『科学、日本文学、71~100冊(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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科学(science)──それはもともと「知ること」を意味する。哲学や宗教を包含した知的営みであった中世以前の科学は、やがてルネサンスの訪れを機に次第にその姿を変えていく。啓蒙主義、フランス革命、産業革命、そして世界大戦といった政治的・文化的出来事の影響を受けた科学は、社会的位置をたえず変化させながら「制度化」の道をたどってきたのだ。複雑にからみあうさまざまな社会的要素を解きほぐし、約400年にわたる西洋科学の変遷を明快にまとめた定評ある入門書。図版多数。
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「想定外に当たっていたね」。アインシュタインの理論を、現代の物理学者はおおむねそう評価する。実験機器と実験法の進歩につれ、ただの予想かと見えた理論が次々に実証されてきたからだ。独創の極致ともいえる理論を彼は、いったいどうやって生み出したのか? 幼少期から執筆時までの約70年間を振り返り、何をどう考えてきたのかを語り尽くす、アインシュタイン唯一の自伝。生い立ちと哲学、19世紀物理学とその批判、量子論とブラウン運動、特殊相対論、一般相対論、量子力学に疑義を呈した真意、統一場理論への思いが浮き彫りになる。貴重な写真を多数収録。達意の新訳による文庫オリジナル。
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「ものつくりの科学」
工学とは「ものつくりの科学」である。動力を効率よく伝達する歯車の歯型はどのような曲線なのか。蒸気機関が出せる動力と効率は何によって決まってしまうのか。オイラーは伸開線によるインボリュート歯車を、カルノーは熱の理論を樹立した。「ものつくり」は科学に問いを課し、また科学から方策を授かってきた。本書は、その工学の歴史を、おもに機械工学と力学の話題を中心に展開した。技術開発や研究が最先端に達し、もはや参考となる文献・資料がなくなったとき、その解決のヒントは歴史のなかにある。幕末維新や近代日本に関する研究成果も意欲的に取り入れた力作。資料・図版を多数収録。 -
第二次世界大戦中、ロス・アラモス研究所所長として世界で初めて原爆を完成させ、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー。
戦後、原子力委員会のメンバーとなるが、アメリカの水爆開発に反対の立場を表明し、公職を追放された。原爆の父はなぜ水爆に反対したのか?
天才物理学者が全存在をかけて、政治・社会・科学のあり方を問う。〈解説〉松下竜一・池内 了
(目次)
まえがき/原子力時代と科学者/核爆発/今日の問題としての原子力/とわられぬ心/原子兵器とアメリカの政策/科学と現代
〈付録〉
オッペンハイマー追放の経過(訳者)/米国原子力委員会事務総長 ニコルズ少将の書簡/オッペンハイマーの弁明/現著者について(訳者)
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文庫版への訳者あとがき
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パンドラの箱をあけた人 松下竜一
解 説 池内 了 -
私たちはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙論はここまで迫った!
科学における最も重要な言葉の一つが「わからない」だ。わからないことがわかっている、すなわち「既知の未知」であるからこそ、探求することが可能であり、発見の可能性を持つ(「未知の未知」では探求の機会を持つことができない)。
宇宙物理学は過去500年ほどで飛躍的な進化を遂げたが、「私たちはどのように生まれたのか」などの深遠な問いにどこまで迫れたのか。世界的に有名な理論物理学者が、宇宙論の既知の未知を「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」と5つの章に分けて探求。今後数十年の科学が追うであろう内容は驚きと興奮に満ちており、私たちの思考を深め、世界の見方も一変させてくれる。
原題… The Known Unknowns: The Unsolved Mysteries of the Cosmos: A Brief Account of What We Know and What We Don't Know About the Cosmos
著者名…LAWRENCE M. KRAUSS -
ゆりちゃんの夢を守りたい! 最高のおもてなしで 友情のピンチを救え!!
わたし理花。理科が大好きな小学6年生!
もうすぐ七夕。みんなで短冊に願い事を書くなか、ゆりちゃんの夢は『モデルになりたい』!
オーディション合格の手助けをしようと「おいしくてやせるお菓子」を考えるけど、それが原因でまさかの問題が発生!
心配するユウちゃんとも、ケンカになっちゃって!?
トラブル解決のためにお菓子作りをがんばらなきゃいけないのに、こんどは、両立すると決めたはずの受験が成績ダウンで大ピンチ……!
運動会の時に「告白」をしてくれたシュウくんと、塾の夏合宿に行くことになったんだ。
なんだか気まずいと思ってたら、なぜかそらくんが現れて……?
受験も恋も友情も、ぜったい見のがせない急展開!
問題だらけの夏休み、いったいどうすればいいの~!?
【小学中級から ★★】 -
「機械で読む」ことで何ができるのか?
デジタル・ヒューマニティーズ×日本文学研究から生まれた驚くべき成果とは?
デジタル時代の文学リテラシーがこの一冊でつかめる、最前線の研究をいち早く翻訳!
本書では、数字と文学のあいだの概念上の分断を超えて、批評理論と統計学・計量的読解を融合した新たなアプローチから、 言語やテキストにひそむ人間の認識の問題にせまり、日本文学の読み直しを通して世界文学へと接続する。
データ・サイエンスの影響をうけた北米発の〈デジタル・ヒューマニティーズ〉の手法をつまびらかにする、入門書にして文学研究に量的革命を巻きおこす挑戦の書である。
デジタル情報化とAI革命が猛スピードで進行しつつある現在、人文学においてもデジタル技術を研究に用いた〈デジタル・ヒューマニティーズ〉が注目されている。文学研究における〈デジタル・ヒューマニティーズ〉は北米で独自の発展をとげ、膨大なデータをコンピュータで処理し、ジャンルや文体といった大きな対象にアプローチする手法が確立されつつある。 日本文学に対して初めて本格的にこの手法を適用した本書は、夏目漱石の文学論にさかのぼりながら日本におけるデジタル思考の文芸史を概観し、青空文庫を例にテキストのアーカイヴとサンプルの意味を分析する。
さらに「私小説」というジャンルの謎や、ジェイムズ・ジョイスで広く知られる「意識の流れ」の技法と日本の近代文学の関係、そして大日本帝国の時代の日本語小説における人種の表象がどのような記述によって生み出されてきたのかを、テクノロジーを駆使して膨大なテキストを解析することで明らかにする。
数字で文学を読み解き、文学研究における数字の値打ちを吟味する、グローバル情報化時代の文学研究を実践する必読の一冊である。
日本文学者・翻訳家 カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授マイケル・エメリック氏推薦!
「明晰かつ雄弁で、主張には細心の注意が払われた『数の値打ち』は文学研究へのコンピュータ・アプローチの歴史と現況をめぐる魅力的な案内であり、ケース・スタディそれ自体も豊富かつ説得的、しばしば驚きである。この本を長年待ち望んでいたのは私ひとりではないはずだ。」 -
学習図鑑11冊分から選りすぐり!自然科学の入門書
角川の集める図鑑GET!シリーズの全11冊「恐竜」「動物」「昆虫」「危険生物」「人体」「魚」「星と星座」「は虫類・両生類」「絶滅動物」「深海」「宇宙」から、
毎日ワクワクしながら大人も子どもも楽しめる、選りすぐりのトピックスを366個集めました!
オールカラーで見やすく、イラストや写真も大充実! 日付の横には、科学、文学、スポーツ、芸能など、各ジャンルで活躍した有名人の誕生日も掲載。
1か月分を読み終えたら、おさらいクイズもあるので自然と知識が身につきます! -
夢を破ってベストセラー!大人気シリーズの角川文庫版、第5弾が登場!
マンガやアニメを楽しんでいて、ふと気になったことはないだろうか。時間を止めたら何が起こる? すぐに死んでは生き返る身体の秘密は? 至近距離で放たれた銃弾を避けられるのはなぜ!? 科学の力でこれらの謎を紐解いていく大人気シリーズ第5弾は、豪華書き下ろし3篇を加え、全30篇を厳選収録。世代を超えて愛される定番作品から、人気急上昇中のキャラクターまで、誰もが楽しめて役に立つこと間違いなしの1冊! -
初めて知るサメがいっぱい!サメ好きの「サメ欲」を満たす最新サメ図鑑
子どもたちに不動の人気を誇る「サメ」。
国内外の80種以上のサメを最新の研究をもとに紹介していく子ども向けサメ図鑑です。
大人気水族館であり世界的サメ研究施設である「沖縄美ら海水族館」を管理する沖縄美ら島財団総合研究所の研究員によって執筆。
沖縄美ら海水族館ならではの貴重な写真とともに
サメのすごさ・個性・ユニークさなど、従来とは違う視点でサメの新しい一面を紹介していきます。
サメ好きの子どもたちでも初めて知るサメがいっぱい!サメ欲を満たしてサメ博士になろう!
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僕には菓子は必要ない。――って!? シュウくんの笑顔をとりもどせ!
わたし理花。理科が大好きな小学6年生!
同じ中学を受ける約束をしていたシュウくんが、受験先を変えるって話してくれた。
さびしいけど、応援したい! そう思ったのに、学校でも塾でもなんだか元気がない…… ?
勉強が大好きだったはずなのに、いったいどうしたの!?
おまけに小学生さいごの運動会、クラス対抗リレーの練習にも来なくて、教室でひとりぼっちになっちゃったんだ。
そらくんたちとお菓子を作って元気づけようとするけど、「大きなお世話だ」ってキョゼツされて……。
いつも力を貸してくれたシュウくん、今度はわたしたちが助ける番だよ!
まさかの三角関係(!?)も加速する、絶対みのがせない10巻め!!!
【小学中級から ★★】 -
地球でおきる「なぜ?」「ふしぎ」のひみつは深海にあり
宇宙より近くて遠いふしぎな地、深海
深海という環境
深海生物地形や探査技術について基礎としての知識だけでなく
未だ解明されていない謎やふしぎを学べる一冊!
写真を中心に図解でわかりやすく紹介しながら
生活と深海とのつながりや地球科学全体への理解を深めることのできる子ども向けの深海入門書です
超先鋭研究開発部門の海洋生物学者である渡部裕美さんといっしょに深海の世界をのぞいてみよう! -
大怪獣とヒーローが、 この世を地獄に変える。
旅客機の墜落事故が発生。
凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。
奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。
謎の新興宗教「アルファ・オメガ」の台頭、破壊の限りを尽くす大怪獣の出現。
そして巨大な「超人」への変身――宇宙生命体“ガ”によって生まれ変わり人類を救う戦いに身を投じた隼人が直面したのは、血肉にまみれた地獄だった。
科学的見地から描き抜かれた、超SFハード・バトルアクション。 -
私たちの周りにあるたくさんの不思議。先入観なく幼児がつぶやく質問、大人の持つ疑問。「何を知りたいか」、「いかにして答えを出すか」。どんな仕事も、ここから探究の喜びが始まる。科学者は自然界にある難問を明らかにしようと、疑う自由から生まれる想像力を武器に探究し、結果は「論文やレポート」によって知識となり、技術として社会に貢献する。生物のエネルギー産生・消費のメカニズムに、先駆的・独創的研究をしてきた生化学者が、自身の経験と知識をもとに問いの発見から解決、発表までのプロセスをつぶさに語る。文庫オリジナル。
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シンメトリー(対称性)はワイルが著作や講演のなかで折に触れ取り上げたテーマである。数学・物理学・哲学と幅広い分野に通暁したワイルにとって、シンメトリーは至る所でその姿を現す、深遠で重要な概念であった。生涯をかけて深めた思索が結実した本書は、刊行まもなく『サイエンス』誌より、「シンメトリーというテーマに関するこのような本や論文は今まで存在せず、さらに今後書かれるすべての本が、何らかの形でこの本に依拠することになろう」と評された。実際、ワイルならではの含蓄に富んだ叙述は、今なお読者に新しい洞察を与えてくれる。最晩年の名講義を新訳で。
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物理学者であり、科学と文学を行き来する名随筆家でもあった寺田寅彦の、初期から最晩年までの論稿、随筆、評論など約300作品を収録した寺田寅彦全集の決定版です。
■目次
アインシュタイン
アインシュタインの教育観
秋の歌
浅草紙
浅間山麓より
あひると猿
雨の上高地
嵐
ある幻想曲の序
ある探偵事件
ある日の経験
案内者
伊香保
異郷
池
生ける人形
異質触媒作用
イタリア人
糸車
伊吹山の句について
浮世絵の曲線
蛆の効用
埋もれた漱石伝記資料
歌の口調
宇宙の始まり
宇都野さんの歌
映画芸術
映画雑感(Ⅰ~Ⅶ)
映画時代
映画と生理
映画の世界像
映画「マルガ」に現われた動物の闘争
鸚鵡のイズム
踊る線条
御返事(石原純君へ)
思い出草
思ひ出るまま
音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」
怪異考
海水浴
海陸風と夕なぎ
蛙の鳴声
科学者とあたま
科学者と芸術家
科学上における権威の価値と弊害
科学上の骨董趣味と温故知新
科学と文学
科学に志す人へ
柿の種
学位について
学問の自由
火山の名について
火事教育
家庭の人へ
鐘に釁る
カメラをさげて
烏瓜の花と蛾
からすうりの花と蛾
鴉と唱歌
軽井沢
枯菊の影
変った話
感覚と科学
神田を散歩して
観点と距離
議会の印象
喫煙四十年
疑問と空想
球根
窮理日記
教育映画について
郷土的味覚
記録狂時代
銀座アルプス
空想日録
沓掛より
車
KからQまで
『決定版漱石全集』
研究的態度の養成
言語と道具
小浅間
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」
工学博士末広恭二君
高原
高知がえり
コーヒー哲学序説
五月の唯物観
凩
こころもち
言葉の不思議
子猫
ゴルフ随行記
西鶴と科学
歳時記新註
災難雑考
鎖骨
錯覚数題
雑感
雑記Ⅰ、Ⅱ
雑記帳よりⅠ、Ⅱ
札幌まで
さまよえるユダヤ人の手記より
さるかに合戦と桃太郎
猿の顔
三斜晶系
自画像
子規自筆の根岸地図
『子規全集』
鴫つき
鴫突き
子規の追憶
試験管
時事雑感
地震雑感
静岡地震被害見学記
自然界の縞模様
自然現象の予報
詩と官能
芝刈り
ジャーナリズム雑感
写生紀行
自由画稿
重兵衛さんの一家
障子の落書
小爆発二件
蒸発皿
昭和二年の二科会と美術院
書簡Ⅰ、Ⅱ
初冬の日記から
塵埃と光
震災日記より
新春偶語
新年雑俎
神話と地球物理学
随筆難
数学と語学
ステッキ
スパーク
相撲
青衣童女像
青磁のモンタージュ
石油ランプ
瀬戸内海の潮と潮流
先生への通信
戦争と気象学
千人針
『漱石襍記』について
漱石先生俤草(おもかげぐさ)(座談会)
『漱石俳句研究』より(座談会)
相対性原理側面観
颱風雑俎
高浜さんと私
鷹を貰い損なった話
旅日記から(明治四十二年)
田丸先生の追憶
短歌の詩形
断水の日
断片Ⅰ、Ⅱ
小さな出来事
蓄音機
地図をながめて
知と疑い
茶わんの湯
チューインガム
追憶の医師達
追憶の冬夜
津田青楓君の画と南画の芸術的価値
津浪と人間
徒然草の鑑賞
帝展を見ざるの記
「手首」の問題
田園雑感
天災と国防
電車と風呂
電車の混雑について
天文と俳句
凍雨と雨氷
東上記
解かれた象
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ
読書の今昔
土佐の地名
どんぐり(団栗)
とんびと油揚
中村彝氏の追憶
夏
夏の小半日
夏目先生
夏目先生の俳句と漢詩
夏目先生の自然観
夏目漱石先生の追憶
鉛をかじる虫
二科会その他
二科会展覧会雑感
二科狂想行進曲
二科展院展急行瞥見記
二十四年前
日常身辺の物理的諸問題
日本楽器の名称
日本人の自然観
ニュース映画と新聞記事
庭の追憶
根岸庵を訪う記
猫の穴掘り
ねずみと猫
年賀状
俳諧瑣談
俳諧の本質的概論
俳句の型式とその進化
俳句の精神…ほか -
『天災と国防』『銀座アルプス』『ピタゴラスと豆』『科学者と芸術家』などの代表作から『夏目先生』『夏目先生の自然観』『漱石先生俤草』『初めて正岡さんに会った時』『「薮柑子集」執筆当時の追憶』『思ひ出るまま』『こころもち』など知られざる名作まで一冊に収録した電子版寺田寅彦全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。
●目次
アインシュタイン/アインシュタインの教育観/秋の歌/浅草紙/浅間山麓より/あひると猿/雨の上高地/嵐/ある幻想曲の序/ある探偵事件/ある日の経験/案内者/伊香保/異郷/池/生ける人形/異質触媒作用/イタリア人/糸車/伊吹山の句について/浮世絵の曲線/蛆の効用/埋もれた漱石伝記資料/歌の口調/宇宙の始まり/宇都野さんの歌/映画芸術/映画雑感(Ⅰ~Ⅵ)/映画時代/映画と生理/映画の世界像/鸚鵡のイズム/踊る線条/御返事(石原純君へ)/思い出草/思ひ出るまま/音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」/怪異考/海水浴/海陸風と夕なぎ/蛙の鳴声/科学者とあたま/科学者と芸術家/科学上における権威の価値と弊害/科学上の骨董趣味と温故知新/科学と文学/科学に志す人へ/柿の種/学位について/学問の自由/火山の名について/火事教育/家庭の人へ/鐘に釁る/カメラをさげて/からすうりの花と蛾/鴉と唱歌/軽井沢/枯菊の影/変った話/感覚と科学/神田を散歩して/観点と距離/議会の印象/喫煙四十年/疑問と空想/球根/窮理日記/教育映画について/郷土的味覚/記録狂時代/銀座アルプス/空想日録/沓掛より/車/KからQまで/『決定版漱石全集』/研究的態度の養成/言語と道具/小浅間/小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」/工学博士末広恭二君/高原/高知がえり/コーヒー哲学序説/五月の唯物観/凩/こころもち/言葉の不思議/子猫/ゴルフ随行記/西鶴と科学/歳時記新註/災難雑考/鎖骨/錯覚数題/雑感/雑記(Ⅰ、Ⅱ)/雑記帳より(Ⅰ、Ⅱ)/札幌まで/さまよえるユダヤ人の手記より/さるかに合戦と桃太郎/猿の顔/三斜晶系/自画像/子規自筆の根岸地図/『子規全集』/鴫つき/鴫突き/子規の追憶/試験管/時事雑感/地震雑感/静岡地震被害見学記/自然界の縞模様/自然現象の予報/詩と官能/芝刈り/ジャーナリズム雑感/写生紀行/写生紀行(旧字旧仮名)/自由画稿/重兵衛さんの一家/障子の落書/小爆発二件/蒸発皿/昭和二年の二科会と美術院/書簡(Ⅰ)/書簡(Ⅱ)/初冬の日記から/塵埃と光/震災日記より/新春偶語/新年雑俎/神話と地球物理学/随筆難/数学と語学/ステッキ/スパーク/相撲/青衣童女像/青磁のモンタージュ/石油ランプ/瀬戸内海の潮と潮流/先生への通信/戦争と気象学/千人針/『漱石襍記』について/漱石先生俤草(座談会)/『漱石俳句研究』より(座談会)/相対性原理側面観/颱風雑俎/高浜さんと私/鷹を貰い損なった話/旅日記から(明治四十二年)/田丸先生の追憶/短歌の詩形/断水の日/断片(Ⅰ、Ⅱ)/小さな出来事/蓄音機/地図をながめて/知と疑い/茶わんの湯/チューインガム/追憶の医師達/追憶の冬夜/津田青楓君の画と南画の芸術的価値/津浪と人間/徒然草の鑑賞/帝展を見ざるの記/「手首」の問題/田園雑感/天災と国防/電車と風呂/電車の混雑について/天文と俳句/凍雨と雨氷/東上記/解かれた象/時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ/読書の今昔/土佐の地名/どんぐり(団栗)/とんびと油揚/中村彝氏の追憶/夏/夏の小半日/夏目先生/夏目先生の俳句と漢詩/夏目先生の自然観/夏目漱石先生の追憶/鉛をかじる虫/二科会その他/二科会展覧会雑感/二科狂想行進曲/二科展院展急行瞥見記/二十四年前/日常身辺の物理的諸問題/日本楽器の名称/日本人の自然観/ニュース映画と新聞記事/庭の追憶/根岸庵を訪う記/猫の穴掘り/ねずみと猫/年賀状/俳諧瑣談/俳諧の本質的概論/俳句の型式とその進化/俳句の精神/化け物の進化/函館の大火について/箱根熱海バス紀行/初めて正岡さんに会った時/蜂が団子をこしらえる話/初旅/話の種/花物語/破片/春寒/春六題/半日ある記/B教授の死/比較言語学における統計的研究法の可能性について/ピタゴラスと豆/人魂の一つの場合/一つの思考実験/人の言葉――自分の言葉/備忘録/病院の夜明けの物音/病院風景/病室の花/病中記/『普及版漱石全集』/藤棚の陰から/藤の実/二つの正月/物質群として見た動物群/物質とエネルギー/物理学圏外の物理的現象/物理学実験の教授について/物理学と感覚/物理学の応用について/PROFESSOR TAKEMATU OKADA/文学の中の科学的要素/ベルリン大学(1909-1910)/方則について/星/北氷洋の氷の割れる音/マーカス・ショーとレビュー式教育/まじょりか皿/祭/マルコポロから/丸善と三越/漫画と科学/蓑田先生/簔虫と蜘蛛/耳と目/明治三十二年頃/木蓮/物売りの声/森の絵/野球時代/鑢屑/『薮柑子集』自序/『薮柑子集』執筆当時の追憶/山中常盤双紙/やもり物語/夕凪と夕風/雪ちゃん/夢/夢判断…ほか -
科学者にして名文家であった寺田寅彦、中谷宇吉郎、湯川秀樹。国語教科書で彼らの文章と出会い、科学への扉を開かれた者は多い。この三人を中心に、岡潔、矢野健太郎、福井謙一、日髙敏隆の名随筆を収録する。考えるよろこび、知る楽しみを味わえる「教科書名短篇」シリーズ唯一の随筆集。
文庫オリジナル
【目次】
科学者とあたま他六篇/寺田寅彦
(科学者とあたま/簑虫と蜘蛛/蜂が団子をこしらえる話/茶碗の湯/藤の実/鳶と油揚/蜻蜒)
地球の円い話他三篇/中谷宇吉郎
(科学以前の心/地球の円い話/立春の卵/科学の限界)
詩と科学他八篇/湯川秀樹
(詩と科学/原子と人間(詩)/科学と環境/目と手と心/単数と複数/具象以前/創造性の尊重/少数意見/アインシュタイン先生の想い出)
発見の鋭い喜び/岡 潔
科学的なものの考え方/矢野健太郎
広く学ぶ心/福井謙一
チョウの飛ぶ道/日髙敏隆 -
「力学の原理に差はないのだから、教養課程の学生が専門課程に相当する部分まで進んでいけない理由はない。進めるだけ進め、少なくとも道は開いているほうがよい、行く先で解けるようになる面白い問題に展望があるほうがよい」。本書で提供される問題は、机上で考えられたものだけではなく、実際の自然現象に即して創られたものも多く含まれる。それらは難解な問題もあるが、話題は広く、古典力学の豊かさを余すところなく示している。経験豊富な執筆陣が、一切の妥協を排して世に送った類書のない力学演習書。練り上げられた刺激的な問題と詳細な解説で、力学の高みへといざなう。
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来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化! この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か――。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の〈なめらかさ〉とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。
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京都<千年の古都・世界のKYOTO>を、今よりもっと味わい深く――。
本書は、気象予報士の著者が『源氏物語』をまったく新しい視点から読み解きます。
「気象」から『源氏物語』に触れると、京都はいつもより魅力的に映ってくるのです。
紫式部は、科学的といえるほど精緻に気象現象を描写していたことがわかりました。
――そう、まるで平安時代の気象予報士かのように……!!
紫式部はなぜここまで気象の描写にこだわったのか? 本書はその謎にも迫ります!
<著者からのメッセージ>
「京都を歩くと、『源氏物語』の気配を感じることがあります。
山や川、日々の天気や四季折々の風や光、雨、しぐれ……。
そこに平安人たちの気配を感じることができたら、どんなに素敵なことでしょう。
ぜひみなさんの新しい目で、紫式部が気象の描写に込めた意図や思いを楽しんでください。
私にはそれが、はるか千年の時を超えて現代に届いた、紫式部からのメッセージにも思えるのです」
『源氏物語』に描かれた風と光を、千年後の京都に探しにいきませんか?
(※本書は2016/10/22に株式会社 三五館より発売された書籍を電子化したものです) -
医療現場、原子力発電所等、一つ間違えば大きな事故が生じうる組織において、学習はどのようになされるか――。失敗を含む「日常的実験」の繰り返しこそ、現場での学習の資源である。本書では、このリスクを伴う試行錯誤を許す空間を「学習の実験的領域」と呼び、法的・経済的諸条件に影響され、組織ごと、状況ごとに変動するその不安定なありようを明らかにする。フィールドワークや豊富な民族誌的資料をもとに、学習を社会科学のテーマとして扱い、状況的学習論といった従来の理論モデルを超える新たな枠組みを示した。事故と安全、科学技術、組織といった具体的文脈のもとでの学習を考える、数々の概念装置を与える書。
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数学はなぜ科学といえるのか、連続体や幾何学空間の概念はどこから生まれたか、仮説にはどういう役割と種類があるか、科学は自然に対してどういうスタンスをとるべきか――。「ポアンカレ予想」の提唱者としても名高い科学者が、数学・物理学を題材に、関連しあう多様な哲学的問題を論じる。「幾何学の公理や物理学の原理は、人間が自由に決めた定義、あるいは人間の精神が創った規約である」という「規約主義」の立場を打ち出した。科学の要件に迫り、刊行時大反響を呼び、アインシュタインら若き科学者たちを「何週間か呪文をかけられたように」高揚させたという科学哲学の古典。オリジナル新訳。
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マンガやアニメを科学する、大人気シリーズ第24弾!
マンガやアニメを科学する、大人気シリーズ第24弾!
お馴染みの童話や大人気マンガ、アニメの疑問を科学的に解説!
「『ヤシマ作戦』ってどんな仕組みなの?」
「虹を確実に見る方法ってあるのかな?」
『ジュニア空想科学読本』なら、そんな疑問に答えます。
大好きな物語がますます面白くなる、爆笑と感動のシリーズ第24弾。【小学上級から ★★★】 -
物理学者は、罪を知ったか?
理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
ファジィ〈あいまい〉という画期的な発想。人間らしいコンピュータが出現した! ーー日常生活は、「だいたい……」「多少……」と《あいまいさ=ファジィ》に満ちている。人間の頭脳は、あいまいに判断し、認識し、推論する。この人間本来の思考法をコンピュータに取り入れて、機械やシステムを制御し、より安全な飛行機や、より快適な生活をもたらそうというのが、画期的発想のファジィだ。 -
汎力学的世界観の形成
私たちが自明としている力学的世界観の成立には、古典力学と古典重力論にもとづく天体力学、とりわけ“重力”概念の確立が大きな影響を与えている。本書は、“重力”理論完成までの思想的格闘の足跡を原典に則して丹念に辿りつつ、誤りや迷いといった紆余曲折までも含めて詳らかにする。先人の思考の核心に「同時代的」に肉薄する壮大でドラマチックな力学史。上巻は、ケプラーにはじまり、ガリレイ、デカルトをへてニュートンにいたる力学方程式確立の歴史、オイラーの重力理論までを収録。 -
この世の理を見出す科学研究の魅力を、第一線を走ってきた二人が伝える!
(目次)
序章 こんなに楽しい職業はない(対談)
第1部 研究者の醍醐味--世界で自分だけが知っている
第一章 研究は「おもろい」から(永田)
第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)
第2部 効率化し高速化した現代で
第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
第四章 安全志向の殻を破る(大隅)
第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう
第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
第六章 科学を文化に(大隅)
終章(対談) -
意志決定の技法
「マンションか一戸建てか」「戦略基地は、海外にどのように配置し、構成すべきか」。システム分析とは、このような何をなすべきか(What to do)といった意思決定の場で有用な技法である。これに対してHow to do、いかに上手くなすべきかの技法がオペレーションズ・リサーチで、両者は車の両輪の関係にあり、しばしば戦略と戦術に例えられる。本書は、第1章で有用性、第2章では費用効果分析によるシステム分析の手順、第3章はその歴史が語られ、例題、挿図を用いてシステム分析の考え方が平易に解説される。政策決定、経営、資源配分、情報技術等、様々な局面で使用される意思決定の技法入門。 -
力学的世界像の成熟と破綻
ニュートンの力学は、ダランベールやラグランジュ、ラプラスによって数学的に改鋳され洗練されることで今日言う「ニュートン力学」へと変貌を遂げた。また地球の運動をほぼ完全に解明し、太陽系の安定性を理論的に証明することによって万有引力論への懐疑を一掃した。それは同時にニュートン自然哲学の根底にあった神学原理を物理学から追放することでもあり、ここに力学的世界像は確立される。しかし力学的自然観は、場の理論の登場で19世紀にその限界を明らかにする。そのことは、光や電磁気現象の力学的解明を目指したケルヴィン卿の挫折に示される。著者一連の科学思想史の原点、記念碑的著作の待望の復刊。 -
歴史を再現する醍醐味
考古学は物的証拠を手掛かりに、過去の人々の行為を再現する学問だ。したがって石器時代や縄文・弥生などの古い時代だけでなく、近現代までもが研究対象となる。もちろん物的証拠も幅広く、銃弾といったものさえ証拠になる。犯罪捜査さながらにスリリングな学問であり、時には一国の歴史を書き換えることすらある。アメリカで長く国民的英雄とあがめられていた将軍の遺跡が、実は先住民への暴力の跡だったことが分かった「リトルビッグホーン古戦場」などは代表的事例だ。歴史の生き証人を足元から掘り起こす考古学。その魅力を余すことなく伝える、読んで楽しい入門書! -
想像を超える深遠さ
サンスクリット文化圏の数学は、多様性と創造性に溢れ、数学史においても大きな足跡を残してきた。「ゼロの発明」はとりわけ有名であるが、それにとどまらない。本書は、ヴェーダ祭式の祭場設営に由来する最古層の幾何学に始まり、ジャイナ教徒の数学と哲学・世界観との関係、数学と天文学、7世紀以降のアルゴリズム数学と代数の確立など、各時代に開花した数学を概観し、その発展の過程を探る。終章では、三角関数、ホロスコープ占星術、筆算法、和算などのトピックを通して、インドと他文化圏との数学の伝播を考える。 -
勝手気ままに数学を楽しむ
「マップとは言っても、国土地理院のような権威はない。ところどころの案内、それも案内人の勝手で連れて行かれる程度の、気ままな地図だ。そこで勝手に遊んで、そして自分の地図を、これまた勝手に作る、それでよいと思う。」(「あとがき」より)。3次曲線、群論、関数、位相解析、集合等を難易もさまざま、趣向もさまざまで遊び尽くすー刀斎流数学ワールド。30歳で執筆した幻の論考「微積分の七不思議」や壮大な数学の歴史をすっきり簡潔に素描した「数学の大いなる流れ」他全5編を増補した新版。 -
宇宙から地球を見る。この極めて特異な体験をした人間の内面には、いかなる変化がもたらされるのか。
十二名の宇宙飛行士の衝撃に満ちた内的体験を、卓越したインタビューにより鮮やかに描き出した著者の代表作。
宇宙とは、地球とは、神とは、人間とは――。知的興奮と感動を呼ぶ、壮大な精神のドラマ。
〈巻末対談〉野口聡一×立花隆
〈巻末エッセイ〉毛利衛
【目次より】
宇宙からの帰還
第一章 上下・縦横・高低のない世界
第二章 地球は宇宙のオアシス
神との邂逅
第一章 伝道者になったアーウィン
第二章 宇宙飛行士の家庭生活
第三章 神秘体験と切手事件
狂気と情事
第一章 宇宙体験を語らないオルドリン
第二章 苦痛の祝賀行事
第三章 マリアンヌとの情事
政治とビジネス
第一章 英雄グレンとドン・ファン・スワイガート
第二章 ビジネス界入りした宇宙飛行士
第三章 宇宙体験における神の存在認識
宇宙人への進化
第一章 白髪の宇宙飛行士
第二章 宇宙体験と意識の変化
第三章 宇宙からの超能力実験
第四章 積極的無宗教者シュワイカート -
啓蒙主義は、すでに乗り越えられた浅薄な思想なのか。のちの思想家たちから「反省哲学」「過去の思想」という烙印を押されてきたが、はたしてそうか。18世紀啓蒙主義の「明るい鏡」を現代批判の鏡として位置づけ、自らそれとの内面的対決を果たした著者は、批判精神に満ちた鋭い洞察力で、啓蒙主義の思考形式から「美学」の誕生までの諸側面を余すところなく分析し、その統一的結びつきを解明する。哲学者カッシーラーが従来の批判を排し、啓蒙主義思想の再評価を打ち立てた古典的名著。文庫化にあたり全編改訳。上巻は啓蒙主義の思考形式、自然観と自然科学、心理学と認識論、宗教の理念を収録。
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連続量と考えられていたエネルギーにも最小単位があった! プランクは空洞輻射で量子の概念に至り、アインシュタインは光量子、ボーアは水素原子の量子論、ド・ブロイは物質波、ハイゼンベルクは行列力学を創出した。先の見えない道を、創造者たちはどのように探りつつ歩いたのだろう。彼らの多くと直接に交流し、その物理的核心を洞察しえた著者ならではの本格的な量子論史。理論形成の過程を唱導した物理的イメージや、他の研究者の成果との意外な関係にも論が及ぶ。学習者には量子論の全体イメージを、研究者には理論探求の醍醐味を生き生きと伝える定評ある名著。
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「ほんとうにおいしく食べる」ためにはどうすべきか? 味の真実に迫る
食べることのよろこびは、口の中ではなく、ほとんど頭の中で生まれている。とくに重要なのは「皿の外」にある要素だった! -
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宮沢賢治の作品に織り込まれた地学の知識を手掛かりに、高校までの地学の基礎を学び直せる、新感覚の参考書。賢治作品を引用しながら、関連する地学の基礎知識を多数のカラー図版とともに解説します。動物の生徒たちとケンジ先生が会話しながら授業を進めるので、やや複雑な内容や学習者が抱きやすい疑問も楽しくフォローできます。
地学の苦手な文系のあなたも、文学好きの理系のきみも、森の地学教室に遊びに来ませんか。 -
熱力学、カルノーに始まる
カルノー28歳、わずか1篇の論文『火の動力』で、熱力学の基礎を確立した。イギリスに誕生した蒸気機関は、フランスで効率改良の理論研究が進められ、彼は熱の生む動力の絶対的な制約を見いだす。だがその理論は巨視的自然の究極の真理に触れるラディカルなもので、技術者にも物理学者にも受け入れられることなく長く埋もれる運命となる。第2巻は、熱力学草創期。熱素説の形成と崩壊、そして熱力学第1法則、エネルギー原理の確立と進む。さらに議論は熱力学第2法則とエントロピー概念の形成へとのぼりつめていく。欧米にも類書のない広がりと深さに裏づけられた、迫力ある科学史。 -
〈エントロピー〉誕生!
「エントロピー」の誕生は難産だった。熱の動力をめぐるカルノー以来の苦闘をへて、熱力学はやがて第1法則と第2法則を確立し、ついにエントロピー概念に到達する。マクロな自然の秘密を明るみに出したそのエントロピーとは何か。「エネルギーの散逸」とのみ捉えられがちな誤謬を正しつつ議論は進む。第3巻は熱力学の完成とその新たな展開。マクスウェル、トムソンらの寄与とクラウジウスの卓抜な総合化、さらにギブズの化学平衡論により制約因子としてのエントロピーの本性が明らかとなってゆく。論文・書簡を含む多くの原典を博捜して成った壮大な熱学史。格好の熱力学入門篇。全3巻完結。 -
新版〈熱学思想史〉全3巻
ニュートン力学のあとを受けた18~19世紀は、熱をめぐる世紀となった。なぜ熱だったのか? 本書は、科学者・技術者の実験や論理を丹念に原典から読みとり、思考の核心をえぐり、現代からは見えにくくなった当時の共通認識にまで肉薄する壮大な熱学思想史。迫力ある科学ドキュメントでもある。後世が断ずる「愚かな誤り」が実はいかに精緻であったかがじっくりと語られる。新版ともいえる全面改稿の全3巻。第1巻は、熱の正体をさぐった熱力学前史。化学者ラヴォアジェが熱素説の下で化学の体系化をなしとげ、より解析的に熱を取り扱う道が拓かれるまで。
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