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『文芸・小説、エッセイ、文春e-Books』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全144件

  • 「コンビニ人間」で155回(2016年上半期)芥川賞を受賞し話題沸騰!
    村田沙耶香さんが、愛するコンビニエンスストアに向け綴ったラブレター形式のエッセイ

    ≪前文お許しください。貴方と出会って17年ほどになりますが、こうしてお手紙を書くのは初めてのことですね。≫

    作家、女優、映画監督など総勢26人が愛するものへの想いを綴ったアンソロジー『ラヴレターズ』(文藝春秋、2016年2月刊)。そこに収録され、偏執的なまでのコンビニ愛がクローズアップされた村田沙耶香さんのエッセイを、『コンビニ人間』発売に合わせて緊急無料配信します。
    最終的に「コンビニと人間はセックスできるのか」という境地まで達する、新芥川賞作家の奇想とイマジネーションのうねり。是非『コンビニ人間』とあわせてお楽しみください!
  • シリーズ55冊
    200801(税込)
    編:
    文藝春秋
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    ◆新連載
    ・寺地はるな「リボンちゃん」
    幼い頃から美しいものが大好きで、頭のリボンがトレードマークの百花。数年ぶりに伯母の加代子に呼ばれ、彼女が営むテーラー城崎を訪れると、ある女性が若い頃に愛用していたビスチェのリフォームを頼まれて……

    [はじまりのことば]
    「下着」と聞いて思い出したのは、“ミジンコの刺繍”をしたキャミソール! 女性の下着はキュートでセクシー? そんな固定観念を解きほぐす新連載の始まりです

    ◆PICK UP
    ・宮島未奈「婚活マエストロ」
    祝・2024年本屋大賞受賞!! 『成瀬は天下を取りにいく』が爆走中の宮島未奈が贈る、最強の〈婚活エンタメ〉

    ・小田雅久仁「夢魔と少女〈中篇〉」
    大男に監禁された美少女を前に、夢魔たる私に何ができるのか? イチかバチかで夢に入り込むことにした私は……

    ◆最終回
    ・朝倉かすみ「よむよむかたる」
    ついに公開読書会当日。亡きマンマへの想いを胸に、読む会の面々は晴れ舞台で言葉を紡ぐ。感涙のフィナーレ!

    ・矢月秀作「桜虎の道」
    託された遺言書の中身、そして狂気を帯びた元ギャング・平尾の行く末は? 桜田の闘い、堂々完結

    ◆有栖川有栖デビュー35周年記念トリビュート
    ・白井智之「ブラックミラー」
    あなたが二日前に会った友人に、おかしなところはなかったですか? 警察に問われた僕は、あの日会った彼に対して抱いた違和感を思い出し……

    ・夕木春央「有栖川有栖嫌いの謎」
    有栖川有栖だけはおすすめしない――ずらりと並んだコレクションの前でそう強弁する男、彼は一体何を隠しているのか

    ◆読みきり
    ・コウイチ「金曜日のミッドナイト」
    テレビの取材でとある町にやってきたディレクター。住民たちに話を聞いて回るが――ここは、何かがおかしい

    ◆ロングインタビュー
    作家の書き出し Vol.30 取材・構成 瀧井朝世
    ・千葉ともこ
    闘う者たちは誓った。命を賭して、この大乱を終わらせる――胸熱の歴史エンターテインメント『火輪の翼』が生まれた背景に迫る!

    ◆book trek
    ・外山薫『君の背中に見た夢は』

    ・金子玲介『死んだ山田と教室』

    ・逢崎遊『正しき地図の裏側より』

    ◆グラビア&エッセイ
    ・岩井圭也「知の野人 南方熊楠を訪ねて」
    「我は、この世界を知り尽くしたい」――博物学の巨星・南方熊楠が採集し遺した膨大な記録と対峙したとき、見えてくるものとは? 岩井圭也の和歌山紀行

    ◆レビュー
    ・安島隆「ところで、好きな本はなんですか?」

    ・白石直人「世界を見渡すためのブックガイド」
    [第12回]科学とは何なのか ~科学哲学の世界

    ◆連載小説
    ・門井慶喜「天下の値段 享保のデリバティブ」
    米価低迷、その原因は堂島米市場にあり? 苛立ちを募らせた大岡忠相はついに江戸商人を大坂へと差し向ける

    ・一穂ミチ「アフター・ユー」
    闇雲に車を走らせる青吾の目に飛び込んできた電話ボックス。思わず中に入った青吾の指はつい多実の番号を押し……

    ・大木亜希子 料理監修:今井真実「マイ・ディア・キッチン」
    ついにレストランの営業が再開! 料理を任された葉は熱心に仕事に励むが、母親が突然福岡からやってきて――

    ・伊岡瞬「追跡」
    人に尻拭いをさせておきながら、その恩も忘れて増長し、挙句の果てに裏切った。あいつだけは絶対に許さない

    ・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
    シャンバラへの道は、はかなく遠い。それでも、そこへゆかねばならぬ者たちがいた

    ◆対談
    ・高瀬隼子×大前粟生「怖くてあたたかい小説の世界」
    互いの新刊『め生える』『チワワ・シンドローム』を「怖い!」と評し合うお二人の創作の秘密に迫る初対談

    ◆エッセイ
    ・藤田真央「指先から旅をする」

    ・稲田俊輔「食いしん坊のルーペ」
    [第21回]とんこつ遺伝子
    [第22回]羊肉期の終り

    ・今井真実「ひとりでまんぷく」
    [第6回]帰りの空港で味わった、つるつる博多うどん
  • 現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませる――
    なにかを美しいと感じると呼吸が深くなる――

    深い感動を呼んだデビュー作『ここじゃない世界に行きたかった』から3年。
    総フォロワー数15万人超のSNSで、ライフスタイルから社会に対する問題提起まで、独自の視点が人気を博す著者が贈る新世代エッセイ集!

    不妊治療の日々、ポカリスエットの少女たち……大反響noteからよりすぐった珠玉のエッセイ――
    ・秋の夕暮れ、桔梗の花
    ・古く美しい暮らしは、なぜ消えた?
    ・弱った心にてきめんに効く、欲しかった言葉
    ・スープストックで休ませて
    ・“意識高い系”おんなともだち
    ・“Farsickness”それは遠い場所への憧れ
    ・誰もが静寂の奏者となるこの場所で……etc.

    現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませると、新しい景色が見えてくる。
    日常が静かに輝き出す“読むセラピー”本がここに。
  • 映画監督の毎日は、平凡で、ドラマチック(ときどき爆笑)
    血の味がしたランニング、幻のオリンピック・チケット、宣伝地獄からの東京脱出、替え玉受験疑惑……。
    数々の賞に輝く映画監督が初めて明かす等身大の素顔

    「またオリンピックか。困るんだ、こうしょっちゅうやられては」
    にもかかわらず、始まってしまえば猫にマタタビ。手に汗握り、自律神経が狂うほど興奮し、夜中に全ての中継が終わった頃にはぐったりして机に向かう気力も失っている。「勇気を与えられた」はずなのに、いま目の当たりにしたアスリートの万分の一も頑張らずに寝る。お前はバカか、と自分でも思う。(本文より)

    西川美和さんといえば、作品を発表する度に国内外で大きな話題と高い評価を得る人気映画監督です。また同時に、小説作品も直木賞候補に選ばれるなど、映画業界という枠を超え、文筆の世界でも名文家として知られています。
    これまでも映画にまつわるエッセイ集などを多く刊行されている西川さんですが、本書はスポーツや時事問題など、映画から離れたテーマも数多く、第一線で活躍する映画監督の日常を綴ったものとして、これまでのエッセイ作品とはひと味もふた味も違った表情を見せています。
    自身のランニング体験や青春時代の思い出をユーモラスに綴ったかと思えば、コロナ禍でのオリンピックやウクライナでの戦争、ハラスメント問題などに、日常ボケした私たちの心をひと刺しします。西川美和さんってこんなにチャーミングで、こんなに日々の問題に誠実なの!? と驚くことうけあいです。たとえば一日の終わりに一篇ずつ、名エッセイと映画監督の意外な素顔に浸ってみてはいかがでしょうか?
  • 会議に執筆、今年もマリコは大忙し

    去年から勤め人となったマリコは年始から大忙し。
    元気を出すためしっかりお餅を食べて、朝ドラの「舞い上がれ!」はかかさない。
    理事長になって初めての卒業式。
    エッセイよりだいぶ早い「挨拶文の締切」に面喰いつつも、
    しっかり書き上げるマリコであった。夏になるころには「週刊文春」の
    エッセイの担当者であったイイクボ青年が何と社長に就任。
    コロナが明けてからは台湾を楽しみ、ルーマニアへの弾丸出張もなんのその。
    「週刊朝日」が休刊し、山の上ホテルが休館になったり寂しいニュースもあったけど、
    いつでも前向きなマリコに今日も世間の目は釘付けである。
    「週刊文春」の人気ご長寿連載エッセイ、ついに35巻!
  • 大人気! 哲代おばあちゃんの本、第二弾

    「長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって」(「はじめに」より)

    「こんなかわいいおばあちゃんになりたい!」「人生の目標にしたい」という声が広島から全国に広がり、ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の石井哲代さんのその後を追った続編。これまでの人生経験から得た「哲代さんが自分の心に言い聞かせている言葉たち」を一冊に。

    足の痛みで入院したり、できることが少なくなったりして気落ちする日もあるけれど、弱気の虫を退治して自分を励ましながら、明るく、機嫌よく、しなやかに生きている哲代さん。そのありのままの姿を「中国新聞」のふたりの記者(53歳と50歳、合わせてちょうど103歳)がじっくりと取材し、心に響く哲代さんの言葉を丹念に紡いだシリーズ第二弾。

    石井哲代(いしい・てつよ)
    1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事が生きがいに。近所の人からはいまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題になり、2023年1月に刊行した初めての著書『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』がベストセラーに。
  • ありきたりな「いつもの暮らし」にも、ときどき小さな幸せがある

    コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。

    インスタグラムに現れる動物にほのぼのし、絶景に縮み上がる。ベランダ菜園で生まれてきた野菜たちを親父気分で歓迎する。気のおけない先輩たちとの「婦人会」で、暑苦しくなくお互いを応援し合う。幼なじみとのバスツアーで「おつまみこんぶ」とバスガイドの素晴らしさを噛みしめる。キャットタワーが捨てられなくてひとり途方に暮れる――。日常を面白がろうとする姿勢から生まれた、ユーモアあふれる着眼点に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしの一冊です。

    【プロフィール】
    小林聡美(こばやしさとみ)
    1982年、スクリーンデビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活動。主な著書に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『読まされ図書室』『聡乃学習』『わたしの、本のある日々』など。
  • 村上さんが愛してやまないジャズ・レコードについて語る極上のエッセイ
    「僕の大好きなジャズ・レコード188枚のことを書きました」

    チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの黄金時代に数多くのジャケット・デザインを手がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。
    手にとって見ているだけで素敵な音楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。
  • BiSH解散まで、リアルタイムで綴った生の記録

    絶大な人気を誇りながら、2023年6月29日をもって解散したガールズグループBiSH。彼女たちが「解散宣告」された2019年11月22日から、東京ドームを超満員にしたラストライブまでの3年半の日々を、メンバーの一人モモコグミカンパニーがリアルタイムで、つぶさに書き留めていた。

    小説を2作、エッセイを2作、作詞は17曲担当し、現在も幅広い活動を続ける彼女が、大きな苦悩と喜びに満ちた3年半を赤裸々に綴った、等身大の生の記録。
  • 1,801(税込)
    著:
    伊勢谷友介
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    家族、映画、事件。赤裸々な告白
    「次の生き方を模索するために、過去の自分に会う旅をしました。」(著者のことば)

    2020年9月に大麻取締法違反容疑で逮捕されて以降、活動を自粛してきた俳優・伊勢谷友介の語り下ろし.

    映画復帰第1作となる『ペナルティループ』が2024年3月に公開されるのを前に、これまで歩んできた人生の様々な場面(シーン)について、率直に語った。

    幼少時代を過ごした北海道・函館の記憶、東京芸大入学、沖縄・渡嘉敷島やインドへの旅、複雑な家庭環境、齢の離れた異母兄・山本寛斎氏との交流、映画にかける思い、東日本大震災の際の活動、そして事件について。
    自ら語ったさまざまなエピソードから、ひとりの人間の像が刻まれていく――そんな一冊だ。

    【著者のことば】
    「個の命は種の存続の為にある」ことに気がついてから、地球上で唯一、自らの未来を壊す生物である愚かな我々人類と、その社会の変革のイメージを育み、行動に変えることが僕の人生でした。それが出来なくなった今、次の生き方を模索するために過去の自分に会う旅をしました。他人や社会のために生きるのではなく、自分のための時間の使い方を探しに、過去の自分と向き合う旅です。お付き合いいただければ幸いです。
  • 母・樹木希林と 父・内田裕也を たてつづけに喪った。
    虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。

    「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は 人と出会いたい、と切望した」

    谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内 都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール

    独りで歩き出す背中をそっと押す、15人との〈一対一の対話〉
  • 元乃木坂46の心理カウンセラーが、あなたのお悩みに回答します

    「自分に自信を持つことができません」「友人に必要とされていない気がします」「朝、仕事を休む理由を考えてしまいます」「アイドルという夢は諦めた方がいいでしょうか」……そのお悩み、カウンセリングルームでお聴きします!

    2011年から6年間「乃木坂46」のメンバーとして活動する裏で、適応障害を発症し、休業を経験。その後アイドルを卒業し、心理カウンセラーという新しい道を選んだ中元日芽香さんによる “カウンセリング・エッセイ”!

    現役カウンセラーとして相談者に心強く寄り添いながら、そして素の「中元日芽香」の本音もたっぷりのぞかせながら、一般の方から募集した38のお悩みに回答します。

    書き下ろしエッセイ「心理カウンセラーという仕事について」「カウンセラーだって悩むんだから大丈夫です」「人間は完璧ではない―私が経験した適応障害」も収録。

    ◆コメント
    お悩みに答える本は、これまで識者・著名人から膨大な数が出版されています。私らしい温度感で、私らしい言葉選びで、相談者さんの感情に応答できるような一冊を形に残せたらと筆を執りました。
    「これ他人に言っていいのかな」「誰かには話してみたいな、ひとりで抱えておくにはキツイな」といった、言葉にならない言葉ってありませんか。最初から順番に読んでもいいし、目次を見て気になるものから読んでもいいし。誰かの心の支えとなる一冊に仕上がっていたら嬉しいです。(「はじめに」より)
  • 元バンドマン芥川賞作家が邦ロックを切りまくる

    「はっぴいえんど」から「King Gnu」「Ado」まで、この50年の邦楽ロック史を彩ったアーティスト全30組を語りつくす。

    ■本書で取り上げるアーティストたち
    BUMP OF CHICKEN/NUMBER GIRL/54‐71/BUCK‐TICK/椎名林檎/bloodthirsty butchers/PENPALS/Silver Fins/Port of Notes/headphone seminar/相対性理論/進行方向別通行区分/鬼束ちひろ/X JAPAN/初音ミク/King Gnu/クリープハイプ/ART‐SCHOOL/BLANKEY JET CITY/L’Arc~en~Ciel/黒夢/TMN/凛として時雨/小室哲哉/神聖かまってちゃん/サカナクション/宇多田ヒカル/Ado/はっぴいえんど/syrup16g
  • 上手に年を重ねるための「斜めのジャンプ」とは。一田さんの自問自答エッセイ!
    なんだか心配ごとだらけの
    人生後半戦を助けてくれるもの。

       ***

    まっすぐ進んで答えが見つからなかったら、
    斜めにジャンプしてみればいい。
    それは「新しいものさし」を持って、
    怖さや不安を計り直すことなのだ――。

    『暮らしのおへそ』編集ディレクター・イチダさんと考える「自問自答」エッセイ

    目次
    ・年齢や親のことの「こわい」をおさらい
    ・仕事とお金の「こわい」をおさらい 
    ・健康の「こわい」をおさらい
    ・人間関係の「こわい」をおさらい
    ・「こわい」とさよならする方法
  • ぼちぼち、きれぎれ生きてる日々

    文芸誌で連載された足掛け7年に渡るエッセイを一挙収録。東京の片隅から世界へ、無限に広がっていく柴田聡子ワールド!
  • 現代文学の最前線に立つ姉弟の対話

    ロシア文学者・奈倉有里と、小説家・逢坂冬馬。
    文学界の今をときめく二人は、じつはきょうだいだった! 
    姉が10代で単身ロシア留学に向かった時、弟は何を思ったか。その後交差することのなかった二人の人生が、2021年に不思議な邂逅を果たしたのはなぜか。予期せぬ戦争、厳しい社会の中で、我々はどう生きるのか? 
    縦横無尽に広がる、知性と理性、やさしさに満ちた対話が一冊の本になりました。

    ◇目次◇
    はじめに――逢坂冬馬
    PART1 「出世しなさい」がない家 Family
    PART2 作家という仕事 Literature
    PART3 私と誰かが生きている、この世界について World
    おわりに――奈倉有里
  • 1,701(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で
    ウクライナ戦争、陰謀論、ポスト真実の時代、公共財の私物化、バワークラシー、ハラスメント……

    非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で――

    ・権力者支配(パワークラシー)の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い
    ・なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか
    ・人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる
    ・ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える
    ・子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ……etc.

    親切、品位、勇気……失われゆく徳目を明らかにし、
    〈大人の頭数を増やす〉道しるべがここに
  • 「余命宣告」を受けた大人気声優が語るあの日のこと

    『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくる役で大人気だった後藤は、人気絶頂の中、突然無期限の活動休止を発表。彼女に何が起きたのか。
  • 著者初の写真+散文集

    閑雲野鶴、晴📸(カメラ)雨読、計算機自然。メディアアーティスト、研究者、経営者……いくつもの顔をもつデジタル時代の旗手・落合陽一さんが、愛用のライカを手に、日本と世界の風景から、ヌードに至るまで、さまざまな瞬間を切り取った写真と、デジタルと自然のあいだで展開する思考を記録した散文をあわせた豪華本。表紙を飾るのは愛猫のトラ彦。近未来的なデジタルのイメージと、アナログな手触りが共存する不思議な世界が展開される。コロナ禍の日々の貴重な記録でもある。
  • 2023年6月9日に逝去された平岩弓枝さん。

    1932年に代々木八幡宮の宮司の娘として生まれた平岩さんは、劇作家の長谷川伸に師事。1959年、「鏨師」で直木賞を受賞しました。73年に始まった「御宿かわせみ」シリーズは、続編の「新・御宿かわせみ」シリーズにいたるまで、全34冊、30年以上にわたる長大シリーズとなりました。

    また、平岩さんには脚本家としての顔もありました。主な作品には「肝っ玉かあさん」「ありがとう」、そしてNHK大河ドラマ「新・平家物語」などなど。

    すばらしい物語を紡ぎ続け、さまざまな形で私たちに届けてくださった91年の生涯。ここに、平岩さんと「御宿かわせみ」の世界を振り返る、永久保存版のムックをお届けします。

    【目次より】

    秘蔵写真で振り返る平岩弓枝の軌跡

    感動講演「日本のこころ」――小説家としての原点が語られる

    直木賞受賞作「鏨師」全文掲載

    「御宿かわせみ」傑作選 初春の客/白萩屋敷の月/祝言

    「御宿かわせみ」座談会――るいや東吾を演じる歓び
    新珠三千代×田村亮×小野田正
    名取裕子×沢口靖子
    高島礼子×中村橋之助
    真野響子×黛りんたろう

    対談 華麗なる交遊録
    山田五十鈴/八千草薫/若尾文子/曽野綾子/阿川佐和子

    特別インタビュー 作家人生五十年を語る

    傑作エッセイ「わが来し方の記」 天皇の松/卒寿の春

    蓬田やすひろの挿絵で見る「御宿かわせみ」登場人物

    「御宿かわせみ」全作品リスト
  • Twitterでも大反響!

    松本清張賞受賞作の『屋上のウインドノーツ』、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校部門)に選出された『タスキメシ』、そして『風に恋う』、『沖晴くんの涙を殺して』、『競歩王』……
    青春小説の名手・額賀澪が満を持してお届けする読書感想文の書き方講座が
    電子書籍オリジナルで登場!

    目次
    1 読書感想文は「自分のこと」を書いていい!
    2 本を読みながらやっておくとおトクなこと
    3 読書感想文を書いていこう!
    4 魅力的な文章を書くヒント
    5 高校生と額賀澪のQ&A
    特別収録1 「星の盤側」
    特別収録2 「星の盤側」読書感想文

    学校では教えてくれない、目からウロコの攻略法満載!
    「読書も読書感想文も苦手だなあ」と思っているあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
  • 欽ちゃんの亡き妻への“ラブレター”

    最後にぼくはこう言いたい――。亡くなって今夏で三年になる妻・澄子さんへの思いをはじめ、欽ちゃんの名言満載のエッセイ集。
  • 悩めるオタクの魂の叫びを、ゆるっと解決!
    「笑って創作したい」オタクのための必読書!――『私のジャンルに「神」がいます』真田つづる氏、推薦!!

    絵描き字書き問わず、創作において悩めるオタクの魂の叫びを、超・オタク作家カレー沢薫がゆるっと解決!

    「原作無視の二次創作が気になる」「過疎ジャンルで感想がもらえない」「40代で同人イベントはやめるべき?」「推しを死なせてしまう矛盾と苦悩」「神創作者の方程式とは?」といったお悩みから、書きおろし相談「十数年の推しカプとは別のカプにハマってしまったら」「お金を得ることと創作意欲のバランスをとるには」まで、創作に迷うすべての人に捧げる抱腹絶倒のエッセイ!!
  • 1,500(税込)

    お笑いが、僕の人生の全てを救ってくれた。
    お笑いコンビ「パーパー」ほしのディスコ、初めての本。

    死を意識するほどの絶望を感じていた少年時代の日々、赤ちゃんの頃から側にいてくれたキリンのぬいぐるみの思い出、人生のどん底で出会った『笑う犬の冒険』に救われた瞬間、高一のときに地元群馬に人気テレビ番組のロケがきて「芸人になる」と決意した日のこと、お笑い養成所時代の衝撃的な出来事、昔から大好きだった歌への想い、複雑な構成の家族のエピソード、捨て猫だったピーちゃん&現在の愛猫みゅう君との出会い、デビューCDの歌詞のモデルとなった彼女の話……。
    マセキ芸能社の会員制サイトで連載した原稿を加筆・修正し、書き下ろしを大幅に加えて書籍化。
    自身の生い立ちをはっきりと語ってこなかったほしのディスコが、これまで隠してきた素の自分をさらけだして綴った、愛とペーソスがきらめく自伝的エッセイ。

    いつか自分の本を出すことが夢だったので、皆さんが元を取れるように精一杯書かせていただきました。「こんなおかしな奴もいるんだから、自分もまだ頑張れるな」と、少しでも思ってもらえたら嬉しいです。(はじめに より)

    人が良過ぎて、一周回って逆に良い人。だからこの人には幸せになって欲しい。(クリープハイプ・尾崎世界観さんの帯コメント より)
  • あの本の、あの一杯が、気になってしかたがない!
    文学のとなりには、いつもお酒がある。

    『茄子の輝き』のレモンサワー、酔わない山本周五郎、センセイの美しいお酌、太宰治とりんご酒、『しらふで生きる』、武田泰淳が助手席であける缶ビール、内田百間の「お酒運」、名前はまだない「猫」が飲んだビールの味……。

    ツボな選書で味わうおいしいブックエッセイ!

    ★★★

    『BOOKSのんべえ』は、
    おいしいお酒と、ぐっとくる肴、
    のんべえと、のんべえにひとこと言いたいひとの登場する、
    小説と随筆を集めた本屋さん。

    なにかと極端にふれがちなお酒との、
    「ちょうどよい距離」を探して、
    今日も店主はページをめくっています。
  • 叩かれてもうまくいかなくても、しなやかに強く輝き続ける方法
    私はずっと、私のためだけに存在する
    私の椅子が欲しかった―― 一条ゆかり(漫画家)

    めげず腐らず、花を咲かせた
    13人の女たちに聞いた「私」の見つけかた。
    ―――――――――――――
    よく知られている13人の女性たちが歩んだ道について聞いた、初のインタビューエッセイ。
    つまずきにもめげず腐らず、自分らしい花を咲かせた女性たちに、初めから特別な人はいませんでした。
    *毎日働いて、明日にバトンをつなぐだけで精一杯
    *「自分なんて」とつい諦めてしまう
    *人生が上手くいく人は自分とは違う人
    *自分を信じることができない人…
    そんな女性にもぜひ読んでほしい1冊です。

    ■お話を聞かせていただいた13人
    齋藤薫/柴田理恵/君島十和子/大草直子/吉田羊/野木亜紀子/浜内千波/辻希美/田中みな実/山瀬まみ/神崎恵/北斗晶/一条ゆかり

    「週刊文春WOMAN」連載を加筆・編集したインタビューエッセイ!
  • なんとマリコが理事長に! まさかの電撃就任。 

    年明け早々、38年ぶりの書き下ろし小説『奇跡』が大ヒット。
    コロナの間隙を縫って行われた3年ぶりの桃見の会も大盛況。
    今年もパワフルに東へ西へと大忙しと思いきや……
    世間の予想を軽々と超えてくるのがマリコ流。
    なんと母校日本大学の理事長に電撃就任!
    大学の「マッチョな体質」を変えるための最初の一歩を踏み出したのだった。
    昼間は理事長室に通い、夜には原稿、そして週末は全国を飛び回る。
    理事長になっても我らのマリコは止まらない。
    「週刊文春」の人気ご長寿連載エッセイ、ついに34巻!
  • 1,701(税込)
    著:
    小川洋子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    魂は身体の細部にこそ宿る
    隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。

    イチローの肩、羽生善治の震える中指、ゴリラの背中、高橋大輔の魅惑的な首、ハダカデバネズミのたっぷりとした皮膚のたるみ、貴ノ花のふくらはぎ、赤ん坊の握りこぶし――身体は秘密に満ちている。
    「文藝春秋」大好評連載を書籍化。
  • 100年分の月刊「文藝春秋」から選び抜かれた100篇の随筆集

    「文藝春秋」創刊以来の名物として続く巻頭随筆から、選り抜き100篇を集めた一冊。芥川龍之介をはじめ、日本最高峰の文筆家がずらり。
  • よく寝てよく食べよくしゃべる。
    こんなかわいいおばあちゃんになりたい!
    「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、
    RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気! 
    102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。
    自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。

    尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける
    哲代おばあちゃんの日常を追いながら、「長生きできる八つの習慣」
    「生き方上手になる五つの心得」「私らしくいるための五カ条」などを紹介。
    哲代おばあちゃんの名言やチャーミングな写真がてんこ盛りで、
    読めば「うまいこと老いる」極意がわかり、元気がもらえます。
    哲代おばあちゃんの「おいしい長生きレシピ」もカラーで掲載!

    「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。
    でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、
    心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、
    自分のことは操作できますけえな。
    そんなおばあさんのひとり言を集めたような本でございます。
    あの世で夫も大笑いして読んでくれとることでしょう」(はじめに より)

    石井哲代(いしい・てつよ)
    1920年、広島県の府中市上下町生まれ。
    20歳で小学校 教員になり、56歳で退職してからは畑仕事。
    近所の人からはいまだに「先生」と呼ばれている。
    26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、
    20年前に夫が亡くなってからは、親戚や近所の人に支えられながら
    一人暮らしをしている。100歳を越えても元気な姿が
    「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題に。
  • 村上さんはこんなふうにクラシック音楽を聴いている

    こよなく愛するクラシック音楽をLPレコードで楽しんでいる村上春樹さん。百曲以上の名曲を論じながら、作家の音楽観が披露される。
  • 1,599(税込)
    著:
    松尾諭
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    前著・自伝風エッセイ『拾われた男』はディズニープラス/NHKでドラマ化!

    個性派俳優が書く、恋、恋、そしてこれは恋じゃない――?

    小学6年生の夏、マンモス団地「ニジノマチ」に引っ越した。
    恋しては振られ、告白しては振られること14人。でも隣にいるあの子にだけは、告白しなかった。恋じゃないつもりだった――
    笑って泣ける、「自伝風」小説!
  • 『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。
    怒涛の500枚書き下ろし! 頭空っぽで楽しめる本の決定版!

    修羅!腹痛との戦い
    戦慄!催眠術体験
    迷惑!十年ぶりのダンスレッスン
    他力本願!引っ越しあれこれ
    生活習慣病!スイーツ狂の日々
    帰れ!北米&南米への旅etc……

    一生懸命生きていたら生まれてしまったエピソード全20編を収録。
    楽しいだけの読書をしたいあなたに贈る一冊です。
  • 絶対にスマホなんか持つものか、あんなものは一生いらないと思っていた。しかし、今、私の手元にはiPhone8がある。まさかスマホ嫌いの私が、スマホを手にする日が来るとは、想像もしていなかった――携帯電話すら持ったことのない著者が、重すぎる腰を上げてスマホ購入を決断したのは、老いた愛猫に何かあったときにスムーズにタクシーを呼ぶためと、使っているパソコンに不具合が起きたときに仕事相手に連絡を取るためだった。しかし、いざ手に入れてみると、幾重にも要求されるパスワード地獄、キーボード無しの難儀な文字入力、生存確認として友人から義務付けられたゲームのわずらわしさ、いちいちしなければならない充電作業、文字の読みにくい小さな画面……便利よりも不便に感じることだらけなのであった。「スマホになじんでおりません」。
    切実さに満ちながら、どこかクスっと笑ってしまう著者の奮闘エッセイ。
  • 松本清張の全体像に取り組んだ長篇評論
    生誕100年を迎えた人気作家・松本清張の複雑で陰影に富んだ作品群を読み解き、作家が生きた時代と作品の持つ意味を明らかにする
  • 貞淑という悪徳、“不真面目な”ヒロインたち、
    不条理にキラキラのポストモダン、
    結婚というタフなビジネス……

    「男らしさ」「女らしさ」の檻を解き放て!
    注目の批評家が贈る〈新しい視界がひらける〉本

    ・ジュリエットがロミオにスピード婚を迫った訳とは?
    ・フェミニズムと優生思想が接近した危うい過去に学ぶ
    ・パク・チャヌク映画『お嬢さん』の一発逆転!〈翻案の効用〉とは
    ・『マッドマックス』の主人公がもつケアの力と癒やし
    ・「マンスプレイニング」という言葉はなぜ激烈な反応を引き起こすのか……etc.

    閉塞する現代社会を解きほぐす、鮮烈な最新批評集!
  • 1,701(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    ガンの病床で作ったのも、俳句でした。

    俳句の話から、縄文、仏教、懐かしのプロレス話に
    あの人との逸話まで――縦横無尽に綴った仰天エッセイ!

    リンパがんのステージIIIと診断され、ほとんどの連載もお休みに。
    そんな中で綴ったのは、長年秘かに続けていた俳句について。
    「俳句の季語は縄文である」と語る夢枕獏が、ずっと考えてきたこと、
    今書いておきたいことを詰め込んだ“夢枕節”炸裂の闘病×俳句(!?)エッセイ。

    【目次】
    第一回 真壁雲斎が歳下になっちゃった
    第二回 尻の毛まで見せる
    第三回 オレ、ガンだからって、ズルくね
    第四回 「おおかみに螢が一つ――」考
    第五回 翁の周辺には古代の神々が棲む
    第六回 すみません、寂聴さん書いちゃいました
    最終回 幻句のことをようやく
    補遺 野田さん
    あとがき 言葉の力・そしてあれこれ
  • エッセイ×マンガでたどる7年間の「修行映画」鑑賞の記録を一冊に!

    映画館は僕にとって日常からの逃避の場であり、道場でもある。
    「自分に向いていない映画」を求めて劇場に通い、「つまらな……」が出そうになった瞬間「そこがいいんじゃない!」と唱えれば、あらゆる映画に「マイ価値観」が生まれる!

    『007』や『ミッション:インポッシブル』など人気シリーズ作品、『若おかみは小学生!』『君の名は。』などアニメ作品、『シン・ゴジラ』『ゴジラvsコング』など怪獣もの、『先生!、、、好きになってもいいですか?』『俺物語!!』などマンガが原作の青春もの、『クロール―凶暴領域―』『THE POOL ザ・プール』などワニ系パニック映画、『科捜研の女―劇場版―』『劇場版おっさんずラブ?LOVE or DEAD?』などテレビドラマの劇場版……ほか、恋愛映画からホラー映画、大メジャー作からマニアックな作品まで、軽妙なエッセイと絶妙な似顔絵が楽しすぎるマンガで紹介。

    雑誌「映画秘宝」人気長期連載を一気読み!
  • 1,300(税込)
    著:
    村田沙耶香
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ

    「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

    好きな言葉は「原価いくら?」で、
    現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。
    同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

    信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。

    〈その他収録作〉

    ★生存
    65歳の時点で生きている可能性を数値化した、
    「生存率」が何よりも重要視されるようになった未来の日本。
    生存率「C」の私は、とうとう「野人」になることを決めた。

    ★書かなかった小説
    「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」という友達の一言に後押しされて、クローンを4体買うことにした。
    自分を夏子Aとし、クローンたちを夏子B、C、D、Eと呼ぶことにする。
    そして5人の夏子たちの生活が始まった。

    ★最後の展覧会
    とある概念を持つ星を探して、1億年近く旅を続けてきたK。
    彼が最後に辿り着いた星に残っていたのは、1体のロボットだけだった。
    Kはロボットと「テンランカイ」を開くことにする。

    ほか全8篇。
  • 日本の問題は、「経済」と「環境」にある。そんなのは、コロナにならなくったって、虫を見ていればわかること。虫が生きにくい世のなかは、人間も生き物も生きにくい――。

    コロナ禍で一転、イタリアとの行き来が途絶え、日本生活を余儀なくされた根っからの昆虫好きのヤマザキマリが先輩として慕う養老孟司。コロナ以前から箱根の養老昆虫館に足を運んだ4年間、話は虫を通じて見えてくる世界の複雑さ、気候変動とともに変わりゆく生態系、来るべきAIの世界、すっかり脳化が進み「戦時中と似ている」という日本を覆う空気まで。そして養老さんに訪れたまるの死と病。はたして想像力と突破口はどこにある?

    世の中との「ズレ」を感じ続けるふたりが、その違和を一つひとつ解きながら、いつしか微視的スコープで文明の深奥までを眺め見る対談。
  • 1,100(税込)
    著:
    伊集院静
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    迷いから抜け出す「手順」が詰まった決定版
    就職、子育てから近しい人の死まで…。人生の岐路に効く名回答を厳選した週刊文春「悩むが花」傑作選。佐藤愛子氏とのお悩み対談も。
  • シリーズ5冊
    2041,100(税込)
    著:
    壇蜜
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    グラビア付電子書籍オリジナル! 裸単騎で現代日本を生き抜く33歳女子の生活と意見をつづった『壇蜜日記』(文春文庫)。この『日記』執筆のきっかけとなった月刊文藝春秋「この人の月間日記」を再録し、さらに『壇蜜日記』をテーマに撮影された週刊文春グラビア「原色美女図鑑」+セクシーアザーカットを完全収録したのが本書だ。週刊文春「阿川佐和子のこの人に会いたい」記事や、直木賞作家桜木紫乃さんとの対談「魅せる女の流儀」も必見。壇蜜の魅力が余すところなく詰まった壇蜜読本! やっぱり壇蜜はすごかった!!
  • 月刊「文藝春秋」2021年1月号から5月号にかけて短期集中連載された「司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義」に、新たに書き下ろしたコラム、人物事典、関連年表、詳細な脚注などを追加。昭和の「国民文学」と呼ばれた司馬氏の代表作を、令和の読者も楽しめるように完全読解した決定版。筆者の佐藤優氏と片山杜秀氏は、現代きっての読書人。歴史への洞察も深い。この両者が丁々発止、司馬作品に切り込んでいく。平成以来、沈滞を続ける日本社会に、もう一度、明治の清新な風を吹き込む1冊です。これから『坂の上の雲』を読もうという読者はもちろん、何度も読んだという読者にも、新鮮な作りになっています。本書を読んだ後、書棚からもう一度、『坂の上の雲』を取り出してみてはどうでしょうか。明治が、昭和が、そして近代日本の姿が甦ってくることでしょう。
  • 1,500(税込)
    著:
    南木佳士
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    からだを手入れし、歩く。ごくふつうの生活を、大切に生きる
    猫の母子から教わったこと。山菜を採り、うどんを作る春の行事。同窓会嫌いの弁。本を棄てる話。滋味ふかい最新エッセイ集。
  • 忙しくても、暮らしを段取りよくまわせたら、ええやん!
    わたしの幸せは、このキッチンからはじまる――。

    50代半ば、
    自宅のキッチン改装で見つめた心晴れやかな暮らし方、
    あらためて大事にしたいと思った家庭料理のことなど、
    88のおいしく&お役立ちなキッチントークを集めました。

    「自分らしく無理せず、命を無駄なく使い、毎日を機嫌よく」
    生き方というとちょっと大げさだけど、忙しくても暮らしを段取りよくまわして、
    ほんの少しの余裕を持てたら、それだけで明日が輝いてきます。

    『あてなよる』『きょうの料理』で人気の料理研究家・最新エッセイ集!

    ***
    ミートソース、サワラとカブのひらひら煮、大きめキャベツと鶏だんごの炊いたん、オムレツ、鶏の照り煮など…

    うちの家族が本当に好きな「普段のおかず」レシピ付き
  • 1,701(税込)
    著:
    曽野綾子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    シンガポールのマンションを舞台にした連作小説『タンブス荘の人々』、原稿用紙数枚の中に小説の妙味を盛り込んだ『掌で掬う人生』、ベストセラー『老いの才覚』に通じる名エッセイの数々と、バラエティーに富んだ内容です。
  • 「インスタフォロワー 9万人」
    ●ベビーフェイスの超かわいい柴犬女子・コウちゃん。素直で愛らしいしぐさとマッチさせていく、飼い主の井口さんによる犬好きのツボをくすぐるセンス溢れるコメントが絶妙。
    ●インスタとツイッターで日々、函館から癒やしを振りまき、海外の柴犬好きのフォロワー、ファンもたくさんいます。
    ●そのコウちゃんの旅先、家の中、函館の美しい風景、などのバリエーション豊富な写真が
    ●怒涛の260画像! そのすべてに面白いコメントが付き、たんなるかわいい写真だけの本ではなく、読んでも楽しい一冊となっています。また、[エッセイ コウのいる日々 5本]や、[年齢で見るコウの顔クロニクル]、お遊び企画として[目で見る柴犬財産法の実態][コウ辞苑]なども掲載でページをめくる手が止まりません。
    ●函館からお届けする、あざとさとせつなさと心強さと 
    ●超柴犬好きである犬山紙子さんから帯にコメントいただきました→「コウ???????????『常に今が全盛期』に頷きすぎて首がもげそうになった」
  • 「映画は子供のころから見ていた。東京は日本橋区の生れで、和菓子屋の九代目の長男で、親や番頭に可愛がられながら育ったから、そういうことになる。」
    自らをそう振り返る小林信彦さんが、折にふれて観なおす名画の話。八十何年かの人生をいろどる幸福な出会い。名著に加筆を施した『決定版 日本の喜劇人』のこと……。

    「週刊文春」で23年連載された名物コラム『本音を申せば』シリーズが、本書をもって完結します。

    第一部「奔流の中での出会い」は、野坂昭如さん、山川方夫さん、渥美清さん、植木等さん、長部日出雄さん、大瀧詠一さん、江戸川乱歩さんなど、ひときわゆかり深い17名の思い出。
    第二部「最後に、本音を申せば」は、2021年のクロニクル。NHKBSプレミアムで放映される映画のラインナップが上質なのに感心し、『日本の喜劇人』に加筆して「決定版」を刊行された年でした。

    「数少い読者へ」と題した最終回が「週刊文春」に掲載されると、愛読してこられた読者の方々からのお便りが、編集部に続々と寄せられました。長年のご愛読に感謝しつつお届けする最終巻。平野甲賀さんのフォントを題字に使用し、本文挿絵は小林泰彦さんです。
  • 2,001(税込)
    著:
    泉麻人
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    現在も続く老舗の頑張りから、伝説の名店の思い出まで。
    グルメ、ショッピングに個性的な建物……。
    当代一のコラムニストが東京文化の変わらぬ姿を記す、“銀座街並細見”エッセイ。
  • 重ねる歳はあるけれど、明けない夜はないはずだ。

    CREA連載「●●と▲▲と私」に加え、話題沸騰の推しエッセイ、
    楽しいお買い物についての書きおろしも収録。
    いまの私にジャストサイズの最新エッセイ集!


    四十路、化粧が写真に写らないミステリー/なぜ私のパンツは外に干せないのか/「疲れてる?」って聞かないで/ていねいな暮らしオブセッション2021/「四十代になれば仕事も落ち着く」は幻想です/「愛される」は愛したあとについてくる、らしいよ/#今日の鍛錬/「怒ってる?」って聞かないで/私はちょっと怒っているんですよ/「おかしい」言うことの難しさよ /やりたいか、やりたくないかの二択です/中年の楽しいお買い物/ラブレター・フロム・ヘル、或いは天国で寝言。…ほか50エッセイ収録!
  • 没後25年を経ても、根強い人気を誇る藤沢周平。時代小説ファンの範疇を越えて、いまなお多くの人々に愛されるのはなぜか。『蝉しぐれ』『三屋清左衛門残日録』などの名高い名作はもちろん、歴史小説、評伝小説など、その奥行きをあますところなく照射する。藤沢文学に正面から向き合った初の本格評論。
  • 国民的人気のダンス&ボーカルグループEXILEのパフォーマーであり、三代目J SOUL BROTHERSのリーダー兼パフォーマーとして活躍する小林直己さんの初めての記念すべきエッセイ集!

    2020年、三代目J SOUL BROTHERSはデビュー10周年を迎え、2021年EXILEは20周年を迎えた。

    コロナ禍の自粛期間、相次ぐライブの中止により表現する場が失われた中で、迷い、苦しんだ日々。
    コロナ禍の不自由な生活の中で感じたこと。
    未来に向かって挑戦していること。
    HIROを筆頭に、メンバーたちと切磋琢磨し、試行錯誤しながら深めていった絆。
    支えてくれた多く人に、自分を育て、成長させてくれた人びとに伝えたいこと――。

    不登校になり、学校に通えなくなった少年時代。
    ダンスに出会い、哲学科の大学生からEXILEのメンバーになった。
    EXILEのパフォーマーと兼任する形で、三代目J SOUL BROTHERS のリーダーとなり、NAOTOとともに新しい人材を探し、現在のグループの形になるまでの道のり――。

    夢を叶えるために決断した数え切れない「選択」。
    その先に起きた「奇跡」。

    EXILEとして、三代目J SOUL BROTHERSのリーダーとして、生きることへの情熱と心の裡を綴った、初めての半自伝的エッセイ。

    週刊文春のグラビアとコラボした撮り下ろし写真も多数収録!
  • 1,701(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。

    いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。
    次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。
    作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。

    米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本を一冊にまとめました。
    「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし「私の心を捉えて離さないミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。
    米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。
  • 1,500(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    縁故主義、相互監視、正常性バイアス、反知性主義、
    “コロナ・マッチョ”、『1984』的ディストピア……
    なぜ日本はここまで劣化したのか?

    ・エビデンスを軽んじ、政治効果を優先させた日本の感染症対策
    ・知的無能が評価される「イディオクラシー」(愚者支配)とは
    ・“母子癒着”する日米関係とディストピア化する社会
    ・カミュ『ペスト』に描かれた危機下における大人の市民像
    ・「王道」と「覇道」――中国はこれからどうなるのか?
    ・書物という外部への回路がもつ「コモンの再生」の可能性……etc.

    社会の病毒をえぐり、再生への道筋を示す真の処方箋!
  • 曲が書けないほど 全力で書いちゃったよ……(涙)。
    マイクをペンに持ちかえて、不埒に、真面目に、時に感傷的に。
    時は図らずもコロナ禍という非常事態、
    「週刊文春」というステージで綴られた全66篇 “魂”のエッセイ!!

    サザンオールスターズのリーダーにして日本の音楽シーンの先頭を走り続ける桑田佳祐が、「頭もアソコも元気なうちに、言いたいことを言っておきたい!」という想いを出発点に、「週刊文春」で2020年1月から2021年4月にかけて連載したエッセイを一冊に結集!
    これまで音楽のこと以外はほとんど語ってこなかった桑田が初めて明かす、自身の原点や現代の世相への思い。そこには故郷・茅ヶ崎での少年時代や家族との絆、サザンが結成された青山学院時代の思い出、プロレスやボウリングへの愛、さらに「自主規制」がはびこる日本の現状への憂いや、60代となってからの「人生の目標」などが率直に綴られています。
    もちろん音楽についても、自身のサウンドに大きな影響を与えたザ・ビートルズやエリック・クラプトン、ボブ・ディランらへの畏敬の念や、佐野元春や内田裕也、沢田研二、尾崎紀世彦など敬愛する日本のミュージシャンたちへの賛歌、サザンのメンバーやサポートスタッフへの感謝の想い、そしてコロナ下で行った無観客ライブの裏話など、桑田、サザンファンならずとも興味深い話題が満載です。
    書籍化にあたって大幅な加筆&推敲を施し、さらに秘蔵カットも掲載!
    “ポップス歌手”桑田佳祐が「言葉」として残しておきたかったテーマを全身全霊、縦横無尽、天衣無縫に書き尽くした全432ページ、永久保存版の一冊です!
  • 24年にわたる「週刊文春」の国民的人気連載「ツチヤの口車」から選りすぐった爆笑エッセイ集!

    妻は学びの宝庫!?
    妻が悪いから哲学に走ったのか、
    哲学に走ったから妻が悪くなったのか?

    I 妻に至る病 規格外の妻の言動に右往左往する日々!
    II 女の精神 女は手強い! 大学の助手、同僚、自称カトリーヌ、
    魔の二歳児……今日もまた土屋教授はやられっぱなし
    III ツチヤの弁明 “挫折の伝道師”による絶品「言い訳」芸!
    IV 幸福論序説 結婚の勧めから老化の喜びまで、土屋流幸福論
    V ツチヤ師、かく語りき 聖人ツチヤ師が語る洞察に満ちたお言葉

    全国の女性たちから「こんな奥様に憧れます」と共感の声が寄せられてきた“規格外の妻”は何者なのか!?
    心が軽やかになる唯一無二のユーモアエッセイ、初の〈特別愛蔵版〉爆誕!
  • 1,599(税込)
    著:
    浅田美代子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    浅田美代子は、樹木希林さんの人生の、一番弟子だった。
    ――林真理子

    「美代ちゃんが私の人生の語り部になってね」
    いつものように、二人でご飯を食べながら会話をしている最中に、希林さんが突然そう言った。
    そこにどんな意図があるのかわからずに、驚き、困惑した。
    「なに言ってるのよ。それに、希林さんの周りにはもっとふさわしい人がいっぱいいるでしょう? 私なんか、言葉もそんなに知らないし」
    「いいんだよ。あなたが私のことをいちばん知っているんだから。気持ちがあれば伝わるんだよ」
    (本文より)

    姉であり、母であり、親友だった樹木希林さん。ずっと「ひとりじめ」にしてきた希林さんとの思い出と、青春の日々を綴ったエッセイ。

    〈目次〉
    となりの美代ちゃん、希林さんに出会う
    かけがえのない女友だち
    夜遊びと人間関係
    老いに抗わない女であるために
    結婚のこと
    ロックな男とフォークな男
    久世光彦さんとの決別と再会
    少年のような西城秀樹さんのこと
    冬は河豚、初夏はさくらんぼ
    希林さんと裕也さん――不可解な熟年夫婦
    身勝手な愛
    私の中の悪女
    忘れられないプレゼント
    役の人生を積むこと
    いくつもの恋をしてきた
    離婚のこと
    明石家さんまさんとのご縁
    父親を許せなかった
    人生最愛のパートナー・4匹の犬たちのこと
    “おひとりさま”の明るくて新しい生き方
    母を見送って
    自分の命も、ものの命も使い切る
    永遠の住処をともに探して
    希林さんの終活
    希林さんとのお別れ
    縁は運であり運命だから
    あとがき
  • 1,701(税込)
    著:
    坂口恭平
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。
    それ以上の平安がどこにあるだろうか。
    それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。
    地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。
    土に聞くまでもない。僕が土になったのだから――。

    有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。
    日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。
    それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。

    作ること、変化することをめぐる冒険。
    作家、建築家、絵描き、音楽家などの多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される坂口恭平は、
    自身の双極性障害(躁鬱病)体験から取り組む「いのっちの電話」相談員としても知られる。
    ニューヨークタイムズ一面にインタビューが掲載されるなど、
    その多岐にわたる活動が海外からも注目を集めている作家が、
    「土になる」ことや近隣との交流、猫との触れ合いを通して、生きることを究めてゆく――。

    『0円ハウス』(河出文庫)、『独立国家のつくり方』(講談社現代新書)、熊日出版文化賞受賞の『幻年時代』(幻冬舎文庫)に連なる著者の到達点。
    ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!!

    土になった坂口恭平の目玉を借りて、
    僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ
    ――土井善晴(料理研究家)

    装画・口絵(16ページ) 坂口恭平
  • この20年、心は消滅の危機にさらされている。物が豊かな時代は終わり、リスクだけが豊かな時代がやってきたからだ。人々は目の前のことでせいいっぱい。心はすぐにかき消されてしまう。社会にも、身近な人間関係にも、そして自分自身の中にさえも、心というプライベートで、ミクロなものを置いておく余裕がない。それでも心は見つけ出されなければならない。自分を大切にするために、そして、大切な誰かを本当の意味で大切にするために。ならば、心はどこにあるのか? その答えを求めて、臨床心理士は人々の語りに耳を傾けた――。現れたのは、命がけの社交、過酷な働き方、綺麗すぎる部屋、自撮り写真、段ボール国家、巧妙な仮病など、カラフルな小さい物語たちだった。

    『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞をW受賞した気鋭の著者が「心とは何か」という直球の問いに迫る、渾身のエッセイ。
  • 日本各地に言い伝えられる「妖怪」から江戸・明治期の絵師・河鍋暁斎、
    「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるまで令和版「妖怪談義」。

    「水木しげる作品」がウケ続けているわけは?
    柳田國男が『遠野物語』で描いた「河童」「山人」…
    「幽霊」「妖怪」「おばけ」の怖さ
    「私は京極だが、京極は私でない」のはなぜか?

    目次
    はじめに
    第一談 世界の半分は書物の中にある
    第二談 水木“妖怪”は何でできているか
    第三談 水木漫画と日本の“妖怪”文化
    第四談 「怪しい」「妖しい」「あやしい」話
    第五談 柳田國男と『遠野物語』の話
    第六談 河鍋暁斎はやはり画鬼である
    第七談 幽霊は怖いのだろうか?
    第八談 「ことば」と「おばけ」との関係
    第九談 日本語と“妖怪”のおはなし

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