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『日本文学、101円~400円(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1321 ~1380件目/全1881件

  • 418(税込)
    著者:
    畑正憲
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ムツゴロウの出発点。日本エッセイスト・クラブ賞受賞

    カエル、ウサギ、ネズミ等の珍奇な性、動物好きな研究仲間との交遊、四季の海と動物、八丈日記等、ムツゴロウの名で知られる著者の数多くの動物とのつきあいを通して、その生態を鋭く観察し、われら生きるものの愛と生命を暖かい目で描いた名エッセイ集。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。
  • 275(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    高木彬光
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ミステリーと著者の才能の多様性を堪能する9編

    20年前に殺人が行なわれたこの土地は呪われている! 長い間、空地のままで放置されていたが、ごく最近、新進のさし絵画家とその美しい夫人が引っ越してきた。しかし、またしても殺人事件が起こった。画家の品のいい夫人が、夫のモデルをしていた愛人を裁縫箱の中の目打ちで刺殺。世間の同情はこの美しい被告人に集まった。女性評論家が新聞に同情的な論説を発表、弁護士も「寛大な処置」を力説した。判決は、5年の執行猶予だったが…。表題作ほか「無名の手紙」「家捜し」「レインコート」「女怪」「人妖」「死刑執行人」「ユダヤの商人」「ロンドン塔の判官」。すぐれたトリックをつかった本格ミステリー短編集。
  • 418(税込)
    著者:
    森村桂
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    夢を実らせる喜びと挫折…一大プロジェクトの記録

    そうなのだ。日本という国では、点数だけで将来が決ってしまう。たまたま学校時代できなくったって、もし教え方さえよければ、いい先生に恵まれていたら、勉強とは面白いものだと解るようになっていたら、もっと自分の能力を生かせていたかもしれないのだ。――自分のために学び、自分だけの時間に考える。その学校は出ても何の資格も得られない。しかし、その学校は、大人になる前に、どうしてもくぐらねばならない門でありたい。そう、秀才、優等生とは別のコースのそんな“もうひとつの学校”を作ろう。もちまえの行動力と情熱で森村桂の小さな夢を実らせていくまでの感動のドラマ。
  • 275(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    加納一朗
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    執拗な姿なき襲撃者の目的は何か。長編サスペンス

    日本グランプリ・レースを数日後にひかえて、服部耕一は富士山麓のサーキットで試走中、事故を起こした。路面にたまっていたオイルのせいだった。幸いにも、左脚に軽い打撲症を負っただけですんだ。その帰途、御殿場へぬける山道で、服部は急に睡魔に襲われ、同乗していた浅倉悦子に運転を代わってもらった。ふたたび事故を起こしたのは、その直後のことだった。わざと接触してきた何者かの車のために、道路わきの岩に激突、病院に収容された。悪戯にしては度を越している。彼は誰かに狙われているのだろうか!? それから数日が経って、こんどは病院内で大事件が起こった。サスペンス長編ミステリーの決定版!
  • 418(税込)
    著者:
    森村桂
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    お話ししましょう、お菓子とのなれそめ、お菓子への愛

    楽しいときも、悲しいときも、焼きつづけたケーキ。ケーキがふくらむように、わたしの夢はふくらんでいった。お菓子こそわたしの人生だ!――少女のやさしい心に泣きながらむさぼり食べたバナナケーキ。パリの街角で見つけたあこがれのキャトルキャー。初恋の彼にささげたロックケーキ。お菓子キチガイと自称する著者が綴ったユーモアとよだれのあふれるお菓子のエピソード。さあ、あなたの味わったケーキはどんな味?
  • 275(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    小林久三
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    映画界という閉鎖空間を舞台にした処女作品集、4篇

    日宝映画が誇るエース女優・水科沙季子が撮影中、突如失踪。撮影スタッフ必死の捜索にもかかわらず、彼女は追突事故による無残な死体で発見された!現場には主演女優の座を沙季子と争って敗れた新人オリエが放心したように立ちすくんでいた。撮影はオリエを主役として再開され、マスコミはこぞって劇的な新人女優の登場に湧いた。しかし、事件の根は深く、映画に賭ける男たちの栄光への陰謀はさらに大きくうごめいていたのだ。表題作ほか「腐蝕色彩」「零号試写室」「獣たちの葬列」を収録。現役の映画プロデュサーだった著者の映画への情熱をたたきつけた初期作品集。
  • 418(税込)
    著者:
    三田誠広
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    名曲が歌う愛の懊悩、魂の弁証法。哀切な恋愛小説

    華やかで明るい壮大な旋律の隙間から不気味に響く重苦しい暗鬱な低音部――。名曲の調べにのせて奏でられる、ものがなしい夜のロマン。綺麗なひとだ、と僕は思った。傲慢で気位が高く鼻もちならない女というマスコミの風評とは異なり、その眼は知的なひらめきに満ち、寂しさと孤独の影をひきずっていた。その内面の輝きが、まぶしいほどに、僕の目の前できらめいていた。……少女の頃から天才と謳われ、華麗な男性遍歴を重ねる美貌のピアニストと、厭世的な無名の青年との魂の出会い。「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」に続いて送る、僕らの時代の僕らのラブ・ストーリー。
  • ダルタニアン少年と、3人の銃士の冒険ストーリー!

    あこがれのパリに出てきたばかりの貧乏貴族の少年ダルタニアン。国王陛下につかえる銃士の仲間入りをするはずが、いきなり3人の強そうな銃士と決闘をすることになって!? わくわくの冒険いっぱいのつばさ版三銃士!【小学中級から ★★】
  • 308(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著:
    阿刀田高
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは? ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。
  • 〈おとぎ話〉を現実にする。笑えて役に立つ恋愛ガイド

    「眠れる森の美女」「シンデレラ」「白雪姫」…世にある数々のおとぎ話で、お姫様は王子様と末永く仲良く暮らすけど、そんなステキな現実はどこを探してもありゃしない! 失恋、裏切りに傷ついて、その辺の男で手を打ちゃ、ついてくるのはローン地獄に姑との戦い。「そんな人生はイヤ」というあなたに、古今東西の物語を元に理想の王子様を手に入れる方法をお教えします。シビアな現実にへこたれず、最高の王子様を探し出せ! 前向きなお姫様たちの爆笑恋愛エッセイ。
  • 396(税込)
    著者:
    池田満寿夫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    『エーゲ海に捧ぐ』に続く第2小説集。才能輝く、5篇

    少年たちが竜宮と呼ぶ極彩色の三階建の娼家、城壁のなかのその楼閣は、少年の好奇と禁断の象徴であった。灰色に塗りこめられた戦時下の中国大陸東北地方を舞台に、植民地的風景のなかに少年の日常と心象の世界を、鮮烈なイメージと精妙な描写で展開する。池田満寿夫の“ヰタ・セクスアリス”ともいうべき表題の中篇。ほかに、「震える男」「反ポルノ」「ガリヴァーの遺物」「スウィフトの恩寵」の実験的色彩の強い短篇ばかり。自由な感性と斬新な方法がうみだす『エーゲ海に捧ぐ』に続く第2小説集。
  • 418(税込)
    著者:
    三浦綾子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    寄せられた相談に著者が真摯に答える人生相談の書

    恋愛、嫉妬、嫁姑、病気――悩みや不安に出会った時、身近な人より遠くの人の冷静な助言が、解決への「鍵」となることは多い。聖書の導きのまま、清らかにかつ厳しく「生」を見つめる三浦綾子が、迷うあなたへ、真摯なメッセージをおくる。「悩み」体験によって成長し、生きる勇気と希望を持ち得るように、「空しさ」を超えた生きがいを実感できるように、人生への愛と祈りをこめた、明日への道しるべである。
  • 330(税込)
    著者:
    内藤みか
    イラスト:
    直江まりも
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    仕事を辞め、恋人とも別れた私。以前お世話した迷い猫の飼い主の慶太を部屋に招きいれ、自然にベッドにもつれこんだ。

    空っぽの私を慰めるかのように慶太は恋人になった。その日はいつもより荒々しいセックスとなった。痺れが引くのをまって彼に声をかけると彼の姿は忽然と消えていて、そこには大きな赤い血の水溜りができていたーー。
  • 330(税込)
    著者:
    岡部えつ
    イラスト:
    桑乃あやせ
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    私も味わいたい。隣の部屋の快楽を。

    ストーカーに追われた末、場末の温泉宿にたどりついた沙弥は、毎夜不思議な音を聞く。隣の部屋から聞こえる隠微なあえぎ声と息遣い。覗いてみればそれは仲居のヒカリが男と交わる姿だった。その村にはまだ夜這いの習慣があるという。突然失踪したヒカリの代わりに仲居となった沙弥は早速隣の部屋に布団をしいて夜這われるのを待った。
  • 330(税込)
    著者:
    平金魚
    イラスト:
    紫音
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    落ちぶれた名家に嫁いだ可乃子。夫とのセックスの時に聞こえる声。次第にその声は大きくなり――。

    地味な女といわれていたのだが、可乃子の実家は財閥系の大金持ち。従順で夫に従う可乃子と夫の仲はよかった。けれど、夫は寝室で別の女と抱き合っていたのだ……!
  • 330(税込)
    著者:
    三輪チサ
    イラスト:
    桑乃あやせ
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    もっと見つめて……。あなたの真っ白なキャンバスに、猥らな私が描かれる。そして、見る人すべてを魅了したい。

    空っぽの恋愛にまったく興味を抱けなかった。初恋にもファーストキスにもときめかなかった私が、初めて欲情したのが先生が描いた「ビーナス」だった。エロティックなのに、清冽で荘厳な絵の中の女。彼女に見つめられるだけで、下腹が疼くのを感じてしまう。先生の個展がきっかけで美大に入学した。そして、私は先生の絵のモデルになった。先生に描いてもらいたい。先生の作品になりたい。見る人すべてを魅了したい。
  • シリーズ2冊
    253462(税込)
    著者:
    立原えりか
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    みずみずしい香気をたたえる、処女作品集。15篇

    〈ぼくは、いつでも待っています。あなたのゆめのなかのこうえんで――〉と、子供たちにさよならのあいさつをして白い船に乗って去ったちいさな町の公園の木馬。〈おもうとおり、にはいかないものさ。いつだって、世の中ってそうなんだよ、きっと……〉と、息をひきとりながらささやいたクマのジョー。〈あかりも、ストーブも消しておきましょうね。お料理も、つめたいものばっかりよ〉と、息子そっくりの雪だるまに火をつけないタバコとごちそうをととのえたフユおばさん。――単に明るく夢見がちなものではなく、月の光の中で織られたような、あるいは、深い湖の底へ沈んだような知的な感性と豊かな想像力で描く洗練されたメルヘンの世界。立原童話のふくよかな香気とさめた魅力をたたえた小品を15編収録。
  • シリーズ8冊
    418550(税込)
    著者:
    菊地秀行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「魔界」作品群中ひときわ華麗過激なシリーズ、第1弾

    「私は病人が好きだよ。私を求めてくれる」と言い放つ白いケープの男。ある者にいわせると、黄昏どきにやってくる美しい死神の伝説を憶い出すという。その名はドクター・メフィスト。魔震後の“新宿”は未だ東京一の歓楽街でありながら、あらゆる怪異な現象、非業の死を日常とし、〈最高危険地帯(モースト・デンジャラス・ゾーン)〉を擁する。今、ここに謎の医師が、原因不明の衰弱と狂暴化を見せ、細胞再生能力プラス1を有する患者の謎を解剖してゆく。壮烈なる術のせめぎ合いを繰り広げる超人気の伝奇アクション堂々の第一弾!
  • シリーズ6冊
    385726(税込)
    著者:
    栗本薫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    いま紐解かれる闇の血脈。渾身のシリーズ、第1弾

    平安時代から連綿と続く旧家・大導寺家。一人息子の静音は、毎年恒例の虫干し行事のさなかに奇妙なノートの束を発見する。大導寺を名乗り、大導寺の家系図にない謎の人物が記した「探偵記録」。それは、大正時代に一族を滅亡の淵にまで追いつめた殺人鬼がいたという恐るべき事実を語っていた――。しかし、それは過去の出来事ではなかった。次々におこるノートの記述と同じ奇怪な出来事、殺人鬼は現代に甦り、ふたたび大導寺一族を滅ぼそうとするのか? 著者渾身の傑作探偵小説。
  • 418(税込)
    著者:
    黒岩重吾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    製薬会社の熾烈な生存競争と暗部、長編サスペンス

    11月末のある日、兵庫県の山中で男の首吊り死体が発見される。男は大阪丸木製薬の元営業部長・松崎と判明、警察は社内の左遷人事による自殺と判定したが、泉田製薬青年社長・泉田の疑惑は大きい。泉田は松崎の不明な過去を探る。次第に明かされる、終戦直後の米軍諜報機関暗黒組織。事件の謎はにわかに社会的様相を帯びた……。
  • 418(税込)
    著者:
    円地文子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    女性作家の恋愛小説を語るのに必須の傑作長編

    若き原子物理学者・香取が動かすナイフに焼肉の血が惨むのを見、官能の妖しい騒ぎを覚える中年女流作家・宇女子――ある時は「黒髪」の舞に、ある時は奥女中・絵島の恋に、女の血の激しさと哀れを想う。そして、愛する香取を突然の事故で失った時、漠たる白い夕霧の中で彼女の胸に去来するのは…。円熟の技巧で“中年の恋”を描く著者自信作。
  • 健康法の迷路から抜け出せない貴女にオススメです

    ○○健康法、健康食品、体操、サウナ、エアロビクス、ビタミン剤―この世の中には、体にイイと言われるものが、たくさんありますよね。だれだって病気は恐ろしいし、年はとりたくない。だから、人より若く、健康に……と、「体にイイもの」を探してアレコレ試してみる。でも、本当に完全な健康法ってあるのかな。健康法地獄に入りこんでウロウロしている幽迷人(ゆうめいじん)のあなたに、バーバラが贈る究極の健康害度(ガイド)ブック。
  • やっぱり黙ってはいられない。正義のエッセイ、第4弾

    忙しい日常生活の中で出遭う様様な疑問や出来事(ハプニング)。見て見ぬふりをしたり、流されてしまったりすること、ありませんか? それが一番楽なことだと知っているから……。そんな生き方に活を入れるべく、愛子女史の御登場。不器用だけれどまっすぐな視点で、社会、教育、恋愛……私達の身近なテーマを痛快に斬りまくります。怒り、笑い、涙、そして人生の機微をたっぷりと堪能させてくれる、好評エッセイ「こんな…」シリーズ、第4弾!
  • TMネットワーク結成前の青春の彷徨を自ら物語る

    都会でも田舎でもない、どっちつかずのとても宙ぶらりんな街が八王子だ。その街の片隅で今日も僕は宙ぶらりんな気持ちのまま、4月の空をながめている。僕は進学も就職もしなかったわけで、家業の工務店を真剣に手伝うわけでもなく、長い春休みをすごしているような毎日を送っている。なぜなら、自分の中で決めていたからである。プロのミュージシャンになることを……。木根尚登が自らの青春の彷徨を描く、TMネットワーク結成前の伝説の物語。
  • 自ら監督を務め映画化された表題作など5篇を収める

    11月、正午のカフェテリアにいた女、パンテオンのブロンズの扉に消えた女、黒いコートとサングラスで変装していても、それは私の妻に違いなかった。驚いたことに、私はその妻の名前さえ忘れてしまっていたのだ。音楽を勉強しているという23歳のO。月のように円い顔、ブラームスを唄う唇で私をキャンディーのように食べてくれた。彼女はどこへ行ったのか? 美の使徒・池田満寿夫が、古都ローマに展開するラブ・サスペンス。「エーゲ海に捧ぐ」に続いて、自ら脚色・監督する日伊合作映画の原作。表題作のほか「マネキン」「黄色い犬」、及び単行本未収録の「笑う兎」「隣室」を収録。
  • 418(税込)
    著者:
    中井貴惠
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    父・佐田啓二、弟・中井貴一、そして著者。家族の物語

    「君の名は」「喜びも悲しみも幾歳月」等の名作映画で一世を風靡しながら昭和39年、東京オリンピックの年に不慮の事故により37歳の若さで逝去した俳優・佐田啓二。以来、伝説の二枚目銀幕スターとして人々の心に深く焼きつけられてきた父の秘話を、当時6歳であった愛娘・貴惠が、一緒に過ごした短い年月、残された秘蔵の写真やフィルムの中からひもといてゆく…。眠っていた記憶の中から掘り起こされる父・中井寛一(本名)の人間臭い素顔と、彼が貴惠や弟・貴一に与えてくれた素晴しい心の贈りものとは? 感動あふれる家族の歴史。
  • 418(税込)
    著者:
    亀井勝一郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    迷い、孤独…愛の諸相を語って今なお心に届く1冊

    戦後は恋愛や性の問題が相当どぎつく語られるようになったが,著者はそのほんとうの姿を探ろうと、より広範な愛の諸相を東西の古典に求め、現代人の感覚をも考え、異教的に宗教的に、またその相克のうちにさまざまな角度から恋愛を語り、同時にそれが人間研究という困難なテーマにもつながるよう心がけながらこの一書を成した。
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    郷原部長刑事登場。スリの災難と意外な結末の長編

    小森安吉は、山手線の車内でヒゲの男に狙いをつけた。指先が閃き、胸の疼くような快感が疾って、仕事は終った。いつものように成功した、と思った瞬間、白い手が伸び、掏ったばかりの財布を奪われた。安吉は慌てて、香水の匂いを追った。黒い帽子に黒のワンピースを着たその女は、凄い美人だった。安吉に脅され、女は嗄れた声で言った。「明日の晩、午後9時、西銀座ホテル、3階の7号室でお待ちします」。そして、約束の時間に訪れた安吉がホテルのベッドで発見したのは、見知らぬ男の死体だった。……都会の夜を原色で彩る隠花植物にも似た、倒錯と同性愛の世界を背景に、スリリングな発端から意外性に富んだ結末まで、快適なテンポで連続殺人事件を追った長編ミステリーの傑作。
  • 396(税込)
    著者:
    黒岩重吾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    悪に魅入られた男のグロテスクな野望を描く長編

    伊勢崎のズベ公・奈美江が、ある夜会った男・香本。この男の登場の瞬間から、奈美江のすべてが狂った……。金、欲望、暴力、悪魔的なセックス……幾多のテクニックを使って女を縛りつけ、悪の理想へと走るファッション・クラブの経営者・香本。夜の街に暗躍する謎の外国人ラウジー。政界、経済界の人間の欲望の渦巻く中で、謎・謎・謎につつまれた香本の本心を追い求めてゆく奈美江の行方に待つものは……。救いのない泥沼でうごめく人間達のはかない業を描いた、黒岩重吾の長編傑作!
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    三浦哲郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    湖底の飛行機をめぐるサスペンスと純愛。初期長編

    梅雨の終り、レインコート姿の背に孤独な影を宿したひとりの男が、十碧湖を訪れた。戦争中、湖に墜落した飛行機を引揚げ、戦友を弔う目的だという。だが、機体には秘密が隠されていた。静かな村に噂の波紋がひろがった。潜水夫の青年・竜吉は、木彫りのような顔立ちと、赤銅色の引き締まった体をしていた。その村で、竜吉は歌子という漁師の娘を知った。可憐なその黒髪に、白いくしがまぶしく光った。やがて、ふたりの素朴で純粋な恋がはじまる…。神秘な北国の湖を舞台に、埋もれた宝石をめぐるサスペンスを織りこんでくりひろげる現代のラブ・ストーリィ。清冽で美しい著者初期のロマン。
  • 396(税込)
    著者:
    鷺沢萠
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    嘘の罪悪感よりも強く男を支配しているものとは何か

    はじめて会った日から1年、付きあいはじめてからは7、8か月が過ぎても、喧嘩らしい喧嘩は一度もなかった。勝利と朱実のあいだはとてもうまくいっていたはずだった。「結婚」ということばこそ、ふたりのあいだで口にのぼることはまだなかったが、どちらかがいつ言い出してもおかしくないような雰囲気だった。何の問題もない恋人同士のように見えたはずだ、と勝利は思う。たったひとつの問題は、勝利に、朱実以外にもそういう付きあいをしている女性が、あとふたりいることだった……。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐多稲子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自身の体験に基づく表題作など初期作品を収める

    処女作「キャラメル工場から」は町工場に働く一少女の苛酷な労働とその境遇を著者自身の経験に即して描く。ほかに、昭和3~4年の左翼運動の情況を特定の地域に即して実地にとらえた「四・一六の朝」や、「小作人の息子」「祈祷」「牡丹のある家」など、昭和3年から9年にわたる作品を集めた珠玉の11篇を収録。
  • 418(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    サラリーマン生活を生き残るための必携の書!

    現代は言葉が氾濫している。新聞、テレビ、雑誌、チラシ、いたるところに文字が溢れている。サラリーマンとてその洪水とは無縁ではない。むしろ、言葉の本当の意味を理解し、有効に利用する者こそが、熾烈な企業内競争に打ち克ち、生き残っていける。サラリーマン経験十年の著者が、上役、昇給、ゴマスリ、名刺、忘年会等、サラリーマン生活と関係の深い事項を選び、ユニークな解釈、解説をほどこした。新しい発想を生み出すビジネス事典としてサラリーマン必携の書!
  • 396(税込)
    著者:
    三田誠広
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    普遍の主題を学生運動を通して描く。芥川賞受賞

    母親に連れられて、田舎から東京の大学にやってきた僕。この広い、知っている人もいない東京で、僕はどうやって生きていくんだろう――。大学ではいつの間にかセクトの争いや内ゲバに巻きこまれたり、年上の女性と同棲したりしている。僕って一体なんなのだろう―。あふれるユーモアと鋭い諷刺で現代を描いた青春文学の傑作。第77回芥川賞受賞作。
  • 396(税込)
    著者:
    三浦哲郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自己を濃く映し作風を確かなものとした記念碑的作品

    32歳の画家・蕪木流吉は、旅先の京都嵯峨野の竹林で、目の前に風が発つのを見た。幼いころ東北の郷里の林で、同じものを見た記憶が流吉にはある。(あの風のように……)ふいに、流吉は13年まえ行方知れずになった、兄のことを思った。終戦直後の混乱の中で蒸発した、肉親のかすかな消息を便りに、流吉の足はしぜん舞鶴へ向かった。著者初期の純文学長編小説。
  • 396(税込)
    著者:
    島村洋子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    小さな違和感から始まる狂気…長編サイコ・ホラー

    どこにでもいる普通の人々、あたりまえの日常生活が私の周りで少しずつズレていく。してもいないミスをあげつらう“いい人”と評判の同僚。自分はアイドルの恋人だと言い張る子持ちの友人。顔も思い出せないのに恋人だと手紙を送ってくる男。狂ってしまったのは私なのか。それとも周りの人々なのか。現実と虚構の狭間から滲み出す狂気を描いたサイコ・ホラー。
  • 209(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    俵万智
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本語はこんなに美しい。言葉の可能性を楽しもう

    たとえば万葉集をひもとけば、千年以上前の言葉が、そこにはある。私が口ずさめば、千年の時空を超えて、鮮度を落とすことなく言葉は蘇る。言葉は、永遠なのだ。けれどたとえば、今日私が恋人に言った「好き」という言葉は、今日の二人のあいだで成立している、たった一度きりのもの。言葉は一瞬のものでもあるのだ―。読むこと、詠むこと、口ずさむこと。言葉を観察し、発見するエッセイ集。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    直情径行も立派なコミュニケーション・ツールである

    「いくつになってもすぐに興奮して我を忘れる癖が私にはある。それともうひとつ、いくつになってもベールをかぶせてものをいうことができない。心にないことはいえない、というのは子供のうちは美点だが、おとなになると欠点だと、よく人から教えられた。しかし教えられれば教えられるほど、ますます直情径行になって行く」と自戒する憤りの愛子が、自分で冒険を回避し、ノンベンダラリと平穏無事に生きて、生甲斐がないとボヤいている現代人にみまう、元気いっぱいのカウンターパンチ。愛子女史の痛快・人生論エッセイ。
  • 418(税込)
    著者:
    三木卓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ことばの世界のセンス・オブ・ワンダー。異色児童文学

    黒のおじさんの案内で、ぼくとタロが《ことばのプラネタリューム》をとおして知ったさまざまな星のことば――ことばの杖、立体文字、花文字など――とそこでくりひろげられる劇的なできごと。人間が生きていくうえで不可欠なことばの問題を、繊細な詩人の目でさまざまな角度からとらえた異色の長編作品。「鶸(ひわ)」で第69回芥川賞を受賞した著者得意の少年文学。
  • 著者初公開の読書遍歴。好奇心を愉しみ、愛を学ぶ

    恋愛の達人・サイモンさんは読書のしかたも一味違う。事件が起これば『FBI心理分析官』のプロファイリングを超える名推理を冴えわたらせ、科学書を読めば自著『あすなろ白書』の登場人物を明快に解説。恋愛文学はもちろんミステリ、心理ノンフィクションまであらゆるジャンルの本から男と女の心の機微や、作家の心理を読み解き明かす。サイモンさんの読んだ本も、書いた本音もおいしい。笑えて学べる美味なエッセイ、まずはご賞味あれ!
  • 396(税込)
    著者:
    森内俊雄
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    反抗と畏怖…父子の緊張関係を精緻に描く、代表作

    主人公・柚原季彦の4歳になる長男は、天使のように無邪気で人々に愛された。だが少年には、毎日のように郊外の駅で父の帰りを待つ、不思議な出迎え好きの習癖があった。そして柚原自身、自分の背後から見つめるものの眼を、時折り意識することがある…。〈父〉への反抗と〈子〉への畏怖感――を作品の軸とし、巧緻に計算され、重厚味と深い陰翳をおびた名作。鋭敏な感性と才能の輝き、一種夢魔的な印象と神秘的な感動に彩られた、森内文学の代表作ともいうべき長編小説。
  • 「最後の鷹匠」と熊鷹の交情を描く、動物文学の最高峰

    冬仕度をはじめたカラスに、川へおい落とされた1匹の尾白鷲。瀕死の若鳥を助けた寿太郎は一郎と名付け、手塩にかけて育て上げていった。だが、尾白鷲が天然記念物に指定されたため、一郎は役人の手にとりあげられてしまった。しかも、その別れの悲しみが原因か、妻の貞子も後を追うかのようにこの世を去った――。それから数年後、寿太郎は森の奥深くで、今度は熊鷹の卵を手に入れた。その卵はうまく孵化し、乾坤と名付けられ逞しく成長していった。雄大な奥羽の雪山を背景に、熊鷹と人間の心の交流を描く、清冽な動物文学の傑作。
  • 418(税込)
    著者:
    田中小実昌
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    脱力系の先駆か、平凡かつ比類なき日常を綴る傑作

    人生は短いかもしれないけれど、毎日はうんざりするほど長い。米軍基地に勤める男のそうした日常生活の1日が、淡々と、見事に描かれる。著者の分身ともみえる主人公の、朝起きてから夜就寝するまでの時間のなかに、通勤途中の風景、職場での同僚や米兵やメイドらとの交渉が語られ、その間に、男の過去のささやかな出来事や、訳しかけのアメリカの反戦小説のダメな男の心惹かれる話が、効果的に挿入される。発表当時、新鮮な衝撃と絶賛をもって迎えられた、著者独自の奇妙な味わいの、知られざる名作長編小説。
  • 418(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    7冊のノートが伝える鮮烈な生。ノンフィクション・ノベル

    野口洋子は23歳のクリスマスイブの夜、みずからの命を絶った。睡眠薬を用いた後、浴室に入ってガス自殺を遂げたのである。遺書は2通、姉と女友達に、そして7冊の大学ノートに書かれた日記が遺されていた。洋子は美人ではないが、笑うと可愛い男の保護本能を刺激する女性であった。小柄だが、均整のとれた身体つき、若々しく健康的で明るかった。日記は20歳になる直前から、23歳で死ぬまでの3年と4ヶ月間の愛の記録であった。妻子ある男性との愛の苦悩、新しい愛の形と短いが、ひたむきに生きた女の人生の鮮明な記録であった。
  • 253(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    唐十郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    唐十郎を読もう。1975年公演の表題作ほか2篇

    ゴーストタウンの袋小路に佇む青年アリダに、十年前の誘拐犯・銀メガネが近づき、大枚十万円をまきあげる。心中を図って死んだ兄と、生き残った片割れの義姉お甲。女はいま、ドサ回りの小人プロレスラー一座の仲間。銀メガネに金の返済を迫りながら、お甲は得意の水芸を披露する。構えた扇子から、まさに鮮血の滝の飛沫が噴きあがり…。〈冥府との密通者〉唐十郎が凄絶なる美と戦慄にみちた地獄巡りへ道案内する表題作。他に、三幕物「由比正雪」、一幕物「ガラスの少尉」を収録。
  • 275(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    藤本義一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    著者の独壇場〈おもろい人びと〉。笑いと悲哀の、7篇

    丸い顔のなかに、団子鼻とぶ厚い唇、ヨレヨレの背広を着た、どこから見てもさえない中年の女子高教師。だが、ひとたび家に帰ると、生き生きとして別人のように変る――彼が、猛烈に打ちこんでいるのは“屁学”つまり、オナラの研究である。最大のパートナーであり良き助手を務める彼の女房は、あらゆる種類の屁の採集に協力している。そして、同好の士と「屁学」なる会報まで発行していた。そんなある日、どこで聞きつけたのか、大阪のテレビ局から夫婦に出演の話が舞いこんできた……。ひょんなことから、人生が変ってしまった、おかしな夫婦を描いた表題作ほか「縄張りを捨て母を捨て」「吝の進軍」「道化細工」「祭文金魚節」「崖下風呂」「性々堂々」を収録。
  • 418(税込)
    著者:
    三木卓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    澄明な生々しさを喚起する時間旅行。傑作少年小説

    大学受験に失敗した“ぼく”が、ぶらぶらと図書館通いをはじめたある日、偶然目にした〈満州のこども 五族協和の夕べ〉という切符をめぐって、持主の青年と力づくの奪いあいをする。その時、後ろの書だながくるりと反転して、そこにのぞいた闇の中へふたりもろとも放りこまれた。――1932年、日本の植民地として誕生した満州国で少年時代をすごした著者が、その体験から、時間を30年前に戻して自らに時間旅行をさせる。どきっとするような事実を目のあたりに再現し、詩人の豊かな感受性を駆使して、満州について、人間の生き方についてを問うファンタジー仕立ての長篇少年小説の隠れた名作。
  • 418(税込)
    著者:
    小林信彦
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    集団学童疎開の凄惨な日々。少年の戦争文学である

    昭和19年の夏のおわり、秩父に近い山村の寺に、2名の教師に引率されて到着した、東京下町の小学校児童60余名。太平洋戦争の敗色濃く、空襲の危機にさらされる親許を離れて移住した、“集団疎開”の一団だ。やがて始められた、その生活は? 食糧欠乏による、絶えざる飢えと、孤絶した環境が生んでゆく異常な人間関係。その中で行われる暴力、盗み、背信、リンチ、……互いの、赤裸な生存本能の葛藤に明け暮れる毎日は、彼らにとって、いわば、武器を持たない、凄絶な戦いの日々であった。……戦争を今なお郷愁として把え得ぬ疎開派世代の、悪夢のような体験を純乎とした文学作品に結実させて、復活の待望久しかった、幻の名作!
  • 418(税込)
    著者:
    鷺沢萠
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    落第しても追試や再履修があるよね。元気の出る7篇

    ポジティヴに生きることだけが、決して正しい生き方じゃない。後悔したって、前向きじゃなくたって、少しずつでも歩くことさえ止めなければ、大丈夫。恋において、友情において、仕事において――。人生のなかで何かに「落第」してしまった女の子たちへ贈る、短編集。「シコちゃんの夏休み」「 最後の一枚」「 忘れられなくて」「 ショートカット」「 家並みのむこうにある空」「 岸辺の駅」「 重たい色のコートを脱いで」の7篇を収める。
  • 396(税込)
    著者:
    亀井勝一郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    若者のために書かれ世代を超えて読まれた永遠の書

    終戦後の若い人々が自らの人間形成の方途について、いかに迷い、いかに切実にそれを求めているかを現実に観た著者が、人間が人間になるための精神形成の基本コースを、愛情をもって、自己を素材としつつ説き示した人間研究の書である。「人間教育」「現代人の遍歴」と共に現代人のための人生論集である。
  • 418(税込)
    著者:
    三浦朱門
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    私立大学の内部、経営や教育の実態を描く初期長編

    同志的情熱で設立された私立大学。だが、創立者の死をきっかけにして学内はさまざまな思惑に包まれていく。学長、教授会、理事会、教師たち、職員たち、そして学生の一部。それぞれが学生大会を利用しようとするが……。争いに巻き込まれる若い語学教師と学長女性秘書が大活躍。1959年作品。
  • おかしく哀しい人情話、8篇。大阪の街が主役でもある

    競輪のノミ屋の見張りやら、株主総会の用心棒に明け暮れる、ちんぴらやくざの五郎。そんな彼に、ある時つづいて持ちこまれたおかしな仕事。――まず、芦屋の有閑マダムの不感症を治すため、貴重な学術的資料にすると称する自慰フィルムのモデル。次は、関係のできた部下のOLと別れたいサラリーマンから、彼女を数人で輪姦して、そのシーンをフィルムにおさめてくれ、というのだ。奇妙な仕事は無事終ったが思わぬおまけがついてきた……。大阪を舞台に、都会の底にたくましく生きる男と女の哀歓や人情の機微をユーモアたっぷりに描いた傑作集。
  • 396(税込)
    著者:
    俵万智
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    12ヶ月の発見と喜び。美味しくてみずみずしい歳時記

    大根、菜の花、新キャベツ、青梅、トマト、きのこ、牡蠣……。1月から12月まで、それぞれの月に旬を感じさせてくれるものを選んで、言葉でスケッチしてみました――。旬のものを見つけることは、昔に比べると、難しくなったかもしれませんが、だったらなおさら、旬を楽しみましょう!
  • 396(税込)
    著者:
    山際淳司
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    衣笠祥雄の最後のシーズンを追う表題作ほか3篇

    広島カープ、広島球場、赤ヘル、背番号3、鉄人――衣笠祥雄。死球(デッドボール)に倒れ、身体が故障しても不死鳥(フェニックス)のごとく甦る男。まさに鉄人という通称(ニックネーム)にふさわしい男が達成した前人未到の2131試合。ルー・ゲーリックを抜き、連続試合出場記録を更新させ世界の鉄人になった衣笠。いったい、何が彼をそうさせたのか…。表題作ほか「ロウイング、ロウイング」「すまん!」「鳥人伝説」を含むスポーツ・ノンフィクション。
  • 231(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著者:
    いぬいとみこ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    〈児童文学のこころ〉ふたごのくまの冒険。初期代表作

    生まれたばかりのふたごの北極グマ、ムーシカとミーシカの無邪気な冒険とふたりを守る母グマの勇散な戦い。母グマが怖いもの知らずの子グマに伝える知恵は、時として残酷だが、的確だ。動物ずきの著者が、その生態をちみつに観察し、現実と空想のはざまで愛をこめて丹念に描いた代表的な動物ファンタジー。1964年、国際アンデルセン賞佳作賞を受賞。
  • 319(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    川田武
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    エネルギー資源開発と闇に棲む者。社会派SF長編

    かつて好景気にわき、多くの坑夫を酷使し、その血と汗と涙の上に繁栄を誇った北九州筑豊の衛藤鉱山。だが、時代は石炭中心から石油に移り、大炭鉱群は幻のように姿を消した。ただ、地底に掘られた坑道だけがとり残され、時々、陥没して人々を驚かす。しかし、石油資源のない日本。エネルギー政策の一環として、地熱発電と石炭の再開発が、莫大な富を蓄えた衛藤財閥の手によって筑豊地帯を舞台に着々と進められていた。その石炭時代と変わらぬ強圧的な手段に、謎の女性を教祖とする地底に生きる黒霊教の信者たちの怨念が爆発した!社会派SFの力作長編。
  • 418(税込)
    著者:
    神津カンナ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    10の〈小物〉に秘められた10の物語。連作小説集

    酒に足をとられ、階段から落ちた老女優の郁代。記憶を失った彼女の部屋にあった32個の腕時計。それは、幼いときに離別した息子の誕生日に買い続けたプレゼントだった(「腕時計」)。弁護士の美津子が、友人に持ち掛けられた離婚の相談。聞けば、きっかけは保険証だという(「保険証」)。若くして、ベストセラー作家となった男の万年筆をめぐるせつない思い出…(「万年筆」)。ほかに、「日記帳」「座蒲団」「乾電池」「老眼鏡」「庭下駄」「蝙蝠傘」「自転車」。身の回りにある10の小物。それを失うことと、得ることのてざわりから、小さいけれど、たくましい人生が甦る。人は人を愛するように物を愛することを伝える、連作小説集。
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    土居健郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「甘え」の視点から漱石の心的世界を解き明かす名著

    名著「甘えの構造」の著者が、独特の「甘え」の理論をとおして展開する漱石文学の作中人物論。著者の深層心理学は、明快な診断を下しつつ、次次と漱石の心的世界を浮き彫りにしてゆく。かくして、漱石は本書により、全く予想外の現代的意味をもって登場した。これは、かつてないユニークなエッセイ的文学論といえる。
  • シリーズ54冊
    1101,100(税込)

    昭和10年春。松山に転勤していた製薬会社のサラリーマン・水田仙吉一家が東京に戻ってきた。親友の実業家・門倉修造は仙吉のために家を探し、当座の夜具や米びつまで用意して待ち受ける。羽振りのいい門倉は女にもてる美男子だが、ひそかに仙吉の妻・たみに思いを寄せていた。そんな門倉の心を18歳になった仙吉の一人娘・さと子は気付いていた。ある日、さと子が見合いをすることになり…。神社の狛犬「阿(あ)吽(うん)」のような仲のよい二人の男の友情を描く。演出・深町幸男、出演・フランキー堺、杉浦直樹、吉村実子、岸本加世子ほか。1980年にNHKで放送。
  • 235(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    宍戸レイ
    出版社: KADOKAWA

    この恐怖、ありえないっ!!

    「壁」で第1回『幽』怪談実話コンテスト優秀賞を受賞した宍戸レイ。ダンサー、レースクイーン、通訳など異色の経歴を持つ、ガールズ怪談の秘密兵器がここに登場。入念な取材をもとに荒削りながらも洗練された独自の視点で怪異を描き出す。バーやクラブなど、夜の街で蒐集した妖艶なる怪談実話を収録。

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