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『カドカワ祭ゴールデン2021【第2弾】、吉村昭(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~4件目/全4件

  • 462(税込)
    著者:
    吉村昭
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者の文学主題が巧みに象徴的に表された傑作4篇

    兄の顔から血の気がひいていた。次郎は、無言で差し出された覗き桶を手にし、舟べりに膝をついてガラス板の中をのぞいた。水底の岩礁のくぼみに、海草のようにゆらいでいるのは、たしかに、白いスカートの裾だった……。女の水死体発見にまつわる、一漁村の異常な体験を描く表題作ほか、「鷺」「貝の音」「野犬狩り」の3作品を併録。野心的題材を扱って、著者の文学的力量を示す秀作集。
  • 462(税込)
    著者:
    吉村昭
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    1945年、沖縄で繰り広げられた悲惨な闘いを描くドキュメント・ノベル

    舞台は昭和20年、戦地・沖縄。中学生の比嘉真一は、喜んで幼い兵士の列に加わった。間近に迫るアメリカ軍の銃撃・砲弾で、戦場は悲惨さを増す。真一少年の必死の戦いを通じて、沖縄戦の悲劇が胸に迫る。著者は返還前の沖縄に取材、自身と年齢が近い男性をモデルに悲惨な戦いを描いたドキュメント・ノベル。
  • 550(税込)
    著者:
    吉村昭
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    心臓移植の歴史と諸問題を透徹の眼で明らかにする

    昭和43年5月、札幌医大で行われた一少年の心臓移植手術。それは現代外科医学の行く手を塞ぐ最大の難関、生命の神秘に対する人間の果敢な、恐れを知らぬ挑戦であった。――今世紀初頭以来、世界の外科医が試みた多くの手術と、それにまつわる人間の様ざまなドラマを描く、感動のドキュメンタリー。
  • 506(税込)
    著者:
    吉村昭
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    作家の決意を窺わせる処女作品集。瑞々しい傑作6篇

    胸を病んだ久光は英一の家に下宿している。火事のあったある夜半、英一は隣屋で寝ているはずの母の姿が寝室の中にないのを知る。翌朝、母が溺愛していたハツカネズミは飢えてカチカチに乾燥して死んでいた――。表題作のほか、鉄道事故で死んだ男の死体と夜を明かす女の話「死体」、結核治療で若い日に肋骨を5本切除したという吉村昭自身をモデルにした「白衣」、兄弟と少女の使用人との生活を書いた佳篇「さよと僕たち」と「白い虹」「墓地の賑わい」の6篇。みずみずしい新鮮な情感の中に現代の病根を鋭く抉り出した吉村昭の処女作品集!

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