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『歴史、コスミック時代文庫、藤堂房良(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~2件目/全2件

  • 大伝馬塩町の長屋を五人の賊が襲ったのは、春の嵐がおさまった暁方のことだった。
    浪人の父親とふたりで住まう娘のお江依は難を逃れ、八丁堀同心・雁木の屋敷に助けを求める。
    雁木親子は長屋に駆けつけるが、部屋の中は血だらけ。そして、賊もお江依の父親もひとの姿はかき消えていた……。
    行方知れずとなった父親を案ずるお江依は、息子の雁木百合郎に岡っ引きの見習いをさせてくれと申し出る。
    定町廻りの務めに付き従いながら、父の行方を探ろうというのだ。
    男の形をして江依太と名を変えたお江依は、百合郎の追う役人殺しの探索を手伝うことになるのだが…。
    美貌の江依太と厳つい百合郎、奇妙な二人組が凶悪犯を追う!
  • 痩身長躯、目もと涼しく苦み走った二枚目。墨染めの着物の背中に描かれた髑髏は、人間いずれこうなるという覚悟の徴だという。船宿『茂登美』の居候・室賀竜之介は、人呼んで『一丁咬(いっちょかみ)の旦那』。一丁咬とは、何にでも首を突っ込まなければ気が済まない質のことだ。備前国佐神藩の世継ぎでありながら、ゆえあって浪人に身をやつしているが、その事情はわからない。腹を滅多刺しにされた屍体が大川に浮いた。事件の発見者になった竜之介は、このところ同様の殺しが続いていることを知り、北町奉行所定町廻り同心・香取榮之進の事件探索に首を突っ込むことに…。鞍馬撃心流の遣い手が迫る下手人どもの正体とは? 書下ろし時代活劇。

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