『歴史、時代小説、801円~1000円(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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茨城県の山中にある寂れた神社の宝物庫にあった陶製の大瓶の一つから、
膝を抱える体勢をとった古い白骨死体が発見された。
その話を友人のフリージャーナリスト、小松崎から聞いた桑原崇は、
大瓶と神社の祭神に興味を抱き、棚橋奈々を含めた三人で茨城へ向かうのだった。
警察や郷土史家らが出入りするなか起きる新たな殺人。
その死体もまた瓶に入れられていた。
QEDシリーズ長編! -
事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
事件の予兆と、恋の予感。
人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
これが宮部みゆきの世界。
「霊験お初」シリーズ第一弾!
死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。 -
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「コイははねてもいいでしょう」という中川一郎に、「はねてもいいが、池の外に飛び出したらそれきり日干しだぞ」と突き放す田中角栄。だが、中川は総裁選出馬に強引に動く。再選確実とされた鈴木善幸が突然退陣表明し、中曽根康弘、中川、河本敏夫、安倍晋太郎で争われた総裁予備選挙は中曽根の圧勝に終わり、敗れた中川は失意の自殺を図る。戦後政治の総決算を唱え発足した中曽根内閣。最初の世論調査で支持率は低く、厳しい門出となった。傑作戦後日本史全10巻ついに完結!
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伝説の刀鍛冶、長曽祢興里こと虎徹の炎の如き生涯を描いた傑作。
貧しさのなか4人の子を失い、重病の妻を抱えた甲冑鍛冶がいた。鍛冶師──長曽祢興里は、「己の作った兜を、一刀のもとに叩き切る」ことができる刀を鍛えるため、江戸に向かうことを決意する。だが、一流の刀鍛冶を目指す興里に、想像を絶する試練が待ち構えていた……。数多の武士が所望し、後世に語り継がれる伝説の刀鍛冶・虎徹。鉄と炎とともに生き、己の信念を貫き通した男の生涯を描いた傑作長篇小説。解説・細谷正充 -
怒髪天を衝く勘兵衛。
忽然と消えた凶賊を地獄に送ると誓う。
激震の“鬼勘”犯科帳!
『信長の軍師』シリーズの著者が贈る江戸黎明期の壮絶捕物帳!
北町奉行所が権威を脅かす失態を犯した。日本橋の薬種問屋で家族奉公人合わせて十七名が皆殺し、六千両を奪われたのだ。
非道の予兆を見逃した痛恨の極みであった。米津勘兵衛は凶賊を大所帯と睨み、浅草の女歌舞伎に的を絞る。
ところが一座は京への道行きで同心たちを手玉に取り、忽然と姿を消してしまう。
窮地の勘兵衛は威信回復をかけ、執念の一手を打つが……。 -
八代将軍吉宗は
いかにして生まれたのか
権謀術数で掴んだ天下の先に見た〈星〉とは!?
「畢竟、これは『人は何のために生きるのか』
を問う物語なのである」大矢博子(書評家・解説より)
瞬く星となり
見守っております
紀州藩主・徳川光貞の三男として生まれながら、生母・紋の身分の低さゆえに、虐げられた扱いを受けた新之助。
しかし、五代将軍綱吉から「高みに登れ」と声を掛けられ、運命は激しく動き出す。
新之助の思いと野心に応え、乳兄弟の星野伊織と鉄海和尚は秘密裡に工作を重ねる。
やがて、新之助は紀州藩主、将軍の座を掴むが、そこには新たな試練が。 -
秀吉が惚れ、
家康が恐れた漢(おとこ)!
“鬼の左近”、
獅子奮迅の闘い!
石田三成を支えた勇将の生涯!
関ヶ原で家康を討つ!
石田三成を支えた猛将の戦い
戦場の勇者振りで「鬼の左近」と呼ばれた嶋左近。羽柴秀吉にその才を見出され家臣となり、関東出陣を機に石田三成の寄騎となる。
宿敵・徳川家康の引き抜きの誘いにも乗らず、側近として三成を支え続ける。
「三成に過ぎたるものが二つあり、嶋の左近に佐和山の城」とも謳われた漢は、関ヶ原で天下分け目の戦いに臨むが――。
(『嶋左近』改題) -
元式部丞・藤原為時の娘で二十歳の小姫(のちの紫式部)は、創作の腕を評価され、左大臣源雅信の娘・倫子に「物語の女房」として仕えていた。小姫の書いた「光る君」を主人公とする短編は、貴族社会の一部で評判を取り、回し読みされている。倫子の要望に従い次々と執筆しているうちに創作の「種」に詰まってしまった小姫は、ある日、隣家の中流貴族の娘で幼馴染みの月乃に「取材」へ誘われる。女房たちの間で噂になっている七の宮の恋の真相を知るため、宮が女と逢瀬を重ねているという廃院に行ってみようというのだ。月乃の父の荘園を治める荘官の子・鶴丸を供に、廃院に向かった三人だったが……。
若き日の紫式部が、相棒とともに都大路の「謎」に迫る!
【目次】
第一話 六条の廃院
第二話 尋ねゆく幻術士
第三話 あこがれの草子
第四話 車争い
第五話 鳴滝参り -
数奇な道を辿りながら、一途に生きた女性を描く長編時代ロマン
何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。
江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。 -
謀略に次ぐ謀略!
有力皇族の誅殺、忍び寄る疫病の影――。
藤原家の四子がこの国にもたらしたのは、栄光か、破滅か?
直木賞作家にしてノワール小説の旗手が、古代史上最大の闇に迫る衝撃作。
藤原武智麻呂、房前、宇合、麻呂の四兄弟は、父・不比等の意志を受け継ぎ、この国を掌中に収めるため力を合わせる。だが政の中枢には、不比等が唯一畏れた男、長屋王が君臨していた。
皇族と藤原家。それぞれの野心がぶつかり合い、謀略が交錯するとき、古代史上最大の闇が浮かび上がる――。
〈解説〉木本好信(元龍谷大学教授、奈良時代政治史) -
第165回直木賞、第34回山本周五郎賞候補『高瀬庄左衛門御留書』の砂原浩太朗が描く、
陥穽あり、乱刃あり、青春ありの躍動感溢れる時代小説。
道は違えど、思いはひとつ。
政争の嵐の中、三兄弟の絆が試される。
『高瀬庄左衛門御留書』の泰然たる感動から一転、今度は17歳の武士が主人公。
神山藩で代々筆頭家老の黛家。三男の新三郎は、兄たちとは付かず離れず、
道場仲間の圭蔵と穏やかな青春の日々を過ごしている。しかし人生の転機を迎え、
大目付を務める黒沢家に婿入りし、政務を学び始めていた。そのさなか、
黛家の未来を揺るがす大事件が起こる。その理不尽な顛末に、三兄弟は翻弄されていく。
令和の時代小説の新潮流「神山藩シリーズ」第二弾!
~「神山藩シリーズ」とは~
架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。
それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された
世界観で物語が紡がれる。 -
廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった――
最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。
時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
第66回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部) -
『信長の軍師』シリーズの著者が贈る江戸黎明期の騒然捕物帳!
病に臥せった勘兵衛。
錠前外しの天才盗賊と知恵比べの勝負に出る。
興奮の“鬼勘”犯科帳!
米津勘兵衛が高熱に倒れた。奉行所は箱口令を敷くが、鬼の霍乱を嘲笑うように妙な盗賊が現れた。
警備厳重な商家を狙い、千両あっても十両だけ盗む。まるで己の錠前外しの腕を誇示しているようだった。庶民は賊が入ると店が繁盛すると囃し立てた。
その賊があっさりと捕まった。ところが翌日も同様の事件が。
戸惑う配下たち。だが勘兵衛は回復するや、仰天の策を打つ。 -
実に怪しからぬ元禄の御代。命運を握るは死をも厭わぬ男の中の漢たち。“火の子”と恐れられた新井白石と、“眠牛”と謗られた大石内蔵助。大人気シリーズ「取次屋栄三」著者の真骨頂!――六代将軍の有力候補である徳川綱豊は、吉良家との刃傷沙汰に対する赤穂藩への厳罰に関心を示した。そして、筆頭家老の大石内蔵助に魅かれる。元禄の御世に憤慨する侍講の新井白石とともに、仁の心を持つ武士を求めていたのである。二人は紀伊國屋文左衛門らを巻き込み浅野家再興に尽力する。しかし、運命は綱吉と柳沢吉保の陰謀から、討ち入りへと転がり落ち……。
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皆が読みたい小説を書いてほしいんです!
「こんなに美しい富士山と海を、どんな文章でお書きになるのか、読んでみとうございます」
鏡子の言葉は、金之助の胸の奥を揺り動かした。
英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。
英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌
「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。
やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える。
処女作「吾輩は猫である」がいきなり評判となり、「坊っちゃん」で国民作家に。
『機関車先生』『いねむり先生』に続く「先生」シリーズ第三弾!
日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ
「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。 -
ミチクサが多いほうが、人生は面白い!
てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。
夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、
道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、
心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、
東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出会いを果たす。
伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春。
日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ
「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。 -
「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。
男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。
時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!
弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。 -
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大坂、夏の陣で、真田幸村はじめ豊臣恩顧の武将たちが
戦いに散り、秀吉の残した寵子・秀頼も死した。
家康は大御所として幕府の発展にいそしむが、
六男・忠輝が伊達政宗と怪しげな動きをしている噂が広まった。
その家康も病に倒れ、駿府城で75年の生涯を閉じる。
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第165回直木賞候補作、第34回山本周五郎賞候補作。「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!
第9階野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回「本屋が選ぶ時代小説大賞」をそれぞれ受賞。
美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。
神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、
さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、
寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。
「心が洗われる」というのは、こういう感覚を言うのだと実感した。ーー作家・江上剛(朝日新聞6月5日)
この人がこれから作品をどんどん出していくのがドキドキするし嬉しい。すごい時代に立ち会っている気がする。
次回作も必ず読みたい! ーー北上次郎(YouTube「北上ラジオ」)
誰でも歳を取れば、違う生き方もあってのではとの悔悟を抱くもの。
その迷いにどう向き合うか。考えさせられた。ーー記者・佐藤憲一(読売新聞1月19日)
私は、作者がこれからの時代小説界をリードしていく存在になることを信じて疑わない。
ーー縄田一男(産経新聞2/21)
美しい物語だ。穏やかで、静かで、そして強い物語だ。ーー大矢博子(「小説すばる」3月号)
生きることの喜び、悲しみ、諦め、希望をすべてのみ込んだ時代小説ーー内藤麻里子(毎日新聞2/7)
主人公もさることながら脇の人物たちもよく書き込まれ魅力がある。ーー川本三郎(毎日新聞2/20)
人はどう生き、どう老いていくべきかの指針となる。(紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん)
全日本人に読んでほしい。(旭屋書店池袋店 礒部ゆきえさん【ダ・ヴィンチニュース3月6日】)
心情が清らかに流れ続けながら、激動の大河浪漫があり、心奪われました。ずっと浸っていたいこの至福の感覚を、
たくさんに人に味わってもらいたい。(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)
様々な制限の中で生き、迷いながら歩み続け、心のわだかまりが少しずつ溶ける有り様に、自分の心にも穏やかな風が入り込んだ。
時代小説のすばらしさを感じた。(正文館書店本店 鶴田真さん)
厳しい現実を突き付けながらも生きることの温かさと優しさを感じさせてくれる。(くまざわ書店錦糸町店 阿久津武信さん) -
第1巻『天』が続々ランクイン、大反響!!☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第1位!/「時代小説SHOW」2022年時代小説ベスト10 文庫書き下ろし部門
第2位!/読書メーター OF THE YEAR 2022 第2位
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討て。生きるため。
武士の時代の終幕――魂の戦い!
読者の熱烈な支持を受けた、明治バトルロイヤル譚。
待望の第2巻!
東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。
夜半、剣客・愁二郎を待ち受けていたのは、十三年ぶりに顔を合わせる義弟・祇園三助。
東海道を舞台にした大金を巡る死闘「蠱毒」に、兄弟の宿命が絡み合う――。
文明開化の世、侍たちの『最後の戦い』を描く明治三部作。待望の第2巻!
【文庫書下ろし】 -
前田慶次郎と山上道牛の知られざる戦場の物語の幕が開く!
戦国時代に異彩を放つ二人の男がいた。一人は、北条、上杉と戦い、織田信長、豊臣秀吉に仕えた猛将の山上道牛。そして一人は天下の傾き者・前田慶次郎。相反する二人はどのように邂逅したのか──1556年秋、山上城城主の山上氏秀は、関東を席巻する北条軍に城を包囲されていた。近隣諸侯に援軍を求めるも、北条を怖れて二の足を踏む事態に、氏秀は徹底抗戦を余儀なくされる。武勇で鳴らす氏秀の活躍も空しく、城は陥落寸前。重臣たちの説得により降伏を選択した氏秀は、北条氏康により領地追放となる。城を失った城主……己にできることは北条と戦うのみ。出家し、山上道牛となった男は、北条に敵対する佐野家を頼り、新たな戦場を求めるが──。 -
武士とは、何だったのか?
千年に亘る戦いの系譜を一冊に刻みつけた、驚愕の傑作歴史小説。
〈螺旋プロジェクト〉中世・近世篇。
負け戦の果てに山中の洞窟にたどり着いた一人の武士。死を目前にした男の耳に不思議な声が響く。「そなたの『役割』はじきに終わる」。そして声は語り始める。かつてこの国を支配した誇り高きもののふたちの真実を。源平、南北朝、戦国、幕末。すべての戦は、起こるべくして起こったものだった――。〈巻末付録〉特別書き下ろし短篇
【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】
※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画
〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』 -
この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。
しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。
手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。
薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。
そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。
「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。
それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。
この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。 -
華麗な剣の舞、壮絶な男の激突――天下一の浮世絵師、哀しくも切ない出生の秘密とは!? 生き倒れた女の幼子を引き取った直後、浮世絵師宗次は手練の侍集団に襲われる。京から長旅を続けてきたという幼子の正体に関係が? やがて大坂夏の陣より続く暗殺集団の関わりが明らかになるとき、事件は宗次出生の秘密にまで発展していく!(「命賭け候」)大店美人お内儀殺しを追う「妖し房」、血まみれの浮世絵を残す凶賊に挑む「舞之剣」。衝撃の時代傑作! 祥伝社文庫創刊三十周年記念特別書下ろし作品「くノ一母情」を収録 ※電子版に口絵は含まれません
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戦国最強と言われた立花宗茂が当主になる前、筑前に感動の青春群像ストーリーがあった。大国に翻弄された若き武将らを描く歴史長編!
関ヶ原の戦いに参戦せずとも、当時最強の武将と謳われた立花宗茂。だがその一世代前、宗茂活躍の礎ともなった若き武将や姫たちがいた。──時を遡ること40年、筑前国の要衝を占める立花家は、「西の大友」と呼ばれる名門であった。大友宗家から立花入りした15歳の三左衛門は、四つ年上の勇将・和泉、三つ上の軍師・弥十郎らと出会う。腕に覚えのあった三左衛門は和泉に打ち負かさられるも、すぐに弟子入り。寡兵で大軍を退けた弥十郎の知略にも驚かされる。また、当主の娘・皐月姫や和泉の妹・佳月らの恋心も絡み、三将の絆は深まっていく。8年が過ぎる。筑前では毛利の調略が進み、諸将が次々に大友を離反。立花家は孤立していく中で家中も毛利派と大友派に分裂する。そしてついに、三将の運命を変える大きな政変が……。 -
〈ハヤカワ時代ミステリ文庫〉記憶のない手代の謎、口数の少ない子どもの苦悩、娘を手籠めにした極悪人の正体……江戸の難事件を瓦版屋の父と娘が解いてゆく!
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死ぬことと
見つけたり―
「葉隠」武士道は
この漢(おとこ)から始まった!
戦国乱世の九州を泰平に導いた
佐賀藩藩祖、激闘の生涯!
秀吉、家康ら天下人に認められ
「葉隠」武士道を生んだ猛将!
九州肥前で、大友氏、島津氏ら近国の猛将と覇権を争う戦国大名・龍造寺隆信。その重臣・鍋島信生(後の直茂)は、戦場では忠孝にして勇猛、抜群の知略で版図の拡大に貢献する。隆信は国外に手を伸ばし、五州二島の太守と呼ばれるが――。戦国から徳川の世にかけ幾多の苦難を切り抜け、「葉隠」武士道で知られる佐賀藩祖となった激闘の生涯!
目次
第一章 蓮池合戦
第二章 権謀術数
第三章 今山合戦
第四章 肥前統一
第五章 五州二島の太守
第六章 敗戦から前進
第七章 朝鮮の役
第八章 東西分裂
最終章 関ヶ原と武士道
文庫版あとがき -
月山富田城を奪取した経久は、いよいよ出雲統一の戦いに乗り出した。そこで繰り広げられたのは戦史に残る激闘の数々。こうして、類まれなる計略家・尼子経久の名は、山陰のみならず日本中に響き渡ることとなった!
戦国初期に活躍した山陰の雄、尼子経久。「謀聖」と言われるほど計略に優れた人物でありながら、「天性無欲正直の人」と評された得体のしれない個性。そして、東の北条早雲とともに、下剋上大名の代名詞的存在である経久が、旧秩序の破壊を志した本当の狙いとは?
「妖草師」シリーズの武内涼が描く、大河歴史小説シリーズ、躍動の第二巻! -
家康が直々に初代北町奉行に任じた男を描く、江戸黎明期の驚嘆捕物帳!
大御所家康、死す!
遺志を胸に米津勘兵衛は岡っ引きを産む。
難攻不落の大阪城を丸裸にした幕府軍の凱旋で、異常な賑わいを見せる江戸に、真葛という盗賊が現れた。小判を奪っては和歌を残し、美男とも美女とも見紛う容姿らしい。
隙を衝かれた北町奉行・米津勘兵衛は、与力同心の下にご用聞きを誕生させ、捜査網の拡大を図る。
そんな折、駿府城の家康が逝去する。心痛の勘兵衛だが、大御所の願う江戸のため治安強化策を練る。 -
宝塚歌劇 雪組公演 原作!
宝塚大劇場 2022年3月19日(土)~4月18日(月)
東京宝塚劇場 2022年5月7日(土)~6月12日(日)
主演:彩風咲奈、朝月希和
痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化!
夫婦約束をしてお銀と江戸暮らしを始めた夢介だが、道楽修業どころか、待っていたのは剣難女難ばかり。夢介の天性のおおらかさと怪力、お銀のけなげな活躍でそれらを振り払った二人は、父親の許しを得るために小田原へ向かう。ところが、事はそう簡単には運ばない。ふたたび波乱の道行きが始まった。大衆文学を代表する快作に、幻の続編『夢介めおと旅』を併録した「夢介シリーズ」完全版! -
宝塚歌劇 雪組公演 原作!
宝塚大劇場 2022年3月19日(土)~4月18日(月)
東京宝塚劇場 2022年5月7日(土)~6月12日(日)
主演:彩風咲奈、朝月希和
痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化!
大枚千両を使い江戸で道楽してこい。小田原の豪農である父親から途方もない宿題を与えられ、若き夢介は旅立った。図体は大きいが底抜けのお人好し。懐中を狙った名うての美女道中師・お銀も、そのとぼけた温かさに、いつしかベタ惚れに。前非を悔い、よき女房になろうと、ともに江戸に入ったのはよかったが……。明朗木訥なヒーローの善意あふれる言動を描き、戦後日本の心を潤した大衆小説の代表的傑作! -
伝説的女武将・鶴姫は、巫女であり総司令官であった。村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ──数奇な運命を描く長編歴史小説!
1541年6月、西の大国・大内氏の水軍が大三島(おおみしま)に大挙襲来する。迎え撃つ三島(さんとう)村上水軍の奇襲作戦は失敗し、総司令官である陣代の大祝(おおほうり)安房が戦死。実はそれは、安房の若き軍師・越智(おち)安成による大祝家への復讐の始まりだった。大祝鶴姫は平和な今治で巫女として神事に専念していたが、最愛の兄・安房戦死の報に接し、「大内を打倒し仇を討つまでは女を捨て、男として生きる」と宣言する。陣代となった鶴姫は安成と激しく衝突しながらもその献策を採用。鶴姫の天賦の軍才と安成の奇策によって勝利を収める。安成はなおも鶴姫謀殺と三島水軍の壊滅を企むが、鶴姫から危地に陥った己の命を逆に救われるのだった……。 -
知られざる
もう一つの戊辰戦争!
東北・盛岡藩から見える維新の真実――
高橋克彦氏(作家)絶賛の歴史巨編!
単行本から大幅加筆の大増補版
明治維新の裏側にこういう傑物がいた。そしてこれからは生まれない美しい魂だ。
最後の章でだれしもが号泣し、美しい生き様に羨ましささえ覚えるだろう――高橋克彦(作家)
真の維新とは何か――若き藩家老の決断は!?
幕末、盛岡藩内で貧困と重税に反発し、一揆を起こす百姓たち。そして、その要求を簡単に反故にする藩の重臣。若き藩士・楢山茂太(後の佐渡)は「百姓による世直し」を夢見、家老となってからも、新しい世の政の実現を志す。しかし、維新の混乱の中、奥羽越列藩同盟に属した盛岡藩は新政府軍と対決の時を迎える――。
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