑う。三十年前の決着をつけるべく、隼人正と美涼の豪剣が舞う。
  • 徳川将軍家に連なる名門旗本の次男・松平清之介は武士の一分に懸けて「兜跋組」の頭目・竜崎沙王に単身、闘いを挑んだ。兜跋組とは、法では裁けぬ江戸の悪を賞金と引き換えに仕置する浪人集団である。清之介が一足一刀の間合いに入った刹那、沙王はさりげなく告げた。「このまま死なすにゃ惜しい。俺の組に入れ」
  • 北町奉行所の見習い与力益岡欣吾は、岡っ引きの幽霊橋ノ直十と夜廻りに出たが、浜町河岸で数人の男たちに殺されかけた若い娘を助けた。これが、六千石の大身旗本で定火消の黒谷主計介をめぐる黒い策謀につながっていく端緒となった。欣吾は義兄弟の火消伝次郎などとともに、旗本屋敷に潜む悪に立ち向かってゆく。
  • 身の丈たけを知る料理人と天下を目指す料理人。
    幸せはどちらにある?

    産婆で骨接ぎ医の千晶ちあきに、なぜか夫殺しを頼む内儀。
    夫もまた千晶に妻殺しを…。
    縺もつれた二人の糸をほぐす、吉右衛門きちえもんの幸せ狂言芝居!

    江戸で名の知れた料理屋「まん福」で修行した二人の料理人が、同じ時期に暖簾を出した。一人は寅三とらぞうといい天下一の料理人を目指し高級料理屋「とら福」の主あるじに。もう一人は猪之吉いのきちといい味は確かだが身の丈たけの料理を出す「ぼたん家や」の主に。ある日、寅三の別れた女房との子甲吉こうきちが拐かどわかされ、なぜか身代金千両の要求が寅三のところに。複雑に縺もつれた糸をほぐす吉右衛門きちえもんの狂言とは?
  • 大目付に重大な危機!

    一人は病で出仕できず、一人は毒を盛られて…。
    病の老齢大目付を見舞い、弱々しさに言葉を失うが、抜け荷目こぼしの疑い、また芝居小屋にも出入り?
    真相を追う松波三郎兵衛!

    松波三郎兵衛は相役の稲生正武と、病がちで出仕していないもう一人の相役駒木根正方を見舞うが、その弱々しさに言葉を失う。だが駒木根には大名の抜け荷目こぼしの疑いがあるという。更に駒木根が芝居小屋で大騒ぎしていたとも聞き、疑念が膨らむ。一方、稲生が自邸で何者かに毒を盛られ、危篤に陥ってしまう。三郎兵衛も刺客に襲われ……。この難局を乗りきれるか!?
  • 西国大名に謀叛の噂!
    大目付・三郎兵衛の見えない敵との戦い…

    正月の城中で奇怪な事件。某藩の江戸家老が不審死。
    同じ部屋にいた旗本たちも不審な死を遂げてしまう。
    危機は大目付にも…。

    西国大名に謀叛の動きがあり、幕臣が呼応し、江戸を火の海に……。まことしやかな噂に、大目付・松波三郎兵衛まつなみさぶろべえは捨て置けないきな臭さを感じる。そんな中、正月の城中でとある藩の江戸家老の不審死が取り沙汰され、同じ部屋にいた旗本たちにも疑惑が募るが、彼らもまた不審死を遂げてしまう。噂は本当なのか? 真相を追う三郎兵衛に、またしても刺客たちが襲いかかる!
  • 十年前、旗本二千石本多隼人正は若年寄配下の先手組頭として諸国を探索中、長崎の丸山遊郭で十一歳の禿と出会い、故あって養女とし剣の技を教え込んできた。美しく成長した男装の美剣士・美涼は、深川八幡で破落戸の喧嘩に出くわし、助けた男は島帰りだった。これを機に美涼や隼人正の周りに不穏な輩が現れ、見えない敵との戦いが始まり、師父と養女の剣が闇を切り裂く。
  • 人の情けの花が咲き、不思議な縁えにしで結ばれるのどか屋は心ほっこり。

    火事で落命した父の敵討ちをしようと火消しになった双子の兄弟が、大火で親と
    はぐれた双子の姉妹が手伝うのどか屋で出会い……。

    のどか屋のおかみは十数年前、大火のなか、蔵のかげで泣いている双子の赤子あかごを見つけた。赤子は江美えみと戸美とみと名付け、有徳うとくの人、井筒いづつ屋にあずけられた。その十数年後、縁のあるのどか屋を手伝うことに。ここで新たなる縁が結ばれた。双子の姉妹を見初みそめたのは、双子の火消し兄弟。兄は竜太りゅうたで弟が卯之吉うのきち。二人の父はかつて火事にて落命。その敵討ちを志したというのである。

    *焼き牡蠣飯かきめし*
    牡蠣は大根おろしをからめて生臭さを取り、鍋に油を敷いて牡蠣を焼き、酒1、味醂2、濃口醤油1、一味唐辛子少々を加えた焼きだれを加えるのが骨法。
    ほかほかのご飯に焼き牡蠣を載せ、焼きだれをかけて葱と針柚子を散らす。
    (本書より)
  • 江戸は神田にある通称のっぴき横丁。
    そこには家出した殿さまはじめ、のっぴきならなくなった人がやってくる。

    江戸は神田にある一本の横丁。そこはのっぴきならなくなった人がやってくる通称「のっぴき横丁」だ。横丁で暮らすのは、藪医者、公事師、金貸し、代書屋、鍵屋、拝み屋、口利き屋、謎の老夫婦などなど。次は勘定奉行か町奉行と目された三千石の大身旗本真木登一郎は、ある日、城から帰るや突如、隠居を宣言。移り住んだのは、神田のっぴき横丁に借りた二階屋。のっぴきならない人たちが〈よろず相談〉に訪れる横丁には心あたたまる話があふれ、なかには大事件も!?

    新シリーズ第2弾!
  • どえらい大物が浮上!
    幕閣の誰も手が出せぬ中野播麿守なかのはりまのかみの黒い企み。

    目付遠山景晋とおやまかげくにの失脚を策し息子金四郎きんしろうに刀を抜かせよ。悪しき策謀を阻止せんと、八森十蔵やもりじじゆうぞうと和田壮平わだそうへいは……。
    更に二人を待つ未曾有みぞうの謎。

    小納戸頭取こなんどとうどりの中野播麿守清茂なかのはりまのかみきよしげは当年四十七。当代の将軍である徳川家斉いえなりの側近中の側近である。家斉には清芝の他に二人、格別に目を掛ける寵臣が存在した。水野出羽守忠成みずのでわのかみただあきらと林出羽守忠英ただふさだ。当年五十の忠英は若年寄、清茂と同じ年の忠英は御側御用取次を務めている。病身の小知恵伊豆の後釜は二人の出羽守のどちらかに違いないと、商人たちは盛んに言っているとか……。

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