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『歴史、コスミック出版、21~30冊(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全578件

  • 父のお役御免によって御家人の身分を失い、剣の道のかたわら、医師・柴垣青山のもとで医術を目指すことを決意した清河涼介。
    涼安と名を変えた彼が修業のため始めた養生食は評判を呼び、旗本や大店に請われて薬膳を振る舞うまでになっていた。
    そんな涼安が依頼されたのは、西国の大名・猪狩宗盛の御膳。不調を訴える宗盛の身体の質を見立て、涼安が供した薬膳によって宗盛は復調。涼安は役目を果たしたかと思われた。
    だが、涼安は屋敷の奥に不穏な動きがあることを知る。世嗣の鶴丸が急に寝込むようになり、それには家老が雇ったもう一人の薬膳師が関わっているらしいのだ。
    幼い命を脅かすのは邪な薬膳なのか?気鋭が贈る書下ろし長編。
  • 紅蓮の業火が立ち上がる。家人を皆殺しにして金品を奪い取る悪党の中の悪党、赤猫の捨蔵一味の押し込みの完了を告げる狼煙火だった。
    現場に向かった「裏火盗」の御頭・結城蔵人だったが、黒装束の男らに行く手を阻まれる。敵が放ったのは柳生流十字手裏剣。将軍家剣術指南役が残忍な事件にかかわっているのか?と蔵人は愕然とする。
    一方、蔵人からの報告を火盗改方長官・長谷川平蔵は老中・松平定信に告げるが、過去に捨蔵を取り逃がした件を叱責されるのみ。
    今度は旗本屋敷が一味に襲われる。手掛かりは十字手裏剣と焼け残った異国の風景画。蔵人は大胆な策を柳生家に仕掛け……。
    果たして赤猫の狙いは?愛刀同田貫が悪を断つ、待望の第七弾!
  • 関宿藩の若き武士・篠田虎之助は、同じ道場に通う加藤柳太郎とともに、竜虎とまで称された剣の達人。その凄腕を見込まれたのか、ある日、藩の重臣から密命を受ける。
    要人の暗殺という剣呑な仕事であったが、その途中、友の柳太郎は命を落としてしまう。
    主命により江戸にのぼった失意の虎之助は、もう人を斬りたくないという強い決意のもと、変幻自在の武器・杖術を学ぶことに。そんな虎之助に、江戸町奉行から新たな密命がくだるのだが……。

    「秘剣の名医」シリーズで大人気の永井義男が描く、まったく新しい剣戟時代小説。
    大きな運命のうねりにあらがう若武者が、江戸の隠密同心として悪党を成敗していく、剣と恋の新シリーズ第一弾!
  • 旗本屋敷襲撃の責めを負って江戸払いとなった神谷平蔵は、いま岳崗藩に逗留していた。無外流の達人・曲官兵衛を訪ね、その食客となったのだ。
    曲一族は、紙漉きで生計をたてる平和な民。戦いの世界から離れると同時に、官兵衛の娘・波津に心を惹かれてゆく安息の日々は、永遠につづくかと思われた。
    だが、藩政を壟断する筆頭家老が一族の領地を奪うべく動き出したことによって平穏は破られる。しかも背後には、江戸払いの端緒となった人物の影が…。
    再び争いに巻き込まれた平蔵、官兵衛直伝の秘剣で非道の輩に立ち向かう!
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • 神谷平蔵は、神田の裏店に看板をあげる町医者。だがその実体は、悪には強いが情けにもろい凄腕の剣客である。
    ある日、両国広小路で家宝の差し料を売ろうとしていた牢人・井関十郎太と出会った平蔵。だがその刀が「妖刀」村正だったことから、成り行きは妙な方向へと動き始めた。
    井関たちに持ちかけられた怪しい仕官話。村正を狙う謎の剣客。そしてついには井関自身が闇討ちされて手傷を負い、仲間の一人も凶刃に斃れてしまう。
    同心・斧田晋吾とともに探索に乗り出した平蔵だが、事件の背後には思いも寄らぬ政商癒着のからくりが…。
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • 北町奉行所吟味方同心の佐久間久助が何者かに斬殺された。偶然その場に居合わせた神谷平蔵は下手人と対峙、男に傷を負わせたものの、取り逃がしてしまう。
    殺された佐久間が佐治一竿斎道場の兄弟子だったことから、平蔵は北町定廻り同心・斧田晋吾とともに探索に乗り出した。捕物とは無縁な役目の雑物掛がなぜ狙われたのか?
    八丁堀を名指しで狙った手口を頼りに下手人を追う平蔵たち。だが、その裏で、敵の魔手は平蔵の思いもよらない人物へとのびていた……。
    我欲のために人を殺める悪党を、平蔵の剛剣が裁く!
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • この世の地獄か――薬種問屋に押し入った凶賊の犯行跡を見て、同心・斧田晋吾は吐息をもらした。
    店の主と一家は無惨に殺され、金はすべて持ち去られたが、生き残った女中の話によると、賊は顔に役者のような隈取りをしていたらしい……。
    一方、磐根藩の御家騒動を収め、平穏な日々を送る神谷平蔵だったが、ある日、謎の黒衣集団に襲われる。
    愛刀ソボロ助広を抜きはなち応戦するものの、敵の放った飛刀に平蔵は手傷を負ってしまった。
    遺恨の鎖を断ち斬り、愛しい女を守るため、平蔵が讐鬼の邪剣に立ち向かう!
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • 髑髏を抱き、鎌首をもたげる黄金の蛇――深手を負った隠密おもんの乳房のあいだからぽろりと落ちた細工物が、大事件のとっかかりだった……。
    神谷平蔵の剣友・井手甚内とその恋女房に秘められた過去をめぐり、暗躍する妖しい影。そして事件は意外にも、幕府の貨幣鋳造をめぐる疑惑へと発展してゆく。
    町医者暮らしに慣れた平蔵に、千両・万両の話はピンとこないが、友の危機を黙って見過ごすわけにはいかない。ぶらり平蔵の助っ人太刀が、幕政の暗部に巣くう悪党どもをぶった斬る!
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • 五十万両事件を無事に解決した松平竜之介は、三人の妻たちと湯殿で戯れていたが、突如、半鐘の音が鳴り渡った。連続放火魔<炎鬼>が、また現れたのだ!!
    火災の現場に駆けつけた竜之介は、黒装束の怪しい男を捕らえようとするが、謎の武士団に襲われる!
    果たして、連続放火は幕府への謀反なのか!? 将軍家斎の密命を受けた竜之介は探索を開始するが、もう一人の放火魔<焔魔>まで出現!
    男装の清純な武家娘、隠し武器を操る凶女、山育ちの可憐な娘などと関わりながら真相を追う竜之介は、江戸の町を守ることができるのか──。
    書下ろし人気シリーズ、妖艶仰天の十四巻目!!
  • 神谷平蔵の剣の師・佐治一竿斎の落とし胤と噂される戌井又市。切っ先をゆらし、相手を眩暈にさそいこむ妖剣で、次々に人を殺めていく又市は、すでに人斬り地獄へ堕ちてしまったのか……。
    同じころ磐根藩では再びお家騒動が勃発。もとはといえば藩主の色好みが火種のこの内紛に悪党どもがつけこんだ。
    医者にして剣客の平蔵だが、ここのところ剣客稼業に忙しい。
    秘剣「霞の太刀」を一竿斎からじきじきに伝授された平蔵。運命の糸にあやつられるように、暗雲立ちこめる磐根藩へと乗りこんでいく……。
    時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉隔月二巻ずつ続々刊行中!
  • 置屋の用心棒である源之丞は、嫁探しのために身分を隠して市井にくだってきた、左和島藩の若さま。
    だが、肝心の目的はどこへやら、ひそかに身につけた忍術と剣の腕前を武器に、霧隠才蔵を名のって物騒な事件に首を突っこみ、闇夜を駆けまわる始末。
    そんな源之丞にも、じつのところ気になる娘はいた。居候先の置屋の娘、お比美である。
    だがこのお比美にも、下野古川藩の姫という裏の顔があり、しかもなにやら命を狙われている様子。
    こんなややこしい状況のなか、風魔の残党……果ては柳生一族までもがかかわってきて、ますますと騒ぎは大きくなるばかり。
    はたして、源之丞とお比美の恋の行方やいかに? 人気シリーズ第三弾!
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    全国の国宝・重文・史跡をマップと詳細データで完全ガイド
    地図でめぐる日本の名城の旅

    47都道府県別名城マップ
    北海道から沖縄までの47都道府県別に、1地域につき20~30の城・城跡を紹介。
    熊本城、名古屋城、姫路城はもちろん、他を圧倒する約1000城を収録した名城ガイドブックの決定版。
    それぞれの城がどこにあるのかマッピングされた各都道府県別の地図も入っています。
  • 佳純は父の道場で剣術を磨いた、凄腕の女剣士。ひと月前、江戸中を震撼させた鬼蜘蛛という盗賊は、佳純の活躍によって壊滅したが、頭の色右衛門は逃げのび、再び佳純へと触手を伸ばそうとしていた。
    一方、上方より新たな盗賊が江戸に入っていた。夜叉姫という女盗賊だ。
    南町同心の真之介は、湯屋を探るように下知される。頭の絹の股間には、女郎蜘蛛の刺青があるというのだ。しかし、絹は、抜群の美貌で男を籠絡し、手引きさせた押込み先でも男を犯し精気を吸い尽くすともいわれている。
    夜叉姫と対峙する真之介は、絹の誘惑を振り切り、捕らえることができるのか……。痛快無比の時代エンタテインメント!
  • 浅草花川戸町の両替商[湊屋]から四千両の金が奪われ、二人の娘が攫【さら】われた。
    賊は西国を荒らし回ってきた希代の盗賊・漣【さざなみ】権兵衛一味。攫われたのは主人の娘・千代と女中のおみさだった。しかも、おみさは平蔵の患者。北町同心・斧田晋吾から事件を聞いた平蔵はおみさの安否を憂うが、自分は一介の町医者の身。いかんともしがたい事態に歯噛みするばかりだった。
    だが、そこに現れたのは徒目付組頭の味村武兵衛。味村は盗賊捕縛の助太刀を平蔵に依頼する。そして、それは将軍吉宗直々の命だった。
    品川沖に停泊する千石船に娘たちが囚われていることを察知した平蔵たち。伝八郎、女忍のおもん、黒鍬組・火盗改総出の決戦の行方は?
    大人気痛快時代シリーズ、ついに完結!
  • 根津の屋敷で、まこと嬉しそうに野良仕事にいそしむ浪人・徳川京四郎。ふらふらと遊び暮らしているかと思えば、身にまとう着物は牡丹や桜、虎や龍など派手なものばかり。
    女読売屋の松子を相棒にして、奇怪な難事件や騒動を快刀乱麻を断つがごとく解決する、謎多き若侍である。また、松子による京四郎の読売や錦絵は、庶民の間で飛ぶように売れていた。
    そしてこの京四郎、じつは徳川家の血を引いており、現将軍・吉宗からは、弟や甥のように目をかけられている雲上人なのである。
    そんな変わり者の若さま京四郎が、将軍拝領の妖刀村正をひっさげ、許せぬ悪を成敗していく!
    痛快時代小説のシリーズ第四弾!
  • 三百石の俸禄を拝領する、小普請組配下の直参旗本、仙石隼人──。代々の仙石家当主は、将軍家の耳目となって大名や旗本を監察し、疑惑があれば己の裁量で処断できる「将軍側目付」である。
    時は八代将軍・吉宗の時代。徳川政権も決して盤石ではなく、同じ御三家の水戸藩は尊皇思想を明確にし、陰謀をめぐらしていた。
    吉宗の命を受け、京都に向かった隼人が目にしたのは、大政奉還を目論む公家近習頭・錦小路卿と、それを阻止しようとする関白・一条卿の諍いだった。両家の争いに、恋仲である、それぞれの嫡男・姫君も巻き込まれ──。
    京都を舞台に、水戸藩や公家との熾烈な暗闘を繰り広げる、暴れ隼人のシリーズ第三弾。徳川家の御家騒動が始まる。
  • 下総の百姓の三男・茂助は江戸に出てきた矢先、人殺しの濡れ衣によって伝馬町の牢に入れられてしまった。なんとか無実を証し、娑婆に出たものの、行き場のない茂助は途方に暮れるばかりだった。
    そんな茂助を拾ったのは鉄魔羅の源の異名を取る鉄丸源之助。彼は茂助が内に秘める絶大な淫気に目をつけ、江戸の闇に暗躍する「手籠め人」の仲間に引き入れたのだ。
    裏稼業の道を歩みだした茂助は、熟れた身体を持て余す両替商の若後家・琴江、輿入れを間近に控えた不感症の大名家の姫君・月姫、無垢な町娘・お圭など、さまざまな女たちと情を重ねていくが……。
    好評傑作時代エンタメシリーズ、第二弾!
  • 兵藤三郎は貧乏御家人の三男坊。学問所で医術に秀でていた三郎は、町医者の鉄丸源斎から請われて養子となる。
    だが、この源斎にはもうひとつの顔があった。彼は鉄魔羅の源――手籠め人という裏稼業を持っていたのだ。養父の死後、三郎は鉄魔羅の二つ名を継いで源之助と名乗る。
    手籠め人の元締めである薬種問屋の女将・お美津から色事の手ほどきを受けた源之助。絵草紙屋の女将・香代、旗本の女剣士・雪絵と情交を重ね、経験を積んだ彼は、男と女の痴情のもつれを解きほぐす、手籠め人として江戸の闇の中への第一歩を踏み出すが……。
    鬼才が放つ傑作時代エンターテインメント!
  • 医者の名家に生まれ、長崎にて蘭学と西洋医学を習得、さらに西洋剣術を学んだ沢村伊織。
    さまざまな出会いを経て、いまや、怪奇な事件が起きた際に奉行所に頼られる、腕利きの名医として知られるようになっていた。
    そんななか、いつものように伊織は、ある殺しの検死を依頼される。被害者はお種という女……しかも、自分の家を商売の場所に使う、特殊な女郎であった。
    亡骸は無惨にも下腹部が切り裂かれており、伊織はするどい観察眼で、下手人が女性の胆嚢を欲したのではないかと推理する。
    果たして、陰惨な連続殺人を繰り返す凶悪犯の狙いはどこにあるのか?ますます絶好調のシリーズ第十六弾!
  • 大店や旗本屋敷に押し込み、皆殺しにする事件が横行する。幕府では御上の権威を揺るがす事態と頭を悩ませていた。
    密命が下ったのは火付盗賊改方長官・長谷川平蔵が結成した蔭の組織「裏火盗」。頭の結城蔵人は、“畜生盗み”専門の浮島の五郎蔵一味の仕業と睨み探索する。
    一方、九代将軍・徳川家重のご落胤である松平余一郎は町道場で対戦した道場主を卑怯な手で殺害する。現場に居合わせた蔵人が余一郎を打ち負かすと、わが子・余一郎を利用してのし上がろうとする家重の元側室・お藤の方から命を狙われることに。
    お藤の方が次々と放つ刺客や、余一郎の剣の師・御堂玄蕃、浮島の五郎蔵一味も加わって、それぞれの思惑が蔵人を窮地に陥れる、絶体絶命のシリーズ第六弾!
  • まるで女に見間違うほど美しい顔立ちの龍次は、秘具、淫具、媚薬の類を扱う「卍屋」に身をやつし、今日も旅をゆく。彼が日本中を巡る理由はただ一つ。生き別れとなった運命の女、おゆうを捜しているのだ。
    だがその手がかりは、名前と年齢、そして背中に“姫様彫り”の鳳凰の彫物を施してあるということだけ。
    捜索は困難を極めたが、持ち前の美貌と“剛根”を駆使して女たちを哭かせ、達人技の脇差居合術で幾多の危難を克服していく。そして江戸に辿り着いた龍次は、ついに、おゆうに関する重大な事実を知ることに……!
    龍次の宿敵で、旅廻りの売薬人・達磨屋玄太の過去を書下ろした番外篇『濡れた娘』を収録。濃厚な濡れ場と凄まじい殺陣の傑作時代活劇!!
  • 将軍吉宗を亡き者にせよ――。公儀徒目付の味村武兵衛から神谷平蔵にもたらされた尾張藩の陰謀。数年前、当時紀州藩主だった吉宗を芝伊皿子坂で襲った事件の黒幕・諸岡湛庵が、ふたたび将軍の命をねらって動き出したのだという。
     味村の要請によって吉宗の陰守(身辺警護)を請け負うことになった平蔵と剣友の矢部伝八郎、笹倉新八。だがその矢先、平蔵は十数人もの刺客集団の襲撃を受け、間一髪切り抜けたものの、深手を負ってしまう。
    敵は伊皿子坂の意趣を晴らすとともに、吉宗暗殺の邪魔立てを退けるべく、平蔵たちを始末する肚らしかった。
    襲い来る尾張柳生流介者剣法の必殺剣!平蔵たちは吉宗を守ることができるのか!?
  • 北町奉行所の名物同心・猫宮冬馬は、他人の気持ちに無頓着な言動を繰り返す風変わりな男。同僚からは煙たがられているものの、その鋭い観察眼と江戸を守る正義感で、幾多の事件を解決に導いていた。
    そんな冬馬を、恋女房の小春は陰に日向にささえているのだが、じつはここには大きな秘密が隠されていた……。
    なんとこの小春、冬馬や奉行所の天敵・大怪盗ねずみ小僧の三代目だったのである。だが小春は盗賊家業に未練はなく、おのれの突出した能力を、愛する夫の事件解決のため、惜しみなく発揮していたのだ。
    誰も予想だにしなかった猫とねずみの敵同士が、江戸を守るために力を合わせる!大好評のシリーズ第三弾!
  • 「向後は大奥から幕政を支えよ」──まさに青天の霹靂であった。将軍毒見役の桂修理之亮は、老中首座・阿部正弘に突如、こう告げられる。
    新たな御役は、大奥を警護する御広敷役──。千二百石の大身旗本となる上、阿部の姓を名乗り、己の末弟にまでなって欲しいという。異例の大出世に戸惑いながらも、阿部修理之亮は、大奥に向かった。
    待っていたのは、御年寄・瀧山であった。大奥総取締である。そこで言い渡された職務は、奥向の女中と城外に出、大奥、そして公儀に仇なす者を共に探索し、成敗するというものだった。
    だが、徳川家のため意気揚々と立ち上がる修理之亮の眼前に、現将軍・家定が現れて……。
    大奥出入り自由の若侍が、特権を活かして暴れ回る、期待の新シリーズ!
  • 関ヶ原の大戦から六年が過ぎた、慶長十一年。
    江戸の通りで巻き起こった武士と町人の争いに、割って入った素浪人がいた。老いてはいるものの身体つきはたくましく、因縁をつけてきたごろつきどもを、即座に斬り伏せてしまう。
    それもそのはず、この浪人……かつての天下人、織田信長その人であった。
    本能寺の変をからくも生き延びた信長は、生死の境をさまよったあと、天下統一の野望に興味をなくし、世捨て人として江戸の片隅で浪人暮らしをしていたのである。
    だが、稀代の英雄を周囲は放ってはおかぬ。同じくひそかに生きていた明智光秀……天海をお目付役として、信長は気のおもむくまま、悪党どもを退治していく!
  • 世直しを謳い、大店に押し込んでは貧民たちに金銭を恵むという義賊が横行し、江戸町民から喝采を浴びていた。そんな折、老中首座・松平定信の幕政改革を推し進める幕閣要人が相次いで辻斬りに遭う。
    長谷川平蔵の命を受け結成された「裏火盗」の御頭・結城蔵人は辻斬りの現場に遭遇した。実行犯がかつて剣術道場で見知った小普請組の旗本であることが判明し驚愕する。
    一方、旗本有数の剣客・原田伝蔵は、妻・綾がいまだに蔵人を慕っていることを知り嫉妬の鬼と化す。
    蔵人を付け狙う必殺の剣。そして幕政を覆さんとする一団が老中暗殺を狙う!蔵人、最大の危機に秘剣が唸る!!
  • 矢垣千之助は二十歳の浪人。父は奥州某藩の藩士だったが、藩が取り潰しになり、父子で江戸に出てきて独楽作りの内職で食いつないできた。
    だが、その父も亡くなり、神田の長屋に独り住む千之助は日本橋の小間物屋「小猫屋」に独楽や根付を納めて口を糊する日々だった。
    そんな千之助のもとに奇妙な注文が舞い込んだ。依頼してきたのは茜と朱里の母娘。二人は田代藩に仕える忍びの者で、筑波にある素破の里での淫法修行に使う張り形を作ってほしいという。
    自らの一物を模して仕上げた張り形だが、それをきっかけに千之助の女運は急上昇。茜母娘のみならず「小猫屋」の女将・美津、その娘の珠と情を交わし、ついには「小猫屋」に婿入りの話が出て…。
    書下ろし長編、第四弾!
  • 根津の屋敷に住まい、派手な着物をまとう浪人・徳川京四郎。やり手の女読売屋・松子を相棒に、さまざまな事件に首を突っこんではさっそうと解決する、謎多き若侍である。
    その華々しい活躍は瓦版や錦絵によって、町の人々のあいだで評判を呼んでいた。
    しかしてこの京四郎……天下の素浪人などと名乗りつつも、その正体は徳川家の若さま。幕閣への誘いや大名への取り立てをまっぴら御免とばかりにすべて断り、みずから市井にくだった、変わり者の若さまなのである。
    現将軍・徳川吉宗から妖刀村正を賜った京四郎は、おのれの気のおもむくまま、許せぬ悪を成敗していく。
    天下無敵の若さまが大暴れする痛快時代小説、シリーズ第三弾!
  • 平蔵の住まいの隣に、山本仁斎と名乗る易者が越してきた。仕えた藩を隠居して越後から江戸に出てきたという仁斎は碁好き。暇をもてあましていた平蔵は、碁敵として仁斎と対局する仲になった。
    そのころ巷では、大店だけを狙って大金を奪う盗賊一味の噂でもちきりだった。上方を跳梁していた大盗賊・雲霧仁左衛門がいよいよ江戸にやってきたというのだ。大坂奉行所も捕らえることができなかった一味は、町方や火盗改の探索をよそに次々と大店を襲いはじめる。
    そんななか、盗賊を恐れた浅草の両替商[武蔵屋]に頼まれ、伝八郎らと店の用心棒を請け負うことになった平蔵。だが、ついに平蔵の前に現れた雲霧仁左衛門は、平蔵のよく知る人物だった!
  • 神田で手習所を営む佳純は、娘を助けた縁で呉服屋の越前屋に用心棒を頼まれる。佳純は腕に覚えがあった。父の道場で剣術を磨き、いっぱしの女剣士となっていたのだ。
    一方巷では鬼蜘蛛という盗賊が、世間を騒がせていた。金品の強奪だけでなく、おなごは手籠めにされるという。
    美しい妻と娘たちを持つ越前屋は、見ず知らずの浪人者を家に入れるのを躊躇していたところに、ようやく佳純を得たのだった。佳純は越前屋に入り、大胆不敵な色右衛門率いる鬼蜘蛛を迎え撃つ。
    その一方で、町方同心の真之介は佳純を見守り、陰で支えようとする。火付盗賊改方の多岐川もまた、佳純の腕前を知り……。
    痛快無比の時代エンタテインメント!
  • 関宿藩の下級藩士・篠田虎之助は、かつて道場の虎とまで称された凄腕の剣士。だが御家騒動に巻きこまれ、ひとり江戸に出てきたのを機に、人の命を簡単に奪う剣術を捨て、あらたに杖術を会得する。
    平穏な江戸暮らしを送るはずの虎之助であったが、そううまくはいかない。なんと江戸町奉行からじきじきに、直轄の隠密同心として働くことを命じられたのだ。
    はからずも江戸の隠密となってしまった虎之助のもとに、深川で起きた連続辻斬り事件がもちこまれる。弱き者ばかりを狙った卑劣な殺しであったが、どうやら下手人の目星はついている様子。
    有力旗本の息子で剣術家……表からは手の出せぬ犯人を、虎之助はどう追いつめるのか。シリーズ第三弾!
  • 打ち毀し、畜生盗みが相次ぎ、江戸の町々は恐怖の坩堝と化した。
    火付盗賊改方長官・長谷川平蔵が創設した石川島人足寄場の人足たちが、島外労働のさなか、火事の混乱に乗じて逃走。さらに「黒桔梗」を名乗る一団による押し込みが続発し、火事場から逃走した人足たちも加わっていることが判明する。
    平蔵が組織した「裏火盗」の御頭・結城蔵人は、平蔵を窮地から救うべく、探索に奔走する。途上、豪商相手に狐憑きを払う怪僧「玄心」を見出し、疑念を抱く。
    高まる町人の不安と怨嗟の声に応え仙波東照宮の御宮番が、突如夜廻りを始めた。魔の手は江戸城御金蔵にも及び、平蔵はさらに追い詰められる。
    決死の蔵人は、憤然と秘剣を振るう!
  • 妻の病をきっかけに隠居を決めた、南町奉行所定町廻り同心の日暮慶一郎。だが、養子を迎えて家督を譲ったものの、ふたり寄り添う日々は短く、呆気なく妻の千代は亡くなってしまう。
    養子の新之助との暮らしに気詰まりを覚えた慶一郎は、岡っ引きの亀次郎が営む船宿「大黒屋」に居候し、一日のうち半分眠っているようなのんびりした毎日を送ろうという思いから、名を「日暮半睡」と改めた。
    今は勝手気ままに飄々と暮らす半睡だが、もとは新陰流の免許皆伝、難事件をいくつも解決してきた南町一の腕利き同心。そんな半睡と真面目一方の新之助、型破りの親子同心がさまざまな事件の裏に潜む悲哀を裁く。
    気鋭が贈る書下ろし人情捕物時代小説。
  • 将軍家斎の婿でありながら、江戸を揺るがす数々の事件を解決してきた隠密剣豪・松平竜之介──。
    ある夜、橋から身投げをする女を助けた竜之介は、後日、その女がお蓮といい、両親の月命日の十五日に、関わった者が次々に死ぬという噂があることを知る。
    竜之介は、その怪奇譚になにやら悪事の企みを嗅ぎ取り、娘御用聞き・お錦とともに捜査を開始。だが、自らを慕うお錦を女にした竜之介に、謎の夫婦死客人、タメニ屋ら難敵が襲いかかる。
    そしてさらに、公儀の影の重鎮が姿を現すのだが……。果たしてお蓮の潔白を証明し、彼女を幸せにできるのか──!?
     全国コンビニで発売中の漫画版「若殿はつらいよ!」全四巻(画・ケン月影/ぶんか社)も好評。書下ろしシリーズ、怪艶極まる十八巻目!!
  • 他人とどこかずれた言動の北町奉行所同心・猫宮冬馬は、同僚や町人にも知られた変わり者。その特殊な能力で、意外にもさまざまな事件を解決していた。
    そんな冬馬の悲願は、大盗賊ねずみ小僧の捕縛。神出鬼没の怪盗に、奉行所は手も足も出せずにいた。
    だがこのねずみ小僧、まるっきりの悪党と思いきや、さにあらず。冬馬が手がけた探索をそれとなく手助けし、解決への道筋を示したりもする。
    それもそのはず、この大怪盗にはある秘密があった。なんと冬馬の恋女房・小春こそが、ねずみ小僧の正体なのだ。
    表向きは仲睦まじい夫婦、そして裏では猫とねずみの敵同士……風変わりなふたりの、江戸を揺るがす活躍やいかに!? シリーズ第二弾!
  • 傾いて“勾配”があることからその名が付いた浅草阿部川町の「紅梅長屋」。
    南町奉行所与力の紅三十郎が、遠山左衛門尉の命によりこの裏店に入居して一年余。すっかり住人の信頼を得、庶民の人情を知った三十郎の元に、評判の芸者・〆香(しめか)が訪れてきた。連れになった娘御・お蝶を預かって欲しいという。
    わけありのようだったが、美人芸者の願いは断れるはずもなく、しばらくの間、“父子”ふたりで暮らすこととなった。
    そんな折、品川沖に黒船がやってくるという噂が。長屋住人はお祭り騒ぎとなり、みんなで船見に出かけるという。仕方なく同行する三十郎だったが、この遠出がお蝶とその父、そして〆香の運命を左右することに!
    国難に立ち向かう左遷与力、その活躍を描く人気シリーズ、第三弾!!
  • 派手な着物に身をまとい、颯爽と町を行く浪人・徳川京四郎。
    自由奔放、気の向くままに事件や揉め事を解決する、謎多き若侍である。また、相棒の女読売屋・松子と手を組んで、その活躍は、瓦版や錦絵によって町の住人に広く知られていた。
    そんな京四郎、一見してただものではないと思いきや、実情は予想の遥か上。なんと現将軍・徳川吉宗の甥っ子にあたり、将軍家の血を引きながら市井に下ってきた、風変わりな雲上人なのである。
    いつものように町をふらついていた京四郎であったが、ふとしたことから、改易となった亡藩の御家騒動に巻きこまれる。
    妖刀村正が閃き、刃の先に見えた真実とは……。痛悔娯楽シリーズ、第二弾!
  • 火盗改メの影の組織として、長谷川平蔵の命により結成された「裏火盗」。
    凶盗・尾鷲の銀蔵の相次ぐ畜生盗みを阻止すべく謎の気儘頭巾の一団が暗躍するなか、旗本一家郎党が毒殺される事件が連発した。被害者たちに共通するのは、かつて伊豆金山勤番であったこと。
    やがて二十年前に金山の山中で起きた金塊強奪事件の首謀者として殺されたはずの、旗本・藤木彦之助の亡霊が蘇る!
    裏火盗の御頭・結城蔵人が幼い頃、兄と慕った彦之助が復讐の鬼と化し、濡れ衣を着せた旗本たちに鉄槌を下しているのか? 尾鷲の銀蔵を追う気儘頭巾の正体とは?
    さらに、江戸町民を人質に幕府から五万両を強請る謎の人物「龍神」があらわる! 大好評「裏火盗裁き帳」シリーズ第三弾!!
  • 神谷平蔵が下目黒村の名医・竹井筍庵に弟子入りしてふた月。そろそろ浅草に帰ろうかと思い始めた矢先、平蔵が出遭ったのは刈谷惣助という笹岡藩の脱藩浪人だった。
    惣助は不貞をはたらいた妻を密通相手ともども成敗し、藩を出奔してきたという。しかも、その相手は城代家老の縁者だったため、惣助には藩をあげての討手がかかっていた。
    討手の目を避けるため虚無僧に化け、江戸に戻った平蔵の後を追った惣助。だが、再会した二人を待ち受けていたのは、刺客集団の嵐のような襲撃だった。
    かろうじて撃退した平蔵と惣助を狙うさらなる剣客の群れ。闇の世界の元締め・播磨屋に差配された最大の難敵たちとの激闘の行方は?
    怒濤の剣戟が連続する、シリーズ〈決定版〉17弾。
  • どんな細かい仕草や表情の変化も見逃さず、人の心理を読み解く本所見廻同心・矢野剣次郎。その特技から『神の眼』と呼ばれ、悪党どもに恐れられる腕利き同心である。
    そして商家の出世頭となった女手代のかすみ。裏社会を仕切る侠客の和田新九郎……
    本所では有名な人物たちであるが、彼らはその出自に大きな秘密を抱えていた。この三人、じつは将軍・徳川家斉の血を引く、ご落胤なのである。
    市井の暮らしに溶けこみ、平凡な人生を望んでいた三人であったが、そこに幕府をも揺るがす大事件が舞いこんでくる。なんと次期将軍・家慶の庶子が誘拐されたというのだが……。
    葵の流星剣が弱き子を救い、悪を裁く! シリーズ最終・第三弾!
  • 市井の商人の寮に住み、御三家の水戸屋敷に網代駕籠で通う謎の男、飛鳥業平。
    白い狩衣に立て烏帽子、まるでどこぞの神主のような姿であるが、なんとこの業平、京の都では中納言という雲上人。有力大名ですら平伏させる、やんごとなきお公家さまであった。
    ひょんなことから業平と知りあった定町廻り同心・和藤田三次郎は、この風変わりなお公家さまの護衛を命じられる。
    貴人のお守りという退屈な任務にしょげる三次郎であったが、当の業平は、同心の仕事に興味を抱き、持ち前の明晰な頭脳と鞍馬流の秘剣で、難事件をあざやかに解決していく!
    最大の宿敵や仕事中毒の隠密も現れ、ますます絶好調の第二弾!
  • 漢方医の名家に生まれながら、長崎で最新の西洋医学を会得し、蘭方の名医となった沢村伊織。しかも留学中の長崎で西洋剣術をも学び、秘剣の遣い手としても知られていた。
    ある日、伊織は腹を切り裂いたという急患の手当てに呼ばれる。
    患者は乱心のすえ、みずから腹を切ったという話であったが、どこか納得のいかぬ奇妙な説明であった。時を同じくして伊織は、隠居した与力に請われ、未解決事件にかかわることとなる。
    大店の後継ぎ騒動は、実の父親がわからぬという難問につながり、終わったはずの事件から不穏な気配が立ちのぼる……。
    表で裁けぬ卑劣な犯人に、伊織たちの奇抜な復讐がはじまる! 大人気シリーズ第十五弾!
  • 長身痩躯にして女形役者のような美貌を持ち、脇差居合術の達人でもある龍次──。目深に被る菅笠に、卍という焼き印が押されている。彼は、秘具、淫具、媚薬の類を扱う「卍屋」であった。
    龍次が風変わりな行商人に身をやつし、旅を続ける理由はただ一つ。八年前に、運命の出会いをしながら生き別れとなった少女、おゆうを捜していたのだ。
    だがその道中には、幾多の困難と邪悪な欲望、非常な裏切りが。双龍の刺青を施した“剛根”とあらゆる性技を習得した龍次は、行く先々で女を哭かせながら、生死さえ定かでない娘を見つけ出そうとするのだが……。
    龍次が卍屋になるきっかけを描き、過去と現在をつなぐ書下ろし番外篇「女ごろし」を新たに収録した、傑作長編時代活劇!!
  • 徳川吉宗の治世、江戸に類希なる美貌の巫女が現れた。戦国の世に武田信玄の下でくノ一を束ねた巫女頭の末裔、望月千代であった。
    千代はまずある神社を色じかけで乗っ取り、そこを拠点に千里眼や雨乞いなどで霊力をしめす。
    それが評判となり、江戸の民たちは千代に熱狂。だが千代の目的は、民衆を煽動し、吉宗のご政道を批判することであった。
    事態を重く見た吉宗は、側近の加納久通を通じて寺社役の高畠辰之伸に密命を下す。だが、千代の背後には吉宗の政敵、尾張の宗春が黒幕として控えており……。
    暗雲ただよう政争のゆくえはいかに。
    疾風怒濤の時代エンタテインメント!
  • 長谷川平蔵から火盗改メの裏組織の結成を命じられた小身旗本・結 城蔵人。
    差配に関わりなく悪を断ずる「裏火盗」の頭である蔵人は、葛城道斎の振るう殺人剣・皇神道流の凄まじさに震撼する。
    それは、蔵人 が会得した鞍馬古流「花舞の太刀」とあまりにも酷似していたからだ。
    数日後、札差を襲った盗人たちが何者かに惨殺され、奪った金も巻き 上げられるという奇怪な事件が発生した。
    さらに江戸の町で不審火が多 発し、鬼面を被った「鬼翁」が各所で目撃される。
    一連の事件の背後に 田沼時代の怨霊・緋鯉御前の影が見え隠れし、幕府の中枢を揺るがす 事態に……。
    悪逆非道の盗人集団、鬼翁、緋鯉御前、そして葛城道斎と 決着をつけるべく、蔵人は裏火盗の面々とともに死地へ赴く!
  • 北町奉行所同心の猫宮冬馬は、他人の気持ちや場の雰囲気を読まぬ言動で、ついまわりから浮いてしまう変わり者。
    そのぶん世間の常識にとらわれず、妙なところで観察が鋭い、ある面では町方同心にぴったりな男であった。
    そんな冬馬には、誰もが羨む恋女房・小春がいた。大恋愛のすえに結ばれたふたりは、意地悪な姑・夏絵の嫌味にも負けず、日々を仲睦まじく暮らしていた。
    だがこの小春、じつは江戸市中を騒がすねずみ小僧の三代目……家伝の秘術を身につけた、大怪盗だったのである!
    果たして、追う者と追われる者、猫とねずみのおしどり夫婦の運命や、いかに!?
    大人気作家が描く純愛捕物帳の新シリーズ、ここに開幕!
  • 平蔵の子を宿し、つつがなく産むことによって、平蔵と駿河台の実家の仲を取り持とうとしていた妻の篠。だが流産という不幸に見舞われた篠は、それがもとで不帰の客となってしまう。
    ふたたび妻を失い、兄・忠利とも訣別。医者として、また剣客としても行く末の見えない日々を送る平蔵だったが、剣士の宿命は、またしても平蔵を修羅の道へといざなった。
    下目黒村で若い百姓娘を拐かしから救ったのをきっかけに、直参旗本の子弟が徒党を組む朱鞘組を敵に回すことになった平蔵。襲いくる剣鬼を迎え撃つ平蔵は、迷いを断ち切っておのれの道を突き進むことができるのか!?
    人気シリーズの〈決定版〉隔月刊行中!
  • 喜助は越中の薬種問屋の末っ子。憧れの江戸を目指し、板橋辺りの廃寺で一夜を過ごそうとしたところを破落戸に襲われ、絶体絶命の危機に陥った。
    だがそんな喜助を救ったのは、祖父の喜兵衛に託された一粒の秘薬・仙界の竜骨。
    仙薬の効き目で力を得た喜助は破落戸どもを叩きのめし、無事奉公先の薬種屋「心気堂」に辿り着いたのだった。
    だが薬は、喜助に力を与えただけではなかった。彼の身から滲むもの全てが秘薬となり、万能の効力を発するらしいのだ。
    田代藩江戸家老と懇意な「心気堂」の七兵衛は、病弱な娘・賀夜を一夜にして全快させ、大いに株を上げることに…。
    さらに仙薬のもう一つの力によって淫気を高めた喜助は、素破の茜や朱里に妖しい世界に誘われて…。
    好評シリーズ第三弾!
  • 根津権現の門前町に住まう謎の素浪人・徳川京四郎。
    龍と牡丹をあしらった片身替わりの小袖を着こなす、まさに惚れ惚れするような若武者である。
    しかもこの男、世間で噂されているとおり、徳川家のご落胤……現将軍・徳川吉宗の甥っ子にあたり、大名、旗本の誘いを蹴って市井暮らしを選んだ、まっこと変わり者の若さまなのである。
    そんな京四郎、なんの因果か、女読売屋の松子と手を組み、町場のさまざまな騒動や事件に首を突っこんでいく。
    吉宗から拝領したいわくつきの妖刀村正をぶんまわし、最強の剣法『秘剣雷落とし』が許せぬ悪を裁く!
    痛快娯楽の最高潮、無敵の新シリーズ開幕!
  • 影の火付盗賊改方ともいうべき「裏火盗」の頭を引き受けてもらいたい──
    介錯人の長谷川平蔵はそう言って、微禄の旗本・結城蔵人を救った。それは蔵人が、上司を斬った罪で切腹する寸前のことであった。
    火付盗賊改方長官の平蔵は、幕政改革を推し進めるには、武士道に篤い彼の協力が是非とも必要と判断したのである。
    かくして結成された「裏火盗」は、火盗改の差配の及ばぬ幕閣や寺社方を密かに探索、処断する組織となり、長となった蔵人は、すぐさま世を乱す悪の退治に乗り出す。
    駆使するのは鞍馬古流の秘太刀。その豪剣を引っ提げ、悪徳商人と結託する幕府要人の影を追う!
    だがそこには、老中の政をも揺るがす驚くべき陰謀が隠されていたのだった──!!
  • 身重の篠が里帰りしたため、浅草東本願寺裏の自宅でひとり暮らしになってしまった神谷平蔵。
    久しぶりの独り身を満喫できるかと思いきや、おりからの長雨に体調をくずした蛇骨長屋の住人たちの診療に追われ、羽根をのばすこともままならない日々だった。
    だが、つかのまの平穏は、またしても平蔵をねらう剣客に破られる。夜道、突如襲ってきた鬼牡丹の紋の剣士と刃を交え、平蔵は深傷を負ってしまったのだ。
    相手は昨年、平蔵が深川十万坪で斃した水無月藩士・鉢谷甚之介の義弟・真柄源之丞だった。
    傷を癒し、ふたたび源之丞と相まみえる平蔵。不条理な闇路に翻弄される剣士を何が待つ?
    人気シリーズの〈決定版〉隔月刊行中!
  • 剣術道場で虎とまで称された凄腕の武士・篠田虎之助は、御家騒動に巻きこまれ、故郷を出て江戸で暮らすこととなる。
    主命で人を殺め、親友までも亡くした虎之助はほとほと剣に嫌気がさし、これ以上、人の命を奪わぬよう、あらたに杖術を会得したのであった。
    ひとまずは平穏な生活が送れると思っていた矢先、江戸町奉行から密命がくだり、虎之助は奉行直轄の隠密同心として働くことになる。
    そんなある日のこと、亡き友の許嫁にかかわる吉原がらみの頼み事が持ちこまれた。
    簡単に片づくかと思われた一件は思わぬ騒動につながり、道場仲間や女武芸者を引き連れ、江戸で大暴れすることになるのだが……。
    若き武士の剣と成長を描くシリーズ第二弾!
  • 建物が傾き、“勾配”がある裏店、その名も紅梅長屋──。
    浅草阿部川町に佇むこの長屋に突如住み着き始めたのは、なんと南町奉行所与力の紅三十郎であった。
    「市中目付役となり、世の中の道理を知れ」との、町奉行・遠山左衛門尉の命を受け、大家として入居したのだ。
    承服できかねる左遷であったが、店子との日々の触れ合いで、徐々に心を開き始めた三十郎。
    そんな彼のもとに、住人の一人、徳松が相談にやってきた。吉原の遊女・朝衣に恋い焦がれたものの、とある親方に落籍されてしまったという。しかも女の方も徳松と別れ難かったようで……。
    二人のために腰を上げた三十郎であったが、その裏には意外な敵が待ち受けていた!
    市井の真の恋と人情を描く好評シリーズ、第二弾!!
  • 雪降り積もる天保九年正月、定町廻り同心の和籐田三次郎は殺しの現場で、奇妙な男と出会う。
    真っ白な狩衣に真紅の袴、立て烏帽子をかぶり、あたかも平安絵巻から抜けだしたような装いである。
    言葉をかわした瞬間、鋭い洞察と観察力で、三次郎の妻の出産を見抜いたその男は、従三位権中納言、飛鳥業平──水戸家に逗留するやんごとなき京のお公家さまであった。
    三次郎のとまどいと困惑をよそに、探索仕事に興味をおぼえた業平は、八丁堀同心よろしく難事件の探索に乗りだすのだが……。
    武家や世間の常識にとらわれぬ江戸時代の名探偵が、隠された謎を解き明かしていく。
    大人気となった時代シリーズの新装決定版!
  • 十一代将軍家斎を義父に持ち、泰平の世を乱す悪を次々に成敗する隠密剣豪・松平竜之介。
    愛する三人妻の相手をする暇もなく、家斎の隠し子であるりん姫こと、花梨が掠われるという事件が起こる!!
    花梨と引き換えに小伝馬町牢屋敷の女囚・お央を渡せと脅迫したのは、斑模様の忍者集団〈山駆党〉だ。
    お央を含めた三人娘は、処女を失うと下腹に四文字の呪文が現れる。呪文には百万両の在処が秘められていた!
    娘たちを守りながら、竜之介は、謎の商人に雇われた浪人組や死客人〈三鬼衆〉と戦い、驚くべき秘密を解き明かせるか!?
    書下ろしシリーズ、乱艶の十七巻目!!
  • 名門旗本の早乙女家には、双子の兄弟がいる。文武両道、品行方正なのは弟の右門のほうで、肝心の跡継ぎ、兄の早乙女左門は、まことぐうたらで不真面目な若者であった。
    だがこの男、唯一の趣味である事件の探索にかかわると、途端に才能のきらめきを見せる。
    しかも、これまた天賦の才か、剣を持てば師範代の弟に勝るとも劣らぬ……いや、唯一無二の必殺剣を繰りだす実力者であった。
    真の力を隠した左門は、弟の婚約者である喜多姫へのかすかな思慕を秘めたまま、さまざまな事件を通し、卑劣な人身売買の闇を追及していく。
    そしてその先には、思わぬ別れが待っているのであった……。
    剣と涙の痛快シリーズ・第二弾!
  • 鋭い観察力と剣の強さから『神の眼』と呼ばれ、腕利きとして知られる本所見廻同心の矢野剣次郎。
    そして、若き女性ながら、商家の出世頭である手代のかすみ。
    本所の歓楽街を仕切る侠客の和田新九郎。
    本所のみならず一帯で顔を知られた三人には、ある秘密があった。
    なにを隠そう彼らの実父こそ、時の将軍・徳川家斉……つまりは徳川将軍家の血を引く、れきとした葵のご落胤なのであった。
    本当の素性を隠しつつ、ひっそりと暮らす三人の前に、なんとみずからをご落胤だと喧伝する四人目の人物が現れる。
    裏社会で成りあがり、野望を成就せんとするあらたなご落胤と、それぞれに異能の力を持つ三人の戦いが、いまはじまる!シリーズ第二弾。
  • 高杉藩五万石の勘定方である辰之介は、姫君の愛華から信頼されていた。それは剣術の稽古でも手加減しない愚直な男だからだ。
    そんな辰之介が気づいたのは藩内の不正。同じ勘定方の上役に作事方、そして藩内一の実力者、国家老の権田がかかわる悪事だった。
    横領の証を探る辰之介は、ある日権田の屋敷に呼ばれ、そこで色じかけにあう。懐柔しようとしているのだ。それを頑なに拒むと、許婚の美菜までもが捕らえられてしまう。
    誰が味方で誰が敵なのか?辰之介は意を決し、愛華に裏帳簿を探し出す協力を乞う。すると愛華は、なぜか黒装束に身を包んで現れ……。
    姫君の貞操は守られるのか。痛快無比の時代エンタテインメント!
  • 盗賊の付け火によって千駄木の家を焼け出されてしまった神谷平蔵と妻の篠。ようやく浅草東本願寺裏に[医師]の看板を掲げたものの、相も変わらず閑古鳥が啼く日々だった。
    そんなある夜、平蔵は数人の侍に襲われていた若い浪人を助ける。傷を負った浪人は成宮圭之助という元水無月藩の郷方廻り。藩主の漁色の餌食になりかけた許婚とともに脱藩し、江戸に逃げてきたのだという。
    襲った相手は上意討ちを命じられた藩の討っ手だった。さらなる刺客を送り込み、平蔵をも狙う水無月藩。
    平蔵は茨の道を選んだ若い男女を守るべく敵に挑むが、その戦いの行く手には非情な定めが待ち受けていた…。
    超人気時代シリーズの〈決定版〉隔月刊行中!
  • 「此者、将軍家代理之側目付也」──大刀の鍔に刻まれていたのは、将軍の耳目となって、大名や旗本を監察する将軍側目付の証であった。
    疑わしきことあらば、おのれの判断で事の処理にあたる権限が認許されているその役目に、父・武兵衛亡き後、就いたのが仙石隼人である。
    とある夜、見廻り中の隼人の目は、五人の強盗頭巾に斬られた若侍を捉えた。彼の襟には、米価を操る大坂蔵奉行衆の悪事を暴く書状が……。
    侍の敵討ち、そして御上に刃向かう悪党の処断を決意した隼人は、直ちに将軍吉宗と大岡忠相に報告、大坂行きの許可を得る。
    米の横領は、吉宗の政の根幹を揺るがす大事。果たして小野派一刀流皆伝の隼人の剣は、御蔵に巣食う鼠たちを斬り捨てることができるのか──!

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