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『社会、学問、晶文社(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~44件目/全44件

  • 魔法戦士に変身して戦う姿は少女に自信を与えるのか、
    それともミニスカートにハイヒール姿の性役割を植えつけるのか?
    少女文化コンテンツがもつ二面性への問いを発端とし、
    ディズニープリンセス、おもちゃ、外遊び、ゲーム、魔法少女アニメ、文学、K-POPアイドルまで、
    子どもたちが触れるコンテンツが内包するジレンマ、問題点を洗い出す。

    【目次】
    第1章 ディズニーは、どうやってプリンセスブランドを復活させたのか?
    第2章 外は危険、ディズニーから離れないで
    第3章 女の子は人形を、男の子はアクションフィギュアを本能的に求めるのか?
    第4章 子どもには思う存分遊ばせよ!
    第5章 ゲーム業界、どうしようもないと思っていたら間違いでした
    第6章 魔法の国からやってきたサリーのパラドックス
    第7章 魔法少女アニメが衰退した理由
    第8章 セーラームーンはなぜ世界を救えなかったのか?
    第9章 魔法少女アニメはおもちゃのカタログ?
    第10章 すべての文学は少女から始まった
    第11章 私らしくいられない世の中で「児童書」として生き残る
    第12章 文学界、少女ヒーローの裏に隠された性差別の陰
    第13章 アイドル「パスニ(追っかけ)」、「ファンフィクション(二次創作)」、「ホームマスター(ファンサイトの管理人)」、それぞれの推し活
    第14章 白状します、女性アイドルを見るたびに申し訳なくなる理由を
    第15章 少女は幻想を満たす存在ではなく、人間です!
  • 2,860(税込)
    著:
    藤村靖之
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    デキルことがイッパイある! 酷暑の夏はもうこりごり!
    地球を冷やし、思考をアップデートする、エネルギー・食・生活など9カテゴリー77のアイディア。非電化工房代表による、安価でできて幸福度が上がる、あたらしいライフスタイルの提案。本文オールカラー。

    環境破壊、気候変動、エネルギー危機など、いま地球レベルで問題となっているさまざまな課題。そのなかでも、地球温暖化による世界的な酷暑は、待ったなしの案件。「地球を冷やす!」ための草の根レベルの対処法を、食料、エネルギー、廃棄物、ライフスタイルから娯楽など9つの分野でヴィジュアルとともに紹介。非電化工房の長年の成果をもとにした、全世界で実践できる77のアイディア。

    "車や電気やプラスチックを大量に使い続けるのは、それが無いと幸せに生きてゆけないという思い込み、あるいは、どうしていいのかわからないという諦めが理由の一つだと、僕は思う。そこで、車や電気やプラスチックを少ししか使わなくても幸せ度が上がるアイディアを、再び提案したくなった。
    簡単にできて、支出が減り、幸せ度が上がるアイディアがいい。非電化工房を2000年にスタートしてから、そんなことばかりを追求してきたので題材には事欠かない。アイディアを77個並べてみたので、その中から自分でも愉しく実現できて、支出が減り、幸せ度がアップしそうなテーマを選んでいただきたい。"
    (「まえがき」より抜粋)

    【目次より】
    序論 地球温暖化の原因

    ■CATEGORY1 暖房・給湯・冷房
    温水シャワーの廃熱回収/風呂の廃熱回収/杉皮の屋根/クールルーフ/太陽熱温水器/天窓/グリンカーテン/湯たんぽ/井戸水冷房/薪ストーブ/……

    ■CATEGORY2 調理・保存
    ソーラーフードドライヤー/保温調理器/圧力鍋/非電化冷蔵庫/ガラス瓶保存食/……

    ■CATEGORY3 水と洗浄
    雨水トイレ/循環式手洗い器/ガラス瓶浄水器/重曹を使う/……

    ■CATEGORY4 農業と食べ物
    森林農業/家庭植林/サツマイモを栽培する/薬草茶/地産大豆の豆腐と納豆/塩を作る/キノコを栽培する/ウッドチップマルチ/……

    ■CATEGORY5 廃棄物
    バイオトイレ/フランス式ガラス瓶暖房/アップサイクル/コンポスター/……

    ■CATEGORY6 エネルギー
    アンペアダウン/廃車風力発電機/ロケットストーブ/断熱便座/非電化シャワートイレ/……

    ■CATEGORY7 移動・通信
    重力エレベーター/紙製自動車/車を持たない生活/……

    ■CATEGORY8 生活スタイル
    ストローを作る/木綿の服を長く着る/二十四節気七十二候/機械と家を直して使う/ダーチャ/森に住む/……

    ■CATEGORY9 娯楽
    自給自足を趣味にする/ミツバチと暮らす/……
  • まちを観察すれば、未来のすがたが見えてくる――まち歩きを楽しみ、まちの歴史と現在を知り、まちづくりのヒントを探す多彩な視点を紹介。

    都市(まち)には人々が集まり、モノやコトが溢れている。目の前の風景をただ眺めるだけでなく、「観察」という行為に高めると、まち歩きは発見に満ち、ビジネスやまちづくりのヒントまで見えてくる。まちを観察する現代の手法を紹介し、東京各エリアを中心に、歩き、カメラに収め、統計的な観察を行った。目まぐるしく変化し続けるまちの活動の断片を記録した、新世紀の考現学。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    提唱者による主著、待望の翻訳! 下からの「まちづくり」と上からの「都市計画」をつなぐ、注目の実践論

     タクティカル・アーバニズム(戦術的まちづくり)は、硬直したまちを変えるため、低予算、短期間でできる試みのこと。歩く人や自転車にやさしく、活気があり、公共サービスが充実した、市民が使いやすいまちは、どうすれば実現できるのか。 提唱者による本書では、タクティカル・アーバニズムの元ともいえる歴史から最近の事例まで、どうすれば実際にまちを変えることができるのか、その方法・理論を紹介。ひとびとがまちを変えてきた歴史をあきらかにする。この本を手に、小さな行動を起こし、大きくまちを変えよう!

    目次
    まえがき
    序文
    マイクのストーリー
    トニーのストーリー
    謝辞
    01 型を破る
    タクティカル・アーバニズムとは何か
    DIYアーバニズムvs.タクティカル・アーバニズム
    戦略vs.戦術
    より多くの人に働きかける方法と、より多くの人が応えてくれる方法
    タクティカル・アーバニズム:一般的な3つの適用例
    変化の必要性を行動で示す市民
    市民に参加してもらうためのツール
    フェーズ0 実施
    なぜこの先を読むべきなのか

    02 タクティカル・アーバニズムの着想の源と前例
    世界最古の通り
    ボンエルフ
    カストラ
    グリッドの発展
    北米の平屋住宅
    万国博覧会
    パブリックスペースで行われる都市の活動
    02-1 サンディエゴのバルボアパーク
    プレイストリート
    ストリートを開放し、コミュニティを変革する
    ボニー・オラ・シャークとパークメイキングの誕生
    移動図書館
    ブキニスト
    キッチンカー
    フロリダ州シーサイド:タクティカル(ニュー)アーバニズム

    03 次世代のアメリカの都市とタクティカル・アーバニズムの台頭
    都心回帰
    大不況とニューエコノミー
    都市をハッキングする
    物事を成し遂げるための課題

    04 都市と市民についてタクティカル・アーバニズムの5つのストーリー
    インターセクション・リペア
    04-1 オンタリオ州ハミルトンのインターセクション・リペア
    ゲリラ的ウェイファインディング
    ビルド・ア・ベター・ブロック
    04-2 テネシー州メンフィス:「ビルド・ア・ベター・ブロック」のきっかけ
    パークメイキング:ポップアップパーク、パークレット、パークモバイル
    04-3 パークレットの始まり
    ベイフロント・パークウェイとマイアミのパーキングデーの影響
    道路空間の広場化(Pavement to Plaza)
    ニューヨーク市の広場改善の略史
    パイロットテストを実施する
    04-4 「道路空間の広場化」クイーンズ区ジャクソン・ハイツ

    05 タクティカル・アーバニズムのハウツーマニュアル
    デザイン思考
    誘導的な質問

    06 まとめ:まちに出て、この本を使おう!

    邦訳書に寄せて
  • AIが人の仕事を作る世界。
    超高速で拡大する「ギグワーク」の最暗部をえぐる渾身のルポルタージュ。

    Amazon、Google、Microsoft、Uber。
    大企業が提供する自動化(オートメーション)された
    サービスの裏側に潜む、数えきれない「見えない労働者」の
    存在と実情とは。

    【文化人類学者×コンピューター社会学者】
    が新しい局面へと突入した、「労働」の変化をリアルに伝える。

    アメリカ人の推定8パーセントが「ゴーストワーク」で少なくとも一度は働いたことが
    あり、その数はますます増え続けている。
     彼らは通常、これまでの「仕事」において法で定められている最低収入よりも少なく、
    健康上の利点はなく、理由を問わずいつでも解雇されてしまう。この種の「仕事」を管理
    する労働法はまだなく、これらの末日の組立ラインは、驚くほど多様な範囲の労働者を引
    き込んでいる――お金に急いている若いシングルマザー、早期退職を余儀なくされた専門
    家、就職に失敗したものたち。彼らは過労と過少賃金に日々苦しんでいる。
    情報化が進み機械化が進むにつれて増大が予想される「見えない労働者」をどう考える
    か。雇用主、労働者、そして社会がこの新しい種類の仕事とそれに携わる人々についてで
    きることとは何か。

    【目次】
    序 機械の中の幽霊
    第1部:自動化のラストマイルのパラドックス 
     第1章:ループ(作業工程)の中の人間たち 
     第2章:出来高払いの仕事からアウトソーシングへ
      ――自動化のラストマイルの略史 
    第2部:苛酷な仕事 
     第3章:アルゴリズムの残虐とゴーストワークの隠れたコスト 
     第4章:お金(以上のもの)のために熱心に働く 
    第3部:ロボットにやり返す 
     第5章:見ず知らずの人の優しさと協同の力
     第6章:ダブルボトムライン
    結論:目下の課題 

    謝辞
    方法に関する付録
    註一覧
    解説:彼らは幽霊じゃない 成田悠輔
  • 1,540(税込)
    著:
    鳥羽和久
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    BTSから世界とつながる。
    楽曲やメンバーの言葉、ARMYとの関係の分析から、いまを生きるための術をさぐるBTS論の決定版!
     この1冊でARMYはバンタンと出会い直し、そしてBTSに初めて触れる人はその深みに驚嘆する。哲学、文学、精神分析、ケア、資本主義分析などを背景にした、BTSを通した「いま」を生きぬくサバイバルガイド。BTSメンバー(RM・JIN・SUGA・J-HOPE・JIMIN・V・JUNG KOOK)それぞれの魅力を描いたコラム付き。

    【目次】
    1章 BTSとARMY
    2章 二面性のある世界
    3章 アイデンティティ
    4章 BTSの精神分析
    5章 BTSと資本主義
    6章 BTSの現在地
    7章 「推し」の幸福論
    終章 走れバンタン!

    ========本書の内容から========
    1章 BTSとARMY
    BTSという「推し」の見つけ方/新しい時代の価値観を体現するBTS/「推し活」の効用/テテとつながっているなら世界とつながっている/「弱い自分」を内面化する子ども/「推し」のことは私だけがわかる/世界の誰かの「好き」とつながっている/Love Myself 自分を愛すること/連帯するARMY/Save ME ~BTSとARMYは連帯して「私たち」になる/Mikrokosmos ~孤独な星どうしの引力

    2章 二面性のある世界
    長男ジンの魅力/ジンの卓越したバランス感覚/RMという個性のデコボコ/メンバー同士の暗黙の了解/ケアし合うメンバーたち/ムードメーカー、ホビ/BTSのやさしい世界/BTSが見せるダブルバインドな世界/ON ~苦痛を持ってこい/黄金マンネ、ジョングク/Am I Wrong ~特権階級が支配する世界

    3章 アイデンティティ
    彼らの音楽には触れてはならない/BTSのオーセンティシティ/No More Dream ~韓国の学歴社会/O!RUL8,2? ~子どもに「人生を楽しめ」と語る大人の詭弁/バンタンの初期衝動/初期バンタンの弱点と愛おしさ/社会適応して「生きる実感」を失っていく十代/ルサンチマンと精神分析/葛藤を手放さないBTS/文化の盗用?/Ma City ~故郷を歌うアイドル/韓国の地域対立/光州事件の悲劇/「語り」が歴史を形骸化する/BTSの批判精神/光州を歌うホソク/BTSと政治

    4章 BTSの精神分析
    「好き」との付き合い方~シュガの発言から/「享楽」する私たち/「楽な夜を」/好きには嫌いが混じっている/アンビバレンツなシュガの表現/シュガの管理社会批判/悪夢から目を覚ませ/劣化した現実でしかない「夢」/大人は子どもに希望を語ってほしい/Paradise ~僕には夢がない/花様年華 ~いまお前は幸せか?/信念よりもいまを柔軟に生きる/夢に多くの意味を与えてはいけない~シュガのインタビューから/So What ~自分独特のライン/Singularity ~魅惑するテテ、声を封じられた子ども/Inner Child ~内なる子どもに光が差す/BTSというペルソナ/キム・ソクジンの絶望的な暗さ/RMの自己とペルソナの葛藤/BTSというパーソナリティ分裂/Yet To Come ~メッセージの二重性/「ほんとうの自分」なんてない

    5章 BTSと資本主義
    夢が持てない若者/ヘル朝鮮/n放世代/Spine Breaker ~資本主義批判/スプーン階級論/泥のスプーンでベプセ/「浪費」と「消費」の倫理学/Go Go ~YOLO族とノーマネー族/享楽するBTS

    6章 BTSの現在地
    世界的スターに/Sea ~幸せの中で感じる恐怖/海と砂漠/希望のあるところには必ず試練がある/Euphoria ~僕を破滅させるかもしれない陶酔的な幸福感/アポロンとディオニソス./BTSという文学作品/グローバルアイドルBTS/RMの国連演説/RMのオーセンティシティ/「正しい声」を代弁すること/BTSと公共性/UGH! ~「正義」に居直らないこと/アンチと呼ばれる人たち/Butter ~メタファーの効用/政治的正しさの代弁者/非当事者が声を上げること/「傲慢じゃないのか」RMの葛藤/普遍に移行すると特殊性が死ぬ/正しさを代弁する立場から身を剥がす

    7章 推しの幸福論
    現代の幸福論/デフォルトをマイナスに設定する現代/推し活を通して世界とつながる/推すことの危うさ/FAKE LOVE ~嘘をつくのはうんざり/「使用」関係と「支配」関係/「支配」関係に陥り、アンチに転落する/Use me、僕を使用してください/息を吐くように他者を支配する/Pied Piper ~挑発するBTS/Filter ~推しとファンの共犯関係/エグいジミン/Anpanman ~揺れるヒーロー/「推し」を思い通りにしたい/Seesaw ~推しとファンのバランスゲーム

    終章 走れバンタン!
    頂点を極めたBTS/灰色の犀/人間を包摂する資本主義/Yet To Come ~変化について/防弾会食2022を振り返る/RMはグループの発端/「7」の真実/7年間のProof/Black Swan ~僕の声が聞こえているのか?/Run BTS/ジンの入隊/best moment is yet to come

    ■鳥羽和久のメンバーへのコラム
    ナムジュン・・・言葉と詩の人、ソロアルバム『Indigo』、言語と美術
    ソクジン・・・執着を持たない人、ジンのLove Myself、生活者の視点
    ユンギ・・・ユンギペンはヤバい、アンビバレンツな人、精神的な拠り所
    ホソク・・・私の希望、ダンスリーダーで調整役、やさしくて一番熱い人
    ジミン・・・芸術的表現力、「関係性」を大切にする人、クオズの友情
    テヒョン・・・ロマンチックな人、グループを異化する存在、天然の詩人
    ジョングク・・・ミスターBTS、まだまだ足りない、黄金マンネはBTSの宝
  • 1,980(税込)
    著:
    田中元子
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    1階が変われば、まちが変わる、ひとが変わる、世界が変わる!

    1階づくりはまちづくり! 大好評だった『マイパブリックとグランドレベル』から5年、グランドレベル(1階)からはじまる、まちづくり革命の物語、完結編。

    日本初の私設公民館「喫茶ランドリー」は、いまや地域活性化・再生、コミュニティデザインのアイコンのひとつとなった。その成功の秘密は、ハード/ソフト/コミュニケーションという3要素のデザイン手法にある! カフェや各種公共/商業施設など人が集うパブリックスペースのプロデュース事例、まちのさまざまな場所にベンチを設置するJAPAN/TOKYO BENCH PROJECT、さらには今注目されるウォーカブルシティについてまで、グランドレベル(1階)を活性化するヒントとアイデアが満載。まさに革命的な、まちづくりの新バイブル。装丁アジール、カバービジュアル伊藤桂司。
    “私設公民館としてつくった「喫茶ランドリー」に限らず、1階づくりに携わるすべてのプロジェクトにおいて、わたしはあまねくすべての人々にウエルカム!と両手を広げた「公共的な状態」にこだわっています。1階は人々の目にふいに飛び込んでしまう場所であるからこそ、できるだけパブリックな状態をつくる、ということを心がけています。自分には関係のない場所だと感じてしまう風景に囲まれた日常と、関心を傾けたり関わったりできる風景に囲まれた日常とでは、人々の人生の質に違いが出てくると思うからです。(「まえがき」より)”

    【目次】
    まえがき
    第1章 「喫茶ランドリー」ができるまで
    第2章 喫茶ランドリーの日常
    第3章 喫茶ランドリーのつくり方──グランドレベルの手法として
    第4章 グランドレベルのデザイン11の事例
    第5章 水と空気とグランドレベル
    第6章 ベンチプロジェクトとウォーカブル──やさしくすこやかなまちのために
    あとがき
  • 正解のない世界で生き抜くためのキーワードは「メタ正義」

    ツイッターの世界は、スマホの中で起こっている最も身近な戦場(=正義と正義のぶつかり合い)であると同時に、正義を学ぶための最も身近な教室でもある。たんにトラブルを避ける方法を学ぶだけでは、SNSを十分に活用することはできない。これからの社会を生きる若者たちが、リスクをふまえ批判や炎上を恐れず、自分が正しいと思う主張を堂々と発信し、自分と異なる正しさを掲げる他者と対話していくノウハウを伝えるテキスト。ツイッターという名の戦場を生き抜き、正解のない世界の中でオリジナルの正義をデザインするための、武器になる一冊。

    “みんなが正義だと考えているものは何か。自分は何を正義だと考えているのか。そうしたことを俯瞰的に捉え直したうえで、今必要な正義のあり方を構想する力。これが「メタ正義」だ。「メタ正義」を身につけることができれば、ツイッターという戦場にあふれる様々な正義を冷静に観察して、よりマシな正義を選ぶため、あるいはダメな正義を選ばないための基準を持つことができる。”(「はじめに」より)

    【目次】
    はじめに

    第1章 ツイッターにあふれる「こどもの正義」

    1-1 正義って、「間違い探し」なの?
    1-2 他者を裁いていいのは、自分が裁かれる覚悟のある人だけ
    1-3 正義って、「悪者探し」なの?
    1-4 怒ることは、正義なの?
    1-5 正義って、「復讐」なの?
    1-6 正義って、「誰かのため」なの?
    1-7 正義って、「好き嫌い」なの?
    1-8 正義って、二択なの?
    1-9 データがあれば、正義なの?
    1-10 社会のせいにすることが、正義なの?
    1-11「こどもの正義」と「おとなの正義」の違い

    第2章 「おとなの正義」のつくり方

    2-1 「正義のコスト」は、誰が払うの?
    2-2 正義と正義のぶつかり合いは、なぜ起こるのか?
    2-3 対話する力を身につけるための言葉
    2-4 空気に踊らされないスキル
    2-5 空気をつくるためのアウトプット

    第3章 「正義」を使いこなせるおとなになるために

    3-1 「正義の道場」としてのクラウドファンディング
    3-2 正義のリスク管理……自分のつくった「正義」に振り回されないために
    3-3 まとめ:「わたしの正義」が社会を変える

    あとがき
  • 1,980(税込)
    編著:
    村上陽一郎
    著:
    藤垣裕子
    著:
    隠岐さや香
    著:
    佐藤卓己
    著:
    瀬川至朗
    著:
    神里達博
    他3名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    わたしたちは何を信じればいいのか?
    不信をぬぐい、対立を越えて――
    激しく揺れ動く社会で求められる知のありかたに
    9 つの観点から迫っていく

    危機が訪れればたちまち、さまざまな「専門家」が現れ、種々の「専門知」が入り乱れる。
    多くの人たちは翻弄され右往左往させられることが世の常となっている。
    それは新型コロナウイルス禍でいっそう明らかとなった。
    これまでも起きてきた、これからも起きるだろう。

    わたしたちは誰を信じればいいのか?
    何を指針とすればいいのか?
    科学、テクノロジー、歴史、メディア……
    多彩な分野から執筆陣を招き、専門知のあり方を問いなおす論考集。
    求められる知の実体を探り、どのように社会に生かすことができるかを考える。

    【目次より】

    ◆専門家とは何か――村上陽一郎
    ◆隣の領域に口出しするということ: 専門家のためのリベラルアーツ――藤垣裕子
    ◆科学と「専門家」をめぐる諸概念の歴史――隠岐さや香
    ◆「ネガティブ・リテラシー」の時代へ――佐藤卓己
    ◆ジャーナリストと専門家は協働できるか――瀬川至朗
    ◆リスク時代における行政と専門家: 英国BSE問題から――神里達博
    ◆女子教育と男子教育からみる「教養」と「専門」――佐伯順子
    ◆社会と科学をつなぐ新しい「専門家」――小林傳司
    ◆運動としての専門知: 対話型専門知と2061年の子どもたちのために――鈴木哲也
  • 【出口治明さん推薦!】「唯一無二のわたしだけの「からだ」とわたしだけの「物語」、この2つを探求する旅は果てしなく広く深い」

    差別ってなんだろう? 自分の“好き”を見つけるには? 経済乱世をどう生きる? ――自分のモヤモヤを問いに変え、他者とともに考えはじめたとき、自由な未来への扉がひらく。第一線で活躍する専門家が集結、学問領域を越えて、自由に生きるための知性を語り尽くす。本書を読んだ一人ひとりに扉がひらかれることを願って――。
  • なぜ、ベビーカーは交通機関に乗せづらいのか? 暗い夜道を避け、遠回りして家に帰らなければならないのはどうしてか? 女性が当たり前に感じてきたこれらの困難は、じつは男性中心の都市計画のせいかもしれません。

    これからの都市は、男だけでなくあらゆるジェンダーに向けて作られなければならない。
    近代都市は男性による男性のための計画によって形作られてきた。多くの公共スペースは女性のために設計されておらず、母親、労働者、介護者として生活する女性たちに不自由を強いてきた。ヨーロッパでは街を歩くだけで売春婦と思われた時代があり、現代においても危険な夜道は解決されない問題として残っている。フェミニズムを建築的に展開させた本書が、世界を作り出す新しい力(パワー)になるだろう。

    目次

    イントロダクション:男の街
    女は厄介者
    都市について書いているのは誰か?
    自由と恐怖
    フェミニズム地理学について

    一章:母の街
    フラヌーズ
    パブリックなからだ
    女性の場所
    都市という難所
    母親業のジェントリフィケーション
    性差別のない街とは

    二章:友達の街
    友情に生きる
    ガールズ・タウン
    友情と自由
    クィア女性の空間
    死ぬまで友達

    三章:ひとりの街
    パーソナルスペース
    おひとりさま
    ひとりでいる権利
    公共空間の女
    尾籠な話
    女が場をもつこと

    四章:街で声を上げること
    都市への権利
    安全をDIYする
    アクティヴィズムにおけるジェンダー
    アクティヴィストの旅
    行動が教えてくれるもの

    五章:恐怖の街
    恐怖心の正体
    危険の地理
    恐怖のコスト
    押し戻す方法
    女の大胆さ
    交差性と暴力

    あとがき:可能性の街
  • 2,200(税込)
    著:
    エスターペレル
    訳:
    高月園子
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    不倫には家庭生活を一瞬で終わらせる破壊力がある。なのになぜ人は不倫をするのか?
    ひと昔前まで、結婚は家と家を結ぶ経済活動だった。だがこの数十年の間、結婚は、
    個人の契約、愛を土台とする。夫婦は互いに親友でもあり恋人でもあり、すべてを
    満たしあわないといけない。はたして、それは持続可能なのか。
    本書は膨大な数のカップルを世界中でみてきたセラピストが、夫婦という人間関係
    を真摯にみつめ、人間存在の謎と性の複雑さに切り込んでいる。

    誰かを愛したすべての人へ。逸脱から、人はなにを学ぶのか。
  • この本は女子のための本。言いたいことがある女子、堂々と生きたい女子、不平等にうんざりしている女子、すべての女子のための本。
    運動の始め方、オンラインの署名活動のやり方、理念を貫くための募金の方法、プレス対応、グループの維持の仕方……あらゆることが書いてある。この本があれば、今からでも活動は始められる。学校や地元、自分の国や世界まで、あらゆる変化を起こすためのロードマップが書ける!
    ほら、こわがらずに、すこしずつ、やってみて。世界の半分は女子。女子たちが勇気をもって声をあげれば、すべての人が活躍できる社会に変わるはず。世界は女子が変えると心の底から信じている!
  • 「子どもには人権がある」と言われるが、ほんとうにその権利は保障されているか。大人の「管理の都合」ばかりが優先され、「子どもだから仕方ない」で片づけられてはいないか。貧困、虐待、指導死、保育不足など、いま子どもたちに降りかかるさまざまな困難はまさに「人権侵害」。この困難から子どもをまもるべく、現場のアクティビストと憲法学者が手を結んだ。子どもたちがどんなところで困難を抱え、なにをすればその支えになれるのか。「子どものためになる大人でありたい」と願う人に届けたい、緊急論考集。

    序章 子どもの権利──理論と体系 木村草太

    【第1部 家庭】
    第1章 虐待──乗り越えるべき四つの困難 宮田雄吾
    第2章 貧困──子どもの権利から問う、子どもの貧困 山野良一
    第3章 保育──待機児童問題は大きな人権侵害 駒崎弘樹
    第4章 10代の居場所──「困っている子ども」が安心できる場を 仁藤夢乃
    第5章 障害──障害をもつ子どもへの暴力を防ぐために 熊谷晋一郎
    第6章 離婚・再婚──子どもの権利を保障するために親が考えるべきこと 大塚玲子

    【第2部 学校】
    第7章 体育・部活動──リスクとしての教育 内田良
    第8章 指導死──学校における最大の人権侵害 大貫隆志
    第9章 不登校──再登校よりも自立の支援を 大原榮子
    第10章 道徳教育──「道徳の教科化」がはらむ問題と可能性 前川喜平
    第11章 保健室──学校で唯一評価と無縁の避難所 白濵洋子
    第12章 学校の全体主義──比較社会学の方法から 内藤朝雄

    【第3部 法律・制度】
    第13章 児童相談所・子どもの代理人──子どもの意見表明権を保障する 山下敏雅
    第14章 里親制度──子どもの最善の利益を考えた運用を 村田和木
    第15章 LGBT──多様な性を誰も教えてくれない 南和行
    第16章 世界の子ども──身体の自由、教育への権利、性と生殖に関する健康 土井香苗

    終章 子どもの権利を考える──現場の声と法制度をつなぐために 木村草太
  • 1,760(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    小田嶋隆
    著:
    釈徹宗
    著:
    白井聡
    著:
    仲野徹
    著:
    平川克美
    他3名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    どうしてこんな時代になったのか?
    「丈夫な頭」を持つ9名の論者による平成30年大総括

    平成の30年は、日本の国運が「隆盛」から「衰退」へと切り替わる転換期だった。
    なぜ30年前に期待されていた「あのこと」は起こらずに、
    起きなくてもよかった「このこと」ばかり現実になったのか?
    平成という時代の終わりに向けて、この間に生まれた絶望の面と希望の面を、
    政治・社会・宗教・自然科学など9つの観点から回想するアンソロジー。

    【目次】
    まえがき ――内田樹
    戦後史五段階区分説 ――内田樹
    紆余曲折の日韓平成史 ――平田オリザ
    シスターフッドと原初の怒り ――ブレイディみかこ
    ポスト・ヒストリーとしての平成時代 ――白井聡
    「消費者」主権国家まで ――平川克美
    個人から「群れ」へと進化した日本人 ――小田嶋隆
    生命科学の未来は予測できたか? ――仲野徹
    平成期の宗教問題 ――釈徹宗
    小さな肯定 ――鷲田清一
  • 1,870(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    平田オリザ
    著:
    白井聡
    著:
    渡邊隆
    著:
    中田考
    著:
    小田嶋隆
    他5名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    아이고(アイゴー)、困っています。
    もつれた結び目を解くために、みなさんの知恵を貸してください。

    荒れるネット言説、政治のねじれ、歴史修正主義……
    日韓をめぐるさまざまな事象は、「問題」ではなく「答え」である。
    11人の寄稿者が考える、日韓相互理解への道すじ。

    K-POPや韓国コスメ、文学作品の翻訳などカルチャー面での交流が活発な一方、 泥沼化した政治情況につられてヘイトや嫌韓本が幅をきかせる日韓関係をめぐる言説。 「戦後最悪」とも言われるターニングポイントで、もつれた関係を解きほぐす糸口をどう見つけるか? 韓国での講演や著書刊行が続いている内田樹先生を編者に、思想、歴史、安全保障、文化などの観点から、 11名の執筆者が両国関係のこれからを考えるアンソロジー。 「軽々には解けそうもない問題」を前にして、日韓相互理解の道を探る試み。

    いまの日韓関係については、誰か賢い人に「正解を示してください」とお願いするよりも、忍耐づよく終わりなく対話を続けることのできる環境を整えることの方がむしろ優先するのではないでしょうか。クリアーカットであることを断念しても、立場を異にする人たちにも「取り付く島」を提供できるような言葉をこそ選択的に語るべきではないのか、僕はそんなふうに考えています。(まえがきより)

    【目次】
    内田樹「二人の朴先生のこと」
    平田オリザ「私が大学で教えている事柄の断片」
    白井聡「歴史意識の衝突とその超克」
    渡邊隆「韓国は信頼できる友好国となりえるか」
    中田考「隣国を見る視点」
    小田嶋隆「炎上案件に手を出す者は、必ずや己の身を焦がすことになる」
    鳩山友紀夫「東アジア共同体をめぐる、ひとつの提言」
    山崎雅弘「韓国のことを知らない日本人とその理由」
    松竹伸幸「植民地支配の違法性を考える」
    伊地知紀子「卵はすでに温められている」
    平川克美「見えない関係が見え始めたとき」
  • 1,540(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    岡田憲治
    著:
    小田嶋隆
    著:
    加藤典洋
    著:
    白井聡
    著:
    想田和弘
    他5名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    世の中の枠組みが大きく変化し、既存の考え方が通用しない歴史の転換期に、
    中高生に向けて「これだけは伝えておきたい」という知見を集めたアンソロジー。
    言葉の力について、憲法について、愛国心について、科学的態度について、
    弱さや不便さに基づいた生き方について……。
    若者たちがこれからの時代を生き延びるための知恵と技術がつまった、
    未来へ向けた11のメッセージ。

    タイトルにある「転換期」というのは、世の中の枠組みが大きく変化する時代のことです。(…)大人たちの大半が今何が起きているのかを実は理解できていない状況のことです。だから、大人たちが「こうしなさい」「こうすれば大丈夫」と言うことについても、とりあえず全部疑ってかかる必要がある。今は「マジョリティについて行けばとりあえず安心」という時代ではないからです。(「はじめに」より)

    【目次】
    身体に訊く──言葉を伝えるとはどういうことか 内田樹
    僕の夢――中高生のための「戦後入門」 加藤典洋
    表と裏と表――政治のことばについて考えてみる 高橋源一郎
    人口減少社会について根源的に考えてみる 平川克美
    13歳のハードワーク 小田嶋隆
    空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて 岡田憲治
    科学者の考え方――生命科学からの私見 仲野徹
    消費社会とは何か――「お買い物」の論理を超えて 白井聡
    「国を愛する」ってなんだろう? 山崎雅弘
    「中年の危機」にある国で生き延びるために 想田和弘
    社会に力がついたと言えるとき 鷲田清一
  • 最大10%還元 本のまとめ買いキャンペーン
    子どもを産まないと決めたが、ある日「1人ぐらい産んでおいたら?」と姉に言われ不安が止まらなくなった著者は、
    同じ選択をした17人の女性たちに会いに行くことにする。
    ある人は家族について、ある人は仕事について、ある人は韓国という社会について、
    彼女たちが語る「ママにはならない」理由に、一つとして同じものはなかった。
    出生率が「1」を切る現代の韓国で、子どもを持たずに生きる女性たちの悩みと幸せ。

    目次

    プロローグ
    インタビューに参加した人たち

    第1章「子なしで生きる」と100%確信して決めたのか?――自分の心と、「母性」について考えたこと
    誰もがママになりたいと思うものなのか?
    産むか産まないか、そう簡単には決められない
    妊娠や出産は人生をドラマチックにするための演出じゃない
    妊娠中絶について
    子どもが嫌いだから産まないのですか?
    ママになることへの恐れ
    ある日「マンマ・ミーア! 」を観ていて
    親にならないと大人になれないって?
    子なし人生のゆとり お金と時間はこう使う
    わが子の代わりに世界中の子どもに手を差し伸べる

    第2章 出産するのは私なのに、なぜ非出産はすべての人が納得しなければならないのか?――配偶者、両親、友人たちとの関係について
    配偶者とはどうやって合意しましたか?
    子どもがいないという理由で別れるなら
    結婚は四方からの攻撃だ! 義両親からの圧力
    結婚は四方からの攻撃だ! 実家の両親の期待
    避妊はどうしてますか?
    もし、男性が子どもを産めたなら…
    オー、わが甥っ子!
    猫を飼う嫁として生きること
    子どもがいてもいなくても いつだって友達でいられたら
    両親のせいなのかと聞かないでください
    あらゆる無礼とおせっかいのオンパレード
    「じゃあ、なんで結婚したの?」という質問に答える方法

    第3章 韓国でママになることは何を意味するのか――子なし女性の就職とキャリア、そして社会構造について
    子なし夫婦の家事分担
    「子どもを育てるために必要な金額」を計算してみたら…
    非出産がキャリアに及ぼす影響
    子なし女性と産休・育休
    子なし女性の求職が大変な理由
    地方で子なしで暮らすこと
    バラエティ番組で育児を学ばないように
    ノーキッズゾーンに行かない理由
    子なし夫婦のための政策は必要か?
    韓国で子どもを産みたい日はくるか?

    エピローグ
    訳者あとがき
  • シリーズ2冊
    1,3201,760(税込)
    著:
    木村草太
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    自衛隊と憲法の関係について関心が高まり、憲法改正に関する議論も活発になった。
    しかしその内容は、理性的・合理的な議論とは程遠いものが多い。自衛隊違憲説に
    長い歴史があるのと同様、自衛隊を現行憲法の枠内で説明しようとする政府解釈にも
    精密な議論の積み重ねがある。改憲の是非を論じるためには、憲法の条文やこれまでの
    議論を正しく理解することが必要だ。憲法と自衛隊の関係について適切に整理しつつ、
    改憲をめぐる議論についてもポイントを解説。9条をはじめとする、
    憲法改正の論点がスッキリと理解できる、全国民必携のハンドブック。
  • 1,870(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    堀田新五郎
    著:
    斎藤幸平
    著:
    白井聡
    著:
    中田考
    著:
    岩田健太郎
    他10名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    少子化・人口減、気候変動、パンデミック……。国力が衰微し、手持ちの国民資源が目減りしてきている現在において「撤退」は喫緊の論件。にもかかわらず、多くの人々はこれを論じることを忌避している。
    名著『失敗の本質』で言われた、適切に撤退することができずに被害を拡大させた旧・日本陸軍と同じ轍をまた踏むことになるのか?
    「子どもが生まれず、老人ばかりの国」において、人々がそれなりに豊かで幸福に暮らせるためにどういう制度を設計すべきか、「撤退する日本はどうあるべきか」について衆知を集めて論じるアンソロジー。

    目次

    まえがき 内田樹

    ■1 歴史の分岐点で
    撤退は知性の証である──撤退学の試み 堀田新五郎
    撤退のための二つのシナリオ 内田樹
    撤退戦としてのコミュニズム 斎藤幸平
    民主主義からの撤退が不可能だとするならば 白井聡
    撤退戦と敗戦処理 中田考

    ■2 撤退の諸相
    撤退という考え方──ある感染症屋のノート 岩田健太郎
    下野の倫理とエンパワメント 青木真兵
    音楽の新しさはドレミの外側にだって広がっている 後藤正文
    文明の時間から撤退し、自然の時間を生きる 想田和弘
    撤退のマーチ 渡邉格
    撤退女子奮闘記 渡邉麻里子

    ■3 パラダイム転換へ
    『桜の園』の国から 平田オリザ
    ある理系研究者の経験的撤退論 仲野徹
    Withdrawalについて──最も根っこのところからの撤退 三砂ちづる
    個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か 兪炳匡
    極私的撤退論 平川克美
  • 足を引っ張る人が入ってくる?
    自分がいると迷惑?
    意見の異なる人を活かせる?
    ――「多様性あるチーム」を不安に思うすべてのひとへ

    障がい、病気やケガ、出産・育児、介護……さまざまな経歴やバックボーンの人びとが集まり、いっしょに仕事を進めていくことが急速に増えた昨今。もはや、どんな職場でも多様性を抜きにしたチームづくりはありえない。なのに、その考え方や方法を、学校でも職場でも教えてはくれない。
    100万人に1人という身体障がいをもつ著者は、数人から1000人を超える多様な規模のチームでメンバーやリーダーを経験してきた。たどりついた強いチームの条件とは「欲が深くて、自立できなくて、すぐ諦める」こと。その真意とは?
    若手からリーダー層まで、これからの仕事論に外せない一書。

    「私のほしかった社会の設計図がここに! 」
    ――村木厚子(元厚労相事務次官・「若草プロジェクト」代表呼びかけ人)

    【目次】
    序章
    ソーシャルデザインでチームをつくる

    弱さと非差別化するデザイン/意図的で作為的な人ができること/チームとハビトゥス/怒りを抱えるのは、悪いこと?/ギルド的チームをつくる
    [コラム] 正義のミカタでいたがる態度

    第1章
    チームにいちばん必要なのは弱さ

    あなたに似た弱い人/「あれこれ」考える人/トークンな人/助けやすい人/すべてをさらけ出さない人/いつも笑っていない人/「ただ、好き」と言える人
    [コラム] 疑念と失望からの企て

    第2章
    つながりすぎずに共に働く

    力をあわせる潮目を知る/社会脳が求めた人数/閉じながら開く/秘密を持ち寄る/切れない約束を求めない/1人で自立してはいけない/バラツキのある社会
    [コラム] 小さな、理解の届く集団

    第3章
    綻びが見えたら、どうするか

    中心を中空にする/一匹狼は弱い狼/理知分別が許さない/痛みのある人の傍らに立つ/助けたいと思ったら助けたらいい/私とあなたは違います/待つことは、縛られること
    [コラム] 「食いっぱぐれなく」生きるために

    第4章
    リーダーにとって大事なこと

    何をしでかすかわからない/蛇のように動く/アジャイルなチームをつくる/あなたの意見は私のもの/専門家としての揺らぎ/4番とエースがリーダーとは限らない/ヘッドコーチの条件
    [コラム] 脱輪させない仕組み

    第5章
    リーダーとメンバーが為すべきこと

    いったん疑ってみる/願いを伝えるだけ/嘘を受けとる/架橋できる人をつくりだす/距離を縮めるスキル/「ただ喜びあう」だけでいい/仮面の組み合わせ/次のベンチまで歩くんだ
  • 1,980(税込)
    著:
    稲垣諭
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「そろそろ滅びるそこのあなたへ」
    成田悠輔[イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表取締役]
    「機械の僕(しもべ)のように、家畜のように暮らしたっていいじゃないか。
    だってもう、“人間"は終わっているんだから」
    磯野真穂[人類学者]、推薦!

    完新世絶滅期(Holocene extinction)、あるいは、第六次の大絶滅期に
    私たちがなすべきこととは? 全人類に問う「生の哲学」。

    【すべてが「終わった」状態から考えるとすると、何が見えてくるだろうか】
    人間の視点を越えた視座、億年単位の宇宙を問題とする
    (当然すでに人類などというものもいない)、ある種「至高的な空間」から、
    「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。
    荒川修作の思想を系譜する気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、
    人類の未来を探究する。

    【目次】
    手引きのようなもの――視野を途方もなく拡張する
    1 絶滅へようこそ
    2 「まだ始まっていない」と「もう終わっている」の隙間を生きてみる
    3 機械のやさしさ
    4 食べられたい欲望
    5 神はまだ必要なのだろうか
    6 人間はツルツルになっていく
    7 苦しめば報われるのか?
    8 大人しい人間と裁きたい人間
    9 暴力と寛容
    10 風景なきiPhoneは空虚で、iPhoneなき風景は盲目である
    11 自己家畜化とどう向き合うか
    12 歴史の終わりとは何だったのか?(過去からの終わり1)
    13 村上春樹とピンボール・マシーン(過去からの終わり2)
    終わりが始まるまでに――人間の行方
  • 1,980(税込)
    著:
    青木真兵
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    青木君たち、やっていることは「けっこう極端」なんだけれど、言葉の手ざわりがとてもやさしい。
    だから話をずっと聴いていられる。──内田樹

    注目の在野研究者・移住者・図書館主宰者による土着人類学宣言! あたらしい人文知はここからはじまる。

    市場原理主義や、社会に浸透する高度なテクノロジーによる管理化に飲み込まれず、地に足がついたまっとうな生き方をするためには、社会のなかでの「アジール(避難所)」を自分たちの手で確保することが必要ではないか。
    ・スピードが最優先される「スマート化」にどう抗うか?
    ・これからの「はたらく」のかたちとは?
    ・研究と生活をどう一致させるか?……
    奈良の東吉野村で自宅兼・人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」を主宰する著者が、志を同じくする若手研究者たちとの対話を通じて、「土着の知性」の可能性を考える考察の記録。あたらしい人文知はここからはじまる。

    ぼくらの直感は合っていました。合っていたからと言って世界が劇的には変わるわけではないのだけれど、でももうちょっと、この「土着の知」とも言うべき人間の生き物としての部分を認めないと、ぼくたちは生き残ることができないのではないか。社会を維持することだってできないのではないか。本書は『彼岸の図書館』で言語化でき始めたこの直感を、同年代の研究者と共有し、意見交換した記録です。(「はじめに」より)

    【目次】
    「闘う」ために逃げるのだ──二つの原理を取り戻す
    対話1 逃げ延びるという選択 栢木清吾×青木真兵×青木海青子
    対話2 これからの「働く」を考える 百木漠×青木真兵
    「最強」とはなにか──山村で自宅を開くこと
    対話3 「スマート」と闘う 藤原辰史×青木真兵
    対話4 土着の楽観主義 竹端寛×青木真兵
    手づくりのアジール──「自分のために」生きていく
    対話5 生活と研究 磯野真穂×青木真兵
    対話6 ぼくらのVita Activa——マルクス・アーレント・網野善彦 百木漠×青木真兵
    山村デモクラシーII
  • 生きるべきひと/死んでいいひと、もう選別は始まっている……
    安楽死と尊厳死、そして優生思想をめぐって緊迫していく現況に警鐘を鳴らす

    2020年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与したとして、
    ふたりの医師が嘱託殺人の容疑で逮捕された。
    同じ年、コロナ禍で医療が逼迫するなか、
    人工呼吸器をどの患者に優先して使うべきかの議論が紛糾。
    医療がひとの生命を縮めうるという事実に、私たちは直面せざるを得なくなった。

    研究者として当事者として支援者として、
    死生学や生命倫理に長らく携わってきた著者たちが緊急セミナーで結集。
    安楽死・尊厳死、そして優生思想をめぐり、先走っていく世論に警鐘を鳴らす。

    【目次より】

    まえがき――安藤泰至

    第1 部 ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

    ◆「尊厳死」「安楽死」の危うさ――安藤泰至
    ◆ALS 患者の「死ぬ権利」?――川口有美子
    ◆医療が死を早めてよいのか?――島薗進

    第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

    ◆殺される/殺すのはだれか?――安藤泰至
    ◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る――大谷いづみ
    ◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?――島薗進
    ◆ディスカッション

    第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

    ◆生命倫理問題における「当事者」の再考――いのちを守るとはどういうことか――安藤泰至
    ◆家族に「殺させる社会」を生きる――「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ませる―児玉真美
    ◆医療資源について語るとき、考えなければならないこと――島薗進
    ◆ディスカッション

    あとがき――島薗進
  • 1,870(税込)
    著:
    松竹伸幸
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    九条の現実性と自衛隊の現実性にひとしく目配りをして、その共存の道を探る松竹さんのような人のことを、真のリアリストと呼ぶのだと思う。
    ──帯文・内田樹
    世界中で分断と排外主義がはびこるいま、必要なのは、異論を認めたうえで対話を重ねる態度! 憲法九条を守りつつ、自衛隊の存在も肯定するという自身の立場から、歴史認識、自衛隊の海外派遣、慰安婦問題、拉致問題、核の抑止力……など意見が対立する数々の難題に対して、保守・リベラル双方の対話の場をつくってきた自称「超左翼おじさん」の著者が説く、共存の作法。

    九条を大事だと思っている人も、自衛隊をリスペクトしている人も、あるいは改憲を求める人も、日本が平和な国であってほしいということは共通しているのである。『我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る』が出版された当時、日本と世界の現実が変化するなかで、これらの異なった考え方を結びつける条件、可能性が生まれていた。ところが現実は、お互いが相手を憎んでいるように見える。もっとお互いをよく知ろうではないか、異論は共存できるのだ、日本戦後史で最大の分断を乗りこえようと、私は訴えたかったのだ。(まえがきより)

    【目次】
    まえがき

    第一章 九条と自衛隊が共存する時代 改憲論議は終わった
    1 安倍「加憲」案が頓挫したことの意味
    2 専守防衛と九条が響きあう理由と背景
    3 自衛隊の海外派遣も九条と合致する場合がある

    第二章 左右が一致する防衛問題の政策と法律をつくる
    1 「自衛隊を活かす会」の結成とその問題意識
    2 新時代の専守防衛の神髄は核兵器抜きの抑止
    3 国際刑事法典を日本で制定すべきである

    第三章 歴史認識でも左右の対話と合意が不可欠な理由
    1 慰安婦問題での左右の対話の経験と教訓
    2 「日本会議」も対話の相手になるのではないか
    3 大館市が保革ともに中国人犠牲者を慰霊する理由

    終章 立場の違う人びとが対話するということ
    1 拉致問題や福島の問題でも同じ試み
    2 立場への共感以前に「心」の通い合いが大事だ

    補章 産経新聞デジタルiRONNAへの投稿から
    1 百田尚樹『日本国紀』を読む
    2 共産主義国に生まれたら、「コミューン革命」をめざしていた
    3 北朝鮮の核・ミサイル問題を解決する「最適解」は何か

    あとがき
  • コロナ禍という人類史上希な病理下において、人々の精神を支えるものはなにか?
    人と人とが会うことが制限される状況下で、我々はどう振る舞うべきなのか?
    ひきこもり問題、オープンダイアローグの第一人者が綴る、コロナ禍を生き延びるためのサバイバル指南書。
    感染症をキリスト教の〈原罪〉になぞらえて自粛風潮の危うさを訴えた「コロナ・ピューリタニズムの懸念」、災厄の記憶が失われていくメカニズムをトラウマ理論に結びつけて分析した「失われた『環状島』」、対面の場から生まれる根源的な暴力性を問う「人は人と出会うべきなのか」など、ネット上で大反響だったコロナ関連の論考を集大成。コロナ禍という未知の時代を生きていかなければならない我々のヒントとなる、貴重な論考集。

    私は、コロナ禍がそれほど社会や人間を変えるとは思っていない。(…)おそらくコロナ禍が過ぎてしまえば、社会が驚くほど変わっていないことに人々は気付かされるだろう。(…)私が注意を向けているのは、ふだん「日常という幻想」が覆い隠しているさまざまな過程や構造が可視化される場面だ。「親密さとは何か」「不潔とはどういうことか」「人の時間意識を構成しているものは何か」「社会はどのように災厄を記憶するのか」そして「対面(臨場性)はなぜ求められるのか」。いずれもコロナ禍でなければ問われることのなかった問いばかりだ。(「あとがき」より)

    【目次】

    はじめに

    1.〝感染〟した時間
    コロナ・ピューリタニズムの懸念
    失われた「環状島」
    〝感染〟した時間
    人は人と出会うべきなのか
    会うこと、集うことの憂欝と悦び

    2.コロナ・クロニクル
    「医療」に何が起こったか
    第3波の襲来とワクチンへの期待
    コロナ・アンビバレンスとメディア
    コロナ禍のメンタルヘルス
    リモート診療の実態とリモート対話実践プログラム(RDP)
    リモート教育は「暴力」からの解放である
    コロナ禍で試される民主主義

    3.健やかにひきこもるために
    健やかにひきこもるために
    リアリティショーは「現代の剣闘士試合」か
    「マイルドな優生思想」が蔓延る日本に「安楽死」は100年早い
    「鬼滅の刃」の謎─あるいは超越論的炭治郎
    「意思疎通できない殺人鬼」はどこにいるのか?
    亡き王女(猫)のための当事者研究

    あとがき

    カバー画像:《同じ月を見た日》
    コロナ禍に孤立感を抱えている、ひきこもりを含む様々な事情を持った国内外の人々が参加するアートプロジェクト。各々の場所から月の撮影を行い、ここに居ない誰かを想像する。
    企画:渡辺 篤
    撮影:「アイムヒア プロジェクト」メンバー約50名
    画像配置協力:紅、田中志遠
  • バカ(認知バイアス)とバカ(政治的無知)の「バカの二乗」によってこんな世界ができあがった。私もあなたもみんなバカなら、いったいどうすればいいのか?
    ──橘玲

    怒りは必要だが、それだけでは誤る。本書はいま、「理性」のありかを問う。
    ──千葉雅也

    分断・ヘイト・陰謀論が絶えないのはなぜか?
    進化心理学、認知科学から導かれる、道徳感情をめぐる考察。

    トランプ当選をいまだに信じるひとに、Qアノン信者。世界を操るのはディープステートで、コロナワクチンにはマイクロチップが……。なぜかくもフェイクニュースや陰謀論が後を絶たないのか? それは私たちが「バカ」だから! 人間の脳内には「直観システム」と「推論システム」という異なる認知システムがある。この認知科学の「二重過程理論」をもとに、今世界で起きている政治的な分断と対立と混乱の図式を描き出す。我々が囚われている「バカの連鎖」から抜け出すにはどうしたらよいのか? 最新の進化心理学、認知科学の知見に基づいてその脱出口を探る長編評論。新しい人間像を構築せよ!

    本書のタイトルは「みんな政治でバカになる」である。「バカなんて許せない!」とイラッとした人も多いかもしれない。しかし、ちょっと待って欲しい。本は読まれなければ、意味がない。人間は「理性」よりもまず「感情」が反応することがわかっている。「バカ」という乱暴な物言いで、あなたの「道徳感情」に訴えかけて、本書を手に取ってもらったわけである。(……)私たちは人間本性上バカな言動をとってしまう。くわえて、ほとんどの人が政治について無知=バカである。いわば、「人間本性による」バカ(認知バイアス)と「環境による」バカ(政治的無知)とがかけ合わさった「バカの二乗」である。これがフェイクニュースや陰謀論が後を絶たない理由である。(「はじめに」より)

    第1章・大衆は直観や感情で反応する
    第2章・幸福をあたえる管理監視社会
    第3章・よき市民の討議はすでに腐敗している
    第4章・ポピュリズムは道徳感情を動員する
    第5章・もはや勉強しない亜インテリ
    第6章・部族から自由になるために
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    「アート」と「産業」と「コミュニティ」の掛け合わせで、「社会文化資本力」を生み出せ!
    東京の文化芸術資源を開拓せよ!
    「私たちの文化」を「私たちの場所」で「私たちの手」で創る、あたらしいアートのマニュフェスト!

    アートとは、ハコでもなくモノでもなく、マネーゲームでもない、コト(出来事)である。コトを起こすプロジェクトとしてのアートを追究してきたアーティスト・中村政人が考えるアートプロジェクトの原理とは、アート・産業・コミュニティのトライアングル。アーツ千代田 3331での活動、さらに2021年7月よりグランドオープンした東京ビエンナーレの取り組みを題材にして語る、アートと社会と文化資本の未来をめぐる原理論。

    本書は、私が実践してきた表現活動をアートプロジェクトという側面から書き下ろし、過去のテキストも再編集して構成したものだ。「アーツ千代田3331」から「東京ビエンナーレ」に至る自分自身の活動を振り返り、その活動について掘り下げる事で、改めてアートプロジェクトとは何か、その文化資本としての社会的価値とは何かを問いたい。(はじめにより)

    【目次】
    はじめに

    ■I 東京ビエンナーレ
    第1章 「東京ビエンナーレ」は都市の創造力を進化させる
    第2章 アートプロジェクト小史

    ■II アーツ千代田 3331
    第3章 構想から立ち上げまで
    第4章 3331の基軸プロジェクト

    終章 コミュニティ・アートプロジェクトを運営する

    あとがき
  • 「殺し合いを今すぐやめなきゃならない。子供たちを救うんだ」
    父を知らずに育った男たちが親になるとき――。
    貧困、差別、暴力を超えて繋がる男たちのドキュメント

    ロサンゼルス南部の街ワッツは、ギャング抗争が頻繁に起こるスラム街。
    死ととなり合わせの暴力やドラッグ汚染、警官の虐待行為が男たちを捕らえ、
    父から子、子から孫へと連鎖していく。

    人類学者でソーシャルワーカーの著者は、元ギャングメンバーに頼まれて、
    子供をもつ男性たちの自助グループを運営。
    毎週水曜日の夜、会合には十代の少年から中年層までが集まり、
    語り合いながらともに「父になること」を手探りする。
    たがいの喜びも不安もトラウマをも受けとめながら、子供たちを全力で守り、
    コミュニティを再生していくことを胸に誓う――。

    Zeebra氏(ヒップホップ・アクティビスト)推薦!
    父親とはどんな存在であるべきか。そこに完璧な答えなど存在しない。
    大切なのは自分と向き合う事。負の連鎖を断ち切るのは貴方です!

    水無田気流氏(詩人、社会学者)推薦!
    荒んだ街で生き延びるためにこそ、子どもには父親(俺たち)が必要。
    繰り返されるその言葉は、あまりに重い。
    父親を知らずに育った男たちが、父親になる意味を問い直し、
    子どもを守り育てることを誓いながらも、挫折を重ねる。
    「完璧」からはほど遠い彼らが父親たり得ること(ファザーフッド)を目指すこと。
    困難で切実なこのプロジェクトの行方を、見守ってほしい。


    「日頃から銃を使い、ドラッグを売買し、女たちを殴り、
    刑務所に行き、どうしたら父親になれるのか見当もつかずにいる
    そうした男たちは、まず自分自身が父親を求めていたのだ。
    彼らの喪失感の深さと強い欲求から、本人は直接
    口にはしないが、一つの疑問がひしひしと伝わってくる。
    『こんな俺がどうしたら父親になれるのか?』」
    ――本書「父親としての傷」より

    【目次より】

    01 ワッツ
    02 父親としての傷
    03 地元
    04 あんたも俺たちを見放すのか?
    05 ブラザーズ
    06 虐待
    07 リーリー
    08 ファザーフッド
    09 父親っ子
    10 ベビー・ママ
    11 働くお父さん
    12 雇用創出
    13 ビッグ・ママ
    14 光明が差す
    15 チェックメイト
    16 〈ネーション〉
    17 地域のヒーロー
    18 ツインズ
    19 俺たちはみな家族だ
    20 スコットランドからの手紙
    21 写真判定
    22 俺らがおまえたちのパパになる
    23 フッド・デー
    24 シュガーベア
    25 あと十二日
    26 ドアを通り抜けて
    27 ジャメル
  • 機能不全家族、貧困、精神疾患、自殺未遂など、
    いくつもの困難を生き抜いてきた彼女が、
    フェミニズムにたどり着くまで。

    殴る父と耐える母、ハラスメントの横行、エロ情報の氾濫、あからさまな賃金格差、性犯罪におびえなければならない日常……。かつて1ミリも疑ったことがなかった「男女平等」は、すべてまちがいだったのか? もう黙ることはしない。体当たりでつかんだフェミニズムの物語。

    小林エリコさんは団塊ジュニア世代。団塊世代の私たちが育てた子どもだ。女の子からここまで自尊心を奪い、男の子がここまで自己チューにふるまう社会を私たちは再生産してしまったのか。でも、これは高い授業料を払ったけれど、「もう黙らない」ことを学んだ女性の闘いの記録。
    ──上野千鶴子

    俺たち男こそ耳を傾けるべきだ。ジェンダー格差と自己責任論が作り出した、この地獄に加担しないためにも。
    ──清田隆之

    「私は世の中が男女平等だと1ミリも疑っていなかった。しかし、それは全て間違いであり、それに気がつくのに私はとても時間がかかった。男女が平等でないと教えてくれたのはフェミニズムだった。フェミニズムを知った時の衝撃を例えるなら雷に打たれたような感覚とでも言えばいいだろうか。男女は平等でないというパラダイムシフトは私の中の壁を瓦解させた」(「はじめに」より)

    【目次】
    はじめに
    第一部
    1 父は王様、母は従順な家来
    2 脂肪よりも筋肉が欲しい
    3 母のようにはならない
    4 この国の男たちは狂っているのかもしれない
    5 平坦な地獄が待っているだけ
    6 彼らはなにもしてくれない
    7 男より弱いものになるということ
    8 この理不尽な怒りをどうしたらいい
    9 ノラのように
    10 エロとパチスロのハイブリッドな漫画雑誌
    11 母の幸せは私の幸せじゃない
    12 自宅とデイケアを往復する日々
    第二部
    13 寂しいから一緒にいるだけ
    14 最低で最悪のカップル
    15 世界で一番情けない生き物
    16 あなたは生活保護がいいと思う
    17 ただ一人で暮らしているだけなのに
    18 そこにはフェミニズムがあった
    エピローグ
  • もう消費するだけでは満足できないファンたちは、どこへ向かうのか?
    企業を揺さぶり、社会をも変えてきた、ポップカルチャーの力を探る。
    --------------------------------
    コンヴァージェンスとは……
    1. 複数のメディア・プラットフォームにわたってコンテンツが流通すること
    2. 複数のメディア業界が協力すること
    3. オーディエンスが自分の求めるエンターテインメント体験を求めてほとんどどこにでも渡り歩くこと

    準備ができていようといまいと、私たちはすでにコンヴァージェンス文化の中で生きているのだ。

    (本書 イントロダクション「コンヴァージェンスの祭壇で祈ろう」より)
  • 1,870(税込)
    著:
    佐藤学
    著:
    上野千鶴子
    著:
    内田樹
    著:
    長谷部恭男
    著:
    杉田敦
    著:
    髙山佳奈子
    他7名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    これはもはや、学問の自由のみならず、民主主義の危機!

    菅義偉首相による日本学術会議会員への被推薦者6名の任命拒否は、学問の自由と独立性を侵害する重大な危機につながる行為。日本学術会議はじめさまざまな学協会から強い抗議の意が表明される一方、政権は様々な論点ずらしをもってこの問題を矮小化し、議論は長期化の様相を呈している。この問題の背景に何があるか、学術会議はなぜ必要か、さらに学問の自由とはなにか、それがなぜ重要であるかについて、市民の理解を求め、世論を喚起するべく編まれた緊急出版。佐藤学・上野千鶴子・内田樹の3名が編者となり、多彩な執筆陣が繰り広げる、学問の自由と民主主義をめぐる白熱の論考集。任命拒否を受けた6名のメッセージも収録。

    「いったい何が壊されたのか。人々が震撼した危機は何なのか。そして、この事件は何の始まりなのか。本書は、この衝撃的な出来事を多角的に照らし出し、その深層を解明する趣旨で編集された」──佐藤学
    「これは日本の民主制を深く傷つけ、国際社会における日本の学術の信頼性と威信を著しく損なう行為です」──内田樹
    「菅政権に学者を屈服させることはできない。この戦端を開いたことを、政権は後悔することになるだろう」──上野千鶴子

    【目次】
    はじめに 佐藤学

    1 学術総動員体制への布石 上野千鶴子
    2 日本学術会議における「学問の自由」とその危機 佐藤学
    3 政府が学問の世界に介入してきた 長谷部恭男+杉田敦
    4 任命拒否の違法性・違憲性と日本学術会議の立場 髙山佳奈子
    5 学問の自律と憲法 木村草太
    6 日本学術会議とジェンダー平等 後藤弘子
    7 日本学術会議と軍事研究 池内了
    8 酔生夢死の国で 内田樹
    9 学術会議だけの問題ではない三つの側面 三島憲一
    10 「学問の自由」どころか「学問」そのものの否定だ 永田和宏
    11 文化的適応としての科学と日本学術会議 鷲谷いづみ
    12 1000を超える学協会の抗議声明から読み取れること 津田大介

    ■資料編
    任命拒否を受けた6人のメッセージ(芦名定道、宇野重規、岡田正則、小澤隆一、加藤陽子、松宮孝明)
    公表された声明文から(法政大学総長、日本ペンクラブ、現代歌人協会・日本歌人クラブ、映画人有志)
    日本学術会議による「要望書」
    日本学術会議法
    声明を公表した学協会一覧
    日本学術会議問題 日録

    あとがき 上野千鶴子・内田樹
  • 1,760(税込)
    著:
    木村映里
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「病院の世話になるくらいなら死んだほうがまし」
    そう言った彼に、わたしはどう答えたらよいのか?
    若手看護師が描く、医療と社会の現実。

    生活保護受給者、性風俗産業の従事者、セクシュアルマイノリティ、性暴力被害者などが、医療者からの心無い対応で傷ついたり、それがきっかけで医療を受ける機会を逸している現実がある。医療に携わる人間は、こうした社会や医療から排除されやすい人々と対峙するとき、どのようなケア的態度でのぞむべきなのか。看護師として働き、医療者と患者の間に生まれる齟齬を日々実感してきた著者が紡いだ、両者の分断を乗り越えるための物語。誰一人として医療から外さないために。

    「白黒単純に塗り潰すのではなく、鮮明な解像度で描写する。
    そうでしか伝えられない景色を、この本は示してくれた」
    ──帯文・荻上チキ

    「社会から排除されやすい人々と医療従事者の間には、単なる快不快の問題でもなければ、一部の医療従事者にだけ差別心があるといった類の話でもない、もっと根深く、致命的なすれ違いがあるように思います。マイノリティや被差別的な属性の当事者が積み重ねてきた背景と、医療従事者が積み重ねてきた背景は、社会の中で生きているという意味では地続きのはずなのに、しかしどこかで分断されているような気がする。各々の生きる背景を繋げる言葉が必要だと感じ、書き始めたのが本書です」(「はじめに」より)

    【目次】
    1章 浩はどうして死んだのか──セクシュアルマイノリティの患者さん
    2章 医療が果歩を無視できない理由──性風俗産業で働く患者さん
    3章 殴られた私も、殴った山本さんも痛いのです──暴力を振るう患者さん
    4章 千春の愛情は不器用で脆くて儚くて──自分の子どもを愛せない患者さん
    5章 「看護師が母を殺した」と信じたい、高野さんの息子──医療不信の患者さん
    6章 私は生活保護を受けようと思っていました──生活保護の患者さん
    7章 飲みすぎてしまう葉子、食べられない私──依存症の患者さん
    8章 性暴力被害を受けて、裁判を起こした──性暴力被害者の患者さん
    9章 医療が差別に晒される時──医療現場で働く患者さん
    終章 医療から誰も外さないために
  • 2,090(税込)
    著:
    中田考
    著:
    飯山陽
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    イスラームは、穏健で寛容で民主的な、平和の宗教か?

    かたや男性・イスラーム法学者にしてイスラム教徒=中田考。かたや女性・イスラム思想研究者にして非イスラム教徒=飯山陽。ともにイスラームを専門としつつも、立場を異にする二者が交わす、妥協を排した書簡による対話。

    IS、トルコ・クルド問題、アフガニスタン中村哲氏殺害、ハラール認証、イラン情勢、コロナ禍の影響……。同じトピックを論じても、これだけ世界の見方が違う。はたして日本人は、イスラームをどれだけ理解しているか?
    神の前の自由・平等?
    人が獲得した自由・平等?
    誰も教えてくれなかった、イスラーム世界の真実をめぐる、火花を散らす対話の記録。

    「20年以上前に初めて出会った時から今に至るまで、中田先生は私にとって、全く分かり合うことのできない異質な他者です。中田先生だけでなく、私は日本の中東イスラム研究業界に属する多くの研究者と、ほとんど全く分かり合うことができません。(…)私はこの往復書簡を通して、中田先生と分かり合おうとも、中田先生を説得しようとも全く思いませんでした。私の目的は、ひとつにはもちろん、それぞれのテーマについての分析を提示することですが、もうひとつは中田先生と私の議論が徹頭徹尾嚙み合わないことを読者の方々によくよくご覧いただき、その上で、なぜこうも嚙み合わないのかについての理由を明らかにすることです。」(飯山陽 まえがきより)

    「人文社会科学の他の分野と比べても職業的専門家の絶対数が圧倒的に少なくマーケットも小さいイスラーム研究が学問の名に値するものに成長するためには、どんなにレベルが低く誤解と偏見に満ちていようとも、イスラームを理解できない人、理解しようとも思わない人にさえも広く読まれる作品ができるだけ多く生み出され、流通することが不可欠だと私は信じています。(…)本書ができるだけ多くの読者の目に留まり、読者の中からたとえ一握りほどの数であったとしても、本書に書かれたことの背後にある「誰の目も見たことがなく耳が聞いたともなく心に浮かんだこともない」(預言者ムハンマドの言葉)広大で深淵な世界を垣間見、彼らに続こうと志す者たちが現れることを願ってやみません。」(中田考 あとがきより)

    【目次】
    第一書簡 あるべきイスラーム理解のために
    第二書簡 イスラム国をめぐって
    第三書簡 トルコ、クルド問題について
    第四書簡 タイのイスラーム事情
    第五書簡 中村哲氏殺害事件をめぐって
    第六書簡 ハラール認証の問題
    第七書簡 イラン/アメリカ関係の深層
    第八書簡 コロナウイルス禍がもたらしたもの
    第九書簡 トルコのコロナ対応をめぐる考察
    最終書簡 インシャーアッラー それぞれの結語として
  • メドゥーサ、ピロメラ、ヒラリー・クリントン、テリーザ・メイ…。歴史上長らく、女性たちは公の場で語ることを封じられ、発言力のある女性は忌み嫌われてきた。古代ギリシア・ローマ以来の文芸・美術をひも解くと、見えてくるのは現代社会と地続きにあるミソジニーのルーツ。軽やかなウィットをたずさえて、西洋古典と現代を縦横無尽に行き来しながら、女性の声を奪い続けている伝統の輪郭をあぶり出す。
  • 1,760(税込)
    著:
    佐藤優
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「高校での勉強は、人生に役立つ教養だ――」
    民主主義を根源的に考える世界レベルの教養ゼミ。ファシズムに対抗しうる知の力とは。

    「君たちが社会で活躍するころには、
    日本のファシズム傾向は今より強まっているかもしれない。
    過去の歴史を知ることは、現在を読むために必要だ――」

    インテリジェンスの泰斗が高校生たちに呼びかけ、学校での授業内容をベースに世界と社会の見方を伝える。
    デモクラシー論の古典であるラインホールド・ニーバー『光の子と闇の子』をテキストに、
    ときに英語原文にもあたりながら、デモクラシーの本質を探究していく。
    高校での勉強や大学入試のさらにその先を見据えた、たしかな教養を身につけるための全4講義。
    力強く歩みだすための知力とはなにか。学びはじめ、学びなおし、学びつづける知的メソッド。

    【目次より】
    第1講 歴史の年号はなぜ重要なのか
    第2講 デモクラシーの起源
    第3講 世界戦争が起きるメカニズム
    第4講 未来を見通す力をつける
  • 1,584(税込)
    著:
    上西充子
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    政権の欺瞞から日常のハラスメント問題まで、隠された「呪いの言葉」を
    2018年度新語・流行語大賞ノミネート「ご飯論法」や
    「国会PV(パブリックビューイング)」でも大注目の著者が
    「あっ、そうか!」になるまで徹底的に解く!

    「私たちの思考と行動は、無意識のうちに「呪いの言葉」に
    縛られている。そのことに気づき、意識的に「呪いの言葉」
    の呪縛の外に出よう。
    思考の枠組みを縛ろうとする、そのような呪縛の外に出よう。
    のびやかに呼吸ができる場所に、たどりつこう。
    ――それが、本書で伝えたいことだ。」(本文より)
  • 1,650(税込)
    著:
    ヨハン・ノルベリ
    訳:
    山形浩生
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    いたるところ破滅と悲惨―ニュースやメディアが書き立てるネガティブな終末世界、そんなものは嘘っぱちだ。啓蒙主義思想が普及して此の方、世の中はあらゆる面でよくなってきた。食べ物も増え、衛生設備もぐっと普及し、寿命も延び、豊かさもまし、平和も自由も平等も促進されている。いま必要なのは、この進歩を正しい知識で引き継ぐこと。反グローバリズム運動への批判を展開してきたスウェーデンの歴史家が明解なデータとエピソードで示す、明るい未来への指針。
  • 一度ネットで起こしてしまった失敗=炎上は、進学・就職・結婚など、大事な場面でくり返しあなたの人生の邪魔をする。日本全国40万人以上に伝えられた、ネットを安全・安心に使うための「絶対に失敗しない方法」をイラスト入りでわかりやすく紹介。
  • 恋バナ収集というちょっと変わった活動を行うユニット「桃山商事」の代表を務める著者が、これまで1200人以上の女性たちの失恋話や恋愛相談に耳を傾けるなかで気づいた、失望される男性に共通する傾向や問題点とは? 女性たちの生の声を聞いてみると、男女でこんなにも違う景色が見えているのか、ということが浮かび上がってくる。ジェンダー観のアップデートが求められる現代を生きる、すべての人たちに贈る、より良い関係を築くための「心の身だしなみ」読本。
  • 1,430(税込)
    著:
    平川克美
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    人口減少の主要因とされる「少子化」はなぜ起きたのか?そもそも少子化は「問題」なのか?問題であるとすれば、誰にとってのどのような問題なのか?日本の家族形態の変遷を追いながら、不可逆的に進む人口減少社会のあるべき未来図を描く長編評論。「経済成長神話」の終焉を宣言し、大反響を呼んだ『移行期的混乱』から7年後の続編にして、グローバリズム至上主義、経済成長必須論に対する射程の長い反証。
  • 1,430(税込)
    著:
    藤井聡
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「思考停止」した「凡庸」な人々の増殖が、巨大な悪魔=「全体主義」を生む。21世紀の全体主義は、ヒトラーのナチス・ドイツの時代と違い、目に見えない「空気」の形で社会を蝕む。ハンナ・アーレント『全体主義の起原』の成果を援用しつつ、現代日本社会の様々な局面で顔をのぞかせる、「凡庸という悪」のもたらす病理の構造を鋭く抉る書き下ろし論考。思考停止が蔓延する危機の時代に読まれるべきテキスト。
  • グランドレベルは、パブリックとプライベートの交差点。そこが活性化すると、まちは面白く元気になる。欲しい「公共」は、マイパブリックの精神で自分でつくっちゃおう。あたらしい「まちづくり」のバイブル誕生。 ・パーソナル屋台でまちに出る ・街角にもっとベンチを! JAPAN BENCH PROJECT ・公園を再生するエッジリノベーション ・遊休地を私設公園に! パーカナイズ ……など、まちを元気にするアイデア満載。コペンハーゲン、ポートランド、台北など、「グランドレベル先進都市」の事例も多数紹介。1階づくりはまちづくり。「建築コミュニケーター」の、新感覚まちづくり奮戦記。
  • ゲーム中毒、引きこもり、ニート……いまや記録的な数の男たちが、社会からはじかれている。学業では女子に敵わず、女性との付き合いや性関係でしくじり、正規の職に就くことができない。世界的な不況や、社会構造の変化、そしてネットの普及が、彼らをより窮地に追い込み、ゲームやネットポルノの中に縛り付けている。 本書は、行動心理学、社会学、生理学の成果などを駆使しながら、今、若者たち、特に男性にどんな変化が起きているのかを検証。さらその原因が解明していく。社会の変化によって、「男らしさ」や「男の役割」も変更を迫られている。 先進国共通の男子の問題に、解決策はあるのか?

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