『実用、日本文学、戦争』の電子書籍一覧
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「望郷の歌」が誕生して80年――ペギー葉山が目撃した歴史的瞬間とは。
2017年4月に急逝した戦後日本を代表する歌手・ペギー葉山。
愛した人々に見守られ、彼女は代表曲『南国土佐を後にして』の「譜面」を胸に抱いて天へ召された。
彼女の人生を大きく左右することになった同曲のルーツは、戦争中に中国戦線の兵隊たちによってつくられた
『南国節』にさかのぼる。
元兵士が述懐する極限の戦場、生と死の狭間にいた若者たちが異国の地で故郷を忍び、
家族に思いを馳せながら歌い継いだ「望郷の歌」は、同時に仲間への「鎮魂歌」でもあった。
ペギーが、激戦に次ぐ激戦のさなかに生まれたこの歌に出会ったのは、偶然だったのか、それとも必然だったのか。
「死」の4か月前、ペギーが筆者に対して語った数々の述懐は、その謎を解き明かし、はからずも彼女の「遺言」となった。
自身もまた戦争に翻弄された少女時代を送ったペギーによって新たな「命」を吹き込まれた
『南国土佐を後にして』が国民的なヒットとなったことで、新しい曲が発見された。
そしてその曲が、東日本大震災の被災者たちを勇気づけ、大きな影響を与えていく。
戦地の若者が口ずさんだ歌の誕生から実に80年近くを経ても、多くの名もなき人々が共鳴し合う奇跡の物語は脈々と続いていた。
丹念な取材と構成で明かされる、忘れ去られていた日本人の優しき心とは――。 -
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第24回吉川英治文学新人賞受賞。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
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空の超要塞B29を撃墜せよ!戦闘飛行隊長・菅野直大尉と「剣部隊」の若きエースたち!
宮城県出身の菅野直は、石川啄木を愛し、短歌を詠む文学少年であった。そんな彼は、祖国日本を護りたい一心で戦闘機乗りになる。赴任した南洋では、零戦を駆って敵戦闘機と死闘を繰りひろげた。戦局が日増しに悪化するなか、本土防空のために松山基地で新編成された第三四三航空隊(通称「剣部隊」)に召集された菅野大尉は、新鋭機「紫電改」を装備した戦闘飛行隊を率い、襲来するB29の大群にもひるむことなく、戦いを挑んでゆく……。本土防空戦に命を賭け、散っていった若者たち。その壮絶な戦いと祖国への思いが胸をうつ感動の戦記ノベルス!
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