『政治、歴史、中央公論新社(新書、実用)』の電子書籍一覧
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●「私的な集団」が権力を握る意味
派閥解消で政治が改まるという幻想
待鳥聡史×河野有理
●父・ハマコーの後を継いで31年
親子二代、無派閥の理由
浜田靖一
●三田会、医学部の抗争、開成高校……
学閥の現在と功罪
田中幾太郎
●グローバル競争下でも新たな役割
日本経済の発展に貢献した財閥・企業集団
橘川武郎
●長州閥を築いた元勲と現代の世襲政治家
一坂太郎
●政略結婚、養子縁組、乗っ取り……
戦国大名と「はかりごと」としての閨閥
小和田哲男 -
(上巻)1945年に第二次世界大戦が終わると大国の協調は崩壊し、アメリカ中心の西側陣営とソ連中心の東側陣営による冷戦が始まった。ヨーロッパではドイツが東西に分断され、東アジアでは中国の国共内戦、朝鮮戦争という「熱戦」が勃発。さらに脱植民地化の潮流に米ソが介入し、冷戦は第三世界にも拡大した。上巻では、1962年のキューバ・ミサイル危機で核戦争寸前に至るまでを描く。世界的な視野から冷戦を俯瞰する通史。
(下巻)キューバ・ミサイル危機後、泥沼化するベトナム戦争が世界に衝撃を与えた。1960年代末から米中ソはデタント(緊張緩和)へ向かうものの、70年代末には再び対立が深まり「新冷戦」と呼ばれた。だが、その背後では西側経済の優位と東アジア経済の躍進により、第三世界の国々が社会主義を放棄しつつあった。そしてソ連にゴルバチョフが登場し、冷戦は終焉を迎えるが――。戦争と対立が続く現代に、冷戦は何を遺したのか。 -
目 次
はじめに――アメリカを覆う巨大な影
第一章 ホワイトハウスへの道
1 政治家像の基礎固め
2 大戦の試練
3 政界への第一歩
4 上院への挑戦
5 プリンス&プリンセス
6 負けるが勝ち
7 驀進ニュー・フロンティア
8 決戦の日
9 船出の準備は着々
10 輝くワシントン
第二章 多事多難な一千日
1 対決を乗り越えて
2 宇宙の冷戦
3 突如出現した壁
4 核破滅の瀬戸際
5 破綻した侵攻作戦
6 革命の嵐に苦慮
7 繁栄の鍵
8 平等社会実現のために
第三章 甘い追憶の日々
1 ダラスの悲劇
2 服喪の四日間
3 キャメロット誕生
4 謎また謎
5 巨悪VS.善神
6 松明は再び落ちた
7 王妃出国
8 王朝の黄昏
9 亡霊の影のもとで
おわりに――夢は果てしなく
あとがき
主要参考文献
ケネディ関連年表
事項索引
人名索引 -
吉田茂、鳩山一郎、石橋湛山、岸信介、池田勇人。戦後のある一時期、首相たちは敗戦の影が色濃く残る東京を避け、熱海、伊豆、箱根の温泉地で政治を行っていた! サンフランシスコ講和会議や抜き打ち解散など、大勝負を控えた吉田は決まって箱根に籠った。吉田の影響か、鳩山、石橋、大野伴睦、河野一郎ら反吉田勢力も伊豆や箱根に滞在するようになり、重要な決定を下していた。敗戦直後の1940年代後半から1960年代前半にかけて、東海道筋に点在する温泉地に、濃密な政治空間が出現していたという知られざる史実を解き明かす。
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戦前日本を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。
目次より
第一章 政治家・石橋湛山の誕生
第二章 運命の七票――一九五六年の自民党総裁選
第三章 明暗を分けた閣僚人事
第四章 「私の政治的良心に従います」――65日間の内閣
第五章 日中国交正常化への努力
第六章 理想主義者から現実主義者への転回
終 章 晩年の石橋湛山 -
聖ヨハネ騎士団(通称・マルタ騎士団)は、創設から約千年を経た今なお国際社会から独立国としてパスポートの発行を許され、1万人を超える騎士を擁する現存世界最古の騎士団である。テンプル騎士団、ドイツ騎士団と並ぶ中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つが、なぜ21世紀の現代まで存続し、国連に席を与えられ、100カ国以上と国交を結んでいるのだろうか? 謎に包まれた知られざる騎士の国、その栄光と流転の歴史を、日本国籍として約1世紀ぶりに騎士に叙任された筆者が紐解く。
緒言 救貧と信仰の守護者
歴史序章 十字軍(ヨーロッパ、1095-1099)
叙説Ⅰ 騎士と騎士道、そして騎士団
歴史第一章 誕生(聖都エルサレム、1099-1149)
歴史第二章 防衛(シリア・パレスチナ地方、1150-1291)
歴史第三章 海へ(キプロス島、1291-1307)
歴史第四章 覇者(ロードス島、1307-1452)
歴史第五章 勝利(ロードス島、1453-1520)
叙説Ⅱ マルタ騎士の戒律、そして一生
歴史第六章 死闘(ロードス島、1520-1522)
歴史第七章 家(マルタ島、1523-1564)
歴史第八章 大包囲(マルタ島、1564-1565)
歴史第九章 守護者(マルタ島、1565-1675)
叙説Ⅲ マルタ騎士団総長列伝
歴史第十章 衰退(マルタ島 1675-1798)
歴史第十一章 漂流(ヨーロッパ、1798-1834)
歴史第十二章 再起(ローマ、1834-2012)
歴史終章 現代(全世界、2013-)
叙説Ⅳ 「領土なき国家」としてのマルタ騎士団
後記 騎士から見たマルタ騎士団 -
民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
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戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。
戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。
本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。 -
大東亜共栄圏とは、第2次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合をめざす国策だった。それはドイツ・イタリアと連動し世界分割を目論むものでもあった。日本は「自存自衛」を掲げ、石油、鉱業、コメ、棉花などの生産を占領地に割り振り、政官財が連携し、企業を進出させる。だが戦局悪化後、「アジア解放」をスローガンとし、各地域の代表を招く大東亜会議を開催するなど変容し、迷走する。本書は、立案、実行から破綻までの全貌を描く。
目次
序 章 総力戦と帝国日本―貧弱な資源と経済力のなかで
第1章 構想までの道程―アジア・太平洋戦争開戦まで
第2章 大東亜建設審議会―自給圏構想の立案
第3章 自給圏構想の始動―初期軍政から大東亜省設置へ
第4章 大東亜共同宣言と自主独立―戦局悪化の1943年
第5章 共栄圏運営の現実―期待のフィリピン、北支での挫折
第6章 帝国日本の瓦解―自給圏の終焉
終 章 大東亜共栄圏とは何だったか -
日清戦争の結果、朝鮮王朝は清の「属国」から脱し大韓帝国を建国、皇帝高宗のもと独自の近代化を推進した。だが帝国日本は朝鮮半島での利権を狙い侵食。日露戦争下、日韓議定書に始まり、1904~07年に三次にわたる日韓協約によって外交・財政・内政を徐々に掌握し、10年8月の併合条約により完全に植民地化する。本書は日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描く。今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。
<目 次>
序 章 中華秩序のなかの朝鮮王朝
第1章 真の独立国家へ―1894~95年
1 日清戦争の勃発
2 甲午改革
3 宗属関係の終焉
第2章 朝鮮王朝から大韓帝国へ―1895~97年
1 閔妃暗殺、露館播遷
2 「皇帝」即位の熱望
3 大韓帝国の成立
第3章 新国家像の模索―皇帝と知識人の協和と不和
1 独立協会の結成
2 皇帝のロシア接近と独立協会の反対
3 独立協会の強制解散
第4章 大韓帝国の時代―皇帝統治の現実と限界
1 儒教宗主の専制君主
2 皇帝国の文化
第5章 保護国への道程―日露戦争前夜から開戦のなかで
1 大韓帝国の外交
2 日韓議定書
3 第1次日韓協約の締結
第6章 第2次日韓協約の締結―統監府設置、保護国化
1 欧米の承認、皇帝への強要
2 調 印
3 ハーグ密使事件
第7章 大韓帝国の抵抗と終焉―1910年8月の併合へ
1 一進会と義兵運動
2 南北巡幸と伊藤博文の思惑
3 韓国併合条約の締結
終 章 韓国併合をめぐる論争―歴史学と国際法 -
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●〔対談〕膨張する与党、棄権する有権者……
野党再生に足りないイズムと強さ
宇野重規×中北浩爾
●1993年体制と「3・2・1の法則」
政治的選択肢の健全な拮抗のために
大井赤亥
●〔対談〕いま、『資本論』をひもとく意味
資本主義が倒れるか、先に地球が潰れるか
斎藤幸平×佐藤 優
●欧州の社会民主主義勢力が直面する課題
四つの圧力、二つのジレンマ
近藤康史
●2000年代ラテンアメリカの政治潮流
「ピンクタイド」は今どこへ
宮地隆廣
●平成世代が描く左翼像
エンパワーメントによる新しい連帯のかたち
小峰ひずみ -
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●東亜新秩序から大東亜共栄圏、そして戦後秩序へ
近代日本のアジア新秩序構想をたどる
武田知己
●帝国解体がもたらした悲劇
忘れられた「南方」の戦時と戦後
石原 俊
●清沢洌、石橋湛山、石原莞爾……
戦時下の言語空間を拘束したもの
平山周吉 -
ベルリンの壁崩壊から三〇年以上を経た二〇二一年に、民主主義とその根底にある価値観を擁護しなければならなくなるとは思っていなかった。
国際政治がふたたび景気後退、軍備拡張、社会不安、恐怖に支配されるとは想像しがたかった。現在の権威主義的な傾向とナショナリスト的な保護貿易主義が束の間の現象として終わるのか否かは、わたしたち民主主義諸国の強さにかかっている。
民主主義諸国はいま直面している課題にうまく対処できるのか。できないのなら、民主主義諸国をより回復力あるもの(レジリエント)にするにはどうすればいいのか。
――本書編者 マチルデ・ファスティング -
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== 特集 ==
帝国の復活 覇権主義の亡霊
◆〔対談〕大日本帝国と大英帝国の軌跡と交差
海洋国家の特性から何を学ぶか▼加藤聖文×君塚直隆
◆ロシア皇帝と重なるプーチンの姿勢
甦る帝国地図──ロシア゠ウクライナ戦争▼池田嘉郎
◆毛沢東、蔣介石、習近平……
「皇帝」を生み出す中国のシステム▼岡本隆司
◆170年の自由の歴史から始まった国
アメリカ合衆国はエンパイアの夢を見るか▼石川敬史
◆第三帝国という虚妄
ヒトラーはいかなる共同体をめざしていたのか▼芝 健介
◆600年の繁栄をもたらした理念と統治
オスマン帝国が遺したもの▼小笠原弘幸
◆変移するグローバル混合政体の現在
ネグリ゠ハートの〈帝国〉から考える▼水嶋一憲
◆なぜ帝国はフィクションで 悪の組織として描かれやすいのか▼架神恭介×辰巳一世×脇 雄太郎
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【時評2022】
●未完の沖縄返還▼井上正也
●起業家、投資家に選ばれる国になるには▼坂井豊貴
●Society 5.0と中途半端なスマートさ▼小川さやか
== 特集 ==
出口なきウクライナ戦争
◆元駐米大使が語る 日本が学ぶべき教訓
「反撃能力」を導入し「核戦力共有」の議論を▼佐々江賢一郎
◆世界は第三次大戦の瀬戸際 仏独日は阻止に動く時▼エマニュエル・トッド/聞き手:鶴原徹也
◆変容する戦争報道
ウクライナ報道と日本のテレビ▼音 好宏
◆ゼレンスキー大統領の要請にどう応えるか
国連安保理改革の方向性▼神余隆博
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【コロナとの闘い】
●新型コロナウイルス感染症対策分科会会長が語る
試行錯誤と微調整が特徴の日本の感染対策▼尾身 茂/聞き手:牧原 出
●ベテラン駐在員の上海ロックダウン日誌
配給は当てにならず住民の共助で食いつなぐ▼匿名上海駐在員
◆韓国の20代男性は、なぜ、何に怒っているのか?▼福島みのり
◆レビューと考察の狭間で
映画評論は現代の観客に歓迎されているのか▼大山くまお
◆穏当で革新的な共同体のために
教育思想としてのファシリテーション▼渡辺健一郎
◆黒人が生み出した「ストリートの知恵」
ヒップホップは何を映し出すか▼有國明弘
◆温暖化で痩せるホッキョクグマ、太るペンギン▼渡辺佑基
== 第23回 読売・吉野作造賞 発表 ==
受賞作『バブルの経済理論』櫻川昌哉
選評 北岡伸一/猪木武徳/山内昌之/白石 隆/吉川 洋/老川祥一/松田陽三
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◆〔鼎談〕読書とコスパ
御都合主義の「ファンタジー」に振り回されず生きること▼鈴木涼美×山本貴光×吉川浩満
《好評連載》
●琉球切手クロニクル【第19回】日本との関係に苦悩した偉人たち▼与那原 恵
●現代中国と少数民族【第5回】岐路に立たされるムスリム「回族」▼安田峰俊
●地図記号のひみつ【第25回】市街地と農村──集落の表現▼今尾恵介
《連載小説》
●チャンバラ【第5回】▼佐藤賢一
●馬上の星──小説 馬援伝 【第15回】▼宮城谷昌光 -
政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した『現代と戦略』第一部「現代と戦略」と、山本五十六の真珠湾奇襲、レーニンの革命とヒトラーの戦争など、〈愚行の葬列〉である戦史に「失敗の教訓」を探った『現代と戦略』第二部「歴史と戦略」の合本。岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」、自作解説インタビューを併録。〈解説〉中本義彦
【目次】
◎現代と戦略
(Ⅰ 防衛論争の座標軸/Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり/Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想/Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき/Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道/Ⅵ 摩擦と危機管理)
◎歴史と戦略
(戦略論入門――フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を中心として/Ⅰ 奇 襲――「真珠湾」の意味するもの/Ⅱ 抑止と挑発――核脅威下の悪夢/Ⅲ 情報とタイミング――殺すより、騙すがよい/Ⅳ 戦争と革命――レーニンとヒトラー/Ⅴ 攻勢と防御――乃木将軍は愚将か/Ⅵ 目的と手段――戦史は「愚行の葬列」)
◎付録
(永井陽之助氏への〝反論〟〔岡崎久彦〕/対論・何が戦略的リアリズムか〔永井陽之助×岡崎久彦〕/インタビュー『現代と戦略』とクラウゼヴィッツ)
◎解説(誤解を避けるために/人間学としての戦略研究〔中本義彦〕) -
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(目次より)
●昭和の弱点、令和の課題
日本のインテリジェンスの過去と現在
小谷 賢
●特務機関とは何だったのか
情報収集と工作を担った彼らの蹉跌
前田啓介
●近代日本の謀略と機密費
小山俊樹
●知られざる関東軍の実像
及川琢英
●満洲事変と十月事件
昭和史ダークサイドの淵源として
福家崇洋
●大正・昭和初期の陸軍と大衆・社会
総力戦時代の到来から娯楽を介した軍民接近へ
藤田 俊
●戦時諜報活動と翻訳が交わる時
日本海軍「甲事件」「乙事件」と米日系二世語学兵
武田珂代子
●宗教弾圧と「聖戦」
殉教ロマンを超えて
永岡 崇 -
生まれて四日にして仙台藩士の家に里子に出され、十四歳にして海外を放浪。帰国後、大蔵省に出仕するも失職と復職を繰り返し、やがて宮仕えに飽きたらず、銅山経営のため南米ペルーに渡る。失意の銅山経営から帰国した是清は、実業界に転身。銀行業界に入り、正金銀行頭取を経て、日銀副総裁へと出世する。折しも日露戦争が勃発、是清は祖国の命運を担い、外債募集のため、アメリカ、そしてイギリスへと赴くが……。破天荒な青春を経て財政の神様となった明治人の自叙伝。〈解説〉井上寿一
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一九五〇年代半ばの鮮烈なデビューから〝怒れる若者たち〟の時期を経て、それぞれの一九六八年へ――。同世代随一の批評家が、盟友・石原慎太郎と好敵手・大江健三郎とに向き合い、その文学と人間像を論じた批評・エッセイを一冊にした文庫オリジナル作品集。
〈解説〉平山周吉
■目次
【一九六八年】
知られざる石原慎太郎
私にとって「万延元年のフットボール」は必要でない
【石原慎太郎】
石原慎太郎論/「肉体」という思想/「言葉」という難問/『完全な遊戯』/『日本零年』
*
顔/石原慎太郎と私/石原慎太郎のこと/『石原慎太郎文庫』によせて/偉大なアマチュア
【怒れる若者たち】
新しい作家達/政治と純粋
*
シンポジウム「発言」序跋/文学・政治を超越した英雄たち/今はむかし・革新と伝統/生活の主人公になること
【大江健三郎】
大江健三郎の問題/自己回復と自己処罰/『死者の奢り・飼育』/『個人的な体験』/私の好敵手/大きな兎/谷崎賞の二作品/大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞 -
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(目次より)
●遊牧民と農耕民の世界史から振り返る
日本人が引き継いだ封建的精神「一所懸命」
井上章一
●自由な私的所有が招いた都市と農村のアンバランス
法と歴史から読み解く日本の土地概念
松尾 弘
●庶民の夢だった「マイホーム」
老々相続の現実と求められる流動化政策
平山洋介
●大きく変化する若者の「家」
家族の「安住の場」から「交流の場」「資産」へ
笠松美香
●空き家・所有者不明土地問題の現在
住まいの終活をいかに進めるか
野澤千絵
●〔ルポ〕空き家大国の現場を歩く
人口流出と分断が廃屋列島を生む
葉上太郎
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。