セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
GWコイン大還元祭
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『エッセイ、晶文社、1円~、1年以内(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~17件目/全17件

  • それは「家族」と呼ばれるのだろうか。ユダヤ人の夫。日本人の妻。ペルーからきた赤ん坊。異なる三つの旅券をもった男と女が、子どもと大人が、アメリカの小さな町で一つの「チーム」を組んで暮らしはじめた──。
    著者が移り住んだアメリカのさまざまな町で書き綴られた、さりげなくも感動的な暮らしのスケッチ集。1984年刊行の名エッセイ集、待望の新装復刊。
    解説:榎本空。

    「ヤエルはほっそりした長いからだをして、わたしたちのところへきた。生まれた三日目だった。/生まれたてのみどり児はまるまると肥ってはおらず、手や脚に多くの皺がある。見えないはずの目を大きく見開いて、じっとある一点に焦点を合わせているように見えたりする。それがひどく真剣なまなざしで、「これからはあなたもまじめに生きるんですよ」と、わたしに伝えようとしているのかしらと思ってしまう。」(本文より)

    【目次】
    ■ペルーからきた私の娘

    ■ウィラード盲目病棟
    白樺病棟の「高砂」
    かげりもない、ペネイの夜ふけに
    ボランティアたちの晩餐会
    スパゲティかぼちゃ

    オムライス
    ヘンリーの運勢判断せんべい

    ■鯨が生んだ鱒
    『アメリカの鱒釣り』の表紙の町
    『アメリカの鱒釣り』の表紙の男
    はじまりとおわり
    連続と不連続
    一すじの黒髪と紙屑籠
    ペンキ塗るひと
    たましいの遺産

    あとがき

    解説 聞くことと聞けぬこと、その奇蹟について 榎本空
  • 1,760(税込)
    著:
    戸谷洋志
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    狂うのが、愛。憎むのが、恋。
    哲学は「恋愛」を語ることから始まった。
    クズへの愛はなぜ成立するのか? なぜ私は愛されたいのか? 永遠の愛はどこまで続くのか?
    ――すべて哲学が答えます。
    現代に流れる「ロマンティック・ラブ」の幻想を解体する驚愕の哲学入門!!!

    紹介するのは、プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、
    サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの七人。
    彼らはそれぞれが違った仕方で人間と世界の関係を捉え、
    その人間観の中で恋愛(哲学)を論じている。恋愛とは何かを
    考えることは、そもそも人間とは何かを問い直すことを要求する。
    本書ではそれらを全体として再構成することで<恋愛>を広い
    視野の元で捉え直していく。

    【目次】
    ・はじめに
    ・第1章:なぜ誰かを愛するのか?――プラトン
    ・第2章:なぜ恋愛に執着するのか?――デカルト
    ・第3章:なぜ恋人に愛されたいのか?――ヘーゲル
    ・第4章:永遠の愛とは何か?――キルケゴール
    ・第5章:なぜ恋愛は挫折するのか?――サルトル
    ・第6章:女性にとって恋愛とは何か?――ボーヴォワール
    ・第7章:なぜ恋人と分かり合えないのか?――レヴィナス
    ・おわりに
  • 1,870(税込)
    著:
    松波太郎
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    臨床家が読み解き明かしている「背中」の秘密。
    図解イラスト多数で、セルフチェック・セルフケアも可能な東洋医学入門。

    あなたの知らない「あなたの背中」が見えてくる。

    身体の中心にあり最も広大な面積をもっているのに、
    これまでほとんど「中心」として扱われることのなかった
    「背中」という〝空白〟を東洋医学的に読み取り、
    そこを解きほぐしていく。
    読んでコリがほどける「治療本」。

    【もくじ】

    〈1〉〝中〟央の〝心〟臓
    ・自覚≠他覚
    ・ツノ
    ・ヒト科の時間
    ・なるべく緊急性の高い背中からご紹介していこうと思っています……
    ・血圧を下げるハリ灸
    ・皮膚炎
    ・羽ばたくためのセルフケア・ペアケア
    ・背中は語っている

    〈2〉背中が痛い!
    ・予診票も背中のごとし
    ・緊急性の高いことも……
    ・地の文と「 」
    ・凹vs凸
    ・脊柱管狭窄症にたいするハリ灸
    ・側弯症
    ・背中を解くケア

    〈3〉毛が生えちゃってるんですけど……
    ・背中のプライバシー
    ・伝染――ウツ
    ・体内マップ
    ・毛とは……
    ・クスリの代償
    ・肝臓≠肝
    ・毛―白―咳―辛―哭―皮―肺

    〈4〉いつのまにこんなに黒く
    ・〈3〉と〈4〉の順番
    ・病〝変〟
    ・きちんとクスリが効いてくれますように
    ・腎=黒
    ・腰痛、トイレが近い、下腹部痛、生理不順、不妊……
    ・こどもの背中

    〈5〉特徴のない背中
    ・指~手~腕~肘~脇~肩~首~
    ・デルマトーム
    ・皮膚➝筋膜➝筋腹➝コリ……
    ・自律神経
    ・〝平〟らに〝和〟んでいく
    ・傷痕

    〈6〉後ろ向きに生きるケア
    ・治療〈陰〉
    ・猫背
    ・背中本
    ・背中の空白
    ・足に始まり、足に還る
    ・表現療法?
    ・ラスト・ケア
  • 気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。
    ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より

    物の売買を巡る状況は刻々と変化している。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のエッセイ集。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。
  • しくじり続きの飲酒の夜々、苦しみと発見の断酒の日々––––
    元アルコール依存症の女性ライターがつづる、ユーモアとペーソスたっぷりの再起エッセイ!

    【『アル中ワンダーランド』まんきつさん推薦!】
    「共感しすぎてつらさをともなう一冊であると同時に パズルのピースがピタリとはまる解放感がありました」

    サラはニューヨークで働くライター。6歳でビールの味を知り、学生時代はバーボンでバカ騒ぎし、就職した新聞社ではワインをあおってキーボードを叩く。そんな酒漬けの日々を送っていた。しかし飲酒による記憶障害「ブラックアウト」にたびたび陥り、出張先のパリでは気がつくと見知らぬ男とセックスの真っ最中! やがて彼女は決意する。「わたし、酒をやめる」
    原著刊行から8年経ってなお、アメリカ本国で売れ続けているロングセラーエッセイ。女性のアルコール依存症が増加する現代のおける必読書であり、お酒に失敗した経験のある人、人生の再出発を余儀なくされた人を、共感と笑いで励ましてくれる一冊です。

    ■目次
    前奏 光の都
    0 酒を飲む女たち
    I 飲酒の夜々
    1 ビール泥棒
    2 飢え
    3 男物の服を着る
    4 仕事中も飲む
    5 知らない人
    6 ずっと夢見てきた人生
    幕間 はじまり
    II 断酒の日々
    7 ほかに方法ないの?
    8 ものすごく気まずくさせる存在
    9 ひたすら食べる
    10 セックス
    11 パワフルなバラード
    12 ここがわたしの場所
    訳者あとがき

    ◆訳者あとがきより 「(著者のサラ・)ヘポラが酒をやめられたことは、もちろんすばらしい成果だけれど、それよりも価値があると思えるのは、彼女が人生のどん底に陥っても、そこから立ち上がる方法を自分で体得したことだ。わたしたちの誰もがそれを身につけたいと思っているはずであり、ヘポラが語るストーリーはアルコール依存症に悩む人だけでなく、自分の進むべき方向が見えなくなった人や、承認欲求に振り回されて本当の自分がどういう人間だったかわからなくなった人にも、きっとヒントをあたえてくれると思う」
  • 1,870(税込)
    著:
    青木海青子
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    本は違う世界の光を届ける窓
    図書館は人と人の出会いの場所
    司書の仕事はケアにつながる

    奈良県東吉野村にひっそりとたたずむ「ルチャ・リブロ」は、自宅の古民家を開いてはじめた私設の図書館。このルチャ・リブロの司書が綴る、本と図書館の仕事にまつわるエッセイ。
    人と接するのが苦手で、本という「窓」から外の世界と接してきた。そんな著者が自らの本棚を開放することで気づいた「図書館」の本質的な効用。精神疾患を抱える「支えられる立場」から、司書という「人を支える立場」になりえた体験を通じて、司書の仕事の豊かさ、奥深さ、そして本という「窓」の持つ力が伝わってくる。
    読むと訪れてみたくなる、ある個性的な図書館の物語。写真・宗石佳子。

    “私の来し方には、いつもそこに「本」と「生きづらさ」が座しています。自分自身の読んできたものと、読書の周辺を紐解くだけで、「この人、よく生きていたなあ」と何やら放心してしまいます。ルチャ・リブロはそんな私自身の読んできたものを開いたような場所で、だからこそ、少ししんどい状況にある人が、ふとこの場所を見つけて遠い道のりをやってきてくれるのではないかと考えています。(「まえがき」より)”

    【目次】

    ■1 司書席から見える風景
    不完全な司書
    本という窓
    古い家で、いとなむこと
    蔵書を開くことは、問題意識を開くこと
    ルチャ・リブロの一日
    公と私が寄せては返す
    窓を眼差した人
    時間がかかること、時間をかけること
    諦めた先の諦めなさ
    ペンケースを開け放つ
    森から来た人達
    知の森に分け入る
    葛根湯司書
    図書館への道
    ルールとのつきあい方
    偶然性と私設図書館
    夜の海の灯り

    ■2 クローゼットを開いて
    クローゼットの番人が、私設図書館を開くまで
    幽霊の側から世界を見る
    当事者であること、伴走者であること
    絶対あると思って探しに行かないと見つからない
    探求のお手伝いが好き、レファレンスブックが好き
    カーテンに映る影
    本と暴力と
    光の方へ駆ける
    窓外に見えるもの
    旅路の一里塚
    明るい開けた場所に出られるような言葉

    ■3 ケアする読書
    デコボコと富士正晴
    書くことのケア性について
    「分からない」という希望
    生きるためのファンタジーの会
    木炭で歯をみがくことと、オムライスラヂオ
    私の影とのたたかい
    背後の窓が開く
    「土着への処方箋」のこと
    「本について語り合う夕べ」のこと

    ■4 東吉野村歳時記
    峠をのぼるひと、のぼる道
    屋根からの手紙
    とんどと未来
    馬頭観音祭と、往来と
  • 1,870(税込)
    著:
    ハルノ宵子
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    吉本家は、薄氷を踏む
    ような〝家族〞だった。

    戦後思想界の巨人と呼ばれる、父・吉本隆明。
    小説家の妹・吉本ばなな。
    そして俳人であった母・吉本和子――
    いったい4人はどんな家族だったのか。
    長女・ハルノ宵子が、父とのエピソードを軸に、
    家族のこと、父と関わりのあった人たちのことなどを思い出すかぎり綴る。

    『吉本隆明全集』の月報で大好評の連載を、加筆・修正のうえ単行本化。
    吉本ばななとの姉妹対談(語りおろし)なども収録する。
  • 吉本のお笑いが本格上陸する前夜、「東京のお笑い」を育てた男がいた。
    日本初のお笑いライブ開催から、サンミュージックで「一発屋製造工場」を立ち上げるまで。
    そのウラとオモテを駆け抜けた抱腹絶倒の半生とは!? 

    現役大物芸人たちが口をそろえて、
    【東京の芸人で世話になっていない人間はいない】
    という、TVでは見られない(!?)伝説の芸人
    「ブッチャーブラザーズ」のリッキー兼サンミュージック副社長
    岡博之が、「付き人から副社長まで」の物語を書き下ろした
    「私小説」!

    東映京都にやってきた若きスターとの出会いにより二人は突如、大都会東京に。
    ひょんなことから舞台に立つことになった彼らは、そこから芸能界の裏と表を駆け巡る。
    知られざる東京のお笑い史の一幕を語る、笑って、泣ける、「愛」の物語。

    【本書に登場する芸人たち】
    とんねるず/ウッチャンナンチャン/ダウンタウン/爆笑問題/ダチョウ倶楽部
    ホンジャマカ/ヒロミ/古坂大魔王/ネプチューン/アンタッチャブル
    アンジャッシュ/オアシズ/竹中直人/ダンディ坂野/カンニング竹山/ TAIGA
    髭男爵/小島よしお/かもめんたる/スギちゃん/鳥居みゆき/ヒロシ
    メイプル超合金/ Yes! アキト/ぺこぱ/狩野英孝…and more(敬称略)

    【目次】
    はじめに:理想の家
    1:付き人はじめました
    2:幸福な京都時代
    3:ブッチャーブラザーズ、誕生
    4:東京のお笑いは夜の世界に花開く
    5:サンミュージックへの帰還――お笑い班復活
    6:進撃のお笑い班――なぜ、一発屋が次々誕生するのか
    7:現役お笑い芸人、経営者になる
    あとがき
  • 1,980(税込)
    著:
    春日武彦
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    人はなぜ自殺するのか? 人はなぜ自殺しないのか?
    そのあわいをみつめつづけてきた精神科医、春日武彦による
    不穏で不謹慎な自殺論考。

    自殺は私たちに特別な感情をいだかせる。もちろん、近親者が死を選んだならば、なぜ止められなかったのかと、深い後悔に苛まれ、悲しむことだろう。だが一方、どこかで覗き見的な欲求があることも否定できない。「自殺はよろしくない」「でも自殺せざるを得なかった人の辛さに思い巡らせるのも大切」「あなたの命は決してあなただけのものではない」など、さまざまな意見を持つ人に読んでもらいたい、自殺についての深掘りエッセイ。自殺されたクライアントとの体験や、さまざまな文学作品、遺書、新聞報道記事などを下敷きにした、自らも自殺に近い位置にいる精神科医による、自殺をめぐる集大成。

    「強引に言い切ってしまうなら、人間そのものに対する「分からなさ」が身も蓋もない突飛な形で現出しているのがすなわち自殺ということになろう。その突飛さを前にして、動揺した我々は、(情けないことに)つい「ゲスの勘ぐり」やら下品な好奇心至上主義を全開にせねばいられなくことが稀ではない。悼んだり悲しむと同時に、無意識のうちにそんな方向に走ってしまう。だから「その不可解さがもはや珍味と化している事案」と表現してみても、あながち的外れではあるまい。
    そんな次第で自殺に関して思うこと、感じること、精神科医としての意見、文学的関心などをだらだらと書き連ねていきたい。もっとも、それが正鵠を射た内容であるのか否かは、自殺を遂げた当人ですらはっきりとはしないであろうけれど。」
    (「はじめに」別バージョンより)

    目次

    はじめに
    第1章 胃の粘膜
    第2章 石鹸体験
    第3章 登場人物を自殺させる
    第4章 遺書のリアル
    第5章 自殺の七つの型 ①美学・哲学に殉じた自殺。
    第6章 自殺の七つの型 ②虚無感の果てに生ずる自殺。
    第7章 自殺の七つの型 ③気の迷いや衝動としての自殺。
    第8章 自殺の七つの型 ④懊悩の究極としての自殺。
    第9章 自殺の七つの型 ⑤命と引き換えのメッセージとしての自殺。
    第10章 自殺の七つの型 ⑥完璧な逃亡としての自殺。
    第11章 自殺の七つの型 ⑦精神疾患ないしは異常な精神状態による自殺。
    第12章 漆黒のコアラ
    おわりに
  • 1,980(税込)
    著:
    吉原真里
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    水村美苗氏(作家)、推薦!
    河合隼雄物語賞、日本エッセイスト・クラブ賞
    (『親愛なるレニ―』にて)受賞後、著者初の半自伝的「私小説」。

    些細な日常が、波乱万丈。カリフォルニア・ニューイングランド・ハワイ・東京を飛び交う
    「ちょっといじわる」だった少女にとっての「真実」とは。

    透明な視線と卓越した描写で描かれるちょっとした「クラッシュ」たち。

    【推薦コメント】
    小さい頃のアメリカ体験が優れた資質に火をつけ、英語がもう一つの母語となった希有な女性――その瑞々しい筆で綴
    られる思い出話は、おかしく、哀しく、そして驚きに満ちている。私たち日本人が日本人であることの意味をいかに
    考えずに済ましているか、済ましていられるかを考えさせる。
    ――水村美苗氏(作家)

    【目次】
    ミリョンとキョンヒ
    ――The Plastic Wrapper
    ある日、とつぜん
    いなり寿司の発表
    ピアノ・レッスン
    ハイウェイの向こう側
    こちら側の人間
    Love, Always
    ――On Not Becoming Asian American
    レベッカの肖像画
    ブドウと水着
    ニューヨークのクリスマス
    On Being Interpellated as Asian American
    The Chinese Boy
    カシオの腕時計
    山手線とナマチュウ
    ――On the Matter of Eggplant
    詩人のキス
    Kitchen & Bath
    ――On Becoming a Woman of Color
    お向かいへのご挨拶
    父とイチロー
    続 私小説
    ――What I Write About When I Write in English
  • 歴史を剝ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典的作品にして、紀行文学の傑作。

    「歴史が個人の物語になるとき、ソウルを揺さぶる一冊になる」
    ──ブレイディみかこ

    ブラックスタディーズの作家・研究者、サイディヤ・ハートマンが、かつて奴隷が旅をした大西洋奴隷航路を遡り、ガーナへと旅をする思索の物語。奴隷になるとはいかなることか? そして、奴隷制の後を生きるとはいかなることか? ガーナでの人々との出会い、途絶えた家族の系譜、奴隷貿易の悲惨な記録などから、歴史を剝ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典的作品にして、紀行文学の傑作。

    "わたしは、消滅した人々の残余を発見するという目的とともに、ガーナに降り立った。(…)奴隷制という試練がいかにして始まったのか、理解したかった。いかにしてひとりの少年が綿布二メートル半やラム酒一本と、そしてひとりの女性がかご一杯の宝貝と等価になったのかを、了解したかった。類縁と他者を隔てる境界を越えたかった。名のない人々の物語を語りたかった──奴隷制の餌食となった人々や、捕囚を免れるために辺鄙な、荒漠とした土地へと追い込まれた人々の物語を。(「プロローグ」より)"

    【目次】
    プロローグ よそ者の道
    第一章 アフロトピア
    第二章 市場と殉教者
    第三章 家族のロマンス
    第四章 子よ、行け、帰れ
    第五章 中間航路の部族
    第六章 いくつもの地下牢
    第七章 死者の書
    第八章 母を失うこと
    第九章 暗闇の日々
    第十章 満たされぬ道
    第十一章 血の宝貝
    第十二章 逃亡者の夢

    訳者あとがきにかえて──『母を失うこと』についてのノート
  • 1,760(税込)
    著:
    みなみしま
    著:
    坂口恭平
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    【創造と表現の源泉へ。こころの扉をひらく、<声の共同体>とは】
    建築、文学、美術、音楽、領域を超えて幅広い活動を展開する
    坂口恭平のこれまで語られなかった考え方と方法論を解く、
    実践的講義録。

    本書は2023年2月に5回に渡ってTwitter(現X)上のスペースで行われた坂口恭平の講義録。
    「心学校」というタイトルは、第1回目の配信で生まれた「声の共同体」の別名である。
    ただし本書は坂口自身が執筆しているわけではなく、ソクラテスにおけるプラトンがそうであったように、
    連続講義にて聴き手を務めた南島興(みなみしま)が著者となっている。
    孤独な人々が孤独さを失わずに恐れずに心をひとつにするための実践の場として、心学校は開講された。
    ここは、参加したすべてのものを勇気づける、自らが自らを学ぶ喜びの溢れる
    「新作ラジオドラマ学校」なのである。
  • 〈今日の夕食は何にしようかなと思案しながら、
    夕暮れの靖国通りをひとり歩く幸せ。〉
    幸福な食事はどこにある?
    神保町、下北沢、京都……専用スプーンを胸にひそませ、今日も続くカレー漂流。
    そして青春の食事には、餃子ライスが必要だ。はたしてそんな食事は見つかったか。
    記憶と幻想で紡がれる物語。

    * * *

    1 カレーライスは漂流する
    母親の黄色いカレーライス
    今日はカレーライスよ!
    どんなカレーライスにももはや驚かない
    火事を見ながらカレーライス
    木製の専用スプーン
    京都カレーライス再訪
    鴨南蛮カレーうどん、ナインボール
    カツカレーのはしご
    白いご飯はありますか
    涙も一緒にスプーンで食べた
    僕のカレーライスにはお肉をたくさん入れてください
    カレーライス小説を考える 他

    2 餃子ライスはひとりで食べる夕食の幸せ
    どしゃ降り餃子ライス
    珈琲にしましょうか
    なんとかならないかしら
    僕の餃子は二人前
    消しゴムを買う
    今夜はひとり飯
  • 「自分のために作る料理」が、様々な悩みを解きほぐす。
    その日々を追いかけた、実践・料理ドキュメンタリー。

    【磯野真穂さん(文化人類学者)推薦!】
    食べることは生きること。
    なのに、自分のための料理は億劫。
    それはなぜ?
    料理を愛する著者が贈る、これまでにない料理本。

    * * *
    著者のもとに寄せられた「自分のために料理が作れない」人々の声。「誰かのためにだったら料理をつくれるけど、自分のためとなると面倒で、適当になってしまう」。そんな「自分のために料理ができない」と感じている世帯も年齢もばらばらな6名の参加者を、著者が3ヵ月間「自炊コーチ」! その後、精神科医の星野概念さんと共に、気持ちの変化や発見などについてインタビューすることで、「何が起こっているのか」が明らかになる――。

    「自分で料理して食べる」ことの実践法と、その「効用」を伝える、
    自炊をしながら健やかに暮らしたい人を応援する一冊。
    * * *

    【目次より】
    料理は大変だと思っているあなたに
    Stage1 料理の問題たち
    1 料理についてこんがらがってしまっていること
    2 自分のために料理するのって難しい?
    Stage2 実践!自分のために料理を作る
    Stage3 自分のために料理を作る七つのヒント
    絶対に自炊して欲しい、なんて言えない
    おまけ・本書で紹介したレシピ
    しょうが焼き
    ワンパンで作れる「トマトツナパスタ」
    レンチンで作れる「シーフードカレー」
    好きな野菜で作れる豚汁
    カブの葉とじゃこの炒め物
    カブとしらすのサラダ
  • 1,760(税込)
    著:
    木村美幸
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    日本の100歳人口は今や9万人を超えるという。この数は、なんと60年前までの600倍近い。90歳を超えてなお、日々を活き活きと過ごし、周囲に活力と元気を振りまく素敵な「生涯現役」の鉄人たち14名が、いまの関心ごとや取り組んでいる仕事、毎日の食事や暮らし方、この先の夢を語るインタビュー集。

    目次
    ●谷川俊太郎(詩人)——僕が愛して止まないものは「秘密」。それを自分の内部でもち続けるのが大切。
    ●道場六三郎(和食料理人)——僕の料理は「遊びと反逆」。そのときそのときでひらめいたものを形にしていくので、どんどん進化していく。
    ●樋口恵子(評論家)——それぞれ違う老いがある。まさに「老いこそ個性的」。みんなそれぞれ、できる部分で付き合っていかねば。
    ●野見山暁治(洋画家)——描いているときりがない。「これでいい」と手放すことができない。描くことが面白いから続けられる。
    ●大村崑(喜劇役者)——足腰が立つ限り、声が出る限り、頭が働く限り、「喜劇役者」として、ずっと仕事を続けたい。
    ●大川繁子(保育士)——何かを始めるのに遅すぎることはない。いつまでもわくわくする気持ちを忘れないこと。
    ●鮫島純子(エッセイスト)——何事にも感謝の気持ちをもって接する習慣をつけると、自然と笑顔になる。日常の心のもち方が最も大切。
    ●室井摩耶子(ピアニスト)——100歳を過ぎた今も、「これでいい」と思ったことはない。「もっと もっと もっと」と思う。「いま」を精一杯生きたい。
    ●玉川祐子(浪曲曲師)——長生きの秘訣は、くよくよしないこと。つらいこと、悲しいことはなるべく忘れて、物事をいいほうに解釈する。
    ●三浦雄一郎(プロスキーヤー・冒険家)——ひとつの頂上に達したら、また次の頂上を目指したくなる。あきらめなければ、いつか夢の頂上に立てる。
    ●杉浦範茂(イラストレーター)——「絵」に間違いはない。絵は自由で、やりたいように描きたいように描けばよい。
    ●暉峻淑子(経済学者)——自分に関係のない出来事なんてこの世には何もない。そのうちのどれを選んで自分のアイデンティティとするか。
    ●渡辺貞夫(サックス奏者)——自分の音を納得できるまで突き詰めていきたい。楽なものって面白くない。好きなことをやっているから夢中になれる。
    ●青木悦子(郷土料理研究家)——これからも工夫しながら精魂込めて、家庭の「真心料理」を後世につないでいきたい。まだまだ感動をみなに伝えたいという情熱がある。
  • 実はカウンセラーもこんな心の問題を抱えている!
    第一人者が実践してきた「自分で自分をケアする方法」をまとめて公開。
    『セルフケアの道具箱』と一緒に読みたい、みんなのカウンセリング副読本。

    ロングセラー『セルフケアの道具箱』の著者が、自ら実践しているセルフケアをまとめて大公開。カウンセラーを目指した経緯、さまざまな心理療法との出会いから、自らの不調・不安(多動、ギャンブル依存、喫煙癖、共依存の母親との関係etc…)に対して実践してきたコーピングまで、実体験に基づくセルフケアメソッドを惜しげもなく披露。『セルフケアの道具箱』と一緒に読みたい、みんなのカウンセリング副読本。イラスト・細川貂々。

    《スキーマ療法では、過去のトラウマや今抱えている生きづらさ、その人の人生そのものについて語り合うことが多く、そういうとき、「先生(伊藤)のトラウマや生きづらさや人生についても知りたい」と思うクライアントが少なくないようで、問われれば、率直にお伝えするようにしています。 そのような私自身の自己開示によって、クライアントとの相互理解が進んだり、クライアント自身の自己理解が深まったりすることが少なくありません。読者が「まだ出会わぬクライアント」だとしたら、それらの方々に、私自身の実践や体験についてお伝えすることに、なにがしかの意味があるのではないか、と思うようになったのでした。》(「はじめに」より)
    【本書の内容より】
    ●自動思考に対するマインドフルネスについての話……空に浮かぶ雲に自動思考をタイピング/シャボン玉かタンポポの綿毛をフーっと吹く/うんこのイメージ
    ●マインドフルネスの普段使いについての話……食べる/触る/においを嗅ぐ/歩く/家事/
    ●呼吸に親しみ、呼吸と仲良くすることについての話……待ち時間呼吸法/アロマ呼吸法/リフレッシュ呼吸法/
    ●「思い直し」の技術である認知再構成法についての話……「自動思考」と「助ける思考」を対話させる/つらい感情を受容し、ひたすら優しい言葉をかけ続ける/イメージのなかで納得のいくストーリーを作る/
    ●問題解決法という最強の対処法……翌朝の早起きが嫌で仕方がないときの問題解決/トイレ掃除をこまめにするための問題解決/難しい専門書を読み進めるための問題解決/痴漢撃退のための問題解決/母の入院先を見つけるときの問題解決/
    ●衝動的かつアディクション的な特性でいろいろやばかった話……ゲーム/競馬とカジノ/万引きで捕まっちゃった!/
    ●両親に巻き込まれ続けてきた話/
    ●私が実践しているスキーマ療法……早期不適応的スキーマを手放す/チャイルドモードへのアクセスとケア/
    etc…
    目次

    第1章 こうしてカウンセラーになりました

    「どうしてカウンセラーになったのか」の話 その1
    「どうしてカウンセラーになったのか」の話 その2
    認知行動療法との出会いとその後についての話 その1
    認知行動療法との出会いとその後についての話 その2
    認知行動療法との出会いとその後についての話 その3
    スキーマ療法との出会いとその後についての話 その1
    スキーマ療法との出会いとその後についての話 その2

    第2章 困ったときのマインドフルネス

    マインドフルネスとの出会いとその後についての話
    自動思考とのつきあい方についての話
    自動思考に対するマインドフルネスについての話
    マインドフルネスの普段使いについての話 その1
    マインドフルネスの普段使いについての話 その2
    ネガティブな刺激に対するマインドフルネスについての話
    呼吸に親しみ、呼吸と仲良くすることについての話

    第3章 いまもこうして生きてます

    「思い直し」の技術である認知再構成法についての話
    問題解決法という最強の対処法についての話
    エクスポージャー(曝露療法)をいろいろ試しちゃった話
    試行錯誤しながら禁煙をなんとか続けているという話
    衝動的かつアディクション的な特性があり、いろいろやばかった話
    両親に巻き込まれ続けてきた話
    私が実践しているスキーマ療法についての話
  • 機能不全家庭による貧困や虐待の連鎖を断ち切れ!
    見えざる弱者・傷ついた者の回復の道とは?

    アルコール依存の父、過干渉の母、家庭内暴力の兄という機能不全家庭で育ち、「生きづらさ」からの解放をテーマに言論活動を続ける著者が実体験で語る、貧困・虐待家族のリアル。幼少期に受けた傷からどう回復するか。負の連鎖をどう断ち切るか。マインドフルネス、スキーマ療法など心理療法も経て、家族と絶縁するまでの道のりを描く、実録ノンフィクション。
    私が育った家庭はいわゆる「機能不全家家庭」と呼ばれるものでした。家庭内不和により会話はほとんど無く、代わりに怒号が飛び交い、暴力による支配が行われているのが日常だったのです。死に物狂いで家から逃げ出したとき、20年以上続いた地獄がようやく終わったのだと、心の底から安堵しました。しかし現実とは残酷なもので、私はその日、気が付かないまま「第二の地獄」に足を踏み入れていたようです。(「はじめに」より)
    「私がされていたことは、虐待だったんでしょうか」
    この質問を心理士にできるようになるまで、カウンセリング治療を始めて約1年かかりました。いつも通り1時間のスキーマ治療を終え、荷物をまとめて部屋から出る寸前、一瞬ためらいながら、ようやく口から吐き出した言葉です。
    心理士は私の質問に少し驚いた様子でしたが、じっと目を見て、はっきりとした口調で「100%、虐待だと思います」と答えました。
    そのとき、これまで十数年にわたって自分にのしかかっていたものが、すっと消えていった気がしました。(「母との絶縁」)

    【目次】
    第1章 「見えざる弱者」とは誰か──貧困・虐待・障害は目に見えない
    第2章 機能不全家庭で育つということ──アルコール依存の父、泣く母、暴力的な兄
    第3章 愛着の形成が持つ大きな影響力──「生きづらさ」の正体とは?
    第4章 生きづらさの根底と向き合う──スキーマ療法との出会い
    第5章 幼少期に受けた傷からの回復──母との絶縁まで
    終章 機能不全家族から回復するために──予防すること、孤立しないこと

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。