『社会、サブカルチャー、その他(レーベルなし)、1円~、0~10冊(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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「わかるかも」が口癖のあなたへ。
「わかるかも」が口癖のあなたへ。
【内容】
初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――
誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。
「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。
“共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”
――「はじめに」より
自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
裏モノJAPAN特集
最新特集合本ボリューム版1年分★怒涛の637ページ
■目次
【特集ネタ】
●1 本気で効いたサプリと薬
・猛威を振るう梅毒への対抗薬は?
・激務ソープ嬢たちが愛飲する疲れ取れドリンク
ほか
●2 男の欲情スポット
・密着しすぎる社交ダンス教室
・既婚男女の出会いはここで決まり
ほか
●3 ヤバい奴らは知っている 禁断のアイテム40
・手巻きタバコに見せかけて合どらを吸う連中が増加中
・マリファナ農家と客をつなぐマッチングサイトが存在する
ほか
●4 探せるヒントつき なぜか摘発されないあエッチなお店
・いま大人気のエロいこと全部
・大阪の素人立ちんぼが熱い!
ほか
●5 マスクを捨ててヌキに行け 新快感フーゾク55
・ガルズバーでフェラ!
・双子と遊べるソープ
ほか
●6 今バズってる裏モノ全部
・立ちっぱなしのインド製ボッキ薬
・メンエスとソープが合体!
ほか
●7 おっさん、既婚者がセフレを作るいま最適な方法
・人妻が集まるサークルはどこ?
・既婚者合コンの正しい振る舞い
ほか
●8 下半身がみなぎるエロスポット50
・ニューハーフ外人の人造マンコに突っ込める
・現役AV女優の接客でチル効果が跳ね上がる
ほか
●9 おっさん50人のエロ体験に学ぶ 腰が抜けるほど気持ちいい裏ワザ
・新しいヌキテクは?
・セックスで燃えるには?
ほか
●10 安全で確実! エロ遊びのノウハウ初歩から教えます
・立ちんぼの安全な買い方は?
・出張先でいい風俗を見つけるには
ほか
●11 全国メンエスの名店
・都内 ※※※ いろいろな店のランカーだったセラピストが在籍。文句なしの一級品
・福岡 ※※※ ここの強みは、※※ドロドロヌルヌルマッサージだ
ほか
●12 スマホで楽しめるエロすぎるサイト50
・新しいヌキテクは?
・フーゾクの興奮を倍増させるには?
ほか
●13 0から学ぶエロ遊びの基礎の基礎
・ラブホ外にデリヘル嬢らしきかわいい子が歩いている。あの子と遊びたい!
・風俗嬢をセフレにしたい
ほか
●14 全国メンエスの名店
・秋葉原 SNSで人気のある嬢が多数在籍。美女が集まる健全店
・銀座 都内に複数店舗を持つ老舗優良店。摘発されたが同じ名前で復活
・大阪 女の子がいやいや働いている感じがなくて雰囲気がいい
ほか
■著者 鉄人社編集部
編集部より★本誌掲載記事の中には真似をすると法律に触れるものも含まれています。悪用は厳禁です。
(本データはこの書籍が刊行されたに掲載されていたものです。) -
かつてレズビアンカップルとして見做され、自分たちでもそう思っていた私たちの輪郭はわかりやすい名前を失ってとろりと溶けた。家人は世の中の女性、男性という枠組みのすき間をゆらりゆらりと行き来する。その家人とパートナーシップをむすぶ私がレズビアンと自称するのは実情とやや乖離してしまうだろうか、などと考えたりもする。”
──「第2章 ヤマウチくんはノンバイナリー」
この名づけがたく、かけがえのないパートナーシップについて。ドラマティックなくせに驚くほど心温まって、地に足がついている。そんな私たちの生活と愛について。
【本書の内容】
清水えす子さんと山内尚さんはカップルで、ふたりとも「出生時に女性として割り当てられた者」として生きています。そして、山内さんはノンバイナリーでもあります。
バイナリー(男女二元論)が前提とされるこの社会のなかで、このようなパートナーシップのあり方は、ときに規範からの「逸脱」と見なされ、シスジェンダーの異性愛カップルと比べて「承認」が得られにくいどころか、構造上の不利益や不平等も受けやすい……。この本に登場する〈シミズくんとヤマウチくん〉は、そうした社会状況において生み出された〈非実在カップル〉です。
“家人がかつて祖母に交際相手の人となりを説明するよう求められたとき、非実在文学青年シミズくんが生まれた。この交際相手とは私のことだ。シミズくんは、私について性別を伏せて語ったところの産物である。”
──「プロローグ」
この本は、クィアたちがパートナーの存在を隠すときに立ち上がる〈非実在の恋人たち〉を、想像力で掬い上げようとした結果です。〈非実在〉に思えるかもしれないけれど、〈かれら〉のような存在はたしかにこの社会にあり、そんな〈かれら〉にも個別具体的な生活があり、感情があり、それぞれのやり方で日々を生きのびているのではないでしょうか。
そちらの暮らしはどう?
実際のカップルだからこそ編むことができた、喜怒哀楽に満ちた(パラレルな)日常をえがく、唯一無二のエッセイ集の誕生です。
【登場人物】
ヤマウチくん
漫画家。シミズくんのパートナー。家事においては料理を主に担当している。シミズくんがあまりに熱いものを持つのが下手でしばしばびびる。比較しようがないけれど、自分に比べて皮膚が薄いのかなと思っている。そろそろ新しいフライパンがほしい。
シミズくん
ヤマウチくんのパートナー。もともと食器洗いの担当で、最近食洗機を導入できたのがうれしい。洗濯物も自動で畳めるようにならないかなと思っている。ヤマウチくんが仕事中に水分をちゃんと摂っているとほっとする。普段は精神科医をしている。
山内尚(やまうち・なお)
漫画家。清水えす子のパートナー。
清水えす子(しみず・えすこ)
山内尚のパートナー。普段は精神科医をしている。
【もくじ】
プロローグ
第1話 シミズくんとヤマウチくん
第2話 ヤマウチくんはノンバイナリー
第3話 こんな社会で生きています
第4話 魂が貴族──あるいは異形たちの生活
第5話 ふたりで暮らす
エピローグ -
野球ファンの多くは、テレビや配信、テキスト速報、SNSでプレーを共有しながら楽しみ、勝敗に一喜一憂する。実際にプレーする人や現地観戦する人もいるが、ほとんどのファンはメディアを通して野球を見ている。では、メディアはどのようにして野球を捉え、描き、野球そのものに迫ってきたのか。
写真やイラストを多用して野球を見る視点を生み出した雑誌、カメラアングルや実況で野球の見せ方に大きく影響したテレビ中継、選手を操作するゲーム、実在の選手をも物語に登場させる漫画……。
選手のキャラクター化、スローモーションなどの技術による「動き」への着目、メディア間の相互関係などの論点を整理しながら、メディアを通してしか見られない野球の魅力や豊かさを描き出す。スポーツを捉えようとするメディアの試行錯誤や多様性、ダイナミズムに迫る野球視覚文化論。 -
アイドル・アーティスト・MC・俳優など、各分野の第一線で活躍して人気絶頂の中居正広。テレビでも見ない日はない、と言っても過言ではない。ファンは、そして私たちは彼の何に/どこに引かれるのだろうか。
意外にも思える読書家としての顔やメモすることへのこだわり、愛すべきヤンキー性、MCでのトークスキルや笑いの技術、いまも持ち続ける野球少年の心、マイケル・ジャクソンへの敬愛とダンス・パフォーマンス、アイドルとしての恋愛観や結婚観、SMAPメンバーやジャニー喜多川との固い信頼関係、そしてエンターテインメントという仕事への強い思い……。
「一流の素人でありたい」という中居正広の多彩な魅力に迫り、その真摯な生き方を描き出す。当社ウェブ連載で好評を得た各章に加筆・修正をほどこし、書き下ろし2章分を追加した決定版。 -
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1974年の超能力ブームに始まり、ユリ・ゲラー、ネッシーや雪男、80年代から90年代にかけてのノストラダムス、矢追純一のUFO、心霊写真、霊能力者・宜保愛子、そして2000年代のスピリチュアル・ブーム……。
1958年の「テレビ放送基準」以来、「迷信は肯定的に取り扱わない」と定めているにもかかわらず、なぜオカルト番組は熱狂的な支持とバッシングの渦のなか続いていたのか。
「謎」や「ロマン」を打ち出し、視聴者が半信半疑で楽しむエンターテインメントとしてオカルト番組が隆盛を極めたことを掘り起こす。そして、スピリチュアル番組へと移行して「感動」や「奇跡」の物語へと回収されることで、オカルトの内実(真偽)が問われ、終焉へと至った歴史的なプロセスを明らかにする。 -
ジェンダー、人種、階級、ジャンル、法、アニメ、シティ、アマチュアリズム……
ポピュラー音楽研究の基礎から最前線まで、28の多面的なキーワードと現代的な事例で音楽文化を考え常識を問い直す!
近年、学術的な研究領域としての地位を確立しつつある「ポピュラー音楽」研究に関する基礎的な知識を解説しつつ、最新の動向を初学者にも分かりやすく紹介した本邦初の入門書。
本書は3部構成になっており、「第1部 基礎編」では、ポピュラー音楽研究の基底を支える概念として8つを取り上げ、それぞれのキーワードからポピュラー音楽を概観する。
「第2部 事例編」では、ポピュラー音楽研究のなかでも比較的蓄積の多いトピックを照射する。各項目はそれぞれの学術的議論を概観した上で、ポピュラー音楽研究全体、そして、他分野と横断・接続し、新しい学術領域を開拓する、発展的な学術的問いも示唆する。
「第3部 拡張編」では、近年の音楽文化を領域横断的に語る上で欠かせないキーワードを掲げて、ポピュラー音楽それ自体とそのコンテクストを扱ってきた従来の研究から一歩外に踏み出し、新鮮な空気を吸うための論考を集めた。
これまで日本語で読むことのできなかった重要トピックや論点も多数収録し、研究者や学生だけでなく、音楽を「分析したい人」、「語りたい人」にとっての手引きとしても有用な一冊となっている。
◆シリーズ[クリティカル・ワード]
現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ。
基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。 -
80年代から90年代初頭。
あのころの女の子が
夢中だったもの、こと。
おしゃれ、古着、中国雑貨、マンガ、私の個室、はじめてのレコード etc.
イラストレーター杉浦さやかの少女時代のあの日々、
憧れを ぎゅっと詰め込んだ1冊ができました。
巻末には、恩師安西水丸先生追悼展示に寄せた
もうひとつのA to Z「2015年のA to Z わたしのおきにいり」も収録。
* * *
大学4年生のときに絵の仕事をはじめて、
30年の月日が流れました。
節目の年に、イラストレーターとしてデビューするまでの
少女だったころの「すきなもの たのしいこと」――
あれこれ思い出しながら描いてみました。
懐かしかったり、ずれを感じてもらったり、
ご自身の少女・少年時代を思い浮かべながら
おつきあいいただけたらうれしいです。(「はじめに」より)
* * *
(目次より抜粋)
A A-KO MUTSU 陸奥A子
B BUNKAYA ZAKKATEN 文化屋雑貨店
D DO!FAMILY ドゥファミリィ
G ENERAL GOODS 生活雑貨ことはじめ
I ILLUSTRATOR 憧れのイラストレーター
K KARUIZAWA 思い出の軽井沢
N AGOMU GAL ナゴム・ギャル
U SED WEAR とにかく古着
V VALENTINE'S DAY ドキドキの日
Y ARNING FOR GIRLY 憧れの世界
…ほか
* * * -
引きこもりのニートはどうやって巨大サイトを作り、成功したのか?
国際指名手配・収監されるも、何故復活できたのか?
漫画村事件は終わっていない。衝撃の新展開スタート。
「デジタル敗戦」→ なぜ日本でITは育たない?
生成AIの「著作権侵害問題」→ なぜ法律は現実に遅れる?
すべてこの男が先取りして考えていたことだった!
司法裏取引、デタラメ裁判、見せしめ刑罰、著作権問題の最前線。
これは日本の司法問題を告発した問題の書である! -
ブックオフから考える。
社会と都市と文化の「つながり」を。
日本全国に約800店舗を構えるブックオフは、多くの人にとって日常生活に溶け込んだ存在になっている。しかしこのような「当たり前」の存在になるまでは、ブックオフをめぐりさまざまな議論が繰り広げられてきた。あるときは出版業界の革命家として、またあるときは破壊者として、そしてまたあるときは新たなサブカル文化の創造者として……。
本書は、ブックオフが誕生した1990年代からのさまざまな「ブックオフ論」を整理し、実際に多くの店舗を観察して、「なんとなく性」という切り口から、なぜ人はブックオフに引き寄せられるのか、そして現代社会でどのような役割を果たしているのかを縦横無尽に考え尽くす。
ブックオフはどう語られてきたのか。またその語りに潜むノスタルジーとは。
チェーン店であるブックオフが都市にもたらしたある種の「豊かさ」とは。
ブックオフで「偶然」出合う本の面白さとは。
ブックオフから生まれた音楽、カルチャーとは。なぜアーティストはブックオフからの影響を語るのか。
ブックオフが生み出す公共性とは。「文化のインフラ」の内実とは何か。
チェーンストア論やテーマパーク論で注目を集める新進気鋭の著者が、出版史、都市論、建築論、社会学、政治学、路上観察学など多様な分野の知見を駆使して書き上げたいままでにないブックオフ文化論。 -
言わなかったことや言えなかったことが、
なかったことにならないでほしい。
そう思い続けて、そう思うから、
そう思っていることを、
わたしはずっと書いてきたのかもしれない。
――本文より
【本書の内容】
2021年9月、『常識のない喫茶店』で鮮烈なデビューを果たした僕のマリ。
一度の滞在でクリームソーダを三杯続けて飲む猛者、
お気に入りの店員にスケスケのタイツをプレゼントする中年、
来るたびに小さな灰皿を盗む男とゆで卵用の塩入れを盗む連れの女、
あるいは……
他の客に席を譲らない老人と喧嘩する(これまた老人の)マスター、
暴言を吐く半グレ風男性客を店の外まで追いかける同僚のしーちゃん、
ゴミを持ち込んだ客に「うちもいらないです」と突き返すわたし。
そんな刺激的すぎる毎日をストレートに綴ったエッセイは、
「仕事だから我慢しろ」「店員なら耐えろ」といった声が一部ありながらも、
「救われた」「勇気をもらった」という大きな共感とともに受け入れられた。
理不尽なクレームと闘い、自らが信じる正しさを貫く著者の物語は、
過去に負った傷を癒やす「再生の物語」そのものだった。
本の刊行後、その翌月には喫茶店を卒業し、長く住んだ街を引っ越した。
パートナーと暮らしながら、週に何回かバイトしつつ、やはり文章を書いている。
今回の本には、卒業までの日々と、卒業後の生活が瑞々しく描かれている。
ちっぽけであたたかな日常ほど忘れたくない。
書き留めておくことで、きっとまた前に進める。
そんな静かな決意とともに放つ、作家としての新たな一歩。
『常識のない喫茶店』の正統な続編にして完結編、ついに刊行!
【本書の目次】
はじめに
1 常識のない喫茶店
初めての商業出版
その後の喫茶店
日記 二〇二一年八月-十月
卒業
2 新しい生活
日記 二〇二一年十一月-十二月
長いお休み
引っ越し
二人暮らし
文筆業とアルバイト
3 また本を書いている
(体力のない私の)仕事論
日記は筋トレ
日記 二〇二二年八月-十月
書きたい生活
喫茶再訪
本とともにある人生
原稿が書けないときの話
おわりに――なかったことにならないでほしいこと -
いまやグローバル・メディアとして成長したアニメーション。世界の多くの人々にとって、アニメは単なる娯楽にとどまらず、アニメをめぐる、あるいはアニメに触発された学術的知見が着実に蓄積されている。
国内外の研究者が参加した国際会議では、「声」を中心にしたアニメの音響的側面と、アニメ表象の成立に欠かせない絵コンテや原画などの「アニメ中間素材」の物質的側面を主軸に、これまでのアニメ研究では扱っていない領域について野心的な発表と討論を重ねた。
アメリカ、スペイン、台湾、シンガポール、フィリピン、韓国、日本――。各国・各地域のアニメをめぐる状況に、従来の日本のアニメ研究が見過ごしてきた3つの問題意識から迫る。
①国を超えて変容する声と映像=国や地域を超えて横断し変容する声と映像の実態を記述し、考察するアプローチ
②多様な身体に作用する声と映像=大人から子どもまで、多様な受容者の身体に作用する声と映像の実態を記述し、考察するアプローチ
③異なる素材が示すアニメの現場と仕事の形態=アニメ中間素材を物質として保存するだけでなく、時空間を横断する存在としての活用を目指すアプローチ
新しいアプローチの実践を目指す刺激的で国際的なアニメ研究の成果。 -
1980年代以降、テレビ番組を録画・再生できるビデオデッキが普及したことでタイムシフト視聴が可能になり、ビデオは私たちの映像経験に大きな変容をもたらした。ビデオはどう受容され、メディアとしてどのような射程をもっていたのか。
放送技術であるビデオがニューメディアとして注目されるプロセス、教育現場での受容から家庭への普及、音楽ファンのエアチェック文化とミュージックビデオ受容の連続性、アニメファンのビデオ受容、レンタルビデオ店の成立とそれを可能にした条件――。録画・編集・流通・所有・交換・視聴・消費など、様々な視点からビデオのメディア史に光を当てて、ビデオの社会的な受容の複数性と映像経験の多層性を明らかにする。
DVDの登場や「Netflix」などの定額制の動画配信サービス、各種の動画共有サービスに目配りしながらも、ビデオというメディアの固有性とかつてあった可能性を歴史から掘り起こす。 -
今日、アイドルは広く普遍的な人気を獲得し、多様なスタイルや可能性をもつジャンルとしても注目されている。しかし、同時に多くの難点を抱え込んでいることも見過ごせない。
暗黙の「恋愛禁止」ルールとその背景にある異性愛主義、「年齢いじり」や一定の年齢での「卒業」という慣習に表れるエイジズム、あからさまに可視化されるルッキズム、SNSを通じて四六時中切り売りされるパーソナリティ……。アイドルというジャンルは、現実にアイドルとして生きる人に抑圧を強いる構造的な問題を抱え続けている。スキャンダルやトラブルが発生して、旧態依然ともいえるアイドル界の「常識」のあり方が浮き彫りになるたび、ファンの間では答えが出ない議論が繰り返されている。
その一方で、自らの表現を模索しながら主体的にステージに立ち、ときに演者同士で連帯して目標を達成しようとするアイドルたちの実践は、人々をエンパワーメントするものでもある。そして、ファンのなかでも、アイドル本人に身勝手な欲望や規範を押し付けることと裏表でもある「推す」(≒消費する)ことに対して、後ろめたさを抱く人が増えている。
本書では、「推している」がゆえにジャンルが抱える問題から目をそらすのではなく、かといって、現に日々活動を続ける一人ひとりのアイドルの存在を無視して「アイドル」そのものを「悪しき文化」として非難するのでもなく、「アイドルを好きでいること」と問題点の批判的な検討との両立を目指す。
乃木坂46やAKB48、ハロー!プロジェクト、二丁目の魁カミングアウトなどの具体的なアイドルの実践を取り上げる批評から、「推す」という行為のもつ功罪を問い直す論考、近年K-POPアイドルシーンで盛んな「女性が憧れる女性像」である「ガールクラッシュ」コンセプトの内実を検討するレビューまで、様々な視点から「葛藤しながらアイドルを語る」ことの可能性を浮き彫りにする。 -
大手メディアが報じない大事件の「真相」を世に問うてきた国際ジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォード氏。都市伝説系YouTuberとして120万超の登録者数を誇るウマヅラビデオ。この2組による初のコラボ書籍が爆誕! ウクライナ危機を筆頭に中国の台湾侵攻の可能性、アメリカの凋落など国際問題の裏側と「闇の権力」の構図に斬り込む、危険すぎる放談集。
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日の目を見ることができなかった声なき声を
見知らぬ男に恋人を殺された青年の顛末、
貧困が原因で2人を殺めた死刑囚の告白、
校内のいじめによって自殺を余儀なくされた娘を持つ父親の苦悩、
事故により最愛の人を亡くした遺族の闘い。
本書はマスコミが決して伝えない事件のその後を追った
You Tubeチャンネル『日影のこえ』を、さらに深掘りし書籍化したものだ。
犯罪加害者、被害者遺族、関係者の“声なき声"に耳を傾け浮かび上がってきた
報道とはまた異なる、9つの重大事件のもうひとつの真実。
■目次
・中野劇団員殺人事件
ある日突然、恋人を殺された男の絶望と追及と再生の6年半
・千葉小3女児殺人事件
「日本とベトナムをつなぐ架け橋になりたい」保護者会会長に殺された愛娘の意思を継いで
・大阪21歳女性刺殺事件
多重人格者の男に娘の命を奪われた母もまた乳がんでこの世を去った
・前橋高齢者強盗殺人事件
生きるために2人を殺めた土屋和也死刑囚と、自分のためにに我が子を捨てた母とのいびつな絆
・京都アニメーション放火殺人事件
父、兄、妹が自殺。犯人・青葉真司の身の上に起きていた死の連鎖
・八王子中2女子いじめ自殺事件
この世界が、もっと不登校にやさしい世界だったら
・三島バイク交通死亡事故
夫を事故で亡くしても、私は被害者にすらなれなかった
・目黒5歳女児虐待死事件
なぜ気づけなかったのか。近隣住民の苦悩は今も続く
・大阪姉妹殺人事件
2人の仇討ちのため、私は犯人の山地悠紀夫を本気で殺そうとした
■著者 高木瑞穂
ノンフィクションライター。1976生まれ。
月刊誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。
主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。
著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』『東日本大震災 東京電力「黒い賠償」の真実』
『覚醒剤アンダーグラウンド「日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男」』(彩図社)、
『裏オプ JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生"12人の生告白』(大洋図書)ほか。
Twitter/@takagimizuho2
YouTube『高木瑞穂ちゃんねる』
■日影のこえ
事件記者を経験後、現在ドキュメンタリー番組の制作などに携わっているフリーの映像作家、
我妻憲一郎主幹のYouTubeチャンネル。
2020年10月、積み重ねてきた取材のツテをもとに後輩カメラマンと2人でYouTube用の動画制作を開始。
これまでに「メディアが報じない事件のその後」をテーマに当事者が語る短編ドキュメンタリーを約100本公開。
取り扱うのは、全国的な重大事件と言われたものから新聞の片隅に載って終わってしまったような事件まで多種多様。
YouTubeの収益を使った犯罪被害者支援にも取り組んでいる。 -
《竣工55周年記念出版》
来る者を拒まず、去る者を追わず――
その存在は常に変わりゆく時代とともあった。
1966年から変転を続けるNBW(中野ブロードウェイ)の世界へようこそ
屋上プール付き分譲マンションと「まんだらけ」などのサブカル店舗群が同居した異空間。活況のインバウンドとコロナ禍を経て、“昭和の不沈艦” は今なおアメーバ的進化を続ける。
当地に暮らす著者がその全貌に迫った異色ルポ。
中央線文化圏を先導した巨大建造物の伝説と現在
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〈本書に登場する中野ブロードウェイのお店とゆかりの人々〉
■古川会長率いる「まんだらけ」
■激安弁当の「シャルマン」
■8段ソフトクリームの「デイリーチコ」
■店内コンサートで賑わう「中野名曲堂」
■高級時計店の老舗「ジャックロード」
■占いの「染心堂」「ばるばら」
■村上隆の「Tonari no Zingaro」
「TRIO」三田隆司、渡辺浩弐、大槻ケンヂ、タブレット純、沖縄電子少女彩、春日武彦、青島美幸、金子義孝……他多数。
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2.5次元文化は、アニメ・マンガ・ゲームの虚構世界を現実世界に再現して、虚構と現実のあいまいな境界を楽しむ文化実践である。コスプレ、アニメ聖地巡礼、声優/キャラコンサート、応援上映、2.5次元舞台・ミュージカル、Vチューバーなど、2.5次元文化は裾野を広げながら日々深化している。
本書ではまず、2.5次元の言葉の定義や歴史を押さえたうえで、舞台・ミュージカルに焦点を当てて、声優との関係、宝塚歌劇や特撮ものとの差異を考察する。さらに、前史として重要な舞台作品『聖闘士星矢』『HUNTER×HUNTER』『サクラ大戦』を解説し、転換点になったミュージカル『テニスの王子様』『美少女戦士セーラームーン』、人気の『刀剣乱舞』『ハイキュー!!』の詳細な読解を通じて2.5次元舞台の特徴や魅力を明らかにする。
劇場に足を運び、舞台関係者やファンへの取材や海外を含む多面的な調査を重ねてきた著者が、2.5次元の世界を熱量あふれる筆致で描く初の研究書。 -
執筆者(以下、本書の掲載順)
西森路代、清田隆之、松岡宗嗣、武田砂鉄、前川直哉、佐藤結、岩根彰子、鈴木みのり
かつては「娯楽の王様」と呼ばれ絶大な影響力を誇った地上波テレビも、SNSや「YouTube」の普及、ライフスタイルの変化に伴い、かつてほどの勢いを失っている。その原因には、視聴環境の変化だけではなく、アップデートされていないジェンダー観や「やらせ」などの演出面の問題、そしてマイノリティへの配慮やコンプライアンスなどの様々な問題が複合的に絡んでいて、テレビはマスメディアとして変革を迫られている。
一方で、ドラマでは、野木亜紀子、宮藤官九郎、坂元裕二などの作家たちは、自らの作品で新たなジェンダー観を描き、バラエティー番組では「お笑い第7世代」が活躍するなど、従来の価値観に縛られないコンテンツも相次いで登場して、テレビの新たな可能性を感じさせてもいる。
「テレビは見ない」「「YouTube」は見る」といった二者択一の議論ではなく、テレビのどこがダメで、どこが面白いのかを正面から語るために、昨今大きな注目を集め、また社会的な課題でもあるジェンダーやフェミニズムの視点からバラエティーとドラマを中心としたエンターテインメントコンテンツを問い直す。
様々なジャンルで活躍する書き手がテレビの「いま」に切り込む、「テレビ好き」も「テレビ嫌い」も必読の新しいテレビ論。
2020年に放送され話題になったドラマ『チェリまほ』(テレビ東京系)のプロデューサー本間かなみへのインタビューも所収する。 -
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AKB48が中心となって巻き起こしたアイドルブームは社会現象になり、いまではアイドルは文化として日常に定着したと言ってもいいだろう。だが、例えばアイドルの好き嫌いを熱心に語ることはできても、もう一歩踏み込んで論じることはなかなか難しい。
大学生のレポートや卒論の相談を通してアイドル論の入門書の必要性を痛感した著者が、「学習参考書」という形式で、文系・理系に分けて「アイドルの論じ方」をレクチャーするのが本書である。
「国語」「歴史」「数学」「地理(都市)」といったトピックスから女性グループアイドルのパフォーマンスを読み解き、アイドル文化の知的な楽しみ方、そのための視点を提供するアイドル研究のための入門講義。 -
野沢雅子、小原乃梨子、田中真弓、緒方恵美、高山みなみ……。アニメの少年を女性の声優が演じることに、違和感はまったく感じない。しかしこれは、ディズニーアニメで少年を子どもが演じるのとは対照的な、日本アニメの特徴だ。こうした配役はどのようにして生まれ、アニメ文化に何をもたらしてきたのだろうか。
少年を演じる女性声優を軸にアニメと声優の歴史をたどり、日本が独自に育んできたアニメと声の文化を描き出す。子役起用が難しいという制約から始まった少年に女性声優をあてる配役は、魔法少女もの、アイドルアニメ、萌えアニメ、BLなどのアニメの変遷とともに実に多様な広がりを見せている。性も年齢も超えて恋愛対象としての「イケボ」の青年まで演じる女性声優は、外見とキャラクターとの差異やジェンダーのズレから、視聴者に独特の欲望を喚起している。
みんなに愛される少年から女性が恋する青年までの女性声優を切り口に、アニメと声優のメディア史を考察する。 -
「ぼくらの非モテ研究会」は男性の生きづらさを語り合う場としての当事者研究グループである。非モテ研では、幅広い分野で注目されている当事者研究の手法を応用し、これまであまり語られてこなかった男性たちの「痛み・悲しみ」だけでなく、「非モテ」の現状を打開しようとする、切実さのなかにもユーモアあふれる研究成果を蓄積している。
「女神」「ポジティブ妄想」「自爆型告白」などの観点からは、単純な「非モテ=恋人がいない」という考え方では捉えきれない、親からの影響、学生時代の経験、社会からの疎外感・孤独感など、多様な物語が浮かび上がる。
研究会を主宰する男性学研究者を中心に、ジェンダーやフェミニズムの概況を踏まえながら、「非モテ」をキーワードに立ち上がる男性たちの語りに寄り添い、ともに研究してきた成果をまとめる。
非モテ研メンバーたちの当事者研究も豊富に盛り込み、既存の男性学では「語れない/語らない」とされている男性たちの切実な語りから多様でよりよい生き方を探る、新しい時代の男性学を切り開く一冊。 -
乃木坂46は、現代のアイドルシーンのなかでグループ全体としても個々人としても絶大な人気を獲得している。彼女たちが支持される背景には、どのような社会的な価値観の変化を見いだすことができるのか。
乃木坂46の舞台演劇への傾倒に着目して、アイドルが「演じる」ことの意味を解きほぐす。そのうえで、ミュージックビデオやドキュメンタリー、ライブパフォーマンスなどを読み解き、2010年代のアイドルシーンが築いた代表的な特徴である「選抜」「事件」「戦場」にためらいを示すことで、乃木坂46が独自の魅力を手にしたことを明らかにする。
アイドルという職能と専門性、〈少女〉とエイジズム、選抜と序列化、個々人のパーソナリティを消費対象にすることで生じる抑圧、理不尽な慣習――。アイドル文化が抱える課題も指摘しながら、乃木坂46がそれらと対峙して獲得した「静かな成熟」、それを可能にする社会的なコンテクストを浮き彫りにする文化評論。 -
ショッピングモールやチェーン店が立ち並ぶ「没個性的で均質的な空間」としてネガティブにイメージされがちな郊外だが、私たちは紋切り型で郊外を理解しているのではないか。
本書は、2000年代以降の郊外を国道というインフラとの関わりから考察する。具体的には、国道16号線――神奈川県横須賀市から千葉県富津市までの首都圏の郊外を環状に結ぶ、いわば郊外が濃縮された国道――を実際に車で走り、街を歩き、国道と土地の歴史の調査やトラックドライバーへのインタビューを積み重ね、現在の郊外とロードサイドのリアリティを描き出す。
同時に、16号線沿いの街を物語るテキストや表象――『ドキュメント72時間』『闇金ウシジマくん』『学校の近くの家』『木更津キャッツアイ』など――を読み解き、また鉄塔や霊園などのモノや空間にも目を向ける。それらの考察を通して、少子・高齢化や人口減少など、現代日本の郊外が抱える課題を明らかにし、郊外の現在を理解するための新しい視点を提示する。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
現代社会に溢れる、人格、感情、記憶、社会的関係などが排除された顔――「奥行きをなくした顔」。
テクノロジーが進化し、ヴァーチャルとリアルが共存する今、
この「奥行きをなくした顔」はどのような役割を果たすのか、
「アフターコロナ」の身体について視覚文化論的に考察する。 -
SNS上の怒りの声はなぜ当事者でない人まで自分の怒りと同一視させて、
許せないという気持を蔓延させるのか。社会病巣を抉る。
スマホを開けばそこには許せない事件、人物、発言、広告…
いつでも好きなだけその「許せない」は「怒り」に変えられる。
当事者でない身勝手な一人の匿名の怒りツイートは「みんなの怒り」に加工され、
集団で怒りを爆発させることがカタルシスになる。
ナイナイ岡村のコロナと風俗発言
女子レスラーを死に追いやった事件
芸術家・会田誠展と表現規制
「宇崎ちゃん」献血ポスター事件……
SNSの麻薬のような力に侵された時代をその実態と炎上の論争から解き明かす。 -
『こち亀』は現代の「浮世絵」だ!
庶民の金回り、地価変動と田舎ディス、テクノロジー信奉とガジェットの変遷、サブカルチャーの地位と文化系ヒエラルキー、ビジネス・アイデアとハック思考、漫画的表現とポリティカル・コレクトネス
……大衆社会を定点観測し続けた連載40年、全200巻の偉業から昭和~平成日本の歩みを追う。
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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは?
◎秋本治による国民的漫画
◎「週刊少年ジャンプ」1976年42号から2016年42号まで連載
◎コミックス全200巻はギネス世界記録
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浮世絵の特徴は大きく3つ。上から目線の芸術ではなく大衆・庶民のための娯楽であったこと、「時代の今」「大衆のニーズ」を素早く取り入れていたこと、精緻な描き込みによる史料的価値があること――だ。
『こち亀』は、この3点を完全に満たしている。世俗を非エスタブリッシュメント、すなわち生活者の目線で描き、社会や人々の生活・気分・好奇心を、濃厚なまま、希釈することなく、過剰な装飾で見栄え良く整えることなく、できるだけその時代の空気をとじこめる形で、そのまま史料保存した漫画作品。それが『こち亀』だ。
<略>
『こち亀』はバイオレンスポリスアクションであり、マニアックな男の子ホビーやサブカルの啓蒙書であり、ブームやトレンドや新製品をいち早く紹介する情報漫画であり、さまざまな職業を疑似体験させてくれる体験レポートであり、社会や経済やビジネスの仕組みを子供にもわかるよう噛み砕いて説明する解説本であり、あらゆる知識の教養書であり、雑学書であり、下町文化の広報メディアであり、下町人情物語であり、東京の都市論だ。そして、以上の要素のかなり多くが、その時代ごとの世相を完璧に──すべて大衆目線という完全定点観測という手法をもって──反映された形で作品に盛り込まれている。
<「第0章 「浮世絵」としての『こち亀』」より>
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『こち亀』が何より大事にしているのは、常に、「昔」より「今」だ。描かれた時点が、『こち亀』にとっては常に最高の今。時に昔を懐かしんだり、ノスタルジーに耽ったりしても、両津は「昔と違って今は苦痛」だとは言わない。今を憂えて鬱に沈んだりもしない。
もし、この時代に不満があるなら、両津は変えようとする。変えようとしてきた。世の中の仕組みを、古臭い慣習を。そのためにビジネスを興し、街ごと作り変え、国政に出ようとまでした。両津は時代を精いっぱい肯定する。否、肯定できる世の中に変える努力をしてきた。両津は世捨て人や孤高の隠居生活を善 しとしない。
時代にコミットすることに苦痛を感じるどころか大きな喜びを感じる両津は、最新のものに飛びつき(初物好きであり)、今を享楽的に生きる(宵越しの銭を持たない)。それは両津が生粋の江戸っ子であると同時に、圧倒的に現在を肯定している証左でもある。
<「第8章 『こち亀』とはなんだったのか」より>
【目次】
第0章 「浮世絵」としての『こち亀』
第1章 庶民目線の生活と経済
第2章 住宅と都市論からみる東京の昭和・平成史
第3章 『こち亀』が添い寝した技術立国ニッポン
第4章 逸脱者を嗤え
第5章 文化教養リテラシー植え付け装置
第6章 ビジネスの教科書
第7章 ポリティカル・コレクトネス考
第8章 『こち亀』とはなんだったのか
あとがき -
ファッションの魔法を取り戻す。1秒でも着られれば服になり、最大瞬間風速で見る人を魅了し世界を動かす。物語を主人公に巨大な熊手のコスチュームで秘境の祭りを出現させる山縣。ファッションショーと音楽ライブを合体させ、アニメやアイドルを題材に日本の可能性を探る坂部。「絶命展」でファッションの生と死を展示して大反響を呼び、自らのやり方でクリエイションの常識を覆してきた2人の若き旗手が、未来の新しい人間像を提示する。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第9弾。
目次
第1章 ファッションは広い場所を求めている(ストリートに飛び出した生々しいファッション;カテゴライズできない人間を提示する;ファッションの「祭り」で物語を表現する ほか)
第2章 ファッションの魔法を取り戻す(ヨーロッパで出会った新人たち;制服から漏れ出る個性に注目する;常識を取り外すために別空間を作る ほか)
第3章 ファッションは生きている(人間という中心軸があるからリアルになる;環境は人間を通して服に織り込まれる;世界トップレベルのプレッシャー ほか) -
いい結婚って何?
結婚ってしなきゃいけないの?
働きたくないから専業主婦はアリ?
自分にあった生き方&パートナーはどうやって見つける?
婚活論とは人生論であり、仕事論であり、
またこの少子化日本においては国家論ですらある。
東大先端研の政治学者が全力で平成・昭和の婚活を研究した渾身の一冊! -
みんな動員された──。
長谷川町子が描き、古川ロッパが歌い、手塚治虫が二次創作し、みんなが投稿した「ニコニコ」メディアミックスの正体とは?
戦時下、大政翼賛会が主導して「翼賛一家」というキャラクターが生みだされた。多くの新聞、雑誌にまんがが連載され、単行本もいくつか出版されるが、「翼賛一家」の展開はそれだけではない。それは、レコード化、ラジオドラマ化、小説化もされる国策メディアミックスであり、読者からの参加を募ることによって、大衆の内面を動員するツールだったのだ。 「町内」という世界観や銃後の心得を人々に教え込み、やがては植民地政策の一環として台湾へも進出する「翼賛一家」とは一体何だったのか──。
「自由な表現」が可能になった現在、私たちは無自覚に「表現させられて」はいないのか。現代への視座にも富んだ刺激的論考! -
好き嫌いがキッパリ分かれるパクチーの爆発的なブームとともに、
いま日本には第二のアジア飯ブームが到来している。
ガパオ、パッタイ、カオマンガイ……。
いつから日本人はこれほどまでにスパイスとハーブの香りの虜になったのか。
『Hanako』『きょうの料理』『オレンジページ』『dancyu』など時代を鮮やかに映しだしてきた雑誌や、アジアを舞台にした映画、小説、日本に急増する移民が広めた食文化を丹念に紐解きながら、日本人をとりこにしたパクチーとアジア飯の喜びの謎に迫る。
のびゆくアジア、どこか懐かしいアジアを愛し、旅し、食べ歩いている
すべてのニッポンの女子に贈る。アジア飯の魅力の源泉をさぐる一冊。 -
藤村「決めないことを、恐れてはいけないんだよ」
嬉野「それはまったく『どうでしょう』の本質だね」
『水曜どうでしょう』4年ぶりの新作の放映を控え、温泉宿で夜を徹して語り合った。
番組のこと、お互いのこと、大泉洋&ミスターのこと……。これまで知り得なかった本質の部分に触れる、初の対話集。
■『水曜どうでしょう』
北海道テレビ制作により、96年10月9日から放送が開始されたバラエティ番組。レギュラー出演者の鈴井貴之・大泉洋に加え、ディレクターの藤村忠寿・嬉野雅道が同行する。ある一定の(無謀ともいえる)約束事を設け、国内外を問わず旅をする。
口コミやネット、DVDの発売、系列局やUHF局の放映等で全国的に認知度が高まる。02年のレギュラー放送終了後06年までは1、2年に1作のペースで新作が放送。その後4年のブランクを経て10年に最新作を制作、11年3月よりオンエア。
■藤村忠寿
65年5月29日、愛知県出身。
95年、深夜番組『モザイクな夜V3』の制作チームに配属。96年『水曜どうでしょう』を立ち上げ、チーフディレクターを務める。
番組ではナレーションも担当し、その実力は玄人はだし。07年にはアニメ作品『茄子スーツケースの渡り鳥』で声優デビューを果たす。近年では『歓喜の歌』(08年)、『ミエルヒ』(09年)などドラマの演出も手掛ける。
■嬉野雅道
59年7月7日、佐賀県出身。
ディレクター兼カメラマンとして『水曜どうでしょう』に参画。
ドラマ『歓喜の歌』では四宮康雅とともにプロデューサーを務め、『ミエルヒ』では同氏とともに企画、福屋渉とともにプロデューサーを務めた。同作はギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、照明技術賞、放送文化基金賞、文化庁芸術祭賞優秀賞ほか多くの賞を受賞している。 -
月間100万アクセスの人気ブログ「ナナオクプリーズ」
待望の書籍化!現代社会を笑い飛ばす黒い古典パロディ集!
昔話や古典パロディ小説で大人気のブログ「ナナオクプリーズ」
本書は同ブログ掲載作品を加筆改稿、さらに書き下ろしの新ネタ11本を加えた作品集です。
本書の表題作「もしも矢沢~」を始め、
・悪徳商法だらけの『桃太郎』
・J-POPによくある歌詞だらけの『桃太郎』
・戦いたくない『桃太郎』
・死語だらけの『走れメロス』
・一発ギャグだらけの『走れメロス』
・ラノベのような『走れメロス』
・おとぎ話の主人公が高田純次だったら
・注釈だらけのおとぎ話
・もしもギャルがおとぎ話を読んだら
・未来のDQNネーム事情はこうなる
など37作品を収録。
初期の筒井康隆に勝るとも劣らぬブラックな作品群は一読の価値アリです。
現代社会を笑い飛ばせ!
■目次
★一章 色々な『桃太郎』
もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら
クソリプだらけの『桃太郎』
リアクション芸だらけの『桃太郎』
トンデモだらけの『桃太郎』
日本がすごい『桃太郎』
悪徳商法だらけの『桃太郎』
戦いたくない『桃太郎』
J-POPによくある歌詞だらけの『桃太郎』
『桃太郎』をヒップホップ調にしてみた
もしも『桃太郎』がヴィジュアル系の曲だったら
ブラック企業だらけの『桃太郎』
リテラシー『桃太郎』
チャック・ノリスだらけの『桃太郎』
モールス符号で『桃太郎』を書いてみた
もしも『桃太郎』がジャンプで連載されていたら
読書を始めたての中学生に人気な『桃太郎』
クソレビューだらけの『桃太郎』
スポンサーだらけの『桃太郎』
百合だらけの『桃太郎』
制約だらけの『桃太郎』
★二章 様々な『走れメロス』
死語だらけの『走れメロス』
一発ギャグだらけの『走れメロス』
いろんな芸能人が『走れメロス』を読んだら
もしも織田裕二が『走れメロス』を実況したら
ヤラセだらけの『走れメロス』
ラノベのような『走れメロス』
ヤクザ映画みたいな『走れメロス』
『走れメロス』がハリウッドで映画化したら
★第三章 おとぎ話あれこれ
おとぎ話の主人公が高田純次だったら
注釈だらけのおとぎ話
もしもビートたけしがいろんなおとぎ話を読んだら
もしもギャルがおとぎ話を読んだら
もしもおとぎ話に官能小説がまぎれこんだら
風俗の体験談みたいなおとぎ話
★Bonus track
未来のDQNネーム事情はこうなる
日本一アクセスを稼げる小説を書いてみた
■著者 星井七億 -
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韓国の常識は地球の非常識「強い韓国」はどこにいった!?
・追い込まれる韓国経済 渡邉哲也
・なぜ韓国人は世界で嫌われるのか ~鏡の向こうにある世界~ 但馬オサム
・ホーチミン・グレンデールジュネーブ ~対韓国情報戦争の最前線を行く~ 杉田水脈
・靖国爆破テロと韓国の世界史的危機 西村幸祐
・現地調査 これが本当の“虐殺”だ ベトナム戦争 韓国軍の戦争犯罪の傷跡 北岡俊明
・二人の「男」を天秤にかける二股コウモリ外交 朝比奈宏
・(カラー)世界嫌韓写真館
・世界の空港・港で鼻つまみ者 ~タンカー当て逃げ、飛行機火災、ナッツリターン~
・神の名の下にやりたい放題 韓国キリスト教の闇 柴木泰
・ヨーロッパでもアジアでも…実は世界一の親韓国は日本だったりして 世界で嫌われる韓国人 朝比奈宏
・ハーグ密使事件から続く“恨”の歴史 告げ口体質は“ゲル状の情念” 若杉大
・マスコミが作った“シキナ”効果とは何か 韓流ブームと嫌韓ムードは表裏一体 但馬オサム
・“Japan Expo”が韓国に乗っ取られる
・ <コラム>世界一の嫌韓は韓国人だった
・ 拝啓、朴槿惠大韓民国大統領様
・ まだある世界の嫌韓(1)
・ 世界は気づき始めている 慰安婦強制連行のウソ 鈴木京子
・ 韓国へ嫁いだベトナム人妻の悲劇ー国際結婚という人身売買
・ 在日犯罪の“嘘”と“真実” 坂東忠信
・<コラム>マレーシアアイドル歌手が歌う 韓国男ウザいよソング
・ まだある世界の嫌韓(2)
・ 平昌五輪はご臨終? 朝比奈宏
・第4の力「卑怯力」の秘密 韓国人アスリートはなぜ強いのか 但馬オサム
・ まだある世界の嫌韓(3)
・ 世界に恥を晒した仁川アジア大会 -
フランス人女性と結婚した著者による「女の子同士」のリアル。
この本は、レズビアンのためだけの本ではありません。同性愛者の自伝でもありません。男、女、オタク、優等生……さまざまな切り口で人を区分するのが当たり前とされるこの社会との、向き合い方を見つけるための本です。
10歳で女の子に初恋し、即失恋。男装したり、逆に男モテを目指したりと、12年間の葛藤の末、著者が見つけた答えとは?
本書では、基礎教養としてのジェンダーの話から、「モテ」の本質、女の子同士の愛し合い方、同性結婚の現在地までと、「性」を取り巻く社会のすべてが凝縮されています。
「レズビアン」というあり方を通して、「自分はどう生きるのか」を一緒に考えましょう。
※本書は、『百合のリアル』(星海社新書)に、増補(約1万2000字)・修正を加えたものです。 -
まずは、大バカな仲間の作り方、イカサマな金集め作戦など、マヌケ反乱の基本から始まる! そして、最高にマヌケな面白いやつと友達になったり、なんだか知らないけど生きていけたりする空間、金持ちや大企業によって作られた、働きまくって金を使いまくるような消費社会とは無縁な場所を作ろう!!
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★紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞! ------------------------------一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。――星野智幸さんこの本は、奇妙な「外部」に読者を連れていく。大冒険ではない。奇妙に断片的なシーンの集まりとしての社会。一瞬きらめく違和感。それらを映画的につないでいく著者の編集技術には、ズルさを感じもする。美しすぎる。 ――千葉雅也さんこれはまず第一に、無類に面白い書物である。(…) 語る人たちに、共感ではなく理解をベースにひたすら寄り添おうとするスタンスは、著者が本物の「社会学者」であることを端的に伝えている。─―佐々木敦さん(北海道新聞) 読み進めてすぐに、作者の物事と出来事の捉え方に、すっかり魅せられた。――唯川恵さん(読売新聞) 社会は、断片が断片のまま尊重されるほど複雑でうつくしい輝きを放つと教わった。─―平松洋子さん(東京人) ------------------------「この本は何も教えてはくれない。ただ深く豊かに惑うだけだ。そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。小石や犬のように。私はこの本を必要としている」――星野智幸さん------------------------どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街ですれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」物語を生きている。小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。それらはただそこにある。[…] 社会学者としては失格かもしれないが、いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より)
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死刑制度の是非を法廷に持ち込む弁護士の実態とは!?
光市母子殺人事件での手段を選ばぬ死刑回避弁護活動で注目された、「人権派弁護士」。実は、オウム真理教の一連のテロ事件や幼女連続誘拐殺人事件など、日本を揺るがした大事件でも同様に活躍しています。
本書では、市民運動家色の強い彼らが生まれる背景について、ストーリー仕立てのマンガで学ぶことができます。法廷の仕組みのほか、死刑廃止運動、精神鑑定、反権力思想といったキーワードについてもわかりやすく解説。
人権派と呼ばれる弁護士は、本当に被告人の人権を守っているのか…? 本書の中に、その答えがあります。
第1話 死刑回避
奈良女児誘拐殺人事件/三島女子短大生焼殺事件/国立強盗強姦殺人事件
第2話 法廷戦術
鹿児島選挙違反事件/奈良薬殺未遂事件/幼女連続誘拐殺人事件/池田小事件
第3話 少年犯罪
光市母子殺害事件/山地悠紀夫事件/山形マット死事件
第4話 教育者
地下鉄サリン事件/坂本弁護士事件/松本サリン事件/公証人役場事務長事件
第5話 左翼の血脈
朝鮮総連本部売却事件/国旗国歌裁判/戦後補償裁判/薬害エイズ支援問題
第6話 被告人の利益
新宿西口バス放火事件/小野悦夫事件/永山則夫連続射殺事件
●原作:司法公論会(しほうこうろんかい)
司法に関して、根本問題、制度的問題から時事ニュースへの法律論解説まで、幅広く取り上げて論評する。ジャーナリスト、研究者、法曹実務家らによって構成されている。
●漫画:東野よしゆき(ひがしの・よしゆき)
早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中、漫画サークルに所属。卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。退社後、漫画家として活動する。 -
原子力で儲けるウラン・マフィアの正体とは?
パロディストにして風刺の名手、マッド・アマノ、渾身の一撃!
3.11の東日本大震災の福島第一原発の大爆発に端を発し、いまだに解決のメドすら立たない原発の諸問題。震災以降の事実経過は記憶に新しいが、ややもすれば風化してしまう。
だが、本書にまとめられた風刺作品を眺めていると、次々と新たな発見に出会うことができる。
原子力マフィアの暗躍、闇の世界の覇権戦争など、タブーともいえる要素をユニークなフォトモンタージュによって表現。原子力発電の歴史をシビアに見直しながら、独特な解釈によって世界的な大陰謀が暴露される。その圧倒的なビジュアルに、「恐怖」と「笑い」がこみ上げることだろう。
静かなる怒りをフォトモンタージュで爆発させた、弩級のパロディー作品だ。
原発とは何か? どう向かい合うべきか?
20世紀から21世紀になり、さらにこの先数十年、数世紀、と引き続き解決に当たらねばならないエネルギー問題。その体系的理解の一助となることを期待してやまない。
第1章 世界を動かす国際ウラン・マフィア
第2章 アメリカの原爆開発計画がすべての始まり
第3章 中曽根康弘と自民党のウソ
第4章 東京電力の許されざる罪
第5章 原発の恐怖と御用学者たち
第6章 民主党、お前もか
第7章 原発は「負の世界遺産」
●マッド・アマノ
1939年、東京都生まれ。本名、天野正之。東京芸術大学美術学部卒業後、家電販売会社の宣伝部を経て、パロディストとして独立。その後、渡米。カナダ・バンクーバー市立美術館などで個展を開く。1971年、自動車公害を風刺した作品が「写真著作権」を侵害したとして提訴され、16年間係争。東京高裁で勝訴後、最高裁で高裁に差し戻され、和解で結審した。1978年、第24回文藝春秋漫画賞受賞。写真週刊誌『FOCUS』では創刊の1981年から休刊までの20年間、パロディー作品を約1000回連載。裁判と連載期間中の1978~88年を、ロサンゼルスで家族とともに暮らした。帰国後、有限会社ビッグバン設立。
●監修:国際原発緊急対策委員会
略称IAEA(International Atomic Emergency Action)。国際原発緊急対策委員会は国際原子力産業、特にわが国の電力会社の不条理な動きを監視し、間違いを指摘し、正しい方向に導くための提言を行なうボランティア団体。モットーは「脱原発依存と自然再生エネルギー活用社会の実現」。電力会社からの寄付を一切受けていない。なお、国際原子力機関(※)とは無関係である。
※国際原子力機関(略称IAEA。International Atomic Energy Agency)は、国際連合傘下の自治機関であり、原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関。 -
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『鉄人28号』、NHK大河ドラマ、『千と千尋の神隠し』などのアニメやテレビ番組、韓国語レコード、マレーシアのマンガファン…。国境を超えて流通するサブカルチャーから、東アジア各国・各地域の歴史意識やナショナルな感情を読み解き、サブカル化するナショナリズムの実相を解析する。グローバリゼーションを背景にして広範に流通し受容されるサブカルチャーが、逆説的にナショナルなものへと変化する転換点を明らかにする。 -
仕事が終わらないと書類を机の中に隠して見なかったことにする。お客さんから預かったお金や会社の備品は自分のもの。営業成績を上げるためならお客さんの奥さんにも手を出し、結果その家庭が崩壊しても気にしない。これらはすべて、筆者が勤めるブラック会社に実在している社員である。ブラック会社には、人知を超えた、モンスターのような行動をとる社員があまた存在するのだ。本書は、そんなモンスター社員たちが巻き起こす事件を解決すべくブラック会社でひとり法務部員として奔走する著者の戦いの記録である。
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3.11の直後、首都圏住民に冷静な行動を呼びかけたり、難解な放射線関連用語を解説したりして爆発的なアクセスとなった、あの「総統閣下シリーズ」の主に震災関連ネタが、ブラッシュアップされ書籍化。
基本コンセプトはもちろん「毒入りの笑い」、分類は「空想科学ノンフィクション」(!?)。演説バージョン、作戦室バージョンの2つのアプローチで、総統閣下が放射能、ユッケ、自然エネルギー、ソーシャルメディア、科学コミュニケーションなどを切りまくる、実用的、かつ、抱腹絶倒の一冊です。
YouTubeに投稿され、すぐに削除された幻の名作MAD動画「ベクレルについて解説します」は名匠・澤井健画伯によって漫画となって復活!巻末付録には、東浩紀氏との対談「情報社会のこれからと、原発と、お金と、オタク、その他の話」も収録。 -
ヤクザ、ドラッグ、金、風俗、地下ギャンブル、非合法ビジネス…深いベールにつつまれた裏社会の秘密を、図解で解き明かす!収録項目:ヤクザの組織図、組事務所ウォッチング、刺青の入れ方、指の落とし方、拳銃の密輸経路、資金洗浄の方法、トバシの携帯の作り方、人間の臓器の値段、スーパーコピーの流通経路、生活保護の不正受給、歌舞伎町マル秘情報、手本引きの遊び方、ドラッグの末端価格一覧、ジョイントの巻き方、ちょんの間見取り図、三行広告の読み方…など裏社会の秘密に迫る70の図解を収録!
成人向けの内容が含まれる書籍が 10 件あります。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。