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『歴史、憲法・法律、1円~(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全74件

  • シリーズ1336冊
    102549(税込)
    著者:
    佐藤さき
    著者:
    MBビジネス研究班
    レーベル: ――

    さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ))

    【書籍説明】

    悩み事が多い人

    小さなことでも気になってしまう人

    常に何かが気になっている人

    悩んでばかりで気持ちのゆとりがない人

    本書はこのような悩みを抱えている方、改善したいけれども、方法が分からない方に向けた内容になっている。

    私自身がこのような性格であり、対人関係を避けることができない生活の中で、どうにか学びながら練習し、効果があると感じたものを対処法として紹介している。

    簡単にできる方法だからこそ、試してほしい。少なくとも悩み続ける習慣から抜け出す一歩に繋がると信じている。

    この本はタイトルにある通り、小さなことで必要以上に悩むことに注目している。

    悩みを抱えていれば、その悩みの大きさなんて関係ないかもしれない。

    でも、周囲の人が気にしていないのに自分だけが気にしていること、いつまでも気にし続けていることなど、経験ないだろうか。

    このような類の悩みが無くなるのならば、あなたの自由な時間は増えることになる。そして価値ある時間を過ごすことができる。

    私たちが悩んで、存分に考えて、結論を出すことは生きていく上で何度も経験するだろう。

    そしてその時間が必要であることも十分に分かっている。ただ、いつも悩みを抱えていては心も晴れない。

    限られた時間を、ゆとりを持って生活するために、必要以上に悩まない方法をお伝えしたい。あなたの「悩みすぎ」が改善することを願っている。


    【著者紹介】
    佐藤さき(サトウサキ)
    人との付き合い方が苦手、小さいことを気にし、ネガティブ思考になりやすく、ストレスで悩み続ける。
    そこで心理学、哲学と出会い、心理カウンセラーの資格を取得。現在は理学療法士として仕事をしながら、学び続け、明るく楽しい生活へとシフトチェンジ。
    さらなる生きやすい世界を目指している。
  • シリーズ730冊
    99858(税込)
    著者:
    真生麻稀哉
    著者:
    MBビジネス研究班
    レーベル: ――

    20分で読めるミニ書籍です(文章量20,000文字程度=紙の書籍の40ページ程度)
    「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。

    書籍説明文
    発達障害診断を受けるにあたって、当事者が、どうすればいいかを事例を挙げて徹底指導!発達障害は、当事者にも雇用者にも社会にとってもデリケートな問題。トラブル対策完全マニュアルを味方にしよう!

    まえがき
    まず、この本を手に取っている架空の「あなた」の話をしましょう。
    「空気、読めないね」
    「こんなこともできないの?」
    「どうして、そういう考え方をするのか、わからない」
    他人から、こういうことを言われた経験と―
    「頭の中が色んな思考でいっぱい」
    「集中力がない」
    「一度集中すると、寝食何もかも忘れてしまう」
    「努力しても、努力してもうまくできないことがある」
    こんな自分の実感とが、ちかちかちかと点滅して―
    あなたは、「もしかして、俺(私)発達障害かもしれない」という疑いを抱くようになる。

    著者紹介
    真生 麻稀哉(シンノウ マキヤ)
    愛知大学国文学専修卒業。2013年、某マスコミ関係の会社で働いている時に、広汎性発達障害の診断を受ける。障害者手帳3級取得歴1年半。5月に会社を退職。現在は、小説の賞に応募を続ける傍ら、某広告代理店でライターとして勤務中。… 以上まえがきより抜粋
  • 急成長を続けるユニクロ。一方で同社ではサービス残業が常態化、うつ病の罹患率も高い。グローバル企業の実像を追った。

    編集部から ~あとがき~
     ユニクロ(ファーストリテイリング)を記事にするにあたって、柳井正会長兼社長の著作を何冊か読み直しました。『一勝九敗』『現実を視よ』『成功は一日で捨て去れ』……。どれもとても面白い。論理的な思考、理知的な語り口、経営への情熱。正直、日本の経営者でここまで読ませる人は少ない。この企業の強さと独自性をあらためて認識しました。しかし、です。長時間労働の実態や上意下達の企業風土については経済ジャーナリズムとして、ぜひとも指摘しておきたい事柄です。日本発のグローバル企業になる可能性があるからこそ、読者や社会にこの企業の現状を知らせたい、そう考えました。なお同社はこちらの取材要望にきちんと対応してくださったことを明記しておきます。
  • シリーズ140冊
    5831,485(税込)
    著:
    塩田清二
    レーベル: NHK出版新書
    出版社: NHK出版

    認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する
    時代がやってきた!

    視覚、味覚、聴覚などと並び、非常に身近な感覚でありながら、科学的にまだ謎が多く残る分野――それが「嗅覚」である。重度の認知症患者の症状を改善したり、がんの終末期の疼痛を和らげる〈香り〉。これまでの西洋医学では太刀打ちできなかった病状の治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最先端の臨床例からわかりやすく解き明かす。

    ■目次
    第一章 嗅覚のメカニズム~ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
    第二章 <香り>が人体におよぼす作用~アロマセラピーのサイエンス
    第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>~メディカルアロマセラピーの最新研究
    第四章 <香り>の効能を楽しむ~精油の使い方
  • シリーズ14冊
    550968(税込)
    著:
    森田朗
    著:
    土居丈朗
    著:
    山口慎太郎
    著:
    鬼頭宏
    著:
    島澤諭
    著:
    西村周三
    他2名
    レーベル: WedgeONLINE PREMIUM
    出版社: ウェッジ

    【WedgeONLINE PREMIUM】
    昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋【特別版】

    「失われた30年」

    “平成”という時代を総括するときにしばしば用いられるこの言葉にはどこか、“昭和”という時代を礼賛する響きがある。

     たしかに、敗戦後の焼け跡から国を再興し、経済面では、世界首位の米国に肉薄した輝かしい時代だった。そして、バブル崩壊によりその輝きが手からすり抜ける悔しさを味わった時代でもあった。

     高度経済成長期の幻想を追い求め続けた「平成」が終わり、「令和」の時代が幕を開けた今、我々は新たな日本の未来を描くべきだ。

     今や国の基盤となった「社会保障制度」も昭和の時代に形作られた。1946年(昭和21年)公布の日本国憲法に「社会保障」という言葉が用いられたことでその概念が広まり、昭和30~40年代の国民皆保険・皆年金の整備、老人医療費の無料化、児童手当の創設等により制度拡充が図られた。まさに、人口増加と経済成長を下支えに「風呂敷を広げた」時代である。

     「福祉元年」と呼ばれ、現在の社会保障制度体系がほぼ整った73年(昭和48年)、第一次オイルショックが勃発し、高度経済成長は終焉に向かう。それから今日に至るまで、年金制度へのマクロ経済スライドの導入や、高齢者医療費の自己負担率引き上げなど、様々な制度見直しを迫られた。特に、少子化による負担者の減少と、平均寿命の伸びによる給付額の増加は、制度創設当時には想定しきれなかった事態といえる。

     2008年をピークに、日本の総人口は急降下を始めた。現在約1億2500万人の人口は、2100年には6000万人を下回り、半分以下となる見込みだ。人口増加を前提とした現行の社会保障制度は既に限界を迎えている。昭和に広げすぎた風呂敷を畳み、新たな仕組みを打ち出すときだ。

     社会保障に「特効薬」はない。だが、昭和的価値観から脱却し、現状を受け入れることで、その糸口が見えてくる。これから示す「処方箋」が、新たな時代の社会保障へとつながっていくことを期待する。

     月刊誌『Wedge』2021年5月号(4月20日発売)の特集「昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋」に同誌22年8月号(7月20日発売)の「子育て支援」や「女性活躍」を“理念"や“主観"だけで語るな」(東京大学大学院経済学研究所教授・山口 慎太郎氏、京都大学公共政策大学院 教授・奈良岡 聰智氏)の記事を加えた特別版です。

    Part 1:介護
    介護職員が足りない! 今こそ必要な「発想の転換」
    編集部
    Part 2:人口減少
    新型コロナが加速させた人口減少 “成長神話"をリセットせよ
    森田 朗(東京大学名誉教授)
    Part 3:医療
    「医療」から「介護」への転換期 “高コスト体質"からの脱却を
    土居丈朗(慶應義塾大学経済学部教授)
    Part 4:少子化対策
    「男性を家庭に返す」 これが日本の少子化対策の第一歩
    山口慎太郎(東京大学大学院経済学研究科教授)
    Part 5:歴史
    「人口減少悲観論」を乗り越え希望を持てる社会を描け
    鬼頭 宏(上智大学経済学部名誉教授)
    Part 6:制度改革
    分水嶺に立つ社会保障制度 こうすれば甦る
    島澤 諭(中部圏社会経済研究所研究部長)
    COLUMN:高齢者活躍
    お金だけが支えじゃない 高齢者はもっと活躍できる
    編集部
    Part 7:国民理解
    「国家 対 国民」の対立意識やめ真の社会保障を実現しよう
    西村周三(京都先端科学大学経済経営学部教授)
    SPECIAL_OPINION
    「子育て支援」や「女性活躍」を“理念"や“主観"だけで語るな
    Part 1:少子化対策は将来への「投資」 エビデンスに基づいた政策を
    山口慎太郎(東京大学大学院経済学研究科 教授)
    Part 2:日本に蔓延る女性差別意識 「女性活躍」を名ばかりにするな
    奈良岡聰智(京都大学公共政策大学院 教授)
  • 1,980(税込)
    著者:
    宋恵媛
    著者:
    望月優大
    撮影:
    田川基成
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    〈密航〉は危険な言葉、残忍な言葉だ。だからこれほど丁寧に、大事に、すみずみまで心を砕いて本にする人たちがいる。書き残してくれて、保存してくれて、調べてくれて本当にありがとう。100年を超えるこのリレーのアンカーは、読む私たちだ。心からお薦めする。
    ――斎藤真理子さん(翻訳者)

    本書を通して、「日本人である」ということの複雑さ、曖昧さ、寄る辺のなさを、多くの「日本人」の読者に知ってほしいと切に願います。
    ――ドミニク・チェンさん(早稲田大学文学学術院教授)

    【本書の内容】
    1946年夏。朝鮮から日本へ、
    男は「密航」で海を渡った。
    日本人から朝鮮人へ、
    女は裕福な家を捨てて男と結婚した。
    貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。

    朝鮮と日本の間の海を合法的に渡ることがほぼ不可能だった時代。それでも生きていくために船に乗った人々の移動は「密航」と呼ばれた。

    1946年夏。一人の男が日本へ「密航」した。彼が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる。手がかりにしたのは、「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群。

    「きさまなんかにおれの気持がわかるもんか」

    「あなただってわたしの気持はわかりません。わたしは祖国をすてて、あなたをえらんだ女です。朝鮮人の妻として誇りをもって生きたいのです」

    植民地、警察、戦争、占領、移動、国籍、戸籍、収容、病、貧困、労働、福祉、ジェンダー、あるいは、誰かが「書くこと」と「書けること」について。

    この複雑な、だが決して例外的ではなかった五人の家族が、この国で生きてきた。

    蔚山(ウルサン)、釜山、山口、東京――
    ゆかりの土地を歩きながら、100年を超える歴史を丹念に描き出していく。ウェブマガジン『ニッポン複雑紀行』初の書籍化企画。

    【洗濯屋の家族】
    [父]尹紫遠 ユン ジャウォン
    1911‐64年。朝鮮・蔚山生まれ。植民地期に12歳で渡日し、戦後に「密航」で再渡日する。洗濯屋などの仕事をしながら、作家としての活動も続けた。1946-64年に日記を書いた。

    [母]大津登志子 おおつ としこ
    1924‐2014年。東京・千駄ヶ谷の裕福な家庭に生まれる。「満洲」で敗戦を迎えたのちに「引揚げ」を経験。その後、12歳年上の尹紫遠と結婚したことで「朝鮮人」となった。

    [長男]泰玄 テヒョン/たいげん
    1949年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校、上智大学を経て、イギリス系の金融機関に勤めた。

    [長女]逸己 いつこ/イルギ
    1951年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校を経て、20歳で長男を出産。産業ロボットの工場(こうば)で長く働いた。

    [次男]泰眞 テジン/たいしん
    1959‐2014年。東京生まれ。兄と同じく、上智大学卒業後に金融業界に就職。幼い頃から体が弱く、50代で亡くなった。
  • 日本国憲法はGHQによる“押しつけ”だったという議論がある。
    はたしてどうなのか。
    著者は、本田技研において、国内外の自動車産業に関わるルール作りに参画し、
    『なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ?ルールメーキング論入門?』の
    著書もあるビジネスパーソン。日本国憲法をひとつのルールと見なして、当時の英文資料を読み解きながら、その制定過程を探っていく。
    そこには吉田茂、マッカーサー、白洲次郎などルールメーカーたちの利害調整のドラマがあった。
    ルールメーキング論から見た、日本国憲法制定の舞台裏。
  • 伝統中国は訴訟だらけだった!

    訟師とは人びとの訴訟を助けた者たちである。彼らは狡智にたけた悪党とみなされ、清代では職業として訴状を代作しただけで、しばしば死刑一歩手前の重刑が科せられた。しかし実際には、それは中国国家が自ら生み出した鬼子であった。宋代以降、訴訟が多発する健訟社会となったのだが、伝統的な政治思想と訴訟制度そのものが逆に人びとに訟師を必要とさせたからである。また訟師には訟師であることに誇りを持つ者さえいた。訟師の全体像を中国史と世界史のなかで初めて明らかにする。 【目次】序章 訟師というカギ/第1章 悪訟師のイメージ/第2章 訟師有用論/第3章 伝統中国の訴訟制度/第4章 訴状への虚偽と誣告の書きこみ/第5章 私代書の容認から処罰へ/第6章 積慣の訟棍/第7章 名士と犯罪者のあいだ/第8章 北京への直訴/第9章 世界史のなかの訟師/第10章 江戸との相違/第11章 訟師自身による訟師観/第12章 訟師の終焉/終章 現代中国の訴訟制限/あとがき
  • 【内容紹介】
    2024年度・前期連続テレビ小説「虎に翼」のモデルは、日本初の女性弁護士の一人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長・三淵嘉子(みぶち・よしこ:主演・伊藤沙莉、脚本・吉田恵里香)。本書では、三淵嘉子の生誕から晩年までの生涯と、嘉子とともに歩んだ家族、友人、同僚たちについて紹介する。
    1914年、父・武藤貞雄の赴任先のシンガポールで生まれた嘉子。東京に戻ってからは「何か専門の仕事をもつ勉強を」という教育方針を受けたことから、明治大学専門部女子部を経て法学部に編入、高文司法科試験に合格し、女性初の弁護士となる。その後は結婚して1児を設けるも、夫が戦病死してしまう。逆境の中で、子どもを育てながら戦前は認められなかった女性裁判官を目指すことに。そして判事補に任命されてからは名古屋への単身赴任、帰任後の再婚を経て、女性初の裁判所長になる。そんな嘉子が生涯を賭して成し遂げたかったこととは何だったのか。「女性活躍」が求められる今にあって、その先駆者の生涯が今、明らかになる。

    【目次】
    はじめに
    第1部 三淵嘉子の生涯① 学生時代・弁護士編
     第1章 誕生から高女まで
     第2章 明治大学女子部法科の時代
     第3章 試験に合格、弁護士となる
     第4章 戦時下・戦後の苦労
    第2部 裁判官編
     第5章 裁判官となる
     第6章 「女性初」の判事として
     第7章 家庭裁判所へ
     第8章 「女性初」の裁判所所長として
     第9章 退官とそれから
    第3部 三淵嘉子をとりまく人々・場所・事柄
    おわりに
  • 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

    身近な疑問や悩みを法律的に考えて解決!!

    ドラえもんのまんがを読みながら、初歩的な法律の知識を学ぶ事ができる、まさに法律についての小学生のための入門書です。「どうして親は学校に行かせようとするの?」 「いじめを注意したらぼくまでいじめられそう・・・。見て見ぬふりはよくないよね?」 「友だちとの写真。私の判断でネットにあげてもいいかな?」など、子ども達の日常生活の中の疑問に対し、弁護士の先生の監修に基づき、法律的にわかりやすく解説する形式で構成しています。まんがの内容に沿って、法律の基本的な考え方や家族関係、友だち関係、学校生活、お金、地域社会、動物や自然、プライバシー権、労働まで、幅広くシチュエーション別に章立てし、読者の身近な疑問や悩みを法律的に解決します。読者が法律的な視点から物を見る事を学び、論理的思考力を養う事ができる学習本です。

    ※この作品はカラーが含まれます。
  • インドに関する本を一冊読むなら、この本を読んでほしい。
    ――ギーター・アーナンド(ピューリッツァー賞作家)

    2013年夏、ムンバイでマイクロファイナンスを扱うNPOを運営する著者は、融資を求めてやってくるある人々の存在に気づく。市街地の端にあるデオナールごみ集積場でお金になるごみを集め、それを売ることでその日暮らしをするくず拾いたちだ。

    絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物でもあるそのごみ山は、20階建てのビルほどの高さになる。腐った食べ物、古い端切れ、割れたガラス、ねじ曲がった金属、ときには赤子の死体、花嫁の遺骸、医療廃棄物など、あらゆる夢の残骸がそこに行きつく。誰の目にも見えるところにありながら、誰の目にも見えていない広大なごみの町。著者と住民との8年以上にわたる長いつきあいが始まる。

    ごみ山が放つ有害な後光(自然発生する火災、都市の上空を覆う有毒ガス等)が目に見えるかたちをとり、無視できなくなるにつれて、市当局による管理の動きも露骨になっていく。その影響を受けるのは当然、そこで生きる人々だ(そもそもこの地区の起源は19世紀末、植民地時代の感染症対策にある)。これまで以上に足場が脆くなるなかで、ある四家族の生活を著者は追い続けた。とりわけ注目したのが、10代の少女ファルザーナー・アリ・シェイクだ。彼女はごみ山で生まれ、そこで愛を知り、子をもうける。悲劇的な事故にまきこまれながらも。

    彼女らの目を通して、最も荒涼とし腐臭に満ちた場所であっても、美や希望、愛が花開くことを私たちは知ることになる。同時に、グローバル資本主義が最も脆弱な立場にいる人々にどのような影響を与えるのかも知るだろう。

    〈いまや彼らは、目に見える世界に戻るために闘っていた。その姿を見せるために闘っていた。姿を見せる相手とは、すぐそばにいた彼らを避けてきた人々、くず拾いをひき殺す事故に責任を負うべき人々である〉

    著者は記す。この地で生まれる物語がまるで非現実的な気がしたとしても、その大半は現実である。そしてそれはごみ山で暮らす人々の物語であると同時に、どこにでもある物語なのだと。

    行き場のない核のごみ、不法投棄や環境汚染、連鎖する貧困、新生児遺棄、メガイベントの裏で排除されるホームレス……。日本で起きていることと、ふと重なる瞬間が訪れるはずだ。不思議な既視感を覚える、寓話的ノンフィクション。
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    法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「幕府法と藩法」。
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    法学者、歴史学者、教育者、宗教家である知の巨人・廣池千九郎が著した東洋法制史関係の著書である。
    「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収。
    世界平和と人類の幸福を実現するための「モラロジー(道徳科学)」を創始した法学者廣池千九郎氏の遺著である本書は、「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収する。
    【目次より】
    序 廣池千太郎
    東洋法制史序論 東洋於ける法律と云ふ語の意義の研究
    序 穂積陳重 戸水寛人
    緒言 凡例
    第一章 序説
    第二章 中国に於ける法律と云ふ語の意義
    第三章 中国に於ける法律と云ふ語の意義と中国に於ける善の根本実質
    第四章 中正、平均が天道に一致すと云ふ観念の結果によりて、法律は直に天道に一致すとの観念を生ぜし事を論ず
    第五章 法律は天道に一致するものなりとの観念より、聖人の命令并に其制定せる法律は直に其理想的法律として認めらるるに至りし事を論ず
    第六章 中国に於て聖人の命令并に其制定せる法律が中国の理想的法律として用ゐらるる結果、普通凡庸の主権者の命令并に其制定せる法律が亦之に準ぜらるるに至りし事を論ず
    第七章 中国に於て人為法律の闕点を救済する方法
    第八章(上) 中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想
    第八章(下)中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想に淵源せる政治上法律上の各種の現象
    第九章 日本に於ける法律と云ふ語の意義
    第十章 結論
    中国古代親族法の研究
    緒言
    第一章 親族と云ふ文字の意義
    第二章 親族関係の発生及び消滅
    第三章 親族の範囲
    第四章 親等制度
    第五章 親族関係の効果
    第六章 家
    第七章 宗族
    第八章 姓氏
    中国喪服制度の研究[中国親族法外篇]
    緒言
    第一章 喪服制度の起原
    第二章 喪服制度の沿革
    第三章 喪服制度の立法上の基礎
    第四章 喪服制度の形式
    第五章 喪服著除の順序
    第六章 喪服制度の運用
    第七章 著服の効果
    第八章 著服制度は法律上の人格を定むる標準なる事を論ず
    韓国親族法に於ける親等制度の研究
    自序
    第一 親等の意義
    第二 中国法に於ける親等制度の概要并に日本に於ける其概要
    第三 韓国の親等制度の他の東洋諸国のそれと異なる要点

    第九 韓国親族法に於ける行列の制度
    第十 結論

    解題 内田智雄
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    主に永青文庫所蔵の熊本藩法制史料の中から、「刑法草書」を中心に刑事関係の基礎的史料を選び、解題を付して編集。2部構成で、第1部では「刑法草書」の立法、第2部ではその運用に関する史料をそれぞれ翻刻収録した。
    【目次より】

    解題
    第一部
    1 宝暦四年捧呈、同五年施行の刑法草書
    1 御刑法草書 一冊 2 御刑法草書 一冊
    2 宝暦十一年施行の刑法草書の草案
    1 堀平太左衛門起草の試案 一冊 2 第一次草案ならびに編纂委員意見 四冊 3 第二次草案ならびに編纂委員意見・付札例書 三冊
    3 暦十一年施行の刑法草書 三冊
    4 天保十年施行の御刑法草書附例 二冊
    附録 刑法新律草稿 一冊
    第二部
    1 熊本藩刑律和解及御裁例 四冊 2 参談書抜 一冊 3 御刑法方定式 一冊 4 旧章略記 一冊(抄録) 5 死刑一巻帳書抜 一冊 6 除墨帳 一 冊(抄録) 7 小盗笞刑 一 冊 8 益田彌一右衛門上書堀平太左衛門返答之書付 一 冊 9 肥後経済録 一 冊(抄録) 10 隈本政事録 一 冊(抄録) 11 肥後物語 一 冊(抄録) 12 通俗徒刑解 一 冊(抄録) 13 銀台遺事 一 冊(抄録) 14 肥後熊本聞書 一 冊(抄録) 15 拷問図 一巻
    第一部
    1 宝暦四年捧呈、同五年施行の刑法草書
    1 御刑法草書(宝暦四年捧呈) 2 御刑法草書(宝暦四年捧呈、同五年施行、施行中随時修正増補)
    2 宝暦十一年施行の刑法草書の草案
    1 堀平太左衛門起草の試案
    律艸書
    2 第一次草案ならびに編纂委員意見
    御刑法例書  御刑法艸書 盜賊・人命  御刑法艸書 訴訟・詐偽・受贓・関津・捕亡・犯姦  御刑法艸書 闘殴・雑犯
    3 第二次草案ならびに編纂委員意見・付札例書
    御刑法例書   御刑法草書 盗賊・詐偽・奔亡・犯姦   御刑法草書 闘殴・人命・雑犯
    3 宝暦十一年施行の刑法草書
    刑法例書   刑法艸書 盗賊・詐偽・奔亡・犯姦   刑法艸書 闘殴・人命・雑犯
    4 天保十年施行の御刑法草書附例
    御刑法草書附例 乾 名例・盗賊・詐偽  御刑法草書附例 坤 奔亡・犯姦・闘殴・人命・雑犯  附録 刑法新律草稿
    第二部
    1 熊本藩刑律和解及御裁例 2 参談書抜 3 御刑法方定式 4 旧章略記(抄録) 5 死刑一巻帳書拔 6 除墨帳(抄録) 7 小盗笞刑 8 益田彌一右衛門上書堀平太左衛門返答之書付 9 肥後経済録(抄録) 10 隈本政事録(抄録) 11 肥後物語(抄録) 12 通俗徒刑解(抄録) 13 銀台遺事(抄録) 14 肥後熊本聞書(抄録) 15 拷問図
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  • 民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書の主たる目的は、スンナ派イスラーム実定法(fiqh)、とくに財産法の中で、従来の研究によって満足な説明を与えられてこなかったり、研究者の間で議論の的になっている規定を、ヒジュラ暦二世紀・西暦八世紀から三・九世紀初めの学派成立期あるいはそれ以前に溯って説明することである。

    【目次】
    序論
    第一章 シャリーアとフィクフの概念と学派の成立
    第二章 所有権の構造
    第一節 アインとマンファア 第二節 果実の概念 第三節 使用価値の法的性質 第四節 補足
    第一部 契約の効力
    第一章 総論
    第一節 効力から見た契約の分類 第二節 契約の取消と解除
    第二章 不成立の契約
    第一節 定義と法律効果 第二節 マーリク派における無効の概念 第三節 当事者の能力 第四節 目的物の適格性 第五節 引渡が完了していない物の転売
    第三章 無効な契約
    第一節 総説 第二節 リバー 第三項 メディナ学説 食料の交換 第三節 射倖性 第四節 無効な約款マーリク派を中心として 第五節 強迫 第六節 シャーフィイーにおける無効の概念 第七節 公益に反する契約
    第四章 効力未定の契約
    第五章 有効だが拘束力のない契約
    第一節 詐欺 総説 第二節 売買契約における詐欺による取消と瑕疵選択権 第三節 売買以外の契約における詐欺
    第四節 詐欺を含む特別な売買
    第二部 民事責任
    第一章 総論
    第一節 ダマーンの意義 第二節 ダマーンの負担の基準の概要
    第二章 加害行為
    第一節 直接損害と間接損害の理論 総説 第二節 ハナフィー派の理論 第三節 マーリク派の理論
    第三章 責任占有
    第一節 総説 第二節 侵奪 第三節 特定物売買における危険負担
    第四章 預託占有
    第一節 総説 第二節 踰越と懈怠 第三節 各法律行為における責任
    第五章 害の法理
    第三部 法制度各論
    第一章 有償解放契約
    第一節 有償解放契約とパラモネー契約 第二節 マーリク派 第三節 ハナフィー派 第四節 シャーフィイー派
    第五節 有償解放契約の社会的意義
    第二章 遺留分制度 「死の病」
    第一節 総説 第二節 死の病制度の起源と展開 第三節 死の病制度における主観的要素 第四節 シャーフィイーの理論 第五節 結論
    第三章 信頼売買
    第一節 制度の趣旨をめぐる従来の学説 第二節 ムラーバハ売買 第三節 タウリヤ売買
    第四章 マーリク派における賃約の解約
    第一節 履行不能 第二節 使用価値の移転と賃約の解約と対価の支払 第三節 合意解約に対する制限
    基本的語彙の説明
    人名一覧
    文献目録

    柳橋 博之
    1958年生まれ。東洋史学者。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は、法制史、イスラーム法。
    著書に、『現代ムスリム家族法』『イスラーム財産法の成立と変容』『イスラーム家族法』『イスラーム財産法』『イスラーム 知の遺産』(編)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    近代法の二大流派の一つ英米法は、その独自性をいつどのようにして獲得したのか? イングランド独自の法体系をなすコモン・ローは大陸法のローマ法継受を始めとするルネサンスの波を受け、近代的に展開したとするメイトランドの画期的論文を中心に、コモン・ローは中世から近代まで一貫しているとする批判論文2篇を収録し、イングランド法の基本性格を浮き彫りにする。

    【目次より】
    凡例
    F・W・メイトランド「イングランド法とルネサンス」
    サー・W・ホウルズワース「新しい法準則 ローマ法の継受」
    S・E・ソーン「イングランド法とルネサンス」
    訳者あとがき
    人名小解説・索引


    メイトランド、F・W
    1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。
    著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    『名公書判清明集』は、南宋の朱熹、真徳秀、呉潜、徐清叟、王伯大、蔡抗など、28人の名公と呼ばれた地方の行政官の訴訟処理の判例集で、12~13世紀の中国の法を知るための最重要史料を読み解く。

    【目次より】
    書判目次
    凡例
    解説
    第一部 取引法篇
    取引法について
    名公書判清明集巻之四 戸婚門
    名公書判清明集巻之五 戸婚門
    名公書判清明集巻之六 戸婚門
    名公書判清明集巻之九 戸婚門(前半部)
    第二部 家族法篇
    家族法について
    名公書判清明集巻之七 戸婚門
    名公書判清明集巻之八 戸婚門
    名公書判清明集巻之九 戸婚門(後半部)
    版本対照表
    あとがき


    高橋 芳郎
    1949~2009年。中国史学者。北海道大学教授。東北大学文学部東洋史学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退。文学博士。
    著書に、『宋-清身分法の研究』『宋代中国の法制と社会』『訳注『名公書判清明集』戸婚門 南宋代の民事的紛争と判決』『名公書判清明集 官吏門・賦役門・文事門 訳注』『黄勉斎と劉後村 南宋判語の訳注と講義』『伝統中国判牘資料目録』(共編)などがある。

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  • この困難な時代に問いかけよう.恣意的な暴力と,制度的な権力をわかつものはいったい何か? ローマ法の〈再発見〉から近代日本にいたる,法と国家の正統性をめぐって繰り返されてきた議論の歴史と,その舞台裏たる秩序創造の隘路.それでもなお,私たちが人間的な生を享受するために論じるべきことは,そこにあるのだ.
  • 私擬憲法には、幕末維新を越えてきた民衆の「こころ」と「からだ」に裏打ちされた夢や希望が映し出されている。(中略)
    明治の憲法草案を、貴重な民俗文化と捉えて、その意味を考えていきたい。
    ――本文より


    明治22年に「大日本帝国憲法」が発布されるまで、日本には国会もなく、憲法もなかった。そして、多くの日本人が自ら憲法を構想した。

    戊辰戦争に敗れた米沢藩士、西南戦争に駆り出された者たち、自由民権運動の担い手たち、地方の豪農、商人……彼らは集まり、書を読み、議論し、政府に建白書(嘆願書)として憲法草案を提出している。

    それら「私擬憲法」は、死刑廃止、男女ともの参政権、天皇リコール論、著名な「五日市憲法」や、明治天皇のブレーン元田永孚のものまで多種多様だ。


    《自分たちらしい国づくりを目指して――。》
    現実は変わらないものではなく、自ら作り上げるもの。
    明治人たちの夢を追う、歴史ノンフィクション。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    18世紀半ばになった幕府の内規集。8代将軍徳川吉宗が裁判,行政の準拠とすべく編纂させたものである。著者のライフワークであった本書は、一部未完であるが、「公事方御定書」の研究書として重要である。その構成の全貌が目次から読み取ることができる。
    【目次】
    序言
    一 『寛政刑典』に対する位置づけ
    1 『寛政刑典」位置づけの二説
    2 菊池駿助氏の『寛政刑典』に対する位置づけ
    3 『寛政刑典』位憧づけ誤謬の原因
    二 『寛政刑典』を町奉行所編纂法典と解する根拠
    1 『寛政刑典』の町奉行所編纂法典の根拠
    2 『寛政刑典』に収録の新規定
    三 『寛政刑典』の成立と廃棄
    1 『寛政刑典』の成立時期
    2 『寛政刑典』の編纂者
    3 『寛政刑典』の実効性
    4 『寛政刑典』の廃棄時期
    5 『寛政刑典』編纂の意義
    四 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その一 古法墨守への執着
    1 形式(体裁)上での対応
    2 実質(内容)上での対応
    五 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その二 宝暦『御定書』に内在する弱点と改正の煩雑
    1 法源としての地位の低下
    2 欠陥刑罰、刑法などの内包
    3 法源の多様性と身分による適用法の差異
    4 既存の法秩序を無視した新法の乱発
    六 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その三「御定書懸」三奉行の多忙と怠慢
    七 宝暦『御定書』を通じてみた近世後半期の幕府裁判法体制の実態
    1 宝暦『御定書』に対する時勢適応、便宜主義的改正
    2 大名、幕府諸奉行、代官などにみられる手限仕置権の拡大、強化
    3 宝暦『御定書』に規定されない佐州水替人足差遣および江戸石川島人足寄場収容といった刑罰の重用
    八 『公事方御定書』研究における今後の課題
    1 課題の領域
    2 寛保、宝暦両『御定書』の定本確定
    3 特定時期における宝暦『御定書』の本文確定
    4 幕府裁判法制史上における寛保、宝暦両『御定書』の位置づけ
    5 明治新政府の宝暦『御定書』に対する評価
    結語〔原稿不完全〕
    あとがき 吉田正志

    服藤 弘司
    1921~ 2005年。法制史学者、東北大学名誉教授。九州帝国大学卒。近世武家法が専門。
    著書に、『幕府法と藩法(幕藩体制国家の法と権力1)』『大名預所の研究(幕藩体制国家の法と権力2)』『大名留守居の研究(幕藩体制国家の法と権力3)』『刑事法と民事法(幕藩体制国家の法と権力4)』『相続法の特質(幕藩体制国家の法と権力5)』『地方支配機構と法(幕藩体制国家の法と権力6)』『『公事方御定書』研究序説――『寛政刑典』と『棠蔭秘艦』収録『公事方御定書』』、『幕末御触書集成 全6巻別巻』(石井良助共編著)『三奉行問答(問答集)』(共編著)『火附盗賊改の研究 史料編』(共編著)『藩法史料叢書 2 金沢藩』(共編著)『御触書集成目録』(石井良助共編)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    1917~91年まで社会主義国家として存在したソビエト連邦の憲法がどのような理念ででき、どのような特質を持っていたのかを解明する。
    【目次】
    序論 対象と問題状況
    一 対象とその問題性格 二 近代憲法からソビエト憲法へ 三 過渡期憲法から法の死滅へ 四 ソビエト憲法の成立
    第一章 ソビエト的憲法概念の展開
    第一節 ソビエト憲法の形態的特質
    一 ラッサールの憲法論 二 「実質的意味における憲法」論 三 「憲法=記録」説 四 軟性憲法論含 五 憲法改正論 六 憲法違反論争 七 ソビエト憲法と最高法規性 八 「憲法=行動計画」説
    第二節 ソビエト憲法の内容的特質
    一 憲法と基本法・国家法 二 「憲法=権力への組織的参加」説 三 階級憲法論 四 集団主義憲法論
    第二章 ソビエト憲法と基本権概念
    第一節 過渡期国家と基本権
    一 過渡期基本権の論理構造 二 レイスネルの基本権不要論 三 階級的権利論
    第二節 一九一八年憲法の権利規定
    一 「勤労・被搾取人民の権利宜言」と憲法総則の成立過程 二 ソビエト憲法における基本権体系 三 基本権体系のその後の展開
    第三節 基本権をめぐる諸理論
    一 人権から勤労者の権利へ 二 主観的権利から国家の機能へ 三 自由権の「現実的保障」論 四 社会権批判論
    第四節 自由権論の展開
    一 良心の自由 二 言論の自由 三 結社の自由・集会の自由
    第三章 ソビエト国家機構の構成原理
    第一節 主権概念を中心として
    一 主権概念の死滅 二 権力主体を示す諸概念 三 国号について
    第二節 ソビエト的代表概念
    一 利益代表概念 二 階級代表概念(1)制限選挙論 三 階級代表概念(2)不平等選挙論 四 直接民主主義への接近と後退(1)命令委任その他 五 直接民主主義への接近と後退(2)選挙概念 六 集団代表概念
    第三節 ソビエト的連邦概念
    一 ソビエト的連邦概念の二重性 二 中央集権か地方分権か 三 「諸ソビエトの連邦」論 四 「社会経済団体の連邦」論 五 「民族原則に基づく連邦」論
    第四節 権力分立論批判の展開
    一 権力分立論批判の諸相 二 機能配分論と「権力代行」論 三 立法権と行政権の融合 四 代議体と合議制原則の形骸化 五 コミューン型か公安委員会型か
    終章 プロレタリア独裁とソビエト憲法
    一 「司法権の独立」論批判 二 司法の機能と独裁の論理 三 プロレタリア独裁とソビエト憲法

    森下 敏男
    法学者。神戸大学教授。法学博士(東京大学)。専門は、ロシアの法。
    著書に、『ポスト社会主義社会における私的所有の復活』『現代ロシア憲法体制の展開』『社会主義と婚姻形態』『ソビエト憲法理論の研究』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「法理論は、結局、裁判において、相争う両当事者を説得するためのものである。特に、不利益な結果を強いられる当事者を納得させるためのものである。不法行為法においては、加害者と目される者(被告)に、損害賠償義務という不利益な法効果を負わすのであるから、法理論としては、何故、被告がそのような義務を負わねばならないのかを明らかにしなければならない。すなわち「帰責(Zurechnung)」の問題である。したがって、筆者は、この「帰責」の解明が、不法行為法理論において、最も基本的かつ重要な任務であると考えた。本書は、この「不法行為における帰責の原理」をライトモティーフとした論文集である。
    【目次】
    はしがき

    第一章 過失と違法性について
    第一節 はしがき
    第二節 問題の提起
    一 目的的行為論 二 労働法 三 民法 (1) ニッパーダイの見解 (2) BGH民事大法廷判決(BGHZ 24,21)
    第三節 ローマ法
    一 古典期 二 ユ帝法期
    第四節 一九世紀ドイツ法学
    一 イェーリング以前 二 イェーリング 三 イェーリング以後
    第五節 ドイツ民法典成立史
    一 違法論 二 過失論 三 ドイツ法アカデミーの損害賠償法草案
    第六節 ドイツ民法典施行後
    一 違法論 二 過失論
    第七節 現代ドイツ民法学説
    一 ニッパーダイの見解 二 エッサーの見解 三 直接侵害・間接侵害を区別する見解 (1) ケメラーの見解 (2) ラーレンツの見解 (3) シュトルの見解 (4) ドイッチュの見解
    四 ヴィートヘルターの見解
    第八節 むすぴ
    第二章 民法七〇九条について
    第一節 はしがき
    第二節 故意行為における帰責
    第三節 過失ある行為における帰責
    第四節 権利侵害および違法性
    第五節 賠償さるべき損害の範囲
    第三章 民法七一九条について
    第一節 はしがき
    第二節 民法七一九条立法史
    第三節 比較法的考察
    第四節 仮説の設定
    第五節 日本判例の検討


    前田 達明
    1940年生まれ。京都大学法学部卒業。京都大学名誉教授。法学博士。専門は、民法、不法行為論。
    著書に、『民法の“なぜ”がわかる』『史料民法典』『続・民法学の展開』『続・風紋の日々』『医事法』(共著)『民法随筆』『共同不法行為論』『民法学の展開』『口述 債権総論』『愛と家庭と』『風紋の日々』『史料債権総則』(共著)『民事法理論の諸問題(上下)』『判例 不法行為法』『不法行為帰責論』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「概説篇」「考証篇」「附録篇」に分け、中国法制史について記述。既発表の旧稿再録と書き下ろしの新稿とを取り混ぜて編成した論文集。
    【目次】
    凡例
    概説篇
    序章 中国法の基本的性格
    第一章 法典編纂の歴史
    第一節 総論
    第二節 戦国・秦・漢──原始律令期(法源の増殖)
    第三節 魏・晋・南北朝──真正律令形成期(法源の整頓)
    第四節 隋・唐前半──律令古典期
    第五節 唐後半・五代──律令変形期 その一
    第六節 宋──律令変形期 その二
    第七節 遼・金・元、〔附〕西夏──異民族王朝
    第八節 明・清──律、例、典の時代
    第二章 大清律例をめぐって──〔附〕会典、則例、省例等
    第三章 刑罰の歴史
    第四章 法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見
    考証篇
    第五章 曹魏新律十八篇の篇目について
    第六章 漠唐間の法典についての二三の考証
    第七章 再び魏律の篇目について──内田智雄教授の批判に答えて
    第八章 唐代における律の改正をめぐる一問題──利光三津夫・岡野誠両氏の論考に寄せて
    第九章 唐の律疏と現存の唐律疏議──日本明法家の伝えた佚文を通じて律疏の原形を考える
    第十章 武威出士王杖十簡の解釈と漢令の形態──大庭脩氏の論考を読みて
    第十一章 中国上代の刑罰についての一考察──誓と盟を手がかりとして
    第十二章 前漢文帝の刑制改革をめぐって──漢書刑法志脱文の疑い
    附録 論文批評 張建国著「前漢文帝刑法改革とその展開の再検討」
    附録篇
    第十三章 「課役」の意味及び沿革
    第十四章 唐律令における「婦人」の語義──梅村恵子氏の批判に答えて
    第十五章 律令官制における官職の「行」と「守」
    第一節 唐制における官職の行・守をめぐって──律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答
    第二節 唐の官制における叙任と行・守──槻木正氏に答える
    あとがき

    滋賀 秀三
    1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
    著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
    訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。
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    大名伊達氏四代目稙宗が1536年に制定した分国法。分国法としては大きく、およそ170条。『御成敗式目』を踏襲しつつ、殺人・強盗についての細かな規定などに特徴がある。
    【目次】

    第一編 「塵芥集」なる名称について
    第一章 緒言
    第二章 「塵芥」の語義
    第三章 伊達氏の文化
    第四章 結言
    第二編 塵芥集の成立と伊達家天文の乱
    第一章 緒言
    第二章 天文の乱の経過
    第三章 天文の乱後の処分
    第一節 所領被没収者
    第二節 所領被給与者
    第三節 その他
    第四章 晴宗政権の性格
    第五章 塵芥集の成立
    第六章 結言
    第三編 塵芥集の構造的特質
    第一章 緒言
    第二章 式目との継受関係
    第三章 その刑事規定
    第一節 刑罰体系
    第二節 伊達氏の刑罰権
    第一項 守護の刑罰権の成立 第二項 守護の刑罰権の内容 第三項 守護の刑罰権の執行
    第三節 藩法との継受関係
    第四章 その他の諸規定
    第一節 身分規定
    第二節 担保規定
    第三節 土地規定
    第五章 その特質の原由
    第一節 奥州の歴史的特殊性と伊達氏
    第二節 奥州守護職の政治的意義
    第三節 塵芥集の法的性格
    第六章 結言
    第四編 塵芥集の文献学的考察
    第一 塵芥集の制定と御成敗式目
    第一章 緒言
    第二章 塵芥集と御成敗式目との関係
    第三章 塵芥集と式目諸本との関係
    第四章 結言
    第二 塵芥集の原本について──新発見の古写本の紹介
    第一章 緒言
    第二章 猪熊本の価値
    第三章 塵芥集制定原本と猪熊本との関係
    第四章 塵芥集の編纂過程
    第三 校訂猪熊本塵芥集
    第五編 塵芥集関係資料
    第一 御段銭古帳(天文七年九月三日)
    第二 晴宗公采地下賜録 (天文二十二年正月十七日)
    附録
    第一 中世伊達氏の信仰とその社寺法
    はしがき
    第一章 伊逹氏の神祇信仰
    第二章 伊逹氏の佛教信仰
    第三章 伊達氏社寺法の特質
    第二 W・レール著『塵芥集──日本中世法への一寄与』について
    第一章 その紹介
    第二章 その批評
    結語
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    13世紀以降のモンゴル法典とそれ以前の中文史書に見る遊牧民の法的慣習に関わる記録とが、相互連関関係にあることをつきとめた力作。
    【目次】
    I 法制史料
    1 環境と民族
    2 一三世紀以降のモンゴル法典
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c 旧・新のオイラト法典 d 旧・新のハルハ法典 e 清朝の蒙古例を類聚した諸法典 附 自治外蒙古の勅定蒙古律令
    3 北方ユーラシア法系への構想
    II 刑法
    1 一三世紀以前の中文史料
    a モンゴリア高原の遊牧民 b 東北アジアの狩猟民 c 中文史料に顕在する賠償制
    2 モンゴル法典に見る刑法
    3 一三世紀前・後の史料問に顕在する共通性
    a 家畜賠償と家畜罰 b 実刑
    4 一九世紀中葉に見る実刑への転換
    5 裁判の逓序と法の適用
    III 婚姻
    1 一三世紀以前の中文史料
    a モンゴリア高原の遊牧民 b 東北アジアの狩猟民 c 中文史料に顕在する共通性
    2 モンゴル法典に見る婚姻
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    3 一三世紀前・後の史料問に顕在する共通性
    IV 相続
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る相続
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令 
    3 中文史料の再吟味
    a 鳥桓 b 契丹
    4 モンゴル法典に見る家父長権
    V 牧畜
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る牧畜
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    3 家畜の保有
    4 牧地の利用
    VI 狩猟
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る狩猟
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    参考文献
    あとがき

    島田 正郎
    1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
    著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    東洋法史論集の第1巻。916~1125年、契丹人によってモンゴルを中心に中国北方を支配した遼王朝の法と政治機構を解説する。
    【目次】

    序章 北面中央官制の特色と世官制の意義
    I 従来の成果と問題の所在
    II 遼國成立前のキタイ部族制社會
    III  遼國の成立と國號始建
    IV 北面中央官制の特色
    V 世官制の意義
    第一章 宰相府
    I 問題の所在
    II 北(府)宰相の事例 附表
    III 南(府)宰相の事例 附表
    IV 総知軍國事・知國事の事例
    V 総括的私見
    第二章 宜徽院
    I 問題の所在
    II 宣徽院諸職官の叙任例
    III 宜徽院の職掌
    IV 宜徽諸院の関係
    第三章 大子越府
    I 問題の所在
    II 北面朝官たる于越の事例
    III 北面属國官たる于越の事例
    IV 総括的私見
    第四章 〓隠と宗正
    I 史料と問題の所在
    II 〓偽隠諸官の事例
    III 〓隠諸官の職掌
    第五章 夷離畢院と刑部・大理寺
    I 遼代法の特色
    II 北面中央官制における鞠獄官
    III  南面中央官制における鞠獄官
    IV 遼代の獄訟
    第六章 中丞司と御史台
    I 枢密院中丞司
    II 御史台
    III  枢密院中丞司と御史台
    第七章 大林牙院と翰林院
    I 北面の官制
    II 南面の官制
    III  大林牙院と翰林院
    第八章 敵烈麻都司と礼部──巫の機能と地位
    I 典礼管掌の官司
    II 巫の機能 その一 
    III 巫の機能 その二
    IV  巫の機能 その三
    V 巫の地位
    第九章 御帳官
    I 史料と従来の研究
    II  侍衛司
    III 北・南護衛府
    IV 奉宸司
    V  三班院
    VI 宿衛司
    VII 宿直司
    VIII 硬棄司
    IX 皇太子〓司
    X  総括的私見
    第十章 三省
    I 問題の所在
    II 叙任事例の整理附附表
    III 國初の政事令
    IV 創置の政事省
    V 改称後の中書省
    VI 中書省の諸職官
    VII 門下省と尚書省
    第十一章 羣牧官
    I 羣牧制の成立
    II  西邊の六羣牧
    III 官畜の管理
    IV 契丹人の窮乏
    史料と参考文獣

    島田 正郎
    1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
    著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    裁判制度に関する論文六編を編成・再録、「師を語り己を語る」文章三篇を付載した論文集。同著者の『清代中国の法と裁判』の続編。清代中国の法律制度、裁判制度についての重要な研究書である。
    【目次】
    はしがき
    第一章 中国法文化の考察──訴訟のあり方を通じて
    まえがき
    一 法文化におけるヨーロッパと中国の対極性
    二 ヨーロッパの訴訟
    三 中国の訴訟
    むすび
    第二章 淡新〓案の初歩的知識──訴訟案件に現われる文書の類型
    まえがき
    一 申し立て書、訴状
    二 指令書の原稿
    三 差役の復命書
    四 法廷記録
    五 証文、一礼
    六 官庁間文書
    七 その他
    第三章 清代州県衡門における訴訟をめぐる若干の所見──淡新〓案を史料として
    まえがき
    一 紛争と暴力
    二 令状とこれを手にする差役の機能
    三 案件はどのようにして終るか
    むすび
    第四章 伝統中国における法源としての慣習──ジャン・ボダンへの報告
    まえがき
    一 一般的考察
    二 清朝の地方的法廷において扱われた裁判事例の研究から得られる知見
    第五章 左伝に現われる訴訟事例の解説
    まえがき
    一 語義をめぐって
    二 事例の解説
    むすび
    第六章 清代の民事裁判について
    一 はしがき
    二 寺田論文の問題設定
    三 ホアン氏と滋賀の論点のすれ違い
    四 調停論と情理論の関係
    五 遵依結状をめぐって
    六 遵依結状をめぐって(つづき)
    七 官断の受諾と拒否をめぐって 新史料を加えての再考察
    八 聴訟の位置づけ試論
    九 裁判の語義をめぐって
    一〇  裁判の類型論と〈事実清楚・是非分明〉 王亜新論文の示唆するもの
    一一 「事実認定」と〈事実清楚〉 判断正当化の二つの方式
    一二 「糾問」と「判定」 民事・刑事を通じての考察
    一三 余論
    附録 師を語り己を語る三篇
    一 田中耕太郎先生との出会い
    二 中国法制史と私 老兵の告白
    三 弔辞 石井良助先生に捧げる
    著者従前の所論が本書によって訂正・改修・補充された主要な点の摘記
    滋賀秀三先生 年譜
    滋賀秀三先生 著作目録

    滋賀 秀三
    1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
    著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
    訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。
  • 国会議員への不信が高まっている。1990年代以降の一連の政治改革を経ても、議員の活動・役割は見えにくい。本書は、人材、選挙、政策形成、価値観、資金、国際比較など、あらゆる観点から国会議員の実態をデータに基づき描く。世襲や秘書出身者の増加、少数の女性議員、なお不透明な政治資金、憲法・安全保障と異なる社会経済政策を巡る対立軸の不在など、多くの問題と原因を指摘。日本政治に何が必要か改革の方向性を示す。
  • シリーズ10冊
    1,650(税込)
    著:
    孫崎享
    レーベル: ――
    出版社: 創元社

    日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。
  • シリーズ2冊
    2,6952,728(税込)
    監修:
    小和田哲男
    レーベル: ――
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    水:外交
    木:経済
    金:生活
    土:人物
    日:芸術

    ・『麒麟がくる』時代考証でもおなじみの小和田哲男氏(静岡大学名誉教授)監修!
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    原史料を読み込むことで自説を形成したイギリスの最重要な法学者の一人である、メイトランドによって編纂しされた古文書集『エドワード1世の議会の諸記録』(1895年)に先だってだって書かれたのが、、本書の内容である。1893年に刊行された本書『イギリスの初期議会』は、メイトランドの代表作である。

    【目次より】
    凡例
    一 一三〇五年の四旬節議会
    二 国王評議会 その構成
    三 議会の仕事
    I 一般的審議
    II 立法
    III 課税
    IV 請願の審理
    1 一三〇五年の手続
    2 議会記録集と請願
    3 請願は国王と評議会宛である
    4 請願への回答
    5 共同体による請願
    6 庶民の活動
    V 司法上の仕事
    1 訴訟
    2 評議会と裁判所
    3 最上位の裁判所
    結論
    訳注
    訳者あとがき
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    メイトランド,F・W
    1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。
    著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    イギリス法制史学の創始者のケンブリッジ大学での講義。今なお憲法史・現行制度理解のための最高の入門書である。

    【目次より】
    凡例

    分析
    第一期 エドワード一世死亡当時のイングランド公法
    A イングランド法の一般的特質と立法の概観
    B 土地制度
    C 王国の区画と地方統治
    D 中央統治
    E 司法
    F 封建制の回顧
    第二期 ヘンリー七世死亡当時の公法
    A 議会
    I その構成
    II 議会の頻度と存続期間
    III 議会の仕事
    B 国王と国王評議会
    C 司法
    D イングランド法の一般的特質
    第三期 ジェイムズ一世死亡当時の公法の素描
    A 議会
    1 議会の構成
    2 議会の特権
    3 議会の裁判権
    4 金銭を譲与する庶民院の機能
    5 争いのある選挙を決定する権利
    6 議会手続
    7 議会の頻度と存続期間
    B 国王の議会に対する関係
    C 軍隊の歴史
    第四期 ウィリアム三世死亡当時の公法の素描
    A 王位の制度
    B 議会の構成
    C 議会の頻度と存続期間
    D 主権の問題
    E 立法
    F 課税と財政に対する統制
    G 司法
    H 議会の特権
    I 軍事
    第五期 現在(一八八七ー八年)における公法の素描
    緒言
    A 主権機関
    I 王位
    II 貴族院
    III 庶民院
    IV 議会の頻度と存続期間
    V 議会の特権
    VI 議会の仕事
    B 「国王」と「政府」
    C 国王権能の分類
    D 財政制度
    E 軍制
    F 司法
    G 警察制度
    H 社会問題と地方統治
    〔I は欠如〕
    J 教会
    K 憲法の定義
    付録
    訳者あとがき

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    メイトランド,F・W
    1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。
    著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。
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    中世イングランド法の基礎であるコモン・ローとマグナ・カルタが、中世から近代へと時代を経ることで、どのように受容・変容したのか

    【目次より】

    第一部 イングランド法の形成
    第一篇 成立期コモン・ロー研究に関する新動向 ファン・ケーネヘム及びミルソム学説を中心にしてのメイトランド学説批判についての覚書
    一 はしがき
    二 メイトランド学説
    三 ファン・ケーネヘム学説
    四 ミルソム学説
    第二篇 マグナ・カルタ(一二ー五年)の歴史的意義
    一 はしがき
    二 封建関係に関する規定
    三 裁判に関する規定
    四 一二ー五年のマグナ・カルタの歴史的位置づけ
    第二部 イングランド法の近代的変容
    第三篇 判例を通して見たイングランド絶対王政期法思想の一断面 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件(一五五〇年)を中心にして
    一 はしがき
    二 学説整理 マクルウェインとホウルズワース
    三 テューダー朝期の立法 ユース法
    四 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件
    五 ランカスター・ヨーク朝下の判例
    六 むすびにかえて 基本法について
    第四篇 聖職者の特権の世俗化と聖域の崩壊 宗教改革前後のイングランドにおける刑事法近代化の一齣
    一 はしがき
    二 聖職者の特権の世俗化
    三 聖域の崩壊
    四 むすび
    第五篇 星室裁判所素描
    一 はしがき
    二 起源
    三 構成
    四 訴訟手続
    五 職務
    六 廃止
    付論 栗原真人氏の批判に接して
    第六篇 マグナ・カルタ神話の創造
    一 はしがき
    二 前史 マグナ・カルタの成立・再発行・確認
    三 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの無視
    四 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの復活
    五 ステュアート朝期におけるマグナ・カルタ
    六 むすびにかえて クックによるマグナ・カルタ神話の創造とその原因

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    フランスの法制度をその起源からフランス革命までを通観する。フランスの法制を知るための基本図書である。

    【目次より】
    凡例
    序言
    新刷への序言
    序論 ローマ的伝統とゲルマン的伝統との出会い(四世紀ー九世紀末)
    史的概観
    第一章 法源および法の記念碑
    第二章 古代世界と新世界との媒介者としてのカトリック教会
    第三章 ランク王国の政治制度
    第四章 軍事、司法、行政の諸制度
    第五章 社会構成と私法の精神
    第六章 封建制の直接的な諸先行物
    第一巻 フランス的諸制度の出現(一〇ー一三世紀)
    史的概観
    第一章 中世社会の一般的特徴
    第二章 法源
    第三章 中世社会の基礎としての領主領
    第四章 都市と商工業活動
    第五章 教会と霊的奉仕
    第六章 王権と秩序構成
    第七章 社会構成と私法
    第二巻 王権の伸張と君主制の安定(一四ー一八世紀)
    史的概観と叙述計画
    第一章 王
    第二章 組織された国民
    第三章 顧問会議、輔弼官団〔即ち内閣〕および公職
    第四章 諸宗教の一体制
    第五章 陸軍と海軍
    第六章 司法
    第七章 行政と財政
    第八章 二大社会的役務、即ち、扶助と教育
    第九章 経済政策
    第十章 社会構成と私法
    結章 アンシャン・レジムの衰退と瓦解
    附図
    訳者あとがき
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    オリヴィエ-マルタン、Fr
    1879-1952年。
  • シリーズ2冊
    10,94514,080(税込)

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書は、「漢書刑法志」「晋書刑法志」「魏書刑法志」の原文、訳文、注を収録したものである。

    【目次より】

    解題
    譯注 漢書刑法志
    譯注 晋書刑法志
    譯注 魏書刑法志
    解説 冨田至
    索引
    英文レジュメ
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    内田 智雄
    1905-1989年。中国思想史学者。同志社大学文学部卒業。法学博士。同志社大学名誉教授。専門は中国の制度史・法制史。
    著書に、『中国農村の家族と信仰』『中国農村の分家制度』など。
    訳書に、『中国古代の祭礼と歌謡』『中国歴代刑法志 訳注』『定本明律国字解 律例対照』『続 中国歴代刑法志 訳注』など。
  • シリーズ2冊
    11,99015,125(税込)

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「律令は文辞古質にして看覧する者もって詳明しがたし。格勅は条文繁多にして検閲する者あるいは疑誤あり」(旧五代刑法志)。法文は旧中国知識階層においても取りつきにくく、その法制理解はもっぱら「刑法志」に基づくものであったと言われる。従来とかく見過ごされがちだが、刑法志とは法律そのものではなく、各王朝の総合的な歴史の一部分としての法制や刑罰の歴史である。本書は正史のうち十世紀以後の刑法志すべてについて原文を掲げ、現代日本語に訳し、更に詳細な注を付す基本資料の集大成。時代ごとの特色とともに、その根底に流れ常に意識されてきた中国法の立体的理解へと導く必読の書。下冊は元と明を収録する。

    【目次より】

    はじめに 解題にかえて(上)
    譯注 奮五代史刑法志
    譯注 宋史刑法志
    譯注 遼史刑法志
    譯注 金史刑志
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    梅原 郁
    1934~ 2020年。東洋史学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部史学科東洋史学卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。専門は、中国史、宋代史。
    著書に、『文天祥「中国人物叢書」』『図説 中国の歴史 5 宋王朝と新文化』『宋代官僚制度研究』『中国の群雄8 亡国の皇帝』(共著)『皇帝政治と中国』『宋代司法制度研究』など、
    訳書に、沈括『夢渓筆談(全3巻)』孟元老『東京夢華録 宋代の都市と生活』(共訳注)『名公書判清明集』朱熹『宋名臣言行録』班固『漢書食貨・地理・溝洫志』(共訳注)呉自牧『夢粱録 南宋臨安繁盛記(全3巻)』2000『訳注 中国近世刑法志(上下)』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    まず近世土地法の生成の歴史を叙述、ついで土地に関する法律用語の意義を明らかにし、合わせて難解な江戸時代土地法を解明。

    【目次より】
    序文
    目次
    第一 地租改正と土地所有権の近代化 第二七回東洋学者会議における報告
    第二 江戸時代土地法の体系
    第三 江戸時代土地法の生成
    第四 統轄、領知、所持、進退および支配 江戸時代土地法の基礎構造
    一 統轄(将軍による大名の統轄)
    二 大名の領知
    三 (庶民による)土地の所持
    総説
    A 田畑永代売の禁令
    B 江戸時代における用水路の所有権
    C 江戸の町屋敷
    (i) 江戸の町屋敷
    (ii) 江戸の町屋敷の売買
    四 進退と入会権
    A 江戸時代の入会権と地租改正
    (i) 江戸時代の入会権
    (ii) 地租改正
    B 「江戸時代の入会権と地租改正」続考
    C 安政五午年三月山田村秣場一件留 江戸時代入会権の性質をよく示す史料
    D 山梨県山中部落の入会権 第一章 法制史的研究
    五 江戸時代における土地の「支配」 物権の行使として
    初出一覧
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    石井 良助
    1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
    著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    秦漢帝国においてすでに相当なレベルに達していた中国の法律・刑罰制度は、三国時代、南北朝時代を経て八世紀の唐王朝でいっそう完成度を高め、東アジア、朝鮮、日本の法制に計り知れない影響を及ぼした。本書は、漢の法制が魏晋南北朝時代に継承されつつ改変され、唐の法制度に至る経緯を法・刑・罪という三つの要素から辿り、その変遷と意味を考察。中国前近代法制度の特徴と展開、中国古代法制と中世法制の相違を明らかにして、中国法制史の体系に独自の視点を提示する。中国律を母法とする日本の律・令の法思想を解明するとともに、日中の法文化の相違、さらには西洋と東洋との相違をも視野において、読者を広い歴史世界へと導く画期的業績。

    【目次より】
    凡例
    序論
    第一部 法典
    第一章 晉泰始律令への道
    I 令と令典
    II 漢律の諸問題
    III 曹魏の法令
    IV 晉泰始律令の成立
    第二章 漢律から唐律へ 裁判規範と行為規範
    I 出土漢簡に見える漢律とその適用
    II 唐律の引用とその実効性
    III 漢律から唐律への編文化
    第二部 刑罰
    第一章 究極の肉刑から生命刑へ 漠~唐死刑考
    I 漢代の死刑 その執行様態
    II  魏晉の刑罰 棄市刑
    III 北朝の死刑 絞殺刑の登場
    第二章 徒遷刑から流刑
    I 唐の流刑
    II 秦漢の「流刑」
    III 漢代徒邊刑の刑罰原理
    IV 流刑の登場
    第三章 笞杖の変遷 漢の督笞から唐の笞杖刑
    I 秦漢の笞刑
    II 魏晉の笞杖刑
    III 北朝の笞杖
    第四章 腐刑と宮刑
    I 腐刑の新出資料
    II 腐刑は反映刑か
    III 腐刑の位置
    IV 腐刑は、死刑に次ぐ刑罰か
    V  肉刑の背景と放果
    VI 腐刑、宮刑、淫刑
    VII 宮刑の消滅と宦官
    第三部 犯罪
    第一章 儀礼と犯罪のはざま 賄賂罪をめぐって
    I 賄賂罪に隅する唐律の規定
    II 漢律に見える賄賂罪
    III 漢ー唐における賄賂罪の変遷
    IV 賄賂はなぜ罪になるのか 礼物と賄賂の間
    第二章 男女間の性的犯罪 姦罪について
    I 秦漢律にみえる姦・淫
    II 「姦」「淫」の語義
    III 分界の変化
    IV 禽獣の別
    第三箪 「正義」の殺人
    I 復讐譚「彼は義士なり」 刺客豫譲の話
    II 以後の復贄讀 歴代正史が伝える復讐事件
    III 経典と復讐
    IV 中国的復讐観の特徴
    V 復讐の禁止 儀礼と刑罰
    あとがき
    英文要旨
    英文目次
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    冨谷 至
    1952年生まれ。古代中国史学者。京都大学人文科学研究所名誉教授。京都大学文学部東洋史を卒業、同大学院博士課程中退。文学博士。専門は、中国法制史、簡牘学。
    著書に、『ゴビに生きた男たち 李陵と蘇武』『古代中国の刑罰 髑髏が語るもの』『秦漢刑罰制度の研究』『韓非子 不信と打算の現実主義』『木簡・竹簡の語る中国古代 書記の文化史〈世界歴史選書〉』『教科書では読めない中国史 中国がよくわかる50の話』『文書行政の漢帝国 木簡・竹簡の時代』『中国義士伝 節義に殉ず』『四字熟語の中国史』『中華帝国のジレンマ 礼的思想と法的秩序』『漢唐法制史研究』『漢倭奴国王から日本国天皇へ 国号「日本」と称号「天皇」の誕生』など、
    訳注書に、班固『漢書五行志』(共訳注)狩谷掖齋『本朝度量権衡攷(全2巻)』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    幕府の刑事法が整った御定書制定以後の刑事裁判制度を、幕・藩にわたって統一的かつ体系的に詳説した画期的著作。 

    【目次より】
    緒言
    史料目録
    本論
    第一部 封建領主および特殊団体の刑罰
    序説
    第一章 大名
    第一節 自分仕置令
    第二節 自分仕置
    第三節 他領他支配引合
    第四節 奉行所吟味願
    第五節 家中に関する特則
    附甲 陪臣
     乙 三卿
     丙 支藩
    第六節藩刑政の実態
    第二章 旗本
    第三章 公家
    附天皇
    第四章 寺社
    第五章 特殊団体
    甲 穢多非人
    乙 当道
    第二部 幕府刑事訴訟法
    前編
    序説
    第一章 裁判機関
    第二章 裁判管轄
    第三章 法源
    第四章 私的刑罰権
    後編
    序説
    第一章 犯罪の探知
    第一節 捜査の端緒
    第二節 捜査機関
    第三節 捜査の方法
    第四節 逮捕
    第五節 下吟味
    第二章 犯罪事実の認定
    第一節 被糺問者
    第二節 召喚
    第三節 法廷
    第四節 直糺
    第五節 未決勾留
    第六節 下役糺
    第七節 吟味詰
    第八節 拷問
    第三章 刑罰の決定
    第一節 手限仕置
    第二節 仕置伺
    第三節 併合罪
    第四章 裁判の終了
    第五章 刑罰の執行
    第一節 刑罰体系
    第二節 牢屋
    第三節 刑罰執行手続
    第四節 刑罰執行上の特則
    第六章 武士に関する特別手続
    第七章 恩赦
    第八章 幕府刑政の実態
    結語
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    平松 義郎
    1926-1984。法制史学者。元名古屋大学教授。日本近世法制史。
    東京大学法学部卒業。法学博士。名古屋大学教授。
    著書に、『近世刑事訴訟法の研究』『江戸の罪と罰』『刑罰の理論と現実』(共著)『行刑の現代的視点』(共編)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書は、新発見の幕府評定所民事判例集を素材にして享保改革期における金銭債権保護の特質を明らかにするとともに、「〈伺・指令型〉司法」、「秘密法・問答法・くり返し法など法の特殊な存在形態」、「民事司法における金銭債権の特異な取扱い・内済に対する江戸人の評価・裁判機関に持ち込まれた民事紛争の終わり方」、「刑事司法における〈無罪〉の多発・日本的特質の連続性論」、「行政庁への訴願の訴状・手続」など、多方面に亙り江戸時代の訴訟と法の実態に迫った著者渾身の作。

    【目次より】
    目次
    序論
    第一編 総論編
    第一章 伺・指令型司法
    第二章 法が生まれるとき
    第二編 民事編
    第一章 江戸幕府評定所民事判例集と相対済令
    第二章 「金公事」債権の保護
    第三章 内済と裁判
    第四章 「出入」の終了
    第五章 判決が出たあと
    付論 書評・神保文夫著「江戸幕府出入筋の裁判における本公事・金公事の分化について」
    第三編 刑事編
    第一章 刑事裁判と「無罪」
    第二章 「精密司法」と江戸幕府の刑事手続
    付論 書評・山田勉著「延岡藩の刑事内済」
    第四編 訴願編
    第一章 訴願と訴状
    第二章 訴願の手続
    結論
    あとがき
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    大平 祐一
    1946年生。法政史学者。東北大学法学部卒。同助手、立命館大学法学部助教授、同教授を経て、立命館大学法学部特別任用教授。専攻、日本法制史。
    著書に、『「日本型社会」論の射程』(共著)『目安箱の研究』『近世日本の訴訟と法』『近世の非合法的訴訟』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    近世の日本に宗派・寺院の自治的支配を規律した寺法が存在したことは周知の事実であるが、個々の寺法については未だその内容は不明な点が多い。寺法の解明は、宗派や寺院の内部構造を知るためのみならず、近世法の性格や国制を理解するためにも不可欠である。本書は、長期に亙る寺務日記「浅草寺日記」を精緻に読み解き、江戸を代表する天台宗の大寺、金龍山浅草寺の構造とそれを支えた寺法の実態を解明し、近世寺法の体系的考察の端緒を拓く画期作。

    【目次より】
    まえがき
    凡例
    序論
    第一章 日本近世寺法研究序説
    寺法研究の背景 近世国家と寺法 近世社会と寺法
    第二章 近世の浅草寺
    裁判権について 浅草寺について
    本論
    I 近世寺法研究の沿革と論点
    第三章 近世仏教と法制史研究
    近世仏教研究の沿革 法制史家の研究
    第四章 寺法研究の論点
    中世寺法の研究 近世寺法の研究
    II 浅草寺一山と寺法体系
    第五章 浅草寺の寺法体系試案
    寺法体系と浅草寺 浅草寺の寺法体系
    第六章 浅草寺の「一山体制」
    「一山体制」と本章の課題 浅草寺の「一山体制」
    III 役僧と寺中住職の就任過程
    第七章 別当代の就任過程
    統理者(住職)とその任命 別当代の就任過程 歴代の別当代就任
    第八章 役者の就任過程
    浅草寺一山と役者 役者の就任過程 「役者選出寺法」の運用
    第九章 寺中住職の就任過程
    浅草寺一山と寺中住職 寺中住職の就任過程
    IV 寺院経済の統制と借金銀寺法
    第十章 幕府による寺院経済の統制
    寺社奉行による寺院支配 「幕府寺法」による寺院経済の統制
    第十一章 天台宗による末寺経済の統制
    天台宗の本末関係 寛永寺による浅草寺支配 寛永寺への上納金
    「宗派寺法」による寺院経済の統制
    第十二章 借金銀寺法
    幕府の寺院法度および寛永寺の掟 浅草寺一山借金銀寺法
    V  僧侶の処罰
    第十三章 『浅草寺日記』に記された寛政三年の僧侶刑罰法規
    問題の所在 江戸時代の浅草寺と寺法 寛政三年僧侶刑罰法規の触れ出しとその内容 寛政三年僧侶刑罰法規の制定者について
    第十四章 僧侶刑罰法と浅草寺の僧侶処罰
    幕府の僧侶刑罰法と処罰 寛永寺の僧侶刑罰法と処罰 浅草寺の僧侶刑罰法と処罰
    第十五章 執行機関の僧侶処罰に関する寺務
    別当代および役者の寺務 僧侶処罰に関する寺務
    結論
    第十六章 浅草寺の寺法研究と今後の課題
    浅草寺の寺法研究 時代区分論について 近世国家論について 今後の課題
    あとがき
    本書収録論文初出一覧
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    小島 信泰
    1957年生まれ。法制史研究者。創価大学教授。創価大学法学部卒、同大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学 東北大学)。専門は、日本の法制史。
    著書に、『日本法制史のなかの国家と宗教』『最澄と日蓮 法華経と国家へのアプローチ』『近世浅草寺の寺法と構造』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    江戸時代、地方の人々が裁判のために多くの時間と労力を割いたことは数々の史料によって窺い知られる。しかし江戸の町人については、彼らが多くの訴えを提起したという司法統計は存在するものの、具体的にどのような訴訟制度が用意されていたのかこれまで充分には究明されてこなかった。本書は訴訟・許認可・処分などの措置を公権力へ求める制度「訴願」に焦点をあて、「吟味筋」(刑事裁判)「出入筋」(民事裁判)との関連や異同を明らかにし、近世都市社会の訴訟制度の特質をあざやかに描き出す。「裁判史料」のみならず、「町方史料」、「行政史料」をも駆使して近世社会の司法と行政に新たな光をあてた画期作。

    【目次より】
    序章 先行研究の整理と本書の課題
    第一章 「訴願」手続きの整備と都市行政の展開
    第一節 享保期の「訴願」手続き規定と都市行政 第二節 寛政の町法改正と「訴願」手続きの変更 第三節 町法改正と普請奉行管轄下の行政手続き 第四節 天保期における行政手続きの変更
    補論一 「訴願」手続きの成立とその変遷
    第一節 「欠落」に関する訴願手続き 第二節 「検使見分」に関する訴願手続き 第三節 「捨子」に関する訴願手続き
    補論二 江戸の「訴訟」制度と公事宿、町役人の機能
    第一節 「在方」と公事宿の関係と先行研究の再検討 第二節 江戸の「訴訟」と町役人の機能
    第二章 「訴願」に対する町奉行所の対処方法とその特質 「内寄合」と「見分」を中心に
    第一節 「御内寄合物一件」にみる「内寄合」と「見分」 第二節 「見分」と「内寄合」の過程における諸問題
    第三章 町人の「訴願」と町奉行所・町年寄の利害調整機能 「正宝録」の「訴答之部」の再検討を通じて
    第一節 「正宝録」の「訴答之部」の具体的内容 第二節 「坂本町旧記」と「江戸橋広小路井最寄旧記」にみる「返答書」関係の記事 第三節 訴願の「審理」における町奉行・町年寄の利害調整機能
    第四章 「町触願」とその裁定をめぐる幕府の原則
    第一節 「正宝録」の「訴答之部」にみる「町触流し願」 第二節 「町触願」の否定と「被仰渡」「申渡」 第三節 「申渡」「町触」「惣触」の触れ出しに関する審議
    補論三 「訴願」の終結と「願下ケ」手続きの特色
    第一節 「願下ケ」手続きの実態 第二節 「市中取締類集」諸願筋下ケ之部の内容
    第五章 月行事の「訴願」と都市社会の行政
    第一節 月行事の「訴願」と都市における「管轄権」や行政「管轄」の問題 第二節 月行事による町政の運営をめぐる訴願 第三節 月行事による都市行政への要望に関する訴願
    終章 近世都市社会における「訴訟」と行政の特色
    あとがき
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    坂本 忠久
    1959年生まれ。法制史学者。東北大学大学院法学研究科教授。早稲田大学法学部卒、金沢大学大学院修士課程修了、大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(東北大学)。専門は、日本近世の法制史。
    著書に、『天保改革の法と政策』『近世後期都市政策の研究』『近世都市社会の「訴訟」と行政』『近世江戸の都市法とその構造』『藩法史料叢書 1 佐野藩』(編)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「律令国家の裁判制度」「日本古代法の諸相」の二部構成からなる本書は、日中律令の比較により日本古代法の特色を剔抉した画期的作品。大化前代を固有法の時代、大化以降を継受法の時代とする図式的な時期区分を批判し、中国律令の継受以前と以後を通じて、日本古代法が東アジア法圏のなかに包摂されつつ独自の発達を遂げてゆく過程を鮮やかに描く。

    【目次より】
    序言
    凡例
    第I部 律令国家の裁判制度
    第一章 律令裁判制度における天皇と太政官 上訴及び直訴の制をめぐって
    第一節 公式令に規定する裁判上の上表 第二節 直訴制度に関する日唐の差異
    第二章 律令裁判における太政官の覆審制
    第一節 唐制における尚書省刑部の覆審 第二節 養老獄令郡決条における太政官の覆審第三節 六国史における断罪の論奏と覆審制の変化 第四節 太政官の司法権限と日唐司法官制の差異
    第三章 奈良・平安時代における刑部省と判事局
    第一節 刑部省における判事局の地位 第二節 令制刑部省と判事局の成立過程 第三節 平安時代における判事と明法道
    第四章 律令制下における京職の裁判権 唐京兆府との比較において
    第一節 獄令条文の解釈からみた京職の裁判権 第二節 京職の民政と裁判 第三節 唐獄官令の継受と京職の裁判権 第四節 唐京兆府と京職の比較
    第五章 律令裁判手続に関する二系統説と一系統説
    第一節 二系統説と一系統説の対立 第二節 獄令犯罪条の法意 第三節 令集解諸説における「事発」の解釈
    終章 律令国家における裁判権の構造 郡司の裁判権をめぐって
    第II部 日本古代法の諸相
    第一章 日本古代における賠償制と固有法 記紀・中国史書にみえる財産刑と住居焼却慣行をめぐって
    第一節 記紀にみえる贖罪記事と賠償制 第二節 中国史書にみえる倭国の法と賠償制 第三節 火刑と日本的犯罪観念
    第二章 日本律成立の諸段階
    第一節 大化期の刑罰記事の検討 第二節 天武朝における唐律継受 第三節 持統朝における律の運用 第四節 浄御原律の編纂
    第三章 日唐における違勅罪の概念
    第一節 唐垂拱格と違勅罪 第二節 唐制における違勅罪の概念 第三節 日本における違勅罪の概念
    第四章 阿衡の紛議における諸家の法解釈 事件の政治的経過及び菅原道真の法解釈をめぐって
    第一節 阿衡の紛議と藤原基経の政務放棄の背景 第二節 橘広相の勘罪名と菅原道真の法解釈
    第五章 寺社領荘園における不入権成立の背景 寺社領荘園における国家警察権排除の慣行をめぐって
    第一節 寺社領域の治外法権的性格と不入権の淵源 第二節 寺社領荘園における政治的不入権の成立過程
    あとがき
    成稿一覧
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    長谷山 彰
    1952年生まれ。法学者。慶應義塾大学名誉教授、元慶應義塾大学学長。専門は、基礎法学、日本法制史。法学博士(慶應義塾大学)。
    慶應義塾大学法学部法律学科、同大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得満期退学。
    著書に、『新裁判の歴史』(共著)『日本古代の法と裁判』國學院大學日本文化研究所編『律令法とその周辺』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    宗教集団に注目して、それが各時代の国家の中にあっていかに自治・自律を保持できたかを歴史的に探り、国家・法・宗教を考える。


    【目次より】
    凡例
    第一編 古代・中世
    第一章 古代の国家と仏教
    はじめに
    第一節 前史 釈迦の生涯と原始仏典
    第二節 大乗仏典と日本への仏教公伝
    第三節 古代国家の成立
    第四節 古代国家の仏教制度
    第二章 中世の国家と仏教
    第一節 王法と仏法
    第二節 鎌倉幕府と仏教
    第三節 鎌倉仏教の展開と室町幕府
    結び 近世の始まり
    第三章 最澄・日蓮と国家
    はじめに いま最澄・日蓮に学ぶ意味
    第一節 最澄・日蓮と聖俗の関係
    第二節 国家と宗教
    第三節 『立正安国論』と鎌倉幕府
    第四節 聖と俗の行方
    おわりに 国家と宗教の新時代に向けて
    補論一 自著紹介『最澄と日蓮 法華経と国家へのアプローチ』
    第二編 近世
    第四章 近世の国家と仏教
    はじめに
    第一節 近世史研究と国家・法・宗教
    第二節 近世の仏教統制
    第三節 国家と仏教
    おわりに
    第五章 江戸時代の公家に関する裁判権
    はじめに
    第一節 近世の公家の地位
    第二節 公家のその領地に対する裁判権
    第三節 公家に対する裁判権の所在
    おわりに
    補論二 江戸時代の公家と裁判 現在の研究状況と今後の課題
    はじめに
    第一節 文献紹介と本稿の課題
    第二節 公家の処罰
    第六章 江戸時代の文人が描いた僧侶 その法的側面を中心として
    はじめに
    第一節 江戸時代の寺院と僧侶
    第二節 僧侶と借金
    第三節 僧侶改革
    おわりに
    〔コラム1〕 借金の始末 江戸時代の法の階層構造
    〔コラム2〕 江戸時代寺院研究の新視点
    第三編 歴史を見る眼
    第七章 法制史から見る江戸と現代
    第八章 「公」について
    第九章 歴史の中に法を見る 遺失物取得・生殺与奪・動産と不動産
    ■結語
    あとがき
    本書収録論文初出一覧
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

    小島 信泰
    小島信泰(こじま のぶやす)
    1957年生まれ。法制史研究者。創価大学教授。創価大学法学部卒、同大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学 東北大学)。専門は、日本の法制史。
    著書に、『日本法制史のなかの国家と宗教』『最澄と日蓮 法華経と国家へのアプローチ』などがある。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    【内容紹介・目次・著者略歴】
    日本法制史を学ぶ上で必要な事項をもれなくとりあげ、各時代におけるその発展と時代間の変遷を叙述した、望みうる最高の概説書。

    【目次より】
    緒論
    本論
    第一篇 上代
    第一章 序説
    第二章 国家組織
    第三章 財政制 度附、軍事制度
    第四章 司法制度
    第五章 刑法
    第六章 人法
    第七章 財産法
    第八章 身分法
    第二篇 上世
    第一章 序説
    第二章 天皇
    第三章 統治組織
    第四章 財政制度
    第五章 軍事、警察及び交通制度
    第六章 司法制度
    第七章 刑法
    第八章 人法
    第九章 物権法
    第十章 債権法
    第十一章 親族法
    第十二章 相続法
    第三篇 中世
    第一章 序説
    第二章 天皇及び朝廷
    第三章 庄圏及び本所
    第四章 武家の棟梁と封建制度
    第五章 中央管制
    第六章 地方制度
    第七章 財政制度
    第八章 軍事、警察及び交通制度
    第九章 司法制度
    第十章 刑法
    第十一章 人法
    第十二章 物権法
    第十三章 債権法
    第十四章 親族法
    第十五章 相続法
    第四篇 近世
    第一章 序説
    第二章 天皇及び朝廷
    第三章 武家の棟梁と封建制度
    第四章 中央管制
    第五章 地方制度
    第六章 財政制度
    第七章 軍事、警察及び交通制度
    第八章 司法制度
    第九章 刑法
    第十章 人法
    第十一章 物権法
    第十二章 債権法
    第十三章 商法
    第十四章 親族法
    第十五章 相続法
    索引

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    石井 良助
    1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
    著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「ローマ法継受の可能性とコモン・ローの近代化」という論点を視座の中心に据え、絶対王政期イングランドの法制度・法思想を見事に描く。

    【目次より】:

    目次
    第一篇 陪審制と職権的糾問手続への史的岐路 英米法と大陸法についての―つの覚え書
    一 はじめに
    二 英仏における古来の訴訟手続
    三 イングランドにおける判決陪審の採用
    四 フランスにおける職権的糾問手続の採用
    五 むすびにかえて
    第二篇 「イングランド法とルネサンス」考 イングランドにおけるローマ法継受の可能性とコモン・ローの近代化
    一 はじめに
    二 メイトランド説とその批判
    三 メイトランド批判学説の吟味
    四 むすびにかえて イングランド法の近代化
    第三篇 請願裁判所素描 絶対王政期イングランドにおける「貧者のための裁判所」
    一 はじめに
    二 起源
    三 構成 
    四 訴訟手続
    五 管轄
    六 他裁判所との関係
    七 衰減
    第四篇 刑罰制定法上の略式起訴と職業的略式起訴者 絶対王政期イングランド刑事司法の一局面
    一 はじめに
    二 略式起訴の刑事訴訟法上の位置づけ
    三 刑罰制定法及びそれに基づく略式起訴についての小史
    四 略式起訴に基づく手続
    五 職業的略式起訴者
    六 職業的略式起訴者の規制と改革
    七 まとめ
    第五篇 絶対王政期イングランドにおける答弁取引 アサイズ裁判における刑事司法の一面
    一 はじめに
    二 基礎的事実
    三 答弁取引の概念
    四 アサイズ裁判における刑事訴訟
    五 答弁取引の出現
    六 答弁取引出現の理由
    付篇 シェイクスピア時代のインズ・オヴ・コート 貴紳子弟教育機関としての
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    小山 貞夫
    1936年生まれ。法学者。東北大学名誉教授。専門は、西洋法制史。
    東北大学法学部卒業。法学博士。
    著書に、『イングランド法の形成と近代的変容』『絶対王政期イングランド法制史抄説』『増補版 中世イギリスの地方行政』『英米法律語辞典 Koyama's Dictionary of Anglo-American Legal Terminology』など、
    訳書に、フレデリック・メイトランド『イギリスの初期議会』ジョン・ハミルトン・ベイカー『イングランド法制史概説』フレデリック・メイトランド 他『イングランド法とルネサンス』フレデリック・メイトランド『イングランド憲法史』スタンリー・バートラム・クライムズ『中世イングランド行政史概説』ラウル・ジャール・ヴァン・カネヘム『裁判官・立法者・大学教授』などがある。
  • シリーズ10冊
    7,70014,080(税込)

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    古代日本の二大画期・大化改新と鎌倉幕府の諸問題につき、法制史の立場よりする画期的な論文10編を収める。

    【目次より】
    増補版序

    第一 大化改新の研究 大化改新より大寶律令の制定まで
    第二 東國と西園 上代および上世における
    第三 鎌倉幕府職制二題
    一 征夷大将軍と源頼朝
    二 文治守護職と總追捕使
    第四 再び「征夷大将軍と源頼朝」について
    第五 鎌倉幕府の成立時期
    第六 鎌倉幕府の成立 文治の守護と地頭について
    第七 大犯三箇條 鎌倉時代の守護の櫂限の研究
    第八 東醐と西國 鎌倉時代における
    第九 鎌倉幕府政所設置の年代
    第一〇 鎌倉幕府成立期の二つの問題 文治地頭職と幕府裁判権
    第一一 吾妻鏡文治三年九月十三日條所載のいわゆる北條時政奉書について 石井進氏の批判にこたえて
    附録
    第一 中世の訴訟法史料二種について
    序言
    一 沙汰未練書
    二 庭訓往来
    第二 日本法制史學八十八年 東京大學における
    第三 中田博士の法制史の比較研究法について
    あとがき
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    石井 良助
    1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
    著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    法史学は学問として生存する価値をもっているのか。ナチスの暴虐により決定的な打撃を受けた著者の、法史学再生の書。

    【目次より】
    凡例
    法史学の存在価値
    序論
    第一章 歴史学の一分野としての法史学
    第二章 法学の一分野としての法史学
    第三章 歴史学および法学に対する法史学の寄与
    第四章 法史学の生存価値について
    第五章 法原理としての首尾一貫性について
    結語
    訳注
    訳者あとがき

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    ミッタイス,H
    1889~1952年。ドイツの法制史家。ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学、ベルリン大学で教授を歴任。専門は、ヨーロッパの比較法史、法制史。
    著書に『封建法と国家権力』『中世盛期の国家』『自然法論』『ドイツ法制史』『ドイツ私法史』 『法制史の存在価値』などがある。
  • 7,700(税込)
    編著:
    石川一三夫
    編著:
    矢野達雄
    レーベル: ――
    出版社: 晃洋書房

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    熊谷開作先生生誕百年記念論集。本書は、法と社会の関係、とくに裁判と自治に関するテーマを新しい法史学的視角から論じた共同著作である。代言人などの法の担い手、裁判史料を用いた民事紛争の実態分析、明治初年の村の自治、およびドイツ「市民協定」の意義などを論じる。
  • 748(税込)
    解説:
    長谷部恭男
    レーベル: 岩波文庫
    出版社: 岩波書店

    戦後日本の憲法体制はいかにして成り立ち,その骨格とはどのようなものか.これを理解するのに欠かせない基本的な文書を集めた.日本国憲法のほか,英文日本国憲法,大日本帝国憲法,パリ不戦条約,ポツダム宣言,降伏文書,日本国との平和条約,日米安全保障条約を収録し,詳細な解説を付す.市民必携のハンディな一冊.
  • シリーズ34冊
    7742,090(税込)

    ワイルド、ロレンス、フォースターら、近代英米文学の巨匠たちの「ゲイ小説」が一堂に会して登場。大作家の「読み直し」として、またゲイ文学の「古典」としても必読の書。これぞゲイ・キャノン。
  • 825(税込)
    著者:
    野嶋剛
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    香港は、終わらない

    香港が歴史的転換点を迎えている。一国二制度のもと特別行政区として50年間の高度な自治が保証されるはずだった。ところが中国・習近平政権は力による「中港融合」を推し進め、一国二制度を形骸化させる国家安全法を香港の頭越しに決めた。世界を驚かせた2019年の大規模抗議デモに続き、香港問題はいま米中新冷戦の最前線に浮上している。東洋の真珠と呼ばれ、日本とも関係の深い国際金融都市・香港を知りたいすべての人に届ける一冊。
  • 外国人研究者の視点から、日本法の基本的な特徴を英語で広く世界に発信する。一般的に日本法は明治維新後に外国法がどのように継受、修正されたかが問題とされるが、本書では特に、日本法を取り囲む様々な基層を踏まえつつ、古代国家の成立から現代に至る日本法の歴史的形成・発展や特徴を、物語として記述する。また、現代日本の法及び制度を包括的に解説しており、日本法を学び、研究する外国人にとっても最適な一冊である。
    Written from the perspective of a non-Japanese scholar, this book aims at broadly divulging in English the basic features and traits of Japanese law.
    Generally, studies on Japanese law tend to focus on the problem of how foreign law has been received and modified in Japan after the Meiji Restoration. In an attempt to identify the different layers that constitute Japan's legal system, this work narrates the historical formation and development of Japanese law from Ancient to Modern times. It also provides a well-balanced and up-to-date account of the basic legal rules and institutions of Today's Japan. Thus, the book will be a perfect primer for non-Japanese students seeking to learn the basics of Japanese law.
    Publisher: Osaka University Press
    Author:
    Luis Pedriza moved to Japan as a postgraduate student in 2002. He obtained a Ph.D. in Public Law at the Graduate School of Law of Kyoto University in 2008. Subsequently, he was appointed as assistant professor at the same academic institution. In 2013, he became associated professor at the Graduate School of Law of Osaka University. Currently, he teaches Japanese Constitutional law and Comparative Constitutional law at the Faculty of Law of Dokkyo University.
  • 990(税込)
    著:
    恒藤恭
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    本書は、一流の法哲学者である著者が死の3年前となる1964年に世に問うたものです。恒藤恭(1888-1967年)は、何よりもまず第一高等学校で同期だった芥川龍之介の親友として、旧姓の「井川恭」の名で知られており、1927年に35歳の若さで自害した親友のために、『旧友芥川龍之介』(1949年)という著作を発表しています。
    恒藤自身は、京都帝国大学に進んで法学を修め、1929年には同大学法学部の教授に就任します。ところが、1933年に法学部の同僚である刑法学者の滝川幸辰に文部省が休職処分を下し、これに大学も従うという「滝川事件」が勃発すると、抗議のために辞表を提出した教授の一人に恒藤も名を連ねました。退官後は大阪商科大学(現在の大阪市立大学)に移った著者は、新カント派の法哲学を基礎にしつつ、社会科学・人文科学の成果を取り入れた独自の法哲学を築き上げます。その成果は、『法の基本問題』(1936年)や『法の精神』(1969年)などに結実しました。
    本書は、こうした不世出の法学者が、1949(昭和24)年から1960(昭和35)年のあいだに雑誌に寄稿した文章を新書として刊行したものです。言うまでもなく、本書収録の最も古い文章が書かれた1949年の時点では、日本はまだ占領下にありました。日本が主権を回復すると同時に日米安全保障条約(旧安保条約)を締結するのは1951年、それが現在に至る新安保条約に改定されるのは1960年のことです。その間、国内では1947年に施行された日本国憲法に対して「押しつけられたもの」という評価を下し、改正を求める声があがります。その動向を見てきた著者は、確かに主権回復後日本は憲法を改正する資格を手にしているが、それは「法的条件」にすぎないと言います。
    「日米新安保条約のために、わが国が米国に対して高度の従属関係に立っているかぎりは、日本国民の真実の総意に合致するようなしかたで憲法改正が行われ得るための十分な条件が欠けている状態が持続する」。そして、著者はこう続けています──「だから、日本国民が真に自主的な立場から日本国憲法を再検討し、その改正に着手すべき時期は、現在未だ到来していない、という認識こそは、憲法問題、とりわけ改憲問題を解決するための基準である、と考えられるのである」。
    本書が刊行されてから半世紀以上を経た現在、この言葉に私たちはどう答えられるでしょうか。恒藤恭の著作初の文庫化となる本書は、今こそ私たちに問いを投げかけています。

    [本書の内容]
    一 戦争放棄の問題
    二 日本民族の更生の途
    三 憲法と新しい道徳基準
    四 平和憲法と日本の運命
    五 平和憲法と国民の真情
    六 憲法問題解決の基準
    七 平和憲法と最高裁の使命
    解 説(角田猛之)
  • シリーズ41冊
    1,0561,287(税込)
    著:
    吉村章
    レーベル: 幻冬舎単行本
    出版社: 幻冬舎

    個人単位のスキルを重視! 自ら主張することが評価される! 「世間体」という概念はない!
    隣国といえど、中国文化には日本人にとって不思議な感覚ばかり。しかし、その理由や背景を理解すれば合理的と感じられることもある。マイナスと思われる面ばかりに目を向けて決めつけるのではなく、それを育んだ歴史的な背景にも目を向けると、私たちの「常識」がむしろ特別なものであることに気付かされる。
    中国出張、赴任の前にさくっと読める、「中国人に言ってはいけない5つのフレーズ」などのコラムも充実。
    失敗談から学ぶ中国流ビジネス習慣を、そのバックグラウンドとなる地理・歴史と一緒に学べる教科書。
  • 1,705(税込)

    500円のワインより1万円のワインは、ほんとうに20倍もおいしいのか?ロマネコンティ グラン・クリュと格安ワインの差を生み出すのは、品種か? 製法か? 醸造家か? 歴史か? あるいは国家か?高級ワインを高級たらしめているのは、ただ「美味しさ」だけではない。特定の産地、特定の生産者のワインだからこそ高く売れるのである。産地名、生産者名、ヴィンテージ、ぶどうの品種名……これらの情報が、ブランドをブランドたらしめているとも言える。とりわけワイン王国フランスにて繰り広げられた、ブランドを守るための数百年にわたる戦いと、そこから生み出された法と制度すなわち「ワイン法」について、第一人者が語り尽くす!1855年格付け、1889年グリフ法、そしてEU法。苛烈な競争、疫病と害虫、税と規制などをめぐる生産者たちの戦いは、AOC(原産地呼称制度)などのブランドを守る法と制度へと結実した。そしてAOCは、GI(地理的表示)として世界に広がり、いまや日本でもヨーロッパのワイン法は大きな意味を持つ。本書で語られることは、わたしたちの生活、ビジネスにも直結する大きな問題となっている。ワインを愛する人のみならず、人々の生活が動かす歴史に興味のある人、世界の食を動かす制度はいかなるものかを知りたい人、いずれの読者にも、驚きと発見をもたらす、無二の解説書!【本書の内容】プロローグ―ワイン法はなぜ生まれ、何を守るのか/第1章 「本物」を守る戦い―原産地呼称制度の萌芽 1 フランス革命とワインの自由化 2 黄金時代の到来 3 「本物のワイン」を守る戦い/第2章 「産地」を守る戦い 1 不正ワインとの戦い 2 混迷する「産地」画定 3 原産地呼称制度の誕生 4 「コントロール」される原産地呼称へ/第3章 生き残りをかけた欧州の戦い 1 欧州統合下のワイン政策 2 ワイン共通市場制度の発足 3 本格化する生産管理/第4章 新たなプレーヤーとの戦い―畑=テロワールの思想と品種=セパージュの思想 1 新世界の「発見」 2 悩ましい新世界/第5章 「危機」から新時代へ―欧州産ワインの戦い 1 一九九九年のEUワイン改革 2 抜本的な改革をめざして―二〇〇八年の改革 3 二〇〇八年の改革は成功したか?  コラム 補糖禁止のねらい  コラム EUワイン法におけるラベル記載事項  コラム ボトルに関するEU法の規制 4 新時代のワイン法へ 5 ワイン法と日本
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    1947年の憲法施行以来、70年余にして「改憲」をテーマに国会で議論が始まる。日本国憲法の制定においては、国内国外の様々な政治的、社会的な力が働き、その成立過程は複雑である。ポツダム宣言を受諾して日本は連合国の占領下となるが、その結果、封建主義的な日本の国家体制の根本にある大日本帝国憲法(明治憲法)を民主的なものに変革する必然性があった。そして、その変革の過程は、日本側で考えた憲法改正案がGHQに提出される第一段階と、その提出案を完全却下してGHQが独自に作成した草案に日本側の要望を取り入れて作成した第二段階に分けることがができる。本書では、この作成過程を史実に照らし合わせて忠実に再現しながら、また、今なお完全に解明されていない歴史上の謎を解き明かしながら、マンガとコラムでわかりやすく解説した。右翼、左翼といったイデオロギー的な歴史観にとらわれない視点で多くの文献を基に編集されており、高校生から大人まで楽しめる。
  • 日本には都道府県47、市790、町745など、1700を超える地方政府がある。一般に地方自治体、地方公共団体と呼ばれ、行政機構のみが存在する印象を与えてきた。だが20世紀末以降の地方分権改革は、教育、介護、空き家問題など、身近な課題に直面する各政府に大きな力を与えた。本書は、政治制度、国との関係、地域社会・経済の三つの面から、国家の2.5倍の支出と4倍の人員を持つ地方政府の軌跡、構造と実態を描く。
  • 310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏……。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を描く。アジア・太平洋賞特別賞、新書大賞受賞

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