『歴史、哲学、中央公論新社、1年以内(新書、実用)』の電子書籍一覧
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あらゆる書物は見えない連関(ネットワーク)で結ばれている。その解読の驚きと愉しみ、秘術と実践。
自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書から生まれる。20世紀前半、人文知再編の震源地となったアビ・ワールブルクの研究所およびワイマール文化を発端に、本書自体が、文化人類学的思考を通じてオルタナティヴな精神史・思想史を発見するための架空ライブラリーとして展開する、著者の代表作。
美術、演劇、音楽、文学、宗教学、人類学……さまざまな文化/学問領域の隠れたネットワークを、おびただしい過去の書物をたぐりながら曼荼羅のように描き出す、みずみずしい驚きに満ちた知的アクロバット。
1970~80年代のニューアカデミズム・ブームを牽引し、後世に巨大なインパクトを与えた伝説の一冊にして、普遍的な知の技術を示し/実践した名著を凱旋復刊。
まさに「文庫の中の文庫」といえるコンパクトにして圧倒的な情報量が詰まったこの神話的迷宮は、21世紀の今も来る者すべてに開かれている。
巻末に、「図書館」に関する講演録・エッセイを新たに増補。
〈解説〉山本貴光
【目次】
第一章 二十世紀後半の知的起源
第二章 ユダヤ人の知的熱情
第三章 モーツァルトと「第三世界」
第四章 「社会科学」としての芸能
第五章 もう一つのルネサンス
補 遺 物語作者たち
[新増補]
歴史と記憶(1995)
図書館との出遭い(2000)
解説 山本貴光 -
民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
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武士道とは何か。武士はいかに生き、死すべきなのか――。戦乱の世が生み出した軍学書『甲陽軍鑑』『五輪書』から、泰平の時代の倫理書『山鹿語類』『葉隠』へ。そして、幕末維新期の吉田松陰、西郷隆盛へと連なるサムライの思想水脈を経て、武士道を世界に知らしめた新渡戸稲造まで。日本人必読の名著12冊で知る、高潔にして強靭な武士の倫理と美学。章末には、各書から選りすぐった人生指南の「名言」を付す。
【目次】
《総論》 武士道、その精神と系譜
《著作解説》
1 小幡景憲『甲陽軍鑑』江戸時代初期
軍学第一の書
2 柳生宗矩『兵法家伝書』寛永九年(1632)
柳生新陰流の奥義
3 宮本武蔵『五輪書』寛永二十年(1643)
必勝の思想
4 山鹿素行『山鹿語類』寛文五年(1665)
武士の職分とは何か
5 堀部武庸『堀部武庸筆記』元禄十五年(1702)
武士の一分を貫く
6 山本常朝『葉隠』宝永七年~享保元年(1710~16)
「死狂い」の美学
7 新井白石『折りたく柴の記』享保元年(1716)
古武士の風格
8 恩田木工『日暮硯』宝暦十一年(1761)
為政者の理想の姿
9 佐藤一斎『言志四録』文政七年~嘉永六年(1824~53)
朱子学と陽明学の合体
10 吉田松陰『留魂録』安政六年(1859)
至誠にして動かざる者なし
11 西郷隆盛『西郷南洲遺訓』明治二十三年(1890)
義に生きる
12 新渡戸稲造『武士道』明治三十三年(1900)
理想の日本人論
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