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『日本文学、101円~400円(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全1343件

  • シリーズ3冊
    0275(税込)
    著:
    二宮敦人
    イラスト:
    syo5
    レーベル: TO文庫
    出版社: TOブックス

    続々重版、25万部突破!本読み書店員が選ぶ「感動小説」第1位!
    自分の余命を知った時、あなたならどうしますか?
    死を肯定する医者×生に賭ける医者
    対立する二人の医者と患者の最後の日々――
    衝撃と感動の医療ドラマ!

    あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
    【文庫書き下ろし】

    <全国の書店員様からのおすすめコメント>

    とてもとても重い作品で、死ぬ事について何度も何度も考えさせられました。その中で最後の最後に一粒だけ用意されていた小さな希望に私は自然に涙を流していました。
    (TSUTAYA 三軒茶屋店 栗俣様)

    「あなたは大切な人の余命を知った時、どうしますか?」対立する2人の医者を通して命の重さを考えさせられました。
    (紀伊國屋書店 新宿本店 宮本様)

    医者達が織りなす「生」についての物語は考えさせられる部分が多く、ラストは涙が止まりませんでした。
    (オリオン書房 ノルテ店 澤村様)

    著者の集大成的なこの作品は涙がこぼれる場面が多々ありますので通勤・通学中に読まれる場合はご注意ください。
    (福岡金文堂 姪浜南店 林田様)

    医師達の「本気」が文字から浮かびあがってくるようでした。彼らは本当に、強い。人間賛歌とはこのような作品のことを指すのではないでしょうか。
    (宮脇書店 本店 藤村様)

    死の恐怖が安らぎと受容に変わったとき、本当に生きる意味とは何なのか、迷いながらも最後まで戦い抜いた患者、医師達に涙があふれました。
    (伊吉書院 類家店 上道様)

    「死」を透かして見えてくる「生きる」ことの真の意味。死が怖れから安らぎに変わる瞬間をあなたは知るでしょう。
    (東郷倶楽部 代表 医師 東郷清児)
  • シリーズ12冊
    330770(税込)
    著者:
    澤村 御影
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    怪事件を収集する准教授×嘘を聞き分ける大学生の民俗学ミステリ!

    「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」

    人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。
    なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、
    怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。
    高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ――?

    このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は…。
    ――「第一章 いないはずの隣人」

    ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている……。これは呪い?それとも…。
    ――― 「第二章 針を吐く娘」

    肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで…。
    ――「第三章 神隠しの家」

    ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが
    民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!!


    イラスト/鈴木次郎
  • シリーズ18冊
    286363(税込)
    著者:
    太田紫織
    イラスト:
    鉄雄
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    美しいお嬢様が、骨と死体から謎を解く! 怖くないライトミステリ!!

    平凡な高校生の僕は、お屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女は普通じゃない。なんと骨が大好きで、骨と死体の状態から、真実を導くことが出来るのだ。そして僕まで事件に巻き込まれ……。
  • シリーズ4冊
    314325(税込)
    著:
    睦月影郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    不惑を越えた今日介の毎日が激変する。高嶺のOL、女子大生、金髪美女、次々と……。男子、夢の日々。週刊現代連載小説。知的で颯爽とした27歳の美人OL、松永夕香。「お願い、課長。お部屋まで……」酔った彼女をマンションまで送ったメタボ中年・与野今日介に衝撃の一夜が訪れようとしていた。それは女房以外の女に触れたこともなかった彼に巡ってきた女運の序章に過ぎなかった。官能の名匠が贈る快作。 (講談社文庫)
  • 日本の民俗学の原点を知る必読の物語

    現在の岩手県遠野市は、以前は山にかこまれた山間隔絶の小天地だった。民間伝承の宝庫でもあった遠野郷で聞き集め、整理した数々の物語集。日本民俗学に多大な影響を与えた名作。
  • 彼女はクラスメイトで、聡明で、美人で、僕の恋人で――誘拐犯だった。

    「君を世界で一番×してる。……嘘だけど」

     クラスメイトの御園マユ。まず第一に、とてつもなく美人。他人を寄せつけない孤高の存在。そして、これが大事なんだけど……実は僕の恋人。
     ――そう、表向きは。
     最近、小学生の誘拐事件が街を騒がせているらしい。
     僕はずっと不思議なんだ。マユ……いや、まーちゃん。

     君はなぜあの子たちを誘拐したんだろう。

     すべての読者を騙し、慟哭と衝撃の真実を突きつけるミステリーが、完全版で蘇る。

    【本編の前日譚にあたる、書き下ろし掌編も収録】
  • 347(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    武田綾乃
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    “青春”の表も裏もすべて抱えて、少女は大人になっていく。

    放送部の知咲は、本番の舞台にトラウマがある。だが、エースの有紗の様子が変で――(白線と一歩)。
    怒られることが怖い優等生の細谷と、滅多に学校に来ない噂の不良少女・清水。正反対の二人の逃避行の結末は(漠然と五体)。

    少女と大人の狭間で揺れ動く5人の高校生。瑞々しくも切実な感情を切り取った連作短編集。

    解説・井手上漠
  • シリーズ6冊
    416647(税込)
    著者:
    有栖川有栖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ダリの心酔者である宝石商が殺された。推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なメッセージに挑戦

    幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が……!? 事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なメッセージに挑む! ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。
  • 辛いことがあった時には、このお話を思い出そう。
    累計100万部 喜多川泰、渾身の感動作!

    ***

    中年にして歩合制の保険営業に転職し、三年目の修一。
    しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。

    ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、
    いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。

    妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。
    娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。
    さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、母からの電話が心にのしかかる。

    「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」

    思わず独り言を言ったそのとき、
    ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。

    それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?

    ***

    運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。
    運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。
    使う・貯めるで表現するものなんです。
    先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。
    運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
    周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。―――本文より

    【読者の皆様より感動の声、続々! 】

    ***

    とても感動した。運は良い悪いではなく、貯めるか使うか。
    (20代 男性)

    ***

    報われない努力は実際あるけど絶対ない理由に感銘を受け、
    苦しいことがあっても乗り越えていける自信がつきました。
    今この時代にいる自分はどう生きていこうかがわかり、
    書籍を読み終わったあとは心が温かく、笑みがこぼれていました。
    不思議な運転者に私も会いたいような気がしましたが、
    この本を読んで 間接的に運転者から大事なことを気づかせてもらったので 私も実践あるのみです。
    自分がいかに恵まれているのかも納得しました。
    (10代 女性)

    ***

    途中から涙が止まりませんでした。
    人の愛情。
    ご縁。
    私も同じ考え方ですが
    まだまだ行動が少ないので
    微力でも、もっと次の日本、世界の為に頑張ろう、と思えました。
    自分の生かされている意味が実感出来る人生をいきたいと思わしてくれる素敵な物語でした。
    (60代、女性)

    ***
  • シリーズ2冊
    385(税込)
    著者:
    篠原悠希
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「金椛国春秋」が大人気の篠原悠希、伝説的デビュー作が待望の文庫化!

    弥生時代後期、紀元前一世紀の日本。
    久慈島(くじのしま)と呼ばれていた九州の、
    北部の里で平和に暮らしていた少年隼人は、
    他邦の急襲により里を燃やされ、
    家族と引き離される。
    奴隷にされた彼は、敵方の戦奴の少年で、
    鬼のように強い剣の腕を持つ鷹士に命を救われる。

    次第に距離を縮める中、
    久慈の十二神宝を巡る諸邦の争いに巻き込まれ、
    島の平和を取り戻すため、
    彼らは失われた神宝の探索へ……。
    運命の2人の、壮大な和製古代ファンタジー!
  • ホラーとミステリー、「愛」が融合する異次元の衝撃。

    怪談朗読を投稿したら、幼馴染が死にました。

    「あんたのせいで、知景は死んだ」動画サイトに怪談朗読を投稿している大学生の亜瑚。幼馴染の葬儀で告げられたのは信じられない一言だった。
    投稿した怪談朗読で語った鬼に纏わる村の言い伝え。それは話すと祟られる「忌み話」だったのだ。次々と起こる地獄絵のような惨劇。亜瑚は心身ともに追い詰められていく。やがて彼女は、「鬼妃」と呼ばれる存在にたどり着き……。
    全ての裏に隠された驚愕の真実が明かされる時、想像だにしない感情が貴方を襲う。衝撃必至のホラーミステリー。 
      
    【第7回カクヨムWeb小説コンテストホラー部門≪特別賞≫受賞作】
  • 429(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    遠藤周作
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。
  • シリーズ16冊
    297968(税込)
    著者:
    マーク・トウェイン
    訳者:
    大久保博
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    冒険文学の原点はここにある。新訳・完全版でその感動を新たに――

    自由と開放の地を求め、相棒の黒人ジムとミシシッピ川を下る筏の旅に出るハックルベリ。様々な人種や身分の人々との触れ合いを通して、人間として本当に大切なもの、かけがえのない真実を見出してゆく。
  • シリーズ5冊
    407968(税込)

    「ゴルゴダ」飴村行
    「逆縁の午後」長岡弘樹
    「枇杷の種」友井羊
    「願い笹」戸田義長
    「ちびまんとジャンボ」白井智之
    「探偵台本」大山誠一郎
  • 老舗温泉旅館「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」。勤め先を理不尽な理由で首になった腕のいい料理人・章は、幼なじみ夫婦のはからいで店の主となる。丹精込めた料理と旨い酒が、悩んだり傷ついたりしている人の癒やしになれば――。疲れて頑なになった心を柔らかくする、おいしくてあったかい新シリーズ!

    疲れたら ちょっと寄りたい店がある

    心づくしの料理と酒で、いらした方を癒やします。
    『居酒屋ぼったくり』の著者の人気新シリーズ、待望の文庫化!
  • 358(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    紅玉いづき
    イラスト:
    ろるあ
    出版社: KADOKAWA

    残されたのはわずか15秒。その恋の行方は――? 紅玉いづきの傑作小説集。

    紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第3弾】

    そこにはきっと、あなたを救う「ターン」がある。
    「梶くんとは別れようと思う」学園祭の真っ最中、別れを告げようとしている橘ほたると、呼び出された梶くん。彼女と彼の視点が交差する恋の最後の15秒(「15秒のターン」)。
    ソシャゲという名の虚無にお金も時間も全てを投じた、チョコとあめめ。1LDKアパートで築いた女二人の確かな絆(「戦場にも朝が来る」)。
    大切なものを諦めて手放しそうになる時、自分史上最高の「ターン」を決める彼女達の鮮烈で切実な3編と、書き下ろし「この列車は楽園ゆき」「15年目の遠回り」2編収録。
  • 398(税込)
    著者:
    遠藤周作
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本人にとっての〈罪の意識〉とは? 今こそ読みたい不朽の名作。

    腕は確かだが、無愛想で一風変わった中年の町医者、勝呂。彼には、大学病院時代の忌わしい過去があった。第二次大戦時、戦慄的な非人道的行為を犯した日本人。その罪責を根源的に問う、不朽の名作。

    (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 385(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    黒木渚
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「あなた、一年後に死ぬわよ」と告げられるも生き続けているサイコ。地蔵と「結婚」しているエリ。
    二人が奇妙な生活の末に辿り着いた先にあるものとは?(超不自然主義)

    アーティストとしても活躍する黒木渚の、人間の“本性”を炙り出した衝撃の短編集。
  • 358(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    山本周五郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    黒澤明、小林正樹、小泉堯史――。
    世界に名だたる映画監督たちが惹かれてやまない、山本周五郎の世界。

    ときに親身に、ときに邪険に。
    山本周五郎の描く人間は様々な面を持ち、おそろしいほどに今を生きる人々と重なる。

    本作では、黒澤明によって『赤ひげ診療譚』として映画化された「狂女の話」を初め、「深川安楽亭」「雨あがる」など名作六篇を収録。

    名監督も惹かれた世界をご堪能あれ。
  • 「四の字固め」はできません。 「過去の精算」もできません。ことばの最前線で奮闘する現役校閲者が「本音」で語る、間違いやすい日本語実例集! オモシロおかしい「他山の石」が満載! 名門校に席はおけません/あまりおめでたくない鯛の御頭付き/「エノケソ」とは何か/喝は入れられるか/無知な者ほど面の皮が厚い?/抱擁力はセクハラのもと/ウワキショウは病気か?/短足は劣性遺伝か?/ハードルは高くない……etc.
  • 336(税込) 2024/5/2(木)23:59まで

    この世界を何も知らない彼女との出逢いが、わたしの毎日を変えていく。

    『人は水の中でも、空の向こうでも息苦しくて生きられない。大地を愛せ』 それが現在に至るまで受け継がれた部族の教え。だけどわたしは海を愛した。集落の嫌われ者なわたしは生け贄となって、海の底に沈む神の岩へ向かう。そこで出会ったのは、長い眠りから覚めたばかりの自称神様だった。「私はあなたと旅に出たい。ずっと遠くに行きたい。この世界で、生きていたい」 独りぼっちの少女と、無知な神様の少女の、ガール・ミーツ・ガール、ストーリー。
  • 374(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    朝井リョウ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
  • 336(税込) 2024/5/2(木)23:59まで

    好きになったのが、“あなた”だっただけ。

    「こういうのが初恋なんだなって、思いましたっ」 いつも背中を追いかけていた、あの人への『憧れ』。夢の中で一緒に過ごした、海辺でのあの子との『友情』。傷つけてしまったあの人への、伝えられない内緒の『想い』。私の好きな人は、私以外の人も好きなのだろうか。たくさんの人と物の中で、その女の子を好きになっただけ。もどかしい想いを描く、少女たちの可憐な物語。
  • 293(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    遠藤周作
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    限りない期待と、多くの不安に心がゆれる結婚――それはたまたまめぐりあった1組の男女の単なる共同生活なのか、あるいは美しい愛情物語なのか。持続する愛とは?思わぬもろさを含む夫婦生活をつなぐものは?夫と妻の間に横たわる問題を、オムニバス風の手法で追求した表題作ほか8編を収録。
  • 341(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    瀬尾まいこ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。
  • 暗闇に鳴り響く公衆電話のベル。受話器を取ってしまったその瞬間、不思議な夏が始まる。

    「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。……ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです。初鹿野さんの気持ちに変化が起きなければ、賭けは私の勝ちです」
  • 352(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    荻原浩
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。
  • 275(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    倉橋由美子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    夏目漱石、吉田健一、宮部みゆき、ジュリアン・グラック、ラヴゼイ……。古今東西様々なジャンルの「本」39冊を独自の視点観点で紹介する。ブックガイドとしてだけでなく、『大人のための残酷童話』『パルタイ』といった名作を残した著者自身の作品世界、その背景までをも垣間見ることのできる究極の読書案内。
  • シリーズ2冊
    292627(税込)
    著者:
    甲田学人
    イラスト:
    三日月かける
    レーベル: 電撃文庫
    出版社: KADOKAWA

    甲田学人が描く幻想奇譚短編連作集! そして、もう一つの『Missing』──。

    「君の奥底に眠る『願望(のぞみ)』は───何だね?」 小学校の校庭に立つ大きな桜の木。この桜は子供を攫う。咲が子供の頃、目の前で親友が桜の花びらに沈み、消えた。風が薙ぎ、桜色のさざなみが立つ時、咲は悪寒とともに明確な危険を感じる。──桜の花びらは危険だ。そして、親友のことを想い続け、魔女と出会った彼女は、密かに願う。 これは、『Missing』シリーズの夜色(ヨルイロ)の外套(マント)を身に纏った魔人と、魔女・十叶詠子が紡ぐ物語。そして二人の出会いとは──。 甲田学人が放つ渾身の幻想奇譚短編連作集、メディアワークス文庫『 -怪- 』と連動し、待望の文庫化!
  • シリーズ2冊
    418440(税込)
    訳注:
    川村裕子
    出版社: KADOKAWA

    難解な「蜻蛉日記」を綿密な校注により、女性の立場から虚心に読み解く好著

    美貌と歌才に恵まれ権門の夫をもちながら、自らを蜻蛉のように儚いと嘆く作者二一年間の日記。母の死、鳴滝籠り、夫との実質的離婚――。平易な注釈と現代語訳の決定版。I(上・中巻)、II(下巻)収載。
  • 231(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    尾崎豊
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    尾崎豊の、痛ましいまでの透明感の秘密がこの小説集にある――村上龍

    路上に身をひそめて立ちつくす者達。彼らの吐く息が、あらゆる嘘を撃つ。尾崎豊の、痛ましいまでの透明感の秘密がこの小説集にある――村上龍 真実を求めて苦闘する孤独な魂。生きることの悲しみ、怒りにもがく純粋な精神の軌跡を綴った、恐るべき処女小説集。
  • シリーズ2冊
    330(税込)
    著:
    乃南アサ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。アパートの更新もできなくなり、一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで消費者金融の「回収担当」に追われる身となった耕平は、ようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。
  • 293(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    岡嶋二人
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    時効の壁を乗り越え、殺人犯を追う男の執念――「なぜ僕の家が狙われたんだ」16年前、押込み強盗に両親と妹を殺されたプロボウラー草柳は、偶然見付けた盗品のボールに犯人の手掛りをつかんだ。時効が成立した事件の犯人を逮捕できるか? 密命を帯びた菱刈率いる「捜査第0課」は、盗聴、変装、囮捜査と手に汗握るスパイ大作戦で、解決不能な難事件に挑む!『眠れぬ夜の殺人』に次ぐ、珍しい長編シリーズ第二作。1989年刊行。(講談社文庫)
  • 思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の言葉の重さと釣合うことがあるのだから……

    世に名言、格言集の類は数多いが、本著ほど型破りな名言集は珍しいのではないだろうか。畠山みどりの歌謡曲あり、懐かしい映画の名セリフあり、かと思うとサルトル、エンツェンスベルガー、マルクス、etc.と著者ならではの言葉のつきあいである。しかつめらしく覚えたり、読むのでなく、Tシャツでも着るようにもっと気軽に名言を自分のものにしよう! 思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の言葉の重さと釣合うことがあるのだから……。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • シリーズ4冊
    286792(税込)
    著者:
    木皿泉
    レーベル: 双葉文庫
    出版社: 双葉社

    伝説のドラマ『すいか』以降、その作品世界が熱く支持されている夫婦脚本家・木皿泉。何気ない日常が愛おしくなるエッセイや、創作への熱い情熱が伝わる羽海野チカとの対談をはじめ、貴重なロングインタビューやシナリオなどを、一冊にギュッと収録!思わず心をわしづかみにされるコトバとの出会い、ここにきっとあります。
  • 医者に一番必要なものとは? 現役医師が描く感動の医療ドラマ!

     血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。
     免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。
  • 肺結核を病むなか生への透徹した感受性と詩情豊かな文体の作品を発表し、文壇に認められるも三十一歳の若さで世を去った梶井基次郎。死後なお評価が高まる『檸檬』ほか短編20篇を収録。
    ■目次
    檸檬
    城のある町にて
    泥濘
    路上
    過古
    雪後
    ある心の風景
    Kの昇天
    冬の日
    桜の樹の下には
    器楽的幻覚
    筧の話
    蒼穹
    冬の蠅
    ある崖上の感情
    愛撫
    闇の絵巻
    交尾
    ある心の風景
    のんきな患者
  • シリーズ179冊
    99299(税込)

    無頼派の旗手として、純文学から歴史小説、推理小説、随筆まで多彩で精力的な執筆活動を行い、戦後日本文学を代表する存在となった坂口安吾。代表作『木枯の酒倉から』を収録。
  • 未来の人、お電話ください――。時を超え、人をつなぐ奇跡のラジオ。

    ローカルラジオ放送局「鎌倉なみおとFM」の最終番組は22時で終了する。しかし、なぜか時々、23時から番組が流れる夜があり、それは1985年を生きるDJによるもので……。
    親友の婚約を素直に祝うことができない女性・三回転半ジャンプさん、母親の再婚相手と距離を置いてしまう小学生・ラジコンカー君……悩めるリスナーが、時を駆ける真夜中のラジオと繋がる時、優しい波音がきこえてくる――。
    聴き終えた後、心の声に耳を傾けたくなる不思議なラジオ。
    『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』の著者・成田名璃子、新境地!
  • 369(税込) 2024/5/2(木)23:59まで

    恋に落ちた先輩は、冬眠する女性だった――。

    ある夏の夜、文学部一年の埋 夏樹は、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。いくつもの夜を共にする二人。だが彼女は「きみには幸せになってほしい。早くかわいい彼女ができるといいなぁ」と言い残し彼の前から姿を消す。
    もう一度会いたくて何とかして優紀の実家を訪れるが、そこで彼女が「冬眠する病」に冒されていることを知り――。

    現代版「眠り姫」が投げかける、人と違うことによる生き難さと、大切な人に会えない切なさ。冬を無くした彼女の秘密と恋の奇跡を描く感動作。

    会うこともままならないこの世界で生まれた、恋の奇跡。

    【第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作】

    ≪登場人物紹介≫
    埋 夏樹:都内の大学に通う文学部一年生。小説を書いているが、そのことに自信を持てないでいる。映像サークルの新歓の席に耐えられず逃げた時に優紀と親しくなる。

    岩戸優紀:夏樹と同じ大学に通う芸術学部二年生。ある理由のため、冬の期間だけ大学から姿を消す。交際歴が多く、何かと噂の的になっている。辛い食べ物に目がない。
  • シリーズ23冊
    374968(税込)
    山田風太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    徳川五代将軍綱吉の時代。老中柳沢吉保は、前将軍家綱の遺児葵悠太郎の出現に驚愕。甲賀七忍に悠太郎暗殺を命じた……

    吸盤のような足で屋根裏をつたい歩く無気味な忍者。その逆さ斬りの凶刃が悠太郎めがけて一閃した。瞬間、跳上った悠太郎は振り子のようにからだを移動すると相手を唐竹割りに斬りあげた! 徳川五代将軍綱吉の時代。権勢をふるう老中柳沢吉保は、前将軍家綱の遺児葵悠太郎の出現に驚愕した。彼はただちに、えり抜きの忍者「甲賀七忍」に命じ、悠太郎暗殺を謀った……。恐ろしい忍法を駆使する七人の甲賀忍者と一刀流の達人悠太郎の対決は? 山田風太郎が描く会心の忍法小説。
  • 396(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    宮西真冬
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「これでみんな、共犯者ね」

    秘密を抱える4人の少女。
    その仮面がはがれる時、
    校舎で事件は起きる――。

    書評家、書店員、各紙誌が大絶賛した
    一気読み必至のサスペンス、ついに文庫化!

    親に捨てられ居場所を失った茜は街から離れた山奥の全寮制の女子校へ入学した。桜子、千尋、真琴の3人のルームメイトと共同生活をする中で、肖像画の破壊など不審な事件に巻き込まれる。浮かび上がる4人の深刻な問題。そして、嫉妬、憧れ、トラウマ、怒り。それらが交錯するとき、事態は思わぬ方向へ……。
  • 429(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    三浦綾子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    亡父の友人の厚意で、札幌の病院長の家に下宿し、医学部を目指す佐川惇一。誰もが羨む裕福な一家と思われたが、やがて彼らが世間から隠そうとする家族の闇に触れる。近くにいながら信じあえず壊れてゆく家族を目の当たりにしながら、生きることの意味を問い続ける惇一たち。再生への祈りに満ちた現代小説。

    家族だからって仲がよい
    とは限らない。

    裕福な病院長一家を蝕むものは――
    愛と祈りの作家・三浦綾子、最後の現代小説 

    幸福って何だろうね

    テーマは一貫している。〈人間はいかに生きるべきか〉という問いかけがそれである。その問いに全身をかけ、いちどもしりぞいたことがない。(高野斗志美「解説」より)
  • 中国古典に材をとり、人間の存在とは何か、を鮮烈に問いかける著者の代表作六編を収録【「文豪ストレイドッグス」コラボアニメカバー】

    ≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫
    五千の少兵を率い、十万の匈奴と戦った李陵。捕虜となった彼を司馬遷は一人弁護するが。讒言による悲運を描いた「李陵」、人食い虎に変身する苦悩を描く「山月記」など、中国古典を題材にとった代表作六編。
    <シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?>
    中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。
    舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
  • 407(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    岡嶋二人
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    富豪の若きひとり娘が自動車事故で不審死して3ヵ月、彼女の遊び仲間だった男女4人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた! あの事故の真相は何だったのか? 4人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末。極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。
  • 352(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    山本周五郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    繁あねは女のエッセンスである。――山口瞳(作家)艶やかに、ときに凜とし、ときに意地悪く――。作家が見つめた女という生き方とは。木場の畔に暮らす作家の私。釣竿をおろす私に突然声をかけてきたのは、繁あねだった。年は十二、三、妹と二人両親に捨てられ、肌にはひどい腫れ物があり、その生い立ちのため人に対して好戦的であることから、町でもその娘を引き取る者はいなかった。少女から女に変わる途上の繁あねとの会話を通し浮かび上がる、その生の在り方や人間の美しさ。表題作「繁あね」のほか、「この女とは一緒にいてはいけない……」そう思い別れた女・おさんへの複雑な思いから、その消息をたずねる男。おさんは、移り住んだ家に次々に男を引き込んでいると聞くが……。女の生を通し、人の心、男女の想いのありようを艶やかに描き出した名作「おさん」など。女性の美しさ、その生の在り方を艶やかに描く名作七篇。
  • 物言わぬ不思議な植物が、人間の心を救う――。

    犬や猫は人間の感情を察して寄り添ってくれるが、植物も同じ。植物にも感情や思考がある。そんな植物の力を知り抜いた男、花宮が主人をつとめる植物療法店には、今日も悩める人々がやってくる。
     両親の勧めでお見合いをした相手とこのまま結婚していいのか躊躇う女性、継母が産んだ妹を「いなくなればいいのに」と嫌う七歳の少年……。
     人生の岐路に立つ人々を、彩り豊かな香りを放つ植物が、正しい道へと導いてくれる。
     心を癒やす、不思議な《迷える羊の森》に、ようこそ。
  • 352(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    山本周五郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    突如、命を狙われた武士とそれを助ける女。男が明かされた自らの素性と軍用金を巡る藩内の権力闘争。大きな渦に巻き込まれた武士は……。表題作にして名作「逃亡記」、南町奉行所を舞台に、左官職人を殺めた罪で投獄された女の取り調べを行うなかで浮かび上がる深川・しじみ河岸に生きる人々の姿を鮮烈に描く「しじみ河岸」など。市井に生きる人々の息づかい、生活、そして生き様を活写した名手の筆が光る江戸ミステリの傑作六篇。
  • シリーズ23冊
    220495(税込)
    原作:
    泉鏡花
    訳者:
    白水銀雪
    レーベル: 銀雪書房
    出版社: 銀雪書房

    泉鏡花の小説「歌行燈」の現代語訳。

    【あらすじ】

    霜月十一月の月の冴えた夜、二人の老人が桑名の駅に降り立ち、宿屋へ向かう人力車の上から、博多節を唄って流す門付けらしい男の姿を目にする。

    その男はうどん屋の暖簾をくぐり、そこで酒をあおりながら何故か頻りに按摩の笛を気にするのだった。

    一方、宿に付いた二人は、土地の唄でも聞こうと芸者を呼ぶが、残っていたのは三味線も踊りもできない芸音痴。しかし、唯一つ何とか真似ができると始めた舞を見て、老人たちは驚愕する。

    この芸者と、うどん屋で門付けの語る身の上話とが、縦糸・横糸となって美しく見事な物語の錦が織り成されていく。


    【あとがき より】

    本書は、明治後期から昭和の初めにかけて活躍した作家、泉鏡花(1873-1939)の作品の現代語訳である。

    鏡花の作品世界に満ち溢れる、美妙幽玄な魅力を音に聞き、それを味わってみようと足を踏み入れたものの、特異な文体によって描き出される風景の綺羅のような輝きに目を眩まされ、道半ばで現の世に戻らざるを得なかった人はけっして少なくないだろう。

    訳者が目指したのは、現代の一般的読者が、大きな困難を感じることなく、内容を把握しながら読み通すことのできる文章に仕上げることであった…


    【訳者略歴】

    白水 銀雪(しろみ ぎんせつ)

    慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学)

    システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事

    現在、蓼科にて山暮らし
  • 202(税込)
    著:
    伊坂幸太郎
    レーベル: ――
    出版社: 幻冬舎

    久しぶりに実家に帰ったわたしは、引きこもり中の弟にある大事な相談をするが……。
    もうすぐ結婚30周年を迎える両親、単身赴任中の夫とその妻、2年ぶりに会う姉弟。ひとつの家族をめぐる物語。

    いまだ出会いを探している人も。
    すでに誰かに出会っている人も。
    伊坂幸太郎の電子書籍オリジナル短編

    『ロングレンジ』を読んだ人におすすめしたい、『アイネクライネナハトムジーク』。今回は、電子オリジナル短編小説の特典として、2017年8月刊行予定の文庫『アイネクライネナハトムジーク』の1章「アイネクライネ」を収録しています。
  • 363(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    林真理子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「今日も奥さん、仕事っていって出かけたでしょう。でも違いますよ。男の方がどうしても会いたいって言ってきたからですよ」突然かかってきた電話から、妻・典子に不倫の疑いを抱く原岡。が、そんな彼は会社の同僚、元妻の姪という二人の女性と逢瀬を重ねていた。深みにはまってゆく男と女たちの行方は――。
  • 336(税込) 2024/5/2(木)23:59まで

    カラダもココロもポッカポカ! 幸せなひとときを銭湯で――!!

    自宅の給湯器が壊れたため、スーパー銭湯に行こうとしていたOLの塔子は、かわいい猫につられて、街の裏通りへと誘導されてしまう。着いた先には、まるでドラマにでも出てきそうな町屋造りの銭湯がひっそりと建っている。「五福の湯」と書かれた暖簾を塔子がくぐると、なんと番台には、金髪イケメンのチャラ男が座っていた――! ここは愛知県は岡崎市。ひょいと裏通りに入ったところにある銭湯「五福の湯」は、カラダもココロも温めて、悩みまでもキレイに洗い流してくれるという。貴方も、ひとっ風呂、いかがですか?
  • 314(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    有吉玉青
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    それぞれの物語を乗せて今日も電車は走る――いつの間にか乗務員室に入り込んできた女子高生に惹かれる車掌さん、思わず破いた中吊り広告でほほ笑むアイドルが取り持つ少年たちの友情、ボックス・シートでは居心地が悪い秘めた恋の2人、両親の不仲に心を痛めた優等生は改札で呼び止められて……みんながいつも乗っている電車に詰まった5篇の物語。
  • 347(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    三秋縋
    出版社: KADOKAWA

    何から何までまともではなくて、しかし、紛れもなくそれは恋だった。

    「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」 失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。
  • 272(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    遠藤周作
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    金持ちになれる、女にモテる、人生を豊かにする、ツキを呼ぶ――「読んでもタメにならない」とシャレながら、楽しい人生をおくるための機智溢れるヒントを満載して綴る長編エッセイ。諧謔とユーモアをたっぷり詰めこみ、時代の風俗、生きるとは何かについてユニークなメッセージを熱く語る。
  • 275(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    遠藤周作
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    生きたままの人間を解剖する――戦争末期、九州大学附属病院で実際に起こった米軍捕虜に対する残虐行為に参加したのは、医学部助手の小心な青年だった。彼に人間としての良心はなかったのか? 神を持たない日本人にとっての<罪の意識><倫理>とはなにかを根源的に問いかける不朽の長編。
  • 314(税込) 2024/4/25(木)23:59まで
    著:
    杉浦日向子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    こみ上げる笑いをこらえ鑑賞する演歌ディナーショー。鳥肌を立てつつ挑む高級エステ。バブル東京に花咲く即席シアワセ=「イワシ物件」を匿名体当たり取材! 没後なお人気の現代の江戸人・杉浦日向子の酔狂ぶりが炸裂する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作。
  • 336(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    三秋縋
    出版社: KADOKAWA

    自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。

    「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」 何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。 僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。 「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」 復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。
  • マるごと謎を解け!

    「今日からマ王!」原作、「まるマ」シリーズのキャラクター&ストーリー解析、シリーズの謎やギャグの元ネタ、すべてを解き明かす最終兵器登場!
  • 292(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    三秋縋
    出版社: KADOKAWA

    願いってのは、腹立たしいことに、願うのをやめた頃に叶うものなんだ。

    二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。僕の望みは、「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。 しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。幸せ過ぎた一周目の付けを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。――そして十八歳の春、僕は「代役」と出会うんだ。変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。 ウェブで話題の新人作家、ついにデビュー。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
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