『歴史、社会、学問、講談社(実用、新書)』の電子書籍一覧
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【昭和初期、危機の時代。日本人は政党政治に希望を託した】
【彼らの苦闘と達成、そして蹉跌から今日の私たちが学ぶべきことは何か?】
この国にデモクラシーを追い求めるうねりは、さまざまなアクターの理念と政策、利害と野心を飲み込み、戦前政党政治の一方の極として結実した。
格差是正、軍部統制、財政整理、協調外交、普通選挙――国内外の諸課題と格闘しながら展開するその全史を、ダイナミックに描き出す!
◇◆「民政党とは何だったのか」全体像をくっきりと明らかにする2部構成◆◇
【通史篇】前史から、民政党内閣誕生、解党までを明快に見通す
【政策篇】外交/軍事・安全保障/経済・財政/社会/メディア・文化
日本近代政治史のトップランナー研究者が結集。徹底的に分析し、平易に書き切った!
【本書より】
民政党は政友会との間で基本的な国家目標を共有していた。違ったのは政策である。保守化する政友会に対して、民政党は漸進的なデモクラシー化を進める。二大政党は社会的な格差の是正や政治参加の拡大をめぐって、政策を競うようになる。イデオロギー対立ではなく、政策の優劣を競うようになれば、政権交代が可能になる。民政党の歴史は政権交代の条件を示唆している。
【本書の内容】
序[一般財団法人櫻田會 増田勝彦]
刊行に寄せて[明治大学名誉教授 中邨章]
はじめに[著者代表 井上寿一]
第一部 通史篇
第一章 立憲民政党の結成――新党の誕生[村井良太]
第二章 浜口雄幸内閣と新しい日本―民政党内閣の誕生[村井良太]
第三章 第二次若槻礼次郎内閣期の立憲民政党[若月剛史]
第四章 「挙国一致」内閣期の立憲民政党[小山俊樹]
第五章 第一次近衛文麿内閣期以降の立憲民政党[菅谷幸浩]
第二部 政策篇
第六章 外交[井上寿一]
第七章 軍事・安全保障[小山俊樹]
第八章 経済・財政[若月剛史]
第九章 社会[菅谷幸浩]
第一〇章 メディア・文化[金子龍司]
注
参考文献一覧
あとがき 著者代表 井上寿一
略年譜
索引 -
青年たちの「義挙」に民衆は拍手したーー。
血盟団事件、五・一五事件、神兵隊事件、死なう団事件、そして二・二六事件……。
なぜ暴力は連鎖し、破局へと至ったのか?
昭和史研究の第一人者による「現代への警世」。
【本書の内容】
・「安倍晋三銃撃事件」と昭和テロの共通点
・「正義を守るための暴力」という矛盾
・現代の特徴は「テロの事務化」
・ピストルではなく短刀にこだわった将兵
・「三月事件」と橋本欣五郎
・「血盟団」井上日召の暗殺哲学
・五・一五事件の「涙の法廷」
・昭和テロリズムの「動機至純論」
・愛郷塾の存在と「西田税襲撃事件」
・言論人・桐生悠々の怒り
・大規模クーデター計画「神兵隊事件」
・罪の意識がまったくない相沢一郎
・血染めの軍服に誓った東條英機
・「死のう団」のあまりに異様な集団割腹
・二・二六事件が生んだ「遺族の怒り」
・一貫してクーデターに反対した昭和天皇 ……ほか
【本書の目次】
序章:昭和テロリズムから見た安倍元首相銃撃事件
第一章:残虐のプロローグ――三月事件から血盟団事件へ
第二章:昭和ファシズムの形成――五・一五事件が歴史を変えた
第三章:暴力の季節への抵抗者たち――ジャーナリスト・桐生悠々と政治家・斎藤隆夫
第四章:「血なまぐさい渇望」のクロニクル――神兵隊事件から永田鉄山刺殺事件まで
第五章:国家暴力というテロリズム――死のう団事件の異観
第六章:テロから戦争への転換――二・二六事件の残虐さが意味すること
不気味な時代の再来を拒むためにーーあとがきにかえて -
自衛隊派兵、憲法改正、経済不況、言論統制…立花隆が「現在」を分析し、「歴史」を通観する! いま日本は、半世紀(ないし一世紀)に一度あるかないかといっていいほど大きな歴史の曲がり角を曲がりつつあるところだろうと思う。
<立花隆の「視点」>
●ブッシュに追従する小泉首相は、イラク戦争の本質を理解していない
●人質「自己責任」論は、根本的な認識が誤っている
●米英軍のイラクへの「先制攻撃」は、国際法違反である
●自衛隊の官製広報情報を垂れ流すメディアは、あの「言論の暗黒時代」を忘れたのか
●憲法9条があったから、日本は経済的繁栄を遂げることができた -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
日本史における人身売買をめぐる禁止令を概観し、江戸時代における徳川幕府による人売買、宿女、遊女、芸者、年季奉公人の実態を探る。
【目次】
はしがき
序章
第一節 緒言
第二節 人身売買の概念
第三節 近世までの人身売買禁止
一 律令制における人身売買禁止 二 新制における人身売買禁止 三 鎌倉幕府法における人身売買禁止 四 分国法における人身売買制度 五 秀吉の人身売買禁止 六 概括
第一章 徳川幕府の人売買規制
第一節 問題の所在
第二節 学説史
第三節 徳川幕府の人売買規制
一 幕府法における人売買の概念 二 幕府法の規定の推移 三 五人組帳の人売買に関する規定 四人売買に対する刑罰と判例
第四節 人売買の慣行
一 人身の永代売買 二 脱法行為 三 奉公形式の変化と人身売買
第五節 幕府の人売買に関する法の意味
一 人売買の禁止 二 年季の制限 三 年季制限の撤廃 四 永年季の再禁止
第六節 結言
第二章 身売奉公契約の形成過程
第一節 問題の所在
第二節 近世における奉公形態の一般的推移
第三節 追分宿女奉公人請状の変遷
一 学説史 二 追分宿概要 三 女奉公人請状 四 男奉公人請状 五 総括
第四節 身売奉公人請状の形成過程
第三章 身売奉公人請状
第一節 問題の所在
第二節 身売奉公人請状の定型化
第三節 遊女奉公人請状
第四節 道中旅籠屋食売奉公人請状
第五節 大坂の茶立奉公人・泊茶屋食焼奉公人請状
第六節 芸者奉公人請状・その他
第七節 身売奉公人請状の形式・内容
第八節 普通年季奉公人請状との比較
第九節 身売奉公を温存せしめる基盤について
第四章 明治初期の人身売買禁止
第一節 問題の所在
第二節 新律綱領の成立まで
一 仮刑律 二 渉外関係 三 世論 四 新律綱領略売人条
第二節 娼妓解放令前後
一 小菅県の建議 二 マリア・ルス号事件 三 人身売買禁止と娼妓の解放 四 禁止令の適用
第三節 改定律例
一 改定律例略売人条例 二 人身売買禁止の内容 三 校正律例稿 四 人身の引当
第四節 結言
結章にかえて
付録
一 大坂元伏見坂町伏見屋善兵衛文書──大坂の茶屋および茶立奉公人
一 緒言 二 大坂の茶屋 三 元伏見坂町および伏見屋善兵衛 四 伏見屋菩兵衛文書 五 結言
二 西国における身売奉公人請状
一 緒言 二 備前 下津弁 三 備中 宮内 四 安芸 御手洗 五 周防 室津 六 讃岐 金比羅 七 肥前 長崎 八 結言
牧 英正
1924年生まれ。法制史学者、大阪市立大学名誉教授。
京都帝国大学法学部卒。京都大学法学博士。
著書に、『日本法史における人身売買の研究』『近世日本の人身売買の系譜』『人身売買』『雇用の歴史』『道頓堀裁判』『差別戒名の系譜 偽書「貞観政要格式目」の研究』『身分差別の制度化』、『日本法制史』(大竹秀男共編)『日本法制史』(藤原明久共編) 『大阪「断刑録」 :明治初年の罪と罰』(安竹貴彦共著)などがある。 -
小林一三神話を覆す! 私鉄黎明期の語られざる歴史「阪急や阪神、東急や西武といった”電鉄”が、衛生的で健全な”田園都市”を郊外につくりあげた」――よく知られたこの私鉄をめぐる物語の深層には、「寺社仏閣」を舞台とする語られざる歴史があった。初期の電鉄をめぐる世界では、神社仏閣とそれを取り巻く人々の、ある意味無軌道とも言える行動が郊外空間を作り出していったのである。それは、近代的な都市計画といった無機質なものでも、経済的な功利性のみだけでも説明のつくものではなかった。とくに、われわれが通常イメージするような鉄道が確立してくる以前の黎明期には、現在の視点からみると「怪しい」人々が蠢いていたのである。そうした人々を突き動かしていたのは、寺院や神社を興隆させたいという熱情であった。「わが門前に鉄道を」……そのすさまじいまでのパワーが、電鉄を、ひいては日本の都市を作り出していったのである。本書は、「電鉄」と社寺を取り巻く「怪しい人々」に光を当てることで、都市と鉄道という近代化の物語の陰に隠された歴史を明らかにしようというものである。近代の荒波を生き抜く希望を鉄道に見いだした寺社と、そこに成功栄達の機を嗅ぎつける怪しくも逞しき人々が織りなす、情熱と欲望、野望と蹉跌のドラマ。鉄道誘致と都市開発をめぐる、ダイナミックで滑稽で、そして儚い、無二の日本近代都市形成史。【本書の内容】序章 「電鉄」はいかにして生まれたか第一章 凄腕住職たちの群像――新勝寺と成田の鉄道第二章 寺門興隆と名所開発――川崎大師平間寺と京浜電鉄第三章 「桁外れの奇漢」がつくった東京――穴守稲荷神社と京浜電鉄第四章 金儲けは電車に限る――池上本門寺と池上電気鉄道第五章 葬式電車出発進行――寺院墓地問題と電鉄終章 日本近代大都市と電鉄のゆくえ
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