『歴史、文春文庫、1001円~(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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人口を制する者が、世界を制してきた──
ロンドン大学・気鋭の人口学者が“人口の大変革期”に当たる直近200年を叙述。全く新しい教養書の誕生。
・産業革命のもといち早く人口を増加させた英国は、植民地政策のもと世界の覇権を握った
・猛追するドイツとロシア。人口膨張への脅威が各国を戦争へ駆り立てる
・ヒトラーによる優生学。人口増との大いなる矛盾のゆくえ
・日露戦争に勝利した大日本帝国は、世界の人口大国へ
・超大国アメリカの出現。人種・移民問題を端緒とする翳りとは
・戦後の復興も遂げた日本が、世界に先駆けて少子高齢大国へ陥った本当の理由
・王者・中国の14億人パワー。だが一人っ子政策の後遺症が。インドはいつ追い抜くか
「人口」に対して、「技術革新」「経済」「地政学」「為政者」「戦争」「宗教」「イデオロギー」「移民」「医療の進歩」「女子教育」「自己決定権」などの様々なファクターを掛け合わせ、アカデミックな裏づけのもと一般読者向けに書き下ろした決定版。
解説・堀内勉
※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
五代将軍綱吉の治世――
出世ルートから外れた、大老の嫡男が再起に挑む。
四代将軍徳川家綱の大老・酒井忠清の嫡男、忠挙。将来を約束されたはずの彼の人生は、父の失脚で、突如暗転する。
家格の降格、親族の不祥事、期待した嫡男の早世……。度重なる苦難に抗い、家の存続に奔走、時に喜び、時に悩みながらも、生涯忠勤に励んだ、ある御曹司の等身大の実像に迫る。
幕府吏僚として生きる大名の実像と生存政略!
解説・山内昌之
※この電子書籍は、2009年6月に角川叢書より刊行された単行本の増補版として文春学藝ライブラリーから刊行されたものを底本としています。"" -
「ミミヲキリ、ハナヲソギ……」日本中世の猟奇的風俗の謎に迫る!
なぜ「耳なし芳一」は耳を失ったのか。なぜ豊臣秀吉は朝鮮出兵で鼻削ぎを命じたのか。史料博捜と耳塚・鼻塚の現地踏査の結果、日本史上最も有名な猟奇的習俗に隠された意外な真実が明かされる! 耳鼻削ぎ図版と「爪と指」に関する論考を増補。身体部位から、日本社会の豊穣なシンボリズムを拓いた画期的論考。解説・高野秀行 -
米国で一大センセーションを呼んだ衝撃の書
イエスは平和と愛を唱えた救世主ではなく、剣をとることも辞さない革命家だった――。〈ナザレのイエス〉の弟子たちが遺した文献、史料から、聖書には何が創作され、何が史実から落とされていったかを細密に分析。キリスト教がいかにして世界宗教へと飛躍したかを明らかにし、全米を震撼させた衝撃のベストセラー。解説・若松英輔 -
今世紀最大の火種を解き明かす
二十一世紀最大の火種となる「民族問題」。イスラム研究の第一人者が二十世紀までの紛争を総ざらえ。新時代を生きる現代人の必読書。解説・佐藤優
【目次】
第一章 イメージとしての民族と国家 ―レコンキスタから冷戦終結まで―
1 湾岸戦争とボスニア=ヘルツェゴヴィナ内戦
2 神話・象徴複合としての民族
3 二つのナショナリズム
第二章 イスラム史のなかの民族 ―ムスリムと啓典の民―
1 イスラムにおける民族の系譜
2 レンズを通して見た非イスラム世界
3 ムスリム・キリスト教徒・ユダヤ教徒
4 中東とヨーロッパのキリスト教
第三章 パクス・オットマニカ ―ミッレト制による「諸民族の平和」―
1 オスマン帝国とアラブ独立王朝
2 ボスニア=ヘルツェゴヴィナのイスラム化
3 イスラム国家とヨーロッパ
4 多民族と平和共存
第四章 愛国心か、ナショナリズムか ―ムスリムの見た外国と異民族―
1 ヨーロッパの中のイスラム
2 国名のない国家
3 フランス革命とオスマン帝国
第五章 ムハンマド対マルクス ―資本主義・労働運動・民族問題―
1 クウェートとサウジアラビアの原型
2 「アラブ国家」か、エジプト国家か
3 民族問題と経済問題
4 民族モザイクの変容
5 バルカンの労働運動とアナトリアのアルメニア問題
第六章 「高貴な民」の目覚め ―アラブ人とトルコ人―
1 ミッレトから民族へ
2 「高貴な民」としてのアラブ
3 イスラムから生まれたアラブ意識
4 預言者の正系とアラビアのロレンス
5 中央集権化 対 地方分権化
第七章 イスラム帝国の終演 ―国民国家に向かって―
1 植民地分割か、国民国家の成立か
2 エジプト・ナショナリズムの開花
3 ムスリムからつくられたトルコ人
4 イスラムと複合アイデンティティ
5 ユーゴスラヴィアの「ムスリム人」
終章 民族と国家のリアリズム ―構想と神話―
補論 新しい中東の分割と断層線 ―「境界の破枠」と新バルフォア宣言―
解説 佐藤優 -
商の紂王に仕える箕子は、王朝存続に心を砕くが、周の太公望が遂に商討伐の軍をおこした。古代中国商王朝の滅亡を描く一大叙事詩。
歴史小説家・宮城谷昌光の実質的デビュー作!
六百年に及ぶ栄華を誇る古代中国商(殷)王朝の宰相箕子は、新興国周の勢力に押されて危殆に瀕した王朝を救うため死力を尽す。
希代の名政治家箕子の思想を縦糸に、殷の紂王、周の文王、妲己、太公望など史上名高い暴君、名君、妖婦、名臣の実像を横糸にして、古代中国王朝の興亡を鮮かに甦らせた長篇歴史ロマン。
それまで活動してきた純文学系同人雑誌が終刊することになり、作家としての岐路に立った宮城谷氏が、以前から興味のあった中国の歴史に材を取り、限定500部の私家版で刊行。
そのうちの1部が司馬遼太郎氏の目にとまり、励ましの葉書を受け取る。
その後、名古屋の海越出版社から刊行され、94年3月に文春文庫化。
解説・平尾隆弘
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