セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
コアミックス作品コイン50%還元
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『社会、文藝春秋(実用、新書)』の電子書籍一覧

181 ~238件目/全238件

  • 教科書が教えない「二つの世界大戦の真実」!

    「歴史修正主義」とは戦前の日独を全面肯定する歴史観のことではありません。米英の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか。それを真摯に探る歴史観のことです。

    「公式の歴史」ではベルサイユ体制と国際連盟体制を破壊した枢軸国(日独伊)の他国への侵略が第二次大戦の原因と説明されますが、実は英米参戦の「必要」や「理由」は後からでっち上げられました。
    ヒトラーによるユダヤ人抹殺は絶対に許されませんが、ナチスのユダヤ人差別が戦争の原因ではありません。
    ベルサイユ体制の不条理、チェンバレンの愚策(ポーランドの独立保障)、ポーランドの頑なな対独外交こそ、大戦の真の原因でした。

    「ヒトラーはどん底のドイツ経済を立て直した」
    「オーストリア国民はドイツへの併合を熱烈に歓迎した」
    「借金に追われていたチャーチルにとって、ナチス台頭は絶好のチャンスとなった」
    などと、本当のことを言ってしまうと、連合国が作り上げた戦後体制の正当性が崩れてしまうのです。

    二つの世界大戦は必要のない戦争だった。とくに第二次大戦はチャーチルとルーズベルトがいなければ起らなかった――。
    本書は二つの世界大戦の真実に迫ります。

    ●目次●
    第一章 第一次世界大戦の真実
    第二章 第一次世界大戦後の歴史解釈に勝利した歴史修正主義
    第三章 ドイツ再建とアメリカ国際法務事務所の台頭
    第四章 ルーズベルト政権の誕生と対ソ宥和外交の始まり
    第五章 イギリスの思惑とヒトラー
    第六章 ヒトラーの攻勢と、ルーズベルト、チェンバレン、そしてチャーチル
    第七章 ヒトラーのギャンブル
  • ◆トランプ後の世界に必読の一冊◆

    「恐ろしい本。人間が、単なる商品として取引される実態を克明に描く」
    解説:池上彰(ジャーナリスト・名城大学教授)

    ベストセラー『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』の著者が、
    次なるテーマに選んだのは「人質ビジネス」。
    交渉人、誘拐専門の警備会社、囚われた人質、難民らに取材を重ね、
    「テロリズムの経済」を明らかにする!

    ・一番金払いが良いのはイタリア政府。
    それゆえここ15年ほどの間に大量のイタリア人が誘拐されている

    ・助けたければ誘拐直後の48時間以内に交渉せよ

    ・武力による救出の3回に1回は失敗に終わり、人質または救出部隊に死者が出る

    ・10年前、200万ドル払えばイラクで人質は解放された。
    今日ではシリアでの誘拐で1000万ドル以上支払う

    ・誘拐された外国人は出身国によって、助かる人質と助からない人質に分けられる

    ・誘拐組織は難民たちの密入国斡旋に手を拡げ、
    毎週数万人をヨーロッパの海岸に運び、毎月一億ドル近い利益を上げている
  • 日本企業がおこなっている新卒一括採用は悪なのか?  この一冊ですべてが分かる。

    「お祈りメール」という言葉をご存知ですか。就職活動生に対して企業が不採用を告げるとき、
    メールの末尾に、「今後のご活躍を“お祈り”しております」と、慇懃な定型文を付けること
    から付いた、不採用通知の“愛称”です。
    なかには何百回も“お祈り”されてしまい、人格を傷つけられたと思ってしまう学生も。

    そもそも、「新卒一括採用」というのは世界では珍しい形態です。
    なぜこの仕組みは成立したのか? 企業はなぜ日本型雇用に拘るのか? 
    欧米のようにサービス残業の無いジョブ型社会にすれば良いんじゃないか?
     ――色々な声が聞こえます。果たして問題の核心とはなんなのでしょうか。
    本書では歴史を振り返り、データをみて、海外と比較をした上で「採用問題」を解き明かします。

    著者はドラマにもなったマンガ、三田紀房「エンゼルバンク ドラゴン桜外伝」に登場する
    「雇用のカリスマ・海老沢康生」のモデル、海老原嗣生氏。
    本作では新卒採用に焦点を絞って分析し、ついには大学改革まで視野を広げた決定版!
    豊富な図版と平易な語り口で、難しいテーマが、この一冊でマル分かりです。
  • 上座はどこ? 会議や接待のときに迷うビジネスパーソン必読!

    「プロトコール」とは国際儀礼のこと。人と人との間で守るべきエチケットや
    マナーがあるように、国家間で守るべきエチケットのことを指す。
    儀典官室に十年あまり在籍し、国賓・公賓の接遇や昭和天皇の大喪の礼、
    今上天皇の即位の礼を裏方で支えた外務省きってのプロフェッショナルが
    思い出と共に綴る、プロトコール入門書。

    チャールズ皇太子とダイアナ妃、歴代アメリカ大統領、中国要人など
    数々のセレブリティ訪日の舞台裏を描きつつ、国家としての「おもてなし」が
    どのように行われるのか、一般人の知りえない世界を紹介。

    また、外国人に恥ずかしくない招待状の書き方、パーティや会議、
    レストランでの席次の決め方、車にお客様を乗せるときのマナー、
    パーティのメニューの決め方や知っておきたいドレスコードなど、
    グローバルに通用するマナーの教科書。

    前著『国際儀礼の基礎知識』を外務省出身の佐藤優氏が「ビジネスパーソンの
    必読書」と絶賛し、話題を呼んだ。
  • ◆初めて明かされる国盗り物語の全貌◆

    これまで数々のスクープで世界中に衝撃を与えつづけてきたワシントン・ポスト紙が、
    3か月にわたって20人以上の記者を投入し、
    これまで1度も選挙の洗礼を受けていないトランプの全人生を徹底取材!

    発売直後、英ガーディアン紙をはじめ、欧米の各紙が一斉に取り上げる一方、
    トランプ氏本人は本書について「Don’t buy, boring!(買うな、退屈な本だ!)」と、
    自身のTwitterで不買運動を呼びかけた。

    ・マンション群に黒人を入居させなかったとして「人種差別罪」で訴追されている。
    ・マライア・キャリーやダイアナ妃と「やりたい」「自分ならやれた」とラジオで公言。
    ・3度目の結婚の際にヒラリー・クリントンを招待、ヒラリーは最前列で出席。
    ・1999年から2012年まで7回、党籍を変える。民主党、共和党、改革党。
    ・トランプは100億ドル以上の純資産を持つと主張するが、実際には10分の1以下。

    ――など、数々の知られざる事実が明らかになる!
  • 『新・戦争論』『大世界史』に続く人気シリーズ第3弾!
    今回のテーマはリーダー論。
    「優れたリーダーが出にくくなった現代だからこそ、私たちは
    新たなリーダーの到来を待ち望んでしまう」(池上 彰)

    【おもな目次】
    ●第1章 リーダー不在の時代--新自由主義とポピュリズム●
    リーダー論が成り立たない時代/エリートの責任放棄/左右に共通するエリートのナルシズム など
    ●第2章 独裁者たちのリーダー論--プーチン・エルドアン・金正恩●
    リーダーに対する国民感情/国家に不可欠な暴力装置/北朝鮮のリーダー論 など
    ●第3章 トランプを生み出したもの--米国大統領選1●
    ドナルド・トランプと橋下徹/トランプの共和党乗っ取り作戦/民衆の破壊願望に乗るリーダー など
    ●第4章 エリートVS大衆--米国大統領選2●
    トランプ大統領で日本はどうなる?/教育が格差をつくりだす など
    ●第5章 世界最古の民主主義国のポピュリズム--英国EU離脱●
    国民投票が招いた国家統合の危機/アイルランドのパスポートを求める英国人 など
    ●第6章 国家VS資本●
    パナマ文書の情報源はどこか?/税率の高い日本から逃亡するエリート など
    ●第7章 格差解消の経済学●
    1%の増税で「教育の無償化」は可能/タンス預金の非合理性/静かなる取り付け騒ぎ ほか
    ●第8章 核をめぐるリーダーの言葉と決断--核拡散の恐怖●
    オバマと被爆者の対面に思わず泣いてしまった/オバマ広島訪問に冷ややかだった沖縄 ほか
    ●第9章 リーダーはいかに育つか?●
    伊勢志摩サミットの内情/角栄ブームをどう見るか?/リーダーは段階を経てつくられる ほか
  • 「ママ、EUの大統領に会ってくるわ」
    四国香川に住む専業主婦が、一念発起してフランス語を学び、43歳で岡山大学の大学院に入学。三人の子どもの子育てが終わるやいなや、大ブレークしてしまった。フランス人に美味しい讃岐うどんを食べさせたい一心で、パリで毎年開かれる日本おたくの祭典「ジャパンエキスポ」に出展。「四国夢中人」というNPO(実情はたったひとり)を立ち上げ、手作りのインバウンド事業に乗り出す。
    ジャパンエキスポに毎年出展しつつ、四国にフランス人ブロガーを呼び、日本で一番外国人旅行客の少ない四国の魅力を発信してもらうツアーを企画。しかも、ほとんどタダで。そんな母の行動力を長女がブログに書いたところ、それがSNSでどんどん広がり、「ほぼ日刊イトイ新聞」の記者が来る。「ほぼ日」に掲載されたインタビュー「すごいお母さん、EUの大統領に会う」はあっというまにPVが上がり、栄えある「人気コンテンツ」ランキングの上位をキープし、大ブレーク!
    フランス人が歩き遍路に強い興味を抱くように、外国人は日本人の思いもつかないようなものに魅力を感じている。ひなびた地方都市が、それを発掘するにはどんなことが必要なのか。ヤル気と好奇心さえあれば誰にでもできる、地方創生のヒント満載!
    糸井重里氏が帯に記したコピー「勇気より、平気がすごい。」をモットーに、お母さんは今日も道なき道を行く。
  • 故・金正日(キムジョンイル)総書記の正男(キムジョムナム)の肉声を世界で初めてスクープした新聞記者による衝撃の記録!

    2001年に初めてその存在が報じられて以来、たびたびあらわれては、その言動やファッションがディープなインパクトを残してきた金正男。“自由人”として面白ライフを満喫する北朝鮮のプリンスに隠れファンが急増した。しかしここ数年は姿を現さず、異母弟の正恩(ジョンウン)が後継者となってからは動静がめったに表には出てこない。

    2004年9月25日、北京国際空港の1階ロビーで日朝協議に出席する北朝鮮代表の到着を待っていた著者は、金正男と思われる男性と遭遇し、声をかけます。後日、正男は著者をはじめ、そのとき渡された記者へメールを送信。このときから著者と正男の、あわせて150通にもおよぶメールの交換が始まった。その内容や、2回の面会など、正男の肉声が克明に記される。

    「三代世襲には反対」「父上には国家元首という点を離れて、厳しいながらも情が多かった記憶しかありません」「異腹の弟正恩の成長過程は知りません」などと率直に語る正男。ホテルのエレベーターでは日本語で「お先にどうぞ」と先を譲るなど、本書を読めば知的で冷静、ユーモアのセンスにあふれた彼の実像をあまさず伝えるのみならず、正男を温存する中国の意図を著者は鋭く洞察する。

    日朝関係を考える上で外すことのできない一冊。
  • 2016年5月27日、オバマ米大統領が、現職の米大統領として初めて、広島を訪問した。米国内ではずっと、「原爆の謝罪につながる」として避けられてきたヒロシマ訪問がなぜ可能になったのか。

    筆者は読売新聞のワシントン特派員として3年間アメリカに駐在したが、そのとき、アメリカ人が知っている日本の都市が、東京の次が広島であることに驚き、以来、ずっと広島と原爆に興味を抱いてきた。そして2011年、広島テレビの社長に就任したとき、ひとつの可能性に賭けてみようと思った。
    ――2016年のサミットは日本で開かれる。この年はオバマの最後の年でもある。そのとき、広島を訪問する可能性は、ある。

    筆者は地元メディア社長として、その人脈をフル稼働して、ヒロシマ訪問を動かしはじめた。広島市民の声をホワイトハウスに届けた「オバマへの手紙」をはじめ、日米両国でのロビー活動にいそしむなど、慎重に準備は進められた。そして――記憶に新しいオバマ訪問の舞台裏を、ダイナミックに描いたインサイドストーリー。

    ヒロシマの平和の心を世界へ。感動の秘話満載のルポルタージュ。
    オバマ広島演説(英文/日本語訳)を付録として掲載。
  • “最後のセーフティーネット”児童相談所は、なぜ虐待を見過ごして
    しまうのか?

    虐待された子どもの「最後のとりで」となるのが児童相談所です。
    必要とあらば親と引き離したり、一時保護所で預かったり、訪問や
    カウンセリングをして安全を確保する役所・・・のはずなのに、
    「児童相談所に何度も通報していたのに虐待死してしまった」
    という例が後を絶ちません。

    人手不足、専門家の不足といったハード面の限界は各メディアでも
    言われていますが、それは本質的な問題ではありません。

    本書で取り上げる問題の一例は――。
    ・心理的虐待、ネグレクトの相談終了の判断基準は「死ぬことはないから」
    ・虐待は手間と時間がかり責任を負いたくないので、学校、保育園などに
    押し付ける
    ・役所の中で児相は超不人気部署。お役所体質の問題が凝縮

    なぜ虐待が起きるのか、見過ごされるのか、どうしたらいいのか?
    著者は19年にわたり心理司として児相に勤め、2000人以上の家族と
    接してきたプロフェッショナル。15万部のベストセラー『教室の悪魔』を
    記したカウンセラーが、子どもたちの悲痛なか細い声を交えながら、
    満を持して問題のすべてを論じます。
  • 大ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』に続く第2弾!
    現代最高の知識人、トッドの最新見解を集めた“切れ味抜群”の時事論集。
    テロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズムなど
    テーマは多岐にわたるが、いずれも「グローバリズムの限界」という問題に
    つながっている。英国EU離脱、トランプ旋風も、サッチャー、レーガン以来の
    英米発祥のネオリベラリズムの歴史から、初めてその意味が見えてくる。

    本書は「最良のトッド入門」でもある。知的遍歴を存分に語る第3章「トッドの歴史の方法」は、他の著作では決して読めない話が満載。
    「トッドの予言」はいかにして可能なのか? その謎に迫る 日本オリジナル版。

    「一部を例外として本書に収録されたインタビューと講演はすべて日本で
    おこなわれました。その意味で、これは私が本当の意味で初めて日本で
    作った本なのです」(「日本の読者へ」より)

    【目次】
    日本の読者へ――新たな歴史的転換をどう見るか?
    1 なぜ英国はEU離脱を選んだのか?
    2 「グローバリゼーション・ファティーグ」と英国の「目覚め」
    3 トッドの歴史の方法――「予言」はいかにして可能なのか?
    4 人口学から見た2030年の世界――安定化する米・露と不安定化する欧・中
    5 中国の未来を「予言」する――幻想の大国を恐れるな
    6 パリ同時多発テロについて――世界の敵はイスラム恐怖症だ
    7 宗教的危機とヨーロッパの近代史――自己解説『シャルリとは誰か?』
  • 子どもの6人に1人が貧困という日本社会。放置すれば43兆円が失われ、政府負担も16兆円増!

     日本では衣食住に困るような絶対的貧困は少ない。しかしギリギリの生活で教育へお金をかけられない家庭の子どもは将来の選択肢がせばまり、大人になってから得られる所得が減るだろう。となると回りまわって国の税収は減少。彼らが職を失うことになれば、生活保護や失業保険といった形で支出は増大する。子どもの貧困は「かわいそう」などという感情的な問題だけではなく、私たち一人ひとりの生活を直撃する重大な社会問題なのだ。
     本書では、データ分析、国内外での取り組み事例紹介に加え、生活保護世帯、児童擁護施設、ひとり親家庭の当事者たちへインタビューを収録。

    【おもな目次】
    <第1章 子どもの貧困大国・日本>
    貧困は「連鎖」する/子どもの貧困問題は「ジブンゴト」
    <第2章 子どもの貧困がもたらす社会的損失>
    子どもの貧困は何をもたらすのか?/社会的損失を防ぐために何が必要か?/子どもの貧困が閉ざす日本の未来
    <第3章 当事者が語る「貧困の現場」>
    ケース1(女性・二十代・自立援助ホーム出身)/ケース2(男性・十代・ひとり親家庭)など
    <第4章 貧困から抜け出すために>
    貧困の連鎖の正体とは/「社会的相続」への注目/ライフサイクル論
    <第5章 貧困対策で子どもはどう変わるのか>
    子どもの貧困対策に効果はあるのか?/幼児教育は生涯にわたって大きなインパクトをもたらす
    <第6章 子どもの貧困問題解決に向けて>
    「子どもの貧困対策プロジェクト」始動/家でも学校でもない第三の居場所を目指して
  • 784(税込)
    著:
    真山仁
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    検察、宇宙、陰謀――真山仁の真骨頂!
    日本が誇る宇宙開発技術をアメリカに売り渡す「売国奴」は誰だ!?
    検察官・冨永と若き研究者・八反田遙。陰謀渦巻く骨太社会小説。

    テレビ東京系ドラマスペシャル
    『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(出演 玉木宏 仲代達矢ほか)原作。

    気鋭の特捜検事、冨永真一。
    宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。
    ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。
    そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。
    正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?
    雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!
    真山仁の超弩級謀略小説。
    解説・関口苑生
  • 面白過ぎる! 危険(ヤバ)過ぎる!

    米大統領選で共和党指名を確実としたドナルド・トランプ。日本であまり報じられなかった数々の発言を網羅し、その実像に迫る。

    【目次】
    第1章 トランプ・タワーで行った出馬宣言
    第2章 Make America Great Again
    第3章 日本は核兵器を持つだろう
    第4章 政府はビジネスのように
    第5章 女性差別主義者?
    第6章 トランプによるトランプ
    第7章 なぜトランプ旋風を止められなかったか
    第8章 トランプのスピーチ
  • 著者はかつて、当局にイスラム過激派と疑われたために職も婚約者も失ったと訴える、ムスリムの青年を取材したことがあった。クウェート難民としてロンドンで育ち、大学でITを学んだ礼儀正しい青年、ムハメド・エムワジは数年後、イスラム国の黒覆面の処刑人「ジハーディ・ジョン」となり、湯川遥菜さんや後藤健二さんらを斬首することになる。エムワジはなぜ、凶悪なテロリストになったのか。「ジョン」と会った唯一のジャーナリストによる決定的評伝。

    彼の足跡を辿ると、欧米社会で育ったムスリムの若者たちが偏見や差別にさらされ、将来に絶望する日々のなかで過激思想に染まっていく状況が見えてくる。テロ対策の名のもとにイスラム社会に行っている、抑圧や監視が若者たちの先鋭化につながり、ジハード戦士を生み出す土壌になっている、と著者は指摘する。ジハーディ・ジョンの替えは、いくらでもいるのだ。「クローズアップ現代」でキャスターを務めた、国谷裕子氏の渾身の解説も必読!

    【目次】
    序章 わたしは「ジョン」と会っていた
    第一章 クウェートから来た少年
    第二章 イスラム過激派のネットワーク
    第三章 MI5とアフリカの角
    第四章 素顔のエムワジ
    第五章 監視対象
    第六章 シリアへの道
    第七章 世界を震撼させた斬首
    第八章 テロリストの逆流
    最終章 「ゼロ・トレランス」の罠
    解説 『ジハーディ・ジョンの生涯』を読み、後藤健二さんを想う (国谷裕子)
  • 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった“ヤング・ソルジャー”──自らを山猿(マンキー)と称し、欧米流の経営手腕を発揮した高齢のビジネスマンは、誰もが敬遠した不遇のポストにあえて飛び込む。問題の山積する国鉄の改革を通し、明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生を、著者は克明な取材と温かな視線で描いた。ベストセラー作品を電子書籍化。
  • 495(税込)
    著:
    東峰夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    戦後の日本から取残され病める部分を集約して担わされたオキナワ。無垢な少年の眼が捉えたオキナワの現実。表題作は、広く話題を呼んだ第六十六回芥川賞受賞作品である。併録作品の「島でのさようなら」は集団就職の船に乗る少年の苦い胸のうちを切実に描き、「ちゅらかあぎ」は、住み込み工員、浮浪者、日雇いなどなど、転々と居場所を変え、都市の底辺をさまようオキナワ出身の少年の、孤独と憧憬を緻密に綴る。これは著者初めての書き下し作品である。
  • 格差社会と言われる前から、低く深いところで「見えない貧困」は渦巻いていた。生活保護の第一線に立つのは、地方自治体のケースワーカーだ。政府からは予算を削られ、マスコミには不正受給/不適切な対応と叩かれる狭間で、彼らは貧困層とじかに向き合ってきた。都内のK福祉事務所、札幌の母親餓死事件の真相、炭坑閉山から親子代々の受給も目立つ福岡・田川のケース。矛盾を抱えながら、必死に制度を機能させてきたケースワーカーの生々しい現場を紹介する。
  • 560(税込)
    著:
    角田光代
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました…」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家は不気味な要塞のようになってしまったのか? 家出少年を軟禁する主婦の異常な執着心。「死んでしまえ」と担任の給食に薬物を混ぜる女子生徒。平穏な日常が音をたてて崩れてゆく瞬間のリアルな肌触り、追いつめられていく様子。現実の三面記事に書かれた、いわくありげな事件から著者が幻視した、6つの短篇。
  • シリーズ2冊
    560(税込)
    著:
    幸田真音
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    邦銀ニューヨーク支店の花形ディーラーが、高層ホテルから身を投げた。その死の直前、彼は、「N.U.H.」という謎のメッセージを、高校時代の友人、芹沢に残していた。芹沢は、自殺の真相を探るうち、ウォール街で世界の投資家相手に辣腕を振るうトップセールスウーマン、州波に出会う。「あんな銀行なんかつぶれればいい」。彼女は邦銀に深い恨みを抱いていた……。1980年代、世界を席捲した観があった日本の銀行は、なぜこんなにまで凋落したのか? 日本金融界の闇を抉る問題小説。
  • 高校を中退したのち、大検を経て大学に入学した著者が、「社会に出て働くこと」について、自分と同じように不安や違和感を抱えながら生きる、同年代の8人を取材する。「将来浮浪者になるかも」と思っても、働く気力が湧かないM島。入社1年目で転職を考えてしまうT田。引きこもりから脱出すべく、14年間もがきつづけるN澤。都会の忙しなさになじめず、石垣島で海人(うみんちゅ)になることを選ぶY太……。彼らの葛藤を、21歳の同じ目線で伝えるリアルレポート!
  • 770(税込)
    著:
    中村正軌
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ある日、東ドイツの国境監視塔が轟音とともに崩れ落ちた。一方、ソ連軍や東独軍が不審な動きを見せ始めた。西側への侵攻準備だろうか? 各国の首脳が疑心暗鬼におちいっている間に、一人の東独空軍中尉が、密かに西ドイツに潜入した。彼は東独書記長の親書を西独首相に手渡すという、重大な秘密任務を帯びていた。東独書記長ホーネッカーは、ソ連の圧制からのがれ、東西ドイツの統一を実現するために、驚くべき手段を講じようとしていた。直木賞受賞の傑作国際謀略小説。
  • 428(税込)
    著:
    城山三郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ソニー、ホンダ、富士フイルム――。なぜ、これら三社は異例の飛躍をつづけることができるのか。組織と人間の関わりを長年にわたり考察した著者が、該当企業のトップとじかに向き合い、彼らの本音を引き出し、経営の舵取りを問うた連続インタビュー。ほか文藝春秋読者賞を受賞した「本田宗一郎は泣いている」、「朝風を運ぶ人々――日本人が失ったもの」を収録。金融不祥事が長引くなど闇の深い日本経済界に、光明をもたらす企業人たちの言葉は世代を超えて心に響く力がある。
  • 玉突き衝突事故で、激しく燃えあがる3台の車。死者6名、重傷3名。A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いたのは、東名高速での凄惨な自動車事故を写した1枚の写真だった。夜景を撮影に来て事故に出くわした、という受賞者・山鹿恭介。“十万分の一”と評された奇跡のシャッターチャンスは、本当に偶然なのか? より迫力ある作品を残したいというアマチュア・カメラマンのエゴイズムを軸に「作られた報道写真」問題を深くえぐる社会派ミステリー。
  • 証券会社の辣腕営業マン・伊地岡と電機メーカーの窓際族・野呂は高校の同級生。伊地岡は痩せ型長身、人一倍せっかちで努力家な男。対して野呂は小太りで、何ごとも気にしないのんびり屋。正反対なのに気の合う二人が、学歴・経験・年齢ともに不問の、シビアなセールスマンに転職。それぞれ対照的な<オレ流>で、ベッドの訪問販売合戦を繰り広げる! 非情なビジネスの世界で生き残るために必要なものは何か? 経済小説の巨星がユーモラスに描く、愛すべき男たちの物語。
  • 509(税込)
    著:
    新田次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    気象庁の長年の悲願だったレーダーにようやく大蔵省の予算がついた。これが実現すれば、正確なデータが迅速に入手でき、より正確な気象予報ができる。しかし、激しい乱気流が渦巻き、天候の変わりやすい富士山の頂にどうやって重い資材を運び、レーダーを建設し、東京の気象庁まで無事にデータを送り届けるのか。2年間でレーダーを完成させなければならない。気象庁とメーカーの戦いはこれからだ。現場の担当者・技術者たちの苦闘を描き出す、異色の山岳小説。
  • 太平洋戦争敗北の背景には、新しい組織論の欠如があった。英雄が歴史を作り出す時代は終わり、現代の組織においては、「際立った個人」より、総合的戦略としてのリーダー・シップが必要とされている。山本五十六、東條英機など大本営を担った軍部の重鎮たちはじめ彼らとともに日本軍の作戦行動に関与した指揮官と参謀の組合せ十三例をあげ、組織内におけるコンビネーションの重要性を学ぶ──経営者に欠かすことのできない、人材とは何かの一端を巧みな人間描写によって導きだす。
  • 荒涼とした大地で忍耐を強いられ、事件ではつねに被害者となるブラジル日系移民たちに戦慄すべきニュースが入る。運送会社社長と常務が従業員らに巨額の保険をかけ、暴力団と組んで次々と殺害、台湾を経由してパラグアイからブラジルに入国したという。南米社会の複雑怪奇な構造と、犯罪に手を染める男たちの心理をみごとに絡めながら“史上最大の保険金詐取殺人”として耳目を驚かせた事件を題材に、著者が彼らの逃避行を徹底取材して描く迫真の犯罪小説。
  • シリーズ2冊
    612(税込)
    著:
    深田祐介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    イギリスに子連れで留学中の元女優・佐久間浩美が突如、ベルリンで北朝鮮関係者に拉致された。ロンドン駐在の商社マン安原は事態の異常を察し、浩美の安否を確かめようとするが、すでに浩美は北朝鮮・平壌に移送された後だった。浩美は平壌の招待所に監禁され金正日のもとに連行される。そこで彼女が強要されたのは屈辱的な任務だった──。北朝鮮による日本人拉致事件と連合赤軍によるさまざまな国際事件を彷彿させる問題作。1990年当時、拉致の実態はここまでわかっていた!
  • 560(税込)
    著:
    篠田節子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    本当に困っている人はだれ? 市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事は、毎日が事件の連続だ。金もなく、子どもと公園で野宿する女性は、それでも働こうとしない。ケースワーカーを脅迫するバーのママ。結婚詐欺を繰り返してきた72歳の老女。アルコールに人生を蝕まれた男。かつては成功しながら栄養失調で保護された作家。社会からはみだした、ときにしたたかな「弱者」たちにどう対したら良いのか、日々奮闘するワーカーたちの事件を描いた連作短篇集。
  • 550(税込)
    著:
    堺屋太一
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ある日、突然、中東からの石油が断たれた! エネルギー源の多くを石油に頼り、その石油のほとんどを輸入に頼る日本は、なすすべもなく崩壊してゆく……。日本のたどる道を生々しく描写してセンセーションを巻き起こした本書は、現実の政府プロジェクトによる調査レポートの結果を踏まえて書かれている。今でもわが国のエネルギー供給構造は当時と変わらず、石油が政治的にも地域的にも著しく偏在した資源であることにも変わりはない。……欠乏の恐怖は依然として身近にある。
  • 469(税込)
    著:
    笹倉明
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「強姦致傷および強姦罪──被告人を懲役三年六月に処する。」喫茶店ウェイトレスの知子からレイプで訴えられ、一審で有罪判決をうけた紺野喜一。真っ向から対立する二人の主張を、紺野の担当弁護士・深水耕介が丹念に確かめていくと、知子には他に男が、紺野には婦女暴行の前科が。転々とくつがえる知子の証言、事件の背後にチラつく喫茶店のマスター、店の常連客、厳格な知子の母親……男女の密室の“真実”に迫りきれるか!? 手に汗にぎる傑作法廷小説!
  • 631(税込)
    著:
    芦辺拓
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それは裁判員候補者として選ばれたという通知だった。裁判など、もちろん生まれて初めての体験。茫洋とした弁護士、森江春策と敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。裁判員制度の詳細を正確に伝え、法廷での証拠開示ルールを守るという強力な縛りにもかかわらず、見事なリーガルサスペンスに仕上がった傑作。本邦初の“裁判員”ミステリー、ここに開廷。
  • シリーズ3冊
    560866(税込)
    著:
    山田智彦
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    長引く不況下、不良債権処理は進まず、苦悩する銀行界。三洋銀行の同期3人は、重役のイスを目指しながら、日夜山積する問題に分刻みで追いまくられている。ある日、同期トップといわれていた支店長が過労で突然死した。相前後して、強力なライバル・富桑銀行との合併話が持ち上がる。推進派、反対派に分かれての、情報戦に裏工作、そして正面突破の奇策。逆転につぐ逆転の末、いったい誰が最後に勝ち組に残れるのか? 男たちの熾烈なサバイバルが始まった。
  • 「軍隊は運隊だ」という言葉どおり、運悪く、敗戦と同時に送りこまれたモンゴルの収容所は、まさにこの世の地獄だった。軍律の崩壊した集団に君臨するやくざあがりの大ボス・小ボス。食糧といえば、黒パンとわずかなスープ、それも搾取され、強制労働にかり出される毎日。栄養失調、疾病、私刑で、つぎつぎと失われる生命。襲いくる不条理に耐えながら、帰国を待ち侘びる日々を支えてくれたのは、小説と映画と流行歌への熱い思いだった。死んでいった戦友たちへの祈りをこめた第89回直木賞受賞作。
  • 利潤を追求する企業と、不況にあえぐ大衆、大衆を扇動するかのようなマスコミ。まさに今日的問題を、歴史上の事件を題材にえぐる。大正七年、一介の商店から三井・三菱と並ぶ大商社に成長した鈴木商店は、米の買占めを噂され、大衆をあおる新聞の論調もあって、米騒動の群集の焼打ちにあった。第一次大戦による好況から戦後の不況へ、そして昭和初頭の恐慌に至る激動の時代に諸悪の根源と指弾された同店の盛衰とその大番頭・金子直吉の劇的な生涯を描く異色作。
  • 金儲けを第一主義に、敵対的TOBなどで世間の注目を集める相馬ファンド。相馬との念願の取引にこぎつけた外資系証券会社の広田美潮だったが、買付を依頼された銘柄は、皮肉にも幼い頃自分を捨てた父の音楽会社だった。また相馬だけでなく他三社がTOBを仕掛けてくる異常事態発生。生き残りをかけた熾烈な戦いが始まった。金儲けは悪か? 企業の価値とは何か? 日本経済の希望を書き続ける著者渾身の長編小説。
  • シリーズ7冊
    524597(税込)
    著:
    西村京太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    十津川警部「祭り」シリーズ、遂に電子化!ダムの底から発見されたカメラマンとミス・郡上八幡の死体。男性の衣服からは覚醒剤が見つかり、しかも彼は現・警視総監の息子だった。十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血塗られた連続女性殺人事件へと繋がってゆく。真相究明を目指す十津川と、スキャンダルを恐れる警視庁上層部の確執を描くサスペンス長篇。
  • ひきこもりもパワハラも詐欺も、依頼人の悩みはすべて脳で解決!? 経済に続き今度は、脳科学の最新トピックが学べる、ブラックユーモア小説第二弾
  • 838(税込)
    著:
    飯島勲
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    これが飯島流インテリジェンスの極意だ!小泉元首相の秘書官として活躍し、第二次安倍政権の内閣官房参与として首相官邸に復帰した飯島勲氏。いまや政治の要諦を誰よりも知る人物といえるでしょう。本書では小泉、安倍両政権を例に、外交、人事、原発問題等、政治のあり方を氏ならではの語り口で縦横に論じます。週刊文春で好評連載中の「激辛インテリジェンス」も収録。
  • 866(税込)
    著:
    陳破空
    訳者:
    山田智美
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    もし日米中が戦争したら? アメリカに亡命中の中国民主化運動家が、尖閣諸島、防空識別圏など最新情勢を踏まえ、香港・台湾でベストセラーとなった『仮如中美開戦』を日本向けにバージョンアップ。東シナ海、南シナ海に迫りくる危機、中国膨張の内幕を明かします。「軍国主義は日本ではなく中国だ」「文革世代、習近平の弱点」「開戦、そのとき中国の同盟国は?」「米中サイバー大戦」など、日本にはなかなか伝わってこない事実を鋭く分析。平和と中国民主化を願う著者からの、日本の読者へのメッセージが詰まっています。
  • 「外務省機密漏洩事件」に材をとり、構想10年・毎日出版文化賞特別賞受賞の傑作「運命の人」全4巻が電子書籍の合本として登場。第1巻/毎朝新聞政治部記者の弓成亮太は、自他共に認める花形記者。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中、弓成は日米間にある密約が結ばれようとしていることに気づいた。しかし物証がない。熾烈なスクープ合戦の中、弓成に蠱惑的な女性の影が……。第2巻/警視庁地下の取調室に響いた声は「弓成亮太、逮捕状を執行する」。強大な国家権力と「報道の自由」を訴えるジャーナリズムの全面戦争に沸騰する世論。ペンを折られ、苦悩する弓成。スキャンダル記事に心を乱し、家族を守ろうとする妻・由里子。弓成の不倫相手と注目され被告席でぐったりと目を伏せる元外務省の三木昭子と、それをじっと見つめる夫。そしてついに、運命の初公判──。第3巻/東京地裁の判決は、2人の被告の明暗を分けた。毎朝新聞記者の弓成亮太は無罪、元外務省高官付き事務官・三木昭子は有罪に。その直後、弓成は新聞社に退職届を出し、とある週刊誌には昭子の赤裸々な告白手記が掲載された。傷ついた弓成の妻・由里子はある決意をかためる。判決後、検察側はただちに控訴。「知る権利」を掲げて高裁で闘う弁護団の前に立ちふさがるのは、強大な国家権力。機密は誰のためのものなのか?第4巻/国家権力に叩きのめされた弓成は、すべてを失って沖縄へ辿り着き、様々な島の人々と出会う。アメリカに蹂躙されつづける現実に直面した彼は、ゆっくりと甦り、ふたたびペンを手にする。そのとき、あの密約を立証する公文書が米国立公文書館で発見されたというニュースが飛び込んできて……。感動の巨篇、ここに完結。電子版には、この作品に寄せる著者の談話と沖縄取材記を特別収録。
  • 地理と地図――「地政学」が世界を再び支配する!地政学の要因とは、地理、歴史、エネルギー資源、民族、宗教、人口など、人間社会のリーダーシップや技術革新をもってしても変わらない、あるいは変わりにくいものを指す。地政学は決定論でも、ましてや運命論でもない。しかし国際秩序が不安定になると、それまでは隠れていた地政学的ファクターが露呈しやすくなる。いまこそ日本は、「変わらない、あるいは変わりにくい冷厳な現実」を見すえ、地政学的直観力を身につけなければならない。月刊「文藝春秋」の好評連載「新世界地政学」から厳選された51本と、書き下ろし1本を加えて書籍化。第1章 21世紀新世界第2章 グローバル地経学第3章 中国の夢第4章 米国リバランシング第5章 日本の戦略第6章 日本の統治
  • 2000年以降、中国は三度、その戦略を転換してきた。

    「チャイナ1.0」 =平和的台頭
    「チャイナ2.0」 =対外強硬路線
    「チャイナ3.0」 =選択的攻撃

    来たる「チャイナ4.0」とは、どのような戦略なのか? そして日本がとるべき道とは。
    戦略論の分野で世界的な名声を確立した本物のストラテジストが語る。

    戦略家ルトワックのセオリー
    ・大国は小国に勝てない
    ・中国は戦略が下手である
    ・中国は外国を理解できない
    ・「米中G2論」は中国の妄想
    ・習近平は正しい情報を手にしていない
    ・習近平暗殺の可能性
    ・日本は中国軍の尖閣占拠に備えるべし
  • 日本は、この巨大な隣国といかなる向き合い方をすべきか。習近平独裁体制が確立され、政治的にも経済的にも膨張を続ける中国。巨大商社のトップから、中国大使へと転じた著者が、これからの日中関係を真率に論じる。中国バブルは弾けるのか? 習近平が掲げる「中華民族の夢」とは? 日本企業は中国へ進出しても大丈夫なのか? そして、少子高齢化の進む日本の生きる道とは。刊行時、大きな話題となった『北京烈日』にオリジナルの最終章を加えた決定版。
  • 「日米安保条約があるから、アメリカは日本を守ってくれる」は幻想だった! 集団的自衛権の議論にも一石を投じる衝撃の事実。日米関係を長年、取材してきた著者は、40年以上前のアメリカ政府機密文書に記された、こんな文言を発見した。「米軍は日本本土を防衛するために駐留しているわけではなく(それは日本自身の責任である)、韓国、台湾、および東南アジアの戦略的防衛のために駐留している」こうしたアメリカの政策は今も継続されている。2015年4月に発表された日米の政府間文書「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」には、日本の防衛は日本の「責任」という記述が書き込まれているのだ。しかし、ガイドライン日本語版からは「責任」という重要なキーワードが消えていた。誰が、何のために、作為的な翻訳をしたのか。日米関係の転換点となった沖縄返還へさかのぼり、機密文書をもとに日米同盟の裏側と、そのあやうい現状を暴く。
  • なぜ日本人は、あのバカげたとしかいいようがない戦争を行ったのか。日本が大破局への道を歩き始めた昭和戦前期、日本の歴史の大転換を中心的に動かしたのは、天皇という存在だった。その大転換が起きた主たる舞台は東大だった。天皇イデオロギーと反天皇イデオロギーとの相克が最も激しく起きた舞台も東大だった。「東大という覗き窓」を通して、近代国家成立の前史から、大日本帝国の終わりまでを見渡した著者、畢生の大作が一冊に!<主な内容>東大は勝海舟が作った/慶応は東大より偉かった/早大の自立精神、東大の点数主義/「不敬事件」内村鑑三を脅した一高生/日露開戦を煽った七博士/元白虎隊総長・山川健次郎の奔走/東大経済は一橋にかなわない/大逆事件と森戸辰男/大正デモクラシーの旗手・吉野作造/“右翼イデオローグ”上杉慎吉と大物元老/東大新右翼のホープ・岸信介/新人会きっての武闘派・田中清玄/河上肇とスパイM/血盟団と安岡正篤/血盟団事件 幻の“紀元節テロ計画”/共産党「赤化運動」激化と「一人一殺」/日本中を右傾化させた五・一五事件と神兵隊事件/狂信右翼・蓑田胸喜と滝川事件/美濃部達吉、統帥権干犯問題を撃つ/ゾルゲ・昭和天皇・平沼騏一郎/天皇機関説論争が招いた二・二六事件/昭和天皇と満州事変/東条が心酔した平泉澄の皇国史観/「太った豚」による矢内原忠雄追放劇/「大逆」と攻撃された津田左右吉の受難/戦時経済の寵児・土方成美 絶頂からの転落/粛学の立役者、田中耕太郎の四面楚歌/反ファッショ人民戦線と河合栄治郎/平賀東大 戦時体制下の大繁栄/南原繁総長と昭和天皇退位論/天皇に達した東大七教授の終戦工作
  • シリーズ4冊
    774815(税込)
    著:
    立花隆
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    なぜ日本人は、あのバカげたとしかいいようがない戦争を行ったのか。
    日本が大破局への道を歩き始めた昭和戦前期、歴史の大転換を中心的に動かしたのは、天皇という存在だった。
    その大転換が起きた主たる舞台は東大だった。
    天皇イデオロギーと反天皇イデオロギーとの相克が最も激しく起きた舞台も東大だった。
    「東大という覗き窓」を通して、近代国家成立の前史から、大日本帝国の終わりまでを見渡した著者、畢生の大作。

    <第1巻の主な内容>
    東大は勝海舟が作った/初代学長・加藤弘之の変節/『国体新論』と「天皇機関説」/慶応は東大より偉かった/早大の自立精神、東大の点数主義/「不敬事件」内村鑑三を脅した一高生/天皇「神格化」への道/日露開戦を煽った七博士/戸水事件と美濃部達吉/元白虎隊総長・山川健次郎の奔走/沢柳・京大総長の七教授クビ切り事件/東大経済は一橋にかなわない/大逆事件と森戸辰男
  • 東京五輪、サミットは大丈夫なのか?いま地球上をテロの嵐が吹きまくっている。国際テロ組織を抑え込む特効薬はインテリジェンス(情報)しかない。情報収集と防諜の極意を元警視総監が明かす!テロリストを制圧する秘密兵器……それは「情報」である。世界で発生するテロは、年間1万件以上にも及ぶ。だが、情報機関が未然に防いだテロ計画は、この数倍にものぼると言われている。テロリスト摘発のため、情報機関は尾行や監視などあらゆる手段を駆使し、ときにはテロ組織にスパイを潜入させて人的情報(ヒューミント)を収集する。作業はすべて隠密裏に遂行され、成果が華々しく報道されることはまずない。著者は警察時代、公安・外事畑を長く歩み、テロ組織や外国スパイとの闘いに明け暮れてきた。北朝鮮拉致工作員を追い詰めるために、コードネーム「パンドラ」作戦も指揮した経験をもつ。本書では今だからこそ明かせる体験や、過去の大物スパイの実例など豊富なエピソードを紹介しつつ、日本も早急に情報機関を作り、情報収集と防諜の態勢を整えるべしと説く。東京オリンピックや伊勢志摩サミットを控え、日本にもテロの脅威がしのびよる。中国や北朝鮮、ロシアなどのスパイ行為もいまだに活発におこなわれている。経済スパイ行為も止む気配がない。「情報」に甘い日本人への警告に満ちた一冊。
  • 名著を完全リニューアル「反日」精神構造の奥底には、どしがたい日本コンプレックスあり!盧武鉉政権時代の2006年に刊行されて大きな話題を呼んだ『日本離れできない韓国』。反日政策を推進した親北朝鮮・左翼が退潮し、保守を標榜する朴槿恵政権が誕生したが、韓国の反日は盧武鉉政権時代よりもますます激しさを増している。いったいなぜ、韓国は反日をやめられないのか?本書では、この数年以内に起こった・産経新聞支局長刑事告訴&出国禁止事件・アメリカ大使襲撃事件と安重根崇拝熱・五輪サッカーでの「独島」パフォーマンス・朴槿恵政権の中国への急接近などを新たな素材として加え、韓国人の民族意識と精神構造の奥底に迫る。韓国人の「最も嫌いな国」はダントツ1位で日本だ。しかし本書では、韓国人がいかに「日本」を過剰に意識しているのか、「日本離れ」をしようとするあまり、逆に日本に呪縛されていく悲哀と滑稽さを、政治、大衆文化、経済、社会事件、流行などから巧みに描き出す。著者は今の韓国社会の現状を、日本と聞くと条件反射的に反応する「反日パブロフの犬」と批判するが、韓国への愛情も忘れない。巷の嫌韓本とは一線を画す一冊。
  • シリーズ2冊
    774794(税込)
    著:
    内田樹
    著:
    高橋源一郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    いま多くの支持を集める二人の論客が、ロック界の大御所、渋谷陽一氏の司会のもと、2009年から2010年にかけて国内政治をテーマに7回にわたって語り合った。おりしも日本の政権は自民党から民主党へと交代。このような時代の転換期に、二人は何を、どのように見ていたのか。時間の経過してもなお、輝きを失わない、時代を超えた普遍的な分析がつまった対談集。
  • 大手新聞元エース記者が一身を賭けて書いた!中国駐在10年の敏腕記者がつかんだ、習近平総書記の暗殺計画。それは、腐敗一掃を進めて権力基盤を揺るぎないものにしつつあった習総書記に追い詰められた中国高官が、密かに練った謀略だった――。驚愕の情報を事実とつかんだ記者に対して、東京の本社から出されたのは前代未聞の特ダネ禁止令だった! いったい読売本社に何が起きたのか?豊富な経験をもとに描き出す中国の権力闘争の恐るべき暗部。そして、この特ダネをつぶされたことをきっかけに職を辞した元記者が、ジャーナリズムのあり方を問う渾身作。第一部 暗殺計画から見た中国 第一章 軍事パレードをどう読み解くか 第二章 政変劇が抱える深い闇 第三章歴史的スクープはいかにして生まれたか? 第四章 記者生命をかけたスクープ「習近平暗殺計画」 第五章 スクープ記事をどう読むか 第六章 暗殺計画は本当にあったのか 第七章 見えてきた習近平の対日観第二部 前代未聞の報道自主規制 第八章 耳を疑った特ダネ禁止令 第九章 突然の帰国指示 第一〇章 特ダネ記者の告白 第一一章 掲載不可、辞表までの攻防 第一二章 新聞記者のカウントダウン※このコンテンツには印刷版の単行本にある写真は掲載されておりません。
  • 冷戦終結と欧州統合が生み出した「ドイツ帝国」。EUとユーロは欧州諸国民を閉じ込め、ドイツが一人勝ちするシステムと化している。ウクライナ問題で緊張を高めているのもロシアではなくドイツだ。かつての悪夢が再び甦るのか?
  • 東ドイツ出身の地味な物理学者は、いかにしてドイツ初の女性宰相という地位を得たのか。東ドイツの秘密警察との関係は?外遊先で、また閣議中に流した涙のわけ。恩人コール首相を追い落とした権力闘争、オバマ、プーチン、サルコジとの駆け引き……ヨーロッパの頂点に位置する「ドイツ帝国」最高権力者の知られざる実像に、熟練ジャーナリストが挑む。
  • アベンジャー=復讐者。アベンジャーは、人生の最後にすべてを投げ出して、怒りをぶつけ、他人を破壊することで、自己の尊厳を回復しようとする。2008年6月に東京・秋葉原で発生した17人が殺傷された未曾有の惨劇は、「アベンジャー(復讐者)型犯罪」という従来の犯罪とは異なる特性を持つものであることを日本で初めて論じたのが本書である。精神科医であり、犯罪病理学の専門家でもある著者が、FBIアカデミーの報告書など多くの研究を踏まえて、発達心理学、サイバー心理学、経済学、社会学など多面的な観点から問題の本質に迫る。わが子がアベンジャーにならないためにはどうすればいいのか。そして崩壊に向かう日本社会を再生するために進むべき道とは。
  • シリーズ3冊
    529703(税込)
    著:
    横山秀夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    『64』で話題沸騰! 横山秀夫「D県警シリーズ」はここから始まった!

    警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下りポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた……。「まったく新しい警察小説の誕生」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第一弾! 表題作他、「地の声」「黒い線」「鞄」の短篇四篇を収録。
  • 1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。
  • 641(税込)
    著:
    横山秀夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    『64』で話題沸騰! 横山秀夫の警察小説の原点!

    署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か? 男たちの矜持がぶつかりあう。表題作(第53回日本推理作家協会賞受賞作)ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。地方新聞の警察担当記者が主人公の「ネタ元」、公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」、珠玉の四篇を収録。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。