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『ミステリー・推理・サスペンス、架空戦記(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全114件

  • 495(税込)
    著:
    谷山由紀
    レーベル: ――

    あの星空のどこかに、私が私でいられる場所がある

     両親の離婚で都会から地方の女子校へ編入したあさみは、どうしてもクラスになじむことができなかった。そんなとき、彼女は本屋のレジの脇にひっそりと置かれた『天夢界紀行』という小説に出会い、その作品世界に強く惹かれていく。それは、どこか別の星にあるパラダイス……天夢界からの迎えの船を、望郷の思いに身を焦がしながらこの地上で待つ天夢界人たちの物語だった。
     自分にも迎えの船が来ることを願うあさみは、ある日、本当に天夢界行きの船のチケットを手に入れてしまい……。
     天夢界に憧れる少女たちを描く連作短編集。

    ●谷山由紀(たにやま・ゆき)
    作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。
  • イーサ泊地に滞在する旭日艦隊乗組員たちの無聊を慰めるべく、大石長官が懸賞付き探偵小説を披露した。曰く、三角関係の縺れで殺された女優の幽霊が「真犯人は別にいる」と訴えると言うのだが……? 『C★NOVELS オリジナル・アンソロジー2003』(2003年8月8日刊行/非売品)所収
  • 1,100(税込)
    著:
    佐々木譲
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ロシアで育った日系人の数奇な運命を描く、圧倒的歴史改変冒険小説!

    舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。

    解説 杉江松恋

    ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 「ロシア」対「NATO」!?

    極北の国境近くにNATO軍の女性パイロットが墜落。
    一触即発の戦争危機が――

    11カ国で緊急出版!!

    北大西洋条約機構NATOが大規模な軍事演習をロシアとノルウェーの国境近くで実施、ロシアとの間に緊張が高まる。そのさなか、ノルウェー空軍の女性パイロット、イルヴァとアメリカ空軍の伝説的パイロット、ジョンは民間ヘリの護衛のため国境近くを飛ぶが、ロシア軍の戦闘機から威嚇を受けて機体が接触、ロシア領内に墜落してしまう。ロシアはNATOによる核基地への攻撃があったと主張、第三次世界大戦勃発への危機感が漂い始めるなか、墜落直前に脱出していたイルヴァとジョンは徒歩で国境を目指す……

    原題:Mayday by Grethe Boe
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    あなたが生まれるはるか昔に――
    凶悪犯罪でふりかえる近代日本の裏面史
    明治、大正、昭和期前半に国内を震撼させた大事件を写真と資料で完全再現

    ●「昔はよかった」と言える昔はなかった

    今から80年以上前、日本は無謀な戦争に突入した。
    欧米列強の支配からアジアの国を守り独立・繁栄を目指すという
    「大東亜共栄圏」を大義名分に近隣諸国を侵略した。
    その結果として、軍人に砲弾・病・飢餓が襲い、国中が空襲に遭い、
    広島・長崎に原爆投下の惨劇をもたらした。

    太平洋戦争の死者は軍人軍属、民間人を合わせて約310万人。
    天皇陛下を神と奉り、悲劇への道を疾走した国の指導者の責任は極めて重い。

    戦後、日本は民主国家に生まれ変わった。
    勤勉な国民性は急速に経済を発展させ世界でも有数の先進国に上り詰めた、
    右傾化が懸念される昨今でも、多くの人々は平和を享受し自由を謳歌している。
    戦争は二度と起こしてはならない。あの時代に戻ることは決して許されない。

    では、戦争前の日本はどんな社会だったのだろう。
    果たして、人々の暮らしは幸福だったのか。
    昔はよかった、と言える昔があったのだろうか。
    答えはノー。

    戦前の日本は極めて貧しく残酷だった。
    人権意識は低く、農村は生活に窮し、女性を卑しめられ、忌まわしき風習に縛られ、
    国家に逆らう主義主張を唱える者は弾圧され、要人テロが横行した。
    明治から大正、太平洋戦争が始まる昭和前半までの73年間、
    誤解を恐れずにいえば、日本は想像以上に野蛮で愚かな国だった。

    本書はそんな時代に起きた、
    戦慄・驚愕の35の事件を取り上げた1冊である。
    閉鎖的な村社会で孤立し住民の殺戮を図った者、
    惚れた芸妓の裏切りに狂気を爆発させた者、エリートによる金と女絡みの凶行、
    拷問に近い取り調べで犯人に仕立て上げられた冤罪事件、身勝手な復讐劇。

    それらは現代でも起きうる犯罪でも、
    やはり根底には時代の空気が色濃く反映され今の世とはまた違う独特の狂い方が確実である。
    記事本文には、現代では使わない差別用語や蔑称が頻繁する。残酷な記述もふんだんにある。
    が、その言葉をもちいなければ、事件の本質、時代のニュアンスが伝わらないと判断し、
    あえて当時の表現をそのまま使用している。あしからずご了承いただきたい。
    また巻末には、取り上げた事件当時の社会情勢がわかるよう年表を付記した。
    犯人、犯行の動機を知るうえでの参考にしてほしい。

    鉄人ノンフィクション編集部
  • 渾身の二大パニック・ホラー巨篇、待望の復刊。
    「凶鳥〈フッケバイン〉」
    一九四五年、敗色濃厚なドイツ第三帝国。総統の元に、謎の飛行物体が墜落したとの報が。それこそヒトラーが恐れ、求めた〝宇宙機〟凶鳥〈フッケバイン〉であった。だが、回収を命じられたドイツ陸軍降下猟兵部隊の前に、異形の群れが立ちはだかる!
    「黙示の島」
    日本政府は高齢化問題を一挙に打開すべくロングライフ計画に着手。洋上の孤島・鼎島の島民に対し医療措置として皮膚下にバイオチップを埋め込む実験を開始する。しかし、大型台風が島を襲った後、島民がフナムシに食い殺される事件が発生した。ありえない状況の死体に底知れぬ不安を抱く島民たちだったが、やがて自らが異常な活力と暴力性を発揮し始め……。
    さらに、歴史シミュレーション短篇「如水上洛」、自衛隊ルポ「二隻の護衛艦」、大藪春彦追悼エッセイ「伊達邦彦は一人きり」を増補し、小泉悠氏による特別寄稿「我が佐藤大輔史」を収録。

    【収録一覧】
    『凶鳥〈フッケバイン〉』
    『黙示の島』
    短篇「如水上洛」
    ルポ「二隻の護衛艦」
    エッセイ「伊達邦彦は一人きり」
    特別寄稿「我が佐藤大輔史」小泉悠
  • 4,400(税込)
    著:
    佐藤大輔
    レーベル: ――

    エスピオナージからミステリ、ミリタリー、ポリティカルフィクションまで、著者の現代小説を集成した合本愛蔵版。長篇三作と、短篇「幻虎の吠える丘」を収録。

    一等陸佐のもとに届いた、かつての上官である退役陸将補の訃報。彼はその死に、存在を秘匿された対敵諜報部門の関与を疑うが……。(『東京の優しい掟』)
    ゲーム・ディベロッパーの僕は、勤めているゲームソフト会社の社長から、独立を目論む者を突き止めて欲しいと頼まれる。何かが会社に起きている。裏切り者は誰なのか? ゲーム業界の中で新たな〝ゲーム〟が始まった。(『虚栄の掟 ゲーム・デザイナー』)
    内憂外患に煩悶する青年将校が、母国再生のために叛乱を決意。果たして首都占領は成功するのか?(『平壌クーデター作戦』)
  • 「面白い展開、斬新です」
    伊藤祐靖氏(海上自衛隊「特別警備隊」創設者)

    島根県隠岐の島に謎の武装集団が上陸。“静かな支配”を展開する彼らに政府は、自衛隊は?
    国防を知り尽くした著者が描く、迫真のドキュメント小説。

    謎の武装集団はマスコミを利用し、世論を分断する……これは明日にでも起こりうる、銃弾の飛び交わない「現代戦」だ!
    正体不明の武装集団、世論を操作する情報戦、電脳空間で展開されるサイバー戦、ネットに煽られた国会前デモ、どっと押し寄せる半島からの難民、政府中枢に存する内通者……目まぐるしく変わる展開には、フィクションで片付けられない“リアル”がある。

    目次
    静かな侵略者
    難民上陸
    「電脳戦争」
    秘策
    マッカーサーの奸計
    漏洩
    本鈴十分前
    #国会へ突入しよう!
    D-DAY
    脱出
    エピローグ
  • 中国軍が南沙に建設した滑走路が一晩で消滅した。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、偶然見つかった当時の映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、滑走路を攻撃するある戦艦の姿――しかも日本人なら誰もが知る、だが絶対に《存在しない》戦艦だ。調査を命じられた特殊部隊《サイレント・コア》が見たものは?
  • 南沙に現れ、次々と中国軍を襲撃していた敵戦艦に乗り込んだ《サイレント・コア》司馬三佐たちは、その正体を知る。彼らは、並行世界に存在する――それも、太平洋戦争を回避したことで、経済力と科学技術を数倍発達させた日本からやってきた者たちだったのだ。なぜ、こちらの世界に干渉してきたのか? 歴史を変えかねないこの戦いの行方は――。
  • 日中台の係争地・尖閣諸島の魚釣島が過激な中国系武装集団に占拠された。海上保安庁や中国大使館による説得も徒労に終わり、陸上自衛隊の特殊部隊「サイレント・コア」が派遣される。岩礁とジャングルに覆われた無人島で、両者の決死の戦闘が始まった!
  • ★『ピノキオ急襲 下』を改題。
    佐渡島に現れた「ピノキオ」と呼ばれるスーパー・ソルジャー。それを作ったのは、世界最大の民間軍事会社だった。極秘に開発された人間兵器のおそるべき「性能」に翻弄される警察、自衛隊、そして《サイレント・コア》のメンバーたち。脅威の身体能力、殺傷力をもち、戦うためだけに生み出された「ピノキオ」への対抗手段は……?
  • ★『ピノキオ急襲 上』を改題。
    元新聞記者の鉄道事故、世界中で次々に姿を消す化学者、襲われる自衛隊基地。無関係に見えた物事が、佐渡島で起きた警察官惨殺事件によって結びついた! 陸自の第一空挺団もかなわない謎の敵に対し、陸自特殊部隊《サイレント・コア》が緊急召集され、敵殲滅に取りかかる。しかし、高い戦闘力を誇る彼らも思わず戦慄する敵が現れて……。
  • 781(税込)
    著:
    荒木源
    レーベル: 小学館文庫
    出版社: 小学館

    「ちょんまげぷりん」作者デビュー作を電子化!

    バブル崩壊後の94年、日本海に面する東北の地方都市・岩館で大きな影響力を誇る川戸建設会長・川戸英太郎は、ゴルフ場開発に伴う暴力団系企業への多額の不正な債務保証での特別背任容疑の渦中にいた。さらに、逮捕直前には、息子で社長の英介が自殺するという最悪の事態を迎えたが、英太郎は表情を変えることなく、嫌疑をすべて認め、裁判は淡々と進んでいった。
    有罪判決が下り、すべてを失ってなお、心に平明を宿しているようにみえた英太郎は、やがて静かに朽ちていった。しかし――。すべてが結末を迎えたに見えた8年後の02年冬、この事件を静かに追い続けていた東日新聞社社会部記者・宮浦弘樹は、英太郎の死亡記事を地方紙の片隅に偶然見つけたことから、物語は大きな転調を迎え、重厚な三代にわたる一族の“血の物語”を呼びさます。
  • 1,100(税込)
    著:
    三木原慧一
    レーベル: ――

    赤色戦線戦士同盟の幹部が爆薬満載のトラックで警視庁に突入! 首都警察の要衝が自爆攻撃によって潰滅した。赤色戦線一党は、なおも帝都焼尽計画を完遂せんと凌雲閣――浅草十二階に立て籠もった。急行した未来装備の自衛軍精鋭は、AT飛行船艦長の大西瀧次郎大尉、米海軍シェナンドー飛行船座乗のハルゼー中佐との共同作戦を敢行、ついにテロリストを制圧する。一方、帝国陸海軍、警察・消防の奮闘で延焼火災は鎮火、東京市の危機は去ったかに見えた。だがその時、凌雲閣とともに紅蓮の炎に包まれたはずのテロリストの魔手が発動。炎の竜巻「火災旋風」が避難民を襲う!! 果たして全てを灰燼に帰す業火から帝都を救えるか!? 「帝都鳴動」堂々完結。
  • 1,100(税込)
    著:
    三木原慧一
    レーベル: ――

    20XX年、原子炉爆発に巻き込まれた自衛軍特殊部隊は時空を超え大正12年3月――関東大震災の半年前へタイムスリップする。事態を把握した隊員たちは元首相・高橋是清への直談判を突破口に政府首脳の信頼を獲得。震災の被害を軽減すべく、ラジオの普及、ブルドーザー開発の繰り上げ、家屋の耐震補強、警察・消防との図上演習等、技術面から法整備まで様々な対策に着手した。だが、極秘裏に進めていた活動を米政府が察知、調査のためハルゼー海軍中佐が来日する。さらに〈二銭銅貨〉を名乗る存在から「未来人の技術を解放せよ」との脅迫状が……。21世紀の知識と100年前のテクノロジーで大災害に立ち向かう男たちの闘いが始まる!!
  • 990(税込)
    著:
    三木原慧一
    レーベル: ――

    1923年9月1日、関東に大地震が発生! タイムスリップした自衛軍特殊部隊の主導による事前対策が功を奏し、一次被害は大幅に軽減した。だが、多くの避難民が逃げまどうなか、朝鮮独立運動結社「義烈団」と共産主義武装組織「赤色戦線戦士同盟」による破壊工作が東京市各所を襲う。彼らの最終目的は炎の竜巻「火災旋風」を発生させ、帝都を灰燼に帰すこと――。自衛軍精鋭を中枢とする関東防災総司令部は、総力を挙げてこれに対抗。山本五十六中佐を擁する戦艦「長門」、大西瀧治郎大尉の操るAT飛行船、加えてハルゼー中佐座乗の米海軍シェナンドー飛行船の協力を得て、凶悪なるテロリストと恐るべき大火災に挑むが……!?
  • 『ガガガ文庫 俺が生きる意味(イラスト完全版)』のカバーイラスト、カラー口絵、本文、挿絵、あとがきなど、全6巻分をまとめた合本版。特典として、書き下ろしあとがき、新規レイアウトの合本カバーを収録!

    愛憎入り交じる、生き残りを懸けた物語。

    「斗和くん、何読んでるの? 試験前なのに余裕だね」
    人生最後の平穏の日。
    人類が生態ピラミッドの頂点から転がり落ち、人間が捕食される側にまわった日の学園生活は、青葉萌由里のそんな言葉からはじまった――。

    放課後、萌由里とその親友である赤峰寧々音から同時に別々の場所へ呼び出しを受けた。それが自分への告白であると気付いた斗和は、返事をするために移動を始める。
    そのときだ。ピィンと弦を弾くような耳鳴りが聞こえ、世界が一瞬、暗転したように感じた。自身がどこか、高い所へ上っていくような錯覚を覚える。夢から覚めるときの感覚に似ているような気がした。
    それは単なる錯覚だったのかもしれない。耳鳴りが消え去った後も、教室や自分自身にもなんら変化はなかった。
    いや、何かが違う。どこかおかしいと思った。漠然とした不安が渦巻いているような気がする――そう、この予感は正しかったのだ。

    第5回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞『キミとは致命的なズレがある』で異彩を放った赤月カケヤ、待望の新作!
    イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター描写が好評のしらび。

    ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
    この作品の容量は、31MB(校正データ時の数値)です。
  • 《指》に繰られた物語は終焉へ……

    かつて、音耶の体を操っていた《金指》との邂逅。
    それは、宗祐と音耶を取り巻く環境に、知らず知らずのうちに大きな影響を与えていた。

    「自分」という存在に疑念を抱き始めた音耶。
    そして、とある戦いを経て、自分に「過去」が存在していなかったことを自覚してしまった宗祐。
    そんな中、二人の執行者の前に、再び《金指》が現れる。
    彼女は圧倒的な力で二人を蹂躙し、音耶の体を奪い去っていった。

    その喪失感から、宗祐は自分がどれだけ音耶を大切に思っていたのかを思い知る。
    全てを取り戻すために、宗祐は単身、《金指》の行方調査に向かう。音耶が残した音耶そのものであるその義指を、再びあるべき肉体に戻してやるために。

    その先で見つけた山奥の洋館。
    その地下に眠る実験施設。

    そこで彼は、自分の出自、《指》とは何か、そして全ての真実を知る。
    ――それは滑稽な人形劇。金の令嬢は体を求め、紅き執行者は心を求めた。紡がれるは《指》が織りなす終末への狂想曲。

    第8回小学館ライトノベル大賞にて大賞を受賞した話題作、ついに衝撃の完結編!!イラストレーターは『魔法少女育成計画』など、多方面で活躍中のマルイノ!

    ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 傷だらけの傭兵グランドに美しい死神の手がのびる

     リマンズだ! ……コロニーで少年少女四人の惨殺死体発見のニュースに接したとき、その手口から、グランドは直感的に犯人の顔を思い浮かべていた。かつて同じ傭兵部隊にいたが、仲間を裏切り、金を奪って逃走しようとしたところを、この手で確かに葬ったはずの相手である。
     だが、生きていたのだ。抜群の殺しの腕を持つ、あの女兵士は。そして、残忍極まりない復讐劇が開始された。

     ハードボイルド・タッチの痛快スペースアクション第2弾! 電子版あとがきを収録。

    ●岡本賢一(おかもと・けんいち)
    1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • “死にぞこないのグランド”…不死身の傭兵を、人はそう呼んだ

     権力者の娘レミアが、悪魔が棲むと噂のあるエリアQ付近で誘拐された。救出のため派遣された傭兵部隊は、姿なき敵の前に、一瞬にして壊滅させられる。ただひとり生き残ったのは“死にぞこない”のグランドだった。
     平和な戦後社会で壊れゆく体の痛みを鎮める薬を買う金にも事欠く生活を送ってはいても、幾度も死地から生還した元特殊傭兵部隊員の腕は鈍ってはいない。グランドは単身、エリアQへの潜入を開始した。

     ハードボイルド・タッチの痛快スペースアクション第1弾! 電子版あとがきを収録。

    ●岡本賢一(おかもと・けんいち)
    1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 生活率ゼロの人食いコロニーで、人類の命運をかけた美しき死神との死闘がはじまる

     リマンズのオリジナルを追って地球に降りたグランドは、強制検索が可能な軍のシステム室への侵入を企てた。セキュリティを解除し、リマンズとの接触に成功した瞬間、グランドはノイズと名付けられた電脳ウイルスに冒されてしまう。ノイズの指令は、同じくその支配下に置いたリマンズとともにエラルドに向かえというのものだった。
     エルラド……自己増殖が可能な戦闘マシンで埋め尽くされた、人食いのコロニーへ。

     ハードボイルド・タッチの痛快スペースアクション第3弾にして感動の完結編! 電子版あとがきを収録。

    ●岡本賢一(おかもと・けんいち)
    1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 二枚目同心と醜男岡っ引が大江戸八百八町を舞台に大活躍

     北町奉行所の筆頭同心、近藤左門。八丁堀きっての二枚目で、お江戸の女の憧れの的。左門の手札を預かり、下町界隈を縄張りとする岡っ引、越生の猪之吉。“おこぜのぶた吉”の呼び名どおりの風貌だが、自分はもてると思っている。男伊達同心と醜男岡っ引のコンビが、大江戸八百八町を舞台に繰り広げる、人情味とユーモアあふれる痛快時代大捕物。好評シリーズ第2弾。

    ●胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし)
    1925年東京生まれ。府立六中(現新宿高校)、拓殖大学卒。『近代説話』同人。昭和30年、『壮士再び帰らず』(筆名・清水正二郎)で第7回オール讀物新人賞、58年、『天山を越えて』で第36回推理作家協会賞、同年『黒パン俘虜記』で第89回直木賞を受賞。『翔んでる警視正』シリーズ、『旅人よ』、『ぼくの小さな祖国』、『女探偵アガサ奔る』、『ぶりっこ探偵』、『夕闇のパレスチナ』、『闘神』など著書多数。
  • 北町奉行所きっての異色コンビが繰り広げる丁々発止の江戸っ子事件簿

     金に汚く美女の尻ばかり追いかける岡っ引、“おこぜのぶた吉”。二枚目切れ者の北町奉行所筆頭同心、近藤左門の推理が冴えわたり、ぶた吉は右へ左へと操られる。さあさあ、またもや事件は表ざたにならないように、内々に見事解決した。ぶた吉の出世はとどまるところを知らない…? 好評シリーズ第3弾。

    ●胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし)
    1925年東京生まれ。府立六中(現新宿高校)、拓殖大学卒。『近代説話』同人。昭和30年、『壮士再び帰らず』(筆名・清水正二郎)で第7回オール讀物新人賞、58年、『天山を越えて』で第36回推理作家協会賞、同年『黒パン俘虜記』で第89回直木賞を受賞。『翔んでる警視正』シリーズ、『旅人よ』、『ぼくの小さな祖国』、『女探偵アガサ奔る』、『ぶりっこ探偵』、『夕闇のパレスチナ』、『闘神』など著書多数。
  • 何も心配はいらない。未来は私たちの――。

    高校、水族館、百貨店と繰り返された惨劇により、現実世界では集団昏睡という異常事態が厳然と傷跡を残していた。その惨劇を生み出した首謀者は、摩響たち『神悠言』が神と崇める存在。奴らが世界滅亡を前に娯楽として始めた余興だったのだ。

    その理由を知り、戦う敵を定めた斗和たちは世界滅亡の予言書を見せてもらうために神悠言の本部を訪れる。そこで知る見えない壁を作り出していた人物の正体。元凶の1人を巡り、滅びの未来を救うためそれぞれの想いが交差する。

    そしてついに、現実世界すべてで人食いの化け物が跋扈するという絶望が始まる。

    「さぁ、人間たちよ。最後で最高の刺激的な惨劇をはじめようか?きゃははははははっ!」

    空中に浮かぶ都市から響き渡る声が、想像を絶する惨劇のはじまりを告げた――。

    惨劇は現実世界すべてを巻き込み絶望を生む。閉鎖空間をつくりだしていた人物の正体を知った斗和。そのとき彼がくだした決断とは! そして斗和の“生きる意味”とは――。

      絶望が絶望を呼ぶパニックホラーの最終巻! 衝撃必至の結末を見よ!!

    ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 新たなる敵。新たなる力。

    《潰殺鬼》事件から数週間が経つ。
    その間、神楽ヰ音耶(かぐらゐ・ねや)は事件で負った傷を癒やす為に入院。芥宗佑(あくた・そうすけ)は新たなる事件を追っていた。

    死体が「失踪」する。

    宗佑たちが探偵を営む瀬科市で起こったこの事件は、解決の糸口も見つからないまま、警察の捜査が続いていた。
    動機も方法も明確にならない、不思議な事件。だが、死体がひとりでに歩き出すワケが無い。
    宗佑は、その事件の裏に「指」の存在を確信する。

    その間、入院中の音耶は、「失踪」した人物と懇意にしていた少女に出会う。
    《潰殺鬼》事件を経て、「指」に関わる人間が不幸になるということを改めて認識していた宗佑と音耶は、新たなる被害者が出る前に、と死体失踪の真実を求めて奔走する。

    かくして黄ばんだ記憶の蓋は開き、紅き執行者の新たな能力が花開く。
    それは「指」が奏でる絶望への鎮魂歌。

    第8回小学館ライトノベル大賞にて大賞を受賞した話題作、早くも第2弾!! イラストレーターは『魔法少女育成計画』『拷問塔は眠らない』など、多方面で活躍中のマルイノ!

    ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 逃げ場のない深海でタイムリミットが迫る! 緊迫のノンストップ近未来アクション!

     犯罪者ハンター、《賞金稼ぎ》の九条隼人は、東京湾の深海に建設された海底リゾート、《ポセイドン海殿》へと赴いた。狙いをつけた賞金首は、殺し屋《カメレオン・ザイオン》。海神の神殿が新たな世界へと走り出す時、そこに海神の息子……アンタイオスが降臨する。
     地上では警察がアンタイオスを追跡し、海底ではアンタイオスよって海底リゾートに次々と破局が訪れる、同時並行サスペンス・アクション。
     九条隼人……《ヘラクレス》は、今度も生き残ることが出来るのか!

    ●久保田弥代(くぼた・やしろ)
    1970年生まれ。2000年に、第3回ソノラマ文庫大賞佳作受賞作である本作によりデビュー。その後ソノラマ文庫より長編二本を出版、またホラー小説アンソロジー『異形コレクション20 玩具館』(光文社刊)にも短編一本を寄稿。以後は活動を停止するが、今回の電子版復刊にあたり十数年ぶりに改稿の筆を執った。
  • World War II 1941 米国ニ宣戦ヲ布告スル

    「メキシコへ武器供与に向かう、日本の輸送艦隊を阻止せよ!」
     一一月二五日午前五時三〇分。アカプルコ沖一八〇海里地点。海戦はこちらの勝利で終わった。B‐24一三機が撃墜され、被害も決して軽徴ではなかったが、日本艦隊を一掃した。
    「わが国に逆らおうとする国はこうなるのだ」
     ルーズベルトはうそぶいたが、国際世論はむろん、自国民にまで非難されるありさまで、開戦を目論む大統領の思惑は外れた。
    「しかし……」
     米太平洋艦隊司令長官キンメルは嘆息した。
     開戦が避けられたといって、警戒態勢を解除するわけにもいかない。
    (ヤマモトは本当に来るのだろうか……ここハワイに)
     そして……。
     両国の運命を変える瞬間は、突然やってきた。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第8巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。
  • 戦国時代を舞台にした歴史シミュレーション巨編!

     永禄三年(一五六〇)五月、群雄割拠の乱背に時空を超えて突如出現した古代の将・神武の軍団。桶狭間の戦いで信長に敗れた今川義元の本拠・駿府を落とした神武は、駿河に日本国(ひのもとこく)を建国、天下統一を決意した……。

     北条、武田、上杉、そして織田信長……勇猛なる諸将を相手に、神武軍団はいかに戦国制覇の野望を達成するのか!?

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 385(税込)
    著:
    岡本賢一
    レーベル: ――

    植民惑星に輪出された鍋は、生きとし生けるものを慈しむ

    『アマズ君、喜びたまえ。君に特別極秘業務命令だ』
    「極秘……?」
    『至急、明日の5007便で、人工惑星S7コロニーへ出張してもらいたい』
     株式会社オガミのアズマ係長代理は、ある日突然、輸出された自社の鍋を回収することを命ぜられる。なんとその原因は、“鍋が笑うから”というのだ。仔細を知らされず、植民惑星に赴いたアズマ。彼はそこで、鍋たちが住民を助け彼らにとってなくてはならない存在になっていることに気づいていく……。

     ほのかなユーモアと胸にせまる叙情性。第13回日本SFファンジン大賞を受賞した名作が電子で復刊!

    ●岡本賢一(おかもと・けんいち)
    1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 荒野を行く新選組に凶暴な恐竜たちが襲いかかる!

     サクラメントから大陸横断鉄道に乗り込んで広大な中西部の荒野に姿を消した龍馬を追って、沖田総司ら5人は騎馬で追跡行を開始した。龍馬探索に関わるアメリカ合衆国司法省の介入を嫌って指令に背き、ウォーレン・マイヤー率いる特別調査官らを敵に回しての旅立ちであった。
     龍馬がユタ州プレモントリーで下車したことを突き止めた総司は一路東へ進んだが、前途に広がる中西部の荒野は暴竜や大蠍(おおさそり)が抜扈(ばっこ)する魔境であり、ジェームス強盗団らが列車襲撃を企てる無法地帯でもあった。総司の一行はたちまちその脅威にさらされるが、最も恐るべき敵は、龍馬と共に今や総司をも標的にすえた6人の追って……吸血鬼マインスター男爵ら、妖人揃いの特別調査官たちであった。

     著者渾身の一大スペクタクル時代劇・第2弾! ソノラマ文庫では未収録だった雑誌『獅子王』連載時のカラー扉イラストを巻末に特別収録!

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 地底世界を旅して、闇の底でようやくめぐりあえた父だったが…

     姿を消した父の行方を求めるうちに、異世界に入りこんでしまった宇土羅光男は、獣人ジャグア、恋人の春子、竜船の船長ウータンと共に父の手がかりを求めて未知の世界の旅を続けていた。
     アフ・アキビーに辿りついた光男たちはモアイ像のある神殿に入り、“門”をくぐった。鬱蒼たる密林の中で翼手竜に捕まった光男たちは一角龍階の前に連行され、牢獄に閉じこめられたが、ニュムロン族のニャニイに誘われ、地下世界へ落下した。不気味な髑髏の城に導かれた光男は、怖るべきものを目にするが…。全ての謎は明らかになるか?

     冒険SFファンタジーの傑作、第3弾。

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 荒涼たる未知の大地に送り込まれ、愛と冒険の旅が今始まる!

     異様な光景であった。見渡す限り赤茶けた砂地が拡がり、眼前に、巨大な髑髏がひとつ、その空虚な眼窩から、彼を見下していた…。
     宇土羅光男、21歳。大学3年の夏休み、「旅に出る」という葉書一枚を最後に、行方の知れない父の手がかりを求めて伊豆の別荘に来ていた。書斎にあった石塊に埋め込まれた金色に輝く球体を握り、パソコン内に残されたファイルを調べているうちに、異世界に入りこんでしまったのだ。突然、背丈2メートル近い獣人が現われ、ジャグアと名乗った。途方もない冒険の旅は始まっていた!

     冒険SFファンタジーの傑作、第1弾。

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 日本とアメリカ、原子力爆弾の開発競争が激化して…

     1944年10月。潜水艦の専門家、友仲技術中佐は、Uボートでドイツより2トンの酸化ウランを持ち帰った。帰国後、技術研究所へ異動となった友仲は、陸軍主導の原子爆弾開発の海軍側責任者を命じられる。
     自らの手掛けた新型潜水空母・伊400型に心を残す友仲だったが、気休めに書いた原子炉の潜水艦利用の報告書に目をとめた第一潜水隊司令、龍泉大佐の「伊402に夕号炉(原子炉)を積みたい」という申し出に、技術者としての情熱を掻き立てられるのだった。
     しかし、かたくなに決戦兵器・原子爆弾の開発を主張する陸軍の壁は厚く、海軍首脳も容易に動燃利用に傾きはしなかった。
     落胆する友仲だが、日本軍部を震撼させた米国の原爆開発の報に事態は急転するのだった……。

     第二次世界大戦時、日本海軍が原子力潜水艦を、アメリカが原子力爆弾を同時期に開発成功したら……という「if」が描かれた長編架空戦記、その上巻が登場!
     潜水艦という「密室」でのスリルある攻防戦もさることながら、原子炉の仕組み、放射能による危険性、核兵器の恐怖、人間の道徳、科学者の苦悩など、注目すべきキーワードが並んでいることも見逃せない。

    ●青山智樹(あおやま・ともき)
    1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『バトル・オブ・ジャパン』(KKベストセラーズ)、『飛行戦艦「大和」出撃!』(経済界)、『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
  • 愛すべき怪人、外谷さん降臨!

     ぐちゃ、べちょ、びちびち、ぼりぼり。そして「ぶう」。若人よ、横浜に行ってはいけない。東横線に用心せよ、奴がいる!
     『獅子王』連載時より、「あんな女が本当にいるのか」「あんた、よくも書いたわね」と大反響を巻き起こした傑作“学園デブコメ”、ついに電子で復刊しました。
     憎しみと怒りと、そして、みなぎる愛……。菊地ワールドの中でもひときわ異彩を放つ存在、外谷さんの真の姿が本書で明かされます。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 秘められた過去を知らず、少女は今、巨大要塞へ挑む

     地球を模倣して蘇製(そせい)された人工惑星セカンテラの地中に、帝国軍の力の要である超亜空間技術を秘めた直径1200キロの巨大機動要塞が隠されている。それを知ったリナは、ランバルトの野望を阻むためには装置の破壊以外にないと、アドラたちとともに要塞内部へ、無謀に侵入を開始する。
     しかし、そこには、破壊不能な復合AIベルドネスによって二重三重の防御網が張られていた…!

     猫とネズミと美少女が大活躍する、冒険スペースオペラ第2弾! 電子版あとがきを収録。

    ●岡本賢一(おかもと・けんいち)
    1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 全宇宙でたった一度だけ演奏するために作られた曲

     山頂の奏楽堂で演奏に一万年もかかる交響楽を演奏し続ける楽団は、演奏開始三百年のいま、最大の難所「八百人楽章」を迎えていた。前代未聞の楽器製作や大量の写譜に大わらわの楽団員の姿を描き、第19回星雲賞日本短編部門受賞した表題作ほか、書き下ろし中篇「電線世界」など奇想天外で優しい物語6篇を収録。

    ・忘れえぬ人
    ・見果てぬ風
    ・山の上の交響楽
    ・昼寝をしているよ
    ・駅は遠い
    ・電線世界

    ●中井紀夫(なかい・のりお)
    1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • World War II 1943 ワレ米本土奇襲ニ成功セリ

     北はアリューシャン沖から南はシドニーまで、太平洋のいたるところで日米双方の艦隊による血みどろの戦いが繰り返されていた、昭和一七年の春。
     そんな激しい海戦に空戦も、真夏を迎えるや突如、嘘のように静まり返った。米軍は太平洋に配属していた機動部隊をすべて無力化され、艦隊の再建に全精力を傾けざるをえなくなり、日本もアリューシャン沖の海戦で、戦艦「陸奥」や空母「加賀」「蒼龍」などを失う大打撃を被っていたのである。
     日本側にとってさらに深刻だったのは、対英開戦以来、数多の修羅場を潜り抜けてきたヴェテランパイロットが多数失われたことで、若手搭乗員の教練を含め、戦力の整備に追われ、もはや作戦行動どころの話ではなかったのだ。
     この時期のことを、後世の歴史家は「太平洋の休暇」と呼ぶ。
     一〇月の声を聞いても「休暇」は続くかに見えた……。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第12巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。
  • 北の聖地「塩の神殿」でエアンの見たものは?

     ハラクティの団結のため、カッシートたち仲間と荒涼たる砂海(ジェル・アー)を北へと渡ったエアンだが、必死の説得も大部族長ニンガルを動かすことはできなかった。しかし、余興で剣を握らされたエアンの圧倒的な技量と度胸に、ニンガルは「お前たちに見せたいものがある…」と告げるのだった。
     同じ頃、アーシェア王のベテゴア視察を間近にひかえたファハンでは、王を疎ましく思うラベルト、ジェラン両将軍の陰謀が密かに動きはじめていた。そして、隣国グザナでは揺れ動くファハンを虎視眈々と狙うドゥアト王の姿があった。
     砂海でそしてトルア各地で世界の運命を賭けた動きが胎動しつつあった。好評異世界大河ロマン第5巻。

    ●河原よしえ(かわはら・よしえ)
    東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。『神の禽』シリーズ(角川書店)、『ファラオを盗め!!』上下(朝日ソノラマ)、『G-SAVIOUR』上下(集英社)、『幻の将軍』上下(エニックス)、『徹底図解・古代エジプト』(新星出版)など著書多数。
  • レイヴン、リジィ、“賢者”それぞれの過去の秘密

     ヌエバ・テラでくつろぐレイヴンのもとへ銀河連邦軍の若き士官・エヴァンズ大尉が突然訪れた。半ば強引に連れていかれた高級ホテルの一室には、8年ぶりに再会するレイヴンの妹ベレニスがいた。
     彼女の目的は、自分の夫でレイヴンのかつての婚約者ミシェル・ディラック准将の死の謎を解き、復讐を果たすことだった。否応ない彼女のやり方に協力を余儀なくされたレイヴンは、惑星〈第七天〉の地を再び訪れるはめにおちいった。
     そこでは、ルルージュ一族の愛と憎しみが渦巻いていた。かつて全てを賭けて捨てたはずの「ルルージュ」の名がレイヴンを苦しめる……。愛と憎しみの“ニュー・スペースオペラ”第3弾。

    ●伊東麻紀(いとう・まき)
    茨城県生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科中退。大学時代はSF研究会に所属。『宝剣物語』シリーズ、『エストレリャ国異聞』シリーズ(ともに大陸書房)、『海賊ランスロット・華麗なる冒険』シリーズ(角川書店)、『特殊工作員アンジェラ』シリーズ(朝日ソノラマ)などの著書がある。
  • トルアの未来を賭け、茫漠たる砂海を北へ向かう

     ベテゴアに対する三大国の思惑のからむ中、ジェドア、ゼノビアという有能な人材を配下に加えたアルバンは、着々とジェル・アー軍の態勢を整えつつあった。
     ジャダの砂船が何者かに襲われる事件を契機に、その脅威に気づいたエアンは、不思議な老人ワリの協力の下、族長達にハラクティ団結を呼び掛けるのだが…。
     一方、トルア最古の歴史を刻み続けてきたアルタールでは、グザナ王ドゥアトの子を大巫女マリオラが身篭もる、という驚天動地の出来事が起こっていた。そしてファハンでも、政(まつりごと)に目覚めたアーシェア王の一挙手一投足が宮廷に波紋を投げ掛け始めていた。
     揺れ動くトルアの未来は果たして…。好評異世界大河ロマン第4巻。

    ●河原よしえ(かわはら・よしえ)
    東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。『神の禽』シリーズ(角川書店)、『ファラオを盗め!!』上下(朝日ソノラマ)、『G-SAVIOUR』上下(集英社)、『幻の将軍』上下(エニックス)、『徹底図解・古代エジプト』(新星出版)など著書多数。
  • 和宮は偽物か本物か? 中山道を行く輿入行列を巡る攻防戦の行方は…

     和宮替え玉工作の真相を秘める“禁裏御みあし帖”は人手を転々とする。折しも和宮降嫁が決行された。岩倉具視・長野主膳の確執、西郷吉之助・武市半平太・桂小五郎の悲願、忍部衆・公儀隠密の暗闘。
     降嫁の行列は様々な人の思惑をはらんで中山道を。時を同じくして足跏堂十六斎(あしかどうとろくさい)も心形刀流の剣士でもある女房・菊絵の死相を案じ、京を離れ江戸へ。死相の薄れる方角をと心がけるうちに行列の後を辿って旅することになった二人に新たな危難が……。

     幕末の江戸・京都を舞台に、実在した人物が入り乱れる大チャンバラの世界! ユニークな伝奇時代小説、その下巻が登場。

    ●えとう乱星(えとう・らんせい)
    1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 495(税込)
    著:
    川又千秋
    レーベル: ――

    人間と機械の共生社会、火星に復讐の炎が燃え上がる!

     24世紀後半の火星。地球文明の疲弊によって頓挫した惑星改造計画により、火星に取り残された植民団の末裔たちは機械との共生社会を築き上げていた。人間と人工知性/自動機械……両者は支え合うことで火星に適応していった。そして知性ある機械生物ともいえるそれは〈ヴィートル〉と呼ばれ、人間と互いに助け合い、深く結びついて生きていた…。
    〈ヴィートル〉ローテ・ブリッツは不注意のために、共生関係にあった人間の相棒を盗賊団に殺されてしまう。ブリッツは復讐を誓い、新たな相棒ノルド・ヴェストとともに盗賊団に攻撃を開始する。

     オブジェ製作・横山宏、ジオラマ撮影・高瀬ゆうじ。国産SF小説の名作が電子書籍でついに復刊!

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 沖田総司の剣が閃き、史上最も有名な決闘劇の幕が上がる!

     “谷の生命”奪還のために、沖田総司とジェシー・ジェームスが足を踏み入れたトゥームストーンの町は、未曾有(みぞう)の混乱に包まれていた。ユニオン・パシフィック社の手で魔境グランド・キャニオンから持ち出された己れの“生命”を求め、谷が町の周囲に出現したのだ。
     事態を憂慮した科学者モーガンと保安官ヴァージルのアープ兄弟は、“谷の生命”の返還を主張するが、観光地化をもくろむユニオン・パシフィック側と町長は聞き入れようとしない。
     副大統領を迎えて2日後に開催される「アリゾナ開発会議」を目前にして揺れる町に、混迷の度を深める事件が発生した。

     痛快アクション「ウエスタン武芸帳」シリーズ・第3弾! ソノラマ文庫では未収録だった雑誌『獅子王』連載時のカラー扉イラストを巻末に特別収録!

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    渦巻く血臭に混じる異形の臭い…人狼が闇夜から現れた

     常識外れの事件の解決屋であるおれは、ふとした縁で知り合ったアイドル古城里沙から、奇妙な手紙を受けとった。義母のシビルが人間ではない、怖いというのだ。絢爛たる熟女シビルに妖しの匂いを感じたおれは、古城家の別荘へ向かうが、里沙はすでに石と化していた。シビルは告げた……これはリリスの仕業だと。
     吸血鬼一族と闘う盲目の美青年リリスが軽井沢に現れ、リリスを狙う奇怪な刺客「四聖者」が出現。そして人狼がおれに襲いかかり、別荘地は妖闘の巷に!

     傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第2弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • World War II 1942 超弩級戦艦参戦ス

    「ちくしょう、今ここに無傷の空母があと二隻あれば…」
     沈鬱な表情を浮かべる幕僚たち。
     熾烈をきわめたアリューシャン沖海戦で、米空母四隻を撃沈大波したものの、第一航空艦隊も三隻の母艦を失っていた。
    (まともに働けるのは、飛龍だけではいかんともしがたい)
     南雲は遮二無二攻撃続行を叫ぶ航空参謀を見据えて、首を横に振った。ただし、このまま手をこまねいているわけにはいかない。
    「第一航空艦隊は、旗艦を『高雄』に移す」
     南雲は高らかに告げた。もはや迷うべくもない。
    (水雷魂を存分に見せつけてやろう)
     日本海軍始まって以来、最大の損害を出してしまった以上、おめおめと生きて帰るわけにはいかなかった。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第11巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。
  • 超能力を秘めた少女と少年の逃避行、その結末は…?

     ある夏の日。「乗っていかない?」車の中から声をかけたのは万智子。声をかけられた少年は、風に身をまかせる風来坊。それ以上は相手について何も訊かず、自分について何も語らない、そんな2人の旅が始まる。
     2人はそれぞれ別の何者かに追われていた。その追手からの攻撃や、訪れる土地で出会う奇妙な現象に、目に見えない不思議な力で対処していく万智子。自分の理解を超えた力を持つ万智子に、少年は次第に惹かれていく…。果てしなく続く道を、2人を乗せた甲虫(ビートル)が疾走する。

     『風の名はアムネジア』『インベーダー・サマー』などに連なるロードムービー風青春小説。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • はるかな時の彼方からよみがえる、灰青色の瞳

     潮風の薫る美しい港町。失踪した父親を探す娘が巻き込まれた惨劇は、この町の、不気味なもう一つの顔をあばいた。頽廃に酔う洋風娼館のマダム、亡命のロシア貴族、本牧に君臨する悪魔主義の大作家、灰青色(秘色)の瞳の娘を奪い合う凄絶な男たちの死闘……。
     夢と毒に彩られた大正期の横浜を舞台に、世界史の謎を描く、傑作推理長編。

    ●山崎洋子(やまざき・ようこ)
    1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 495(税込)
    著:
    えとう乱星
    レーベル: ――

    荒木又右衛門が、宮本武蔵が、そして柳生十兵衛が剣戟の火花を散らす!

     世の乱れを嘆き、阿蘇に眠る伝説の神刀“螢丸”を求めて旅立った沢庵和尚の弟子・化龍。だが、彼の理想とは裏腹に前途には血の匂いが…。
     江戸時代初期の武芸者、荒木又右衛門、宮本武蔵、柳生十兵衛、松山主水などの剣豪が登場。瑞々しい感覚と圧倒的な迫力で展開する時代伝奇ロマン。

    ●えとう乱星(えとう・らんせい)
    1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • World War II 1943 連合艦隊司令長官南洋二散華ス

    (あれから、もう三ヵ月になるのか…)
     西条は軍需省の執務室で頬づえをつき、ひとり嘆息した。
     一九四三年(昭和一八年)四月二八日、アリューシャン諸島最西端のアッツ島。米軍は突如、日本軍の守る同島に艦砲射撃を加え、上陸作戦を開始した。そして四日後の五月一日、日本軍守備隊は全滅したのである。
    (イタリアはもう白旗かもしれん。ヒトラーも時間の問題だ。これで太平洋でもアメリカが、がぜん優位に立つであろうよ)
     気を取り直し、書類に向かうと部屋のドアが突然、激しく叩かれた。
    「なんと言った? 君、もう一度言ってくれ」
     入ってきた次官の顔は青ざめていた。西条は思わず低くうめき、天を仰いだ。昭和一八年七月二八日、海軍の巨星が南洋に墜ちた……。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第14巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。
  • ふたりの呪術師の目のまえで、究極の破壊者タルカスが誕生する!

     ついに“タルカス”が誕生した。存在するものすべてを敵とする、究極の破壊者が目指すのはアムネシア。そこはいまや戦乱の地となっていた。長年のグユの圧政をはねのけ蜂起したアムネシアだったが、狂熱風雲王はあらゆる手段でこれを押し潰そうとする。
     そして戦いがクライマックスを迎えようとしたとき、“タルカス”が姿を現わした。

     官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑み、「オールタイム・ベスト級の傑作」として絶賛された異世界ファンタジーの傑作が、ついに電子で復刊!

    ●中井紀夫(なかい・のりお)
    1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 宇宙が壊れてゆく! 壮大なスケールで描かれる光と闇の天地創造

     行方不明の父の手がかりを求めるうちに異世界に入りこんでしまった宇土羅光男は、獣人ジャグア、恋人の春子、竜船の船長ウータンと共に旅を続けていた。
     一行は闇の主ガル・マヌーダの支配する地底世界にとらわれた。そこで光男は、恐竜の体と融合され、変わり果てた姿になった父と再会したのだ。父は光男に光のしるしである“クシュタの卵”を托して消え去ってしまう。一角龍王の手をかりて次なる世界へ旅立った光男たちの前に、全てを虚無に呑みつくす灰色の壁が迫った…。光と闇の壮大なオデッセイ、堂々の完結篇。

     冒険SFファンタジーの傑作、第4弾。

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • アムネシアが滅びて15年、炎の海より生まれし男が、いま立ち上がる!

     花と硝子の都アムネシアが、血と精液の国グユに滅ぼされて15年。グユの狂熱風雲王とアムネシアの王女のあいだに生まれた赤ん坊は、ひとりのたくましい若者に成長した。
     彼の名はグレン。アパポクワ族の村で育てられたグレンは、15歳になったいま、成人の儀式に参加しなければならない。だが、一方で彼をアムネシア再興の旗印としようとする者たちがいた。

     官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑み、「オールタイム・ベスト級の傑作」として絶賛された異世界ファンタジーの傑作が、ついに電子で復刊!

    ●中井紀夫(なかい・のりお)
    1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    彼女の微笑みは宝石のごとく、その動きは石さえも魅惑する魔性のもの

     大力士たち四聖者にリリスの捕獲を依頼したのは、太古「夏」時代のおれだった! しかしその記憶も目的も不明なまま、おれはリリスとシビルとの戦いの渦中だ。シビルにより誤作動された“母体”が操るグレイズは、恐るべき破壊力で殺戮を実行し、リリスに襲いかかる。“母体”の修正装置は、エジプトのピラミッド群にあるらしい……。
     そして吸血された二人の美少女、里沙と美由貴をおれは助け出すことができるのか? リリスの「血」をめぐる夜の一族たちの戦いはクライマックスに!

     傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第4弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 火星の未来を築くため、伝説の機械神を追え!

     人類の入植時代から七百年。火星の苛酷な環境のなかで、人類は機械と共生することで生きてきた。いまや混沌と荒廃から破滅の危機に瀕した火星を救うためには、人間と機械が、より高い次元で共生関係を結ぶことが不可欠だった。だが、それには伝説の機械神ローテ・ブリッツの覚醒が必要なのだ…。
     火星の砂漠に機械獣を狩るマシンハンターのデューン・ラッドは、神の使いを名乗る謎の美女ジレルとブリッツを追い求める。

     前作『火星甲殻団』の時代から五百年後の火星を舞台に、新たな世界創造の物語を描く。

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 神に愛されし天才少年は運命に翻弄されていく

     惑星ナイアドで隠遁生活を送る“賢者”のもとにレイヴンとリジィが訪ねてきた。リジィの薬代のためにヤバい仕事を受けたレイヴンが賢者を呼び戻そうと迎えに来たのだ。リジィに会い、誤解の解けたことを知った賢者は〈反逆〉号に舞い戻った。
     今度の仕事は、惑星タルタロスで罪を犯して保護監察を受けている若き天才詩人ヴォワイヤンをタルタロスから逃亡させることだが……。
     彼を取り巻く「リュラの種子」の謎と陰謀とは? そして真の依頼人の正体は? ますます快調の、“ニュー・スペースオペラ”第2弾!

    ●伊東麻紀(いとう・まき)
    茨城県生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科中退。大学時代はSF研究会に所属。『宝剣物語』シリーズ、『エストレリャ国異聞』シリーズ(ともに大陸書房)、『海賊ランスロット・華麗なる冒険』シリーズ(角川書店)、『特殊工作員アンジェラ』シリーズ(朝日ソノラマ)などの著書がある。
  • 385(税込)
    著:
    川又千秋
    レーベル: ――

    SFとエロスの融合に挑戦した異色の短篇集

     核戦争で壊滅し、男ばかりが生き残った東京に、突如若い女があらわれた。セックスに飢える男たちが、女をめぐって始めたサバイバル・ゲーム。だが、勝ち残った男を待っていたのは、オスとしての苛酷な使命だった…。
     エロティックな描写と奇想天外なアイデアが散りばめられた、珠玉のSFショートショートの名作がついに復刊!
     極限状況下の男と女をバイオレンスタッチで描く「アダムの使命」など、10篇を収録。

    ・アダムの使命
    ・愛の生きもの
    ・異郷のひと 故事つけ諺辞典1
    ・リラハウス原宿302 故事つけ諺辞典2
    ・あしたの道 故事つけ諺辞典3
    ・異性人
    ・ナイト・ウェイブ
    ・ドリーム・スリップ
    ・夜に這う
    ・東京の一夜

    ●川又千秋(かわまた・ちあき)
    1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 一途な野球への想いを真っすぐに描ききった青春小説の名作

     契約金一億で、即戦力と期待された左腕のスーパールーキー・岡野が入ったチームには、三年前にドラフト5位で入った名倉という選手がいた。常に要領よく、敷かれたレールに乗っていた岡野の目には、名倉はただの不器用な男としか映らなかったが……。
     6人のチームメイトとひとりの少女の目を通して、名倉の成長を描く。すべての野球狂に贈る珠玉のハートフル連作短編。

    ●谷山由紀(たにやま・ゆき)
    作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。
  • World War II 1941 日米ハ宣戦布告ナキ戦争ニ…

    「米国はほどなく日本に対し宣戦を布告するであろう」
     英首相の宣言どおり、米国は中立の仮面をかなぐり捨てようとしていた。
    (……大英帝国の滅亡は、米国の国益に反する)
     提供した資材・資金の貸し倒れを懸念したルーズベルトは、その真意をベールに包み、「正義のための戦争」を謳った。
     アメリカの思惑を見越した二人……山本五十六と西条英俊。連合艦隊司令長官と軍需大臣は、米国参戦の見通しについて語り合った。ただし、会談はあくまでも汁粉屋の雑談にすぎないと認識していた。
     それでも二人が一致し、公に口にしたい一言があった。
    (……日米開戦はもはや不可避だが、万に一つの勝ち目もない)
     そして、運命の一二月七日。夜は静かに明けつつある。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第7巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。
  • World War II 1942 日独伊総力戦ニ入ル

     真珠湾攻撃を受けて、アメリカは対日宣戦布告を発表した。
    (旧式戦艦が多少叩かれようとも、参戦への扉が開かれれば、決して損な取り引きではないはずだったのだが……)
     予期した以上の多大なる被害に、ルーズベルトもため息しか出なかった。
     空爆後、敵戦艦の軍港突入により真珠湾は水道を完全に閉塞され、爆撃の被害を免れた艦が外洋に出ることを不可能にしていた。
    「さらに燃料タンク、工廠設備の被害も甚大……」
     報告を受けながら、ルーズベルトは再び大きく息を吐いた。
     悪い知らせはそれだけですまなかった。空母「レキシントン」が、ミッドウェー沖にて撃沈されたのである。
     これにて米太平洋艦隊は事実上、無力化された。

     ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記、その第9巻の登場!

    ●林 信吾(はやし・しんご)
    1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。
    『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。

    ●清谷信一(きよたに・しんいち)
    1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
    著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著 廣済堂)など多数。

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