『歴史、芸能、1001円~(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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したたか、しなやか、しながわ
人の心にも、闇と海。――柳家喬太郎
客はつかの間の夢に金を払うんだ。女郎の本音なんざ知りたくもなかろうさ
元最上位の遊女・お染。寄る年波には勝てず、馴染みの客たちも離れてしまい、いまや衣を新調するための金にも困るようなありさま。元来の勝気な性格もあって、ひと思いに死んでしまおうかと思うが、金に困ってひとり死んだと言われることはあまりにりも悔しく、ならは、心中をしようと考える。独り身で大食らい、ぬけている金蔵を相手に選び、手練手管で、ついに心中の約束を取りつけるのだが――
現在の高座では、お染が金蔵を川に突き落とす場面、金蔵が助かって世話をしてもらっていた親方の元に幽霊のように姿で現れる「上」までしかかからないことが多いが、本作では金蔵が親方たちの力を借りてお染に仕返しをする「下」までをお染を中心にした物語に再構成した意欲作。
妓楼に生きる女の矜持と哀しみ、「小説 古典落語」シリーズ完結!
松浦シオリ・装画 -
かんかんのうを
踊らせるで
有名な古典落語「らくだ」
兄貴分やらくだの生い立ちにも迫り肉厚の作品に――是非、ご一読を
――――桂文治
一緒にいることこそが、不幸せではありませんか?
大きな体で大酒飲みの荒くれ者で、長屋や近隣の住民たちから嫌われていた通称「らくだ」。ある日、らくだの兄貴分、半次が長屋を訪ねると、らくだが死んでいた。半次はその弔いの金の工面をするために、通りかかったくず屋の久六を呼び止める。らくだの死を知らされ、驚く久六だったが、半次に脅され、長屋の月番や大家に金品要求の言伝てを行うはめに。出し渋るところには、らくだの死骸を運んで「かんかんのう」を踊らせ、ついには香典や物品を入手する。やがて、久六はらくだの母親のもとに使いに出かけるが――
複雑な滑稽咄を人情咄として再構成、小説 古典落語シリーズ第3弾!
松浦シオリ・装画 -
人生そのものが
博打なんだよ
転がる賽に金は生えぬ
罪深き人
欲求は満たされる事を知らない
――――柳亭左龍
てめえらは、何度俺から奪えばそれで気が済むんだ。
軽井沢の有名旅籠の次男として育った理吉。裕福な環境で恵まれた生活を送っていたものの、なぜか家族との距離を感じ、心はいつも満たされずにいた。そうした心の飢えを埋めるかのように兄・新吉のものをくすねては、新吉と喧嘩になる毎日。やがて新吉は侠の世界に飛び出すが、理吉は家業の手伝いをするのみ。旅籠の下働きの定丸に誘われるままに、博打を覚えたがために家を追われ、西海屋に流れ着く。番頭の慶蔵のもとで頭角を現すが……業と欲に呑まれ、因縁に絡み取られていく――
因果と侠の中で揺れ、流転と転落の男の物語――小説 古典落語シリーズ第4弾!
松浦シオリ・装画 -
貴方がまたいらしてくださらなければ、私はきっと、死んでしまいますよ
怪談と仇討ちの物語を捕物帖として再構築するシリーズ第2弾!
浪人の荻原新三郎は、旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合って惹かれあうが、会えない日々が続き、ついには、お露は恋焦がれ死に、女中のお米も亡くなってしまった。それから夜ごと、新三郎のもとに通ってくるお米とお露の幽霊。経と如来像、札を授けられた新三郎はお露から身を守れたかのように見えたが、下働きの伴蔵の手引きにより、新三郎はお露に取り殺されてしまう。しかし、そこには複雑な因縁と企てがあったのだ――
こいつらの誰からもつきまとわれたくない/柳家喬太郎
第1弾の「真景累ヶ淵」に続く三遊亭円朝の代表的作品でもある「牡丹灯籠」を近代文学研究家で作家の大橋崇行が小説化。「お岩の四谷怪談」「お菊の皿屋敷」「お露の牡丹灯籠」と三大怪談の一つに数えられる本作であるが、実は怪談として語られているのは、前半の一部を切り抜いたもの。本来の姿は愛憎と、主君の仇討ちにいたる複雑に入り組む物語である。本書では「牡丹灯籠」全体を余すことなく小説化している。実力派落語家の柳家喬太郎が監修をする。
松浦シオリ・装画 -
執念いヤツらめ
一人の人間が堕ちてゆく 死出の旅
圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である/古今亭菊之丞
――この後女房を持てば 七人まではきっととり殺すからそう思え。
父を旗本に殺されたまま解決もできず、妹も奉公先で惨殺されてしまったお志賀。それから十七年、音曲の師匠豊志賀として生きてきた。稽古はにぎわっていたが、子ほども歳の離れた新吉と男女の仲になり、あまりの入れ揚げぶりに弟子たちも次第に離れていってしまう。そんな中でも通い続けていたお久に嫉妬したためか、顔に腫物ができてしまう。悪化する腫物とともに憎悪ももつのらせ、ついには呪詛の言葉を遺して死んでしまう。新吉は恐れおののきながらお久と下総に駆け落ちをするのだが――
松浦シオリ・装画
名作落語にあらたな命を吹き込む、シリーズ第一弾!
古典落語の大名跡・三遊亭圓朝が創作した代表的作品のひとつ『真景累ヶ淵』を、時代小説の名手奥山景布子が小説化。人間の業の深さ、血縁と因縁が複雑に絡み合った愛憎劇を、時代小説として再編。人物関係図、解題を付す。本作には古今亭菊之丞が監修を行う。 -
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人気歴史バラエティ「戦国炒飯TV」初の公式ファンブックが満を持して登場!
「ミュージックトゥナイト」や音楽系の人気コーナーを厳選して紹介するほか、信長(加藤将)と蘭丸(木津つばさ)のスペシャル対談&撮り下ろし写真も掲載。
未公開写真や資料も収録した、「戦国炒飯TV」を深掘りする一冊です!
●うつけ坂49
●60日後にしぬ信長と蘭丸
●2代目TENKA FIVE
●信プレックス
●不用心
●真田パンプキン
●旅人
●King能
●僧スクリーム
●shikinago
●choshuU
●戦フリースタイル
●戦国アニメ劇場
●戦国校歌 ほか -
能楽の窓からは、こんなに日本史の深秘が鮮明にみえるのだと驚愕した。
小鼓方の人間国宝が縦横無尽に語った名著である。
歴史家 磯田道史氏推薦!
能には古代からの日本人のDNAが隠れている!
七百年近く継承され、日本人とともにあり続けてきた「能」は、歴史のなかで融合し、大成し、時の為政者に翻弄されもしてきた。渡来人、記紀、権現思想、鎌倉仏教、戦国武将、江戸から明治、天皇と能……日本史のなかで捉えると、「能」への興味はより深まっていく。著者は小鼓を演奏しながら、能作者が伝えたかったこと、謡曲の詞章に込められた意味を感じ、読み取ろうとしてきた。
能の成り立ち、演目を解読しながら、能に隠された日本史の真実を探る。
そして、日本が日本であり続けるために。「能」の世界に誘われた読者が、「能」と出合ったことにより、生きた証について考え、何かアクションを起こしたくなるよう、思いを込めた一冊。
◎能の初心者にもわかりやすい演奏動画付き!
【本書の内容】
序章本書を楽しむための基本《能楽用語》
第一章能には歴史の秘密が隠れている
第二章歴史を動かしたもの──稲作、信仰、戦争
第三章能の謎の中心──翁と秦氏
特別章新作能『えきやく』
[本書に登場する演目]
翁・国栖・花筐・田村・白鬚・梅石橋・大江山・小鍛冶・船弁慶・猩々・養老・高砂・百万・道成寺・橋弁慶・鞍馬天狗・隅田川・桜川・鵺・岩船・融・海士・紅葉狩・砧・姨捨・夜討曽我・清経・経正・巴・金札・小袖曽我・現在七面・井筒・夕顔・芭蕉・菅丞相・卒都婆小町・葵上 ほか
※QRは別端末で読み取ってご利用ください。 -
いま、韓国時代劇が熱い。朝鮮王朝は身分制度が厳しく、理不尽な歴史と否定的に捉える向きもあったが、再評価が進み、時代劇ブームが続いている。人気作品の登場人物や時代背景に加えてドラマ制作の舞台裏なども紹介、時代劇がさらに面白くなる。
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