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『歴史、社会(実用、新書)』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全746件

  • 19世紀後半以降のメディアの発達は,あらゆる情報が氾濫する現代社会の成り立ちにどのような影響を与えてきたのか.国民国家形成の歴史のなかに,出版・新聞・映画・ラジオ・テレビといった各領域の発展を位置付け,英米独日の各国を時系列的に比較する画期的なメディア史.98年の刊行以来読み継がれてきたロングセラー,待望の新版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
  • オスマン帝国崩壊と過酷な独立戦争を経て,世俗主義の国家原則をイスラム信仰と整合させる困難な道を歩み,共和国建国一〇〇年を迎えたトルコ.度重なる軍事クーデタ,議会政治の混乱,膠着するEU加盟問題,未解決のクルド問題など様々な課題に直面しつつ,新たな自画像を模索した波乱の過程をトルコ研究の第一人者が繙く
  • 一八世紀末,カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり,自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は,いまや近代史の一大画期だと認識されている.半世紀に及ぶ著者の研究をもとに,反レイシズム・反奴隷制・反植民地主義を掲げたこの革命と,苦難にみちた長いその後を,世界史的視座から叙述.
  • 12世紀の中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が再発見され、社会に類例のない衝撃を与えた。そこに記された知識体系が、西ヨーロッパの人々の思考様式を根底から変えてしまったのである。「アリストテレス革命」というべきこの出来事は、変貌する世界に道徳的秩序と知的秩序―信仰と理性の調和―を与えるべく、トマス・アクィナスをはじめ、キリスト教思想家たちを激しい論争の渦へと巻き込んでいった。彼らの知的遺産は、現代にどのような意義を持つのであろうか。政治活動の発展と文化的覚醒が進んだ時代の思想を物語性豊かに描いた名著。
  • 7,480(税込)
    著:
    芝川治
    レーベル: ――
    出版社: 晃洋書房

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    前古典期のギリシアでは,アテナイのペイシストラトスの支配を始めとして各地に僭主政が簇出したとされ,それらには貴族政から民主制に到る発展において重要な役割が賦与されてきた.本書は,そのような従来の学説をあらためて検討し,ギリシア僭主政の本質を衝く新たな解釈を提示する.
  • 革命を先導した芸術運動

    既存の価値観に対する攻撃とともに、ロシアでは20世紀初頭に産み落とされた前衛芸術。1917年の社会主義革命に先行したその活動は、芸術革命に呼応するものとして政治革命に同調し、昂揚する民衆のエネルギーに支えられて、芸術運動を展開してゆく。これがロシア・アヴァンギャルドと呼ばれる運動である。しかしそれはやがて、スターリン体制から「形式主義」として批判され、芸術の論理によらず粛清され抹殺されてゆく。マヤコフスキー、マレーヴィチ、メイエルホリドなど、激しい時代を生きた芸術家たちの活動に光をあて、その再評価の嚆矢となった20世紀美術史の名著。
  • ★中島岳志氏推薦! 「今後、この本を抜きにしてガンディーを語ることはできないだろう」★ 贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!
  • 戦前日本を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。

    目次より

    第一章 政治家・石橋湛山の誕生
    第二章 運命の七票――一九五六年の自民党総裁選
    第三章 明暗を分けた閣僚人事
    第四章 「私の政治的良心に従います」――65日間の内閣
    第五章 日中国交正常化への努力
    第六章 理想主義者から現実主義者への転回
    終 章 晩年の石橋湛山
  • 〈 100年前の9月1日、町は大きく揺れた 〉
    そこに暮らす人びとは、どのように生き延び、記憶したのか。
    人びとの声と文学者などの日記から振り返る関東大震災。

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    〈 1923年に起きた関東大震災から100年 〉
    著者が地域雑誌『谷根千』を始めたころ、町にはまだ震災を体験した人びとが多く残っていた。
    それらの声とその界隈に住んでいた寺田寅彦、野上弥生子、宮本百合子、芥川龍之介、宇野浩二、宮武外骨らの日記など、膨大な資料を紐解き、関東大震災を振り返る。

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    「災害は忘れた頃にやってくる」── 寺田寅彦

    「東京の火災いよいよ猛に、一望大いなる熔鉱炉を見るが如し。田端、日暮里、渡辺町等の人人、路上に椅子を据え畳を敷き、屋外に眠らんとするもの少からず」── 芥川龍之介

     * * *

    地震の当日、人々はどのように行動したのか、その後、記憶はどのように受け継がれているのか。
    小さな声の集積は、大きな歴史では記述されない、もう一つの歴史でもある。
    そこから何を学ぶことができるのだろうか。

    《東京大学名誉教授、元東大地震研究所長の平田直氏のロングインタビュー掲載》

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    【目次】
    ■序言………災害は忘れた頃にやってくる──寺田寅彦
    ■第1章……一九二三年九月一日
    ■第2章……一夜が明けて、九月二日
    ■第3章……本所から神田、浅草など
    ■第4章……震災に乗じて殺された人びと
    ■第5章……救援──被災者のために
    ■第6章……震災で変わった運命
    ■第7章……帝都復興計画
    ■第8章……今までの災害に学ぶこと

    ■正しく怖がり適切に備えるために──東京大学平田直名誉教授に聞く

    〈コラム〉
    ■林芙美子──根津神社の野宿
    ■藤沢清造──小説家のルポルタージュ
    ■宮武外骨──『震災画報』でいち早く知らせる
    ■宮本百合子が二〇代の作家がつづった関東大震災
    ■永井荷風──江戸と明治の終わり

    ■あとがき
  • 〈マジョリティの〝恐怖〟が〝危険なマイノリティ〟の幻影を生む〉

    「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を入れた」……。
    ──なぜ、根拠のない風説が伝染し、現実の虐殺を生んでしまったのか?

    豊富な資料により、日本近現代史の闇に潜む差別と排除のメカニズムを暴き出す、迫真の評論集!

    ---------

    〈不逞鮮人〉=テロリスト像はいつ、いかにして作られたのか?

    当時の新聞報道や行政文章、市民の証言から文学者・文化人の日記まで……。
    丹念なテクスト読解によって日本近現代史の歩みを辿り、「関東大震災 朝鮮人虐殺」発生の深層に迫る。

    《日韓同時刊行》

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    【目次】
    ■第1部……〈不逞鮮人〉とは誰か──関東大震災 朝鮮人虐殺を読む
    ■第2部……朴裕宏 ある朝鮮人留学生の死
    ■第3部……ハルビン駅で会いましょう──安重根と伊藤博文の十字路
    ■あとがき
    ■主要参考文献
  • 聖ヨハネ騎士団(通称・マルタ騎士団)は、創設から約千年を経た今なお国際社会から独立国としてパスポートの発行を許され、1万人を超える騎士を擁する現存世界最古の騎士団である。テンプル騎士団、ドイツ騎士団と並ぶ中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つが、なぜ21世紀の現代まで存続し、国連に席を与えられ、100カ国以上と国交を結んでいるのだろうか? 謎に包まれた知られざる騎士の国、その栄光と流転の歴史を、日本国籍として約1世紀ぶりに騎士に叙任された筆者が紐解く。

    緒言 救貧と信仰の守護者

    歴史序章 十字軍(ヨーロッパ、1095-1099)

     叙説Ⅰ 騎士と騎士道、そして騎士団

    歴史第一章 誕生(聖都エルサレム、1099-1149)

    歴史第二章 防衛(シリア・パレスチナ地方、1150-1291)

    歴史第三章 海へ(キプロス島、1291-1307)

    歴史第四章 覇者(ロードス島、1307-1452)

    歴史第五章 勝利(ロードス島、1453-1520)

     叙説Ⅱ マルタ騎士の戒律、そして一生

    歴史第六章 死闘(ロードス島、1520-1522)

    歴史第七章 家(マルタ島、1523-1564)

    歴史第八章 大包囲(マルタ島、1564-1565)

    歴史第九章 守護者(マルタ島、1565-1675)

     叙説Ⅲ マルタ騎士団総長列伝

    歴史第十章 衰退(マルタ島 1675-1798)

    歴史第十一章 漂流(ヨーロッパ、1798-1834)

    歴史第十二章 再起(ローマ、1834-2012)

    歴史終章 現代(全世界、2013-)

     叙説Ⅳ 「領土なき国家」としてのマルタ騎士団

    後記 騎士から見たマルタ騎士団
  • インドに関する本を一冊読むなら、この本を読んでほしい。
    ――ギーター・アーナンド(ピューリッツァー賞作家)

    2013年夏、ムンバイでマイクロファイナンスを扱うNPOを運営する著者は、融資を求めてやってくるある人々の存在に気づく。市街地の端にあるデオナールごみ集積場でお金になるごみを集め、それを売ることでその日暮らしをするくず拾いたちだ。

    絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物でもあるそのごみ山は、20階建てのビルほどの高さになる。腐った食べ物、古い端切れ、割れたガラス、ねじ曲がった金属、ときには赤子の死体、花嫁の遺骸、医療廃棄物など、あらゆる夢の残骸がそこに行きつく。誰の目にも見えるところにありながら、誰の目にも見えていない広大なごみの町。著者と住民との8年以上にわたる長いつきあいが始まる。

    ごみ山が放つ有害な後光(自然発生する火災、都市の上空を覆う有毒ガス等)が目に見えるかたちをとり、無視できなくなるにつれて、市当局による管理の動きも露骨になっていく。その影響を受けるのは当然、そこで生きる人々だ(そもそもこの地区の起源は19世紀末、植民地時代の感染症対策にある)。これまで以上に足場が脆くなるなかで、ある四家族の生活を著者は追い続けた。とりわけ注目したのが、10代の少女ファルザーナー・アリ・シェイクだ。彼女はごみ山で生まれ、そこで愛を知り、子をもうける。悲劇的な事故にまきこまれながらも。

    彼女らの目を通して、最も荒涼とし腐臭に満ちた場所であっても、美や希望、愛が花開くことを私たちは知ることになる。同時に、グローバル資本主義が最も脆弱な立場にいる人々にどのような影響を与えるのかも知るだろう。

    〈いまや彼らは、目に見える世界に戻るために闘っていた。その姿を見せるために闘っていた。姿を見せる相手とは、すぐそばにいた彼らを避けてきた人々、くず拾いをひき殺す事故に責任を負うべき人々である〉

    著者は記す。この地で生まれる物語がまるで非現実的な気がしたとしても、その大半は現実である。そしてそれはごみ山で暮らす人々の物語であると同時に、どこにでもある物語なのだと。

    行き場のない核のごみ、不法投棄や環境汚染、連鎖する貧困、新生児遺棄、メガイベントの裏で排除されるホームレス……。日本で起きていることと、ふと重なる瞬間が訪れるはずだ。不思議な既視感を覚える、寓話的ノンフィクション。
  • 9,680(税込)
    著:
    宮本憲一
    レーベル: ――
    出版社: 岩波書店

    水俣病など四大公害事件を初めとして,海外の耳目を集める悲惨な公害問題は,高度成長期に各地でなぜ深刻化したのか.その一方で,その後の日本が公害規制先進国へと転じていったのはなぜか.本書は,戦後日本で最も深刻かつ複雑な社会問題の歴史的教訓を学際的に解明せんと挑んだ記念碑的労作であり,公害問題を学ぶ読者必携の書である.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
  • 権力分立論はどのようにして姿を現したのか.一八世紀後半のブリテン帝国における『法の精神』の受容に焦点をあてることで,モンテスキューからアメリカ合衆国憲法制定時のマディソン,ハミルトンに至る政治思想史を精緻に叙述する.権力分立論の通説的理解を大きく修正し,その成立過程に新鮮な読み直しを迫る画期的研究.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
  • 青年たちの「義挙」に民衆は拍手したーー。

    血盟団事件、五・一五事件、神兵隊事件、死なう団事件、そして二・二六事件……。
    なぜ暴力は連鎖し、破局へと至ったのか?

    昭和史研究の第一人者による「現代への警世」。


    【本書の内容】

    ・「安倍晋三銃撃事件」と昭和テロの共通点
    ・「正義を守るための暴力」という矛盾
    ・現代の特徴は「テロの事務化」
    ・ピストルではなく短刀にこだわった将兵
    ・「三月事件」と橋本欣五郎
    ・「血盟団」井上日召の暗殺哲学
    ・五・一五事件の「涙の法廷」
    ・昭和テロリズムの「動機至純論」
    ・愛郷塾の存在と「西田税襲撃事件」
    ・言論人・桐生悠々の怒り
    ・大規模クーデター計画「神兵隊事件」
    ・罪の意識がまったくない相沢一郎
    ・血染めの軍服に誓った東條英機
    ・「死のう団」のあまりに異様な集団割腹
    ・二・二六事件が生んだ「遺族の怒り」
    ・一貫してクーデターに反対した昭和天皇  ……ほか


    【本書の目次】

    序章:昭和テロリズムから見た安倍元首相銃撃事件
    第一章:残虐のプロローグ――三月事件から血盟団事件へ
    第二章:昭和ファシズムの形成――五・一五事件が歴史を変えた
    第三章:暴力の季節への抵抗者たち――ジャーナリスト・桐生悠々と政治家・斎藤隆夫
    第四章:「血なまぐさい渇望」のクロニクル――神兵隊事件から永田鉄山刺殺事件まで
    第五章:国家暴力というテロリズム――死のう団事件の異観
    第六章:テロから戦争への転換――二・二六事件の残虐さが意味すること
    不気味な時代の再来を拒むためにーーあとがきにかえて
  • 2,530(税込)
    著:
    渡邉容一郎
    レーベル: ――
    出版社: 晃洋書房

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    現代から近世までの西洋政治史を、過去に“遡りながら”解説したユニークなテキスト。なぜそうなるのか――「なぜ」「どうして」をモチーフに西洋政治史を概観し、政治とは何かを考えていく。
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    20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
    1858年、インド大反乱を経て、イギリス東インド会社を解散、ムガル帝国の君主を排除して、直轄植民地とした。
    本書は、植民地経営の終盤に焦点を絞り、20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
    第13代副王ハーディング卿の時代に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の初訪問から、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、独立運動の高揚、インド内の宗教対立を経て、1947年ネルー首相による独立宣言までの歴史を丹念に描く。
    【目次】
    はしがき
    第一章 インド担当相エドウィン・モンタギュー 一九一〇年~一九二二年
    一 意識の創出
    (一) 情報の受容(イギリス)
    (二) 情報の受容(インド)
    二 政策の形成
    (一) 『対インド宣言』
    (二) 『モンタギュー・チェルムスファド報告』
    三 政策の破綻
    (一) カーゾンの反対
    (二) ガンディーの反対
    (三) モンタギューの錯誤
    むすび 命運
    第二章 総督アーウィン卿 一九二六年~一九三一年
    一 アーウィンのインド像
    二 宥和と反発
    (一) サイモン委員会
    (二) 『アーウィン声明』
    (三) ガンディーの反応
    三 むすび 『ガンディー・アーウィン協定』
    第三章 チャーチル 一九二九年~一九三五年
    一 基調
    二 宣伝
    三 組織
    四 暴露
    五 弔鐘 むすびにかえて
    第四章 総督リンリスゴウ卿 一九三六年~一九四二年
    一 性格
    二 「分割統治」
    (一) 州自治
    (二) インド連邦
    三 失策
    (一) 宣戦
    (二) 反応
    四 むすび 想像力と洞察力の欠如
    第五章 サー・スタフォード・クリップス 一九四二年
    一 状況
    二 派遣の決定
    三 説得の行使
    四 調停の失敗
    五 余波
    第六章 総督ウェーヴェル卿 一九四三年~一九四七年
    一 統合
    二 崩壊
    三 亀裂
    四 むすび 投影
    第七章 クレメント・アトリーと総督マウントバットン卿 一九四七年
    一 去来
    二 『複数分割計画』
    三 『二分割計画』
    四 虹と旗
    あとがき
    参考文献
    索引
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    西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第一巻は、「自叙伝」である。
    【目次より】
    目次

    わが思想の遍歴
    まえがき
    ロシア語版序文
    ロシア語版あとがき   エリ・シャフナザロワ
    わが思想の遍歴
    唯物論十年 続わが思想の遍歴
    まえがき
    ロシア語版序文
    ロシア語版あとがき   ペー・フェドセーエフ
    唯物論十年
    私の人間変革
    まえがき
    前編 天空にあこがれて
    後編 大地に立つ 
    入党のことば
    わが入党の動機
    奇跡の友情 モスクワの女性からの手紙
    日本のみなさんへ   エリ・シャフナザロワ
    まえがき
    奇跡の友情
    柳田謙十郎略歴年譜
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    19世紀後半~第2次大戦までの英帝国の興隆期、インド独立による帝国崩壊の開始、そして冷戦後の米国への覇権の移行までの英国史。
    17世紀以降、版図を広げた大英帝国は、北アメリカ、西インド諸島、カナダ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、その最隆盛時には世界の4分の1を支配した。第二次大戦以後、巨大な大英帝国がその多くの植民地を失った過程と原因を探る。
    【目次】
    はしがき
    第一部 「英帝国への道」の生成と発展 一八六九年~一九三六年
    I イギリスとスエズ運河
    II ディズレーリとスエズ運河会社の株式取得
    III ディズレーリと『キプロス協定』
    IV グラッドストーンとエジプトの民族主義
    V グラッドストーンとエジプト占領
    VI ソールズベリ候と『ウォルフ協定』
    VIIカーゾン伯と『ミルナー・ザグルール協定』
    VIII カーゾン伯とエジプトの独立
    IX オースティン・チェンバレンとアレンビー卿
    X オースティン・チェンバレンとロイド卿
    XI 労働党内閣とエジプト
    XII 一九三六年の『英埃同盟条約』
    第二部 英帝国の威信の低下 一九四五年~一九四七年
    I 英帝国意識の低落と総選挙(一九四五年)
    一 チャーチルの決断
    二 保守党の有権者把握
    三 労働党の有権者把握
    むすび
    II 英資本主義の衰退と政治 一九四七年の危機
    一 危機のリハーサル
    一 『武器貸与法』の停止
    二 『英米金融協定』
    二 外交政策の危機
    一 労働党左派の叛乱
    二 叛乱の鎮圧
    三 政治危機
    一 国際収支の悪化
    二 内閣の改造
    むすび
    第三部 「英帝国への道」の消滅 一九四六年~一九五六年
    I アトリー内閣とスエズ運河、キプロス
    II 外相イーデンと「場」の攪乱
    III イーデン内閣の「同一化」の喪失
    あとがき
    参考文献
    人名索引・事項索引

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  • 「現代のさまざまなレイシズムを簡潔明瞭に分析するとともに、そのルーツを解説し、新たなレイシズムの形態に私たちが疑問を投げかける後押しもしてくれる貴重な一冊。教養課程の選択図書として最適!」
    ──ハワード・ワイナント(カリフォルニア大学教授)

    前世紀末から現在まで続々と新たなトピックを世に送り出しているオックスフォード大学出版の教養入門書《A Very Short Introduction》シリーズ。そのなかから近年とくに注目されているホットイシューを取り上げる。
    第一弾は、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動で世界に再燃・噴出した《レイシズム=人種主義》の問題。
    《人種》という実はとらえどころない《ものさし》で、あちこちに《壁》をつくって対立してきた世界史をひもとき、人間存在のありようと未来を問う。多様性が叫ばれる時代、しっかりと考えておきたい《人種と差別》の話。
  • 敗戦で国柄を蒸発させ、精神の故郷を喪失した日本人。
    祖国を取り戻すためには何が必要なのか?
    先の大戦で子々孫々のため、家族のため、そして国や故郷のために戦った多くの兵士たちは元来、サラリーマンや教師、農家といった一般の人たちだった。彼らはどんな想いを胸に銃を取ったのか?本人や遺族を丹念に取材した鎮魂のノンフィクション。
    ●第一章 玉音放送に刻まれた哀傷 
    ●第二章 B29搭乗員を介錯した武士道の顚末
    ●第三章 Uボート内に散った日本人技術者 
    ●第四章 特攻隊発祥の地を歩く
    ●第五章 函館俘虜収容所第一分所で何が起きたのか 
    ●第六章 知られざる特攻兵器「震洋」が描いた航跡 
    ●第七章 特攻にまつわる然る夫婦の相聞歌 
    ●第八章 埋もれた史実「モンゴル抑留」の実態 
    ●第九章 敗戦の責任は何処に有りや 
    ●第十章 台湾で神になった日本人兵士
  • 民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
  • 日清戦争から冷戦後の時代にかけての百年間に,近代日本が経験した戦争と戦後との関係を,政治の変化に着目して考察する.近代日本の戦争は,時として既存の政治体制に対して大きな変革をもたらしたことを,戦時体制下の軍事化・民主化・植民地化の過程と,戦後体制におけるそれらの過程の連続と逆転を追跡しながら検証する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
  • 政治学の研究にオーラル・ヒストリーの手法を初めて導入した著者が,所蔵する膨大なインタビュー資料をもとに,日本政治の相貌を描く.岸信介はじめ,藤山愛一郎,福田赳夫といった政権中枢にいた者たち,あるいは岸の側近や政敵たちの証言を再現させて,「安保改定」等に彩られた戦後史の知られざる断面を明かす.
  • ウクライナ危機、旧統一教会問題の噴出、そして円高とさまよえる欲望……。現代日本の諸問題を、近代史を掘り下ることで明晰に読み解き、日本の未来を考える。最もアクチュアルな時評集。

    【気鋭の政治学者が日本の「いま」をわかりやすく読み解く!】

    ■アメリカ、中国、朝鮮戦争と日本の力学とは?
    ■戦後日本を形づくってきた権力とは何か?
    ■限界を超えた戦後体制はどこに向かうのか?

    繰り返される不祥事、
    政治家の信じがたい愚かで浅薄な言動、
    庶民の暮らしと乖離した政策のズレ、
    権力者たちの驕(おご)り等々。
    いったいこの違和感や奇妙でどうしようもない情けなさは、
    どこからきているのか。何が原点なのか。
    どういうことが影響してこんな体質や思考に陥るのか。
    そんな疑問は、
    日々のニュースの中で膨らんでいくばかりではないだろうか。

    しかし、その疑問を解くには、
    いくら毎日のニュースを積み重ねても本質にはなかなか届かず、
    正体が見えにくい。
    もっと深いところに降りていく必要があるのではないか――。

    幻想、幻惑から覚醒し、その実態を冷徹に見ることからしか、
    閉塞した状況を変え、
    壁の向こう側へとブレークスルーすることはできない。
    (本書より)

    ▽聞き手
    高瀬毅(たかせ・つよし)
    1955年長崎県生まれ。被曝二世。ジャーナリスト、ノンフィクション作家、ラジオパーソナリティー。現在、YouTube番組の「デモクラシータイムス」で司会を務める。明治大学政治経済学部を卒業後、ニッポン放送に入社。情報センター出版局編集者を経てフリージャーナリストとなる。1982 年、ラジオドキュメンタリー「通り魔の恐怖」で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金賞奨励賞を受賞。2009年『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』(平凡社)で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。日本文藝家協会会員。
  • 世界中で高まる防衛力強化への潮流は,本当に戦争の抑止につながるのだろうか.戦争・軍事,そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか.近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し,平和への教訓を探る.これからの日本と東アジアについて,自分たちが考えていくための土台を提示する
  • 幕末、日本近海ではイギリスとロシアが激突していた。クリミア戦争ではカムチャツカ半島も戦場になり、アロー戦争では清国と英仏の講和に介入したロシアが広大な領土を清国から得た。「日本の味方はどの国か」を巡って幕府内では親英・親米・親露の各派が対立。そして、ついにロシアは日本に触手を伸ばし、対馬を占領、軍事基地を築きはじめる。植民地化の危機が迫るなか、独自の知見と人脈を持つ勝海舟が動く。
  • 「板垣死すとも自由は死せず」の言で名高い板垣退助(1837~1919)。戊辰戦争で官軍の指揮官として名声を得た彼は、維新後、政権に参画するも西郷隆盛らと下野。民選議会設立を求め自由民権運動に邁進し、日本初の全国政党・自由党を結成する。議会開設後は第一党のトップとして藩閥政府と対峙。のちには大隈重信と初の政党内閣を組織した。多くの大衆から愛され、近代日本に大きな足跡を残した志士の真実。
  • 幕末維新から日清・日露戦争を経て、明治の終焉へ……。吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛から乃木希典、岡倉天心まで、激動の時代を生きた人物の思想と矛盾と葛藤を描く。歴史における敗者への想像力が息づく、出色の歴史人物論集。文庫オリジナル。
    解説・渡辺京二


    【目次】
    吉田松陰/維新前夜の男たち/西郷隆盛の革命性と反動性/
    明治的マキャベリスト/高山樗牛/乃木伝説の思想/
    岡倉天心の面影/蘆花断想/内村鑑三先生/小泉三申論/頭山満
  • 「ロシアが欲しいのは水である」

    資本主義の理論的解明に生涯を捧げたマルクス。彼はこの『資本論』に結実する探究の傍ら、1850年代、資本の文明化作用を阻むアジア的社会の研究から、東洋的専制を発見する。
    他方、クリミア戦争下に構想された本書で、マルクスはロシア的専制の起源に東洋的専制を見た。ロシア社会の専制化は、モンゴル来襲と諸公国の従属、いわゆる「タタールの軛」(1237-1462)によってもたらされたと分析したのである。
    このため、マルクスの娘、エリノアの手になる本書は歴史の闇に葬られ、とりわけ社会主義圏では一切刊行されなかったという。
    とはいえ、東洋的専制という問題意識は、その後、本書の序文を書いたウィットフォーゲルによって深められた。
    フランクフルトの社会研究所で頭角を現した彼は、『オリエンタル・デスポティズム』(1957年)に収斂していく研究で、専制の基底に大規模灌漑を要する「水力世界」を見出し、さらに、ソ連・中国の社会主義を東洋的専制の復活を見た。
    ウクライナ戦争が長期化する中、ロシアの強権体質への関心が高まっている。本書収録「近代ロシアの根源について」は今こそ読まれるべきだ。
  • ウクライナ侵攻の裏で起きた、日本の運命を変える世界の出来事とは! 内藤節炸裂。

    <世界は>
    ■ディープステートはいます。信じる人の心の中に。  
    ■ウクライナ戦争で「国際社会のはみ出し者」同士がくっついた
    ■過激派のスターたちが集結、まさに「反米テロリスト・サミット」がスーダンで実現!
    ■陰謀論を信じてクーデターを起こしたドイツ貴族!?
    ■北欧から学ぶべきは「福祉」よりも「軍事」と「外交」
    ■韓国の反日叩きは無意味! “歴史戦”を仕掛けよう
    ■北欧2カ国のNATO加盟はトルコの一人勝ち?
    ■中国のサウジ・イラン仲介は朝貢国家の悪い癖?
    ■マジメな移民が激怒したスウェーデンの移民政策
    ■北欧の移民政策を見習え? ダメ。ゼッタイ。
    ■朝鮮半島を読み解くキーワードは「理」

    <そして日本へ>
    ■増税・規制から日本を救う“落選運動”のススメ
    ■目覚めろ左翼! レジ袋規制こそ「戦前回帰」だ!
    ■いつまでも「GHQの洗脳工作」のせいにしてちゃダメ!
    ■知ってますか? 日本でトンデモ規制が生まれる構造

    地上波・ネットを問わず、一般的な報道番組では、速報性という観点から、どうしても、事実の推移を逐一追いかけていかざるを得ない面があり、その歴史的・思想的な背景などもじっくりと掘り下げていく余裕を確保しづらいという面もあるでしょう。
    これに対して、彼らの苦手な作業、つまり、国際ニュースとして報じられた出来事の背景についてじっくり読みこみ、その「意味」を理解しようというのが本書のスタンスです。
    世界各地で不安定な情勢が続き、その対応をめぐって各国政府が迷走しているように見える中、我々はどうすべきか、という問題を考えるためのヒントを提供することで、微力ながら、ぜひ、皆様のお役に立ちたいと考えております。
    本書で取り上げた国々は、例外なく、死に物狂いで国益(と彼らが信じること)を追求しています。
    そして、そうした剝き出しの欲望がぶつかり合うことで世界が大きく揺れ動いているがゆえに、各国は迷走を余儀なくされているのです。
    だからこそ、決して安息の地など存在しない国際社会の混沌と無秩序を嘆くのではなく、むしろそれを前提に自分たちの身の処し方を考えるほうが建設的で精神衛生上も良い。
    そして、世界の中で我々が「どうすべきか」という問いに答えるためには現状を正確に認識する必要があります。本書がその一助となれば幸いです。
    国際ニュースから国内問題まで、日本を勝たせる方法を学ぶ


    【もくじ】
    第1章 中国が仲介したサウジ・イランの国交回復から“世界を読む”
    第2章 取扱注意! 今日も世界を動かす「陰謀論」
    第3章 日本が見習うべき“お手本”北欧の迷走
    第4章 みんな知らない韓国“反日”の正体
    第5章 日本社会の病理とその処方箋


    【著者プロフィール】
    内藤陽介(ないとう・ようすけ)
    1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。
    切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究著作活動を続けている。
    文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中」コメンテーターのほか、インターネット放送「チャンネルくらら」のレギュラー番組「内藤陽介の世界を読む」など配信中。
    また、2022年より、オンライン・サロン「内藤総研」を開設、原則毎日配信のメルマガ、動画配信など、精力的に活動中。
    主な著書に、『なぜイスラムはアメリカを憎むのか』(ダイヤモンド社)、『中東の誕生』(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社)、『切手と戦争』(新潮社)、『反米の世界史』(講談社)、『事情のある国の切手ほど面白い』(KADOKAWA)、『マリ近現代史』(彩流社)、『日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史』(扶桑社)、『みんな大好き陰謀論』『誰もが知りたいQアノンの正体 みんな大好き陰謀論II』 『本当は恐ろしい!こわい切手 心霊から血塗られた歴史まで』 (いずれも、ビジネス社)、『日韓基本条約(シリーズ韓国現代史1953-1965)』『朝鮮戦争』『リオデジャネイロ歴史紀行』『パレスチナ現代史』『チェ・ゲバラとキューバ革命』『改訂増補版 アウシュヴィッツの手紙』『アフガニスタン現代史』(いずれも、えにし書房)、『世界はいつでも不安定 - 国際ニュースの正しい読み方 -』(小社刊)などがある。
  • シリーズ3冊
    2,5303,080(税込)
    著:
    後藤謙次
    レーベル: ――
    出版社: 岩波書店

    昭和から平成へと変わった1989(平成元)年は,消費税の導入とリクルート事件で幕を開けた.それを契機に高まった政治不信のうねりは,やがて自民党長期一党支配を終焉させ,小選挙区制の導入を柱とする〝政治改革〟をもたらすに至るが…….竹下登内閣から橋本龍太郎内閣までを描く.
  • 1944年8月,ジャカルタの収容所で,ワクチンを接種したロームシャが破傷風で多数死亡した.この謎の事件の背景には何があったのか.犯人として処刑されたインドネシア人医師,破傷風で命を落としたロームシャ,そして遥か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された〈マルタ〉をつなぐ日本軍の謀略が,いま明らかになる.
  • 「歯車理論」や「小物理論」の虚偽を突き、第三帝国下の殺戮における個人の責任を問う「独裁体制のもとでの個人の責任」、アウシュヴィッツ後の倫理を検討し、その道徳論を詳らかにする講義録「道徳のいくつかの問題」など、ハンナ・アレント後期の未刊行論文集。ユダヤ人である自らの体験を通して全体主義を分析し、20世紀の道徳思想の伝統がいかに破壊されたかをたどる。一方、人間の責任の意味と判断の能力について考察し、考える能力の喪失により生まれる“凡庸な悪”を明らかにする。判断の基準が失われた現代こそ、アレントを読むときだ。
  • シリーズ4冊
    913957(税込)
    著:
    池上彰
    著:
    佐藤優
    レーベル: 講談社現代新書
    出版社: 講談社

    日本の左翼は何を達成し、なぜ失敗したのか?
    ――忘れられた近現代史をたどり、未来の分岐点に求められる「左翼の思考」を検証する壮大なプロジェクト。

    深刻化する貧困と格差、忍び寄る戦争の危機、アメリカで叫ばれるソーシャリズムの波。
    これらはすべて、【左翼の論点】そのものである!
    激怒の時代を生き抜くために、今こそ「左の教養」を再検討するべき時が来た――。

    ◇◇◇◇◇

    戦後復興期に、共産党や社会党が国民に支持された時代があったことは、今や忘れられようとしている。
    学生運動や過激化する新左翼の内ゲバは、左翼の危険性を歴史に刻印した。
    そしてソ連崩壊後、左翼の思考そのものが歴史の遺物として葬り去られようとしている。

    しかし、これだけ格差が深刻化している今、必ず左翼が論じてきた問題が再浮上してくる。
    今こそ日本近現代史から忘れられた「左翼史」を検証しなければならない。

    「日本の近現代史を通じて登場した様々な左翼政党やそれに関わった人たちの行い、思想について整理する作業を誰かがやっておかなければ日本の左翼の実像が後世に正確な形で伝わらなくなってしまう。私や池上さんは、その作業を行うことができる最後の世代だと思います。」(佐藤優)


    【本書の構成】

    ◇日本共産党の本質は今も「革命政党」
    ◇社会党栄光と凋落の背景
    ◇アメリカで社会主義が支持を集める理由
    ◇野坂参三「愛される共産党」の意図
    ◇宮本顕治はなぜ非転向を貫けたか
    ◇テロが歴史を変えた「風流夢譚事件」
    ◇労農派・向坂逸郎の抵抗の方法論
    ◇「共産党的弁証法」という欺瞞
    ◇労働歌と軍歌の奇妙な共通点
    ◇共産党の分裂を招いた「所感派」と「労農派」
    ◇毛沢東を模倣した「山村工作隊」
    ◇知識人を驚愕させた「スターリン批判」
    ◇天才兄弟と称された上田耕一郎と不破哲三
    ◇黒田寛一と「人間革命」の共通点
    ◇現在の社民党は「右翼社民」
  • 2,200(税込)
    著:
    池上彰
    著:
    佐藤優
    レーベル: ――

    ウクライナ戦争が始まって1年が過ぎるが、終結の見通しが立たない。ロシアのねらいは何か。戦争の行方は。核戦争の危機は現実となるのか。日本の立ち位置は。様々な情報が飛び交う中、本書では20年以上にわたるプーチンの発言や論文を読み解き、ロシアの内在的論理を冷静に分析することで、ウクライナ戦争の背景を探る。歴史、民族、宗教、社会、政治など幅広い視野からアプローチした本書は、情報戦が激しさを増すいま、現状を正しくとらえ戦争の本質を理解する目を養う一助となる貴重な作品である。巻末附録として1999年から2023年までのプーチンの主要論文・演説の全訳と、2022年のゼレンスキー大統領による日本・アメリカ・イギリス国会演説の全訳を収録。
  • 戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。
     戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。
     本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。
  • 私たちは、かつて何をしたのか

    アジア・太平洋戦争において、後景に退きがちな大陸や東南アジアでの戦闘。激戦や苛酷な統治が繰り広げられたその場所で暮らす人びとは、当時をどう語り継いでいるのか。そもそも私たちは、かつて日本軍がしたことをどれだけ知っているだろうか。シンガポールにおける大検証と粛清、「戦場にかける橋」で出会った元英兵捕虜、バターン死の行進、帰国できなかった中国残留孤児……。長年アジアに残る戦争の記憶に耳を傾けてきた地理学者が、日本人がけっして忘れてはいけないことを明らかにする。
  • 2018年秋、韓国最高裁は「徴用工」訴訟で韓国人被害者への賠償を日本企業に命じた。日本の最高裁でも、韓国の高裁でも原告敗訴だったが、なぜそれが一転したか――。本書は、日本統治下の朝鮮人労務者の実態から、今なぜ問題が浮上したかまでを描く。この問題は、歴史的事実、総動員体制、戦後処理、植民地主義、歴史認識、国際法理解、司法の性格など多岐にわたる。それらを腑分けして解説、日韓和解の糸口を探る。
  • 不幸のいちばんの原因は、ここではないどこかへ行きたいという望みだろうか?

    【本書の内容】
    フランスのアナキスト、ルイーズ・ミシェル。ズールー人の王、ディヌズールー・カ・チェツワヨ。ウクライナの革命家、レフ・シュテルンベルク――

    より大きな自由とホームの理念のために、目の前の自由とホームを犠牲にした者たちの生涯を辿る旅に出た著者。

    南太平洋のニューカレドニア、南大西洋のセントヘレナ、シベリアの極東海岸沖のサハリン――

    かつて「帝国」の流刑地だった島々を旅するなかで見えてきた、いまなお残る傷跡と亀裂。

    「自由を求めて鼓動する心臓には、ごくわずかな権利しかないようですので、わたしの取り分を要求します。」――ミシェル

    「わたしのただひとつの罪はチェツワヨの息子であることです。何もしていないのに、悪意によって殺されようとしています。」――ディヌズールー

    「もっといい時代がくるよ、モイセイ。ぼくらの星はまだ地平線の上の空高くにある。」――シュテルンベルク

    人生がふたつに引き裂かれたとき、自分を保つのはときにむずかしい。

    故郷(ホーム)を追われる経験は、当人にとって何を意味したのか。故郷(ホーム)を追われた者を受け入れる経験は、その土地に根づく人びとに何をもたらしたのか。

    弱い立場にある者が望まぬ移動と隔離を強いられる現代に放たれた、過去と現在をつなぐ傑作紀行文学(トラべローグ)!

    【本文より】
    本書は流刑者のことを考える一冊として企画されたが、それと同じくらい帝国についての本にもなった。両者はつねに分かちがたく結びついているからだ。それゆえ本書はまた、帝国の双子の犠牲者のあいだにかたちづくられた
    連帯についての一冊でもある。“流刑者”と“先住民”、すなわち追放された市民と植民地化された被支配者のあいだの連帯である。
  • 日中戦争,アジア太平洋戦争を引き起こし,日本を崩壊させた天皇制ファシズム.その被害者とされてきた民衆がファシズムを支えていたこと,そして戦争末期の悲惨な体験から戦後デモクラシーが生まれたことを民衆が残した記録から明らかにしてゆく.従来の戦争観に根本的転換をもたらした名著,待望の文庫化.【解説=加藤陽子】
  • Ishibumi: A memorial to the atomic annihilation of 321 students of Hiroshima Middle School, is one of the enduring Japanese classics in atomic bomb literature since its publication in 1970. Made available for the first time in English in 2016 to coincide with former President Barack Obama’s historic visit to Hiroshima. Ishibumi presents more than just horrific stories of 321 young male students of ages 12-13, who were killed by the atomic bomb. One-thirds of them perished instantaneously and the remaining two-thirds suffered a slow and painful death. It describes the uncompromised bond of family kinship, and how children tried to make sense of their fate as Imperial subjects in wartime. Their courage facing deaths and their yearnings to see their parents one more time, compels us to reflect on why they were placed in this crisis. The vernacular daily language is accessible to all generations and, of course, the seriousness of this subject sadly remains relevant to all of us today. 『いしぶみ――広島二中一年生全滅の記録』は、1970年の刊行以来、日本の原爆文学における不朽の名作として知られています。2016年には、オバマ前大統領の歴史的な広島訪問に合わせて英語版が刊行されました。この本は、原爆で命を落とした12歳から13歳までの男子生徒321人の悲惨な物語を紹介しているだけではありません。原爆によって、生徒の3分の1は即死、残りの3分の2はゆっくりとつらい死を遂げました。本書には、家族の絆という揺るぎない絆と、戦時下の帝国臣民としての運命を理解しようとする子どもたちの姿が描かれています。死と向き合う彼らの勇気と、もう一度親に会いたいという願いを読むと、彼らがなぜこのような危難に遭ったのかをあらためて考えさせられます。本書には、生徒たちの語る言葉が誰にでも読めるかたちで書かれています。そしてこのテーマの深刻さは、悲しいかな、現代の私たちにも関係しているのです。
  • 19世紀に活躍した英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806~73)。生涯を通じて道徳と政治のあり方を探究し、『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめとする膨大な著作で近代社会の立脚点となる理論を打ち立てた。その生涯――父ジェイムズとの確執、ベンサムへの傾倒、精神的危機、伴侶ハリエットとの出会いと別れ、晩年の議員活動――を丹念に追いながら、今なお鮮烈な思想の本質を描き出す。
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    本書は16~18世紀という長期の視座を設け、そこからブリテンの複合国家を考察するものである。
    その主題は:
    第一に、本書は地域に視点を移して近世のブリテン諸島史を考察。
    第二に、本書は、地域を出発点にしながらも、そこから複合国家のあり方を検討する。
    第三に、本書は、地域の多様性を示すと同時に、複合国家ブリテンの統合過程で見られた特色を何点か提示する。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    近世ウェールズ史やスコットランド史を対象に「統合の中の独自性」「統合の中の重層性」を示す第一部。近世のアイルランド・イングラ ンド関係を通して「分裂のなかの紐帯模索」を提起する第二部。複合国家の紐帯がもつ多様な側面に光を当てた第三部。統合の「紐帯」は、16世紀から18世紀にかけて、どのように変遷し、王権や議会以外にも教育や軍隊、貿易活動などは、「紐帯」として、どのような役割を果たしたのであろうか。こうして、イギリスの構造を読者は深く知る事が可能となる
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    略目次
    序 章 地域と紐帯から見る複合国家 (岩井 淳)
     第Ⅰ部 近世のウェールズとスコットランド
    第一章 ウェールズと合同―紐帯と地域連鎖 (岩井 淳)
    第二章 ウェールズと宗教改革―ウェールズ語聖書の誕生 (山本信太郎)
    第三章 ウェールズと議会―ウェールズ選出議員の特徴とその変化 (仲丸英起)
    第四章 スコットランドにおけるブリテン人意識―複合アイデンティティScoto-Britannusの視点から
    (小林麻衣子)
    第Ⅱ部 近世のアイルランド
    第五章 アイルランド教会とイングランド国教会―チャールズ一世期の宗教統一構想 (那須 敬)
    第六章 三王国戦争期のアイルランド
    ―プロテスタント複合国家イギリスとヨーロッパ・カトリック世界のはざま (山本 正)
    第七章 アイルランド統治論における服従の諸相
    ―ジョン・デイヴィスの自発的服従論と共通の法益という紐帯の創出 (竹澤祐丈)
    第八章 アイルランドとウィリアム・ペティ―「政治体の解剖」と「政治算術」をめぐって (菅原秀二)
     第Ⅲ部 複合国家の紐帯
    第九章 複合国家と教育―イングランドの文法学校が果たした役割 (菅原未宇)
    第一〇章 複合国家と軍隊―イギリス陸軍にみる諸地域間のつながりと相互作用 (辻本 諭)
    第一一章 複合国家とアメリカ貿易―消費文化的一体性とブリテン帝国 (道重一郎)
     終 章 「ブリテン史」のその先 (岩井 淳)
    あとがき (岩井 淳・道重一郎)
    索 引
  • 世界有数の火山列島という国土の成り立ちから、大地震はじめ大天災にしばしば見舞われてきた日本。そうした大災害が、どのように歴史を動かしてきたのか。また、先人達はいかにして復興を成し遂げたのか。天災(地震・津波・噴火)という新視点から日本史を捉え直した意欲作。
    本書では、日本史を動かした主要災害として、天長出羽地震、鎌倉地震、天正地震、慶長伏見地震、寛文高田地震、宝永富士山大噴火、天明浅間山大噴火、島原大変、善光寺地震、安政江戸地震、磐梯山大噴火、濃尾地震、明治三陸大津波、関東大震災などを取り上げている。そして、これらの被害そのものより、災害後、当時の為政者(トップ)や人々がいかに考え行動して、復興の道を歩んだかを分かりやすい語り口で解説している。
    なかには、天災という切り口から歴史を捉え直すことにより、従来の通説とは違った歴史解釈が示されている点もあり興味深い。たとえば、豊臣家を弱体化するために徳川が行わせたといわれる寺社造営なども、慶長伏見地震の復興という視点から捉え直すことにより、違った側面を浮かび上がらせている。そのほか、江戸幕府による復興税の不正利用、復興政策のまずから起きた一揆、地震の二次被害を防いだ名君、世界的科学者・野口英世誕生のきっかけとなった大噴火――といった意外な実話がふんだんに紹介されている。
    また、たび重なる大津波にもかかわらず進まなかった三陸の住居の高所化、関東大震災後の政争により縮小された復興計画……など、現在の日本が直面する、東日本大震災からの復興という課題に対しても大きな示唆を与える内容になっている。
  • 破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、日本外交の原点に迫る!
    19世紀末、動乱の北京に23年間を過ごしたモリソン。前半はロンドン・タイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日露戦争における日本の勝利に大きく貢献したが、後半は中華民国大統領袁世凱の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りに携わった破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、日本外交の原点に迫る! 辛亥革命の知られざる実相と諸列強の暗闘を描いた労作。 
    【モリソンの紹介】 G・E・モリソン 
    George Ernest.Morrison(1862-1920) 
    動乱の北京で23年間、前半はロンドンタイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日本の勝利に大きく貢献し、後半は中華民国大総統の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りをしたオーストラリア人。
    日本の東洋学研究の発展に貢献した「東洋文庫」の礎となった二万数千冊に及ぶ「モリソン文庫」でも知られている。
  • 〈日本人は、戦争から目を背けてきた。1945年から、そろそろ80年になろうというのに。その間、たとえば学校で、戦時国際法について教えてこなかった。国際条約の課す義務なのに。戦争について、ふつうの市民や学生が学び、自分の考えをもとう。本書はそう願って書かれた、軍事社会学の入門書である〉――戦争を理解し、平和を実現する能力を高める。戦争の危険性が高まる今こそ読むべき、日本人のための新「戦争論」。
  • 本やスマホ、土地や家屋、雇用や資産。自分のモノとして持っていることが「所有」であり、衣食住や商品取引、資本主義の原点である。こんにちシェアやレンタルがあるのに、ヒトは所有せずにいられない。他方でヒトの自由を守る所有権が、富の偏在を生む元凶となっている。なぜだろうか? 経済学や社会学、人類学の最新知見をふまえ、所有(権)の謎をひもとき、人間の本性や社会の成立過程、資本主義の矛盾を捉えなおす意欲作。
  • シリーズ3冊
    2,4202,860(税込)
    著:
    杉本竜
    レーベル: ――
    出版社: 創元社

    20歳以上であれば誰もが百円から楽しめる日本の大衆娯楽競馬。明治日本の欧化政策とも結びついていたその歴史は忘れ去られ、主に軍馬育成の観点からあわせて論じられることの多かった日本競馬史を様々な史料を駆使しながら刷新する画期的な論考。特に競馬興行主と陸軍との駆け引きや宮内省と陸軍の利権をめぐるせめぎあいなど、賭博が本質であるがゆえに詳しく論じられることのなかったリアルな物語を追体験できる書斎の競馬本。
  • 第2次世界大戦の結果、ドイツや日本など400万人以上の将兵、数十万人の民間人が、ソ連領内や北朝鮮などのソ連管理地域に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された。いわゆるシベリア抑留である。これはスターリン独裁下、主に政治犯を扱った矯正労働収容所がモデルの非人道的システムであり、多くの悲劇を生む。本書はその起源から、ドイツ軍捕虜、そして日本人が被った10年に及ぶ抑留の実態を詳述、その全貌を描く。アジア・太平洋賞特別賞受賞。
  • 「世界に輝く 日本の偉さはこゝだ」「日本精神に還れ」……これらは2016年現在の書籍ではなく、80年前に出版されたもの。アジア・太平洋戦争に向けた国民総動員体制をあおる書籍が次から次に出版された。中山忠直『日本人の偉さの研究』、三浦葦彦『神国日本の啓明』、服部教一『日本の大使命』、池崎忠孝『天才帝国日本の飛騰』……こんな勇ましい書名だけではない。平野増吉『日本精神とお墓』、笠原正江『働く婦人の生活設計』、上野摠一『み国のために働く小産業戦士の道しるべ』などの「決戦生活心得トンデモ本」も聖戦を支えた。

    「我が軍」「八紘一宇」などと総理や政治家が平気で公言する現在、ルーツである80年前の「日本スゴイ!」キャンペーンを発掘して、思わず噴き出す陳腐な内容を白日の下にさらす。
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    モダニズムと左翼思想が隆盛する一方、恐慌や戦争によって不安定な時代に突入した1930年前後。男性の知識人や表現者の活動がこれまで注目されてきたが、同時代の女性たちもまた、多様な闘いの声を上げていた。 
     
    1928年から32年まで発行された雑誌「女人芸術」に集結した女性知識人やプロ・アマを問わない表現者に光を当て、彼女たちの自己表現、階級闘争、フェミニズムとの複雑な関係を浮き彫りにする。

    東アジアにおける展開も視野に入れ、文学・批評・論争などの文化実践、また政治運動における表現活動をとおして、女性の闘争主体/文化生産者としての一面を明らかにする。
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    現在も世界のエネルギー源の約30%を占め、東日本大震災後の電力供給の30%を火力発電が支えるように、石炭はいまなお重要な資源であり続けている。

    日本では高度経済成長という「日本の奇跡」と対比させて、「危険な重労働」「忘れ去るべき暗闇」「古いエネルギー」「ノスタルジー」とイメージされることが多い炭鉱は、しかし、労働・経営のあり方、技術革新、地域社会への貢献など、日本の産業全体に多大な影響を及ぼした。

    戦後日本を作り出した炭鉱の歴史と現在を、企業・自治・家族・女性・産業遺産などの視点から浮き彫りにし、グローバルに展開する世界の炭鉱とも比較して、炭鉱とそこに生きた人々の歴史的意義や炭鉱が秘める現在の可能性を明らかにする。
  • 日本国憲法の枠組みの中にある戦後日本政治。自民党と社会党のイデオロギー対立は1960年の安保改定問題で頂点を迎える。以降、自民党は経済成長に専心し、一党支配を盤石にした。80年代末以降は「改革」が争点となるも、民主党政権を経て、第二次安倍政権以降は再び巨大与党と中小野党が防衛問題を主な争点として対峙している。本書は憲法をめぐる対立に着目して戦後政治をたどり、日本政治の現在地を見極める。
  • ゼノビア暦1626年、ロシア帝国陸軍准将ヴァレリー・エル・ルシードは帝国内で噂された隣国キエフ公国への侵攻の命令に反戦の意を示す為にサンクトペテルブルクのとあるカフェに身を隠していた。しかし、カフェの女主人がルシードの部下に居場所を知らせると、ルシードはやむを得ず女帝イゾルデの命じたキエフ公国侵攻への指揮を執り始める。一方、フランス王国では宰相のリシュリューがSTAP細胞事件の当事者であるケイト・ノエル・ラングレーに何を指示したのだろうか?
  • 一九二三年、東京は関東大震災により未曾有の被害を被った。しかし元禄・安政地震の記録をひもとくと、関東大震災の被害が地震規模に対して著しく大きかったことがわかる。被害を拡大させた要因は何か。江戸という町の発展と震災後の帝都復興をたどれば、見えてくるのは都市計画の果たす役割の大きさだ。科学技術が進んだことが、新たな問題を生んではいないか。現在の東京が抱えるさまざまな問題を指摘し、都市の在り方を考える。
  • かつて中米に栄えた古代マヤ。前一〇〇〇年頃に興り、一六世紀にスペインに征服された。密林に眠る大神殿、高度に発達した天文学や暦など、かつては神秘的なイメージが強かったが、最新の研究で「謎」の多くは明かされている。解読が進んだマヤ文字は王たちの事績を語り、出土した人骨は人びとの移動や食生活、戦争の実態まで浮き彫りにする。現地での調査に長年携わった著者が、新知見をもとに、その実像を描く。
  • 本書には士官や下士官兵が体験した「武蔵」の艦内生活や苛烈だった戦闘の実相が余すところなく描かれている。

    投稿者は「正」が八十九名、「続」が百二十六名の合計二百十五名で、中には母親や妻子、兄弟たち三十二名による追悼文も含まれている。一隻の軍艦に関してこれほど多くの人たちの原稿が編まれた手記集は、海外は知らず日本には存在しないだろう。

    話題は昭和十九年十月二十四日に生起した対空戦闘、その後のフィリピン方面の陸上戦、輸送船「さんとす丸」の遭難のほかにも、「武蔵」の各分隊と戦闘配置、親と子や兄弟のこと、海軍入隊前の思い出や戦後の生活、「武蔵会」設立の事情などが語られている。中でも特筆すべきは、「武蔵」の沈没地点であるフィリピン・シブヤン海への慰霊の旅を回想した文章である。そこには夫や親を喪った遺族の想いが切々と綴られ、読む人の胸に切々と迫るものがある。

    二百十五名が想いの丈を籠めて綴った正続二巻の復刻版『嗚呼 戦艦武蔵』と『続!! 嗚呼 戦艦武蔵』が、「武蔵」戦没者の魂を慰めるとともに、未来永劫に日本人の精神を伝え続けてくれることを願ってやまない。

    ――軍艦武蔵会顧問 手塚正己(編纂者)
  • シリーズ2冊
    2,970(税込)
    著:
    永田雄三
    レーベル: 刀水歴史全書
    出版社: 刀水書房

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    世界でも傑士のトルコ史研究者渾身の通史完成!
    匈奴,突厥などモンゴル高原から中央ユーラシアにかけて展開した騎馬遊牧民の一部
    トルコ系民族が,西アジアへと移動。民族性を保持しつつ移住先の文化を降り入れ
    影響も与え,洋の東西に展開した壮大な歴史。東西文化渾然一体と融合した文化複合
    世界の結実を,トルコから学ぶ

    <上巻>
    第1章 草原とオアシスの世界にて
    第2章 西アジアへ
    第3章 オスマン帝国の成立
    第4章 イスラム世界の盟主に
    第5章 「オスマンの平和」のもと暮らす人びと
    巻末に索引/写真・図版・地図多数


    [著者紹介]永田雄三(ながた ゆうぞう):1939年生れ。イスタンブル大学大学院文学研究科博士課程修了(博士)オスマン帝国史専攻。主著『中東現代史』『成熟のイスラーム社会』『西アジア史』『前近代トルコの地方名士』他
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    現在の中華人民共和国を特徴づける「政党国家体制」と「党軍」というシステムは、いかにして成立したのか。
    本書は、近代中国の知識人たちによる、国民と国家、社会と軍隊、民衆と知識人の3つの関係をめぐるさまざまな論争の展開を繙くことで、近代中国の軍事観・平和観の特徴を分析するとともに、このシステムが形成された背景を追究する。

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