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『ノンフィクション、学問、集英社、801円~1000円(新書、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~18件目/全18件

  • 1,100(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定
    著者:
    宮竹貴久
    レーベル: 集英社新書
    出版社: 集英社

    日本の食を守るための、
    想像を絶する戦いの記録。

    数十年前まで、九州以北では南西諸島で採れる農作物の多くを食べることができなかった。
    当時、ウリ類や熱帯果樹をむさぼり食う“特殊害虫”が蔓延し、法律でこれら作物の移動が禁止されていたのだ。
    それが今、ゴーヤやマンゴーが日本全国の食卓に並ぶようになったのは、
    害虫根絶に人生をかけた現地職員の、想像を絶する戦いがあったからだ。
    本書は、根絶事業に自ら携わり、死闘の現場を間近で見てきた現役昆虫学者による奮闘の記録である。
    日本の食を支えた名もなき戦士たちの、努力と情熱と執念をぜひ知ってもらいたい。
  • 1923年9月1日に発生した関東大震災は、東京近郊に大きな被害をもたらしたばかりか、近代日本の精神にも大きな傷跡と罪科を刻み込んだ。
    民間人らによる朝鮮人虐殺や憲兵らによる無政府主義者殺害である。
    シベリア抑留体験のある父を持ち、ドラマ・映画化された小説『風よ あらしよ』でアナキスト伊藤野枝・大杉栄と、大震災での彼らの殺害を描いた村山由佳、祖父が関東大震災で殺されかけ、家父長制の色濃い在日家庭に育ち、自らも様々な形での差別を経験してきた朴慶南。
    ふたりが、戦争と植民地支配、災害と虐殺が日本人社会に与えた影響、そして、いまだ女性やマイノリティへの差別と偏見が根強く残るこの国の100年を語り尽くす。
  • 教育格差は絶対悪なのか?
    機会の平等が実現された先にある「本当の地獄」とは?

    【内容紹介】
    経済的余裕のない家庭の子どもに勉強を教える「無料塾」は、学歴が収入や地位に直結する現代で子どもを救う存在となっている。
    一方、無料塾は重大な問いを社会に投げかける。生育環境による教育格差を埋めることは重要だが、受験戦争のさらなる先鋭化に加担することにならないか。また、仮に機会の平等さえ実現したら、そのなかで競争に負けた者は自己責任でいいのか。
    さまざまなタイプの無料塾への取材からそれぞれのジレンマを明らかにし、これまでの教育格差の議論で見落とされてきた点をあぶり出す、迫真のルポルタージュ。
  • 「ギフティッド」とは天才児、あるいは発達障害児のことだと思っている人は多い。
    しかし並外れた才能はあるが天才とは限らないし、必ずしも発達障害を伴うものではない。
    障害と才能が相互に隠し合うという点でサヴァン症候群とも異なる。
    ギフティッド児の多くは、乳児期からみられる感覚過敏や繊細さ、強烈な興味関心を持つ。
    それゆえ保護者は子どもの類稀な才能そのものではなく、生育の難しさや生活の困難さから「この子はほかの子と違う」と当惑することは少なくない。
    そもそもギフティッドとはどんな特徴があるのだろうか。
    ギフティッド児を理解するための一助となる一冊。

    【主な内容】
    ・ギフティッドの可能性に気づく入り口は「才能」ではなく「困難」や「違和感」
    ・ギフティッドかどうかの判定が必要なのは子どもが困難を経験している時
    ・ADHDとの違い
    ・サヴァン症候群との違い
    ・90%以上は天才ではない
    ・「すべての子どもに才能がある」との違い
    ・ギフティッドかどうかの判定方法
    ・判定基準は「困難」ではなく「才能」
    ・学業ギフティッドと知的ギフティッド
    ・ギフティッド児の特徴と応じ方の例
    ・代表的なギフティッド教育制度――早修・拡充・能力別編成
    ・ギフティッド児を育てる親の覚悟
    ・枠からはみ出る前提で、しかし、言い訳にはしない
    ・独りではないというメッセージを送り続ける
  • 女性用風俗、略して「女風」。かつては「男娼」と呼ばれ、ひっそりと存在してきたサービスだが、近年は「レズ風俗」の進出など業態が多様化し、注目を集めている。
    女性たちは何を求めて女風を利用し、そこから何を得たのか――。
    『ルポ 女性用風俗』の著書もあるノンフィクション作家の菅野久美子さんが、現代社会をサバイブする10人の女性たちの心と体の本音に迫ったルポルタージュ。
    巻末に、女性用風俗店「greed」代表・槙島蒼司氏との対談を収録。


    【著者プロフィール】
    菅野久美子 かんの・くみこ
    ノンフィクション作家。1982年生まれ。
    著書に『家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。』(角川新書)、『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)、『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』(双葉社)、『ルポ 女性用風俗』(ちくま新書)などがある。また社会問題や女性の性、生きづらさに関する記事を各種web媒体で多数執筆している。
  • いま、私たちが語るべき“希望”とは――。
    30年以上にわたり「命」を見つめてきた産婦人科医が問う、真の多様性。

    2020年のノーベル化学賞受賞により改めて注目された「ゲノム編集」。
    とくに、医療面における治療技術の開発は現実的かつ切実な願いであることは間違いありません。
    しかし、ゲノムについて臨床現場から発信されている一般書はほとんどなく、なかでも生殖医療とゲノム編集のかかわりについては議論が避けられがちというのが実情です。

    本書では、生殖医療の最前線に携わる産婦人科医であり生殖内分泌学者の著者が、今、私たちに問われている「ゲノム」の意味を思索。
    これまでの研究やデータを紐解くとともに、自ら世界中の専門家にインタビューし、その対話をヒントにゲノム編集と私たちの未来をどう理解すべきか、エッセイ調の筆致でわかりやすく解説します。
    「子どもを持つ意味」「家族とは」「生命倫理について」など、みなさんに他人事としてではなく考え、議論することを呼びかける一冊です。

    【目次】
    1 ゲノム編集の深淵
    2 子どもを持つこと、持たないこと
    3 卵子、精子をもらうこと
    4 遺伝情報を伝えること、変えること、組み合わせること
    5 生殖あるいはセックスとは
    6 命の選別
    7 「生命倫理」という弁解、あるいは虚構・幻想
    8 約束のかたち
    9 総括
  • まだまだ若いと時代に抗う“ヤング中高年”。
    彼らのこころが危ない

    人生100年時代、世間では50~60代はまだまだ「若い」と言われる。
    この年代は、職場では第一線として働き続ける一方で、さまざまなハラスメントに配慮しながら難しい管理業務も こなさなければならない。
    日に日に感じる体力とモチベーションの低下……。
    そして仕事を離れても、家庭では介護問題やローンなどの金銭的負担が伸し掛かる。
    このように、まだ若いと時代に抗う“ヤング中高年”は、公私ともにストレスを抱え、こころを病んでしまう人が多い。
    本書では、彼らのメンタルを守りポジティブに生きる方法を、日本のメンタルヘルス予防研究の第一人者が詳細に紹介する。
    (本文より)
    世間では、人生100年時代、50~60代はまだまだ若いと言われていますが、この年代では体力・気力が低下するだけでなく、こころをともに「病む」人が多くなっています。
    仕事への動機づけも高く、自分はまだ「できる」と感じている一方で、部下を持ち、難しい管理業務をこなさなければなりません。
    また、介護や家庭の問題、ローンなどの金銭的負担ものしかかり、公私ともにストレスを抱える人が増えています。
    本書では、そんなヤング中高年のこころを守り、ポジティブに生きる術を教授するつもりです。
    自分のことを知り、自分のメンタルヘルスをよくすることと併せて、自分とつながる他者のメンタルヘルスをよくする方法も知り、日常生活に活かしていただきたい、これが私の望みです。
  • 思いやりを大事にする「良識的」な人が、差別をなくすことに後ろ向きである理由とは――。
    「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか? 
    女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。
    「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊。
    「あなたの人権意識、大丈夫?
    “優しい”人こそ知っておきたい、差別に加担してしまわないために――。
    価値観アップデートのための法制度入門!」――三浦まり氏(上智大学教授)、推薦!
  • 日本が目指すべき社会についてのインスピレーションを与えてくれる。
    ――山口周氏(独立研究者・著作家)

    「人こそ資源」ってどういうこと? 世界一幸福な国には、学ぶべきヒントがいっぱいです。
    ――小島慶子氏(エッセイスト)

    2018年から2022年にかけて、5年連続で「幸福度世界一」を達成。
    首都ヘルシンキは2019年および2021年には「ワークライフバランス世界一」に輝き、国連調査の「移民が感じる幸福度」ランキングでも第1位(2018年)。
    他にも「SDGs達成度ランキング」で世界一(2021年)、「ジェンダーギャップ指数」で第2位(2021年)など、数々の指標で高い評価を受けているフィンランド。
    その背景にあるのは、“人こそが最大の資源で宝”という哲学です。
    立場を問わず全ての国民が平等に、そして幸福に暮らすことを可能にする、驚くべき「仕組み」とはいかなるものなのでしょうか。
    そして、日本はそこから何を学べるのでしょうか?
    最新の情報もふんだんに盛り込んだ、驚きにあふれる一冊です。

    【本書で紹介する「仕組み」の例】
    ・優秀な若者を積極的に抜擢し、ベテランは陰から支える文化
    ・男女平等への取り組みを企業や学校に求める「平等法」
    ・児童手当、親休暇、職場復帰を保証してくれる「在宅保育の休業制度」……子育て・共働き世帯を助ける様々な手当と休暇
    ・小学校から大学院博士課程まで学費無料、さらに大学以降は生活手当と住居手当まで支給!?
    ・もはや「学力向上」なんて時代遅れ! フィンランドの学校の最新事情
    ・誰でも無料で利用できる出産・子育ての専門医療施設「ネウボラ」
    ・新生児が誕生すると国から贈られる、赤ちゃん用品が一式詰まった「育児パッケージ」
    ・起業ブームの背景にある大学教育と、スタートアップ手当などの豊富な公的支援
    ・国民の声を政府に届けて、同性婚の合法化をもたらした「国民発案制度」
  • 学校でも刑務所でもない、少年院における教育の可能性とは?
    ベストセラー参考書の著者でもある注目の数学指導者と数学教育の専門家、少年院を知り尽くした元法務教官が、改正少年法施行を目前にそれぞれの立場から少年院における数学教育の意味を論じる。
    「先生、自分も大学行けますか?」「あ~、もっと早く少年院に来てればよかった!」。
    なぜ数学こそが、少年たちを立ち直らせるきっかけとなるのか。
    「非行少年」たちの真実と数学の魅力に迫り、可能性のある子どもたちで溢れる少年院の在り方、数学教育の重要性を描く一冊。
  • 【24歳の著者が挑む! 日本の「いま」を切り取ったチェーンストア都市論】
    私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。
    だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。
    1997年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、32期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテを巡った。
    そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性である。
    ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解きながら、日本の「いま」を見据える。

    【推薦!】
    ■石田英敬 氏(東京大学名誉教授)
    ドンキめぐりはクセになる、読み出したら止まらない、ドンペン探偵が読み解くチェーンストア記号論。

    ■宮沢章夫 氏(作家・早稲田大学教授)
    まず「肯定する」という態度がここにはある。正直、ドンキが渋谷にできたとき、80年代の渋谷を知る者は苦い気持ちを味わった。世代的にそんなことなど関係ない著者はドンキを中心にロードサイドやショッピングモールを肯定する。そしてその「肯定」が、いま私たちを取り巻く資本の構造への、見事な批評になっている。
  • 世界有数の大国として驀進するインド。その13億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る!
    日本にとって親しみやすい国になったとはいえ、インドに関する著作物は実はあまり多くない。
    また、そのテーマは宗教や食文化、芸術などのエキゾチシズムに偏る傾向にあり、近年ではその経済成長にのみ焦点を当てたものが目立つ。
    本書は、カーストがもたらす残酷性から目をそらさず、市井の人々の声をすくいあげ、知られざる営みを綴った貴重な記録である。
    徹底したリアリティにこだわりつつ、学術的な解説も付した、インドの真の姿を伝える一冊といえる。
    この未曾有のコロナ禍において、過酷な状況におけるレジリエンスの重要性があらためて見直されている。
    超格差社会にあるインドの人々の生き様こそが、「新しい強さ」を持って生きぬかなければならない現代への示唆となるはず。
  • コロナ後の世界を生き抜くためのヒントが幼児教育の中にある!?
    いま最も注目の子育て新スタイル「森のようちえん」を徹底取材!
    その驚きの全貌を描き出した、必読の一冊!

    最近、日本中で急速な広がりを見せている幼児教育のムーブメントがあります。
    自然のなかで子どもたちを自由に遊ばせながら育てる幼児教育・保育活動、通称「森のようちえん」です。
    森のようちえんでは子どもたちの「自己肯定感」や「身体感覚」、そして近年話題の「非認知能力」がぐんぐんと育ちます。
    それだけではありません。
    森のようちえんは日本の教育の常識、さらには社会構造さえも変えてしまう可能性を秘めているのです。

    その教育の真髄は、一体どこにあるのでしょうか。
    そして森のようちえんの教育実践から、私たちはいかなる子育てのヒントを得られるのでしょうか?
    教育ジャーナリスト・おおたとしまささんが全国各地での丹念な取材をもとに、その驚きの全貌を描き出します。
    子育てや教育に関わるすべてのひとにとって、必読の一冊です。

    【目次】
    はじめに
    第一章 「おもちゃ」なんていらない ヨーロッパの「森の幼稚園」との違い
    第二章 「おとな」は見てるだけ!? モンテッソーリやシュタイナーとの共通点
    第三章 「せいちょう」を焦らない 非認知能力を引き出す自然のマジック
    第四章 「きょうしつ」って何? 森を揺るがす幼児教育・保育無償化制度
    第五章 「しぜん」は子どもの中に 都市部でもできる森のようちえん
    おわりに
    付録 「非認知能力」とは何か?
    参考図書

    【本書の主な内容】
    ・幼児教育でいちばん大切なことは何か
    ・「通年型」「融合型」「行事型」……森のようちえんのさまざまなタイプ
    ・水と泥と砂と土があれば、子どもたちは延々と遊ぶ!
    ・見えないものが見えてくる!? いま話題の「非認知能力」とは
    ・プロの保育者は子どもたちのどこを見ているのか
    ・森のようちえん旋風を巻き起こした「伝説の園」
    ・自然のなかで子どもたちを育てることの本当の意味
    ・環境危機の解決に必要なのは、SDGsではなくて「森のようちえん」かもしれない
  • 心震わす3人の若者の感動の青春群像。『映画 太陽の子』の背景となった事実に迫る! 太平洋戦争開戦直後、アメリカ軍の上層部にはある疑問があった。それは日本の“原爆開発”。終戦後、その実態を明らかにするため、アメリカは調査団を派遣し、大戦中の日本の核開発の実態を調べた。しかし、その調査結果は機密扱いとなり、長い間、すべてが謎に包まれてきた。NHK取材班は、当時の関係者や歴史家の取材を通じ、アメリカに没収され、戦後埋もれていた歴史的資料を発掘し検証した。そこから、激化する戦争の波に巻き込まれていった核物理学者たちの姿が見えてきた。本書では、知られざる京都帝国大学による原爆研究の真相に迫り、科学研究の「原罪」について考える。
  • 2021年大河ドラマ主人公にして、2024年からの新一万円札の顔! 激動の幕末を乗り越え、明治政府で改革に取り組んだ後に実業界で大活躍。500にのぼる企業の設立・育成に関わるとともに、社会事業にも尽力し、二度もノーベル平和賞の候補に! 「近代日本経済の父」の、みんなの利益と幸せを求め続けた生涯に迫ります。
  • なぜ大学改革は失敗し続けるのか――? オックスフォード大学の苅谷剛彦と東大の吉見俊哉が徹底討論! 大学入試改革が混乱を極めているが、大学の真の問題はそこにあるのではない。日本の大学が抜け出せずにいる問題の本質に迫る刺激的な対論! 今、大学は歴史的に見ても大きな変革期にある。世界の多くの大学が、いわば瀕死の状態に陥っており、とりわけ日本の大学が抱える問題は根が深い。幾度となく改革が試みられるものの、ほとんど成果が上がらないのはなぜなのか。本書では、オックスフォード大学教授の苅谷剛彦と、ハーバード大学でも教えた経験のある東京大学大学院教授の吉見俊哉が、それぞれの大学を比較し、日本のトップレベルの大学が抜け出せずにいる問題の根幹を、対論を通じて浮かび上がらせる。
  • あなたの知っている坂本龍馬、フィクションではありませんか? 龍馬の名は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』など伝記小説から広まったため、実像と離れた「伝説」が生まれ、今なおそれが通説となっている。歴史学者が丹念に史料を読み解くことでわかった龍馬の実像とは!? 龍馬は薩摩藩士? 薩長同盟に龍馬は無関係? 亀山社中はあったのか? 大政奉還は龍馬のアイディア? など、新知見が満載。「英雄フィルター」を外してみれば、龍馬の真価が見えてくる。――(本書「プロローグ」より)私は、明治維新史を専門としているが、その主な対象は幕末政治史であり、さらに絞り込めば、薩摩藩を中心に研究を行っている。その他にも、攘夷といった対外認識論(外国に対する考え方、世界観)にもアプローチしている。そうした中で、とくに前者の研究において、龍馬の存在はきわめて重要である。しかし、史料にあたっていくと通説と違った龍馬の動向が散見され、過大評価された部分も少なくないと感じる。一方で、過小評価されていた部分も発見した。これは、龍馬の価値を高めることとなるだろう。こうした新しい龍馬を提示したい。
  • 1700年代の時点で西洋画をマスターし、遠近法をいち早く取り入れるとともに油絵・銅版画の技法を日本で最初に確立した天才画家。さらに、地動説を我が国で初めて紹介した科学者でもあり、ドナルド・キーン氏も絶賛する『旅日記』を著した文筆家。そんな大天才・司馬江漢は、奇行を繰り返しては周囲の人々を混乱に陥れる、稀代の「変人」でもあった。まさしく「江戸のダ・ヴィンチ」とでも呼ぶべき司馬江漢だが、生前の活躍と知名度に反して、今日ではほとんど知られることのない人物になってしまっている。本書は、そんな江漢に関する種々の記録を丹念に読み解き、没後200年にあたる2018年というタイミングで、その破天荒な生涯の全体像を描き出そうと試みた一冊である。彼が遺した絵画のみならず、スケッチや科学的メモなども選り抜いて掲載した、評伝の傑作。 【目次】はじめに/司馬江漢略年譜/著作一覧/第一章 絵の道に入るまで/第二章 町絵師江漢の誕生と成長/第三章 旅絵師江漢/第四章 窮理師江漢/第五章 地動説から宇宙論へ/第六章 こうまんうそ八/第七章 退隠・偽年・偽死/第八章 不言・無言・桃言/おわりに/参考文献

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