『哲学、アダム・スミス、1001円~(実用)』の電子書籍一覧
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日経BPクラシックス 第14弾
アダム・スミス『道徳感情論』新訳である。その冒頭――。
「人間というものをどれほど利己的とみなすとしても、なおその生まれ持った性質の中には
他の人のことを心に懸けずにはいられない何らかの働きがあり、他人の幸福を目にする快さ以外に
何も得るものがなくとも、その人たちの幸福を自分にとってなくてはならないと感じさせる」
スミスといえば、利己心が市場経済を動かすという『国富論』の記述が有名だが、
スミスの『国富論』に先立つ主著である『道徳感情論』では、他者への「共感」が人間行動の根底に置かれる。
本書序文を書いているノーベル経済学賞受賞者アマルティア・センは、こう述べている。
「スミスは、広くは経済のシステム、狭くは市場の機能が利己心以外の動機にいかに大きく依存するかを論じている。
(中略)事実、スミスは『思慮』を『自分にとって最も役立つ徳』とみなす一方で、『他人にとってたいへん有用なのは、
慈悲、正義、寛容、公共心といった資質』だと述べている。これら二点をはっきりと主張しているにもかかわらず、
残念ながら現代の経済学の大半は、スミスの解釈においてどちらも正しく理解していない。」
リーマン・ショック後の世界的な経済危機を経て、新しい資本主義を考える際の必読書といえる。 -
『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、
分業の役割、
貨幣の特徴、
労働と利子についての考察、
国家間貿易の意味、
国家社会の発展段階とその特徴、
分業と製造業の発展の関係、
国家における軍隊の維持、
道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、
税金の種類と意味、
会社による独占の問題、
重商主義と重農主義の検討、
公債についての考え方、
などなどです。
かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。
スミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。 -
『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、
分業の役割、
貨幣の特徴、
労働と利子についての考察、
国家間貿易の意味、
国家社会の発展段階とその特徴、
分業と製造業の発展の関係、
国家における軍隊の維持、
道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、
税金の種類と意味、
会社による独占の問題、
重商主義と重農主義の検討、
公債についての考え方、
などなどです。
かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。
昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。
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