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『時代小説、学問、配信予定を除く(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1 ~54件目/全54件

  • 【書籍説明】
    天然理心流四代目宗家近藤勇は、名刀を手に入れようと必死で探した。

    その勇に「虎徹を売りたい」という男が現れた。

    売値は破格に安いが、「絶対にだれにも負けない」ことなど、とんでもない条件がついていた。

    勇は条件を呑んで虎徹を購入したが、その直後から次から次へと真剣勝負を求められたり、刺客に狙われたりするようになった。


    勇は幕府の浪士組徴募に応じて上洛する決意をした。

    将軍を警護し、攘夷の先駆けとなるという重大な役目を担って上洛する。

    勇は敵を倒して上洛し、「新選組」を結成して王城の治安維持に努めた。

    だが、新選組局長となっても、命を狙われる。

    勇の盟友土方歳三が、その原因を探り出した。

    勇の持つ「虎徹」には、二百年前の剣客の怨念が宿っているらしい。


    勇は剣客の怨念を断ち切り、虎徹を世の中に役立てようと決意したが……。
  • 【書籍説明】

    織田信長は生まれながらの天才的革命家だった。

    独特の発想と美意識を持ち、徹底した合理主義者だった。

    それ故に、実の父母にも家臣達にも理解されず、絶望的な孤独に苛まれていた。

    母土田御前は弟の信行を偏愛し、信長を廃嫡して信行に跡目を相続させたいと願った。


    父織田信秀が病死すると、信長は織田弾正忠家を継ぎ、駿河の太守今川義元の尾張侵攻を防ぎつつ、尾張国内で勢力拡大に努めた。

    信長の最大の理解者は、美濃国主斎藤道三とその娘帰蝶(濃姫)だった。

    帰蝶は道三の智謀の才を受け継ぎ、信長の正室になると軍師を務めた。

    信長は道三や濃姫の助けを得て、主筋である守護代織田大和守家を滅ぼし、尾張国都清州城を獲得した。

    さらに織田伊勢守家も下し、尾張国内を統一・平定しようとした。


    だが、斎藤道三は嫡男斎藤義龍に謀反を起こされ、討死した。

    信長が最大の味方道三を失うと、同母弟信行は庶兄織田信広と手を組み、美濃の斎藤義龍と示し合わせて謀反の兵を挙げた。

    信行には宿老林秀貞・通具兄弟や柴田勝家が味方した。

    謀反軍は二千近く、信長軍は一千未満。

    信長と濃姫は知恵を尽くして謀反軍と戦うが……。


    【目次】
    悪餓鬼大将
    尾張の猛虎
    虎の息子と蝮の娘
    抹香くわっ
    織田弾正忠
    清州城奪取
    人身御供
    身代わり
    山の神
    蝮の死
    四面楚歌
    謀反勃発
    女軍師
    謀殺
    尾張統一
  • 【書籍説明】
    新選組の小者の忠助は、「闇風」と呼ばれる盗賊だった。

    たいていは独り働きだが、時には頼まれて大盗賊の下で働くこともあった。

    盗賊の頭ともめて殺してしまい、江戸を離れた。

    盗人の足を洗い、行商などをしていたが、創立間もない新選組の小者になった。

    昔の仲間に見つかって、忠助は盗人仲間に引き戻されそうになる。

    小者の太吉が機転を働かせ、土方歳三に助けを求めた。

    その後、忠助は新入隊士の浅沼亨が盗賊仲間の用心棒だったことに気づくが、隊士として精勤しているので黙っていた。

    だが、浅沼の様子が、しだいに怯懦になる。

    ついに浅沼は「制札事件」で大失敗した。

    実は、浅沼は盗人だった前歴をタネに昔の悪党仲間に脅され、攘夷軍資金強盗一味に加わるよう強要されていた。

    忠助は浅沼に全て打ち明けるように勧めるが、逆上した浅沼に斬られてしまう。

    浅沼は悪党仲間との縁を断ち切ることができるだろうか?


    【目次】
    雪の宵
    闇の風
    脅し
    引き戻し
    仲間
    葱鮪鍋
    手練れ
    出会い
    新所帯
    間者
    凶盗
    降格
    制札事件
    脱走
    襲撃
    女は薬
  • 【書籍説明】

    いま一番書きたい皆川広照(みながわ・ひろてる)と天徳寺宝衍(てんとくじ・ほうえん)を書く。

    まず、皆川広照は徳川家康との結びつきが非常に興味深い。本能寺の変直後の「伸君伊賀越え」に同行していた可能性がある。

    「そんな話は聞いたことがない」という声も聞こえてきそうだが、注目されていない史料は意外と多い。

    また、宇都宮氏の有能な家臣でありながら、離反し、北条氏に従い、豊臣秀吉による小田原城攻めのときはこの城から脱出。

    北条氏滅亡の連座を免れた。このため世渡り上手のイメージがあるが、それだけではない。

    その後、家康六男・松平忠輝の家老となり、戦国の世が終わった時代にまた一波乱……。

    難しい場面での決断でピンチの連続を乗り越えてきた武将だ。

    一方、天徳寺宝衍は名城・唐沢山城を本拠とする佐野氏の出身。

    外交僧として諸国を渡り歩き、貴族や宣教師とも交流があり、織田信長、豊臣秀吉が関東に進出する際には欠かせない存在だった。

    北条氏や上杉氏の対応についても秀吉から相談され、文禄の役でも九州に同行している。秀吉の知恵袋だったのだ。

    戦国の主役には遠く及ばない弱小領主だが、その生涯は戦国武将らしい冒険に満ちているのだ。

    【目次】
    第1部 戦国時代の関東
    第2部 皆川広照
    第3部 天徳寺宝衍

    【著者紹介】
    水野拓昌(ミズノタクマサ)
    1965年、東京都生まれ。法政大学法学部卒業。1989年、産経新聞社入社。
    整理部記者、地方支局記者、宇都宮支局次長などを務め、2019年退社。
    『藤原秀郷 小説・平将門を討った最初の武士』(小学館スクウェア)
    『小山殿の三兄弟 源平合戦、鎌倉政争を生き抜いた坂東武士』(ブイツーソリューション)
    『鎌倉殿と小山3兄弟 ~小山朝政、長沼宗政、結城朝光~』
    『鎌倉殿と不都合な御家人たち ~「鎌倉殿」の周りに集まった面々は、トラブルメーカーばかり?』(まんがびと)などを出版。
    「栃木の武将『藤原秀郷』をヒーローにする会」のサイト「坂東武士図鑑」でコラムを連載。
  • 自衛隊派兵、憲法改正、経済不況、言論統制…立花隆が「現在」を分析し、「歴史」を通観する! いま日本は、半世紀(ないし一世紀)に一度あるかないかといっていいほど大きな歴史の曲がり角を曲がりつつあるところだろうと思う。

    <立花隆の「視点」>
    ●ブッシュに追従する小泉首相は、イラク戦争の本質を理解していない
    ●人質「自己責任」論は、根本的な認識が誤っている
    ●米英軍のイラクへの「先制攻撃」は、国際法違反である
    ●自衛隊の官製広報情報を垂れ流すメディアは、あの「言論の暗黒時代」を忘れたのか
    ●憲法9条があったから、日本は経済的繁栄を遂げることができた
  • 【書籍説明】

    徳川家康は三河の小大名松平家に生まれ、八歳の時から駿河の大大名今川家の人質となって育った。

    成長してからも今川家の被官同様に扱われ、今川義元の姪築山殿と結婚した。

    築山殿との間に、長男三郎信康と長女亀姫を儲けた。

    桶狭間の戦で今川義元が討死し、今川家が衰退すると、家康は今川傘下から脱け出し、尾張の織田信長と同盟を結んだ。

    三河から西を信長に任せ、家康は三河以東に領土を拡大し、三河・遠江を勢力下に収めた。

    同盟者信長が天下一統を成し遂げるにつれて、家康も東海の覇王となった。

    嫡男信康も勇猛果敢な武将に成長した。

    しかし、家康は秘かに信康を嫌い、父子の仲は険悪になっていった。

    信康の行状は凶暴を極め、家臣達の中には信康を嫌悪する者もいた。

    家康家臣団は、筆頭家老酒井忠次と信康後見役石川数正の二派に分かれて勢力を競い合っていた。

    その頃、家康の愛妾お愛の方が妊娠した。

    覇王を継ぐ者は、信康か?それとも、お愛の方の子か?

    【目次】
    吉報か凶報か
    清州同盟
    人質救出
    嫉妬の鬼
    猛勇か蛮勇か
    長篠の戦
    野心家
    たわけの三郎
    家臣団分裂
    父と子
    訴状十二ヶ条
    岡崎城訪問
    恐怖の毒
    安土への使者
    信康切腹
    東海の覇王
  • 「尼子は負けぬ。出雲はわれらのものじゃ」神の化身八咫烏に導かれ、滅亡した尼子(あまご)氏残党が姫のもとに結集。〈出雲国奪還〉の戦いが始まった! 室町後期。応仁の乱に際し出雲国の大半を手中におさめ、山陰山陽に強大な勢力を築いた戦国大名・尼子氏。永禄9年(1566)、毛利軍の猛攻を受けた尼子軍は本拠地の月山富田城を開城して降参、ここに尼子は滅亡する。物語はその2年後の永禄11年、秋たけなわの京の都からはじまる――。歌舞伎、講談などで日本人に親しまれてきた物語に新たな生命を吹きこんだ、著者初の壮大な歴史ファンタジー!!
  • 【書籍説明】

    織田信長は尾張の小大名だが、生まれながらの天才的革命家だった。

    村々で行われる「火起請」という裁判形式を否定し、宗教儀式を利用して女性達をたぶらかしていた淫乱僧を詐欺師として処罰した。

    信長は迷信と慣習の支配する中世社会を打破して、「だれもが自由に安心して暮らせる合理的な世」を拓こうとした。

    信長は天下一統を志して近隣諸国を征服し、破竹の勢いで勢力を拡大した。

    ついに足利義昭を奉じて上洛し、義昭を十五代将軍の座に就けた。

    将軍の権威を利用して、天下の実権を握ろうとしたのである。

    だが、将軍義昭は信長の傀儡であることに我慢できない。

    折しも、都に百鬼夜行の噂が立ち、奇妙な病が流行し、死者が続出した。

    将軍義昭の侍臣も御所の公家衆も、次々に奇病に倒れた。

    陰陽師勘解由小路在富は、流行病は「平将門の祟り」と言う。

    「織田信長が将軍義昭を呪詛して、将門の怨霊を地獄から呼び出した」という噂が広まった。

    信長と濃姫は、呪詛の噂を打ち消し、奇病の流行を止めることができるか?

    【目次】
    火起請
    野望の始動
    秘儀へそくらべ
    詐欺坊主
    疫病流行
    怨霊
    平新皇将門
    深泥池
    陰陽師
    粥施行
    義昭発病
    呪詛返し
    悪魔の指袋
    祟りの元凶
    悪霊退散
    第六天魔王
  • 【書籍説明】
    時代は急激に動いていた。長州軍は上洛して御所を占拠しようとしたが、幕府軍の奮戦に敗退した。
    しかし、長州藩は表向き徳川幕府に恭順を示したが、いよいよ倒幕活動に力を入れた。
    長州も薩摩も「攘夷」を唱えながら、欧米文化に傾倒していった。幕府も軍制を西洋化し、フランス軍式調練を採用した。

    徳川幕府最強の戦闘集団新選組も、副長土方歳三の主張で洋式調練に切り替えた。大砲や鉄砲を有効に使うためには、従来の軍学兵法は役に立たない。
    五番隊組長武田観柳斎は長沼流軍学を修め、新選組兵学師範を務めていたが、洋式調練の採用とともに存在価値を失った。
    今さら欧米式用兵術を学ぶ気にもなれず、若い隊士達が新知識・新技術を習得するのを苦々しく眺めていた。
    武田は伊東甲子太郎に接近して身の安泰を図ろうとしたが、伊東の陰謀に巻き込まれてしまう。伊東は新選組を倒幕派に変えようと画策していた。
    武田は新選組に居難くなり、機密漏洩を手土産に薩摩屋敷に逃げ込もうとした。
    土方歳三は武田の脱隊と伊東の陰謀をどう対処するのか?


    【目次】
    洋式調練
    新知識
    留守の間に
    命令違反
    薩長同盟
    奈良出張
    金策致不可
    薩摩屋敷
    薩摩示現流
    薩摩者
    一条から七条
    嘘か真か
    将軍逝去
    斬撃
    竹田街道
  • 1769年、コルシカ島の貧乏貴族・ボナパルト家の次男として生まれたナポレオンは16歳でパリ陸軍士官学校を出ると、地元の英雄・パオリの親衛隊となる。時はフランス革命真っただ中、コルシカにも革命をと勇み立つナポレオンだったが、過ぎた才知と熱意ゆえ故郷を追われる羽目に。だが、フランス共和国軍の砲兵指揮官として頭角を現し、革命の実力者・ロベスピエール兄弟や派遣委員バラスと知り合う。トゥーロンの戦闘でイギリス軍、スペイン軍に大勝利を収め名をあげるが、情勢は急転。クーデターでロベスピエール兄弟が処刑され、ナポレオンも投獄された。が、男はそこで終わらない。パリが、革命が、彼を求め、ふたたび表舞台へ――。
  • もうひとつの昭和を描く超弩級歴史大作。

    ――歴史に「IF」はない。しかし、戦争が終わったあのとき満州国皇帝・溥儀が日本に亡命していたら…。
     作家・浅田次郎の「蒼穹の昴」の時間と空間を舞台に、清朝のラストエンペラー・愛新覚羅溥儀と溥傑兄弟の数奇な運命を余すことなく辿る完全版評伝。
     関東軍により担がれて満州国初代皇帝となり、戦後はソ連に抑留後、戦犯として中国へ送還、中国共産党の熾烈な文革の嵐にさらされた溥儀。一方、日本人の妻を生涯愛し、終戦直後に生き別れとなるものの、のち奇跡の再会を果たした弟・溥傑。ふたりの人生は、日本と天皇家の「昭和」を裏側から照射する。
     『昭和解体』『暴君』という大著で知られざる歴史のディテールを描く第一人者の牧久が、“もう一つの昭和史”に挑む。
  • 【書籍説明文】

    天才的革命家織田信長は、長年敵対していた足利義昭と和睦し、義昭を支援していた中国路大大名毛利輝元を臣従させた。
    一方、謀反を起こした羽柴秀吉の家臣達は、信長に捕えられた秀吉奪回と再起を図り、信長と対立する大名を頼った。
    信長は九州に侵攻し、毛利軍と大友宗麟軍が先鋒を務めた。織田軍は竜造寺隆信を討ち取り、南九州の覇者島津四兄弟を降した。土佐の長曽我部元親も降伏して臣下となり、九州に続き四国も平定された。
    征夷大将軍織田信忠は関東支配を狙う北条氏政を滅ぼし、その同盟者上杉景勝を降した。さらに奥州の伊達政宗・安東愛季・最上義光らを服属させて、関東から奥州を平定した。
    信長は戦乱を終結させ新しい世の秩序を整え始めたが、問題は山積している。
    統治の中心地をどこにするか?巨大な織田軍団を維持する費用はどうするか?諸国に溢れる牢人・野伏・海賊達の身の振り方は?そして、秀吉の処罰は?
  • 【書籍説明】

    織田信長は天才的革命家だった。尾張の小大名だった若い頃から「天下一統して新しい世を拓く」という野望を抱いた。信長は流浪していた足利義昭を奉じて上洛し、十五代将軍の座に就けた。足利将軍の権威を利用して、天下統治の実権を得ようとした。
    だが、将軍復権を熱望する義昭と対立するようになり、信長は、ついに義昭を京から追放した。将軍の上に位置する天皇の権威を背景に、天下一統に邁進した。信長は長年の宿敵を次々と倒し、今や天下一統を八割方成し遂げた。
    将軍義昭は「再上洛して幕府再開」の執念に燃え、中国路の大大名毛利輝元と手を組み、信長に対抗した。義昭は織田軍団の出世頭羽柴秀吉を味方に取り込み、信長殺害を計画した。
    だが、信長襲撃は失敗し、信長は怒りに燃えて中国路征服に出陣した。
    信長と義昭の最後の戦が始まる。
    信長は天下一統を成し遂げて、「日本国王」になれるのか?
  • 【書籍説明文】

    織田信長は天才的革命児であった。尾張の小大名にすぎなかったが、破竹の勢いで勢力を拡大し、ついに流浪の足利義昭を奉じて上洛し、十五代将軍の座に就けた。信長は将軍義昭の権威を利用して、天下統治の実権を得た。
    だが、将軍復権を熱望する義昭と対立し、信長は将軍義昭を京から追放した。信長は将軍に代わり天皇の権威を利用し、次々と敵を倒し、天下一統に邁進した。
    信長は天下一統を八割方成し遂げた。残る大敵は、足利幕府再開の執念に燃える足利義昭と義昭と組んだ中国路十ヶ国を領有する毛利輝元、そして、甲斐の武田勝頼だけとなった。
    織田軍団の出世頭は明智光秀と羽柴秀吉。秀吉は光秀に激しい対抗心を持ち、光秀を蹴落とすべく様々に画策した。
    足利義昭と毛利輝元は秀吉の異常に強い出世欲を煽り、信長に対する反感を助長する。秀吉の胸の奥に「次期天下人」の野心が燃え始めた。
    信長に謀反を起こすのは、明智光秀か、羽柴秀吉か?
  • 【書籍説明】

    織田信長は天才的革命児である。尾張の小大名だった若い頃から天下一統の野望に燃え、破竹の勢いで勢力を拡大した。足利将軍の権威を利用するため、足利義昭を奉じて上洛し十五代将軍の座に就けた。だが、将軍の実権を求める義昭と対立するようになり、信長は将軍義昭を京から追放した。信長は天下一統を七割方成し遂げて、名実ともに天下人になろうとしていた。
    信長は子沢山だが、主要な息子は嫡男信忠・次男信雄・三男信孝の三人である。嫡男信忠は優秀だが、次男信雄はとんでもない馬鹿殿で信長の頭痛の種だった。
    信雄が信長の許可も得ず、忍びの国伊賀に攻め入って大敗した。信長は激怒したが、負けたまま放っておいては天下人の沽券に関わる。
    だが、信長の重臣明智光秀も嫡男信忠も、最も信頼する同盟者徳川家康も伊賀者を家臣にして重用している。まともに伊賀征討に乗り出せば、光秀・信忠・家康との間に亀裂が生じる恐れがある。
    軍師濃姫は伊賀を相手にどう戦うか?信長は馬鹿息子にどう対処するか?
  • 【書籍説明文】

    尾張の小大名だった織田信長は「天下一統」の野望を抱き、破竹の勢いで勢力を拡大した。流浪の将軍足利義昭を奉じて上洛し、天下を治める実権を握った。やがて将軍親政を求める義昭と敵対し、ついに将軍義昭を京から追放した。
    信長の大敵武田信玄や上杉謙信は亡くなり、一向宗宗主顕如光佐も降伏して石山本願寺を退去することになった。今や「天下布武」は七割方実現した。
    だが、将軍義昭は「打倒信長・幕府再開」に執念を燃やし、中国路最大の大名毛利輝元と手を組み、信長に対抗した。
    天下一統を目前にして、信長は織田軍団内部に大きな問題を抱えるようになった。信長の拓く新しい世の制度に、ついて来られない老臣達が続出したのだ。
    父信秀の代から仕える宿老達の中には、昔の武功を誇り、天下人である信長の立場や構想を理解しようとしない。昔のままのやり方に固執する。
    一方、信長が育てた明智光秀や羽柴秀吉らの武将は実力を蓄え、今や織田軍団・織田政府の中核をなしている。
    天下一統のためには、不要な老将を追放する必要があるのか?苛酷な老将排斥は、現役活躍中の武将達に不安を与えることにならないか?
  • 新型コロナウイルス・パンデミックが今、ワクチンでの鎮静化を図る最中、変異株で新たな対応を強いられている中、このウイルスの感染症でワクチンとともに大事なものの一つが、治療薬の問題。ワクチンが普及しても、ワクチン効果が薄れることは時間の問題で、感染し発症したときに、しっかりと効く薬は何かを見極め、備えることこそが重要。抗ウイルス薬として、レムデシビル等が認可されてはいるが、発症したときのポイントは、重症化をさせないこと。そこに焦点を当てると、感染して肺炎となって発生するサイトカインストーム(免疫暴走)を止める薬こそが、最重要な薬と言えます。テレビ朝日「報道ステーション」スタッフの重症化をくい止めた例として「アクテムラ」の優れた効果がかつて報道されました。この薬は、抗リウマチ薬として高い治癒効果で知られるすでに世界中で使われ、安全性が確認されている日本製の生物製剤なのですが、政府もマスコミも、抗ウイルス性の薬やワクチンへの追究に目が向いていて、「アクテムラ」は重症化の場合のみ限定的な効果のある薬という認識が強く、関心が高くありません。ところが、2021年初頭、やっとイギリスで正式に治療薬として「アクテムラ」が認定されました。それから数か月、とうとう、アメリカFDAが2021年6月、緊急許可を与え、正式な治療薬として認められました。本書は、リウマチ治療でこの薬を10年500人ほどに投与して、多くの寛解を導いてきた臨床医である著者が、コロナ医療対策で大事なことは、医療崩壊を防ぐために重症化させない(死者を出さない)ための備えが必須であると捉え、そのために「アクテムラ」の軽症~中等症から投与することを強く訴えています。「アクテムラ」は、抗ウイルス薬ではないために、どんな病原菌、未知のウイルスが流行っても、サイトカインストームに起因する重症化を防止できる可能性があり、これから予測されるさらなるパンデミックを見据え、安全で効果が高い「アクテムラ」を備えることの有用性を提言した書です。(注:本書は、2020年5月29日初版『コロナ第2波への緊急提言――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ!』の改題版で、本文は同一です。
  • 【ハヤカワ時代ミステリ文庫】人情に厚く酒好きの元花魁、七尾姉さんは、なにかと吉原の騒動に巻き込まれがち。ある日、妓楼で男客が首を捥ぎ取られて怪死した! 胴体がこっちで、首玉があっち、人間業とは思えないが、客と寝ていた女郎がしょっ引かれそうになる。細腕でそんなことができるはずがない、このからくりを暴いてみせましょう。
  • 【書籍説明文】

    織田信長は無敵武田騎馬隊を壊滅状態にし、伊勢長島や越前の一向一揆を平定した。天下一統に邁進し、安土築城にとりかかった。残る大敵は、将軍足利義昭と手を組んだ一向宗石山本願寺・中国路最大の大名毛利輝元・北国の覇者上杉謙信である。
    織田家の出世頭は、羽柴筑前守秀吉と明智日向守光秀。二人は各地を転戦し、次々と多大な戦果を挙げた。特に秀吉は野望に駆られるまま、出世の山を駆け登る。その秀吉に、「末は天下人になる」という予言が囁かれた。秀吉の野望は果てしなく広がるが、同時に、秀吉は信長の激怒を恐れた。
    信長の徹底した合理主義と成果主義が、配下の武将を心理的に追い詰めた。松永久秀・荒木村重らが次々と謀反を起こす。光秀と秀吉は謀反人征討に追われた。
    謀反鎮圧の中、秀吉は信長の独裁と酷薄に疑念を抱き、将来に不安を覚えた。
    それでも、秀吉は中国路攻略に励むが、信長への不満が募る。
  • 【書籍説明】

    織田信長は将軍足利義昭を京から追放し、名実ともに天下人として歩み出した。
    しかし、足利義昭は本願寺の顕如光佐や中国路の大大名毛利輝元と手を組み、信長を倒して再上洛する望みを諦めてはいなかった。

    武田信玄は病没したが、跡を継いだ武田勝頼は好戦的な武将で、徳川家康の領国に度々侵攻する。
    信長と家康は鉄砲など新兵器によって、「無敵」と称される武田騎馬隊を破り、勝頼に壊滅的な打撃を与えた。

    信長は琵琶湖畔に安土城を築き始めた。
    城下にキリスト教の教会や学校を建てる許可を宣教師達に与えたところ、信長の使僧朝山日乗から、「キリスト教の布教はスペイン・ポルトガルの植民地政策」という報告がもたらされた。
    だが、信長は南蛮貿易により莫大な利益を上げ、様々な新兵器を入手している。
    南蛮貿易を振興するためには、キリスト教を禁じることはできない。

    信長は奇想天外な戦法を考えつき、キリスト教問題と本願寺合戦を同時に解決しようとする。

    目次一覧
    武田勝頼
    決死の伝令
    長篠の戦
    家督譲り
    安土城建設
    南蛮僧の陰謀
    放火殺人
    異教排斥
    本願寺籠城
    木津川の大敗
    植民地政策
    パードレ虐殺
    取引停止
    鉄甲船出撃
    無敵鉄甲艦隊
  • 【書籍説明】

    織田信長は足利義昭を将軍に奉じて、天下一統の道を邁進していた。

    しかし、将軍復権と足利幕府再開を目指す足利義昭との間に生じた溝は、深まるばかりだった。

    足利義昭は各地の有力大名に御内書を送り、信長追討を下知した。宗教勢力まで抱き込み、信長包囲網を構築する。

    信長は信頼する義弟浅井長政に裏切られ、生命さえ危うくなる。浅井・朝倉軍に加え、一向宗信徒や比叡山延暦寺まで信長に敵対した。

    ついには、武田信玄が信長討伐の進撃を開始した。信長は絶体絶命の危機に陥る。

    しかし、信長は、強い意志の力と女軍師濃姫や明智光秀・徳川家康・木下(羽柴)秀吉の働きにより、危機を乗り越えて新しい世の礎を築く。

    一方、足利義昭・浅井長政・朝倉義景は天下取りの好機を目前にしながら掴むことができず、滅亡への一途をたどる。

    信長は浅井長政の裏切りが許せない。その激しい怒りに乗じて、木下秀吉は出世の機会を作りだし、ついに小谷城を落として浅井領を手に入れる。
  • 【書籍説明】

    尾張の新興大名織田信長は天性の革命児だった。
    常識破りの傭兵軍団を組織して、尾張を平定し、美濃を奪取した。破竹の勢いで勢力範囲を拡大した。

    信長は天下一統して新しい世を拓こうとしていた。そのためには、足利将軍の権威を借りる必要がある。

    信長は流浪の公方足利義昭に供奉して上洛し、義昭を足利幕府十五代将軍に就けた。

    しかし、幕府再興を望む義昭と、天下一統を望む信長は、お互いの思惑の違いに気づき始めた。

    織田家の武将木下秀吉は新規召抱の明智光秀に激しい競走心を抱き、功名を挙げようと必死だった。光秀を押し退けて京都守護となり、将軍義昭の機嫌を伺う。

    そのうち、織田家の侍が次々と獣に喰い殺される事件が起きた。
    化け猫の祟りという噂が立った。ついに公家にも犠牲者が出た。

    正親町天皇は信長に助けを求めた。信長は濃姫と光秀に化け猫の詮議を命じた。

    化け猫騒動の解決に奔走する中、信長と義昭の対立はしだいに激しくなる。

    【目次】
    本圀寺襲撃
    雪中進撃
    殿中御掟
    京都守護職
    自分勝手流
    牙と鉤爪
    古屋敷の妖姫
    黒猫闇夜
    阿胡女の方
    妖猫退治
    信長の裁断
    将軍御教書
    能興行
    傀儡将軍… 以上まえがきより抜粋
  • 四十近くで容色おとろえないのは吉原七不思議、きりっとした美貌で殿方を振り返らせる――元花魁の七尾姉さんは、落籍されたのに吉原に舞い戻り、千歳楼という見世を営む変わり者。酒にめっぽう目がないが、人の情けもめっぽう深く、悩み事を解いてゆく。「気がふれた花魁の謎と真っ黒こげの骸(むくろ)があがった騒動」や「花魁が寵愛する猫の消失とカラスの出現」等々……酒を呑み呑み度胸一つ、難事を丸く収めてみせましょう。
  • 群雄割拠の戦国時代。尾張の武将・織田信長は、天下統一という壮大な夢の実現に向けて邁進するが、一族の姫たちはその夢に翻弄され涙を飲んでいた。信長の生母でありながら息子を憎んだ『土田御前』、女城主となるも甥の信長に処刑された『おつやの方』、信長の長女として徳川家康の嫡男に嫁ぐも自分のせいで夫を死なせてしまった『徳姫』。過酷な時代を生きた5人の姫の物語。
  • 【書籍説明】

    新選組二番隊組長永倉新八は、市中巡察中、昔知っていた女に出逢った。
    新八に足抜けの手伝いを頼んだ深川女郎お須賀だった。今は、老舗の後妻である。

    新八は松山藩江戸留守居役の次男だが、厳格な父親に反発して家を出た。
    天然理心流近藤道場試衛館の居候になり、剣技を研きながら暢気に暮らしていた。

    お須賀は「足抜けして自由になりたい。そのために金が要る」と言う。
    新八は試衛館塾頭の土方歳三と道場破りをして金を手に入れたが、女は金だけ持って恋人と駈落ちしてしまった。

    その後、お須賀は恋人と別れて京に上り、奉公先の若旦那の後妻になった。
    だが、姑の大内儀は評判の意地悪婆さんで、お須賀は辛い日々を送っていた。

    その意地悪姑が殺された。町方役人は「下手人はお須賀」と考えた。

    お須賀は新八に助けを求め、新八は新選組副長土方歳三に泣きついた。

    歳三は隊務に追われて忙しい。最近、倒幕浪士に拳銃や銃を流す者がいて、活動が激化していた。
    だが、新八に頼まれて、歳三は下手人探索に乗り出した。

    【目次】
    昔の女
    道場破り
    大暴れ
    足抜け
    後始末
    いけず
    姑殺し
    沈黙の目撃者
    親切ごかし
    大裁ち鋏
    どこかで見た顔
    仕掛けた罠
    古屋敷急襲
    下手人… 以上まえがきより抜粋
  • 【書籍説明】

    徳川二代将軍秀忠の御台所お江は次男国松を三代将軍の座に就けたいが、大御所徳川家康は長男竹千代を世継と定めた。実は、竹千代はお江の産んだ子ではない。

    お江は国松に将軍嫡子として振る舞うようにさせた。

    家康が亡くなると、お江は夫の秀忠に竹千代を廃嫡するように迫ったが、秀忠は承知しない。お江は益々竹千代を憎み、国松を溺愛した。

    竹千代は元服して、三代将軍家光となった。国松も元服して徳川忠長となった。

    将軍が二人いるような、忠長の横暴な振舞いが目立つ。

    お江は家光の暗殺を企むが、家光を警護する柳生十兵衛と花菜緒は刺客を寄せつけない。十兵衛の妹花菜緒は天才的な剣士で、家光の初恋の人となった。

    忠長が催した御前試合で花菜緒が勝ったため、忠長は花菜緒を謀殺した。

    お江が病死すると、忠長の暴虐非道は倍加して、秀忠を激怒させた。

    家光は忠長に蟄居を命じ、秀忠も忠長を許すことなく病没した。

    秀忠の死後、家光は異母弟保科正之を可愛がり、忠長の暴虐を憎んだ。家光は忠長を逼塞から自刃へ追い込んでいく。

    【目次】
    兄と弟
    天下を継ぐ者
    冷たい母
    鴨撃ち
    元服
    三代将軍
    辻斬り
    代理勝負
    九死に一生
    御前試合
    将軍二人
    忠長乱行
    狂乱の果て
    恋の記憶
    … 以上まえがきより抜粋
  • 【書籍説明】

    永禄十年(1567)八月、織田信長はついに稲葉山城を攻め落とし、美濃を平定した。

    信長は稲葉山城を「岐阜城」と改称し、「天下布武」の意志を明らかにした。

    天下一統のために、信長は足利義昭を奉じて上洛する決意をする。

    足利義昭は有力大名の力を借りて将軍となり、室町幕府の再興を計っていた。越前の太守朝倉義景を頼ったが、義景は覇気に欠ける。
    義昭は、明智光秀の仲介により織田信長を頼ることにした。光秀は信長の正室美濃御前の従兄である。

    永禄十一年(1568)七月、義昭は越前を発って美濃に向かった。

    しかし、朝倉義景は信長に将軍を奪われたようで、承服できなかった。南近江の六角承禎をはじめ信長に敵対する人々と手を組み、義昭が岐阜に到着した後、信長と義昭を暗殺しようとする。

    その頃、美濃御前が前美濃国主斎藤竜興と内通しているという噂が流れ、信長は美濃御前を幽閉した。これを知った光秀は、美濃御前の潔白を証明しようとする。

    信長は光秀の協力を得て、暗殺計画を阻止できるか?

    美濃御前は潔白を証明できるか?

    【目次】
    美濃国奪取
    蝮の遺言
    流浪の公方
    岐阜城
    弓を引く者
    般若
    蝮の娘
    陰謀の網
    小谷城の客
    公方様御成り
    火の襲撃
    裏切り者
    観音寺城落城
    二本の扇

    … 以上まえがきより抜粋
  • 【書籍説明】
    新選組三番隊組長斎藤一の父は明石松平藩の下級武士だったが、事情があって上役を斬殺し脱藩した。
    息子を連れて諸国を放浪し、江戸で病死した。斎藤の父を仇と狙う如月秀人は、名を偽って新選組に入隊した。

    その頃、新選組には佐久間象山の息子三浦啓之助が父の仇討のために入隊し、隊中は仇討の話題でもちきりだった。どうやら伍長の倉田重郎も仇討らしい。
    斎藤は苦い思いで眺めていたが、斬込みの最中に襲われて、自分が狙われていることを察知する。斎藤は土方歳三に打ち明けず、独りで敵を探そうとする。
    京都西町奉行所与力杉本雄介は新選組を訪ねて来て、隊士の中に江戸を騒がせた盗賊一味だった男を発見する。杉本は江戸南町奉行所から出向していた。
    杉本は隊士の名前を明らかにする前に、斬殺されてしまう。
    歳三は杉本を殺害したのは新選組隊士ではないかと疑い、捜査を始める。
    斎藤は如月秀人を探し出せるか?
    歳三は杉本殺害の犯人を捕らえることができるか?

    【目次】
    不意討
    恨みの連鎖
    仇討志願
    与力殺し
    記憶の中の顔
    斬込み
    深まる疑惑
    悲願と苦悩
    隊費強奪
    おしゃべり仲居
    仇持ち
    功名男
    不審の究明
    仇討地獄
    … 以上まえがきより抜粋
  • 羽柴(豊臣)秀吉は足利義昭・毛利輝元と手を組み、明智光秀に謀反の罪を着せて織田信長・信忠父子を暗殺した。
    信長は光秀に「徳川家康に天下を譲る」と遺言した。光秀は復讐を誓い、天海僧正となって信長の遺志を成し遂げようとする。

    秀吉は織田家から天下を奪い盗り、関白太政大臣となったが、心身ともに老いた。
    憧れの市姫の娘茶々を側室にし、秀頼が誕生すると、秀吉は「秀頼の天下安泰」しか考えられなくなった。光秀は病床の秀吉に信長の幻を見せて、不安を煽る。
    老耄の秀吉は家康に秀頼を託して死んだ。
    秀吉の死後、豊臣政権は石田三成ら官僚群と福島正則ら武辺者の二派に分裂した。家康は二派の対立を煽り、ついに天下分け目の「関ヶ原の戦」が勃発する。
    関ヶ原の戦に勝利した家康は徳川幕府を開き、豊臣政権の滅亡を謀る。光秀は「黒衣の宰相天海」として徳川政権の安定に尽力する。
    大坂城の淀殿茶々と秀頼母子に生き延びる道はないのか?
    信長の曾孫は徳川将軍家を継げるのか?


    【目次】
    三成挙兵
    ガラシャの悲劇
    敵か味方か
    小山評定
    誤算
    関ヶ原
    征夷大将軍
    女の戦
    竹千代誕生
    太閤の黄金
    将軍家の嫡子
    方広寺の鐘銘
    大坂冬の陣・夏の陣
    不動の北辰… 以上まえがきより抜粋
  • 織田信長の重臣・明智光秀。娘の玉は信長の発案で、細川忠興のもとへ嫁ぐことに。夫に愛され、子どもにも恵まれ、幸せな結婚生活を送る玉だったが、父の光秀が信長を討った「本能寺の変」で人生は一変。明智家は滅ぼされ、夫とは離縁させられ、丹後の山奥で幽閉されることに。襲いかかる困難の数々に、玉は神に救いを求め、やがて「ガラシャ」という洗礼名を授けられるが……。
  • 【書籍説明】
    天正十年六月二日未明、京都本能寺に滞在中の織田信長は明智光秀の軍に襲撃された。信長は応戦の後、火中で自害する。信長の嫡男信忠も二条御所で自害。
    だが、光秀本人は毛利攻略中の羽柴秀吉を支援するため、備中へ赴く途中だった。
    光秀は老ノ坂で本能寺襲撃を知り、急遽京へ上った。火の海の本能寺に飛び込み、信長を救出しようとするが、すでに信長は腹を切っていた。
    信長は信忠自害と知り、「後は竹千代(家康)に」と光秀に遺言する。
    光秀は堺見物中の徳川家康を救出する一方、驚愕混乱する朝廷や町衆の鎮静化を図る。しかし、「明智光秀謀反」の報は各地に届き、逸早く羽柴秀吉が三万の大軍を率いて上洛して来た。
    光秀は汚名を雪ぐ暇もなく、山崎の合戦で完敗した。敗走途中、光秀は自分を謀反人に仕立てたのは、羽柴秀吉と知る。
    光秀は重臣斎藤内蔵助の忠告を受け入れ、死んだと見せかけて、秀吉への復讐を誓う。信長の遺言に従い、徳川家康に天下を取らせる決意をする。
    一方、秀吉は信長の遺児達を巧みに操り、天下人への道を着々と歩み始めた。

    【目次】
    本能寺襲撃
    信長の遺言
    天下布武
    伊賀越え
    中国大返し
    謀反の真相
    野望と嫉妬
    安土炎上
    明智家滅亡
    清州会議
    無念腹
    隋風
    小牧・長久手
    勝利者

    … 以上まえがきより抜粋
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    黒船来航により、太平の眠りから覚めた日本。開国か攘夷か、京の都は荒れていった。そこで幕府は会津の若き藩主・松平容保を京都守護職として派遣する。が、やがて会津藩は朝敵と見なされ、容保の義姉・照姫は過酷な籠城戦を戦い抜く……。他、最後の将軍・徳川慶喜の生母となった登美宮吉子、維新後、鹿鳴館の華と謳われた戸田極子など、激動の幕末に咲いた5人の姫君の物語。【目次】登美宮吉子――最後の将軍の生母となった宮家の姫――/銀姫――長州最後の藩主の正室となった分家の姫――/悦姫――たった一か月の花嫁となり涙した土佐の姫――/照姫――会津藩主・松平容保を陰日向なく支えた義姉姫――/戸田極子――鹿鳴館の華と謳われた公家の姫――
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    越後の上杉家は、毘沙門天の生まれ変わりと言われる謙信が治め、姉の綾姫が奥向きのことを仕切っていた。しかし、謙信に子がなかったことで彼の死後、後継者争い「御館の乱」が勃発。綾姫の子どもたちは敵同士となってしまう……。綾姫の娘で、お家騒動によって悲劇の最期を迎えた「華姫」の物語も特別に収録。群雄割拠の戦国時代、運命に翻弄された二人の姫君の生涯。 【目次】戦国姫 ―綾姫の物語―/【特別読み切り】華姫
  • さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度)

    【書籍説明】

    幕末、人心不安のためか、民間に様々な信仰が流行った。

    天狐教は、その一つである。


    新選組お抱え医師の嘉納芳春は、天狐教の信者の病状に悩まされていた。

    天狐教を信じていた患者の病状が悪化したり、お籠りを続けた信者が幽鬼のように痩せ衰えたりする。

    ついに死者まで出た。

    芳春は症状から阿片中毒を疑った。


    新選組副長土方歳三は、薩摩藩士中村半次郎が天狐教教祖天晃坊をつけ狙っていることに気づいた。

    その半次郎が暗殺されるのを、歳三は未然に防いだ。


    半次郎は、「天晃坊は阿片で人を操り、回天を成し遂げるつもりだ」と、歳三に告げた。

    天晃坊は薩摩の大久保一蔵や西郷吉之助、長州の桂小五郎や高杉晋作に接近して、討幕・回天を推し進めようとしている。


    半次郎は、阿片が亡国の麻薬であることを心配し、歳三に協力を求めた。


    一方、土佐の坂本龍馬は桂や高杉に天狐教と組む危険性を訴えていた。


    歳三と半次郎は天晃坊の企みを暴き、阿片の蔓延を阻止できるだろうか?

    【目次】
    金の御幣
    阿芙蓉
    狐の天罰
    犠牲者
    人斬り半次郎
    刺客
    回天の大業
    日吉屋五郎三郎
    お籠り
    生き地獄
    魔境襲撃
    阿片商人
    龍馬の説得

    … 以上まえがきより抜粋
  • さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度)

    【書籍説明】
    人が死にゆくとき、どこからともなく一人の人物が姿を現す。
    黄色の袍に白い袴、銀色の髪、肩には白い鸚鵡――彼の名は名木(なぎ)。
    数百年にわたって人界を見守ってきた彼が、その死を見届けるためにやってきたのは早朝の本能寺。信長の死を静かに見守る予定だったのだが――。
    本能寺の変を下敷きにした、歴史if小説です。


    【目次】
    :プロローグ:
    :名木、見届ける:
    :名木と信長:
    :キンカンと信長:
    :地下通路の攻防:
    :親の願い:
    :息子の願い:
    :天王山:
    :エピローグ:


    【著者紹介】
    日南れん(ヒナレン)
    電子書籍作家。TL/ライトノベルなどを執筆。常時お仕事募集中です!

    … 以上まえがきより抜粋
  • さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度)

    【書籍説明】

    時は平安。夜半、桂川を群れ歩く妖を見た村人が次々に死んでいく。
    全ては羅城門に棲む鬼の仕業。平安京を脅かす魔物を討伐するため、
    源氏のうら若き御曹司・頼義は、とある法師陰陽師のもとを訪ねる。
    男の名は鬼宿法眼。光る君と見紛うほどの美貌とは裏腹に、
    人々から『魑魅魍魎を自在に操る朱雀の鬼』と恐れられていた。
    幾重にも連なる朱の鳥居の先に見える世界は、夢か幻か。
    差し伸べられたその手は一体、誰を救うためにあるのか。
    人間の業の闇が蠢くとき、閉ざされていた魔界への境界が啓かれる――

    【目次】
    序章  遷都 ―せんと―
    一章  深縹 ―こきはなだ―
    二章  魔窟 ―まくつ―
    三章  焔 ―ほむら―
    四章  月宮 ―つきみや―
    五章  鬼星 ―おにぼし―
    六章  奇々怪々 ―ききかいかい―
    七章  曙 ―あけぼの―
    八章  槿花 ―きんか―
    幕章  反魂草 ―はんごんそう―


    【著者紹介】
    沓名凛(クツナリン)
    江戸に塗れた京女。侍をこよなく愛する。
    … 以上まえがきより抜粋
  • 多くの武将が対立し、覇を競っていた戦国時代。駿河の今川、甲斐の武田、相模の北条は和平協定を結び、それぞれの娘たちを政略結婚させることで、同盟をより強固なものとすることになった。今川の春姫は武田に、武田の梅姫は北条に、北条の安姫は今川に嫁ぎ、それぞれ夫と仲睦まじく暮らす。しかし、今川義元が桶狭間で討たれたことで、同盟に綻びが生じて……。
  • さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度)

    【書籍説明】

    元治元年(1864)六月、祇園祭を間近に控えて、京の街々はいつにも増して賑やかだった。祭見物の客が諸方から集まって来る。今年は特に浪士の姿が目立つ。

    昨年八月の政変で長州藩は御所の警護の任務を解かれ、急進的な反幕派の公卿とともに京を追われた。

    だが、桂小五郎・品川弥次郎ら長州藩士は肥後や土佐など各地の急進的な尊王攘夷を叫ぶ浪士達ともに、京で反幕活動を続けた。

    五月半ば過ぎ、新選組副長土方歳三はとんでもない企てを知った。

    「烈風の日を選んで御所の風上に火を放ち、騒乱に紛れて主上(天皇)を長州へ御動座奉る」というのである。

    王城警護の任に当たる新選組としては、何としてもこの陰謀を阻止しなければならない。

    そうした中で、連続通り魔事件が起きた。

    歳三は通り魔の正体を突き止めるが、捕縛する前に通り魔は人質を取って立て籠もった。

    歳三と総司は、隣家の古道具屋桝屋の屋根から侵入して人質を救出しようとする。

    だが、歳三は桝屋の中で意外な物を見てしまった。

    歳三は人質を救出できるか?反幕浪士の陰謀を未然に阻止できるか?

    幕末最大の戦闘「池田屋騒動」へ、事態は動いていく。



    【目次】
    通り魔
    薬屋又助
    肥後訛り
    目撃者
    とろ松
    人質
    閉じ籠もり
    救出
    古高俊太郎
    拷問
    配膳屋
    喧嘩師の勘
    池田屋襲撃
    死闘の果て

    … 以上まえがきより抜粋
  • 徳川四天王の一人・井伊直正、幕末の江戸で大老を務めた井伊直弼。彼らを輩出した歴史ある井伊家は、戦国のある一時期、お家断絶の危機にあった。大大名である今川家に仕えながらも彼らに敵視され、男子は井伊直親の嫡子で、幼い虎松を残すのみ。その彼も今川から命を狙われ、家督を継ぐことはできなかった。井伊宗家の姫「祐」は名を「直虎」と改め、女の身で井伊家の当主となる!
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    数多くの武将が天下統一を目指し、戦を繰り返していた戦国時代。美濃国の大名・斎藤道三の娘である濃姫は、長らく敵対していた尾張の織田信長の元へ嫁ぐことになった。周囲から「うつけ者」と呼ばれ、あなどられている信長だが、濃姫は彼の本質を見抜き、「天下布武」をかかげる信長に次第に惹かれていくが……。戦国の覇者・信長の妻として彼を支え続けた濃姫の物語。
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    徳川家康が江戸に幕府を開いてから約250年。外国の脅威が迫るに従い、時代は「倒幕」へと傾いていた。第十三代将軍・家定に嫁ぎ、夫亡き後も徳川家の存続に力を尽くした「篤姫」。婚約者と別れ、公武合体の象徴として第十四代将軍・家茂に嫁いだ皇女・「和宮」。徳川幕府最後の将軍・慶喜の妻となり、「最後の御台所」として大政奉還を迎えた「美賀子」。激動の幕末を「徳川」と共に生きた3人の姫君の物語。【目次】篤姫――徳川を最後まで守った第十三代将軍・家定の正室――/和宮――第十四代将軍・徳川家茂の正室となった皇女――/徳川美賀子――第十五代将軍・徳川慶喜の正室となった公家の姫――
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    「甲斐の虎」と謳われた名将・武田信玄の五女・松姫は、7歳で織田信長の嫡男・信忠と婚約する。祝言は幼い松姫の成長を待つことになり、2人は手紙のやりとりを通して、お互いの恋心を育てていくが、松姫が12歳の時に織田との同盟は破綻し、破談となってしまう。信忠を一途に慕っていた松姫は悲しみに暮れるが、追い打ちをかけるように武田氏の滅亡が迫っていた……。
  • 徳川家康の元に嫁ぐことになった、今川義元の姪・瀬名。一男一女に恵まれた2人だが、「桶狭間の戦い」をきっかけに、家康は瀬名と子どもを置いて今川から離反。姫として不自由なく暮らしてきた瀬名の日々は急転し、悲劇に向かって突き進む……。今川氏親に嫁いで今川家をもりたて、のちに「女戦国大名」と呼ばれた寿桂尼。過酷な時代に翻弄された、2人の姫君の物語。 【目次】戦国姫―瀬名姫の物語―/【特別読み切り】寿桂尼
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    両親を失った浅井三姉妹の次女・初は、姉の茶々、妹の江とともに豊臣秀吉に保護される。初は京極高次に嫁ぎ、姉は秀吉の側室に、妹は徳川秀忠の正室としておだやかな日々を送っていたが、秀吉が亡くなったことで、三姉妹の絆にも終わりが訪れる。初の従妹で義理の姉となった「京極竜子」の物語も特別に収録。戦乱の世に生きた二人の姫君の物語。 【目次】戦国姫―初の物語―/【特別読み切り】京極竜子
  • 616(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    時は戦国時代――。時代の波にほんろうされながらも、戦乱の世を果敢に生きた姫君たちがいた。天下統一を目指す豊臣秀吉の思惑により、3人の武将の許に嫁いだ江姫。徳川と豊臣の架け橋となるべく、わずか7歳で豊臣秀頼に嫁いだ千姫。うつけ者とうわさされる織田信長の許へ嫁いだ濃姫。戦国時代を華麗に生きた、7名の姫君たちの物語。 【目次】江姫――戦国の世に咲いた大輪の花――/駒姫――無残な死を遂げた可憐な花――/千姫――東と西の間で揺れた哀の花――/奈阿姫――不幸な女たちを救い続けた清らかな花――/甲斐姫――東国に咲いた勇ましき花――/おつやの方――城を守ったがゆえに甥の信長に殺された悲運の花――/濃姫――戦国の英雄とともに歩んだ、しなやかな花――/用語集/歴史年表/参考文献/あとがき
  • 616(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    豊臣家のリーダーとなった姉・茶々と、徳川家の二代将軍に嫁いだ妹・江。敵対する立場になった姉妹の架け橋になるべく、力を尽くす初姫。義父の徳川家康から婿選びを命じられた小松姫。彼女が選んだお相手は? 父・明智光秀の謀反により、過酷な運命を背負うことになった細川ガラシャなど、戦国時代を果敢に生きた、7名の姫君たちの物語。 【目次】初姫――戦国の世を生き抜いた、大らかな翼――/京極竜子――実家の再興を秀吉に願った美しき翼――/豪姫――乱世に翻弄された華やかな翼――/まつ――夫・利家とともに加賀百万石の基礎を築いた、賢き翼――/小松姫――義と情。ふたつを兼ね備えた気高き翼――/千代――内助の功を発揮し、夫を土佐一国の大名へと押し上げた知の翼――/細川ガラシャ――愛と信仰に生きた清き翼――/歴史年表/用語集/参考文献/あとがき
  • 638(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    父母の仇・豊臣秀吉の側室となり、大坂城落城とともに滅ぶことを選んだ浅井三姉妹の長女・茶々。兄と息子の戦いを止めた「奥羽の鬼姫」こと義姫。家のため三度もの戦略的結婚を受け入れ、婚家を守るために苦渋の決断をした満天姫。男の名を名乗り、代々続く家を守った井伊直虎。嵐の中、水軍を率いて戦った大祝鶴姫の悲恋物語……など、戦国時代を吹き抜けた9名の姫君たちの物語。 【目次】茶々姫――戦国の世の終わりに散った、悲劇の風――/おね――秀吉の天下人への道を支えた、慈しみの風――/義姫――戦場に駆けつけた、激しき風――/愛姫――夫・独眼竜正宗に重んじられた健気な風――/満天姫――家のため、苦渋の決断をした心強き風――/督姫――再嫁した家を盛り立てた栄華の風――/井伊直虎――過酷な運命にもまれた不屈の風――/立花ぎん千代――七歳で城主となった誇り高き風――/大祝鶴姫――愛する人のために戦った、ひたむきな風――/用語集/歴史年表/参考文献/あとがき
  • 638(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    織田信長の妹であるお市は、兄の命令で浅井長政のもとへ嫁ぐことに。政略結婚でありながら、ふたりの間には愛が芽生え、かわいい子どもたちにも恵まれ、お市は幸せに暮らす。が、それは長くは続かず、夫と兄が敵対関係になってしまい……!! 浅井三姉妹(茶々・初・江)の母であり、戦国一の美女とうたわれた、お市の方の生涯。ほか、戦国時代をたくましく生きた、7名の姫君たちの物語。 【目次】築山殿――思いもかけぬ死を遂げた悲しき光――/寿桂尼――女戦国大名と称された熱き光――/綾姫――弟を支え、見守り続けた、あたたかな光――/お船の方――名将・直江兼続と主家の上杉家を支えた忠実な光――/松姫――許嫁を思い続けた一途な光――/北条夫人――武田家滅亡とともに散った若き光――/お市の方――愛する者たちのために生きた、やわらかな光――/用語集/歴史年表/参考文献/あとがき
  • 693(税込)
    著者:
    藤咲あゆな
    イラストレータ:
    マルイノ
    出版社: 集英社

    戦国武将・浅井長政と、戦国の覇者・織田信長の妹・お市の方の長女として生まれた茶々は、戦乱の世で相次いで両親を失い、妹の初、江とともに豊臣秀吉に保護される。政略の駒として妹たちが嫁がされていくなか、茶々は秀吉の妻に望まれる。親の仇である相手からの求婚にとまどいを覚えるが、次第にその人柄に惹かれ……。浅井三姉妹の長女・茶々の数奇な運命を描く! 【目次】当時の国名マップ/全体関係図/戦国姫――茶々の物語――/年表/用語集/参考文献/あとがき
  • 660(税込)
    著者:
    永井義男
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    「大小二つの円が接する一辺の長さは…」江戸・本所で算学三昧の日々を送る吉井長七は、幾何の難題に没頭していた。これは盗まれた六百六十両の在処を示す地図だという。関孝和の流れを汲む和算を駆使し、長七の宝探しが始まった! 斯界の話題をさらった開高健賞受賞作、待望の電子化!
  • 880(税込)
    著者:
    伴野朗
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    「彼がいなければ天下は取れなかった」と漢の高祖・劉邦に言わしめた天才武将・韓信。著名な故事ともなった「股潜り」の屈辱に耐えて身を起こし、韓信はいかにして兵法の常識を破る「背水の陣」をなし得たのか? 項羽を追いつめた豪雄の波瀾万丈!
  • 黄金の1960年代はいかに達成されたか──
    東京オリンピック、新幹線に象徴される高度成長の驀進時代を活写!
    2020年、2回目の夏季東京オリンピック開催に向けて、今その熱気を振り返る。


    東京オリンピックの開幕を10日後に控えた昭和39年10月1日、
    そのオリンピックと並んで「黄金の1960年代」を象徴するモニュメントとなった
    東海道新幹線が、開業の朝を迎えた。
    午前6時、発車のベルが鳴り終わると同時に、下り「ひかり1号」がゆっくり動き始めた。


    「あの時代の熱気を生み出したものはいったい何だったのか、
    日本人はどんなエネルギーをどのように結集して「黄金の1960年代」を生み出したのか。
    何が日本と東京に『大変貌』をもたらしたのか。」
    「『燃える』とは、東京がオリンピックで燃えていることを指すのだろうか。
    新幹線の発着ということもあるだろう。
    しかし、私は結局、燃えたのは池田勇人の所得倍増計画だったし、日本経済そのものだったと思う。<中略>
    この見地からいえば、東京オリンピックと交通体系は別のものではない。一つのものである。
    そういう意味では、東京は今も燃えているといっていい。」
    《電子書籍版あとがきより抜粋》

    2020年、夏季東京オリンピック開催に向けて、日本は、東京はどこへ向かうのか。



    【目次より抜粋】
    ◆序章 黄金の‘60年代
    「黄金時代」前夜/開幕/戦後史なかの東京オリンピック
    ◆第1章 東京への3000日
    紀元2600年のオリンピック/ムッソリーニとヒトラー/「東京、遂に勝てり」/開催返上
    ◆第2章 オリンピック、再び
    国破れて夢あり/「いったいいくら金がかかるかね」/一万日の聖戦
    ◆第3章 「所得倍増」の誕生
    「黄金時代」がやってくる/死の淵から蘇った男/積極財政派への道/二人のブレーン
    ◆第4章 高度成長の演出者たち
    戦後最大のコピー/二つの数字をめぐる攻防/投資が投資を呼ぶ/池田政治の光と影
    ◆第5章 二人の都知事
    「復興した東京をPRしたい」/保守都政の帽子/「オリンピック知事」の誕生
    ◆第6章 東京大改造
    東京を蘇生させたい/道と水/「陰の知事」の陰の任務
    ◆第7章 1兆円オリンピック
    「私生児」新幹線/開催準備/官製オリンピック
    ◆終章 「世紀の祭典」の遺産
    さまざまな思惑/神の見えざる手/「高度成長」の夢の跡
  • 880(税込)
    著者:
    遠藤寛子
    イラスト:
    箕田源二郎
    レーベル: ちくま学芸文庫
    出版社: 筑摩書房

    父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた……。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は……。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。
  • 織田信長・木下秀吉・明智光秀・徳川家康の戦国武将四巨人が一緒に戦った、ただ一度の合戦・越前金ヶ崎退き陣。裏切られた天才織田信長が逃げる! 出世頭木下秀吉が初めて総大将になって迷う! 遅咲きの老将明智光秀が賭ける! 巻き込まれた偉大な普通人徳川家康が守る! 四者四様の思惑の、錯綜と調和をお楽しみください。

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