『日本文学、その他(レーベルなし)、101円~400円、雑誌を除く(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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娘が、仕事用のタブレット端末にログインできなくなったと言う。濡れ衣を着せられそうになった僕は、「猪苗代湖に行けば、解決するかもしれない」と思いつきを口にするが……。
あれから二十五年――。失言ばかりしていた会社員と、元いじめられっ子のスパイは、いま、どうしているのか。『マイクロスパイ・アンサンブル』の後日譚。 -
妻の浮気相手を探し出し、その人物が十日間の休暇を取り、車で紀伊半島に旅をしていることがわかる。後を追って和歌山に向かった興信所職員はそこで意外な事実を発見する――。本格ミステリーの完結編。どうぞお楽しみください。
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海辺の町に怪獣がやって来た。なぜ、この町に、何を目的に――。漁村に現れた怪獣を巡って起きる大騒動、やがて怪獣の目的が――。読む人の心をほのぼのとさせる怪獣悲喜劇。どうぞお読みください。
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龍雅興信所を訪れた男は、一週間前から行方不明になっている妻を探してほしいと話す。通常、妻が出奔する際は浮気である場合が多い。しかし依頼者は、妻の浮気を黙認しているという。その理由を問いただすと――。本格ミステリーの前編、お楽しみください。
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場末の立ち飲み屋で、恋人に振られたとしょげる男にはっぱをかけた「カバのしょんべん」とあだ名される男、消極的な振られ男の背中を押して、彼女に会いに行くよう世話を焼く。カバのしょんべんにも同様の過去があり、その男に同じ轍は踏ませたくないとの思いがあった。男の友情と恋と結婚を描く珠玉の短篇小説。
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土砂降りの雨の中で、男は雨宿りしようと思い、路地にある店に入ろうとした。すると、そんな男に声をかけた女性がいた。女性に「えびす亭」を知らないかと聞かれた男は、ちょうど自分が入ろうとした店であることに気付き、その店を教えようとしたが、その店は、とても女性が一人で入れるような店ではなかった。仕方なく男は、その女性と共に店に入り――。場末の立ち飲み屋が変える人生がある。これはそんな物語だ。
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現在のえびす亭のマスターが父、義春から店を引き継いだ話。幼いころから学業優秀で、日本を代表する大学に進学した佳弘は、エリートコースを突き進み、一流商社に就職をしてニューヨーク赴任となる。しかし、風邪が元で体調を崩した佳弘は長期入院を余儀なくされ、日本に帰国、以後、佳弘の人生は惨憺たるものになる。そんな時、父が病に倒れた――。
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唯一の親戚を訪ねてその町へやって来たお福さんは、その親戚がすでにこの世にいないことを知り、呆然とする。だが、不孝続きのお福さんにはお腹の中の子どもに対する夢があった。しかし、その夢も断たれることになる。自立を目指して頑張るお福さんの物語です。
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ある夜、何者かに誘われるようにして、その海へ海釣りに出かけた少年は、その夜、ガモラに出会う。幻想と現実の狭間を行き交う中で、少年はガモラに象徴される海の危機、人間社会の危機を悟るのだった――。
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選考委員 柴崎友香・松田青子が、破格の才能に驚嘆!
【第60回文藝賞 短篇部門受賞作】
受賞作・・・西野冬器「子宮の夢」
女たちが「子宮投げ」に興じるまちで暮らす「私」と「時間」、そして私の母をとりまく幻想的な一夜。一行目から最終行まで、一文一文が破格の才能と表現に貫かれた圧巻の受賞作。
優秀作・・・才谷景「海を吸う」
体中に穴が開き、液体が溜まっていくひより。いっくんは「穴の底を貫く」よう言い、母は「筒になりなさい」と言う。独特の重さと湿り気に満ちた世界に読者を引きずり込む優秀作。
*本電子書籍は、雑誌『文藝』2023冬季号掲載の「第60回文藝賞〈短篇部門〉」受賞作1篇・優秀作1篇とそれぞれの「受賞の言葉」を収録し、電子書籍化したものです。
「第60回文藝賞〈短篇部門〉」は、雑誌『文藝』の創刊90周年を記念し、2023年限定で創設され、4,176作品の応募がありました。
「文藝賞」は文芸誌『文藝』を母体とし、1962年から始まった小説の新人賞です。これまで、第1回の高橋和巳をはじめ、田中康夫、山田詠美、長野まゆみ、綿矢りさ、羽田圭介、若竹千佐子、宇佐見りん、遠野遥など、文学シーンに常に新たな才能を送り込んできました。
2023年、約60年ぶりに〈短篇部門〉を復活し、募集をいたしました。独立した〈短篇部門〉の募集は、いわゆる五大文芸誌の中では現在唯一のものです。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
書名にある「ちっちゃな詩集」は、サイズが小さいから、そう命名したものですが、「魔法の言葉」には大切な意味があります。それは日本人の心の、そして日本語の奥底に魔法のように潜んでいるリズム感、情緒感を遺憾なく発揮できる表現形式である七五調を用いて作品を作り上げたことによります。「小諸なる 古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ」から始まり「濁り酒 濁れる飲みて 草枕 しばし慰む」で終わる島崎藤村の『千曲川旅情』は、七五調でしっかりと詩が作られています。「心うきうき 七五調」は声を出して読んでいただけたら理解していただけると思うのですが、藤村ほど厳格には作られてはいないのですが、この七五調の中に、何か人をウキウキさせる「魔法」が入っています。騙されたと思って、どうか声に出して読んでみてください。鬱な心が晴れ晴れします。この詩集で「遊子楽しむ」のような気持ちになっていただけたら、望外の喜びです。 -
居酒屋で宮本と出会った田上陽一は、急速に親交を深め、無二の親友になる。ある時、田上は宮本から一途に愛した女の話を聞く。田上にもまた好きになった女性がいた。だが、その女性には――。
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2021年11月に刊行された『ルーティーンズ』(講談社)の販促のため、書店で無料配布された『長嶋有デビュー20周年記念小冊子』がパワーアップして、『デビュー20周年記念小冊子電子増補版』になりました。
小冊子の「試し読み」と「長嶋有全著作を語る」を掲載し、さらに長嶋有ロングインタビュー(聞き手:与儀明子)と北村浩子による評論「長嶋有のアスペクト、または水平」が追加されています。
特別付録として、『夕子ちゃんの近道』単行本のオビに印刷された応募券によるプレゼント「非売品小冊子」に掲載された2006年のインタビューを再録。
特別付録その2として『文學界』2021年11月号の「長嶋有を作った10冊」と、ジュンク堂池袋本店での選書「長嶋有をつくった20作」(文學界の10冊の拡張版)、今野書店での「これで大人になりました」選書15作のコメントもまとめました。
総字数6万7千字以上! 長嶋有を定点観測したいすべてのファン必携! -
これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場!
19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。
上地王植流の私訳古典シリーズ第二弾!
全三巻。第二巻は「第十一回 無人島の響き」から「第二十回 猛犬の使者」までを収録しております。 -
これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場!
19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。
上地王植流の私訳古典シリーズ第二弾!
全三巻。第三巻は「第二十一回 空中の救い」から「第三十回 月夜の大海戦」までを収録しております。 -
これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場!
19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。
上地王植流の私訳古典シリーズ第二弾!
全三巻。第一巻は原作者の「はしがき」を含む「第一回 海外の日本人」から「第十回 フカの水葬」までを収録しております。 -
目には目を、炎上にはバズを。
「時代の空気読む書店員」の俺は、売り場のバックヤードでのインタビュー原稿チェックやトークイベントの出演を日々忙しくこなすのだったが、そんなある時SNSで公開されたばかりのインタビューが炎上した。風向きひとつですべてが変わる戦場のようなこの世界で深い孤独に陥った俺は、やがて夏フェスへと旅立ったーー。
ままならぬ孤独と現代の無常を鮮やかに描いた、「文藝」2019年冬季号掲載の傑作短編。 -
幕は上がったと思いきや勝手に下りていた。「宇田川美宙相談所」の所長は「スペースおばちゃん」との異名を持ち世間ではそれなりに有名人であり、不可解な言動が多く謎めいた女性だとの認識もされていることであろう。そんな美宙さんに助手として手玉に取られていても勤め続ける僕には、漠然とスペースの全貌が把握できたような気がしてならない。いつも美宙さんは「相談したい人は、大体が解決策を分かっていて相談するのよ」と言い切るので、ここは一つ言論で抵抗しよう。僕の話は誠にジャンル分けに難しいかもしれないが、まともに勝負しても敵わないのでご了承いただきたい。つまりは、そういう訳なんだ。
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オリジナル漫画の主人公は、私と砂知子だった。タイトルは直球で「りょう子おねえちゃんとさち子」だ。A4サイズの白紙に鉛筆でのフリーハンドの下描きをして、丁寧なペン入れを加えた数ページ一話完結型の漫画だ。今でも砂知子は自分の漫画を描き続けているけれど、もう私には読ませてくれない。いつからか砂知子が連載を持って単行本を出したら読んでいいという約束になった。私はその約束を破るつもりはない。その約束を守ることが砂知子の頑張り続ける糧となっていると知っているからだ。互いに成長するとともに環境も変えていき私たちは大人になろうとしている。
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えびす亭の常連で、客の多くに慕われている親分と呼ばれる男がいた。そんな親分がある日突然、店に現れなくなった。心配するマスターや常連たちの前に、親分を訪ねて客がやって来る――。
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九条で居酒屋を営んでいた九島良治の父親が亡くなり、父の跡を継ぐことを考えた良治であったが、経験のなさから断念し、えびす亭で働くようになる。そこで良治は、マスターの佳弘からえびす亭の歴史を聞かされる――。えびす亭で働く島ちゃんの切なく優しい恋の物語。
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えびす亭が盗難に遭った。店で働いていたギャンブル好きの銀二が怪しいと睨んだマスターであったが、警察にはあえてその名前を伏せておいた。マスターにはそのこと以外に気になることがあった。島ちゃんと綾ちゃんの仲である。年齢差のある二人の仲がマスターは気になって仕方がない――。
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父の遺志を継いで侍の恰好をし、武士の言葉を話す伊藤勇之進は、えびす亭に現れるや、たちまちみんなの人気者になってしまう。質店を営む西松もお侍さんの律儀なところに惹かれる一人であった。ある日、その西松が質草として預かった焼き物が盗品と分かり、大騒動になる。ようやく捕えられた盗品グループの中の一人に、なんとお侍さんが――。
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父と共に漁をするのが洋介の夢だった。だが、その父は漁に出て時化に遭い、行方不明になる。母親の手で育てられた洋介は中学を卒業してすぐに大阪へ出て働き始め、定時制高校を卒業し、大学へ進学する。そんな洋介が結婚相手に選んだのは加納玲子、苦労を重ねてきた薄幸の女性だった。真実の愛とは何か、ふらりと入ったえびす亭で気付かされた洋介は――。
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会社の内紛に巻き込まれ、退職を余儀なくされた加藤は、再就職の道もままならず苦心していた。そんな加藤に甘い話を持ち込んだのが楊であった。楊の口車に乗った加藤は、詐欺の片棒を担ぎ、やがて――。
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えびす亭の近くの公園で塗装業を営む佐藤祐樹が殺害される。しかし、被害者である当日の佐藤の足取りが掴めず、捜査が難航する。写真を手に捜査員が聞き込みに回るうち、えびす亭の客たちがその写真を見て、「ゆうこ」じゃないかと声を上げる――。
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一世を風靡した稀代の泥棒、兆治の父親もまた泥棒であった。大学に進学していた兆治は、ガンにかかった父の入院費用を稼ぐため、父の書いた泥棒マニュアルを基に泥棒をする。いつしか泥棒が本業になった兆治は、泥棒である限り恋も結婚もしないと固く心に決めていた。そんな兆治の唯一の楽しみがえびす亭で酒を呑むことだった――。
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銀ちゃんと佳代子は恋人同士だ。だが、銀ちゃんの好きなえびす亭に、佳代子は行きたがらない。佳代子は、銀ちゃんがなぜ、えびす亭に行きたがるのか理解できない。それでも銀ちゃんの健康を守るために佳代子はえびす亭に行くことを同意する。えびす亭に入った佳代子は――。
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総菜屋の店主、大塩平八は、えびす亭の常連たちから、その風貌と人柄の良さで先生と呼ばれている。公務員だった大塩平八は、脳溢血で倒れ、下半身不随になった妻を看るために、総菜屋を開き、妻の介護を行っている。しかし、妻は平八の作る惣菜が気に入っていない。思案した挙句、平八はえびす亭の料理を思い出す――。
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物言わぬ寡黙の人、鉄仮面のイチと呼ばれる、えびす亭の常連が吉田屋の森田和江に恋をした。だが、イチは半月後には関東へ転勤になる。何とか、気持ちを伝えたいと思うが、伝えられない。イチは、和江の作る家庭料理が大好きだった――。
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えびす亭の常連、カラスは、いつも黒い服を身にまとい、陰気なところから、常連たちとなかなか打ち解けない。そんなある日、えびす亭にやって来た女性客が、カラスを見て、「あんた!」と声を上げる。女性はカラスを「自分を捨ててトンズラしたひどい男や」と言う――。
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ブスで豆タンクの小峰あずさは、技術系のホープ、三雲雄介に突然、交際を申し込まれた。からかわれているのでは、と信じられない思いでいたあずさだったが、三雲の申し出を快く了承する。だが、交際を開始してもあずさはまだ、本当に三雲が自分を愛しているかどうか自信が持てない。そんな時――。
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パン屋のチャコちゃんはいつもお母さんと一緒にホームにパンを売りに出かけています。ある日、中村さんというおばあちゃんが行方不明になりました。みんな大さわぎです。チャコちゃんも中村さんを探します。やっと見つけた時、中村さんは――。
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生まれつき耳の聞こえない少女、小川舞に出会った吉川流星は、ひと目ぼれしてしまい夢中になる。周囲は舞との交際に否定的だったが、流星の心は変わらなかった。障がいを持つ少女との恋愛にはいくつもの障害が待ち受けていた。それを乗り越えて二人は――。
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閉鎖された病棟の中にいると、異常が異常ではなくなり、普通になってしまう。それぞれの病が互いに交錯し、友だち関係がいとも簡単に崩れることもあれば、熱い友情で結ばれることもある。覗き見することの許されない閉鎖病棟の世界へ、この本があなたを誘導します。
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精神状態に不安を感じ、自身の意志で閉鎖病棟に入院した著者が日々、綴った病棟での生活。笑いあり涙あり、さまざまな入院患者が繰り広げる閉鎖病棟ならではのエピソードの数々。壁一枚向こうにある生活に戻ると私たちは変な人、壁のこちら側(病院内)では普通の人と著者が語る、ユーモアとペーソスあふれる真実の記録――。
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酔っ払いの父に、冗談半分で「捨男」と付けられた捨男は、その名前のために幼い頃から壮絶ないじめに遭い、不遇な人生を送って来た。しかし、社会に出て、十年目に転職して、捨男の人生は変わって行く――。
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「わしの命は、よく持って三カ月と言われている」。シゲやんは、そう言って三人の仲間に告白した。えびす亭の仲間である三人は、シゲやんのために一肌脱ごうと決心する。しかし、自分たちに何ができるか、まるで見当がつかない――。
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都島刑務所を出所した木内を待つ者など誰もいない。所持金も少なく、仕事もなかった木内は、空き巣を働こうと住宅街にやって来る。そこで木内は老婆に、息子と間違われて声をかけられる――。
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作業中に事故を起こして入院した病院で看護師と出会い、恋をした。ごく普通の女だったけれど、俺には特別な女に思えた。だが、退院前に告白をすると、翌日からその看護師は俺の前に姿を見せなくなった――。
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幸田万次郎、通称、タカリの万さんのタカリは徹底している。えびす亭の客のほとんどが、そんな万さんを快く思っていない。そんな中で大工の棟梁、菱松だけは違っていた。菱松は万さんのことが気になって仕方がない――。
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中学三年の卒業式の前日、清宮あかりは同学年の男子に愛の告白を受ける。その男子をよく知らなかったあかりは、付き合いを断る。高校に進学したあかりは、卓球部に所属し、そこで猛特訓を受ける。スポーツなどほとんどしたことのなかったあかりは、練習に明け暮れる毎日から逃避しようとしたが、いつしか――。そして、その先に思いがけない出会いが待っていた。
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著者は、十五歳で統合失調症を発病し、十八歳ではじめて不眠で精神科を受診し、非定型精神病と診断される。十九歳で人間関係の悪化により病状が悪化。二十歳で自殺未遂をし、一般病棟に入院。退院後、統合失調症と判明した――。そんな病歴を持つ著者の心の内なる闇が生み出す短歌の数々。哀惜と生死の狭間で苦悩する著者の葛藤、その心の声、短歌をお聞きください。
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祖父の家に遊びにやって来た、連と快は、絶対行ってはいけないと祖父から釘を刺されていただるま古墳に誤って入ってしまう。だるま古墳の中で連と快は、見たことのない不思議な世界に巻き込まれてしまう。ウイリアムズ症候群の少年、快の大冒険、障がいを乗り越えて、白い者、魔物、大王と戦う夢と冒険の物語。
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歯科医を営む吉川院長に第二子が誕生した。喜びにあふれる吉川夫婦に突如、襲いかかった医師の診断。しかし、その子はウイリアムズ症候群と言われる万人に一人とされる障がい児だった。ウイリアムズ症候群の少年、快の成長を見守る偽りのない愛の記録――。
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吉本興業に入社した主人公が、退職までの年月、支配人として働く中で出会ってきた一時代を築いた哀惜あふれる様々な芸人たちとの出会いと別れの物語。吉本興業の裏面史を描く傑作小説――。
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梅田、新世界、京都とわたり、難波へ帰って来た吉本支配人は、吉本興業の縁の下の力持ちとして懸命に働く。芸人との交流、支配人としての活躍、やがて総支配人となり、吉本興業の隆盛を確認して劇場を定年退職する――。
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目を覚ますと見知らぬ女が傍で眠っていた。寝ぼけ眼の啓介が立ち上がると、素っ裸で、パンツすら穿いていない。驚いて女を起こすと、女は啓介を見て、「キャッ」と声を上げる。まるで覚えがない啓介は――。
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美しく、多くの社員の憧れの的、高倉美那子は、遠井雄一郎が雑誌に投稿したエッセイを読み、感動の言葉を遠井に伝える。ほのかな恋心を抱いた遠井であったが、その美那子に大手の製薬会社の御曹司がプロポーズする――。誠実な真実の愛の物語。
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競馬好きだが、負けてばかりいる馬場さんが、えびす亭にやって来て、「今度の競馬は勝てる」と断言する。占い師に幸運を拾うと言われたと語る馬場さんにとって、幸運は競馬で当たることしかなかった。しかし――。
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雨の日、ファミリーレストランで出会った不思議な女、川崎あかねは「どこへも行くあてがない」と雨に濡れた体で言う。仕方なく自分のマンションへ連れ帰った小池隆一は、ようやく高熱の引いたあかねに「自分の家に帰れ」と諭すが、あかねは「どこにも帰る家がない」と言う――。
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昭和35年春、中学を卒業したばかりの宮下俊一は、上阪してセロファン印刷の工場に入社する。激しい工場勤務の中で俊一は高校進学を希望するようになる――。高度成長期の日本を舞台に、底辺で生きる若者たちの青春を描く大河小説の第一弾!
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