『エッセイ、日本文学、学術研究出版、0~10冊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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安部公房の小説『箱男』(一九七三年)は文中に大量の矛盾を含み、ストーリーは一貫せず曖昧なものになっている。その上で、作中に「真の筆者は誰か?」、「真の目的は何か?」などといった問題が提出されている。解答はついていない。
本論は、作中の矛盾した記述を見つけ出して、それを手がかりに『箱男』を解読した。そして読者に提出された問題に解答し、筋の通る物語として成立していることを証明した。
小説『箱男』の根本的な謎はすべて、本論により解読された。
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