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『ノンフィクション、文春新書(新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全185件

  • 平和の使者か、俗物か?
    誰よりも人の心をつかんだ男の魅力に迫る

    日本最大の新宗教、創価学会の池田大作名誉会長が2023年11月15日に95歳で死去した。
    創価学会内で「永遠の師匠」とされる池田は、さまざまな毀誉褒貶に彩られた人物だった。
    「貧乏の横綱」と自嘲するほど赤貧の出身ではあったが、1960年に32歳の若さで第3代創価学会会長に就任。以降、親しみやすい人柄と巧みな弁舌を武器に組織拡大に邁進し、会員世帯数827万(公称)もの信者を獲得するに至る。さらには公明党を創設し、念願の政界進出を果たした。
    一方で、強引な折伏によって各地でトラブルが発生した。また、政教一致と受け取られかねない創価学会の主張は世論の大きな反発を招いた。ついには政教一致路線を公式に撤回せざるを得なくなる。以降、創価学会は「世界平和」を掲げ、池田は「平和の使者」としての顔を前面に打ち出すようになった。
    組織内の権力闘争も波紋を呼んだ。創価学会はもともと日蓮正宗の信徒団体から生まれたにもかかわらず、日蓮正宗とは泥沼の争いを繰り広げ、最終的に創価学会は破門されてしまう。
    それでも創価学会は、池田のカリスマ性によって求心力を保ち、創価学会は次第に「池田ファンクラブ」の様相を呈して行く。
    しかし2010年以降、高齢の池田は表舞台から姿を消し、創価学会は「集団指導体制」に移行。池田の直接指導なしでも運営できる態勢になった。
    池田を軽んじ醒めた目で創価学会を見る宗教2世3世の増加、選挙活動における集票力の低下、さらには会員の高齢化……池田大作とはいったい何だったのか? そして、ポスト池田の創価学会はどうなるのか――?
  • シリーズ2冊
    817858(税込)
    著:
    橘玲
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    初心者のためのやさしい株入門決定版! 「こんなに親切に説明してあって役に立つ株の本はないと思います」と著者自らが太鼓判を押す。なぜって、商売がらみで書かれたり語られたりする投資の本の中にあって、ニュートラルな立場から、合理的に、人生設計の中で、株や投資を位置づけているから。ふつうの人でも、あらゆる株必勝法のインチキを見破り、カモられずにお金を増やす方法を徹底して追究しています。ちょっとクールで、かなり知的。画期的な株入門書の誕生です。株をやらないつもりの人でもやりたくなる?
  • 中国の魔手は、もうそこまで忍び寄っている!

    習近平体制が確立して以降、中国は「戦狼外交」と呼ばれる超攻撃的な外交を繰り広げてきた。アメリカをはじめとする西側国家を舌鋒鋭く批判し、日本などの周辺諸国に対しては軍事力をちらつかせながら恫喝する……。こうした中国の外交姿勢は、当初、「口先だけ」と思われていた。
    しかし、これはけっしてハッタリではなかった。いつの間にか、中国政府の魔手は私たちの周辺に張り巡らされていたのである。
    ウィーン条約を無視して、大使館以外の在外拠点を勝手に日本に開設。その中には秘密警察の「派出所」として機能している拠点もある。そこでは、大陸を逃れてきた反体制派中国人の監視や脅迫、留学生からの情報収集、さらにはスパイ行為などがおこなわれているのである。
    著者は日本国内に開設された中国秘密警察の拠点を特定。体当たり取材を試みた。さらに、日本に逃亡中の反体制活動家にインタビューすることにも成功。
    また、SNSを駆使して日本で公然とフェイクニュースを拡散し、「認知戦」を繰り広げる大阪総領事・薛剣にもインタビュー。中国共産党が日本においてどのような宣伝工作を繰り広げているのかを、緻密な取材で解き明かす。
    地を這う取材に徹してきた筆者。その取材で明らかになってきたのは、「中国はマジで危険な国家になった。それは長年中国ウォッチャーをしてきた自分の想像をはるかに超えている」(筆者の言葉)である。
    観念論先行の中国批判本とは一線を画する作品である。
  • スーパーの魚はなぜマズい!?

    深刻な大不漁、超高値、外国産のシェア拡大――。取材歴30年以上の「さかな記者」が明かす、日本の漁業・水産業が衰退している訳。

    日本の食卓を壊したのは誰だ?
  • 最新科学で「アンチエイジング」の限界に迫る!

    今、アンチエイジングの限界に挑むビジネスが世界中で高い注目を集めている。
    グーグル共同創業者のラリー・ペイジは15億ドルを投じて不老不死を目指す研究所を立ち上げた。そして、「寿命をあと100年延ばすことはできる」と発言している。
    同じくグーグルの投資部門の責任者ビル・マリスもこんな予測を口にする。
    「人は500歳まで生きられる」
    「私は死ななくてもすむようになるまで長生きしたい」
    権力も金もほしいままにした人間が、究極的に求めるもの……秦の始皇帝も、エジプトのファラオも、そして現在の世界の富裕層も躍起になって求めているのは「不老不死」である。ロシアのプーチン大統領も、鹿の血の風呂に入っているとメディアで報じられたことがあった。
    金持ちや権力者だけではない。いま日本では一般人にもアンチエイジングが大流行である。老化防止を謳う化粧品や健康食品が市場に溢れ、テレビCMでも頻繁に流れている。
    しかし、不老不死が人類の永遠の夢であっても、決定的な妙薬や技術はいまだ発見されてはいない。はたして人は何歳まで生きられるのか? 不老不死は可能なのか?……世界最先端の研究成果を紹介する。
    それと同時に、科学者たちがおすすめする「日常の中でできるアンチエイジング」のコツも披露する。
  • 「安全神話」に加担した政・官・業・学 そしてマスコミの大罪!

    原発を続けるということは、
    事故が起きる可能性を抱え続けることを意味する。
    福島第一原発では、その影響の大きさを私たちは思い知った。
    事故をひとたび起こせば取り返しのない事態を招くにもかかわらず、
    原発はなぜこうも優先されるのか。
    その理由を解き明かすには、歴史を俯瞰し、考えてみなければならない。

    原子力ムラの実態とエネルギー政策の構造的問題を衝く!
    官・政・業・学・メディアはいかにして「原発安全神話」を作ってきたのか? 原発取材をライフワークとしてきた記者の集大成の一冊。
  • 1,100(税込)
    著:
    濱口桂一郎
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    「家庭のなかの知られざる労働者」の知られざる歴史が浮かび上がる!

    家政婦と女中はどう違う?
    家政婦は歴史上、いつから家政婦と呼ばれるようになったのか?
    2022年9月、ある家政婦の過労死裁判をめぐって、日本の労働法制の根本に潜む大きな矛盾に気づいた労働政策研究者の著者は、その要因の一端を、市原悦子演じるドラマ『家政婦は見た!』に見出し、家政婦をめぐる歴史をひも解くことを決意した。

    戦後80年近くにわたって、労働法学者や労働関係者からまともに議論されることなく放置されてきた彼女たちのねじれた歴史を、戦前に遡って描き出す驚くべき歴史の旅程。
  • 「人間」と「機械」を区別できなくなる?
    子供(教育)から大人(ビジネス)まで、我々の日常生活を根底から変えるテクノロジーの「すごさ」と「危険性」を知るための必読書。

    はじめに──「人間」と「機械」が見分けられなくなる
    1 愛を告白する
    2 チャットGPTとは何か?
    3 学校が戸惑う
    4 「もっともらしいデタラメ」が広がる
    5 メディアがAIに頼る
    6 6割が見分けられない
    7 AIがメディアを評価する
    8 「犯罪者」を捏造する
    9 備えるべき5大リスク
    10 「悪の凡庸さ」と「知性」
    11 「頭脳」をつくるデータの正体
    12 AIは「意識」を持つのか
    13 日本と世界、社会とAI
    終章 100年後からの視線
  • 20万部のベストセラーを全面改稿!
    流入する異民族、広がる経済格差、しのび寄る衰退……すべてはローマに学べ!
    「塩野ローマ史」のエッセンスが一冊に!

    「ローマは一日して成らず」の格言を生んだ古代ローマが西欧各国の〈歴史の手本〉とされたのは、その一千年が危機と克服の連続であったからだ。
    カルタゴとの死闘に勝ち抜いたあと長い混迷に苦しんだ共和政時代。天才カエサルが描いた青写真に沿って帝政へと移行し、〈パクス・ロマーナ〉を確立したローマ帝国時代。
    崇高と卑劣、叡知と愚かさ――かつて文豪ゲーテも言ったように、人間の営みのすべてを示してくれたローマは、われわれと同じ生身の人間が生きた国でもあった。まさに人間の歴史のすべてを凝縮しているのがローマ史だ!
    古代ローマは、現代の日本人にとっても、まさに「人間の生き方」「リーダーシップ」「国のありかた」を学ぶ宝庫だ!

    質問
    1ローマは軍事的にはギリシアを征服したが、文化的には征服されたとはほんとうか?
    2ローマ人の諸悪なるものについて
    3都市と地方の関係について
    4富の格差について
    5宿敵カルタゴとの対決について
    6古代のローマ人と現代の日本人の共通点
    7〈パクス・ロマーナ〉とは何であったのか
    8ローマの皇帝たちについて
    9市民とは、そして市民権とは何か
    10多神教と一神教との根元的なちがいについて ほか

    【本書は、『ローマ人への20の質問』(文春新書2000年刊)を全面的に改稿したものです。】
  • 絶望的な未来にも〈希望〉は必ずある
    1970年代後半から文芸批評家として活躍し、90年代後半からはマルクスやカント、ホッブスの読解から「交換」に着目した理論で社会や歴史を読み解いてきた柄谷行人さん。

    その集大成ともいうべき『力と交換様式』では、社会システムをA=贈与と返礼の互酬、B=支配と保護による略取と再分配、C=貨幣と商品による商品交換、D=高次元でのAの回復という4つの交換様式によって捉え、とりわけ資本主義=ネーション=国家を揚棄する、人間の意思を超えた「D」の到来をめぐって思考を深めた。

    「Aの回復としてのDは必ず到来する」。
    民主主義と資本主義が行き詰まりを見せる混迷の危機の時代、
    絶望的な未来に希望はどう宿るのか。その輪郭はどのように素描可能か。
    『トランスクリティーク』『世界史の構造』、そして『力と交換様式』を貫く「交換様式」の思考の源泉に迫る。

    目次
    I: 著者と読み解く『力と交換様式』
    ・世界は交換でわかる」   柄谷行人×池上彰
    ・『力と交換様式』をめぐって 柄谷行人×國分功一郎×斎藤幸平
    ・モース・ホッブズ・マルクス」

    II: 「思考の深み」へ (『力と交換様式』を書くまで)
    ・可能性としてのアソシエーション、交換様式論の射程
    ・交換様式と「マルクスその可能性の中心」
    ・文学という妖怪
    ・仕事の反復性をめぐって 思想家の節目

    III: 柄谷行人『力と交換様式』を読む
    ・『力と交換様式』を読む
    大澤真幸、鹿島茂、佐藤優、東畑開人、渡邊英理
  • 年間約三十万人いる予備軍
    (プロローグより)
    ペットを飼っている人で、いつか来る「その日」のことを考えない人はいないだろう。自分もそうだった。だが、いざ「その日」を迎えてみると、予想していたはずの衝撃に、ほとんど何の備えもできていなかったことを思い知らされた。
    ミントが亡くなって2日後のことだ。冷蔵庫を整理していた妻が「こんなの買ったっけ?」と手にした「カブ」を見て、反射的に涙が出た。それはあの日、スーパーで買ったカブだった。 (略)精肉売り場で「大好きな鶏ナンコツなら食べられるかな。それとも目先をかえてラム肉にするか」などと考えていたときに、ミントは旅立ったのだ。この10分のロスのせいで、最期の瞬間に立ち会えなかった──。
    カブを見て泣きながら、そんなことを一気に思い出した。思い出したから泣いたのではなく、身体が勝手に反応して涙が出た、という経験は初めてだった。(略)号泣する準備はできていなかったのだ。
    これが「ペットロス」というものなのだとすれば、事前に思い描いていたものとは全く違う。何となく日常生活でミントの不在を感じるたびに寂しくなるのだろうと想像していたが、実際に我が身に起きた心と身体の反応は、自分で制御することが不可能なほど激烈で、空恐ろしい気すらした。
    (略)
    「ペットロス」とはいったい何なのだろうか。その衝撃を和らげる方法はあるのだろうか。そもそも「ペットロス」を乗り越えることは可能なのだろうか。
    疑問は次々と湧いてくるが、インターネットで調べてみても、なかなか自分が必要としている情報には辿り着けなかった。この経験が本書の出発点である。
  • 880(税込)
    著:
    本郷和人
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    黒幕を知れば日本社会がわかる
    この国をウラで動かした16人
    黒幕を知れば、この国の組織原理が見えてくる! 歴史の陰に隠れた真実を東京大学史料編纂所教授が大胆推理!

    北条政子 「尼将軍」の政治力
    信西 世襲の壁に阻まれ「黒幕」になった天才 
    海住山長房 後鳥羽挙兵に反対した実務貴族
    三宝院賢俊 「錦の御旗」を持ち帰った尊氏の密使
    高山左近 家康の陰謀から前田家を救った「意外な黒幕」
    伊奈忠次 家康から過小評価された民政家
    ほか
  • ワクチンレタス、人工肉、ゲノム編集、デジタル農業……
    あなたの食べ物は知らぬ間に入れ替わっている!

    ベストセラー『デジタル・ファシズム』の著者が暴く〈フードテック・ファシズム〉

    ・もう牛は殺さない「人工肉バーガー」
    ・粉ミルクはもう古い! 赤ちゃんは培養母乳で
    ・「ふるさと納税」デビューしたゲノム編集魚
    ・〈原子力ムラ〉の次は〈ゲノム編集ムラ〉!?
    ・〈デジタル農業アプリ〉の真の目的とは
    ・食が〈特許〉で支配されるディストピア
    ・地球の砂漠化を防ぐにはバッファローを見よ!
    …etc.

    巨大資本が仕掛ける強欲マネーゲームーー〈食の文明史的危機〉を描き出す衝撃作!
  • 吉田松陰は国防のために、幕府を倒した? すべてをお金で説明する福沢諭吉が今も読まれる理由とは? 趙進化論者、北一輝は天皇のカリスマに賭けた? 小林秀雄はひとつのことしか言っていない? 日本が抱えた難問に答えを出した「考える日本人」。これだけ押さえれば近代日本がわかる。
  • 資産を巡るバトルでも相続税対策でもない。
    親が遺した「いらない不動産」に悩まされる新・相続問題が多発!

    戦後三世代が経過していく中、不動産に対する価値観が激変。
    これまでは相続財産の中でも価値が高いはずだった不動産が、
    誰も住む予定がなく、借り手も買い手も現れない「負動産」に。

    団塊世代が後期高齢者に突入した今、「いらない相続」は他人事ではないのです。

    戸建て住宅やマンション、別荘、都市農地、山林など、
    不動産のプロが、「負の相続」にならないための解決策を提言!

    【目次】
    まえがき 「いらない相続」はあなたにも降りかかる

    第1章 激増する「いらない相続」
    「老老相続」~偏在する高齢者財産と受け取れない子供/相続登記義務化がもたらす悪夢/都市農地の相続で路頭に迷う深刻な事情 ほか

    第2章 相続対策が不動産問題を生む
    少子高齢化の日本で貸家が増える不思議/需要のなくなる相続後のアパートを待つ未来/相続後に襲いかかるローン返済地獄 ほか

    第3章 いらない不動産
    どうにもならない地方の実家/郊外ニュータウン一戸建て住宅相続/老朽化マンションという置き土産 ほか

    第4章 おひとりさまの相続
    おひとりさまの相続人は誰?/おひとりさま資産をめぐるトラブル/おひとりさま相続対策 ほか

    第5章 「負の相続」にならないために
    絶対にやるべき親子会議/知っておきたい空き家売却の基礎知識/いらない土地は国庫に帰属させられるようになる? ほか

    第6章 相続をどうすればよいのか
    世界最高水準のニッポンの相続税/財産移転の早期化が日本を活性化する/国土の絵図を描きなおそう ほか
  • グループサウンズ(GS)は、エレキギターやエレキ・ベースを中心にして数人で編成されたグループである。ベンチャーズやビートルズ、ローリング・ストーンズなどの影響のもとに生まれたものとされ、1965年から69年にかけて、日本のミュージック・シーンを席巻した。
    グループ名をあげれば、ザ・スパイダース、ブルー・コメッツ、ザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・ゴールデン・カップス、ザ・ジャガーズ、オックス、ザ・ワイルド・ワンズ、ヴィレッジ・シンガーズ・・・となる。
    作詞・作曲には、橋本淳、なかにし礼、村井邦彦、筒美京平、鈴木邦彦などが参集し、独自の世界を築き上げた。その世界観は若者の熱狂的な支持を受け、社会現象ともなった。“失神グループ”なども登場した。
    グループサウンズを深く愛聴し、また通暁する近田春夫氏は、どんなGS関連の書物にも、GSはビートルズの影響下にあったとされるが、まずは、その「常識」をくつがえすことから始める。そして彼らの音楽に深く分け入り、各グループについて詳細に論じる。その魅力の解き明かし方が、本書の醍醐味である。
    また付録として、生き証人でもある、元ザ・タイガースの瞳みのる、元ザ・ゴールデン・カップスのエディ藩、作曲家・鈴木邦彦へのスペシャル・インタビューも敢行した。今にして初めて明かされる秘話も満載だ。まさか、タイガースの発祥は、マージャン仲間だったとは……!
    本書は、何年かに一度はやってくるGSブームの火付け役になるであろう。
  • 「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」

    日本の主要政党で党首公選が行われていないのは、共産党と公明党のみである。
    約半世紀にわたり、共産党員として活動し、政策委員会で安保外交部長を務めたこともある著者が、なぜ、党員による投票が可能な党首公選制を訴え、自ら立候補を宣言するのか?
    そして、持論である安保・防衛政策についての転換を公約に掲げる理由とは。

    第一章 なぜ党員投票による党首選挙を求めるのか
    1 政策その他で重要な違いがある
    2 党首公選が共産党にとって必要な理由
    3 党首公選が党の自己改革を促していく

    第二章 私には立候補する資格がある
    1 共産党内の異論の存在を私は体現している
    2 実践を通じて共産党と私の溝は埋まった!?
    3 安保・自衛隊問題で論争のないことが混迷を生んでいる

    第三章 野党共闘を魅力化する安保・防衛政策へ
    1 「核抑止抜きの専守防衛」を共産党の基本政策とする
    2 野党共闘を魅力あるものとするために
    3 台湾有事に日本はどう臨むべきか
    4 政党と個人・市民団体のアプローチは異なる

    第四章 国民との接点を広げるための三つの問題
    1 「人間の顔をした資本主義」を提唱する
    2 「左側の自民党」をめざすべきだ
    3 共産主義とは何かから日本共産党の名前を考える

    終章 共産党の安保・自衛隊・憲法論を深掘りする
    1 私の提案は綱領と大会決議の枠内である
    2 私の提案は綱領の帝国主義規定の延長線上にある
    3 「自衛隊=対米従属軍隊」論をめぐって
    4 共産主義の理想は非軍事だが政策は自衛である
    5 自衛隊をめぐる憲法問題をどう乗り越えるか
  • 仲代達矢×岩下志麻、松本白鸚×鳳蘭、柄本明×白石加代子、小日向文世×渡辺えり、野村萬斎×麻実れい、小林薫×吉行和子、西島秀俊×梶芽衣子、桐竹勘十郎×寺島しのぶ。

    宝塚きっての男役と梨園の大立者が若かりし頃に共演していたミュージカルではこんな破天荒な出来事が! テレビドラマでもお馴染みの名優と女優のルーツとなった、伝説的劇団時代のエピソードや名演出家の思い出の数々。はたまた銀幕のスターと伝統芸能を背負う人間国宝のとっておきのエピソードなどなど。超豪華な組み合わせで好評を博した『オール讀物』連載「名優 男×女」8対談を新書化。
  • 昭和史の語り部の珠玉の人物評
    半藤さんの眼を通すと、歴史をつくった人間の顔が見えてくる。膨大な著作、発言などから選りすぐった人物論、人間観のエッセンス。
    永田鉄山、石原莞爾、今村均、山下奉文、栗林忠道、阿南惟幾、マッカーサー、米内光政、井上成美、山本五十六、伊藤整一、東條英機、辻政信、牟田口廉也、伏見宮博恭王、栗田健男、大西瀧治郎、近衛文麿、鈴木貫太郎、チャーチル、ヒトラー、スターリンなど、計66人が登場!
  • 【*本書は2012年12月刊『新日本プロレス12人の怪人』(文春新書)をもとに新章を加え、再編集した決定版です。】

    アントニオ猪木がついに亡くなった――。この不世出のプロレスラーが50年前に旗揚げした新日本プロレスは、キラ星のごとくスーパースターを輩出してきた。藤波辰爾、長州力、前田日明、藤原喜明、タイガーマスク、アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、橋本真也、棚橋弘至……。プロレス取材60年の著者が秘話で綴る「闘魂伝承」。『新日本プロレス 12人の怪人』の増補改訂版。

    第1章 アントニオ猪木 プロレスの妖怪
    第2章 藤波辰爾 巨大な壁に挑んだ一番弟子
    第3章 山本小鉄 道場と酒を愛した鬼軍曹
    第4章 長州力 「猪木超え」を果たした反骨心
    第5章 前田日明 3人の鬼が生んだ格闘王
    第6章 藤原喜明 ガンになっても戦う関節技の鬼
    第7章 タイガーマスク 二度と現れない天才
    第8章 キラー・カーン 米国マット界を席巻した大型ヒール
    第9章 アンドレ・ザ・ジャイアント ド迫力の人間山脈
    第10章 タイガー・ジェット・シン 悪を商売にしたインドの狂虎
    第11章 橋本真也 太く短く生きた破壊王
    第12章 棚橋弘至 ビジュアルな異能派レスラー
  • 鈴木エイト氏、宮崎哲弥氏、島田裕已氏ら第一線のジャーナリスト、論者がいま、教団の実態に迫る!
    信者からの巨額の献金、霊感商法、合同結婚式、政治家との癒着など、多くの社会問題を引き起こしてきた統一教会。文藝春秋は、30年あまりの間、その問題点を追及してきた。
    宗教とカルトの境はどこにあるのか? 政治家と宗教の関係は? 信者家族はどのような被害を受けてきたか? この一冊ですべてがわかる!
  • 天皇家の極秘資料を発掘!

    「こんな資料は、これまで表に出たことはありません。いや、今後も絶対に出ないでしょう」。資料を目にした宮内庁関係者はこう呟いた。皇室費の中でも、天皇の私的な「財布」である内廷費の内訳は”聖域中の聖域”だ。今回、戦前戦後で大きく変貌を遂げた皇室財産の全容が初めて明らかに。特に驚かされるのは、昭和天皇の真実の暮らしぶりだった。

    はじめに 等身大の昭和天皇を伝える二つの極秘文書
    第一章 門外不出の資料が明かす戦前の皇室財産
    第二章 天皇家の「家計簿」から見た戦後皇室の”聖域”
    あとがき 超一級史料を残した「ある宮内庁OB」の生涯
  • 安倍外交を支えた言葉の力

    アメリカ議会演説、戦後70年談話、ヒロシマと真珠湾で交わした和解スピーチ、全国戦没者追悼式式辞――「総理のスピーチライター」が明かす安倍外交の軌跡。米議会演説前には寝室、総理専用機、そしてアメリカの迎賓館でもスピーチの練習を続ける総理の姿が。演説草稿の作成過程で、総理がこだわったキーワードとは? 総理と一体となり、言葉を紡いだ著者にしか書けない「安倍さんの肉声」。昭恵夫人による喪主挨拶も掲載。

    第1章 スピーチライターとは何か
    第2章 「安倍外交」はこうして生まれた――価値の言葉と三つの成果
    第3章 安倍総理との「初仕事」
    エピソード01 読まれずに終わったインドネシア演説
    第4章 ホロコーストの記憶の前で
    第5章 一世一代の米議会演説
    エピソード02 ケネディ大使と早稲田でのスピーチ
    第6章 歴史への処し方――キャンベラ演説
    第7章 岸信介の米議会演説――継承されたもの
    第8章 戦後七〇年談話――わたしの案がボツになったわけ
    第9章 和解の完成――ヒロシマと真珠湾
    エピソード03 御名御璽事件――総理のスタイルについて
    第10章 バイ・マイ・アベノミクス――希望について
    第11章 アジアで民主主義を語る意味――インドとの絆
    結びにかえて――最後の「スピーチ」
  • 1,001(税込)
    著:
    山田七絵
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    日本では誰も味わったことのない現地の味覚!
    世界の各地で調査を重ねる研究員たちが食した美味・珍味、そして時に悶絶するほどのゲテモノ食などを綴った人気連載をまとめた一冊。
  • 戦乱の世、方丈庵に込められた思想とは?
    一辺約3メートル、組み立て式のモバイル住宅「方丈庵」は鴨長明の集大成だった。誰もが知る古典を建築として読み解く新たな試み。
  • 第三次世界大戦はすでに始まっている
    アメリカの覇権をくつがえそうとするロシアと中国。サイバー技術とスパイを使った二大陣営の戦いは私たちに何をもたらすのか。
    ロシアによるウクライナ侵攻とともに注目が集まったサイバー世界の戦争。そしてにわかに高まる台湾海峡の危機。ロシアと中国というスパイ大国が、アメリカや日本など西側諸国に仕掛けた情報戦争の内幕をスパイ取材の第一人者が解き明かす。

    目次
    第一章 プーチンの戦争とサイバー戦
    第二章 中国は技術を盗んで大国になった
    第三章 デジタル・シルクロードと米中デジタル覇権
    第四章 中国に騙されたトランプ
    第五章 アメリカファーストから「同盟強化」へ
    第六章 日本はサイバー軍を作れ
  • 2020年7月に刊行した『コロナ後の世界』の続編。
    新型コロナ・パンデミックは2年を経ても収束しそうもない。
    この感染症によって、私たち人類の未来はどのように変わっていくのか?
    世界が誇る知性7人に聞いた。

    第1章 デジタル独裁主義の悪夢を阻むには ユヴァル・ノア・ハラリ
    第2章 mRNAワクチンが切り拓く可能性 カタリン・カリコ
    第3章 生命とは何か? ウイルスとは何か? ポール・ナース
    第4章 コロナ後の働き方はハイブリッドワーク リンダ・グラットン
    第5章 未来の都市は「第三の場所」を求める リチャード・フロリダ
    第6章 GAFAの勝者アマゾンは医療を目指す スコット・ギャロウェイ
    第7章 コロナ後の「Gゼロの世界」 イアン・ブレマー
  • 戦争責任言われ「つらい」――崩御の2年前、昭和天皇はそう侍従に漏らしていた。

    2018年8月に共同通信が故小林忍侍従の日記の存在をスクープして話題になった。昭和天皇を身近で支え、平成への代替わりも見届けた小林氏の日記は、昭和49年から平成12年まで27年間の宮中生活が綴られており、昭和天皇が晩年まで戦争の影を引きずり苦悩する姿や、昭和の終焉に至る状況、宮中から見た代替わりの儀式の様子が詳しく記されていた。

    『昭和天皇実録』刊行後に見つかった日記の全容を初めて公開する。巻末に半藤一利氏と保阪正康氏による解説対談を収録。

    【目次】
    第1章 昭和49年~51年 昭和天皇の涙
    第2章 昭和52年~56年 皇后の体調不安
    第3章 昭和57年~60年 寛仁親王皇籍離脱騒動
    第4章 昭和61年~63年 戦争責任への言及
    第5章 昭和64年~平成12年 昭和の終焉、平成へ
    解説対談 小林忍日記を読む 半藤一利、保阪正康
  • 大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』で話題騒然! ロックスターとその恋人を襲った悲劇とは? ワイルド、三島由紀夫、チューリングら天才たちの性の秘密とは? 「子孫を残しにくいはずなのに常に一定の割合を保ち続ける」同性愛のパラドックスに挑む。

    【本書の内容】
    〇『仮面の告白』を動物行動学で分析すると?
    〇天才たちの受難──投獄されたワイルド、謎の死を遂げたチューリング
    〇同性愛遺伝子はどこにある?
    〇エルトン・ジョンの結婚と息子の誕生
    〇男性同性愛者の脳は「超女型」?
    〇非異性愛の遺伝子が遺り続ける理由 ほか

    【本書は文春新書『同性愛の謎──なぜクラスに一人いるのか』の増補改訂版です】
  • 陸軍将校による幻の座談会が蘇る。和平か開戦か。太平洋戦争開戦直前に陸軍は何を考えていたのか。中堅将校たちが明かした本音とは。雑誌『偕行』に掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」が初の書籍化。なぜ無謀といわれるアメリカとの戦争に突入したのか、陸軍中枢にいたエリートが真実を語り尽くす。昭和史の第一人者、半藤一利氏による書き下ろし解説付き。

    【戦争の導火線に火をつけたのは陸軍か海軍か? 本書で議論される7つのテーマ】
    ●ヒトラーと手を組みたがったのは誰か
    ●陸海軍の戦略観の違い
    ●想像を超えたアメリカの厳しい経済制裁
    ●日本の国力のピークは昭和13年だった
    ●陸軍より強硬だった海軍の将校たち
    ●東条首相誕生の意味
    ●アメリカとの戦争をどう終わらせようと考えていたか
  • 「日産・ルノー提携」の特ダネを1999年にスクープして以来、カルロス・ゴーンを見つめてきたジャーナリストが、その栄光と墜落の軌跡、そして日産社内の権力闘争の実態をあますところなく描いた経済ノンフィクション。
    倒産寸前まで追い込まれた日産にルノーから送り込まれたゴーンは、トップ就任からわずか1年半後、過去最高益を叩き出す。
    だが、ゴーンには別の顔があった。寵愛する「チルドレン」で配下を固め、意見する者は容赦なく飛ばす。部下に責任を押しつけて更迭し、自分は地位にとどまった。
    そして、私物化。ゴーンは私的に購入した金融商品がリーマンショックで18億円もの損失を出した際、一時的にそれを日産に付け替えた。約20億円もの報酬のうちの約半分を退任後に受け取ることにし、有価証券報告書には10億円分しか記載してこなかった。会社のカネで購入した豪華邸宅を私的に利用するなど、公私混同は枚挙に暇がない。
    いったいなぜ、ゴーンは道を誤ってしまったのか?
    ヒントは「歴史」にある。
    日産は創業以来、ほぼ20年周期で大きな内紛を起こしてきた。そのつど、「独裁者」と呼ばれる権力者があらわれ、制御不能のモンスターと化した。その独裁者を排除するために新たな権力者を必要とし、新たな権力者がまたモンスターと化していった。
    そうした構図が繰り返される背景には、日産が抱えるガバナンスの問題点、そして独裁者をのさばらせた側にも大きな責任があることが浮かび上がってくる。
    企業ドキュメントとしての魅力もさることながら、人物ドラマとしても抜群に面白い。
    フィクションをしのぐ驚愕の展開!
  • 繰り返される粛清、密告、民族弾圧。世界最大の独裁国家はいかに築かれたか? 
    2019年は中華人民共和国の建国70周年。日中戦争、朝鮮戦争、文化大革命、改革開放、天安門事件、そして習近平体制まで、世界第二位の経済大国となりながら、いまだ一党独裁体制、少数民族弾圧、都市と農村の格差といった矛盾を抱える大国の病巣を、毛沢東以来の歴史に探る。中国システムの抱える致命的な欠点とは?

    【目次】
    序章 中国共産党という組織 ──徹底監視のシステム
    第1章 国民党と共産党 コミンテルンが生んだ双生児
    第2章 毛沢東の“国盗り”戦術 ──抗日神話のウソ
    第3章 中華人民共和国の誕生 ──スターリンとの確執
    第4章 大躍進 史上最大の災厄
    第5章 世界史から見た文化大革命 ──粛清と民族破壊
    第6章 新たな独裁者トウ小平 ──「先富論」のトリック
    第7章 習近平 引き継がれる独裁の系譜
  • 平成31年は、天皇陛下が退位して皇太子が新天皇に即位し、5月からは新しい元号になります。また、翌年には2回目の東京五輪が開催されます。一回目の東京五輪は昭和39年に開催され、それを契機に昭和後半の日本は高度経済成長の波に乗り、経済大国の道を突き進みました。しかし、平成に入ると、バブルが崩壊し、政治や社会の様々な歪みが顕著となってきました。この間、日本の首都・東京はどのように変貌を遂げたのか。
    本書は、月刊『文藝春秋』で連載した「50年後の『ずばり東京』」から、主に東京に住む人々の暮らしや意識の変遷を描いた12本の記事を選んで収録しました。毎回違うノンフィクション作家が自身で取材するテーマや街を選び、リレー形式で執筆したもので、昭和と平成という二つの時代を筆者が行き来するルポルタージュです。

    〈本書の内容〉
    ゴジラとタワーマンション 高山文彦
    保育園反対を叫ぶ人たち 森健
    虐待と向き合う児相の葛藤 稲泉連
    東大を女子が敬遠する理由 松本博文
    「ラジオ深夜便」のある生活 樽谷哲也
    エリートが集う「リトル・インド」佐々木実
    はとバスは進化し続ける 小林百合子
    八丈島の漁師と青梅の猟師 服部文祥
    いまどき女子は神社を目指す 野村進
    新3K職場を支えるフィリピン人 西所正道
    将棋の聖地に通う男たちの青春 北野新太
    貨物専用「JR隅田川駅」のいま 長田昭二
  • 平成31年は、天皇陛下が退位して皇太子が新天皇に即位し、5月からは新しい元号になります。また、翌年には2回目の東京五輪が開催されます。一回目の東京五輪は昭和39年に開催され、それを契機に昭和後半の日本は高度経済成長の波に乗り、経済大国の道を突き進みました。しかし、平成に入ると、バブルが崩壊し、政治や社会の様々な歪みが顕著となってきました。この間、日本の首都・東京はどのように変貌を遂げたのか。
    本書は、月刊『文藝春秋』で連載した「50年後の『ずばり東京』」から、主に東京の街の変遷を描いた12本の記事を選んで収録しました。毎回違うノンフィクション作家が自身で取材するテーマや街を選び、リレー形式で執筆したもので、昭和と平成という二つの時代を筆者が行き来するルポルタージュです。

    〈本書の内容〉
    東京五輪 “負の遺産”――首都高とモノレール 古市憲寿
    佃――タワマンと神事に則る祭り 中原一歩
    銀座――消えた銀座警察 清武英利
    谷根千――下町と観光地の狭間で 森まゆみ
    ひばりが丘――最先端団地の「夢の跡」奥野修司
    秋葉原――電気街の六つの地層 神田憲行
    山谷――「日雇い労働者の町」は変貌した 水谷竹秀
    夢の島――悪臭の山から緑の森へ 福田ますみ
    永田町――「権力の三角地帯」は空洞化した 常井健一
    吉原――元祖風俗ライターが棲んだ街 小野一光
    福生――「70年代の青春」の残り香 三山喬
    足立区――高度成長を下支えして 八木澤高明
  • 『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。

    誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。

    そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?
    「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか?

    それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。

    さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。

    日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。

    主な内容
    ・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」
    ・まったく異質だった武士の殺生観
    ・上皇の絶大な経済力
    ・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏
    ・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか?
    ・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時
    ・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇
    ・実朝暗殺の“仕掛け人”は?
    ・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった
  • 明治百五十年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。

    【目次】
    はじめに

    第1章 廃仏毀釈のはじまり ──比叡山、水戸

    第2章 維新リーダー藩の明暗 ──薩摩、長州

    第3章 忖度による廃仏 ──宮崎

    第4章 新政府への必死のアピール ──松本、苗木

    第5章 閉鎖された島での狂乱 ──隠岐、佐渡

    第6章 伊勢神宮と仏教の関係 ──伊勢

    第7章 新首都の神仏分離 ──東京

    第8章 破壊された古都 ──奈良、京都

    結びにかえて
  • 日本でプラモデルが誕生してから、今年(2018年)でちょうど60年。プラモデルも還暦を迎えたことになります。
    ということは、ほとんどすべての日本男子は、プラモデルの影響下で育ったことになるのです。
    50代なら、喫水線のところまでしかない「ウォーターライン」シリーズを夢中で作ったでしょうし、少し下の世代なら、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)にはまった人も多いでしょう。さらに下なら、ガレキ(ガレージキット)という言葉もご存知かもしれません。
    この素晴しきプラモデルの誕生から現在までを、産業史、文化史の側面から編年体で丁寧に解説したのが本書です。
    登場するプラモデルはすべて代表的な写真を掲載。「あ~! これ作ったことがある!」という叫びがあちこちであがること請け合い。
    プラモデル界のレジェンド、タミヤの田宮俊作会長の特別ロング・インタビューも付いています。
    ちなみに、「ウォーターライン」シリーズはどこのメーカーの商品か知っていますか? 周囲に聞くと、「タミヤでしょ?」「いや、アオシマでしょ?」と答えがまちまち。じつは、このシリーズは静岡に本社を置く、プラモデルメーカー4社が合同で発売したシリーズ。もともと、連合艦隊をプラモデルで再現して、並べて楽しむという目的で作られたのですが、数百隻ある連合艦隊を1社で金型から作るのは企業体力からして無理。そこで4社がそれぞれ人気艦艇を分け合って、同じ縮尺で作って発売したのです。この協業の精神が、今日まで続く息の長いシリーズを生みました。
    プラモデルのすべてが詰まったおもちゃ箱をお楽しみください。
  • 1,019(税込)
    著:
    春日太一
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    武勇伝に隠された天才ゆえの孤独

    破天荒な伝説で語り継がれる天才の素顔は誰よりも繊細でナイーブだった。
    貴重な資料で、芸術の神に挑んで散った生涯を炙り出す。

    「座頭市」と豪快な勝新伝説で知られる勝新太郎。
    本書は映画製作者としての勝とその凄まじい現場を
    スタッフの証言を元に再現し、繊細すぎる実像を浮き彫りにする。
    純粋さが加速させる狂気のノンフィクション。

    【目次】

    第一章 神が天井から降りてくる――映像作家・勝新太郎
    第二章 負けてたまるか 映画スター・勝新太郎の誕生
    第三章 勝プロダクションの設立
    第四章 オレは座頭市だ――『新・座頭市』
    第五章 神が降りてこない……
    あとがき
  • トランプ「白人至上主義」の復活に警鐘を鳴らし、ヨットマンとしても愛した地球の環境悪化を憂慮する。「日本は中国に負けない」と断じ、国家の主体性のために、日本は新憲法を作り直せと提言する。
    三島由紀夫氏との最後の対談で語り合った「男にとって最高の美徳とは何か」、朴正煕と酒を酌み交わした一夜など、作家の眼でとらえた忘れがたい一瞬も。いま最も求められている警世の直言集。
    「この新書に収録した書き物は、今の世の中の在り様に苛立ち、切歯扼腕している私の心情の吐露に他ならない」

    (目次)
    はじめに
    第1章 トランプの誕生と白人支配の終焉
    白人ファースト再来の危うさ/日本は「白人の失敗」に学べ/「完全自立への道標」憲法論議の空しさ/尖閣諸島という国難/日本製の戦略ミサイルを/真の年男/地球はどうなる/角さんと飲んだビール

    第2章 中国との闘いは終わらない
    世界に堂々と理非を問え/総理は尖閣に行ってほしい/金より先のものがあるはずなのに/残酷な世界の原理/国家的喪失/真の大同とは何か/国を変え、日本人を変える/日中友好「欺瞞」と「幻想」の四十年は終わった

    第3章 今こそ憲法を作れ
    白人による支配と略奪の歴史/この国の将来/二人の朴さん/白人の世界支配は終わった/日本製の飛行機を/醜い日本語の憲法/横綱の張り手/尖閣をどうするのか/日本よ、そして東京よ!/日報問題には古く深い根がある/気の毒な日本の自衛隊/憲法に問われる国家の主体性/慰安婦、靖国、朴正煕
  • 1,120(税込)
    著:
    石井宏子
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    1年のうち200日は旅をする温泉ビューティ研究家・旅行作家の著者が、泊まって感動した宿だけを厳選。温泉のスペシャリストの目を通して書かれた各宿の魅力を読めば、どこもかしこも行きたくなる。一家に一冊は必携、これはまさに温泉案内の金字塔です。写真+詳細データ付。

    (目次)
    第1章 絶景に出会える宿10軒

    第2章 美肌の湯に浸る宿10軒

    第3章 最高のスパに身を委ねる宿8軒

    第4章 美食を堪能する宿10軒

    第5章 日本文化を楽しむ宿10軒

    第6章 ぷくぷく自噴泉のある宿10軒

    第7章 魅惑のぬる湯がある宿7軒

    第8章 雪景が素晴しい宿7軒

    第9章 湯めぐりが楽しい宿6軒

    第10章 現代湯治の宿6軒

    第11章 こだわり建築の宿6軒

    第12章 ここだけにしかない個性派の宿10軒
  • 安倍一強、日本外交の行方、野党崩壊、憲法改正、アベノミクスの成否、官僚の不祥事──政治にいま何が起きているのか? さまざまなメディアで大活躍の気鋭の国際政治学者が、この国の疑問にリアルに答えます!

    ・「ライバル不在」だけではない 安倍政権が長期化した理由
    ・9条改正 なぜ憲法学者の議論はズレているのか?
    ・破綻するまで変われない? アベノミクスをめぐって
    ・加計問題の本質は不公平で非効率な「官僚支配」
    ・人材が欠乏しているのか? メディアが悪いのか?
    ・米中二強時代に耐える日本外交の姿勢とは

    などなど、日本政治の今と明日を見定める上で必読です。
  • 蓄積される疲労、変わりゆく労働環境――。「うつ」が日本の五大疾病のひとつである現在、本当に危険なのは、中高年社員のメンタルです。しかし、その対策はあまり進んでいないのが現状。特に注意が必要なのは、役職ストレス・子離れ・更年期の「トリプルショック」に襲われる40代後半から50代前半女性。そして、コミュニケーション力不足の定年男性です。

    ・「うつ状態」になりかけたら「3連休×2回」回復法を。
    ・ライフイベント表でストレスを自己採点
    ・職場から「雑談」と「雑用」が消えた
    ・女性のほうがストレスのセンサーが優れている?
    ・休息の要は「深い睡眠」
    ・愚痴をこぼすな、弱みは見せろ
    ・キャリア女性の「職場ロス」
    ・退職した勤め先の名刺を交換するな

    など、四十年間、産業医を務め、日本産業ストレス学会理事長、日本産業精神保健学会会長などを歴任した精神科医が豊富な実例とともに指南する、「心の健康を守るための働き方、休み方、そして定年後の過ごし方。
  • 内戦を完璧に封じ込めた「1.0」=江戸、
    包括的な近代化を達成した「2.0」=明治、
    弱点を強みに変えた「3.0」=戦後。
    そしていま、日本は自ら戦える国「4.0」に進化する!

    世界的戦略家による緊急提言!
    日本に核武装はいらない。
    必要なのは「先制攻撃能力」と「作戦実行メンタリティ」だ。

    [ルトワック語録より]

    ●日本のチャンスは北朝鮮の非核化が本格的に開始されてからだ。

    ●戦争で必要なのは、勝つためになんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は「勝つこと」であり、「ルールを守ること」ではないからだ。

    ●見事なパレードを行う軍隊は、ほぼ実戦で役に立たない。無駄なことにコストを使っているからだ。

    ●米中の対立の主戦場は、もはや軍事的な領域から、地経学(ジオエコノミックス)的領域に移りつつある。

    ●もし日本が本当にリアルな戦略を考えるならば、最優先されるべきは少子化対策だ。
  • 「ポスト真実」時代の情報戦の勝者は?

    連日、けたたましく世界を騒がすトランプ大統領。
    あまりにもめまぐるしい“トランプ劇場”だが、
    その底には「ロシアゲート」疑惑の暗い河が流れ続けている――。
    読売新聞アメリカ総局長が、気鋭のロシア研究者とともに、
    稀代の大統領スキャンダルの実態に切り込む。
    トランプ周辺とロシアマネーとの深い関わり、
    反トランプ陣営の抱える問題、
    さらにはロシアの対米情報工作の実態がついに浮き彫りとなる!

    日本のメディアでは見えてこない「疑惑」の実態

    〇大統領VS.諜報機関の熾烈なバトル
    〇トランプの弾劾はあるか? 焦点は「司法妨害」
    〇信ぴょう性が疑われる「トランプ・ファイル」
    〇反トランプ陣営も抱える「疑惑」
    〇何が「真実」か? 米ロサイバー情報戦の最前線
    〇「ピザゲート事件」 現実を侵食するフェイク
    〇「2020年トランプ再選」の可能性は?
  • これが本当の“神の雫”だ!

    古代メソポタミアに造られ始めたワインが、いかにして今日、私たちの食卓に供されるようになったのか。古代エジプトから聖書時代を経て、ローマ帝国におけるキリスト教の布教と共にワインは全世界に広まっていった。ガリア人による樽の発明、中世の「壜・栓・コルクスクリュー」の開発、さらに近世における「発酵」の原理の発見により、ワイン造りは飛躍的な発展を遂げる。

    本書は、ワインの歴史とその技術革新をたどりつつ、ワインの楽しみ方の精髄に迫ったものだ。

    さらに、シャトー・ディケム、シャトー・ラフィット、ロマネ・コンティ、モンラッシュ、コート・ロティなど、日本ワイン界の重鎮である著書の心を奪った13本のワインをめぐる物語を収録。教養としてのワイン書の決定版!
  • 穏やかな国民性で日本人に人気のタイ。だが、そんな明るいイメージの裏に、想像を絶するタブーがある。それは「王室」だ。

    ごく一般の人が、SNSに投稿した何気ないひと言によって「不敬罪」に問われ、30年近い懲役を科せられることもある。

    現在のタイの発展の最大の功労者は、2016年に死去したプミポン国王である。プミポン国王は第二次大戦後、王制の下でのタイ式民主主義を推し進め、数々の政治危機から国を救った。タイを繁栄と安定に導いた王室は、次第に絶対的な存在と目されるようになった。

    だが、1990年代以降、そんな王室に“対抗”する勢力が台頭してきた。タクシン元首相である。タクシンは地方農村への援助や公共投資によって貧しい人々の心を掴んだ。王室周辺は、そんなタクシンに警戒感を強めてゆく。結局、2006年にクーデターによってタクシンは国を追われた。

    しかしタクシン追放後、王室の権威はますます権力闘争に利用されるようになった。

    政治家、軍部、司法の重鎮たちが、政敵を追い落とすために「反王室」のレッテル貼り争いに興じる。経済格差が進行し、国民も分断の度合いを深めている。

    だが、不敬罪は海外メディアにも適用されるため、そんなタイの情勢は抑制的にしか伝えられてこなかった。タイに関する報道は核心に触れられず、読者に理解しづらいものだった。

    本書は、不敬罪で投獄された人の肉声やクーデターを実行した軍部関係者のインタビューなど、深い取材によって得られた貴重な情報が豊富に盛り込まれている。

    タイにおける王室とは何なのか? このテーマは、皇室を戴く日本人にとっても無関心ではありえない。
  • 累計70万部の最強コンビが放つ最新作!
    プーチン、習近平、エルドアン……独裁がトレンドとなり、
    「自国ファースト」と「自国ファースト」がぶつかり合い、
    フェイクニュースと資料改竄がまかり通る現代の世界。
    知れば知るほど「知らなきゃよかった」と思えることばかり……。
    知りたくなかった、しかし目を逸らせない
    リアルな情報と英知がここにある。

    ・米朝トップ会談とカジノの怪しい関係
    ・日本にはびこる「ハレンチ学園」と「暴力教室」
    ・なぜ官僚の劣化は止まらないのか?
    ・トランプ政権は「宮廷陰謀」の世界
    ・中国、ロシア、トルコ 独裁者たちの目指すもの
    ・国家を弱らせるのは欠陥教育だ など

    新しい常識をインストールできた者だけが生き残る!
  • 古代日本は朱の輸出で繁栄した「朱の王国」だった。
    「朱」という視点で日本の神話と古代史を読みなおすと、目からウロコが!
    長年、続く邪馬台国論争に一石を投じる画期的な論考の誕生。

    日の丸、神社の鳥居や社殿、漆器、朱肉……と日本には朱色があふれており、この国のシンボルカラーといってもいいだろう。
    朱の成分は火山地帯で産出される硫化水銀。火山国の日本では赤みをおびた石や砂として全国のいたるところで採掘できた。
    朱は顔料・塗料として、防腐剤・防虫剤として、さらには不老不死をねがう薬品に欠かせない水銀の原料として、大変な価値をもっており、古代日本の重要な輸出品だった。

    朱の産地が集積しているのは九州・奈良・伊勢。
    そして神話、古代史には、これらの地が、いくどとなく登場する。

    ・なぜ神武天皇は九州南部から近畿(奈良)へ向かったのか。
    ・なぜ世界的にも巨大な墳墓(古墳)が奈良周辺で多く造られたのか。
    ・邪馬台国の候補地は、なぜ奈良と九州が有力なのか。
    ・なぜ八幡宮の総本社は大分県宇佐市にあるのか。
    ・なぜ伊勢に国家的な神社が鎮座しているのか。
    ・なぜ奈良・東大寺の「お水取り」は火祭りなのか。

    こうした疑問も「朱」を補助線にすると、定説とは異なる解が浮かび上がる。
    半世紀もの間、埋もれていた仮説を手がかりに、日本の古代を探る。
  • チャップリンの名セリフ「一人殺せば犯罪者だが、百万人殺せば英雄だ」になぞらえるならば、「一人騙せば詐欺師だが、百万人を騙せば経済政策だ」。

    経済政策の祖にして亡国的バブル事件を引き起こしたジョン・ローをはじめ、ケインズ、シャハト、グリーンスパンといった経済政策の大立者から、ロスチャイルド、ソロスなどの投資家、さらにはベンジャミン・フランクリン、ニュートンまで、世界史を彩るビッグな“詐欺師”たちの列伝。

    ○ジョン・ロー 賭博師が牛耳ったフランス財政

    ○ニュートン 異端の天才が没頭した二つの錬金術

    ○フランクリン ドル紙幣に刻まれた「建国の父」の裏の顔

    ○ロスチャイルド 大財閥の基礎は戦争での大博打で築かれた

    ○ポンジ 今も隆盛を極める「ポンジ詐欺」の元祖

    ○シャハト 超インフレ退治とナチス経済の立役者

    ○ケインズ スーパーエリートの「インサイダー取引」蓄財術

    ○ソロス 世界の金融当局を「味方」にしたヘッジ・ファンド

    ○ケネス・レイ  史上最大の倒産エンロンの負債隠し&癒着

    ○グリーンスパン バブルと踊った「通貨の番人」

    ○サトシ・サカモト “仮想人物”が創った仮想通貨の正体
  • 作家、エッセイスト、キャスター、さらには女優として幅広いジャンルで活躍している阿川佐和子さんですが、父・弘之氏の最晩年に病院に付き添い、いまも認知症のはじまった母の介護を続けるなど、実は介護経験も豊富です。そんな阿川さんが、高齢者医療の第一人者である大塚宣夫よみうりランド慶友病院会長と、理想の介護法、理想の老後を語り合います
    阿川さんの体験的介護法は、実に説得力があります。

    ・好物はノドにつまらない
    ・赤ちゃん言葉は使わない
    ・バカにしない、怒らない、とがめない
    ・介護は長期戦と心得よ
    ・後ろめたさをもつ
    ・認知症でも愛情は伝わる
    ・孤独死の何が悪い
    ・施設に預けるのは親不孝ではない
    ・定年後の夫は新入社員と思え
    ・夫源病にご用心
    ・恋は長寿の万能薬
    ・老人に過労死なし
    ・そこで働く人を見て施設を選ぶ
  • ときにジョークのような事が起きる国際社会。
    笑えるのはジョーク? それとも現実?

    中国、アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中東、日本をネタにした
    ジョークを厳選して収録。

    かつての窮乏キャラから、すっかり金持ちキャラに変身した中国人。
    バブル時代は金持ちキャラだった日本人は、その座を奪われてしまいました。
    ジョークの役どころは、その国に向けられている世界の本音を示しています。

    そしてアメリカでは、ジョーク界待望のニュースターである、あの人が登場。

    トランプ大統領とペンス副大統領とマティス国防長官の
    乗っていた飛行機が墜落した。助かったのは誰か?

    オチは本書でお読みください。

    肩肘はらずに楽しめる上に、気のきいた会話のヒントも満載の一冊です。
  • なぜ挙兵したのか?
    熊本城炎上の原因は?
    西郷家と大久保家「不仲説」の真相は?
    NHK熊本「西南戦争140周年シリーズ」取材記者が古戦場を歩き、日本最後の内戦の謎に迫る!

    明治10年(1877年)、西郷隆盛率いる薩摩軍と明治政府軍が九州各地で激突し、約7ヶ月間にわたって戦闘が続いた。両軍あわせて1万4000人余りが命を落とした西南戦争は、近代日本最後にして最大の内戦であった。
    だが、140年以上の時を経ても、いまだに多くの謎が残されている。
    「政府に尋問の筋これ有り」とする西郷の挙兵理由は本当なのか? 熊本城はなぜ炎上したのか? 最大の激戦「田原坂の戦い」で薩摩軍が不可解な挙動を繰り返したのはなぜか? 連隊旗を奪われるという大失態をおかした政府軍の乃木希典はなぜ「切腹」しなかったのか? また、藩主・島津家が博愛精神を是としてきたにもかかわらず、戦後も長らく鹿児島において分断が続き、わだかまりが残ってしまったのはなぜか?……
    著者は九州各地の史跡を訪ね歩き、関係者への聞き取りを重ねながら、西南戦争の謎に迫っていく。西郷・大久保の両家がとうの昔に「和解」し、婚姻関係まで結んでいたことや、日本赤十字の発祥が西南戦争にあったことなど、日本史好きの興味をくすぐるエピソードも満載。
    前提知識なく読めて、ためになる歴史紀行文!
  • 二人のスパイを軸に描くアメリカ現代史の闇

    第二次世界大戦の勝者アメリカ。しかしソ連によるスパイ戦争には完敗していた! ケインズを手玉に取った経済学者、国際連合設立を仕切った実力官僚――。ソビエトのスパイがアメリカの政権の中枢を蝕んでいた! 大戦後の体制を形作った重要な局面で、彼らはどのような役割を果たしたのか? そしてチャーチル、トルーマンが認めざるを得なかった「敗北」とはなんだったのか? 戦後史がいま覆る!
  • ちょっと気になる面白エピソードから、世界史を理解する入口がみつかる!

    メソポタミア-インダスの貿易ルートがなければ、アレクサンドロス大王の大帝国はなかった?
    ペルシア戦争は“元寇”だった?
    コロンブスよりはるか前に“新大陸”に渡っていたのは?
    大航海時代の始まりはアフリカの金が目当てだった?
    ヨーロッパ商業がグローバル・スタンダードのなったのはグーテンベルグのおかげ?
    “航海王子”は船酔いに弱かった?
    『母をたずねて三千里』のマルコはなぜイタリアからアルゼンチンへ渡ったのか?

    経済歴史学、情報、ソフトウェアの重視など先端の歴史研究の成果を生かした、
    教科書には載っていない世界史のツボ。明日、誰かに話したくなること必至!

    【目次】
    1 アレクサンドロス大王はなぜインダス川を越えられなかったのか?
    2 ヴァイキングはイスラーム商人と商売していた
    3 大航海時代の始まりはアフリカの黄金目当て?
    4 織田信長「天下取り」を支えた東南アジア貿易圏
    5 グーテンベルグのもうひとつの「革命」
    6 本当はしぶとかったポルトガルとスペイン
    7 大数学者フェルマーが保険の基礎をつくった
    8 大英帝国は借金上手?
    9 綿が語る「アジアvs.ヨーロッパ」の大逆転
    10 「中立」がアメリカを大国にした
    11 蒸気船の世界史――マルコはなぜブエノスアイレスへ?
    12 「手数料」を制する者、世界を制す
    13 中国がヘゲモニー国家になれない理由
  • 三国志の英雄は全員悪人!?
    気鋭の歴史学者が歴史学の知見をふまえて、これまでの常識をくつがえす!

    小説、映画、マンガ、ゲームを通じて幅広い世代に受け入れられている三国志。
    多くの場合、主人公は劉備で、きまって「つねに民を思いやる仁君」として描かれる。
    その脇には彼を支え続けた天才的軍師、諸葛孔明がひかえている。

    ところが歴史学の手法を駆使すると、まったく違う姿が浮かびあがる。
    本書で示される驚愕の事実とは・・・

    ・劉備は競馬好き、学歴詐称で、親不孝なボンボン。
    ・劉備はヒゲがないことがコンプレックスだった。
    ・諸葛亮は軍略をたてるのが苦手。
    ・関羽・張飛は劉備にカネでスカウトされた。

    物語では美化されてきた二人だが、彼らの家柄や「財布の中身」に着目すると、本当の姿が見えてくる。

    また本書では他の群雄にもスポットをあてている。

    ・呂布の赤兎馬はポニーなみに小さかった
    ・三国志の英雄たちはいつも資金繰りに悩んでいた
    ・董卓は暴君だったのか?
    ・袁術、袁紹の「二袁児」は声望を集めながら、滅びたのはなぜか?
    ・曹操はどのようにして財源を確保したのか?

    あなたの知らない「三国志」がここにある!
  • もはや日本は「輸出大国」ではない。
    グローバルな視点で現実を直視し、日本経済復活のための新たなモデルを示す!

    「資源のないわが国が生き残るには貿易しかない」
    --戦後、日本は「貿易立国」を合言葉に、経済発展という坂道を駆け上り、ついにはアジアで真っ先に先進国入りを果たしました。

    ところが発展の原動力となった輸出が不振です。これまでリードしてきた工業製品の優位性が揺らぎ、かつては世界の10%ちかくを占めてきた日本の貿易シェアは低下する一方。
    「貿易立国」という、この国のかたちが危機に瀕しています。

    なぜか。経済のグローバル化、技術のデジタル化という、かつてとは大きく異なる環境を背景に、新興国・途上国が台頭。日本をふくめた先進国の地位が低下しているからなのです。

    では、日本が復活するためにはどうすればいいのか。
    アジア各国のビジネスを30年ちかくリサーチしてきた著者は、成長トレンドにあって、日本国内の工業地帯に匹敵するほど大きな、日本企業の集積地があるASEANとの連携を提唱。

    その上で、国内で開発・生産する「メイド・イン・ジャパン」戦略と、新興国・途上国へ生産拠点を移す「メイド・バイ・ジャパン」戦略の使い分けを説きます。

    脅威論でも、悲観論でも、空理空論ではない、グローバル経済の時代に対応したリアルな「貿易立国論」の誕生です。
  • わずか半日の戦争が、日本の近代史を変えた!

    今年は明治維新から150年。ということは江戸城の無血開城から150年。
    すなわち、1868年の旧暦5月15日、江戸で行われた最初で最後の戦争、彰義隊の戦い(上野戦争)から150年ということなのです。

    「勝海舟と西郷隆盛の頂上会談により江戸城総攻撃が回避された」
    明治維新といえば巷間、そう伝えられています。しかし実際は江戸城が炎上しても不思議ではありませんでした。
    くすぶる幕臣の不満、深まる新政府と幕府側の対立、勝海舟と息づまる西郷の駆け引き……。

    幕臣の不満分子が、それぞれの思惑を抱きつつ彰義隊を結成。
    江戸っ子も彼らを支持しました。
    そして東京・上野の寛永寺で、彰義隊と新政府が激突。戦場はじつに悲惨なものでした。

    わずか半日で勝負はつきましたが、ここで新政府が武力を見せつけたことで、徳川家の静岡移封が実現するなど、その影響は多大なものでした。

    慶喜が大阪から逃げ返ったときから始まり、敗れた隊士の後半生までを、資料や同時代を生きた渋沢栄一や高村光雲などの目を通して、生き生きと描きます。

    【目次】
    1章.徳川慶喜、江戸に逃げ帰る~戊辰戦争のはじまり
    朝敵に転落した徳川家/慶喜、寛永寺に入る
    2章.彰義隊結成~徳川家代表勝海舟の登場
    一枚岩ではなかった幕臣たち/彰義隊誕生/開戦迫る江戸
    3章.薄氷の江戸城無血開城~新政府軍参謀西郷隆盛の苦衷
    彰義隊、寛永寺へ/徳川家陸軍将兵の大脱走はじまる/江戸開城と彰義隊の分裂
    4章.江戸で孤立する新政府~彰義隊人気の高まり
    彰義隊人気の背景/江戸城返還を求める徳川家/西郷に向けられる不満/江戸城返還せず
    5章.彰義隊壊滅~峠を越えた戊辰戦争
    戦争迫る/寛永寺炎上/敗残兵の行方/徳川家、駿河移封
    6章.明治を生きた彰義隊士~上野公園の西郷銅像
    維新後の彰義隊士/上野公園の誕生と西郷銅像の建設/彰義隊の鎮魂
  • 毒舌全開、乱闘必至!
    エモやん最後のワイルドピッチ!

    ダンディーな佇まいと爽やかな語り口で人気を博す一方、歯に衣着せぬ率直さで物議をかもしてきたエモやん。
    「自分の人生はラッキーだった」と振り返るが、その70年はまさに波乱万丈。
    猛烈なシゴキやケツバットの嵐に耐え、甲子園出場を掴んだものの、部員の不祥事であえなく出場辞退となった高校時代。監督との軋轢に悩んで寮を脱走したこともあった大学時代。プロ球団からは声がかからず、折れそうになる気持ちをひたすら鼓舞し続けた社会人野球時代……。
    そして偶然が重なってドラフト外でプロ入り後、エモやんを待ち受けていたのは、規格外のドデカいプロ野球選手たちだった。
    張本勲は、フリーバッティングで対面した投手を最高の状態に引き上げてくれる不思議なパワーを持っていた。
    野村克也監督は、「わしはお前をずっと見てたんや」の一言で選手のハートをわしづかみにし、たちまち大活躍させてしまう人心収攬術の持ち主だった。
    長嶋茂雄がバットをスイングすると、その瞬間、フラッシュのような光がバットから放たれた。
    「悲劇のエース」小林繁がスパイクの刃を研いで殴り込みに行った相手とは?
    ほかにも、吉本の芸人たちがわざわざ球場に勉強しにくるほどのヤジの達人たち、女遊びの名人(?)など、爆笑エピソードが満載。
    「ベンチがアホやから野球がでけへん」騒動で引退後は、ドラマや映画に出演し、さらには政界にも進出。
    各界の大物たちとの交流のなかでエモやんが学んだ「一流」と「超一流」の差とは?
    そして古希を迎えた2017年、突然のがん宣告。
    がんになって初めてわかったこと、がんが教えてくれたこととは?……
    どんな世界にも共通する教訓が散りばめられ、人生の意味を考えさせられるエピソードも満載。
    まさに直球勝負で人生を駆け抜けた男の、爽快かつ滋味溢れる一代記だ。
  • がんの痛みはもうがまんしない! まだあまり知られていないがんと診断されたときからの緩和ケアについて、国立がん研究センターが進めている最先端のトータルケアを紹介する。
    2016年12月に成立したがん対策基本法改正法を受けて、厚労省ではがん対策推進基本計画の見直しを進めている。「がん予防・がん医療の充実・がんとの共生」を柱とする新がん対策推進基本計画の素案には「がんと診断された時からの緩和ケアの推進、心のケアの充実」と明記され、積極的な緩和ケアが今後のがん治療における最重要課題になると注目されている。
    最大のポイントは、
    1.治療中に生ずる痛みや吐き気などの苦痛をやわらげる「支持療法」
    2.積極的な治療を目的とした「体の緩和ケア」
    3.患者の病状や体調、環境にあわせたきめ細かな「心のケア」
    4.家族や仕事、お金、生活などを支援する「社会的ケア」
    などが加わり、がんによる苦痛とQOLの低下を総合的にケアする「トータルケア」の推進、としたところだ。これからのがん治療は、個々に合わせた「オーダーメード治療」になると予測され、患者自身による意思決定と選択はますます重要になる。
    そこで本書では、最新情報をもとにあらゆる角度から取り上げ、がんと診断されたときからの心と身体の苦痛によりそう「トータルケア」「緩和ケア」についての正しい知識、考え方、役立つ情報などを提供する。

    【目次】
    序章(国立がん研究センター中央病院支持療法開発センター・部門長 内富庸介)
    第1部 身体の苦痛をとる
    第1章 患者の痛みに向き合う
    (国立がん研究センター中央病院緩和医療科長 里見絵理子)
    第2章 放射線治療による緩和ケア
    (国立がん研究センター東病院東病院放射線科 全田貞幹)
    【コラム】がん治療全体を支える“支持療法”について(全田貞幹)
    第3章 薬で痛みを取る
    (国立がん研究センター中央病院がん患者病態生理研究分野分野長 上園保仁)

    第2部 心の苦痛をとる
    第1章 患者の悩みによりそう
    (国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科長 清水研)
    第2章 家族の悩みによりそう
    (国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科 心理療法士 二宮ひとみ)
    【コラム】悩みがあるときの心の健康度チェック
    第3章 子どものサポート
    (国立がん研究センター中央病院緩和医療科ホスピタルプレイスタッフ 小嶋リベカ)
    第4章 生活の悩みによりそう
    (国立がん研究センター中央病院相談支援センター社会福祉士 宮田佳代子)

    第3部 高齢者と小児の苦痛をとる
    第1章 高齢者の緩和ケア
    (国立がん研究センター東病院精神腫瘍科 小川朝生)
    第2章 小児がんの緩和ケア
    (国立がん研究センター中央病院小児腫瘍科長 小川千登世)
    第3章 小児がんの心のケア
    (国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科心理療法士 柳井優子)
    あとがき (内富庸介)
  • 2019年のラグビーW杯、2020年の東京五輪と国家的スポーツイベントを控える日本。これらのイベントを成功させることはもちろん、2020年以降もスポーツを文化として根付かせ、産業として発展させるには何が必要なのか。プロ野球、横浜DeNAベイスターズの球団社長を5年務め、その間に赤字24億円を解消し、黒字化を達成した実績を持つ筆者が、各競技団体やスポーツ産業のトップをゲストに迎え開講した「スポーツビジネス・カレッジ」での講義が一冊に! 

    本書は「ナンバー・スポーツビジネス・カレッジ」第一期で行われた講義を抜粋、再構成したものです。

     【目次】
     鈴木大地(スポーツ庁長官)「スポーツ基本計画が示す日本の未来」/為末大(世界陸上男子400Mハードル銅メダリスト)「アスリートのキャリアとスポーツベンチャー」/大河正明(Bリーグ チェアマン)「バスケットボールとアリーナの可能性」/堀江貴文(実業家)「スポーツはビジネスチャンスにあふれている」/ジム・スモール(MLB JAPAN ヴァイスプレジデント アジアパシフィック)「MLBのアジア戦略とWBC」/池田純(ジャパンエスアール チーフ・ブランディング・オフィサー)「青山ラグビーパーク化構想と、サンウルブズ活性化計画」ほか

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