セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
コアミックス作品コイン50%還元

『エッセイ、社会、1001円~(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全206件

  • シリーズ140冊
    5831,485(税込)
    著:
    塩田清二
    レーベル: NHK出版新書
    出版社: NHK出版

    認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する
    時代がやってきた!

    視覚、味覚、聴覚などと並び、非常に身近な感覚でありながら、科学的にまだ謎が多く残る分野――それが「嗅覚」である。重度の認知症患者の症状を改善したり、がんの終末期の疼痛を和らげる〈香り〉。これまでの西洋医学では太刀打ちできなかった病状の治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最先端の臨床例からわかりやすく解き明かす。

    ■目次
    第一章 嗅覚のメカニズム~ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
    第二章 <香り>が人体におよぼす作用~アロマセラピーのサイエンス
    第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>~メディカルアロマセラピーの最新研究
    第四章 <香り>の効能を楽しむ~精油の使い方
  • 1,540(税込)
    著者:
    辻村深月
    レーベル: ――

    「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」

    あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。
    その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。
    これから大人になる人たちへ、辻村深月が一緒に考える。

    学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと――
    自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。

    【本文より】
    大人になってよかった、と思うこともたくさんあります。そのひとつが、「自分の言葉」で気持ちが伝えられるようになったことです。

    さあ、一緒に「あなたの言葉」を探しにいきましょう。
  • テキトーな人生、バンザイ!

    「情報過多の世の中を生き抜くためには、テキトーくらいがちょうどいい!」

    SNSやスマホの普及により、コミュニケーションが取りやすくなった昨今、その便利さの代償で逆に疲れてしまったりしていませんか?

    「四六時中最新ニュースが届く」のは、「悲しいニュースに触れる機会が増える」ことの裏返し。

    「いつでも気軽にメッセージが送れる」のは、「24時間他人に振り回される」ことの裏返し。

    人と人との距離が近くなりすぎてしまった世の中を上手に渡っていくには、積極的に「テキトー」になるくらいがちょうどいいのだと、犯罪学教室のかなえ先生は唱えます。

    所詮、世の中の8割は他人のことであって、どうでもいいこと。残り2割の、自分のことだけを大事にしてあげればいい。

    人生をバランスよく生きてくための「テキトー術」を、『人生がクソゲーだと思ったら読む本』で話題を呼んだ自称・日本一テキトーなVTuberが説きます!
  • 家族や親友にも相談できない悩みに答えます。

    親ガチャ、学歴コンプ、性別違和感、上司疲れ、ぼっち、SNS炎上……これらの問題について「どうしようもない」とあきらめている人も多いのではないでしょうか。

    確かに、どうしようもない部分もありますが、違う部分もあります。いったいどこからどこまでが自分のせいで、どこからが他人のせいなのか?それがわかるだけでも、心はかなりラクになるはずです。

    元少年院の教官という異色の経歴をもつVTuber、犯罪学教室のかなえ先生が、生きにくい人生の突破術を指南します。

    本書では、笑いあり、涙あり、のお悩み相談を一挙に紹介。かなえ先生なら、時に厳しく、時にやさしく、寄り添ってくれることでしょう(ただし、許してくれるとは限りません!)。

    さらに!

    どうして、かなえ先生が「不登校」から「少年院の先生」そして「VTuber」になったのか?初めて明かされる「かなえ先生ヒストリー」も掲載。人生で壁にぶちあたった時に読むと、心がスッキリする一冊です!
  • シリーズ34冊
    7742,090(税込)

    ワイルド、ロレンス、フォースターら、近代英米文学の巨匠たちの「ゲイ小説」が一堂に会して登場。大作家の「読み直し」として、またゲイ文学の「古典」としても必読の書。これぞゲイ・キャノン。
  • ハマコー氏の遺作!「こうやったら、人生を大失敗するのです。もうすぐ逝く私が、最後に遺す懺悔の数々!」これまでの失敗の数々、懺悔、政治の裏側……すべてを洗いざらい明かします!(目次抜粋)●逮捕前日、「熱帯夜ツイート」の謎と背任罪逮捕の真相!●東京湾アクアラインは、アメリカ西海岸まで伸びる予定だった!●「ラスベガス・カジノ事件」の嘘、実はカジノはやらなかった!?●「四十日抗争」の舞台裏、すべて入念なシナリオが!など、最後だから明かせる82年の「怒涛の人生」のすべて!(前書きより)これから書く私の遺言は「こうしたら人生を失敗する」というサンプルです。考えに考え抜いた末、最後に遺したいものといえば、これくらいしか思いつかないのです。そうです、成功例ではありません。「こうすればうまくいく」という本はたくさん世の中にあります。だから私の最後の本は「こうしたら失敗する」というものにしようと思いました。私のこの遺言は、これから遥かなる未来を生きていく皆さんへの最後のメッセージです。これが皆さんの、生きていくための一助となればこれほど嬉しいことはありません。
  • 1,760(税込)
    2024/5/28 (火) 配信予定
    著者:
    小沼理
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    「わかるかも」が口癖のあなたへ。

    「わかるかも」が口癖のあなたへ。

    【内容】
    初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――

    誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。

    「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。

    “共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”
    ――「はじめに」より

    自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。
  • シリーズ7冊
    6,600(税込)
    著:
    小田光雄
    レーベル: ――
    出版社: 論創社

    1201から1400の200編をおさめた本書では、『女優ナナ』をめぐる翻訳状況、社会運動家たちと文学の接点、そしてアナキストでありフェミニストであるエマ・ゴールドマンの受容史を探る。
  • 陸上自衛隊の特殊部隊、特殊作戦群の創設者にして初代群長を務めた著者による、「日本人であること、戦うこと」についての魂のエッセイ&論考集。
    「ストライク・アンド・タクティクス・マガジン」の5年間にわたる連載コラムに加筆修正を施して、戦後レジームが崩壊し続ける今、世に問う。
    その構成は、
    「前半は、俺の生き様を通じて体現してきた俺の考えを書いた。
    後半は、今何が起きているのか。何故そうなったのか。
    そして、どうすれば先祖がつくり上げ守り抜いた大切な日本を自分の力で保全し再生できるのか。
    そうしたことに関しての俺の見方と、これから俺が何をしようとしているのかについて書いてある」(「はじめに」より)。

    グローバリズムが幅を利かせ、歴史的文化集団である日本人であることまでを自ら否定しつつあるこの国の現状に警鐘を鳴らし、未来への道標を提示する1冊。
    ジェイソン・モーガン氏(麗澤大学准教授)激賞!


    【目次】
    1 日本の戦闘者
    2 サムライ
    3 大丈夫こそ救世主
    4 楠公
    5 「死」の捉え方
    6 国井善弥の生き様
    7 戦闘の指揮を執るということ
    8 「サムライ」たちの居場所
    9 特殊部隊創設へ
    10 グリーンベレー留学
    11 特殊部隊の訓練
    12 特殊作戦群の精神基盤
    13 隊員選考
    14 桁外れに凄い部隊
    15 依願退職
    16 明治神宮至誠館
    17 武道精神を通じての国際交流
    18 拉致被害者救出作戦
    19 憲法を起草する会
    20 「熊野飛鳥むすびの里」の理念
    21 「熊野飛鳥むすびの里」始動
    22 日本のほんとうの敵
    23 ロシア―ウクライナ紛争の真実
    24 戦略
    25 今、ここが戦場だ
    26 先人たちの偉業
    27 国際特殊作戦部隊会議
    28 自ら考える
    29 クリミア・モスクワ訪問①
    30 クリミア・モスクワ訪問②
    31 クリミア・モスクワ訪問③


    【著者プロフィール】
    荒谷卓(あらや・たかし)
    元特殊作戦群群長。
    昭和34(1959)年、秋田県生まれ。東京理科大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。
    第19普通科連隊、調査学校、第1空挺団、弘前第39普通科連隊勤務後、ドイツ連邦軍指揮大学留学。
    陸幕防衛部、防衛局防衛政策課戦略研究室勤務を経て、米国特殊作戦学校留学。
    帰国後、特殊作戦群編成準備隊長を経て特殊作戦群群長。平成20(2008)年退官。
    明治神宮武道場「至誠館」館長を経て、平成30年、国際共生創成協会「熊野飛鳥むすびの里」を開設。
    著書に、『戦う者たちへ』(並木書房)、『自分を強くする動じない力』(三笠書房)、共著に『日本の特殊部隊をつくったふたりの“異端”自衛官』(小社刊)などがある。


    発行:ワニ・プラス
    発売:ワニブックス
  • ★第6回「書店員が選ぶ今年の本」選出(自己啓発・経営、経済、科学部門/韓国書店組合連合会発表)

    ★寄せられた賛辞
    “女性の経験と共にあるさまざまな議論が複雑に入り混じった科学の話を読んでいるうちに、私自身も、科学と女性が出合うことで、目の前の壁を飛び越えられる日が来るかもしれないと夢見るようになった。”――キム・チョヨプ(韓国SFの俊英)

    “我々が今まで男性の立場から科学をしてきたことに気づかされた。(…)女性が参加し、女性の観点で創造されるフェミニズムと科学技術の研究は人類の希望だ。”――チャン・ハソク(科学史・科学哲学者/ケンブリッジ大学教授)

    ★本書の内容
    受精は、能動的な精子が受動的な卵子を捕獲する過程ではない。
    卵子凍結はあるのに、男性のための精子凍結がないのはなぜ?
    アシスタントロボットが「女型」である理由とは?

    本書は、かつて科学者になる夢をあきらめた著者が、フェミニズムと科学技術社会論に出合い、憎んでいた科学と「和解」し、女性の観点から科学を見つめ、科学の観点から女性の体と経験を理解しようとした思索の軌跡をまとめたものだ。

    “私は、科学と分かり合えなかった経験のある人たち、そのせいで科学の本にはなかなか手が伸びないという読者を思い浮かべながら本書を執筆した。ほかでもない、私がそういう人間だったからだ。”(「はじめに」より)

    本書の探究は、「子どものような純粋無垢な好奇心」からばかり出発するわけではない。その出発点は、卵子凍結について悩むことかもしれないし、高校を卒業してすぐに受けた二重手術かもしれない。うつ病になること、摂食障害になること、妊娠とキャリアについて考えること、無責任な父親について考えること、かもしれない。さまざまな要素が混ざり合う、複雑な個人の暮らしから、本書は話を始めていく。

    客観的で普遍的で価値中立的であることを装いつつ、じつのところ女性について無知だった科学にかけられた「呪い」を解き、「よき友」として付き合っていくためのエッセイ集だ。同時に、理系への進学を検討している学生や、その子らを見守る大人たちにもおすすめしたい。

    “科学が本当の意味で変化するためには、賢い女子学生ではなく、平凡な女子学生こそもっと必要なのだ。(…)科学者や工学者になりたいという女の子や青少年が周囲にいたら、めいっぱい励ましてあげてほしい。(…)「実力さえあれば女でもなんだってできる」といった言葉の代わりに、「今までそこそこしか勉強してない男子学生だって科学者になれたし、科学界の80%に所属できているんだよ」と付け加えてあげてほしい。”(「おわりに」より)
  • 1,683(税込)
    著:
    大越健介
    レーベル: ――
    出版社: 小学館

    ニュースと現場と、ときどきネコと――。

    「報道ステーション」に来てからの怒濤の日々。
    その裏で自らの“仕事”と向き合い、書きためてきた思いの詰まったコラム集。真っ直ぐな言葉が胸に響く全71篇を収録。

    その週のニュースの中から、自分の心がとらえたものを改めて整理し、言葉を当てはめ、文章を紡いでいく。そして、行きづまったときはネコに助けてもらう。遊んでいるうちに視界が開けることもあれば、新たな気づきに至ることもある。そうして書き上げたコラムは、一つひとつがいわば「ニュースのあとがき」であり、この本のタイトルそのものだ。 (「はじめに」より)

    番組HPの名物コラム「報ステ後記」がついに書籍化!
  • 1,232(税込)
    著者:
    森田亜紀
    レーベル: ――
    出版社: 文芸社

    米国に於いて、生と死の神秘とキセキが交差するホスピスという場所で7年間グリーフケアに関わり、終末期にある患者と家族の別れの準備に寄り添ってきた著者による、人がどう生きるのか、どう死ぬのかの答えを模索する一冊。

    人は人生を惜しみ、別れを惜しむ作業を通じて、許し、許され、愛し、愛され、肉体と心、魂の旅立ちを整える。米国に於いて、生と死の神秘とキセキが交差するホスピスという場所で7年間グリーフケアに関わり、終末期にある患者と家族の別れの準備に寄り添ってきた著者による、人がどう生きるのか、どう死ぬのかの答えを模索する一冊。
  • シリーズ6冊
    1,5401,760(税込)
    著:
    戸谷洋志
    レーベル: ――
    出版社: 創元社

    10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。(装画:モノ・ホーミー)
  • 家族や社会への信頼がなくなり、怒り、惨めさ、悔しさから何もかも投げ出したくなった時があった。引きこもり、統合失調症、発達障害、登校拒否などの壮絶な過去をもつ著者が、自ら発した一つのSOSをきっかけに、人と関わり心を取り戻していく35年間の記録。

    当事者から当事者へ、ご家族へ、福祉関係者のみなさんへ――。
    誰かの道しるべになることを願い、包み隠さず書かれた魂の叫び。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    長野県上伊那農業高校校長を最後に退職した著者は、農業に趣味にと充実した生活を送る。
    自然に囲まれた日々を綴ったエッセイを通して、豊かな老後を過ごすコツを語る。

    【目次】より
    一 高齢化社会を生きる
    二 幸せの方程式
    三 死に至る道
    四 自然とともに生きる
    五 田舎暮らし 今と昔
    六 夢の続き
    七 多様化の時代を生きる
    八 政治の貧困
    九 豊かな時代の教育
    一〇 趣味が人生を豊かにする
    一一 食文化
    一二 農に生きる暮らし
    終わりに

    (※本書は2020/04/28に鬼灯書籍より刊行された書籍を電子化したものです。)
  • 世界中の国境をなくしてオンリーワンの国になれば、世界に平和が訪れる

    地球国が誕生すれば世界は一つになり、全人類が一つの国民になります。地球上の人類は皆兄弟、戦争がなくなり、世界平和が訪れます。100年後の人類と動植物の繁栄を目指して、政治家を動かすため一緒に行動しませんか?
  • シリーズ10冊
    1,3221,395(税込)
    著者:
    コトバ編集室
    レーベル: kotobaデジタル版
    出版社: 集英社

    特集
    エッセイを読む愉しみ

    小説や詩でもなく、ノンフィクション作品とはまた異なるエッセイや「随筆」と呼ばれる文章。
    ジャンルも多彩で、書き手の日常や心情を書いたものから、世相、文化、歴史、サイエンス、スポーツなど……。毎日、どこかで目にし、読み、知らないうちにわれわれの思いや考えに沁み込んでいるような気がします。
    今号ではそんなエッセイとの新しい出合いを提唱します。

    Part1 今、エッセイとは何か?
    開高健の原点
    酒井順子 清少納言の随筆気質
    永江 朗 昭和軽薄体とその末裔
    友清 哲 なぜ人はエッセイを書きたいと思うのか?
    宮崎智之 一から一への文学――エッセイが時代に花ひらく

    Part2 リアルエッセイ
    角幡唯介 サンタがいなくなった日
    佐藤 佳 感染症のナラティブ――新型コロナパンデミックはなぜ省みられないのか
    橋本幸士 「学習物理学」って何?
    岡内大三 香川にモスクができてから
    みうらじゅん 超エッセイ論 エッセイはもうひとりの自分が書く

    Part3 エッセイの現在地
    林 望 随筆、この独特の世界
    磯部 涼 ラップは不良のエッセイか?
    矢倉喬士 アメリカ「暗黒の時代」のエッセイ
    岩崎義則 エッセイ大名・松浦静山と『甲子夜話』の世界
    kotobaはこんなエッセイを読んできた
    仲俣暁生 物想うゆえに我あり――現代エッセイの名手たち

    【対談】
    玄侑宗久×福岡伸一 互いに支えあう関係性こそが万物を創る源である

    【インタビュー】
    篠原 信 社会とはアップデートされるもの。哲学者や思想家はそれを目指してきた人

    連載
    大岡 玲 写真を読む
    山下裕二 美を凝視する
    石戸 諭 21世紀のノンフィクション論
    大野和基 未来を見る人
    木村草太 幸福の憲法学
    嬉野雅道 だから僕らは出会わなければならないのです。
    鵜飼秀徳 ルポ 寺院消滅――コロナ後の危機
    赤川 学 なぜ人は猫を飼うのか? 社会学で考える猫と人の関係
    阿川佐和子 吾も老の花
    木村英昭 月報を読む 世界における原発の現在
    小松由佳 人間がいない土地
    おほしんたろう おほことば

    kotobaの森
    著者インタビュー 布施琳太郎 『ラブレターの書き方』
    マーク・ピーターセン 英語で考えるコトバ
    大村次郷 悠久のコトバ
    吉川浩満 問う人
    町山智浩 映画の台詞
  • 1,650(税込)
    著者:
    山内尚
    著者:
    清水えす子
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    かつてレズビアンカップルとして見做され、自分たちでもそう思っていた私たちの輪郭はわかりやすい名前を失ってとろりと溶けた。家人は世の中の女性、男性という枠組みのすき間をゆらりゆらりと行き来する。その家人とパートナーシップをむすぶ私がレズビアンと自称するのは実情とやや乖離してしまうだろうか、などと考えたりもする。”
    ──「第2章 ヤマウチくんはノンバイナリー」

    この名づけがたく、かけがえのないパートナーシップについて。ドラマティックなくせに驚くほど心温まって、地に足がついている。そんな私たちの生活と愛について。

    【本書の内容】
    清水えす子さんと山内尚さんはカップルで、ふたりとも「出生時に女性として割り当てられた者」として生きています。そして、山内さんはノンバイナリーでもあります。

    バイナリー(男女二元論)が前提とされるこの社会のなかで、このようなパートナーシップのあり方は、ときに規範からの「逸脱」と見なされ、シスジェンダーの異性愛カップルと比べて「承認」が得られにくいどころか、構造上の不利益や不平等も受けやすい……。この本に登場する〈シミズくんとヤマウチくん〉は、そうした社会状況において生み出された〈非実在カップル〉です。

    “家人がかつて祖母に交際相手の人となりを説明するよう求められたとき、非実在文学青年シミズくんが生まれた。この交際相手とは私のことだ。シミズくんは、私について性別を伏せて語ったところの産物である。”
    ──「プロローグ」

    この本は、クィアたちがパートナーの存在を隠すときに立ち上がる〈非実在の恋人たち〉を、想像力で掬い上げようとした結果です。〈非実在〉に思えるかもしれないけれど、〈かれら〉のような存在はたしかにこの社会にあり、そんな〈かれら〉にも個別具体的な生活があり、感情があり、それぞれのやり方で日々を生きのびているのではないでしょうか。

    そちらの暮らしはどう?

    実際のカップルだからこそ編むことができた、喜怒哀楽に満ちた(パラレルな)日常をえがく、唯一無二のエッセイ集の誕生です。

    【登場人物】
    ヤマウチくん
    漫画家。シミズくんのパートナー。家事においては料理を主に担当している。シミズくんがあまりに熱いものを持つのが下手でしばしばびびる。比較しようがないけれど、自分に比べて皮膚が薄いのかなと思っている。そろそろ新しいフライパンがほしい。

    シミズくん
    ヤマウチくんのパートナー。もともと食器洗いの担当で、最近食洗機を導入できたのがうれしい。洗濯物も自動で畳めるようにならないかなと思っている。ヤマウチくんが仕事中に水分をちゃんと摂っているとほっとする。普段は精神科医をしている。

    山内尚(やまうち・なお)
    漫画家。清水えす子のパートナー。

    清水えす子(しみず・えすこ)
    山内尚のパートナー。普段は精神科医をしている。

    【もくじ】
    プロローグ
    第1話 シミズくんとヤマウチくん
    第2話 ヤマウチくんはノンバイナリー
    第3話 こんな社会で生きています
    第4話 魂が貴族──あるいは異形たちの生活
    第5話 ふたりで暮らす
    エピローグ
  • 【本書の内容】
    皆さん服とどう向き合っていますか? 自由な、しっくりくる「装い」で、日々生きることができていますか?

    この本を書いたのは、男女二元論で説明しきれない性別を生きる、ノンバイナリーの山内尚さんです。漫画家としても活躍中の山内さんは、服が大好き。しかし、自分にとって心地いい服と出会うまでの道のりは、けわしい獣道でした。

    服屋さんの多くはメンズとレディースにはっきり分かれていて、最近では性別を問わない“ということになっている”ユニセックスの服も増えてきたものの、そもそもこの三分類がしっくりこないと感じている方も、案外いるのではないでしょうか。

    この本では、62点のファッションイラスト、4つのコラム、2つのマンガ、5本のエッセイがフルカラーで収録されています。あらゆる表現を駆使しながら、ノンバイナリーであること、ノンバイナリーにとっての装いの問題など、さまざまなテーマに向き合った贅沢な一冊です。

    “ノンバイナリーにとっての服ってなんなのでしょう。(…)ノンバイナリーであることを主張するためのプラカードであり、自分を“ふつう”の人たちのなかに隠すための木の葉であり、自分の気持ちを落ち着かせるためのお守りであり、日々を暮らしていくなかでの苦しみを生み出す毒薬であったりするのではないかと思います。一筋縄ではいかなくて、でも味方になったらすごく頼もしいやつ、服。”

    もちろん、「これがノンバイナリーの正解の服である」と伝える本ではありません。山内さんの服をめぐる旅路を追体験することを通して、皆さんにとっても新たな発見があることを願っています。

    【もくじ】
    はじめに
    僕/私にとっての「ノンバイナリー」

    春夏
    ノンバイナリーにとっての服──忘れられないひと言

    おそろい
    パートナーと共に装う──世界と対峙する方法

    秋冬
    バイナリーな社会で労働することの困難

    特別な日
    僕/私に、まだ自分を表す「言葉」がなかった頃の話

    おわりに

    小物
    アクセサリーたち Accessories
    香水 Perfumes
    頭飾り Headdresses
    部屋着 Loungewear
  • 1,870(税込)
    著者:
    レイチェル・カーソン
    著者:
    森田真生
    イラストレータ:
    西村ツチカ
    レーベル: ――
    出版社: 筑摩書房

    先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。
  • シリーズ35冊
    1,7603,960(税込)
    著:
    渋井哲也
    レーベル: ――
    出版社: 論創社

    筆者は、学校に関連して死んでいく子どもたちの死因を「学校死」と定義したうえで、当事者を取材する。そこから見えてきたものは、学校が生徒を見殺しにしている実態であった。「学校死」は、どうすれば減らすことができるのか。その方法を探る。
  • 東日本大震災の癒されえぬ傷痕、そのうえを流れた時間はいったいなにを残したのか。東北のひとびとがいま語ること、その地でこだまする声に耳を澄ます、文学とノンフィクションの臨界点。
  • 大人気ライター、待望のデビュー作。

    「ずっと子供のままでいたいと思ってた」
    そう言って、きみは向こう側に行った―

    グループのなかで自分だけ結婚できない女子、女友達が結婚したのを機にマッチングアプリを始めるもうまくいかない刺激をとるか、安定をとるか。

    「面白い仕事のためなら、生活や人間性は捨てなくてはいけない?」
    安定したら面白くなるなんて、その人がつまらない人間だったにすぎないのだ。

    いつまでも子どもの私を置いて君は「大人」になっていく。
    結婚、育児、安定…社会のレールに乗り損ねたわたしたちに“人権”はあるのか。
    SNSで他の家庭の幸せそうな投稿を見て鬱々とする独身アラサー男子、会社からドロップアウトした20代女子…都会に生きる男女のリアルすぎる短篇集がここに。

    【章立て】
    第一篇「恋と友情」
    きみも「卒業」してしまうのか/アラサー、恋人ができない、わからない/「恋人未満」が決まった夜…etc.
    第二篇「東京」
    匿名性をくれる街、東京/「面白いヤツ」になりたかった/「オタク」をこじらせて…etc.
    第三篇「労働と自立」
    お前はつまらない男にひっかかって、この業界から消える/女子大生からの説教/20代前半、生きづらかったのは、何故…etc.
  • 中学時代に出会った「競馬」に衝撃を受け、馬主になることを夢見る。
    念願かなって馬主になったことで、公には知られていない競馬を引退した馬達の悲惨な現状を知り、馬を助けるための活動を始める。
    自分だけではどうにもならない現実に打ちのめされながらも活動を続けることで賛同者が次々と現れ、助けることが不可能と言われていた多くの馬を保護する。
    「1頭の馬が起こした奇跡」による、そこに至るまでの活動記録である。
    (※本書は2023-04-07に日本橋出版より発売された書籍を電子化したものです。)
  • 1,980(税込)
    著者:
    宋恵媛
    著者:
    望月優大
    撮影:
    田川基成
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    〈密航〉は危険な言葉、残忍な言葉だ。だからこれほど丁寧に、大事に、すみずみまで心を砕いて本にする人たちがいる。書き残してくれて、保存してくれて、調べてくれて本当にありがとう。100年を超えるこのリレーのアンカーは、読む私たちだ。心からお薦めする。
    ――斎藤真理子さん(翻訳者)

    本書を通して、「日本人である」ということの複雑さ、曖昧さ、寄る辺のなさを、多くの「日本人」の読者に知ってほしいと切に願います。
    ――ドミニク・チェンさん(早稲田大学文学学術院教授)

    【本書の内容】
    1946年夏。朝鮮から日本へ、
    男は「密航」で海を渡った。
    日本人から朝鮮人へ、
    女は裕福な家を捨てて男と結婚した。
    貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。

    朝鮮と日本の間の海を合法的に渡ることがほぼ不可能だった時代。それでも生きていくために船に乗った人々の移動は「密航」と呼ばれた。

    1946年夏。一人の男が日本へ「密航」した。彼が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる。手がかりにしたのは、「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群。

    「きさまなんかにおれの気持がわかるもんか」

    「あなただってわたしの気持はわかりません。わたしは祖国をすてて、あなたをえらんだ女です。朝鮮人の妻として誇りをもって生きたいのです」

    植民地、警察、戦争、占領、移動、国籍、戸籍、収容、病、貧困、労働、福祉、ジェンダー、あるいは、誰かが「書くこと」と「書けること」について。

    この複雑な、だが決して例外的ではなかった五人の家族が、この国で生きてきた。

    蔚山(ウルサン)、釜山、山口、東京――
    ゆかりの土地を歩きながら、100年を超える歴史を丹念に描き出していく。ウェブマガジン『ニッポン複雑紀行』初の書籍化企画。

    【洗濯屋の家族】
    [父]尹紫遠 ユン ジャウォン
    1911‐64年。朝鮮・蔚山生まれ。植民地期に12歳で渡日し、戦後に「密航」で再渡日する。洗濯屋などの仕事をしながら、作家としての活動も続けた。1946-64年に日記を書いた。

    [母]大津登志子 おおつ としこ
    1924‐2014年。東京・千駄ヶ谷の裕福な家庭に生まれる。「満洲」で敗戦を迎えたのちに「引揚げ」を経験。その後、12歳年上の尹紫遠と結婚したことで「朝鮮人」となった。

    [長男]泰玄 テヒョン/たいげん
    1949年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校、上智大学を経て、イギリス系の金融機関に勤めた。

    [長女]逸己 いつこ/イルギ
    1951年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校を経て、20歳で長男を出産。産業ロボットの工場(こうば)で長く働いた。

    [次男]泰眞 テジン/たいしん
    1959‐2014年。東京生まれ。兄と同じく、上智大学卒業後に金融業界に就職。幼い頃から体が弱く、50代で亡くなった。
  • どう生きるかは自分次第。突然障害を負ったとしても

    10代で結婚し、幸せな家庭を築いて家族5人で暮らしていたある日、猛スピードで信号無視をした車に衝突され、運転していた乗用車が炎上した。意識不明の重体から脱すると、顔かたちが変わり、指の先を切断せざるを得ない事態が待っていた。泣き暮らした日々を経て、家族や周囲の支えを得て新たな日常をつくり上げていった、ある母親の渾身の記録。

    【著者プロフィール】
    1987年生まれ。高校中退後19歳で出産、夫と子ども3人に恵まれマイホーム完成間近だった2016年、交通事故で運転していた乗用車が炎上、全身に大火傷を負う。髪の毛や耳たぶを失い、手の第一関節をすべて切断するなど障害が残ったが、前向きに生きることを決意。病気やケガで失われた身体の代わりとなる医療用装具を紹介する名古屋テレビ放送の番組に出演し、番組は2019年、ABU(アジア太平洋放送連合)賞審査員特別賞を受賞した。
  • 著者の恩師であるドクター・タローの人生を物語化した前編。タローの幼少期から出征し復員するまでの出来事や、愛した女性、家族を描きながら、戦争や平和の問題も問いかける。

    著者の恩師であるドクター・タローの人生を物語化した前編。タローの幼少期から出征し復員するまでの出来事や、愛した女性、家族を描きながら、戦争や平和の問題も問いかける。戦中・戦後の特徴がタローや人々の言動に絡めて描かれ、市民の苦悩がクリアに浮かび上がる。タローは将来を誓った女性を出征中に金持ちの男に奪われたことすら知らず、終戦後に必死で探し求めるが果たして……。
  • 結婚しても、しなくても
    私たちは結局“ひとり”を共に生きていく生き物なのだ。
    ──前田エマさん(モデル)

    「非婚」は結婚の「否定」ではない。
    人と違う生き方に、大きな愛を贈ってくれる本。
    ──安達茉莉子さん(作家・文筆家)

     * * * * *

    累積聴取回数2000万回超!
    話題のポッドキャスト「ビホンセ」制作兼進行役による〝結婚しない〟という選択。

    ---------

      「結婚しないんですか?」
      「子供がほしくはないですか?」
      「ひとりで寂しくないですか?」

    ……非婚に対する偏見はまだまだ根深い。

     * * * * *

    非婚は結婚の反対ではなく、多様な生き方のひとつ。
    自分の選んだ道に責任を持ち、時には弱音を吐いて傷つきながらも、自分を愛し、前に向かって進んでいく。

    本書には、非婚でも結婚でも事実婚でも同性婚でも、人それぞれの生き方を尊重し、みんなが穏やかで楽しく暮らせるための温かなエッセンスが満載。

    ---------

    「結婚=幸せ」だなんてファンタジーじゃない?!
    自分で選んで決めればいい。

    --------

    【目次】
    ■ <https://www.akishobo.com/akichi/tameshiyomi/v54> プロローグ──こんなテーマで本を書くなんて

    非婚宣言──何もそんな決心までしなくても
     ■ <https://www.akishobo.com/akichi/tameshiyomi/v55> こんにちは、非婚です
     ■住む家のために結婚はできない
     ■結婚までは愛せない、あなたを愛したのだ
     ■非婚主義者のくせになぜ恋愛するのか
     ■甥や姪がそんなにかわいいなら自分の子を産めばいい
     ■ロングタイム・ノ氏ですね

    非婚の冠婚葬祭──幸せと悲しみを分かち合うのに損も得もない
     ■私が暮らすあの家
     ■私もお母さんみたいに生きたい
     ■非婚者の結婚式
     ■非婚で生きるにはしっかり稼がないと
     ■私のお葬式で棺を担いでくれますか

    非婚ライフ──自分と連れ添って生きる
     ■大田で生まれた色黒の子
     ■私たちは互いの体を観察しながら成長した
     ■私のトリセツ
     ■好きだから線を引いたんです
     ■好みの発見
     ■おばあさんの瞳にチアーズ!
     ■夫はいません。でも、推しはいます

    非婚共同体──完璧に理解できなくても完全に愛することはできる
     ■ブックフェアに母が来た
     ■一緒に越えていく日曜日
     ■笑っているうちに一緒にいかだの上に、しかもこんなに遠くまで
     ■知らない犬と飛行機に乗った
     ■あなたが死んだら
     ■ <https://www.akishobo.com/akichi/tameshiyomi/v56> 私の祖母
     ■どうしてあなたが非婚をとやかく言うんですか

    ■エピローグ
    ■訳者解説
  • ヒグチさん(91歳)が愉快な日常を実況中継! 
    ふわっところんで顔面5色事件、まさかのがん治療、役立つ食卓メモ術、お転婆少女時代の思い出……。ヨタヘロ期をご機嫌に生きるヒントがつまった痛快エッセイ。≪黒井千次氏との同級生対談収録≫

    ==ベストセラー『老いの福袋』の著者、待望の最新作==
  • ★紛争研究会が選ぶ「2022年ブック・オブ・ザ・イヤー賞」最終候補作

    ★寄せられた賛辞の一部
    「平和は可能だがむずかしい。…大きなアイデアと現場のファクト、その両方を知る専門家に耳を傾けることが欠かせない。『平和をつくる方法』は人類の最も崇高な試みについて新たな洞察を与えてくれる」──スティーヴン・ピンカー(『暴力の人類史』著者)

    「セヴリーヌ・オトセールは、コンゴであれ、コロンビアであれ、アメリカであれ、日々、地域社会で暴力を減らすために努力している普通の女性や男性の物語を語る。読者に行動を促す、魅惑的で感動的な物語だ」──デニ・ムクウェゲ(2018年ノーベル平和賞受賞者)

    「『平和をつくる方法』は、ありふれた国際政治の本ではない。まわりの世界の見方を変える一冊だ」──リーマ・ボウイー(2011年ノーベル平和賞受賞者)

    ★内容
    平和構築という言葉は、私たちが何度も耳にした物語を想起させるかもしれない。ある地域で暴力が発生すると、国連が介入し、ドナーが多額の支援を約束し、紛争当事者が協定に署名して、メディアが平和を称える。そして数週間後、ときには数日後に、暴力が燃えあがる──そのような物語。

    はたして、私たちに持続可能な平和を築くことなど可能だろうか? 可能だとすればどのように? そうした問いに答えるのが本書である。

    著者は、善意にもとづくが本質的な欠陥を抱える「ピース・インク」と彼女が名付けるものについて──その世界に身を浸しながら(参与観察)──考察する。最も望ましくない状況であっても平和は育まれることを証明するために。

    そのため、従来とは異なる問いの立て方もする。つまり、〈不思議なのは…紛争解決の取り組みが失敗するのはなぜか、ではない。ときどき大成功を収めるのはなぜか、だ〉。

    そう、多くの政治家や専門家が説くのとは反対に、問題に大金を投じても解決策になるとはかぎらない。選挙で平和が築かれるわけではないし、民主主義はそれ自体が黄金のチケットではないかもしれない(少なくとも短期的には)。

    では、ほんとうに有効だったものは何か。国際社会が嫌う方法だが、一般市民に力を与えることだ。地元住民主導の草の根の取り組みにこそ暴力を止めるヒントがある。そしてそれは、私たち自身の地域社会やコミュニティ内での対立の解決にも役に立つ。

    本書は、20年間の学びがつまった暴力を止めて平和を始めるための実践的ガイドである。
  • 【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

    12歳の少女が日記につづったリアルな戦争。

    2022年2月、12歳の誕生日を迎え、仲間や家族から祝福を受けて幸せを感じていた少女イエバの人生は、そのわずか10日後、ロシアのウクライナ侵攻が始まったことで一変した。
    彼女が祖母イリナと共に暮らすハルキウは攻撃下に置かれ、地下へ避難したイエバは備忘録として日記を書き始めた――。

    爆撃の恐怖に震えながらの避難生活、戦火を逃れるために故郷を離れて西へと向かう決断、離ればなれになってしまった友人たちとのメッセージのやり取り、突然の戦争に疲弊し、苦しみながらも前向きに生きようとする思いなど、少女がアイルランドに逃れるまでの67日間がリアルにつづられた日記は、2022年10月に欧米で『You Don’t Know What War Is : The Diary of a Young Girl from Ukraine』として書籍化されると、世界各地で大きな反響を呼んだ。
    2023年2月には朝日新聞でも「現代版のアンネの日記」として取り上げられた話題の書が、邦訳版になって登場。

    学校では絶対に教わらない戦争の「リアル」が、ここにある。

    (底本 2023年12月発売作品)
  • シリーズ8冊
    1,4301,870(税込)
    著:
    石黒浩
    レーベル: ――

    ロボットやAIで、私たちの生活はどう変わるか? 衣食住から恋愛・仕事・創造の方法まで、ロボット研究の第一人者・石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて、「新しい世界を拓く楽しさ」と人生、そして「ロボットと生きる未来」を率直に語る。
    〇全編語り下ろし。「未来の生き方」を考えるヒントが見つかる1冊です。
    〇カバーと本編のイラストは、マンガ『孤食ロボット』の岩岡ヒサエ先生
    〇世界思想社創業70周年記念新シリーズ「教養みらい選書」第1弾
  • 真面目に働く者が報われる公正な社会を目指して
    平成政治史 激動の全記録!

    旧民主党政権で閣僚を歴任した元代議士が
    日本のために奔走した31年間の政治人生と未来への想いを語る。

    「大畠章宏さんは爪を隠している能ある鷹です」
    政治評論家 森田実氏推薦&特別対談収録!
  • 左がきかない「左翼記者」。

    朝日新聞の論説委員副主幹として社説をとりまとめ、『報道ステーション』ではレギュラーコメンテーターとして活躍してきた恵村順一郎氏。15年春、攻勢を強める安倍政権と向き合う中で異変が襲う。重度の便秘、手足のしびれ、激烈な腰痛。下された病名は不治の病「パーキンソン病」だった。闘病生活とジャーナリズム、決断した記者引退、いま思う朝日新聞の存在意義……病と共に駆け抜けた記者人生を丁寧に綴ったノンフィクション。

    (底本 2023年11月発売作品)
  • ■私たちを息苦しくさせる「意味を求める病」を手放す

    人間は「私は何のために生きているのだろう」「私は何かに役に立つのだろうか」など、
    自分の生きる意味や役割について考えてしまう生き物だ。

    とくに、幼少の頃から「夢を叶えよう」「誰かの役に立つ人になろう」
    「一生懸命に働こう」などという甘言を浴びせられて生きてきた現代人だったらなおさらだ。
    なぜなら、こうした言葉は「夢を叶えず、誰かの役にも立たず、ろくに働かない人生は失敗」という
    呪いの言葉に容易に変換されしまうからだ。

    だから、必死に自分の人生の意味を探し、それが見つからないと絶望してしまう。

    さながら「意味を求める病」に罹ってるかのようだ。

    ■しかし、本書では「人生には意味があるべきだ」とかいった言説に
    普遍的だったり超越的だったりする価値はないと喝破する。

    そのうえで、「人生に意味なんかなくてもいいじゃないか」「そもそも人生に意味なんてない」と主張し、
    「意味を求める病」を手放す生き方を提案する。

    ■目次
    私が「人生に意味はない」と考えたわけ――まえがきに代えて
    第1章 人生に意味はなくても楽しく生きられる
    第2章 資本主義思考と意味の呪縛
    第3章 本当はたくさんある意味不明な生物の形質
    第4章 「無意味」への恐怖を克服しよう
    あとがき――意味などないけど楽しく生きよう
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    【推薦】竹田ダニエルさん(Z世代ライター・研究者)
    男社会がバカバカしいと感じるのは、自分だけじゃなかった──
    アホらしい世の中を生き残るための爆笑処世術

    * * *

    ★アイディアを盗まれたら「私が言いたかったことを明瞭にしてくれたのね」と返しましょう!
    ★キーボードは強めに叩きましょう。うるさいほど「仕事ができる!」と思われますよ。
    ★深夜に仕事のアイディアを共有すれば「なんて働き者なんだ!」と感心されるはず!

    * * *

    〈 Yahoo!やGoogleで働いたあと、コメディアンとなったサラ・クーパーがつづる女性たちに贈るエール 〉

    男性が気づかない、女性の「職場あるある」を豊富なイラストで風刺!
    「男性社会のサバイブ術」を笑い飛ばしながら、男性社会に過剰適応するよりも「自分が目指したい生き方」を貫くことの大切さに気づかされる、女性を応援する一冊が登場!

    ---------

    本書では、女性がいかにして夢を実現し、キャリアで成功を収め、リーダーになるのかをご説明します。
    男性が今やっているマンスプレイニングを終えたらすぐ始めますので、少々お待ちくださいね。
    ご心配はわかります。彼らのマンスプレイニングって永久じゃないかと思うくらい長く続きますよね。

    * * *

    ……はい、というわけで、本書は「男性が話したいだけ話し終わるのを辛抱強く待っている間に落書きをする空白ページ」をご用意しております。
    それだけでなく「男性のように語りながらも女らしさを失わないコツ」「男性を脅かさずにできる女性向けリーダーシップ戦略」をお教えしたいと思います。

    * * *

    女性のみなさん、本書から得た知識で武装しましょう。
    あなたの成功と幸せのために何が必要か、日頃の振る舞いを思い返しながらお読みください。

    ---------

    【目次】
    〈まえがき〉
    本書の執筆中に心を傷つけられた男性はおりません。

    1〈夢と希望〉
    演技し過ぎずに就職面接に成功するコツ

    2〈コミュニケーション〉
    男性のように語りながらも女らしさを失わないコツ

    3〈野心〉
    周囲からうっとうしがられずに出世するコツ

    4〈オーセンティックであること〉
    偽りない自分のままで職場に出勤し、その自分を完璧に隠す方法

    5〈多様性〉
    テック業界の多様性の実際

    6〈リーダーシップ〉
    男性を脅かさずにできる女性向けリーダーシップ戦略

    〈休憩〉
    男性がマンスプレイニングしている間に落書きをするための白紙ページ

    7〈ネゴシエーション〉
    初心者向けガスライティング

    8〈ハラスメント〉
    加害者男性のキャリアを傷つけないよう、上手にセクシャル・ハラスメントを受けるコツ

    9〈成功〉
    独自の冒険を選ぼう──貴方は、他人から好かれたいのですか? それとも成功したいのですか?

    10〈同盟関係〉
    男性のための「よくできましたシール」

    11〈起業家精神[アントレブレナーシップ]〉
    迫力満点の「レディー・ボス」のための完璧なピッチデック

    12〈セルフケア〉
    ストレスだらけでいながらリラックスする方法

    〈すべての結論〉怖い女になろう
    謝辞
    訳者あとがき
  • 昭和45年11月25日、東京・市ヶ谷の自衛隊駐屯地において、作家の三島由紀夫が自決した。当時僕は八歳だった。ひどくショックを受けた記憶だけが残っている――。(本文より)

    学生運動華やかなりし頃、ゲバ棒を持って活動する人々はエネルギーに満ちあふれていた。
    必死になる対象がある、言いかえれば「生きがいがある時代」ということはできるだろうか。

    そんな彼らを見て育った青年・小松憲一は、昭和後期の春、「大日本愛国党」赤尾敏総裁の側近として、導かれるように右翼活動に身を捧げていく。それは愚かな選択か、あるいは天命ともいうべき導きか。
    党の活動に情熱を注ぎ、すべてを注ぎ込むその生き様を通して、外側からは見えづらかった「右翼活動」の本質が浮かび上がる。

    国粋主義運動の第一線を命がけで生き抜いた著者が、かつての記憶を振り返り、思想と行動を記した回顧録。

    【目次】
    目次

    第一章 思想の目覚め
    軍歌/三島由紀夫との〝再会〟/政治活動の構想/赤尾敏を知る/札幌のアパートで/アルバイトで味わったこと/市ヶ谷駐屯地/赤尾敏との対話/自衛隊入隊に向けて/僕の少年時代/入隊/自衛隊での生活/自衛隊に対する諦観/危険思想/除隊/自衛隊との対立/愛国党書記長との会話/政治運動の障害

    第二章 右翼活動時代
    自衛隊の神経質/東京都知事選/朝日新聞阪神支局襲撃事件/右翼とは何か!/三島由紀夫の〝赤尾評〟/愛国党での生活/愛国運動の基本/警察の過剰反応と愛国党の対応/運動に対する姿勢/ハードだった一週間/思い出深い田中角栄糾弾の演説/忘れられない「小名浜論争」/反ソデー/自衛隊観閲式/「山口烈士に申し訳ない」/『憂国忌』への不満/政治運動とは/同志の除名とそれによる緊張感/二・二六事件の解釈/新右翼との対話/不審者/初めての赤尾総裁からの叱責/愛国党を離れる/昭和天皇崩御/筆保同志の除名/赤尾総裁の死

    第三章 人生における重要思想
    赤尾敏先生の虚像と実像/実存主義―――「死」を考える/愛国党分裂/反新右翼/精神主義研究会/先祖信仰/儒教への思い入れと懐疑/警察をどう見るか/警察はここまでやる!/筆保同志との懐かしい再会 そして……/筆保同志のお母さん/道子さんの性格/夫人派と家族派の確執/奇妙な縁?/偉大なる活動家の死/津山への再訪/同志的結合と離反の条件/農本主義と都会への嫌悪/マラソンと精神主義/精神主義の誤解/「死」の考察/鹿児島・桜島と西郷隆盛/老荘思想/≪補記≫この七年を振り返って

    【著者紹介】
    小松憲一(こまつ・けんいち)
    昭和37年北海道紋別市生
    大学在学中に右翼民族主義に関心を抱き、昭和61年5月自衛隊武山駐屯地第一教育団入隊。在隊中政治思想を有していることが発覚し、規約違反の示威活動を画策していると悪推され、また隊員に多大なる影響を与えたとして強制退職処分を受ける。昭和62年3月大日本愛国党にて赤尾敏総裁の下で活動。東京都内において精力的な街宣活動を展開。その後、執筆活動を中心に独自の運動を展開。その一方で精神を鍛える目的から「走ること」を始め、≪精神主義ランニング≫と名づけ、全国の100kmマラソン大会に出場、二十数回の完走を数える。精神主義、農本主義から老荘思想に入り、そこに人間の理想を見出し、生活に反映させ現代に至っている。
  • 風呂に入らないのも、ゴミ屋敷になるのも、お金を借りまくるのも、支援を拒否するのも、母なりの訳があったーー。"困っていた母" と "困らされた私" が格闘した、2年間の生の記録。
  • 1,760(税込)
    著者:
    鞠安日出子
    レーベル: ――

    善・悪、神と聖霊、原罪と欲望、主の愛を描き続けてきたイコン画家による、渾身の「平和祈願」。
  • インドに関する本を一冊読むなら、この本を読んでほしい。
    ――ギーター・アーナンド(ピューリッツァー賞作家)

    2013年夏、ムンバイでマイクロファイナンスを扱うNPOを運営する著者は、融資を求めてやってくるある人々の存在に気づく。市街地の端にあるデオナールごみ集積場でお金になるごみを集め、それを売ることでその日暮らしをするくず拾いたちだ。

    絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物でもあるそのごみ山は、20階建てのビルほどの高さになる。腐った食べ物、古い端切れ、割れたガラス、ねじ曲がった金属、ときには赤子の死体、花嫁の遺骸、医療廃棄物など、あらゆる夢の残骸がそこに行きつく。誰の目にも見えるところにありながら、誰の目にも見えていない広大なごみの町。著者と住民との8年以上にわたる長いつきあいが始まる。

    ごみ山が放つ有害な後光(自然発生する火災、都市の上空を覆う有毒ガス等)が目に見えるかたちをとり、無視できなくなるにつれて、市当局による管理の動きも露骨になっていく。その影響を受けるのは当然、そこで生きる人々だ(そもそもこの地区の起源は19世紀末、植民地時代の感染症対策にある)。これまで以上に足場が脆くなるなかで、ある四家族の生活を著者は追い続けた。とりわけ注目したのが、10代の少女ファルザーナー・アリ・シェイクだ。彼女はごみ山で生まれ、そこで愛を知り、子をもうける。悲劇的な事故にまきこまれながらも。

    彼女らの目を通して、最も荒涼とし腐臭に満ちた場所であっても、美や希望、愛が花開くことを私たちは知ることになる。同時に、グローバル資本主義が最も脆弱な立場にいる人々にどのような影響を与えるのかも知るだろう。

    〈いまや彼らは、目に見える世界に戻るために闘っていた。その姿を見せるために闘っていた。姿を見せる相手とは、すぐそばにいた彼らを避けてきた人々、くず拾いをひき殺す事故に責任を負うべき人々である〉

    著者は記す。この地で生まれる物語がまるで非現実的な気がしたとしても、その大半は現実である。そしてそれはごみ山で暮らす人々の物語であると同時に、どこにでもある物語なのだと。

    行き場のない核のごみ、不法投棄や環境汚染、連鎖する貧困、新生児遺棄、メガイベントの裏で排除されるホームレス……。日本で起きていることと、ふと重なる瞬間が訪れるはずだ。不思議な既視感を覚える、寓話的ノンフィクション。
  • シンシアリー、日本人になる
    累計70万部突破! 帰化記念!
    ・人間関係の適切な距離感
    ・「どうも、どうぞ」「ありがとうございます」「すみません」「ごめんなさい」…無数の感謝や配慮の言葉
    ・差別なき社会
    ・キムチが韓国より美味しい
    ・晴れた日は空が青い
    ・いつもの居酒屋……
    私は、そういう日本が大好きです。

    【目次】
    序 章 シンシアリー、日本人になる
    第1章 韓国と日本の狭間で
    第2章 新日本人による韓国旅行記
    第3章「キムバップ(海苔巻き)」と併合時代
    第4章 韓国で失われつつある「マコト」
    第5章 韓国で感じた「閉鎖感」の正体
    第6章 韓国人の「遵法精神」
    第7章 日韓の「架け橋」にはならない

    【内容】
    ・日本で暮らして分かった韓国の「対人関係」
    ・「こんにちは」が象徴する日本の素晴らしさ
    ・韓国では「国籍」を超えて存在する「同胞(ドンポ)」
    ・私が私の名前を受け継げたのは日本のおかげ
    ・日本旅行が韓国で「ブランド化」
    ・「弁当文化」も併合時代に社会全般に普及
    ・韓国では、「一人でご飯を食べるのは、負け組」
    ・なぜ、韓国人は「塩味」という言葉を嫌うのか……ほか
  • 何かを成し遂げるために「特別なもの」は必要ない。

    20代で視力が徐々に失われていく「網膜色素変性症」を発症。60歳で完全に失明、目の前の明暗さえわからなくなった。
    それでも考えることをやめず、思い立ったらすぐに行動、仕事にも治療にも政治にも、淡々と力強く向き合ってきた。
    持ち前の感性と情熱で強く生きるトチアン(あんこ屋さん)前社長のひた向き人生。
  • 「アメリカ最高」を信じて疑わない米国人家族が中国旅行の帰途、ついでに立ち寄ったジャパン。
    東京、宮城、岩手、京都、そして大阪。
    そこで待ち構えていたのは、彼らが思いもよらない驚きと感動の連続だった…。
    在米35年のハリウッド映画プロデューサーが、外国人目線で綴った日本文化私論。

    <本文より>
    ★「人が乗って来るときにドアを開いてキープすることはあっても、降りるときに初対面の人に先を譲られたのなんて生まれて初めてよ」
    ★「他人のことを考えて人が動くジャパンでは、それをしない方がアブノーマル(普通じゃない)なんだよ、きっと。アメリカじゃ、ソーシャリズム(社会主義)みたいだと思って誰もしないだろうけど」
    ★「満員電車の乗降客、エレベーターやエスカレーターの中、有名店に並ぶ行列。どれをとっても、日本人は絶妙にバランス(均衡)をとるのがうまい」
    ★「Ekiben(駅弁)は、食べる人の心を豊かにしててくれる、メルヘンチックな、日本文化のTreasure box(玉手箱)みたい!」
    ★「アメリカじゃ、日本のアニメやアイドルはもうメインストリーム(主流)だし、京都の伝統文化とは全然違うサブカルチャー。こういうのが一緒に存在してる日本って、ほんとにDeep(深い)」
    ★「日本に来て一度も怖いと思ったことがなかった。中国じゃ、毎日のようにそういう感覚だったけど」

    【目次】
    1章 日本嫌いのアメリカ人がたった7日間で日本を大好きになった理由
    トーキョーと東京(ジャパニーズ・ホスピタリティ/驚きのエレベーター/ラッシュ・アワーとエスカレーター)
    ルール違反(規律を越えた規律)
    自然体のサービス精神(譲ることが美徳/整列乗車という非常識)
    均衡の国(秩序というライフ・エレメント/心が豊かな国はどっち?/ニックが日本を毛嫌いする理由/日本人の長所)
    ミラクル・パイン(駅弁と包装は日本カルチャーの粋/3・11とトモダチ作戦/奇跡の一本松のメッセージ)
    「お持ち帰り」の思想(ジャパニーズ・エフェクト/ワン・フォー・オール)
    セツヤクという知恵(味噌スープと日本人/ケチとセツヤクの違い/工夫というモチベーション)
    歴史の重さ(共存する伝統文化とサブカルチャー/ディープな国)
    「五感」で食べる(京の食事)
    小さくて大きい国(日本の真の素晴らしさ/日本文化の多様性とは/下積みと温故知新)
    リタイアするなら日本!(長寿と思いやりの国/ジャパン・ラブ)

    2章 日本文化が世界の中心になる?
    日本の職人気質(スティーブ・ジョブズとニッポンの力/世界の頂点を極めたジャパニーズ・ウイスキー)
    ジャパン・カルチャーへの世界の憧れ(モノづくりスパイラル/分煙文化/「ありがとう」ハザード)
    ネクスト・ジャパン・クール(ハリウッドで人気のお好み焼き/世界中で人気の居酒屋/日本オリジナルのボトルキープ文化)
    近未来的ジャパニズム(オリジナルをしのぐ「品種改良」/「忍耐」vs「リベンジ」/ささやか)
    ジャパン・ラバー(まるでボクサーのように/5つの言語と日本式マルチタスク)
    旬という概念(日本人であることの「豊かさ」/唯一無二の四季折々という“空間”)
    隙間カルチャー(ハリウッドの脚本には存在しない「……」/日本式ノールック・パス)
    一服する、一息入れる(喫茶というスタイル/ブレイク・タイム「日米比較論」)
    日本カルチャーが世界標準になる日(欧米文化は「HOW」の文化/HOWよりもWHYが大切な理由)

    3章 なぜ世界は日本のマネをするのか
    日本人の世界での評判(ブラジルの「日本神話」/グローバル・スケールでの信頼/円はドルと並ぶ世界のメジャー通貨)
    日本人が知らない日本人特有の才能(外国人が見た日本人らしさ/「きれい」がライフスタイルの国)
    細分化カルチャー(日本人は細分化の名人/高品質というジャパン・ブランド)
    親切心から生まれる製品(現地人目線のローカライズ/ハラルと日本人)
    無駄口の副作用(勤勉と誤解/カジュアル・トークとアイドル・トーク)
    アイ・キャンディー(天下無敵のディスプレイ技術/〝棚ぞろえ〟の美学とマジシャンのような店員/電話の前でのお辞儀)
    「きめ細か」という世界唯一の感性(キメとディテールの違い/「心地よさ」へのこだわり)
    一国一城の主(塀をめぐって/世界で一番「長」の多い国)
    気風というカルチャー(米国人スタントマンが合気道で得たもの/叱らない教え)
    「叩き上げ」コンセプト(リカバリー・ショットとイノベーション/人材育成のハイブリッド・スタイル)
    Think like Japanese!(ハリウッドがマネする「ドキュドラマ」の衝撃)

    4章 日本人は世界からどう思われているのか
    ジャパニーズであることのメリットとデメリット(人種差別、嫌悪感、神秘さ/日本人はケチ?)
    新しモノ好きの国(ワクワク感とニューイズム/常に何かが新しくなっている国)
    ケジメと日本人(日米ケジメ比較/ケジメと線引き)
    上海より愛をこめて(実は日本人が大好きな中国人/「ドラえもん」ラブ/フレンドリー・スマイルの日中文化論)
    カッティング・エッジ(ジャパニーズ・ベーカリーの衝撃/外国人が脱帽するアレンジ力と想像力)
    普通のことを普通にする国(日本人の「当たり前」は世界の非常識)
    ジャパン・クラス(しつけと日本人/気品のある国)
    日本人は修行好き(習い事の国/「道」と連帯感)
    日が丸い国、気が丸い国(復讐で対峙するアメリカ、連帯感で乗り越える日本/日本流パッケージと「日の丸」)
    浦島太郎目線で見た日本(変わり身の早さと図抜けた対応力/軽自動車と「かっこいい」カルチャー/手土産とおすそ分け/「謝」の国)

    エピローグに代えて―妻の足跡(レガシー)
  • 2022年2月24日。ロシアの侵攻が始まったあの日から、私たちの生活は一変した。戦争の予感、避難生活の現実、引き裂かれた家族、ロシアの友人への思い……。キーウに生まれ育ち、日本で博士号を取得したウクライナ人の著者が、戦争下で見たこと、考えたことを綴る。
  • 1,870(税込)
    著者:
    綿野恵太
    レーベル: ――
    出版社: 筑摩書房

    新聞記者に「逆張り」認定された批評家が戸惑いつつも「逆張り」という現象を考える。「批評」ではなく「運動」や「現場」、「おじさん」ではなく「女性」や「若者」、「傍観者」ではなく「当事者」が称揚され、「逆」が嫌われた(あるいは反動的に好まれた)2010年代とは何だったのか? 「注意経済」「相対主義と絶対主義」「冷笑(シニシズム)」「ポピュリズム」「差異化ゲーム」などのキーワードを軸に、SNSの隆盛とともに社会が大きく変化していった時代を振り返る。
  • 不幸のいちばんの原因は、ここではないどこかへ行きたいという望みだろうか?

    【本書の内容】
    フランスのアナキスト、ルイーズ・ミシェル。ズールー人の王、ディヌズールー・カ・チェツワヨ。ウクライナの革命家、レフ・シュテルンベルク――

    より大きな自由とホームの理念のために、目の前の自由とホームを犠牲にした者たちの生涯を辿る旅に出た著者。

    南太平洋のニューカレドニア、南大西洋のセントヘレナ、シベリアの極東海岸沖のサハリン――

    かつて「帝国」の流刑地だった島々を旅するなかで見えてきた、いまなお残る傷跡と亀裂。

    「自由を求めて鼓動する心臓には、ごくわずかな権利しかないようですので、わたしの取り分を要求します。」――ミシェル

    「わたしのただひとつの罪はチェツワヨの息子であることです。何もしていないのに、悪意によって殺されようとしています。」――ディヌズールー

    「もっといい時代がくるよ、モイセイ。ぼくらの星はまだ地平線の上の空高くにある。」――シュテルンベルク

    人生がふたつに引き裂かれたとき、自分を保つのはときにむずかしい。

    故郷(ホーム)を追われる経験は、当人にとって何を意味したのか。故郷(ホーム)を追われた者を受け入れる経験は、その土地に根づく人びとに何をもたらしたのか。

    弱い立場にある者が望まぬ移動と隔離を強いられる現代に放たれた、過去と現在をつなぐ傑作紀行文学(トラべローグ)!

    【本文より】
    本書は流刑者のことを考える一冊として企画されたが、それと同じくらい帝国についての本にもなった。両者はつねに分かちがたく結びついているからだ。それゆえ本書はまた、帝国の双子の犠牲者のあいだにかたちづくられた
    連帯についての一冊でもある。“流刑者”と“先住民”、すなわち追放された市民と植民地化された被支配者のあいだの連帯である。
  • あのとき悩んだあのことは、全部ジェンダーの問題だったのかも・・?!


    非モテ男性たちのぼやき、仮性包茎に『うっせぇわ』、『おかあさんといっしょ』や母親からの過干渉、ぼる塾、阿佐ヶ谷姉妹のお笑い、ZARDに朝ドラの男性たち、パワハラ、新興宗教、ルッキズム……
    ジェンダーを「自分事」として考えるために。
    共同通信配信の好評エッセイ「清田隆之の恋バナ生活時評」を大幅加筆。より正直に、言葉の密度高く書籍化。

    日々を暮らす中で感じたモヤモヤを、誰かと話しながら言語化していく営みこそ、ジェンダーという巨大にしてつかみどころがなく、それでいて根源的で影響力も計り知れない問題に向き合うためのきっかけになるのではないか。私というミクロの世界と、社会というマクロの世界は、どこかで確実につながっている。――「まえがき」
  • サードプレイスと街の再生

    “第三の場所”が、人・風土・未来をつなぐ――
    500カ所以上の街づくりや施設づくりに携わった専門家による初めての著書。

     いま、日本の各地で、歴史や風土が壊されつつある。
     ポリシーのない街づくりによって、どこにでもある同じ顔つきの街が各地で誕生しているのだ。わたしはこうした現象を「東京追随化」と呼び、強く危惧している。失われた景観は、二度と元には戻らない。
     27歳で会社を設立してから30年余り。わたしはこれまで、国内外の500以上の街や施設をつくってきた。その過程において、「何もない」と言われる街ほど、多くの財産が眠っていることを目の当たりにしてきた。
     そして、その魅力に気づくことこそが、地域を守り、街を守り、100年続く街づくりにつながるのだと実感している。
    (中略)
    本書では、その地域ならではの魅力に着目し、人々が自然と集まるような街づくりの拠点を「サードプレイス」と定義し、地方創生の起爆剤になるものとして提案している。
    サードプレイスには、地元の人々をはじめ、人と人とがふれあえる環境がある。そのベースとなっているのはやはり、地域の文化であり、歴史であり、時代とともに培われてきた風土や慣習、さらにはそこに住む人の魅力だ。
     サードプレイスを通じて、人も、街も、地域も、もっともっと輝いていける。それはわたし自身の確信であり、本書を通じて最も伝えたいわたしのメッセージである。

    (「はじめに」より抜粋)

    【全国からの事例を多数掲載】
    北海道 スペシャリティマートHAPIO
    北海道 大通BISSE
    北海道 海鮮工房と羅臼町
    北海道 シエスタハコダテ
    青森県 八戸屋台村みろく横丁
    宮城県 気仙沼内湾地区まちづくり
    鹿児島県 かごっまふるさと屋台村
    沖縄県 瀬長島ウミカジテラス
    沖縄県 国際通り屋台村
    沖縄県 石垣島ヴィレッジ
    シンガポール 北海道マルシェ
    ハワイ ワイキキ横丁


    (著者プロフィール)
    国分裕正
    街制作室株式会社 代表取締役社長
    1962年、北海道・歌志内市生まれ。自身が代表を務める街制作室では「風土の継承」「コミュニティの創造」「自然との共生」を軸に、地域文化が根づくまちづくりを手がける。これまで無人島での街づくり、都市再開発、地場文化発信拠点、屋台村など、約30年間で500カ所以上の街づくりや施設づくりに携わっている。
  • 機能不全家庭による貧困や虐待の連鎖を断ち切れ!
    見えざる弱者・傷ついた者の回復の道とは?

    アルコール依存の父、過干渉の母、家庭内暴力の兄という機能不全家庭で育ち、「生きづらさ」からの解放をテーマに言論活動を続ける著者が実体験で語る、貧困・虐待家族のリアル。幼少期に受けた傷からどう回復するか。負の連鎖をどう断ち切るか。マインドフルネス、スキーマ療法など心理療法も経て、家族と絶縁するまでの道のりを描く、実録ノンフィクション。
    私が育った家庭はいわゆる「機能不全家家庭」と呼ばれるものでした。家庭内不和により会話はほとんど無く、代わりに怒号が飛び交い、暴力による支配が行われているのが日常だったのです。死に物狂いで家から逃げ出したとき、20年以上続いた地獄がようやく終わったのだと、心の底から安堵しました。しかし現実とは残酷なもので、私はその日、気が付かないまま「第二の地獄」に足を踏み入れていたようです。(「はじめに」より)
    「私がされていたことは、虐待だったんでしょうか」
    この質問を心理士にできるようになるまで、カウンセリング治療を始めて約1年かかりました。いつも通り1時間のスキーマ治療を終え、荷物をまとめて部屋から出る寸前、一瞬ためらいながら、ようやく口から吐き出した言葉です。
    心理士は私の質問に少し驚いた様子でしたが、じっと目を見て、はっきりとした口調で「100%、虐待だと思います」と答えました。
    そのとき、これまで十数年にわたって自分にのしかかっていたものが、すっと消えていった気がしました。(「母との絶縁」)

    【目次】
    第1章 「見えざる弱者」とは誰か──貧困・虐待・障害は目に見えない
    第2章 機能不全家庭で育つということ──アルコール依存の父、泣く母、暴力的な兄
    第3章 愛着の形成が持つ大きな影響力──「生きづらさ」の正体とは?
    第4章 生きづらさの根底と向き合う──スキーマ療法との出会い
    第5章 幼少期に受けた傷からの回復──母との絶縁まで
    終章 機能不全家族から回復するために──予防すること、孤立しないこと
  • 1,485(税込)
    著:
    五ノ井里奈
    レーベル: ――
    出版社: 小学館

    あなたも一歩、踏み出す勇気を。

    震災を契機に自衛官を夢見た少女は、入隊後、絶望を味わった。訓練中の性暴力を報告するも自衛隊は黙殺。そして彼女は実名・顔出しでメディアに訴えることを決意したが……日本中に勇気を与えた五ノ井里奈の物語。

    「(わたしが)声をあげて」と「(あなたも声をあげて」という2通りの意味をタイトルに込めました。読み終わったあとに一歩踏み出す勇気を感じてもらえたら嬉しいです――五ノ井里奈

    ※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様に よっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。
  • ■アメブロ「介護日記」ジャンルの超人気ブログ、待望の書籍化!

    65歳以上の認知症患者数は
    2025年には約675万人(有病率18.5%)に達すると予測されています。

    認知症になった親を介護するのは子どもたち。

    ブログ・オブ・ザ・イヤー受賞の人気ブログ「アルツフルデイズ」は
    アルツハイマー型認知症の母と
    その家族が繰り広げる現在進行形のストーリー。

    登場人物は4人。

    ■ワフウフ=主婦、パート事務員、ブロガーの三足の草鞋を履くアラフィフ。

    あーちゃん=ワフウフの実母。2017年に認知症が発覚。
    たんたん=ワフウフの実父。お金と自分だけをこよなく愛するインテリDV男。
    なーにゃん=ワフウフの姉。あーちゃん介護の頼れる相方。

    あーちゃんの認知症発覚から

    あーちゃんの貯金を狙ったたんたんの暗躍

    あーちゃん家出計画

    施設入所

    こんな一連のストーリーですが
    一度読み始めたら止まらない面白さ。

    「親の認知症介護で毎日が地獄」
    「そろそろ、うちの親も危ないかも」

    全編面白すぎて削れるところがなく
    新規書き起こしも含めて
    400ページの超大作になっちゃいました。

    成年後見制度のこととか
    ちょっとマジメに語ってるところもあるけど
    笑えて泣けるストーリーでちょっぴり現実を忘れてみませんか。
  • 中国当局が危険とみなした言論はどのように抹殺されていくのか――コロナ禍、大きな話題となった『武漢日記』を軸に、その知られざる実態を詳細に記録した衝撃のノンフィクション。
  • 1,870(税込)
    著者:
    五十嵐大
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    母に、ずっと訊いてみたいことがあった。
    ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった? 
    聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた? 

    【本書の内容】
    「優生保護法」――
    障害者が生まれることを防止し、
    女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、
    「母」はどのように生きたのか。
    「ぼく」はどのようにして生まれたのか。

    幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。
    コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。

    【コーダとは】
    コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)
    聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。
  • 1,540(税込)
    著:
    西加奈子
    レーベル: ――

    カナダでがんになった。
    あなたに、これを読んでほしいと思った。

    これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
    祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

    『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
    カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
    切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

    ● 『くもをさがす』へ寄せられた声

    思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
    ――ジェーン・スーさん(コラムニスト)

    読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
    西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
    ――金原ひとみさん(作家)

    剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
    ――ヒコロヒーさん(お笑い芸人)

    読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
    がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
    ――高尾美穂さん(産婦人科医)
  • シリーズ2冊
    1,6502,090(税込)
    著:
    鈴木邦男
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「国家が暴走する時代をどう生きるか!」

    反体制運動の常識を変えた鈴木邦男の原点の書!
    〈 同時進行の貴重な運動史〉手に取りやすいソフトカバーになって再登場!

    「…恥多き、運動の歴史でもある。楽しかったし、誇らしくもあった。と同時に、恥ずかしくて思い出したくない過去もある。何であんなことをしたんだろうと思うことも多い。でも、それら全てを抱きしめて、愛しいと思う。これは愛国心と似ている。失敗も反省も含めて、その全てを抱きしめ、愛しいと思う。その気持が愛国心で、同じように運動に対する「愛」が、この本だ。」(「『右翼』との決別」より)
  • 「神の子」じゃなく、私として生きたい。

    旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!

    〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。
     この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)

    (底本 2023年3月発売作品)
  • 1,540(税込)
    著者:
    僕のマリ
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    言わなかったことや言えなかったことが、
    なかったことにならないでほしい。
    そう思い続けて、そう思うから、
    そう思っていることを、
    わたしはずっと書いてきたのかもしれない。
    ――本文より

    【本書の内容】
    2021年9月、『常識のない喫茶店』で鮮烈なデビューを果たした僕のマリ。

    一度の滞在でクリームソーダを三杯続けて飲む猛者、
    お気に入りの店員にスケスケのタイツをプレゼントする中年、
    来るたびに小さな灰皿を盗む男とゆで卵用の塩入れを盗む連れの女、

    あるいは……

    他の客に席を譲らない老人と喧嘩する(これまた老人の)マスター、
    暴言を吐く半グレ風男性客を店の外まで追いかける同僚のしーちゃん、
    ゴミを持ち込んだ客に「うちもいらないです」と突き返すわたし。

    そんな刺激的すぎる毎日をストレートに綴ったエッセイは、
    「仕事だから我慢しろ」「店員なら耐えろ」といった声が一部ありながらも、
    「救われた」「勇気をもらった」という大きな共感とともに受け入れられた。

    理不尽なクレームと闘い、自らが信じる正しさを貫く著者の物語は、
    過去に負った傷を癒やす「再生の物語」そのものだった。

    本の刊行後、その翌月には喫茶店を卒業し、長く住んだ街を引っ越した。
    パートナーと暮らしながら、週に何回かバイトしつつ、やはり文章を書いている。
    今回の本には、卒業までの日々と、卒業後の生活が瑞々しく描かれている。

    ちっぽけであたたかな日常ほど忘れたくない。
    書き留めておくことで、きっとまた前に進める。
    そんな静かな決意とともに放つ、作家としての新たな一歩。
    『常識のない喫茶店』の正統な続編にして完結編、ついに刊行!

    【本書の目次】
    はじめに

    1 常識のない喫茶店
    初めての商業出版
    その後の喫茶店
    日記 二〇二一年八月-十月
    卒業

    2 新しい生活
    日記 二〇二一年十一月-十二月
    長いお休み
    引っ越し
    二人暮らし
    文筆業とアルバイト

    3 また本を書いている
    (体力のない私の)仕事論
    日記は筋トレ
    日記 二〇二二年八月-十月
    書きたい生活
    喫茶再訪
    本とともにある人生
    原稿が書けないときの話

    おわりに――なかったことにならないでほしいこと
  • よい外国人じゃなきゃ、ダメ? 台湾出身で〈日本語に住む〉著者が問う〈ふつう〉への抵抗。小さな声も自由に羽ばたき出すエッセイ集。3歳で台湾から日本に移り住んだ著者が、日常で味わった小さな違和からアイディンティティをめぐる問題、カズオイシグロから「愛の不時着」まで文学・映画を読解する批評文を収録し、日本の〈ふつう〉をやわらかに揺すぶるエッセイ集
  • 1,540(税込)
    著者:
    武田砂鉄
    レーベル: ――
    出版社: 筑摩書房

    やろうと思ったけどできなかったこと、やる前に考えてしまったこと。不毛な考えが豊かに花開く、「日経MJ」連載から厳選したエッセイ123本詰め。
  • 手術も乗り越え、ますます元気な90歳の樋口恵子さんが、娘世代の岸本葉子さんを相手に、自称・ヨタヘロ最前線の研究者として、ヨタヘロ期(ヨタヨタヘロヘロしながらなんとか自立して暮らしている時期)の現実や、90代での発見、毎日を愉快に生きるコツ、万が一の備え、そして、若い世代へ抱く希望などをユーモアたっぷりに語ります。
    話題は、これからの社会-家族のいない単身世帯が急激に広がるファミレス社会(ファミリーがいない社会)-を、どのようなしくみならうまく支えていけるかまで。
    90歳の樋口さんと、その娘世代の岸本さんの対談は、人生100年時代を愉快痛快に、そして、安心して生き抜いていくための、知恵と勇気と希望を与えてくれます! 
    今、自身の老いに直面しているシニア世代も、年老いた両親のことを気にかけている50代、60代も必読の一冊です。

    ■目次
    1章 90歳になっての発見は?
    90代は「未知との遭遇」/70歳の手術と90歳の手術は大違い!/「ヨタヘロ」は、日々新た! ほか

    2章 ヨタヘロでも愉快に生きる。その秘訣は?
    年を取ったら、体育会系!/コロナ禍で再認識した、人間関係の大切さ/人生100年時代の初代だからこそ、おもしろい ほか

    3章 調理定年。日々の暮らしをどう維持する?
    高齢女性は、栄養不足に注意して/80歳を過ぎたら、安否確認のシステムづくりを ほか

    4章 いざというときのため、備えるべきことは?
    延命治療の意思を伝えるリビング・ウイル/墓じまい、やってみたら意外にスムーズ ほか

    5章 ファミレス社会をどう生きる?
    人に心も家も開放して「ケアされ上手」に/これからはワーク・ライフ・ケア・バランス社会 ほか

    6章 人生100年を幸せに生きるために
    高齢期を生き抜くために「65歳の義務教育」を/ヨタへロ期だって町へ出よう!/一人暮らしだろうが家族がいようが幸せに生きていける社会に ほか

    ■著者プロフィール
    樋口恵子<ひぐち・けいこ>
    1932年東京都生まれ。東京家政大学名誉教授。同大学女性未来研究所名誉所長。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。東京大学文学部卒業後、通信社、出版社勤務などを経て、評論活動に入る。内閣府男女共同参画会議の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長、厚生労働省社会保障審議会委員、地方分権推進委員会委員、消費者庁参与などを歴任。近著に『老いの玉手箱』(中央公論新社)、『90歳になっても、楽しく生きる』(大和書房)、『老~い、どん!2 どっこい生きてる90歳』(婦人之友社)など。

    岸本葉子<きしもと・ようこ>
    1961年神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業後、会社勤務、中国留学を経て執筆活動に入る。心地よい暮らしや年齢の重ね方、旅、俳句など、さまざまなテーマについて、鋭い視点とユーモアあふれる文章で多くのエッセイを発表。また、自らの闘病体験を綴った『がんから始まる』(文春文庫)が大きな反響を呼ぶ。近著に『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『楽しみ上手は老い上手』(中公文庫)、 『60 歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『ひとり老後、賢く楽しむ』(だいわ文庫)など。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。