『歴史、幻冬舎時代小説文庫、501円~800円(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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大家稼業で借金返済を目指す小太郎と官兵衛は、貸家で次々起こる騒動に頭を抱えていた。目下の悩みは、絵師の偕楽と役者の円之助。売れない二人はいつも喧嘩ばかりで、ある晩ついに抜刀騒ぎを起こしてしまう。これ以上の争いを防ぐため小太郎たちは一計を案じるが、そんな時、邸内に狐の面を被った覗き魔まで現れて……。笑いと涙の人情時代小説!
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その酷薄さから〝蝮〞と呼ばれ江戸中から恐れられる南町奉行の鳥居耀蔵。だが小梅に灸を据えられている間は柔和そのものだ。果たしてどちらが真の姿か? 恋仲だった清七の死にこの男は関わりがあるのか? 判断のつきかねる小梅だが、ふと耳にした鳥居の昔の醜聞に、ここが急所になりそうだと灸師の勘が働いて……。緊張高まるシリーズ第四弾!
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江戸の人々を悩ませる不眠と悪夢の元凶だった鵺を退治した竜晴達。だが「これで終わりと思うな」という鵺の言葉通り、再び蜃気楼が現れ、それと共に小烏丸が姿を消す。小烏丸を捜す旅に出た竜晴と泰山は、旅先で平家一門を診ている泰山そっくりの医者に遭遇する。泰山は治療を手伝い、竜晴は中宮御所で一人の女性に出会うが……。シリーズ第八弾!
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旅籠屋の舟吉に用心棒をしてほしいと頼まれた浪人の九郎兵衛。商人殺しの下手人の疑いがある若い僧に狙われているというのだ。訝しがりながらも引き受けた九郎兵衛は舟吉の周辺を探っていく。すると大塩平八郎の乱や印旛沼干拓を巡る対立など、殺しと幕府との関係が露わになり……。一匹狼の剣豪が江戸の悪事を白日の下にさらす時代ミステリー。
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目明かし父娘が持ち込んだ凶報が、お夏の居酒屋をざわつかせた。聞けば、男手一つで娘を育てた古着屋が殺されたという。さらには、その娘が行方不明ともいう。事件の真相も娘の安否も杳として知れず。そんな中、事件解決のきっかけとなったのは、お夏が「色ぼけ婆ァさん」とからかうお春が発した驚きの一言だった……! 人気シリーズ第八弾。
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家主の商売が傾いて、お美羽が仕切る長屋が売りに出されてしまう。しかも買い手に名乗り出たのは金しか頭にない悪名高き商人。お美羽は住人を守ろうと奔走、すると材木屋の若旦那が長屋を買い取ると志願してくる。二枚目で仕事もできる彼はさらにお美羽に結婚を申し込み ――。跳ね返り娘の恋が遂に成就するのか? 大人気シリーズ、衝撃の結末!
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番所医の八田錦のもとへ「酒呑童子」と名乗る人物から恋文が届くようになってひと月。当初は無視するつもりでいた錦だったが、暮れ六つに薬師堂で待つという誘い文句が記されるに至り、人物を見定めるため、岡っ引きの嵐山とともに薬師堂へ赴く。だが、そこにいたのは若旦那風の男をいたぶるならず者たち。はたして酒呑童子は……? 全四話収録。
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足袋職人の弥兵衛は、人も羨む隠居暮らしを送っていた。店は息子に譲ったが、職人としての腕は健在。七日に一度訪ねてくる息子家族との夕餉や、可愛い盛りの孫との遊びを楽しんでいた。だが、最愛の娘の久々の訪問が彼の心を乱してしまう。一体何が? お夏は弥兵衛の胸の内に溜まった灰汁を取り去ることができるのか? 大人気シリーズ第七弾。
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焼物商を介し、お美羽が仕切る深川の長屋に畳職人が住み始めた。人は好い。だが職を偽っている噂があり、お美羽が調べると、本当は茶人だった。不信感が募るなか、今度は焼物商が死因不明で亡くなり、茶人は失踪。そんな時、茶人を慕う智之助という鳶が長屋を訪ねてくる。智之助は二枚目で実直。お美羽は彼に惹かれつつ、ともに茶人を追うが......。
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江戸に急増する不眠と悪夢。漢方の薬が品薄のため、医者の泰山は代替品として梔子の実を処方していた。そんな時、美しい少年が患者にお札を配り歩いているという噂を聞きつける。竜晴は薬種問屋の三河屋でその札を見せてもらうことに。札に呪法がかかっていることを一目で見抜いた竜晴は少年を探そうとするが、数日後、泰山が行方不明となり......。
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恋仲だった清七はなぜ死んだ? 灸師の小梅は真相を探るが鍵を握る材木問屋「木島屋」の手代・小三郎は行方知れずのまま。そんな折、小梅が助けたある男が小三郎の意外な話をもたらす。一方、かつて木島屋が店子を追い払った地には瀟洒な屋敷が建った。そこに姿を見せた針売りの女に小梅は瞠目し......。江戸の情緒と闇が交錯するシリーズ第三弾!
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浪人の九郎兵衛は料理屋の権太夫の依頼を受け、御前崎藩の家老を襲おうとした商人を斬った。だが襲撃の理由が判然とせず困惑していると、今度は藩に近づくよう権太夫に頼まれる。命を守ったことを口実に家老の屋敷に入り込む九郎兵衛。そこで知ったのは藩主の座を巡る血みどろの争いだった。遂には家老から現藩主を殺してほしいと懇願され......。
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両国の稲荷長屋で金貸しを営むおたつには、もうひとつの顔があった。それは花岡藩・奥女中の総取締役。跡目争いに巻き込まれ行方知れずとなった側室の息子・吉次朗の安否を探るため、身分を偽り暮らしているのだ。青茶婆として市井にすっかり馴染んでいるおたつの元に、ある日、病床に伏す藩主忠道から使者が訪れるが……。人気シリーズ第四弾。
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関白秀吉は小田原征伐を果たし、家康に江戸への転封を命じた。盤石な基盤を築く一方でイエズス会と朝廷の板挟みに苦しみ、明国出兵を決意する。そこには思いもよらぬ秀吉の企みがあり......。民の命を守るため、この暴走を止められるのはもはや家康しかいない。天下を治める者だけが持つ人間の器とは。戦国大河シリーズ前期、堂々完結。
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駕籠屋「瓢屋」の三女であるおりんには三味線で身を立てるという密かな夢があった。そのために師事する市松師匠は腕前はもちろん、その名の通り人形のように白く整った顔をした絶世の美女で、おりんの憧れの的。だが、ある日の稽古帰り、忘れ物を取りに稽古場へ戻ったおりんは想像だにしない事態を目にする......。謎が謎を呼ぶシリーズ第一弾!!
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柳橋の船宿で開かれていた句会に二人の浪人が乱入。男女三人を斬殺し、九人に怪我を負わせる事件を引き起こした。殺された者の中に偽名で参加していた岡っ引がいたことから事態は緊迫。折しも探索に協力する番所医の八田錦は、被害者に関するある重大な事実に気づく。そんな錦の前に現れた吟味方与力が告げた思わぬこととは......? 全四話収録。
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小牧・長久手の戦いで大勝した信雄・家康軍。歓喜の中にも戦への悲しさが拭えず「欣求浄土」への想いを新たにするが、秀吉の知略はそんな理想をも呑み込もうとしていた――。信雄が関白秀吉に取り込まれ、大義名分を失った家康はじわじわと窮地に立たされる。さらに天正大地震が襲い――。天下人への険しい道を描く、戦国大河シリーズ!!
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深川の長屋を仕切るお美羽が家主から依頼を受けた。隠居のために買った家をより高い額を払ってまで手にしたがる商人がいて理由を探ってほしいというのだ。お美羽は噂を聞きつけた読売屋の恒太とともに調べ始める。二枚目で実直な彼の後押しで、家の前の持ち主の財産を巡る争いを突き止めるが......。跳ね返り娘が突っ走る「時代+恋愛」ミステリー。
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近頃の江戸は、武家屋敷から高価な品を盗んで天下に晒す「からす天狗」の噂でもちきりだ。町人の贅沢を禁じるお触れに辟易していた庶民は「義賊が現れた」と大盛り上がり。からす天狗は何者で、目的は何なのか? おせっかい焼きな灸師の小梅にだけは心当たりがあるが......。腕も度胸も超一流、女灸師が巨悪に立ち向かう話題のシリーズ第二弾!
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氏子の発案で、小烏神社で「虫聞きの会」を開くことに。鈴虫や蟋蟀 の声を聞きながら皆でお月見を楽しんでいたが、医者の泰山が気になることを口にする。江戸で不眠に苦しむ患者が増えているというのだ。数日後、以前泰山に命を救われた元芸子が竜晴を訪れ、ある扇子を手に入れてから、毎晩同じ悪夢を見ると訴えるが。流行り病か、それとも怪異か。
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「本来は、こういうはしゃぎ方はしない男なのではないか」お夏が敬愛する河瀬庄兵衛が何かと気にかける研ぎ師・喜右衛門。才はあるのに不遇を強いられる彼に、旗本の刀研ぎという破格の仕事が。意気揚々と仕事に取り掛かった喜右衛門だが、刀に付着した奇妙な錆に胸騒ぎを覚え......。鬱屈を見抜いた庄兵衛、どう動く?人情居酒屋シリーズ第六弾。
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浪人の九郎兵衛は商人を殺した疑いで捕まるも、身に覚えがない。否定し続けてふた月、真の下手人が見つかる。酔って殺しを吹聴した男を料理屋の権太夫が奉行所に密告したのだ。九郎兵衛は自由の身に。だが恩着せがましく近づいてきた権太夫に籠絡されて......。腕が立ち、義理堅い一匹狼がその剣で江戸の悪事を白日の下に晒す、新シリーズ第一弾!
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八丁堀の地蔵橋で幼女の溺死体が揚がった。その体には殴打や火傷による無数の傷痕が。一方で親の愛情の証しか、着物には名前と住所を記したお守り袋が縫い込まれていた。すぐさま岡っ引が身元確認に走るが、幼女の長屋は小火騒ぎの真っただ中。はたして幼女の死と何か関係があるのか......? 幸薄い母娘の儚い希望を描く感涙の表題作ほか全四話。
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番所医の八田錦は、その亡骸を見た時、死因が分からなかった。おでこを地面で打った痕跡以外に手がかりらしいものがないのだ。意を決して、定町廻り筆頭同心の許しを得て腑分け(解剖)に臨む錦。彼女が突き止めた思わぬ事実とはいったい......? 苦労人の姉弟と、幼い彼女らを捨て新興宗教の教祖となった母の因果を描く表題作ほか全四話収録。
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本草学者の泰山が、木天蓼を抱えて竜晴を訪れる。天日干ししたいが、家に猫がいるため小烏神社の縁側を借りたいという。快諾した竜晴だったが、その匂いに誘われるかのように、猫にまつわる相談事が舞い込む。かつて猫を斬った名刀を検めて欲しいというのだ。さらに江戸の墓を荒らしているものがいるとの噂が耳に入り......。人気シリーズ第五弾。
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面倒見がよく腕のいい小梅と、ぐうたらだが憎めない母・お寅の灸据所「薬師庵」は、心身に 気懸りのある人で大賑わい。ある日、小梅の親しい料理屋が不当な取り締まりに遭った。どうにも納得できずにその背景を探ると、江戸に蠢く悪党どもの思惑が見えてきて......。灸を据えるべき真の敵は誰なのか? 怒りの艾に火が点る、新シリーズ始動!
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深川の長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、気が強すぎて婚期なのに独り身だ。ある朝、長屋に住む大工の和助が普請した芝居小屋の席が崩れ、怪我人が出てしまう。お美羽は原因を小屋の旦那と客の若侍と共に調べ始める。すると和助の不始末と決めつける読売が出たり、別の小屋の仕業だという噂が流れて......。跳ね返り娘が躍動する傑作時代ミステリー!
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大矢家当主・小太郎は、堅物の朴念仁。甲府から五年ぶりに江戸へ帰ると、博打で借金を作った父・官兵衛が、返済のために邸内で貸家を始めていた! しかも住人は、借家で賭場を開くゴロツキや、倒幕思想を持つ国学者など曲者揃い。そんな時、老中から条件付きで、小太郎の出世を約束してもらうのだが――。常識破りの親子バディシリーズ始動!
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神田豊島町にある千坂道場は道場主・彦四郎の飾らぬ人柄と熱心な指導、女剣士だった妻・里美の子供たちへの稽古が評判で人気を博していた。折も折、稽古帰りの門弟が何者かに斬られる事件が続発、そのあおりで門弟が激減してしまう。悩める彦四郎が始めた執念の探索で炙りだされた下手人、呆れるばかりの犯行理由とは? 人気シリーズ、再始動!
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夫婦ってえのは、そう容易く縁が切れるものじゃあねえのさ」鯰釣りの名人は愛息を連れてよく釣りへ出かけていた。ある日、釣りの最中に地震が起き、悲劇が。目の前で子を喪った男は自分を責め、気うつに。妻を置いて、家を飛び出し寺男になってしまう。悲しみ故にすれ違う夫婦にお夏が案じた一計とは......?人情居酒屋シリーズ、感涙の第五弾。
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小烏神社の氏子である花枝の元に、文が届く。美しさを見初められ大奥入りした、かつての親友お蘭からだった。久し振りの再会に胸を弾ませながら大奥を訪ねた花枝は、そこで思いもよらぬ申し出を受ける。後日、憔悴しきった花枝はお蘭が「誰かに呪われている」と竜晴に訴えるが......。宮司と本草学者が活躍する、草木にまつわる人気シリーズ第四弾。
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「あの姉さんには惚れちまうんじゃあねえぜ」見るからに苦労がにじみ出る女・お蝶。今は甘酒屋をしているが、誰にも言えない過去を抱えていた。その女に惚れたのは、羽目の外し方も知らぬ純真な男。周囲の忠告も聞かずに想いを募らせるが、二人の恋路に思わぬ障壁が......。黙ってられぬとばかりにお夏が暗躍!人情居酒屋新シリーズ、感涙の第四弾。
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大坂冬の陣で使われた豊臣方の名刀を持つ武士が遺体で見つかった。浪人の九郎兵衛が丸亀藩時代に命を救ってもらった盟友だった。下手人は義賊の巳之助が信頼を寄せる御家人。仇を討ちたい九郎兵衛と無実を信じる巳之助が手を組み真相を探ると、丸亀藩の壮絶な権力争いが露わになって......。江戸の日陰者が欲まみれの武士を斬る痛快時代小説。
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御厩河岸之渡で松の木に頭をぶつけて死んでいた大工の検屍のため、定町廻り同心・佐々木康之助に同道した番所医の八田錦は、現場に残された草履跡の多さから“殺し”と察する。折しも、公事師(弁護士)を名乗る男が大店に突如現れ、死んだ大工の件で話があると番頭に詰め寄っていた。男の狙いとは?事件の真相とは?表題作ほか全四話収録。
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北森下町にある長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、言い寄る男を川に放り込み、店賃の払いが悪い家の障子を叩き割るほど気が強い。そのせいか二十一歳で独り身だ。ある春、火事が続き、長屋や呉服屋でもボヤが出た。呉服屋の若旦那は、役者にしたいほど整った顔立ち。彼に惹かれたお美羽は火事の真相を探るのだが......。切なすぎる時代ミステリー!
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「紀伊玉浦の特産品を活かして 銘菓をつくってくれ」それが、はつねやの音松に課せられた使命だった。藩主から下った最初の材は干し柿。試行錯誤を重ね、これで氷室の柿が尽きるという最後の一つを使った柿羊羹の 出来栄えやいかに。そして半年の紀州滞在中、音松はいくつの菓子を仕上げるのか。さらに藩名にちなんだ「玉の浦」は銘菓と相成るのか。
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己は強いのか。桶狭間で今川義元の首を取った。姉川で浅井・朝倉両軍を打ち破った。それでも信長は自分を信じ切れずにいた。長篠で武田勝頼に圧勝してもだ。敵将を妬み、麾下の兵を真に信頼することもない――。天下布武目前、重臣の謀反によって没した不世出の猛将は一体何者だったのか? 戦国史を新たな光で照らす傑作時代エンターテインメント。
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「お花という女がおりましてねえ」。渡世人として苛烈に生きてきた牛頭の五郎蔵。彼には人生に思い残したことがあるという。若い頃、一緒に料理屋を開く夢を抱き、献立を考えては笑い合った想い人。晩年を迎えた今、その女がどうしているかが気になると遠慮がちに語った。意を汲んで調べ始めたお夏。だが、その女は――。新シリーズ、感涙の第三弾。
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重用されつつも信長の限界を悟った明智光秀。信長とは逆に人の道を歩もうとした武田勝頼。織田家滅亡を我が子に託したお市。望むままに生きることを信長から学んだ今川義元の家臣。長島一向一揆で信長に迫った大坂本願寺の僧侶――魔王打倒を誓った五人はそれ故に人生を狂わせていく。対峙したからこそ見えた、織田信長の真の姿がここにある!
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美しく、しっかり者のお美羽。彼女が取り仕切る長屋の住人・長次郎の様子が変だ。十日も家を空け、戻ってからも部屋を出てこない。長次郎の弟分の弥一と一緒に理由を問い詰めると、名も知らぬ女を殺してしまったかもしれないと言う。真相を探り始めるお美羽だが、長次郎を信頼し続ける弥一に次第に惹かれると……。切なすぎる大傑作時代ミステリー。
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鋳掛屋の巳之助は恩人の娘である常磐津の菊文字の家を出ると、浪人の死体に出くわす。傍らには莨入れ、持ち主は商家を勘当された若旦那の太吉郎。菊文字と恋仲だった男だ。巳之助は菊文字のために太吉郎を匿い、かつての盟友の浪人と手を組み、殺しの真相を探るのだが……。別れたくなくても、そうせざるを得なかった二人に感涙必至の時代小説。
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江戸の老舗七軒と見本市へ見世を出す新参者はつねや。音松とおはつ夫婦はそこで客のうっすらした記憶の中の「思い出菓子」の注文を受けることにした。初日、二日目、思い出菓子に客はない。最終日ようやく訪れた武家の妻が「長崎奉行所に勤めに出た、早逝した父の土産の、名も知らぬ焼き菓子がまた食べたい」と言う。夫婦は思い出の味の謎を解けるか?
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医者の泰山が、腹痛を訴える男とその幼い息子を連れて小烏神社を訪れる。薬を処方するも一向に回復しない為、助けを求めて来たのだ。だが、宮司の竜晴は「自分にできることはない」といつになくそっけない。大切な薬草の世話もそっちのけで治療を続ける泰山だったが、突然、父子が泊まっていた旅籠から姿を消す。この親子に隠された真実とは何なのか?
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隅田川で町方与力の水死体が揚がった。遺体を検分した定町廻り同心・佐々木康之助は、首にかぶれたような斑点があることから身投げとされる死因に疑いをもつ。折しも〝検診〟で訪れた診察部屋で、番所医の八田錦から、死んだ与力は悩みを抱えていた節があると聞かされる。はたして佐々木の執念の捜査は、江戸を揺るがす姦計を暴き出した――。
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お夏の居酒屋で行き交うのは、人情、毒舌、旨い飯。絶妙な居心地の良さの虜になった男女が集い、悲喜こもごもの事件が起きる――。ある日お夏は、目黒の豪傑として知られる初老の剣客の言動に胸騒ぎを覚える。弟子の活躍も相まって声望を高めていた男に一体何が?意外な理由に一同騒然!お夏の人情裁きに酔いしれる人気シリーズ新章第二弾。
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金貸しおたつ婆の一日は、早朝の散歩から始まる。ある朝、足の不自由な父親とその娘を助けたことから挨拶をする仲に。だが、ここ数日二人の姿が見えない。心配になったおたつが父娘の営む居酒屋を訪ねてみると、父親は寝たきりで、店には柄の悪い男が一人……。口は悪いが、情に厚いおたつは、この訳ありな親子を助けることができるのか――。
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「気張ってやらせていただきます」。江戸のおもだった菓子屋四軒を集めての腕くらべ。かつて修業した花月堂の代わりに出る、谷中の新参者 ・はつねやの音松。対する 老舗は江戸じゅうに名がとどろく麴町・鶴亀堂、浅草・紅梅屋、それに日頃から音松に意地悪する同じ谷中の伊勢屋だった。音松の初戦の相手は伊勢屋。決戦の行方と、果てに起きた事件とは?
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浅野内匠頭が吉良上野介を襲い切腹。赤穂浪士らは復讐を誓う。ところが、吉良が急死してしまい、家臣らはたまたま金の無心にきていた亡き主人の弟を替え玉にすることに。一方、赤穂の大石も本音を言えば、勝手に死んだ主君の為に討ち入りなんてしたくない。だが、世間がそれを許さない。偽者の吉良と不忠の大石が繰り広げる笑って泣ける忠臣蔵。
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秀吉は暗躍するイエズス会を通じ、光秀の裏切りを事前に知っていた。盟友信長を亡くした家康は、逆臣に戦いを挑むことを決意する。弔い合戦としてまず北条勢を撃退した後、いよいよ秀吉と対峙する――。この戦いは欣求浄土へ向けた最初の挑戦である。最新史料をもとに家康の生き様を描いた戦国大河シリーズ「信長編」全六冊堂々完結!!
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鋳掛屋の巳之助は世話になっている御家人の妻の噂を耳にする。二枚目の男ばかりを揃え、女の弱みを握って金を巻き上げている祈禱団に籠絡されているらしい。祈禱団には巳之助とかつて手を組んだ浪人の九郎兵衛も目を付けていた。二人が真相を探ると、勘定方の役人も絡む悪行が浮かび上がり......。不遇の男たちが江戸の闇を暴く爽快な時代小説。
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彦次の暮らす長屋に二人の男が越してきた。兄弟という触れ込みだが、まったく似ておらず、その粗暴な言動に住人たちは不安を募らせる。折しも長屋の斜向かいに建つ空き家が取り壊されるという噂が。跡地はどうなる?新たな住人と何か関わりが?彦次は玄沢を相棒に探索を始めるが、それを尻目に魔の手が長屋仲間に迫っていた。白熱の第四弾!
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北森下町にある長屋の大家の娘・お美羽は容姿端麗でしっかり者だが、勝ち気すぎる性格もあって二十一歳で独り身。父親に代わり、店賃を取り立てて、住人の世話をしている。ある日、小間物屋の悪い噂を耳にした。白黒つけなければ気がすまないお美羽は、密かに恋心を寄せる浪人の山際と手を組み、真相を探っていくが……。痛快な時代ミステリー!
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医者の泰山が、ある朝、小烏神社の竜晴を訪ねると、鳥居の下に無残な蝶の死骸が置かれていた。気にする素振りもない竜晴だったが、翌朝も同じ場所に蝶の骸があり、誰の仕業か見張ることに。そこに姿を現したのは、葵の花を手にした美しい娘だった。蝶については何も知らないと言うが......。花に隠された想いは、女の恋心か、それとも野心か。
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戦国の世に、茶の湯を完成させた千利休。だが、この男、ただの茶人ではなかった。茶室を社交場に人脈を築き、芸術家としての審美眼で武将達の器を見抜く。美しい茶器と所作によって人々を魅了し、煌びやかな茶会で天下泰平のビジョンを世間に見せつける。豊臣秀吉の陰の軍師として活躍した利休にとって、茶室は、いつも戦場(ビジネスの場)だった。
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安土城を訪れた家康は、天皇をも超えようとしている信長に圧倒されると同時に、危うさを感じずにはいられなかった。足利義昭を擁立する朝廷、イエズス会の不気味な沈黙。そして、変は起きた――。最新史料をもとに描かれた本能寺の変の裏側。生涯最大の危機といわれた「伊賀越え」の真相とは。かつてないリアリティで描く、傑作戦国大河第五弾!!
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三十五歳の家康は、長篠の戦いに大勝し、その名を天下にとどろかせていた。宿敵・武田
との不気味なにらみ合いが続く中、勝頼の謀略が息子・信康に迫る。妻子との悲しき決別。
この無念を一生抱えることを誓った家康は、泰平の世への決意を新たにする。そして訪れ
る信長との最後の日々。天下統一直前の信長が家康に遺した言葉とは。戦国大河第四弾!
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