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『社会、一般財団法人東京大学出版会、1年以内(実用)』の電子書籍一覧

1 ~10件目/全10件

  • メディアについての議論百出諸説紛紛。ベンヤミン、マクルーハン、ボードリヤール、エーコ、マクロビー、キットラー、マノヴィッチ、ラマール、ホイ……。彼ら/彼女らがメディアに関して紡いだ思考の核心を浮かび上がらせる。第一線で活躍するメディア研究者が執筆するメディア論を知り学ぶための最強テキスト。


    【主要目次】
    はじめに(伊藤 守)

    Ⅰ メディア論の目覚め
    ガブリエル・タルド:モナド論からメディア論へ(伊藤 守)
    ヴァルター・ベンヤミン:媒質から複製技術メディアへ(竹峰義和)
    テオドール・W・アドルノ:同一化と抵抗の弁証法(竹峰義和)
    レイモンド・ウィリアムズ:テレビのフォームとフォーメーション(山田雄三)
    マーシャル・マクルーハン:メディア論の発見者(門林岳史)

    Ⅱ メディア論の展開
    ジャン・ボードリヤール:モノの記号論からメディアのシミュラークル論へ(塚原 史)
    ウンベルト・エーコ:偶然からのメディア論!?(西 兼志)
    スチュアート・ホール:イデオロギー分析としてのメディア論へ(有元 健)
    アンジェラ・マクロビー:フェミニスト・カルチュラル・スタディーズの広がる領野(河野真太郎)
    レイ・チョウ:眼差す力とメディア(本橋哲也)
    フェリックス・ガタリ:Machine=「機械」の思想(伊藤 守)
    フランコ・ベラルディ(ビフォ):アウトノミア運動と自由ラジオ(毛利嘉孝)
    ポール・ヴィリリオ:メディア技術の速度(今関裕太)

    Ⅲ デジタルのメディア論
    フリードリヒ・キットラー:メディアの系譜学と技術への問い(大宮勘一郎)
    ベルナール・スティグレール:〈アテンション〉からのメディア哲学(西 兼志)
    マーク・B・N・ハンセン:テクノロジーと身体の媒介者(増田展大)
    レフ・マノヴィッチ:デジタル文化のメディア論(堀 潤之)
    アレクサンダー・ギャロウェイ:脱中心化以後のコントロールはいかに作動するのか(松谷容作)
    マシュー・フラー:ソフトウェア・スタディーズを組織するメディア実践者(毛利嘉孝)

    Ⅳ メディア論の最前線
    トーマス・ラマール:アニメを通して思考するメディアの理論化(藤木秀朗)
    ヘンリー・ジェンキンズ:媒介(メディエイト)される文化(渡部宏樹)
    ロザリンド・ギル:変容し続けるメディア・ランドスケープと女性性(飯田麻結)
    サラ・バネット=ワイザー:メディア文化と両義性の政治(田中東子)
    ジョディ・ディーン:メディア論と左翼政治の交点に立つコミュニスト政治学者(水嶋一憲)
    エルキ・フータモ/ユッシ・パリッカ:メディア考古学はどこへ向かうか(大久保 遼)
    ブライアン・マッスミ:〈不安/怖れ〉とテクノロジー(伊藤 守)
    ユク・ホイ:宇宙技芸の多様性(原島大輔)

    おわりに(伊藤 守)
  • 1998年から始まる民主化以降もなお残るインドネシアの非自由主義的な性質の解明に向け、スハルト体制が強固に作り上げた統治理念(「パンチャシラ」(=5つの国家原理))を明らかにし、一貫して窺える暴力の実態に迫る。未解明とされる過去の惨事の詳細な分析を通じて、現在のインドネシア政治との連続性を浮き彫りにする。


    【主要目次】
    第一章 無法の暴力が支える調和
    一 問題設定
    二 既存研究における位置づけ
    三 本書の構成

    第二章 パンチャシラ――変動する体制、変わらない国家原則
    一 はじめに
    二 パンチャシラの誕生――独立準備調査会
    三 国軍とパンチャシラ
    四 パンチャシラの変遷
    五 反政党とパンチャシラ
    六 スハルトのパンチャシラ
    七 スカルノとスハルト――その違いと連続性

    第三章 九・三〇事件
    一 はじめに
    二 スハルト体制が描く「大衆の自発的行動」
    三 地方における虐殺
    四 一体化する国家と民衆の暴力

    第四章 タンジュンプリオク事件
    一 はじめに
    二 事件の経緯
    三 スハルトのパンチャシラとイスラーム知識人
    四 タンジュンプリオクにおけるイスラーム・シンボル
    五 情報統制
    六 対イスラーム作戦としてのタンジュンプリオク事件
    七 統治手段としての「暴徒」

    第五章 「謎の銃殺」事件
    一 はじめに
    二 ペトルス事件の経過
    三 ペトルスに対する反応
    四 ペトルスに見るスハルト体制の国家と社会

    第六章 一九九八年五月暴動――体制崩壊と残された分断
    一 はじめに
    二 背景――激化する抗議運動
    三 暴動の発生
    四 陸軍における権力闘争
    五 暴動と体制崩壊

    終章 統治理念と暴力
    一 調和を支える暴力
    二 一九九八年五月暴動被害者のその後
    三 スハルト体制の遺産
    ロシアによるウクライナへの侵攻から、1年半以上が経過した。この間、この戦争にもっとも影響を受けたヨーロッパはどのように戦争に対処してきたのか。各国・各地域の研究を牽引する気鋭の研究者が、これまでを振り返り現況を再確認するとともに今後のゆくえについても言及する。


    【主要目次】
    序 ウクライナ戦争はヨーロッパをどう変えたのか(細谷雄一)

    I ウクライナ戦争が変えたヨーロッパ
    1 ロシアによるウクライナ侵略がEU拡大に及ぼした変化(東野篤子)
    2 NATOはどう変わったのか――新たな対露・対中戦略(鶴岡路人)
    3 ウクライナ「難民」危機とEU――難民保護のための国際協力は変わるのか?(岡部みどり)

    II ヨーロッパ各国にとってのウクライナ戦争
    4 ウクライナ戦争とイギリス――「三つの衝撃」の間の相互作用と国内政治との連関(小川浩之)
    5 ロシア・ウクライナ戦争とフランス(宮下雄一郎)
    6 ドイツにとってのロシア・ウクライナ戦争――時代の転換(Zeitenwende)をめぐって(板橋拓己)
    7 ウクライナ戦争とロシア人(廣瀬陽子)
    8 ロシア・ウクライナ戦争とウクライナの人々――世論調査から見る抵抗の意思(合六 強)
    9 NATOの東翼の結束と分裂(広瀬佳一)

    あとがき
  • 戦争はなにを変えたのか
    ロシアによるウクライナへの侵攻から、1年半以上が経過した。この間、この戦争にもっとも影響を受けたヨーロッパはどのように戦争に対処してきたのか。各国・各地域の研究を牽引する気鋭の研究者が、これまでを振り返り現況を再確認するとともに今後のゆくえについても言及する。


    【主要目次】
    序 ウクライナ戦争はヨーロッパをどう変えたのか(細谷雄一)

    I ウクライナ戦争が変えたヨーロッパ
    1 ロシアによるウクライナ侵略がEU拡大に及ぼした変化(東野篤子)
    2 NATOはどう変わったのか――新たな対露・対中戦略(鶴岡路人)
    3 ウクライナ「難民」危機とEU――難民保護のための国際協力は変わるのか?(岡部みどり)

    II ヨーロッパ各国にとってのウクライナ戦争
    4 ウクライナ戦争とイギリス――「三つの衝撃」の間の相互作用と国内政治との連関(小川浩之)
    5 ロシア・ウクライナ戦争とフランス(宮下雄一郎)
    6 ドイツにとってのロシア・ウクライナ戦争――時代の転換(Zeitenwende)をめぐって(板橋拓己)
    7 ウクライナ戦争とロシア人(廣瀬陽子)
    8 ロシア・ウクライナ戦争とウクライナの人々――世論調査から見る抵抗の意思(合六 強)
    9 NATOの東翼の結束と分裂(広瀬佳一)

    あとがき
  • ニューヨークの街角から、現代都市の「分断」を学びほぐし、「共生」の可能性をさぐる

    今世紀初頭以降、ニューヨーク・ブルックリンで拡大してきたジェントリフィケーション。その過程とメカニズムを考察し、人種やジェンダー、階級による「分断」が錯綜する時代に生きる住民たちの日常生活と闘争、そして「共生」への試みを、精彩に富む筆致で描き出す。


    【主要目次】
    序章 なぜブルックリンに注目するのか――ポスト・コロナ都市の実験室

    I ブルックリンの都市変容と住民コミュニティの再編――ジェントリフィケーションが引き起こす「身体的共存」
    1章 現代都市を変える力学――ローカルな都市空間とトランスナショナルな不動産・金融複合体
    2章 複数のブルックリンと予期せぬ共存

    Ⅱ 対立の争点としてのジェントリフィケーション
    3章  「立ち退き」というパンデミックな感覚
    4章 地元で「部外者」になる――その場にいながらの排除
    5章 地域の新たなアクターたち――ジェントリファイヤー論再考
    6章 空間にひもづけられた「差異のるつぼ」――ミクロな差異の可視化と空間的共存の帰結

    Ⅲ ジェントリフィケーションの再解釈と「共生」
    7章 反ジェントリフィケーションの多様な実践
    8章 人種横断的な共生の実践――再解釈されるジェントリフィケーション
    9章 パンデミック時代の共生

    終章 「分断」を学びほぐす
  • 日露戦争後から第一次世界大戦末にかけて、陸軍が独立した政治勢力として登場する過程を解明する。大陸政策、満州経営政策をめぐる対立、陸軍内部の権力状況に光をあて、政党政治確立過程における藩閥と政党の対抗=提携関係の中に位置づけた名著、待望の復刊。全て新しく組み直し、「復刊によせて」を付す。


    【主要目次】
    はじめに

    第一章 日露戦後における大陸政策と陸軍
    序 説 明治四〇年帝国国防方針の成立
    第一節 満州権益確立過程における陸軍
    第二節 桂園時代における陸軍

    第二章 明治末・大正初期における大陸政策と陸軍
    第一節 満州権益確立後における大陸政策の模索
    第二節 大正政変期における陸軍

    第三章 大戦期における大陸政策と陸軍
    第一節 積極的大陸政策の諸類型とその帰結
    第二節 長州閥陸軍の変容過程

    おわりに

    地図
    関係年表
    資料および文献について

    あとがき
    復刊によせて
  • 医療制度・改革論の決定版、待望の増補改訂

    医療費の増加に加え就業人口の減少が進むため、日本の国民皆保険は危機的状況にある。歴史分析と国際比較により日本の医療制度の構造を明らかにし、今後の改革の方向性と具体的な政策を提示。初版から約10年、最新の政策動向を含め大幅に加筆した待望の増補改訂版。

    【主要目次】
    序章 問題の所在と分析視角
    I 歴史――日本の医療制度の沿革
    1章 医療制度の基盤形成期
    2章 医療制度の確立・拡張期
    3章 医療制度の改革期
    II 比較――医療制度・政策の国際比較
    4章 医療制度・政策の国際比較――総論およびドイツの医療制度改革
    5章 米国の医療制度改革と日本への示唆
    6章 スウェーデンの医療制度改革と日本への示唆
    III 展望――医療制度の改革の方向性と政策選択
    7章 医療保険制度の基本問題
    8章 各医療保険制度の構造と政策課題
    9章 医療供給制度の構造と改革の方向性
    10章 医療供給制度の改革手法
    終章 総括――要約・結論および課題
  • 「革命」とセクシュアリティの政治思想史へ
    奇跡のように安定していた徳川体制――なぜ僅か4隻の米国船渡来をきっかけに、それが崩壊し、政治・社会・文化の大激動が起こったのか。当時を生きた人々の政治や人生にかかわる考えや思い、さらにジェンダーとセクシュアリティの変動を探る。驚きに満ちた知的冒険の書。東京大学出版会創立70周年記念出版。


    【本書「はしがき」より】
    本書は、広い意味での政治に関する、「日本」における思想の歴史を論ずる。時期は、徳川の世から、(従来、多くの人によって「明治維新」と呼ばれてきた)大革命を経て、おおむね「明治」の年号が終わる頃までである。主題は、その間の、特に重要で、しかも現代にも示唆的だ、と筆者の考えたものである。但し、その議論の方法と主題の選定は、(筆者の主観では)往々、かなり冒険的である。

    方法として特に努めたのは、日本を日本だけを見て論じない、ということである。「日本史」を、西洋や東アジアの異なる歴史をたどっている人々の側からも眺め、双方を比較し、双方に対話させようとしたのである。無論、それは、西洋や中国を基準として日本の「特殊性」をあげつらうということではない。それぞれの個性と、それにもかかわらず実在する共通性の両面を見ようというのである。日本史も、東アジア史の中で眺めるべきだとよく言われる。当然である。しかし、常にそこにとどまっている必要はない。日本史も人類史の一部である。


    【主要目次】
    はしがき

    I 「明治維新」とはいかなる革命か

    第一章 「明治維新」論と福沢諭吉
    第一節 「明治維新」とは?
    第二節 「尊王攘夷」
    第三節 ナショナリズム
    第四節 割り込み
    第五節 「自由」

    第二章 アレクシ・ド・トクヴィルと3つの革命――フランス(1789年~)・日本(1867年~)・中国(1911年~)
    はじめに
    第一節 「一人の王に服従するデモクラティックな人民」 《 Un peuple démocratique soumis à un roi 》
    第二節 中国――デモクラティックな社会
    第三節 デモクラティックな社会の特徴
    第四節 中国の革命(1911年~)
    第五節 日本の革命(1867年~)
    おわりに

    II 外交と道理

    第三章 思想問題としての「開国」――日本の場合
    はじめに
    第一節 「文明人」の悩み
    第二節 「日本人」の悩み

    第四章 「華夷」と「武威」――「朝鮮国」と「日本国」の相互認識
    はじめに
    第一節 通信使の目的と「誠信」
    第二節 「蛮夷」と軽蔑――朝鮮側の認識
    第三節 「慕華」と「属国」――日本側の認識
    第四節 破綻の要因
    おわりに

    III 「性」と権力

    第五章 「夫婦有別」と「夫婦相和シ」
    第一節 「中能」(なかよく)
    第二節 「入込」(いれこみ・いれごみ・いりこみ・いりごみ)
    第三節 「不熟」(ふじゅく)
    第四節 「相談」(さうだん)
    第五節 「護国」(ごこく)
    おわりに

    第六章 どんな「男」になるべきか――江戸と明治の「男性」理想像
    はじめに
    第一節 徳川体制
    第二節 維新革命へ
    第三節 明治の社会と国家

    第七章 どんな「女」になれっていうの――江戸と明治の「女性」理想像
    はじめに
    第一節 徳川体制と「女」
    第二節 「文明開化」と「女」
    おわりに

    IV 儒教と「文明」

    第八章 「教」と陰謀――「国体」の一起源
    第一節 「機軸」
    第二節 「道」
    第三節 「だましの手」
    第四節 「文明」と「仮面」
    第五節 「国民道徳」

    第九章 競争と「文明」――日本の場合
    第一節 「競争原理」
    第二節 徳川の世
    第三節 明治の代

    第十章 儒教と福沢諭吉
    はじめに
    第一節 福沢諭吉の儒教批判
    第二節 天性・天理・天道

    V 対話の試み

    第十一章 「聖人」は幸福か――善と幸福の関係について
    第一節 問題設定への疑問
    第二節 回答の必要
    第三節 応報の類型
    第四節 隠遁と方便
    第五節 「独立自尊」
    おわりに

    第十二章 対話 徂徠とルソー
  • 現代インドがモディ政権のもと,どのように変貌しつつあるのか,政治・経済,国際関係と社会の実態を明らかにする.コロナ禍にあっても支持を維持するモディ政権が,いかなる新しい政策を実施し,新しいインドを実現していこうとしているのか,グローバルな変化との関係のなかで描きだす.
  • 第16回大佛次郎論壇賞、第33回渋沢・クローデル賞受賞!
    2015年パリ同時多発テロ以来、注目を集める「ホームグロウン」の若者たち。そのような移民・マイノリティの若者が集住する「郊外」はどのように形成されたのか。「郊外」を起点にフランス主流社会とマイノリティの亀裂をたどり、暴力の背後にある排除と抵抗の実態にせまる。

    【序章「フランス主流社会とマイノリティの亀裂を問う」より】
    「しかしこの悲劇(出版社注:2015年パリ同時多発テロ)は「グローバル・テロリズム」とそれに抵抗する「民主主義」というような図式には容易に収まりきらない背景を持っている。それは過去30年にわたって深まってきた、フランスの主流社会と移民・マイノリティの間の亀裂である。実行犯の多くは、ヨーロッパで生まれ育った「ホームグロウン」のエスニック・マイノリティの若者たちであった。彼らをこのような暴力へと向かわせる社会構造とはいったい何なのだろうか。
    本書は、フランスで現在「紛争」と化している事態を、マジョリティとマイノリティの間にある「亀裂」という角度から考察していくものである。」


    【主要目次】
    序章 フランス主流社会とマイノリティの亀裂を問う
    1 フランスの移民統合の理想と現実――OECDの比較調査から
    2 移民からエスニック・マイノリティへ――呼称変化とアプローチの転換
    3 郊外「セーヌ・サン・ドニ県」への注目

    1章 フランス郊外研究の視座――空間と結びついたマイノリティの差別と排除
    1 日本とは異なる郊外像
    2 モラル・パニックとメディア、政治空間
    3 先行研究における「郊外」の位置づけ
    4 本書の枠組み――差別、排除、レイシズム
    5 本書の方法と構成

    2章 多様化する郊外とマイノリティ
    1 「移民」と「郊外」の関係を整理する
    2 郊外をめぐる複数の空間的アプローチ
    3 「移民」と居住の多様化――中産階級の台頭
    4 「移民」カテゴリー内部における分極化の進行――郊外貧困地区の状況の悪化と時間的変化
    5 「郊外問題地区」の類型化とセーヌ・サン・ドニ県の事例

    3章 排除空間の形成と国家の役割――フランス的例外か?
    1 「マイノリティ集住地区」としての郊外はどのように形成されたのか
    2 工業地区の郊外
    3 団地の郊外
    4 移民の郊外
    5 結びにかえて――排除空間としての郊外と国家

    4章 「赤い郊外」の変容と都市政策の展開
    1 問題設定
    2 「都市政策」の誕生と展開
    3 脱工業化のインパクトと「赤い郊外」の変容
    4 市政と住民をつなぐ新たな媒介の模索
    5 「都市問題」という解読格子の誕生と定着
    6 階級問題から「都市問題」へ――「赤い郊外」における解読格子の変化

    5章 再生事業と住民コミュニティへの影響
    1 地域社会の底上げか、下層マイノリティの排除か?
    2 「ソーシャル・ミックス」の評価
    3 住民はどこに行ったのか?
    4 「ミックス」の実情と課題
    5 都市政策と地域社会の再編

    6章 郊外マイノリティの多様な抵抗
    1 エスニック・マイノリティの若者たちをめぐる参加と抵抗
    2 アソシエーション活動を通した抵抗――文化表現から政治活動へ
    3 問題化される「参加」――ラップの事例
    4 おわりに

    7章 風刺新聞社襲撃事件と「見えない断絶」――フランス統合モデルの限界・弊害とマイノリティの疎外
    1 追悼デモに来なかった「郊外の住民」たち
    2 事件直後の「郊外の住民」の反応
    3 「テロ対策」としての3つの改革――治安、教育、郊外
    4 カラー・ブラインド原則とその実態――まなざしの人種化
    5 文化的統合の深化と(それゆえの)問題化というパラドクス
    6 ダブル・スタンダードが生み出す問題
    7 プラグマチークな解決にむけた道のり

    終章 脱領域的なマイノリティ研究をめざして
    1 亀裂を生じさせる二重の「乖離」
    2 郊外の比較社会学に向けて――変容する日本の郊外へのまなざし
    3 「客観性」としてのマイノリティの視座

    文献一覧
    あとがき
    地名・人名索引
    事項索引
  • コロナ・パンデミックをはじめとする災禍の時代。露わになる格差の拡大、社会の分断、民主主義の危機などに、私たちはどのように立ち向かうのか。社会学理論の知見やデータをもとに、第一線の社会学者たちが未来へ向けて発信する市民へのメッセージ。


    【主要目次】

    まえがき

    I 災禍が拡大した格差と孤立
    1.コロナ・パンデミックと雇用格差(有田 伸)
    2.コロナ・パンデミックとジェンダー格差(筒井淳也)
    3.コロナ・パンデミックと教育政策(中村高康)
    4.コロナ・パンデミックと住宅問題(村上あかね)
    5.コロナ・パンデミックと日本の自殺(江頭太蔵)

    Ⅱ 民主主義社会のゆらぎと危機
    6.コロナ禍は民主主義国への評価を低下させたか(園田茂人)
    7.新しい介入主義に市民社会はどう対峙するか(町村敬志)
    8.危機に瀕する民主主義:ヴァイマル共和国の歴史から考える(友枝敏雄)
    9.民主主義の二つのかたちと日本の選択:教育から考える価値観と市民像(渡邉雅子)
    10.社会のゆらぎと社会理論のゆくえ(山田真茂留)
    11.文化戦争と文系学問の危機(盛山和夫)

    Ⅲ 未来をどのように創るか
    12.〈生〉を包摂する社会へ:ケアとジェンダーの視点から(落合恵美子)
    13.モビリティーズと〈共〉の社会理論(吉原直樹)
    14.持続可能な民主主義へ向けて(今田高俊)
    15.ウィズコロナ、ウィズAI時代の民主主義と社会学5.0(佐藤嘉倫)
    16.災禍の時代を超えて:孤立から語り合う世界へ(遠藤 薫)

    あとがき

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