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『社会、NHK出版(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全103件

  • 視覚でひらめく驚きの思考力 『自閉症の脳を読み解く』著者の集大成

    アインシュタイン、イーロン・マスク、スピルバーグ……
    視覚思考タイプの成功例に見る才能の活かし方

    写真のように精緻な記憶、細部まで正確に再現するシミュレーション、視覚イメージを駆使した推測――特異な能力をもつ視覚思考者の脳はどのようにはたらくのか。一般的な言語思考者とどのように違うのか。多様な思考タイプが協力しあうことの大切さとは? 
    自身も視覚思考者の著者が多くの実例や最新研究をもとに、ものづくり、ビジネス、教育に革新をもたらす新たな才能の世界を示す。

    【内容】
    はじめに 「視覚思考」とは何か
    第1章 視覚思考者の世界――頭の中の「絵」で考える人びと
    第2章 ふるい落とされる子どもたち――テストではわからない才能
    第3章 優れた技術者はどこに?――視覚思考を社会に活かす
    第4章 補い合う脳――コラボレーションから生まれる独創性
    第5章 天才と脳の多様性――視覚思考と特異な才能が結びつくとき
    第6章 視覚思考で災害を防ぐ――インフラ管理から飛行機事故の防止まで
    第7章 動物も思考する――視覚思考との共通点
    おわりに 視覚思考者の能力を伸ばすために
  • 「弱いアメリカ」しか知らない世代の、社会変革の想像力とは?

    機能不全に陥る民主主義、「保守」化する社会、脆弱な社会保障、拡大する経済格差――
    戦後国際秩序の盟主としてのアメリカが今多くの難題を抱え、転換期を迎える中で、
    人口の2割を占める米国のZ世代は、社会変革の主体として注目を集めている。

    テロとの闘いの泥沼化や金融危機など、自国の「弱さ」を感じながら育った彼らにとっては、
    機能不全に陥る民主主義、拡大する経済格差、脆弱な社会保障こそがアメリカの「現実」だ。
    長期的には政治・外交にも影響を及ぼすと見られる彼らは今、
    どのような価値観や対外政策への志向を持ち、アクションを起こしているのだろうか?

    米中対立、反リベラリズムからジェンダー平等、レイシズムまで。
    気鋭の国際政治学者が、アメリカの今と未来をさまざまな角度から描き出し、
    私たちの社会や政治の想像力を広げる渾身の書。
  • 今こそ「戦争と平和」を冷静に問う

    2014年、ウクライナ政変以後のロシアの行動は、我々日本人には”異様”に映る。だが逆に、「アメリカの核の傘」の下で平和を享受してきた戦後日本は、ロシアの眼からどう見えているのか? 急変する国際情勢の中で、東アジア地域の安定を生み出すために必要な、国防の論理とリアリズムとは何か。外交官としてロシアとの領土交渉などに関わってきた著者が、近視眼的に見ていては分からない日本の現在地と課題を歴史的に解き明かし、ウクライナ戦争以後の中長期的な安全保障のあり方を問う。
  • 40億、121、79000――国家の命運は人口が握る! 気鋭の人口学者による大胆な未来予測

    超大国になるか発展途上のままか、経済的に豊かになるか貧困にあえぐか

    ○少子化は政策より個人の思想が影響する
    ○高齢化が進むと紛争が減る
    ○超高齢化社会・日本は未来の象徴

    今後の社会を読み解くうえで多くの示唆を与えるユニークな教養書。
  • そういえば、あの本のこと、なんにも知らずに生きてきた。

    一度は読みたいと思いながらも手に取らなかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の「名著」を25分間×4回=100分で読み解きます。各界の第一線で活躍する講師がわかりやすく解説。年譜や図版、脚注なども掲載し、奥深くて深遠な「名著の世界」をひもときます。

    ■ご注意ください■
    ※NHKテキスト電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。

    ■今月のテーマ
    世界中で読まれる「抵抗運動の教科書」

    旧ソ連国家の独立運動、ミャンマーの民主化運動、そして「アラブの春」から香港雨傘運動まで──。巨大な権力と戦う人々の傍らには、常に一冊の本があった。「非暴力闘争」による権力打倒のために書かれた名著を通して、理念先行の戦略なき平和論から脱却し、民主主義や自由の真価を問い直す。

    ■講師:中見真理

    【アンコール放送】
    ※2023年1月のアンコール放送です。放送時のテキストがそのままご利用いただけます。
  • 日本のエネルギー政策はどこに向かっているか?

    ウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機を受けての「原発回帰」という政策大転換。耐用年数や核のゴミの処理といった問題から、次世代革新炉や廃炉の実現性、再び事故が起きた際の避難体制まで、20年以上にわたりエネルギー業界を取材してきたNHK解説委員らが、山積する課題を徹底解説。電気料金の高騰や逼迫したエネルギー事情が国民生活を直撃するなか、再生可能エネルギーの普及状況も含め、日本のエネルギー問題の核心に迫る。池上彰氏との特別鼎談も収載!
  • 「生きづらさ」を乗り越えるために

    「100分deフェミニズム」(2023年1月2日放送)が待望の書籍化! 『伊藤野枝集』『侍女の物語』から『心的外傷と回復』『男同士の絆』まで。豪華著者陣が名著の核心を読み解きながら、フェミニズムの真価を語りつくす。未放送のトピックも収載し、新たな取材も加えた決定版!
  • 「自立=善、依存=悪」という思い込みを覆す、逆転の文明論

    豊かになったはずの現代でなぜ紛争が絶えないのか? 格差を生み出し、争いのもとになる「自立志向」の考え方を問い直し、中間集団との新しい「依存関係」が争いを防ぐ可能性を提言する。

    【内容】
    序章 争わないための依存
    1部 発展の遠心力――「自立した個人」を育てる
     第1章 競争原理――規格化される人々
     第2章 社会分業――特技を社会に役立たせる
     第3章 対外援助――与えて生まれる依存関係
    2部 支配の求心力――特権はいかに集中するか
     第4章 適者生存――格差を正当化する知
     第5章 私的所有――自然をめぐる人間同士の争い
     第6章 独裁権力――依存関係を閉じる言葉
    3部 依存の想像力――頼れる「中間」を取り戻す
     第7章 帰属意識――踏みとどまって発言する
     第8章 中間集団――身近な依存先を開く
     第9章 依存史観――歴史の土を耕す
  • 「知らない」ではすまされない、世界が注視する“この国”を正しく知るための入門書

    イスラエル。こんなテーマがほかにあるだろうか?
    人口1000万に満たない小さな国が世界のトップニュースになるのはなぜか?
    アメリカのキリスト教福音派はなぜ、イスラエルとトランプを支持するのか?
    なぜ紛争は繰り返されるのか?
    そもそも、いったい何が問題なのか?
    世界で最も複雑で、やっかいで、古くからの紛争と思われるものを正しく理解する方法などあるのだろうか?
    国際社会の一員として生きていくために、日本人が知っておくべきことが、この一冊に凝縮されている。
    争いを拡大させているのは、私たちの無知、無関心かもしれない。

    【目次】
    第1部 何が起こっているのか?
    1章 ユダヤ人とイスラエル/2章 シオニストの思想/3章 ちょっと待て、ここには人がいる/4章 イギリス人がやってくる/5章 イスラエルとナクバ/6章 追い出された人びと/7章 1950年代/8章 ビッグバン/9章 激動/10章 振り落とす/11章 イスラエルはラビンを待っている/12章 賢明な希望が潰えて/13章 ブルドーザーの最後の不意打ち/14章 民主主義の後退

    第2部 イスラエルについて話すのがこれほど難しいのはなぜか?
    15章 地図は領土ではない/16章 イスラエルのアラブ系国民/17章 恋物語?/18章 入植地/19章 BDSについて語るときにわれわれが語ること/20章 Aで始まる例の単語/21章 Aで始まるもう一つの単語/22章 中心地の赤い雌牛/23章 希望を持つ理由
  • 「ただ、人間らしく暮らしたい」――高齢者の尊厳回復への道筋を示す

    人生100 年時代、生きがいや健康のために働き続けようとの掛け声の一方で、低年金に苦しみ、生活を補うため働かざるを得ない老年層は多い。さらに生活保護以下の水準で暮らす高齢者は600万人超もいる。
    『下流老人』から7年、賃金は伸びず物価が上昇する中で、今後誰もが直面しうる危機が、老後の貧困である。超低年金、超低賃金、シニア労災等の横行を座視してはならない。
    公助(年金)、自助(生きがい)、共助(つながり)の立て直しを訴える著者が、誰も取り残さない社会実現への具体策を提言する。中でも高齢者が安心して生きられる、貧困打開への究極の処方箋とは、全員へ一律の生活扶助費を支給する「最低保障年金」の実現だ。
  • 「国民統合」なくして和平なし

    衝撃的なクーデターの背景には、軍も民主派も「ビルマ族中心主義」に陥っていたことがあった。過去100年にわたるミャンマーのナショナリズムは、つねに「よそ者」を見つけ出さなければ維持できない「排他的」な性格を持ち、ロヒンギャ問題もその延長線上にある――。クーデターを起こした軍部だけが悪いのか? 民主派の政権に戻ればそれでいいのか? 民政移管後、激動の情勢下で民主派と活動を共にし経済開発に携わってきた若手研究者が、日本で「聖人視」されてきたアウンサンスーチーのポピュリズム化を描き、クーデターと民主化の深層にある権力構造を暴いて、多民族国家の平和と「国民統合」による民主主義の実現への道筋を示す!
  • 歴史的な厄災が私たちに突き付けた「問い」とは?

    医療崩壊、排外主義、コロナ貧困、自殺者の増加……。新型コロナウイルスの感染爆発は、全世界に社会的混乱と不安をもたらした。誰一人として先行きが見通せない状況で、私たちはパンデミックをどう生き抜くべきか。そして、先人たちはパンデミックとどう向き合ったのか。4人の論者が自身でセレクトした名著を持ち寄り、いま我々が直面している問題に即して解題し、感染症が暴いた人間の本質に迫る。大好評を博した「100分deパンデミック論」(2022年1月3日放送)の内容をさらに充実させた一冊!

    【目次】
    1 斎藤幸平:グローバル資本主義の限界(ジジェク『パンデミック』を読む)
    2 小川公代:パンデミックとケア(ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む)
    3 栗原康:奴隷根性を打ち砕け!(大杉栄『大杉栄評論集』を読む)
    4 高橋源一郎:露わになる社会の本質(サラマーゴ『白の闇』を読む)
  • その歴史と意義が2時間でわかる、著者初の総合的な入門書。

    学校で習った「男女雇用機会均等法」や「男女共同参画社会基本法」。これらは、真の男女平等を実現するものではなかった? 女性参政権、性的役割の解放、#MeToo……。フェミニズムはなぜ生まれ、何を変え、変えられなかったのか。その流れを「四つの波」に分けてコンパクトに解説する。
  • 何が政府と市民の相互信頼を生むのか? 閉塞感の漂う日本へのヒントが満載!

    台湾の天才デジタル大臣オードリー・タン氏は、デジタルを駆使して市民参加型の新しい民主主義の実践に挑んでいる。誰でも簡単に政治参加できるプラットフォームの創設や、1人1票ではない投票方法の導入など、画期的な事例を多数紹介。世界が注目する台湾モデルの精髄を説き、政治への諦め感が漂う日本人に変革の手がかりを示す。

    〈目次〉
    序 章 デジタルで民主主義を改良する
    第1章 開かれた行政府をつくる
    第2章 私はなぜ民主主義に関わるようになったのか
    第3章 市民参加型の討論を実現
    第4章 投票方法のアップデート
    第5章 さまざまな問題をどう乗り越えるか
  • NHK人気番組、初の書籍化! 過去から見えてくる、激動の時代を生き抜くキーワード

    ペスト、世界恐慌、オイルショック……過去の事例を徹底検証してこれからの世界を読み解き、未来への展望を示す。「自粛=空気を読む力を武器にする」「環境負荷を制限する新しいイノベーション」「連帯の精神が経済を変える」などウィズコロナの世界を生きるヒントが満載! 「世界の知見」オードリー・タン、マルクス・ガブリエルとの特別対談も収録。

    〈目次〉
    第1部「半歩先の未来」を考える
     特別編1 オードリー・タンと会う
     特別編2 「大回復」へのプロローグ~危機の後のブレイクスルー、新しい「啓蒙」
    第2部 「大回復」への道 [社会編]
    第3部 「大回復」への道 [カルチャー編]
  • 街も給与も教育も、米中の支配下に!?

    コロナ禍の裏で、デジタル改革という名のもとに恐るべき「売国ビジネス」が進んでいるのをご存じだろうか?
    アマゾン、グーグル、ファーウェイをはじめ米中巨大テック資本が、行政、金融、教育という、日本の“心臓部”を狙っている。
    デジタル庁、スーパーシティ、キャッシュレス化、オンライン教育、マイナンバー……
    そこから浮かび上がるのは、日本が丸ごと外資に支配されるXデーが、刻々と近づいている現実だ。
    果たして私たちは「今だけ金だけ自分だけ」のこの強欲ゲームから抜け出すことができるのか?

    20万部超のベストセラー『日本が売られる』から3年。
    気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な取材と膨大な資料をもとに暴く、「日本デジタル化計画」の恐るべき裏側!
  • 万国の労働者よ、駄々をこねろ!

    コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。
    社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か?
    気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!
  • ビル・ゲイツも絶賛の著者が、数字で明かす71の真実

    「少子化の未来はどうなる?」「中国はどこまで成長するのか?」「食品ロスのとんでもない量」……。数字で比較すれば、世界のリアルな姿が見えてくる。《人々》《国々》《食》《環境》《エネルギー》《移動》《機械》の7ジャンルから、71のトピックを厳選。この一冊で世界の現状と全体像がつかめる、新しい教養書!


    〈目次〉
    第1章 世界の人々――暮らしはどう変化して、どこに向かうのか?
    第2章 世界の国々――グローバル時代における力関係を読み解く
    第3章 食――身体にも地球にもやさしい「食べ方」とは  
    第4章 環境――賢い選択をするために、知っておくべきこと
    第5章 エネルギー――燃料と電気をめぐる不都合な真実
    第6章 移動――この200年での驚異の進化とこれからの課題
    第7章 機械――現代世界の基礎をつくった発明品とは
  • 唾棄すべき軍国主義なのか? それとも誰もが持つべき愛郷心なのか?

    かつて「21世紀には滅んでいる」といわれたナショナリズム。ところが世界はいまも、自国ファーストや排外主義にまみれている--。今年の元旦に放送され、話題となった特別番組「100分deナショナリズム」。4人の論客がナショナリズムを読み解くための入り口となる名著を持ち寄って議論した。大澤真幸氏が『想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン)を、中島岳志氏が『昭和維新試論』(橋川文三)を、島田雅彦氏が『君主論』(マキャベリ)を、ヤマザキマリ氏が『方舟さくら丸』(安部公房)を。この番組をベースに追加取材をして編んだ本書は、これら4つの作品を通して「国民・国家」とリアルな「わたし」との関係を考えてゆく。
  • 499(税込)
    著:
    中島岳志
    レーベル: ――
    出版社: NHK出版

    もっとも分かりやすい、著者初「政治」の入門書!

    学校で教わって以来、学ぶ機会がない「政治」。大人でさえ、意外とその成り立ちや仕組みをほとんんど知らない。しかし、分かり合えない他者と対話し、互いの意見を認め合いながら合意形成をしていく政治という行為は、実は私たちも日常でおこなっている。本書では、難解だと決めつけがちで縁遠く感じる「政治」の歴史・概念・仕組みが2時間で理解できる。政治の基本概念は、どのように私たちの生活に直結しているのか。自分なりに政治の「よしあし」を見極めるポイントはどこにあるのか。「右派と左派」「民主主義」から「税金と政策」まで。思わず子供にも教えたくなる、政治と自分の「つながり」を再発見するための教養講義。
  • 民主主義の原型を構想したルソーの思想。その本質を知り、私たちの社会を問い直す!

    「社会契約」とは? 「自由」の本当の意味とは? 民主主義の理念の起源とは? 現代社会の根源的課題を考えるうえで必読の名著『社会契約論』。ルソーの生きた時代、彼の思想、その人となり、生涯なども解説しながら、難解な本書を平易にときほぐす特別授業が、自由学園の生徒たちとのオンライン講義と対話で実現! ルソーの『社会契約論』は「哲学とは社会を考えるうえで、こんなに役立つのだ」という最高の実例だ。本書を読み進めながら、「よい社会の本質」にたどり着くための思考法を伝授する。


    第1講 ルソーの読み方 その人生と思想
    第2講 社会契約論の核心
    第3講 「よい社会」の根拠は「一般意志」にあり
    第4講 若者たちと考える『社会契約論』の可能性
  • 891(税込)
    著:
    本村凌二
    レーベル: NHK出版新書
    出版社: NHK出版

    独裁者が消えないのは、なぜだ?

    なぜプラトンは「独裁」を理想の政治形態と考えたのか? 独裁者の台頭を防いだ古代ローマの知恵とは? 革命家ロベスピエールはなぜ独裁者と化したのか? 古代ローマ史の泰斗が2500年規模の世界史を大胆に整理し、「独裁」を切り口に語りなおす類例なき一冊。悪政に抗う知恵は歴史に学べ!
  • 「閉じている」という印象が強い自閉症。その内側の世界を、最新の脳画像解析と、当事者の生の声から解き明かす。情報のインプットが多すぎて、アウトプットがうまくいかない独自の感覚とは? 世界的に著名な自閉症者としての視点と、科学者ならではの分析力が見事に融合したサイエンス・ノンフィクション。
  • 日本の敗戦から75年が経過した。今でも世界3位という経済大国の地位に到達した誇るべき社会にはしかし、一種の停滞感と閉塞感、いわばあきらめのムードが、特に若者の間で漂う。本当に、いま、「この道しかない」のか? 日本は本当に「変わらない、変われない」と、運命論的に捉えてしまっていていいのか? こうした態度に対し、留学生たちから疑問の声が著者へ寄せられるようになって久しい。
    一方で優秀な研究者は、実証できること、論文を書けることを重視した研究に走らざるを得ない状況もあり、とくにそうした傾向の強い政治・社会哲学領域では、せいぜい遡っても1970年代のロールズまで、それ以前は知らない、という歴史感覚の稀薄さが散見される。研究者ですらこうである以上、一般の人々にとって歴史への意識は乏しく、せいぜい30年前にどんな議論があり、その時代はどう捉えられていたかも、想像すらできないのが実情である。
    さらに、「戦後体制の清算」が叫ばれるようになり、戦後継承されてきた制度や価値が、「時代に合わない」という言葉を基準として捨て去られようとし、憲法や平和主義すら少しずつ変わり続ける状況にあること。
    本書はこうした状況に対して、「現代が必ず過去の時代より優れているわけではない」こと、「過去の議論の蓄積はたやすく忘却されてしまい、そのため無益な議論の繰り返しが起きがちである」ことなどを警告する。そして浅薄な「時代」理解を避け、「現代とは、過去を踏まえてどのような時代となっているのか」ということを正確に理解するために、戦後の「社会科学」が、各々の時代をどのように理解してきたのかを大局的な視点から概括して、戦後の一流の知識人たちの思考のあとをたどる。なお社会科学とは、経済学、政治学、法学、社会学などの社会を対象とする諸学問の総称だが、著者にとってそれは、「個別の社会領域を超えて時代のあり方を学問的に踏まえつつ社会にヴィジョンを与えるような知的営み」である。
    具体的には、戦後から現在までを次の4つの時代に区切って思想史を描きなおす。
     1 欧米の近代民主主義などの思想を学び直すことが日本の再出発にとって不可欠とされた戦後期
     2 高度経済成長のなかで到来した大衆社会化を、欧米と同時代的な現象ととらえるようになった1950―60年代
     3 世界同時的に「奇妙な革命」が起きた1960―70年代
     4 保守化と新自由主義化のその後、現代まで
     これらの各期に、立場を問わず、論者たちが共有していた「現代とはどのような時代か」という問題意識を的確にまとめて記述していくことで、今の私たちにとっての「現代」が、上記4つの時代に起きた「社会の変化」の複層によって出来上がっていることを示す。「現代とはどのような時代か」を正確に理解したうえで、運命論から逃れ、可能な未来を切りひらいていくための、きわめて公平かつ分かりやすい「社会科学」入門書である。
  • NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している「日本人の意識」調査。本書はその第10回(2018年)の結果をもとに出版するものです。「生活の目標」や「人間関係」といった基本的な価値観から、「家庭」や「仕事」に対する考え方、「政治活動」や「ナショナリズム」など、様々な領域の質問要項を設定し、それを45年にわたってほぼ同じ方法で継続的に調査・蓄積してきたデータの分析は、社会学の研究者たちからも高い信頼を得ています。日本人の意識はどう変わったのか? そして、何が変わっていないのか? 時代状況や世代交代による意識の変化を明らかにしながら、日本人の「いま」と「これから」を読み解いていきます。
  • 米トランプ政権の岩盤支持層「キリスト教福音派」の取材を先取りし、「中東ドローン戦争」を予見した駐エルサレムNHK特派員による深層リポート。ハイテク立国イスラエルと激変する中東情勢を、「イノベーション」「アメリカのキリスト教福音派」「シェール革命」など、複数のキーワードから多角的に読み解いていく。長期取材によって〈見えにくい国イスラエル〉の実像を浮き彫りにし、中東のみならずアメリカ、湾岸諸国、そして世界のゆくえを占う渾身のルポルタージュ。国際社会で活躍するビジネスパーソン必読の書。
  • 離脱した英国、極右と戦うドイツ、そして極右政党が台頭するフランス、オランダ、イタリア……。2020年、欧州にいま激震が走っている。現体制の破壊を目指すポピュリズム革命という病が、所得格差の拡大やグローバル化、移民・難民の増加、重厚長大産業の衰退、伝統的な政党に対する市民の不満を「栄養」として、各地で増殖しているのだ。それは、かつての共産主義と同等、いやそれ以上の脅威ともいわれる。在独30年のジャーナリストが、欧州情勢の最前線をリポートし、その深層を読み解く。
  • ニュートンが大科学者たり得たのはなぜ? どうしてフランス革命時に諸科学が勃興した? 量子力学は歴史の偶然で生まれた? 国家の野心と研究者の探求が重なるところに、歴史の転機は訪れる。近現代史を陰で動かした諸科学の営みとそのダイナミズムを、文理の壁を超えてやさしく語る、あたらしい科学史入門。

    第1章 イギリス王政復古と「学会」創設
        ──ニュートンはなぜ大科学者たり得たか
    第2章 フランス革命と化学革命
        ──なぜ諸科学は動乱期に基礎づけられたか
    第3章 普仏戦争と「量子仮説」
        ──量子力学は製鉄業から生まれた?
    第4章 世界大戦と核物理学
        ──真理の探究はいかに歴史に巻き込まれたか
    第5章 変貌する現代科学
        ──巨大科学は国家を超える
  • 魚は、もはや今までの魚ではない

    「便利」の代名詞、プラスチックはリサイクルもされず、膨大な量が海へと流れ着く。レジ袋を詰まらせて死ぬ海鳥、魚網を飲み込んで餓死するクジラ、プランクトンと間違ってプラスチック粒子を食べる魚。環境ホルモンを溶出するプラスチックを、海洋生物が食べていることの意味とは? 北太平洋ごみベルトを発見した海洋環境調査研究者が、徹底解明!
  • 「勤勉は美徳」ではない。人類は農耕を開始する前の20万年間、今よりずっと少ない労働時間で、ずっと豊かな暮らしを送っていた。はたして私たちの「労働」「豊かさ」に対する考え方は正しいのか? 気鋭の人類学者が、現代文明の“常識”を根底から問い直す意欲作。
  • 源頼朝はなぜ征夷大将軍を返上したのか? 足利尊氏が北朝を擁立した真の理由は? 倒幕後も徳川慶喜が生き残ったのはなぜ? 日本社会を動かしてきたのは、「地位より家」という大原則だった。人気歴史研究者が摂関政治から明治維新までを、「世襲」という視点からすっきり解説。歴史の大きな流れと、その過程でつくられた社会の構造を明らかにする!
  • 長期・高年齢ひきこもり──「8050問題」に大きな注目が集まるいま、長く社会的孤立を研究してきた専門家が、全国規模の調査・リポートをもとに問題の本質を明らかにする。同時に、親子共倒れから脱する具体的方策を提言する。

    第一章 終わらない子育て
    第二章 ひろがる社会的孤立と8050問題
    第三章 ひきこもり支援の糸口
    第四章 限界家族をどう救うか
  • 「内閣の役割は?」「税金は安ければいいの?」中学生のそんな素朴な疑問に、答えられますか? 中学・公民で「問題意識」を高める頭をつくる、アクティブ・ラーニングを知らないビジネス・パーソン、必見の書。

    ★「NHK Eテレで学びなおす」シリーズ創刊!
    受動的学習しかしていない世代に、現代の能動的学習のポイントを示す、大人のためのアクティブ・ラーニング本。
  • 救急車の現場到着時間が年々延び続けるなかで、搬送される高齢者は増え、医師不足は避けられない──。それでもこの国の救急医療を維持していくために、いったい何が必要なのか? 都心の大病院から離島唯一の病院までを駆け巡ったジャーナリストが、私たちの安心・安全が崩壊していく実態を生々しくレポート。救急医たちの偽らざる本音に、救急医療再生のヒントを探る。
  • 習近平体制下で、人々が政府・大企業へと個人情報・行動記録を自ら提供するなど、AI・アルゴリズムを用いた統治が進む「幸福な監視国家」への道をひた走っているかに見える中国。
    セサミ・クレジットから新疆ウイグル問題まで、果たしていま何が起きているのか!?
    気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「ブラックホールは最後どうなる?」「なんでパンツをはかなきゃいけないの?」「いちばん強い恐竜は?」「お父さんのおならはなぜくさい?」──子どもならではの疑問の数々を、NHKラジオの人気番組『子ども科学電話相談』からピックアップ。科学の最先端を知る回答者たちは、果たしてどう答えたのか!?
  • 今、世界的に注目を集めているプラスチックごみ問題。じつは環境だけでなく、私たちの健康にも知らぬ間に害を及ぼしている。使用中に漏れ出す化学物質の作用とは? 使い続けても大丈夫? その危険性の徹底解説から、代替品を使った暮らし方のヒントまで網羅した“プラスチック・フリー”入門ガイド。簡単な6つのステップで、今すぐ8割減らせる!
  • 歪みはどこから来たか
    なぜ中国では党幹部や政府役人の汚職がやまないのか? なぜ共産主義国にもかかわらず、貧富の差が拡大するのか? 超大国を蝕み続ける「病理」の淵源に、実力派歴史家が迫る。エリート/非エリートの金・コネ・権力をめぐる相剋の二千年を一望し、独裁の度合いを強める中国共産党、および現代中国の実相を大胆かつ明快に読み解いた一冊。

    はじめに中国共産党から考える
    I 格差士と庶はいかに分かれたか
    II 権力群雄割拠から唐宋変革へ
    III 腐敗歪みはどこから来たのか
    IV 改革雍正帝と養廉銀
    V 根源中国革命とは何だったか
      むすびに現代中国を展望する
  • 「人の流れ」がわかれば、世界史が驚くほどよくわかる! 文明の興亡は、人類・民族の大移動がきっかけだった? 大航海時代・産業革命期を制した真の勝者は? ヨーロッパをはじめとする先進国が、難民を排除できないのはなぜ? いま、世界中で議論の的となっている「移民」をキーワードに、経済史研究の俊英が世界史をすっきり明快に読み解く一冊。

    第1部 人類・民族の「大移動」とは何だったか
    第2部 世界の「交易」はいかに結びついたか
    第3部 ヨーロッパ繁栄は「移民」がもたらしたか
  • 他者とうまくコミュニケーションできない自閉症当事者は、本当に「かわいそうな存在」なのか? 仮想世界でDJとして活躍するアメリカ人男性、マンガを描くことで自己理解を深める日本人女性など、世界の「見え方・感じ方」が異なる四人の自閉症当事者を訪ね、「症状」という視点からは理解できない、驚きの知性を明らかにする。ニューヨーク在住の社会学者による、瞠目の書!

    第1章 仮想世界で輝く才能──ラレさんの場合
    第2章 創造性の秘密をさぐる──ラレさんの場合
    第3章 自閉症こそが私の個性──コラさんの場合
    第4章 マンガを描くことで深める自己理解──葉山爽子さんの場合
    第5章 「うわわオバケ」が開いた世界──高橋紗都さんの場合
    第6章 インテリジェンスの多様性を求めて
  • 累計13万部超のシリーズが6年ぶりにリニューアル。新執筆陣により内容を刷新する。スマホ普及で根底から変容するメディア情況を、データ分析と明快な歴史記述によって的確に捉え、ネットメディアやソーシャルメディアの進化と関連させながら未来を展望する。メディア関連の志望学生・関係者必携!
  • 米中貿易戦争は序章に過ぎない──。北朝鮮、技術覇権、南シナ海をめぐる強硬な外交によって激しく衝突している両国。「新冷戦」とも言われる、この対立の背景に何があるのか?2021年に中国共産党100年を控えた「アジア新皇帝」習近平の壮大な野望とは!?日本有数の中国通ジャーナリストが、「習近平外交の全容」を長期取材に基づき読み解く!
  • リップマン『世論』、サイード『イスラム報道』、山本七平『「空気」の研究』、オーウェル『一九八四年』の4作品をとりあげ、「偏見」や「思い込み」「ステレオタイプ」の存在に光を当てるとともに、いま私たちがとるべきメディアへの態度について考える。

    はじめに メディアの「限界」と「可能性」に迫る
    第1章 リップマン『世論』 堤 未果──プロパガンダの源流
    第2章 サイード『イスラム報道』 中島岳志──ステレオタイプからの脱却
    第3章 山本七平『「空気」の研究』 大澤真幸──「忖度」の温床
    第4章 オーウェル『一九八四年』 高橋源一郎──リアルな「未来」
  • 2019年4月30日、「平成」の三十年間が終わりを告げる。「私たちは今どんな時代に生きていて、これからどんな時代を生き抜こうとしているのか」。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授四人が、「宗教と社会」をキーワードに、激動の平成時代を総括する。
  • 親が育てられない子どもを保護する場所として、一民間病院によって2007年に開設された赤ちゃんポスト。「不倫相手の子どもだから」「留学の支障になるから」といった倫理観・責任感の欠如ともいえる預け入れがある一方で、出産や子育てに問題を抱え、追い詰められた母親たちを救ってきた。なぜ育児放棄、児童遺棄はなくならないのか。ポストという存在を通し、現代の日本が抱える複数の課題を浮き彫りにしていく。
  • 社会学はいったい、どんな学問なのか? 人間や社会をどのように眺めるのか? 近代の反省的な自意識とともに社会学は誕生したという見立てのもと、ウェーバー、デュルケムらの考察や、他の近代社会科学との比較を通して、その根本的な問題意識を探る。ダイナミックに変容する現代社会における、社会学の新たな可能性をも提示する、初学者必読の究極の教科書。

    I 社会学の理論はどのようなものか
    第1講 理論はなぜ必要か──共通理論なき社会学
    第2講 「モデル」とは何か──合理的主体モデルの考察
    第3講 方法論的全体主義というアプローチ
    第4講 社会学は何を対象にするか──「形式」への着目

    II 社会学はいかに成立したのか──近代の自己意識の再検討
    第5講 社会学前史(1)──近代社会科学の誕生
    第6講 社会学前史(2)──進化論と比較文明史のインパクト
    第7講 モダニズムの精神──前衛芸術は何を変えたか
    第8講 学問におけるモダニズム
    第9講 デュルケムによる近代の反省──意味の喪失への眼差し
    第10講 ウェーバーとマルクス主義

    III 〈多元化する時代〉と社会学
    第11講 危機についての学問
    第12講 二〇世紀後半以降の理論社会学──パーソンズ・フーコー・構築主義
    最終講 社会学の可能性──格差・差別・ナショナリズム
  • 2017年に入り、ミサイル発射と核実験を立て続けに行う北朝鮮。金正恩は本気で戦争を行うつもりなのか? 北朝鮮研究の第一人者が危機の要因を明らかにし、今後の見通しと問題解決へのシナリオを示す。

    アメリカが北朝鮮を読み違えた3つの要因
     1.政治体制の強さ
     2.技術力の高さ
     3.プライドの高さ
    ─それがいまの危機的状況を生んだ。

    第一章 世界は暴走を止められるか
    第二章 なぜ独裁体制を続けられるのか
    第三章 なぜ核・ミサイルに固執するのか
    第四章 なぜ国際社会を翻弄するのか
    第五章 日本は北朝鮮とどう向き合うべきか
  • なぜ進化論を否定するのか? なぜ「大きな政府」を嫌うのか? なぜポピュリズムに染まるのか? あからさまな軍事覇権主義の背景は? 歴史をさかのぼり、かの国に根づいた奇妙な宗教性のありかたを読み解き、トランプ現象やポピュリズム蔓延の背景に鋭く迫る。ニュース解説では決して見えてこない、大国アメリカの深層。これがリベラルアーツの神髄だ!
  • ビキニ環礁の水爆実験後、偽りの安全宣言を出し、被曝した島民たちを実験台として健康調査を続けてきたアメリカ政府。あれから半世紀、除染が完了したとされる島は本当に安全なのか。冷戦下のアメリカが推し進めた原発推進と表裏一体の「核戦略」を軸に、過酷な漂流生活を強いられた人々の惨状を綴り、フクシマの将来を見つめるノンフィクション。
  • 858(税込)
    著:
    池田利道
    レーベル: NHK出版新書
    出版社: NHK出版

    都心の圧勝はいつまで続くのか。コスパの良さが評価され始めた台東区・江東区や、伸び代の大きさを武器に巻き返しを狙う足立区・北区など、ここにきてこれまでの「序列」が大きく変わりつつある。ベストセラー『23区格差』の著者が、最新のデータから格差逆転の予兆を鮮やかに読み解いた力作。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    台所用品、住まいの品、衣類、そして家族のモノ──働く母であり人気ブロガーの著者が紹介する「これだけは必要」なモノたち。夫と男の子3人と共に、シンプルかつ快適に暮らす極意とは。ミニマリストが「残したモノ」たちには、家をすっきりさせるための数々のヒントがあった!(オール2色)

    [内容]
    はじめに 我が家はこれだけで暮らしています
    ◆1章 台所用品
    ◆2章 住用品
    ◆3章 衣類
    ◆4章 家族のもの
    ◆5章 その他
    尾崎家の全持ちものリスト
    おわりに 「これだけあれば十分」で、暮らしはもっと自由になる
  • マネー、情報、資源を吸い寄せるために、一本の矢のように世界を貫くネットワーク、その呼び名は「ユニオンジャックの矢」。このネットワークを駆使した英国流の世界戦略が分かれば、日本の進むべき道も明らかになる。グローバル経済の潮目を読み続けてきた知の巨匠が、経験知(ミクロ)と世界史(マクロ)双方の視点から、英国と世界、そして日本とのつながりを立体化。経済の表層だけを見ても分からない、真の成長戦略を見通す。
    ※ユニオンジャックの矢……ロンドンを基点に、ドバイ、ベンガルール、シンガポール、シドニーへと伸びる一筋の直線を、英国のネットワーク力の象徴として表現したもの。
  • 弱い立場にある人を意図的に傷つける人々がいる。彼らは行き過ぎた“正義”を振りかざして暴走し、後悔も反省もしない。攻撃の矛先は店員、透析患者、生活保護受給者、そして障害者にも及んだ。なぜこうなるのか? 鋭い洞察と確かな分析眼で定評ある精神科医が、現代社会を象徴する「怒り」「コスパ」「“普通”からの脱落」に着目し、ゆがんだ“正義”が流行る理由を解き明かす!
  • シリア攻撃、北朝鮮牽制の空母派遣など、予想不可能の一手を繰り出し世界を驚かせ続けるトランプ大統領。いまホワイトハウスで何が起こっているのか? 「自国第一主義」の波は、アメリカのみならず、ヨーロッパ、世界を席巻するのか? 日米関係、米中関係は? 世界は分断の時代、戦争の時代へと向かうのか? 政権100日徹底取材から見えてきた“トランプ時代”のゆくえ。

    ・シリア爆撃、IS攻撃、空母派遣、トランプの真の狙いは?
    ・ロシアゲート疑惑、メディアとの激しい対立はどうなる?
    ・ウォール街との蜜月にトランプ支持者も批判?
    ・フランス大統領選、マクロン勝利の理由は?
    ・高まる反移民・反EUの声、ドイツはふんばれるのか?
  • 近い将来、日本の都市を襲うおそれのある、巨大な台風・地震・津波――。数十万~百万単位の人間が一挙に「大避難」せざるをえない状況下で、一体どのような行動を取るべきか? これまで数多くの大型災害番組を手掛けてきたNHKのチームが、徹底取材と、緻密なシミュレーションに基づき、巨大災害から「命をつなぐシナリオ」を提示する。
  • 日本とフランスは先進国の中でも、左右のイデオロギー対立が極めて長く続いたという共通性を持つ。また共に強固な「官僚国家」であり、エリート主導によって経済成長を達成した点も同じだ。本書は、両国の政治過程とイデオロギー対立の変遷をパラレルに追いながら、グローバリズムの隆盛と左派の没落、エリート主義と大衆主義の相克といった戦後の政治潮流を考察する。二つの「官僚国家」の70年の軌跡から民主制の未来を見据える試み。
  • トランプ政権と民主主義のゆくえは? EUの将来は? 世界経済は今後どう変わるのか? シンギュラリティとはそもそも何か? 国際情勢、AIと人間、気候問題、都市とライフスタイルの未来像……。データとファクト重視、冷徹な現状分析を旨とする大御所たちに、「都市を変えるアイディア」を実践している若き知性を加えた計5人にズバリ斬り込み、今いちばん知りたいことに明確なビジョンを示す大興奮の一冊。

    1 トランプ政権と民主主義のゆくえ ─ノーム・チョムスキー
    2 シンギュラリティは本当に近いのか? ─レイ・カーツワイル
    3 グローバリゼーションと世界経済のゆくえ ─マーティン・ウルフ
    4 都市とライフスタイルのゆくえ ─ビャルケ・インゲルス
    5 気候変動モデル懐疑論 ─フリーマン・ダイソン
  • ウォール街占拠から脱原発デモまで
    目指すべきものは何か?

    2010年代初頭、「アラブの春」に始まる直接抗議運動が世界中に広がった。専制的な政府、強欲な金融業界、民意を無視する政治に対して立ち上がり、支配体制を揺さぶった人びとこそ「マルチチュード」である。かれらが見せた新しいヴィジョンとは何か? 代議制の機能不全はどう克服されるのか? 〈帝国〉論で絶対的民主主義を説いた論者が、満を持して放つ具体的提言の書。
  • “堪忍してくれってことでやったんです”――
    戦場の法務官、43年後の独白

    罪を犯した兵士を裁くために設けられた旧日本軍の「軍法会議」。太平洋戦争末期、ここで大量の兵士が「不当」に処刑された。戦地で、何が起こっていたのか。これまで秘密のヴェールに包まれていたその実態が、元「法務官」が生前に残した証言テープ、新資料等から明らかになった。未公開資料と遺族・軍関係者への徹底取材から、軍法会議の詳細と法務官・遺族たちの戦後を描き出した力作。

    ■目次
    第1章 資料発見の衝撃
    第2章 二人の法務官
    第3章 法務官・馬塲東作が見た戦場
    第4章 終わらない遺族の苦しみ
    第5章 法務官たちの戦後
    解説 軍法会議にみる戦争と法
  • 変わり続ける自民党の実像

    政権を奪還し、憲法の改正や解釈見直しへと向かう自民党。
    激しい派閥抗争や利益誘導政治といった自民党らしさは、もはや過去のものになりつつある。
    いかにリベラル派は衰退し、右派が主導権を握ったのか。
    なぜ多元性が失われ、一枚岩化が進んだのか。
    自主憲法の制定、小選挙区制の導入、総裁選挙の改革など、理念と組織をめぐる路線対立を結党までさかのぼり、資料の緻密な読み込みに基づいてダイナミックに描き出す。
    現在に至る戦後日本政治に新たなイメージを与える力作。

    ■目次
    はじめに
    第一章 党近代化と小選挙区制導入の試み
    [一 岸信介と小選挙区法案の挫折/二 三木武夫と党近代化の失敗/三 田中角栄と小選挙区制の再挫折]
    第二章 総裁予備選挙の実現と日本型多元主義
    [一 三木・福田と総裁予備選挙の導入/二 香山健一と日本型多元主義の台頭/三 大平・中曽根と日本型多元主義の隆盛]
    第三章 政治改革と自社さ政権
    [一 小選挙区制の再浮上と小沢一郎/二 政治改革の実現と日本型多元主義の敗北/三 自社さ政権とリベラル派の優位]
    第四章 二大政党化と自民党の右傾化
    [一 リベラル派の凋落と「加藤の乱」/二 小泉純一郎と新自由主義的改革/三 安倍晋三と右傾化の進展]
    おわりに

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