『哲学、その他(レーベルなし)、1001円~、1か月以内(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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サディズム、マゾヒズム、フェティシズム、同性愛や異性装などのセクシュアリティをもつ人々が集った雑誌「奇譚クラブ」は、「その表紙に触れるだけでも戦慄が走る一種危険な雑誌」「戦後の裏文化の帝王」などと語られ名前だけは広く知られてきたが、雑誌の特色や内容に関する本格的な研究がなされてこなかった。
本書では、「奇譚クラブ」を含めた1950年代の戦後風俗雑誌7誌を全号通覧のうえ、類似雑誌の系譜・模倣関係を検証、「奇譚クラブ」の史料的特質とその重要性を浮き彫りにする。
吾妻新、沼正三、土路草一、古川裕子という4人の「奇譚クラブ」作家/思想家に着目する。戦後民主主義・近代化の潮流のなかで、サディスト・マゾヒストを自認した人々は、支配と暴力をめぐる欲望について何を考え、どう語ったのか。「家畜人ヤプー」「夜光島」などのポルノ小説やエロティックな告白手記から、主体性、自立、同意、愛をめぐる論点を取り出し、近代的な人間性をめぐる規範の限界をあぶり出す。 -
\マンガでストンと腹落ちする/
人生や仕事のモヤモヤを
スーッと解消!
日経WOMANの人気連載を書籍化。
先が見えない、複雑で不確実な現代。みんな不安、モヤモヤを抱えていて、その答えや生きるための指針を模索しています。そんな時代を切り開くためのツールとして、近年注目されているのが「哲学」です。
「いやな上司と仕事をする」「人間関係のしがらみにうんざり」「自分の人生これでいいのか」…。生きていると抱えがちなたくさんのモヤモヤの対処法を、マンガと解説で哲学の観点から導きます。監修・解説は人気哲学者の小川仁志。
本書を読んで「哲学スイッチ」をオンすれば、くよくよと悩んだり、愚痴をこぼしたりすることも減っていくはず。
下記テーマなど全20話+書き下ろしマンガを掲載
『上司の意見に反論すべき?』 弁証法<ヘーゲル>
『流れに逆らう? 身を任せる?』 あれか、これか<キルケゴール>
『怒りをどうコントロールする?』 怒り<セネカ>
『答えが出ないとき、どうする?』 ネガティブ・ケイパビリティ<キーツ>
『会社が業績不振… どう動く?』 実存主義<サルトル> etc… -
禅の伝統とモダニスムを横断する枡野ワールドの現在
「禅の庭」に取り組む唯一無二の禅僧・枡野俊明の最新作品集、第4弾。
自らが住職を務める徳雄山建功寺の庭園改修と本堂など伝統工法による寺院建築をはじめ、インドネシア、シンガポール、中国など国内外計11庭園を収録。
禅の伝統とモダニスムを横断する枡野ワールドの現在
「禅の庭」に取り組む唯一無二の禅僧・枡野俊明の最新作品集、第4弾。
自らが住職を務める徳雄山建功寺の庭園改修と本堂など伝統工法による寺院建築をはじめ、インドネシア、シンガポール、中国など国内外計11庭園を収録。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
批評とは己の夢を懐疑的に語ること。ソクラテス、ラヴェッソン、ランボー、セザンヌ、モーツァルト、ゴッホ、そしてベルクソンへの考察を踏まえながらそれぞれの小林秀雄への思想的影響をさぐる。 -
\待望の哲学対話の入門書/
たった10分、子どもとの対話で
一生使える「思考力」が鍛えられます。
AI時代の今こそ
「本質を考える力」が必要とされています。
教育界を牽引する哲学者が
自らの経験をもとに届ける「親子で哲学対話」。
きっかけは、娘の一言「わたし、学校やめる」。
親として哲学者として、そして教育学者として、
人生に悩む娘と向き合った時間を振り返りながら
「本質を考える」哲学対話の真髄を伝えます。
今、家庭や学級でも実践する人が増えてきています。
\親子でこの問いに答えてみる/
□仕返しは悪いこと?
□勉強するのはなんのため?
□よい社会とは?
□優しさって?
□神様の神様はだれ?
□友達ってなに?
□恥ずかしさとは?
子どもは親が思う以上に、
悩んでいます。考えています。
\哲学対話で何が得られる?/
「哲学対話」とは対話によって
「共通了解」を探すトレーニング。
ほかにもさまざまなメリットを実感できます。
□民主主義を経験できる
□自分を深く知ることができる
□コミュニケーション能力が高まる
□思考力が鍛えられる
□言語力が高まる
□本質を見抜く力がつく
【目次】
はじめにー9歳、人生に悩む
きっかけ
哲学対話で本質を問う
思考や対話にはコツがある
〝そもそも?を問う
まずは10分、はじめてみよう
第1章 本質観取って何?
哲学対話で「本質」を問う
「本質」なんてあるの?
カラスはほんとうに黒色か?
「絶対」をめぐって戦うのはやめにしよう
「みんなちがって、みんないい」のか?
「わたしの確信」から考える
それぞれの「確信」をもちより「 共通了解」を見つける
本質がわかれば、何をどう考えればいいかも見えてくる
民主主義の成熟のために
自分のことを深く知る
第2章 本質観取のやり方
親子でできる哲学対話の実践方法
0:前提の確認
1:本質がわかるとどんないいことがある?
2:さまざまな事例をあげる
3:本質的なキーワードを見つける
4:本質を言葉にする
5:最初の問題意識に答える
行きづまりを感じたら戻って考える
第3章 親子で哲学対話
本質をめぐる20の物語
第1話「幸せ」ってなんだ?
第2話人間の「愚かさ」について
第3話究極のテーマ「人間」とは何か?
第4話「よい政治」とは?
第5話「存在とは何か?」にせまる
第6話神さまの神さまはだれ?
第7話「信頼」って、なんだろう?
第8話道徳の授業で考える「思いやり」
第9話希望は、光
第10話ファッションと校則
第11話「愛」について
第12話我思う、ゆえに我あり
第13話「よい行い」って、なんだろう?
第14話「悲しい」と「くやしい」は何がちがう?
第15話法律って、なんだろう?
第16話「かわいい」って、なんだろう?
第17話「恥ずかしい」とは何か
第18話「恥ずかしい」とは何か2
第19話「大人」とは何か?
第20話本質を考えること
コラム①「親子で哲学対話」のはじめ方
コラム②「不登校」について思うこと
コラム③ 本質観取を体験してみよう
あとがき -
愛する娘が選んだ自死。
その時あなたはどうしますか?
あの日はじまった「生き地獄」。押し寄せる自責と後悔の荒波。
終わりのない悲しみと向き合い、苦しみの日々から奇跡の一歩を。
遺された者が「幸せ」の欠片を手繰り寄せる、感動の軌跡がここに。最愛の娘を16歳で自死で亡くした筆者は、その直後の日々を振り返り「生き地獄」だと表現する。自身のアイデンティティは崩壊し、後を追うことしか考えられず、悲しみと苦しみと自責と後悔で気が狂いそうだった日々。そんな日々の延長線上にある今を、筆者は「幸せ」だと表現する。なぜそう言えるのか。遺族会『つなぐ』を立ち上げ、運営し、多くの遺族に寄り添い続ける彼女のエネルギーはどこから来るのか。彼女は何を感じ、何を考え、何に気づき、ここまで来たのだろうか。彼女の7年間の軌跡と奇跡の日々を追った記録がここにある。 -
茶の湯が成立して間もなくに確立したと思われる「侘数寄」の理念は、その必須の構成要件として、和歌と禅があると、『山上宗二記』などの茶書が説いています。その「侘数寄」の語句は、時間の経過とともに「わび」と「さび」の語句へと変化しますが、いずれも茶の湯の根源的なあり方を示すと考えられます。本書では、このような茶の湯のあり方や理念に関わる語句のいくつかを取り上げ、その根源を探り、ひいては茶の湯の考え方や思想について検討します。そして、茶の湯を通して勇気をもらったり、学ぶ人の生きる支えとなる、その不思議なチカラの源は何なのかを探っていきます。
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
ドイツの大学教授トイフェルスドレックの書いた「衣服の哲学」の草稿を贈られたイギリスの編者(カーライル自身)が苦心して編纂整理するという内容。われわれの肉体は精神を包む衣服である喝破する。
[電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。 -
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自然が、精神ひいては神の象徴であるという直感を描き出した処女作「自然」、人間精神の自立性と無限性を説いた「アメリカの学者」「神学部講演」等、初期の重要論文を一挙収録。
[電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。 -
「ありのままの自分を大好きになって、幸せに今を生きる!」澱みのない瞳を持つ著者の真っ直ぐな言葉、その真意とヒントが本書には散りばめられています。
自らを否定し続け、うまくいかない生き方に後悔ばかり……。やがてうつ病になった筆者は、何もかもを捨てて生まれ育った北海道から宮古島に移住を決意。闇の中に光が差し込む奇跡の体験に深く癒やされ、自分を受け入れられるようになったのです。そして、人生を幸せに生きるため、誰よりも自分が大好きになりました。どんなきっかけで病から回復し、生きる力を蘇らせたのか。宮古島の暮らしやヒプノセラピー、各種ヒーリングがどのように影響を与えたのか。物事の捉え方や考え方など、実体験を通じて分かりやすく綴られています。「ぱなりな」とは宮古島の方言で「繋いだ手を離さないで」という意味があります。誰もが自分自身の本当の自分と手を繋ぎ、そしてありのままの自分を大好きになって生きられるように最上の祈りを込めて……。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
★ これだけはおさえておきたい!
★ 漢詩の種類やルールなどの基礎を
しっかりマスター!
★ テーマ別の鑑賞のポイントや
理解が広がる豆知識で
作品をもっと深く楽しむ!
★ 感情が動かないところに詩は生まれない…。
自然 四季 旅情 人生 別れ 哀愁
◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇
漢詩は、奈良・平安朝以来日本人の感性を育み、
今なお多くの人々が漢詩に親しまれています。
また漢詩を作ってみようという人もいて、
作詩教室の定員がすぐにいっぱいになるほどです。
漢詩は読むほどに作るほどに味わいが深まり、
新しい発見があります。
漢詩に馴染みのない人は、
漢字だけの詩は難しいと思うでしょうが、
騙されたと思って、
まず短い詩でいいですから、
やさしい漢字だけの詩を、
読み下しの文を声を出して
読んでみるとよいでしょう。
リズムがよく、意味もすんなり理解できるはずです。
詩はどんな詩でもそうですが、
まず全体の意味を捉えたら、
言葉がその位置に使われているのはなぜなのか、
言葉と言葉がどのように連携しているか、
全体がどう構成されているかを考え、
描かれている風景や色彩を想像しながら、
もう一度読んでみると格段に面白くなります。
作者の生い立ちや作詩の背景を知れば、
さらに面白さが増します。
漢詩の本は、とかく難しくなりがちですが、
本書は、できるだけ親しみやすくかみ砕いた内容に
なっています。
この書を入門としてさらに漢詩の世界に
分け入っていただければ幸いです。
監修者 鷲野 正明
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆ 第1章
漢詩とは
<鑑賞のコツ>
* 詩は情を詠うもの。
感動がないところに詩は生まれない
* 漢詩の歴史を知りましょう
* 代表的な詩人を知りましょう
* 漢詩の種類を確認しましょう
* 近体詩・絶句の規則を確認しましょう
・・・など
☆ 第2章
漢詩がきちんとわかるコツ その1
【自然風景・四季・旅情詩編】
<きちんとわかるコツ その1>
* 旅のわびしさを詠う詩を鑑賞する
* 黄河一帯の雄大な景色を詠う詩を鑑賞する
* 人里離れた山中の静寂と
夕方の趣を詠う詩を鑑賞する
* 早春の山中にひっそりと咲く
コブシの花を詠う詩を鑑賞する
* 春の日の中に安らぎ楽しむ気持ちを
詠う詩を鑑賞する
・・・など
☆ 第3章
漢詩がきちんとわかるコツ その2
【人生(別れ・感情・悲哀)詩編】
<きちんとわかるコツ その2>
* 敬亭山の景観を楽しみ、
自然と一体となった心境を詠う詩を鑑賞する
* 成就しなかった恋への思いを詠う詩を鑑賞する
* 遥か彼方の故郷のことを思い、
しみじみと感慨にふける詩を鑑賞する
* 恋人を想う気持ちを詠う詩を鑑賞する
* 月を眺めながら自らの人生への
不安を詠う詩を鑑賞する
・・・など
※ 本書は2019年発行の
『基礎からわかる 漢詩の読み方・楽しみ方 読解のルールと味わうコツ45』を
「新版」として発行するにあたり、
内容を確認し一部必要な修正を行ったものです。 -
■シャーマンとは何か? 祝女(のろ)とはなにか?
「精神世界は崇高にして神聖であり、しかも理性的な世界である」
誰も知り得なかった天性の「シャーマン」松堂玖邇が神女となる過程を語る。
●もくじ
お七夜
琉球の血
薩摩侵略
カミウマレ
一族の死
漂 流
巫 病
捜 神
成 巫
巫業開始
三輪山へ
●編集担当者より一言
琉球王朝時代から受け継がれる祝女に使命された松堂玖邇先生の自伝ともいえる本書は、
女性ならではのやさしい口調でシャーマニズムの世界をわかりやすく表現しているので、
とても読みやすく仕上がりました。
読み終えたときに、「ホッ」とできる、心あたたまる1冊です。 -
死を考えることは、より良く生きること
Z世代が混沌とした社会で生き抜くためには、“生きる上での拠り所”をもつことが必要だ——。
1300年以上の歴史をもつ那谷寺(石川・加賀)の前住職が、古代日本人の死生観や自然観を膨大な文献から読み解き、若者たちへ語りかける。 -
西欧文明による閉塞状況を打開する鍵を握るのは
「日本文明」である
絵画、建築、文学、経済と幅広く近世以降の日本文明を4作にわたって論じてきた著者が、ついに日本文明論を上梓。
形式知に囚われた現代の針路を照射する画期的評論。 -
精神が死にかけているのに身体は生きて活動しているのが社会的臨死状態です。サナギの時間─ちぎれて幽閉された自分を回収するこころの作業─が必要だったのです。
精神が死にかけているのに身体は生きて活動しているのが社会的臨死状態です。そこに陥る経過には慢性的に進行するパターンと、何らかの原因によって自己が頽れるパターンがあります。わたしはそれらの両方を経験しました。そんなわたしにとって、こころの完全変態は生まれ変わることでした。それにはサナギの時間─ちぎれて幽閉された自分を回収するこころの作業─が必要だったのです。 -
「答えひとつ」で道は開ける! 最新名言集。
「会話が盛り上がらない」「すぐ相手を怒らせる」「落ち込みやすい」……そんなあなたを救う100人の著名人による“心に響く名言”の数々。答えひとつで状況を逆転させる“一流のコメント力”を学べる最新名言集。
俳優、タレント、スポーツ選手、アーティスト、研究者、お笑い芸人、小説家、マンガ家、棋士など、多岐にわたるジャンルにおいて、一線で活躍する人々の「神回答」を収載。数多くのメディアで取り上げられた有名なフレーズから、知られざる絶妙な切り返しまで、100の神回答を集めて、「心がスッと楽になる」「視野が広がる」ほか8つの効能別に解説する。
●羽生善治「(豊かな人生とは)後悔がたくさんあること」
●高嶋ちさ子「男は山手線。ちょっと待ったら、次が来る」
●武田鉄矢「子育てはすべて失敗します……失敗するためにやっていると思ってください」
●戸田奈津子「想像力さえあれば、太古でも未来でも、宇宙にだって行ける」
●滝沢カレン「(「モテるでしょう?」と聞かれて) そちらこそ」
●植木等「よくやったとか、これはうまくいったと自分で思える仕事が僕にはないのよ。ただ、礼儀正しくやってきたということはね、それはある」
●瀬戸内寂聴「いや、七十代はまだまだですよ。人間、八十を超えてみないと、何もわかりませんからね」
〈人生の風景が変わる言葉――。「名言」の定義について聞かれると、私はいつもそう答えている。その言葉に触れる前と後で、まったく状況は変わっていないのに、気持ちをまるで変えてくれる。それこそが「名言の効用」だといえるだろう。〉(「はじめに」より)
偉人研究家・名言収集家として知られる著者が、各界著名人の「神回答」を集大成した一冊。
(底本 2024年4月発売作品) -
戦後日本を代表する知識人・鶴見俊輔は,民主主義と平和主義を社会に根づかせる積極的な役割を果たした人と目されながら,一方でそれらに対する懐疑を抱き続けていた.日常性に根ざす思考に可能性を見いだし,「新しい知」のあり方を模索し続けた鶴見が,彼方に見ていたものは何だったのか.その豊饒なる思想世界の解読に,「いのち」をめぐって問いを積み重ねてきた著者が挑む.
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日経BPクラシックス 第18弾
「創造的破壊」というキー概念が出てくる、ケインズと並ぶ20世紀を代表する経済学の巨人シュンペーターの主著。
「本書は、ノンフィクションの世界に聳え立つ二〇世紀の金字塔です。著者のヨーゼフ・シュンペーターは主に経済学者として活躍しましたが、本書は決して一つの領域に収まるものではありません。
従来の垣根を越えて、経済学、歴史学、政治学、社会学、哲学、法学、ビジネスの世界を自在に行き交います。
シュンペーターと同世代の思想家で、これほど膨大な知識を融合して、このような一つの独創的な世界に統合する訓練を受けた人は――そしてそれを実現できた人は――極めて稀でした。(中略)
シュンペーターは自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込みました。この本は四〇年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶です。
自分の好みを表に出さないよう細心の注意を払っており、これまでのどの著作よりも手の込んだ作品となっています。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から) -
「私はいま、家を去る最後の瞬間にこの文章を書いています。このあとすぐに私は刑務所に再び入れられます」
2023年に獄中でノーベル平和賞を受賞したナルゲス・モハンマディの手記と、ナルゲスによる13人の女性受刑者へのインタビューをまとめた衝撃のノンフィクション。
●白い拷問とは?
イランのエヴィーン刑務所は、悪臭と恐怖に満ちた悪名高き場所。そこで繰り返されるのは、看守による自白の強要、鞭打ち、性的虐待、家族への脅迫、そして「白い拷問」だ。照明を操作した独房で昼夜の感覚を奪い、睡眠パターンを妨げ、時に目隠しをし、身体的接触をすべて奪うことで、囚人の身体と精神を蝕む非人道的な拷問である。
●突然の逮捕と奪われた日常
「女性にも権利を」「民主主義と人権を」「好きなことを言い、好きな服を着たい!」自由を求めて思いを表すだけで、服装が不適切というだけで、思想犯・政治犯として逮捕されてしまうイラン。ヒジャブ着用が不適切だと拘束されたのち死亡したマフサ・アミニ氏問題を巡り、国連調査委員会は「違法でありイラン政府に責任がある」と発表している。
本書に登場する女性たちも一方的な容疑をかけられ、拘束されている。幼いわが子を道端に置き去りにするかたちで逮捕・投獄された女性までいる。
著者ナルゲス自身、夫は政治亡命し、10代になった双子の子どもたちも父のもとで暮らし、孤独な闘いを強いられている。13回逮捕され、5回の有罪判決を受け、31回の禁固刑と154回の鞭うち刑を言い渡されても、ナルゲスが闘いをあきらめない理由は、女性の権利と暴力や死刑の廃止を求める信念に他ならない。
●世界選挙年とジェンダーの平等
ある囚人はインタビューでこう明かす。「独裁者が支配する不平等な世界で、人々は支配されるか従うか、どちらかしかないが、女性は普段からさまざまな不平等に傷ついているので、日々の経験を足掛かりに抵抗のレベルを一段あげることができる」と。さらに「男性優位の社会でヒエラルキーからこぼれ落ちた男性は、女性以上に弱い存在になってしまう」と喝破する。
本書は「遠い国のイスラム世界の物語」ではない。今、現実に起こっている人間の権利とジェンダーの平等の問題でもある。専制政治の支配と家父長制度の支配のなかでがんじがらめの女性たちの闘志は、すべての人に勇気を与える。
●推薦の言葉および海外での反響
・安藤優子――全人格を奪う「白い拷問」。その実態をつぶさに告発したナルゲスさんと証言者たち。彼女らが闘っているのは、この地球上の人権を踏みにじられているすべての人々のためだ。
・ニューヨーク・タイムズ絶賛。世界16か国で緊急出版。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。