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『海外文学、文藝春秋、1円~(文芸・小説、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全72件

  • 作家デビュー50周年に放つ、物語愛に溢れる大傑作
    キング史上最も美しいラストに涙せよ

    狙撃を実行したが結局、司直からも依頼人たちからも身を隠す羽目になったビリー。しかもたまたま、潜伏する家に転がり込んできた若い女性アリスを助けることになってしまった。
    いったい何が起きているのか。依頼人は何を狙っていたのか――。ビリーは殺しの仕事の真相に近づくべく、策を練りはじめる。しかし、追い出すに追い出せないままのアリスをどうすればいいのか。執筆途中の小説も気にかかる。物語は急転回から加速して、ビリーの運命は思わぬ方向に動き出す!
    事件の真の目的と黒幕とは!? 先読み不能な展開の末に、キング史上最も美しい名場面が――。殺し屋史上最高にカッコいい男の罪と罰、贖罪と復讐。そして物語を読むことと紡ぐことへの愛。巨匠がついに生み出した最高のクライム・ノヴェルに、震撼せよ。
  • 作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル

    狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。
    そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。
    だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。
  • 世界500万部、「2022年最も売れたデビュー小説」

    60年代米国、未婚のシングルマザーの化学者・エリザベスは男社会で大奮闘するが――世界が共感した痛快エンパワー&エンタメ小説! Apple TV+『レッスン in ケミストリー』原作
  • 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ完結の第8巻!

    アン48歳、第一次大戦が始まり息子3人が兵隊として欧州の戦場へ。
    出征を見送り、激戦が報じられる不安な日々、赤十字の活動をして、家族の無事を祈る。
    そして悲劇、感涙の復員。アンの娘リラの視点で描く戦争と銃後の暮らし、リラの成長と甘い恋。
    日本初の全文訳・訳註付アン・シリーズ完結の第8巻。
    地図、写真、年表入り。

    ●特徴1──日本初の全文訳
    ●特徴2──巻末訳註で、作中の約590項目を解説
    ●特徴3──口絵写真10点と地図2点
    ●特徴4──あとがき……小説をより深く味わうために
    ●特徴5──付録の年表
  • 『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学

    『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。

     あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。

     母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。

     死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。

    十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。

    『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。

    文庫解説・三橋暁

    ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 1,901(税込)
    著:
    王元
    訳:
    玉田誠
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    島田荘司推理小説賞受賞! 
    21世紀の『十角館の殺人』がマレーシアから登場

    最愛の妻を亡くし引退したベストセラー作家がある日、
    ふと目を覚ますと、そこは見知らぬ孤島だった。
    やがて桟橋に船が着き、老若男女が島に降り立つ。
    一行はデジタル機器に囲まれた日常の疲れを癒し、
    本来の人間性を取り戻す「デジタルデトックス」のために
    島に渡って来たという。
    メンバー相互の会話や、視線を合わせることさえ禁じられ、
    読書やメモをとること、音楽を聴くことも不可。食事は菜食のみ、
    そして殺生も厳禁という環境の中でデジタル・デトックスが始まるが、
    やがて残酷な連続殺人事件が発生する。
    作家はそのすべてを目撃するのだが、
    なぜかメンバーたちの目には彼の姿が映らないらしい……。

    華人系マレーシア人の女性作家が、
    ミステリ界の巨匠・島田荘司氏が提唱する21世紀本格に応えて放った、
    〈21世紀の『十角館の殺人』〉!
  • ドラマ化され、米放送映画批評家協会賞を受賞!

    イサクを亡くし、劣悪な環境下で戦中を生き延びたソンジャ。二人の息子を育てた彼女の前にハンスがまた現れる。ハンスは日本の裏社会で力を持ち、陰でソンジャを支えていた。しかし大学生になった長男のノアが実の父について知ったとき悲劇が起きる。国家と歴史に翻弄されながらも生き抜く家族の姿を描いた、比類なき最高傑作完結!

    ※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 全米図書賞最終候補作!オバマ元大統領も絶賛

    日韓併合下の釜山沖の小さな島、影島。下宿屋の娘、キム・ソンジャは、粋な仲買人のハンスと出会い、恋に落ちて身籠るが、実はハンスには妻子がいた。妊娠を恥じる彼女に牧師のイサクが手を差し伸べる。二人はイサクの兄が住む大阪の鶴橋へ。しかし過酷な日々が待ち受けていた――。全世界で共感を呼んだ大作、ついに文庫化!

    ※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 【恐怖の帝王、作家50周年を前に王道のSF巨弾が待望の邦訳!】

    異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。
    彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。
    冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる。

    ------------------------

    ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

    一流大学MITの入学内定を勝ち取ったルークだが、ある夜、3人の不審な男女が眠る彼をかどわかす。目覚めたルークが見たのは、自分の部屋そっくりにしつらえられているが、何かが違う一室だった。扉の外は自宅とは似ても似つかぬ、古びた大きな施設。そこには様々な少年少女が拉致され、自室と似た部屋を与えられて戸惑いながら暮らしていた。

    目的も知れぬこの〈研究所〉で、残忍なスタッフや医師に、気分の悪くなる注射や暴力的な検査を繰り返される少年少女たち。彼らの共通点は「テレキネシス」か「テレパシー」の超能力を持っていることだった。

    ルークは黒人少女カリーシャ、反抗的な少年ニック、幼く泣き虫だが強いテレパシーをもつ男の子エイヴァリーらと知り合うが、一定期間検査を受けた子供はひとり、またひとりと〈研究所〉の別棟〈バックハーフ〉へ連れ去られ、決して帰ってこないのだった。ルークはこの不穏な施設からの逃亡計画を温めはじめる――。
  • 【恐怖の帝王、作家50周年を前に王道のSF巨弾が待望の邦訳!】

    〈研究所〉を脱走したルークvs.冷酷女所長。
    超能力少年少女vs.残忍スタッフたち。
    ついに策謀の本性があらわになり、決戦が迫る。

    ------------------------

    部屋係モーリーンとエイヴァリー少年の助力でルークは〈研究所〉を逃れた。脱走に気づいた女所長ミセス・シグスビーは激怒し、自ら手下を率いて追跡する。元警官の流れ者ティムとルークが邂逅し、田舎町デュプレイで地獄のふたが開く!

    一方〈研究所〉では、〈バックハーフ〉に送られたカリーシャ、ニックらがついにその企みの全貌を目にしていた。これ以上超能力を利用されつくして正気を失う前に、なんとかして逃れる方法はないのか。能力が開花したエイヴァリーを中心に、少年少女たちは立ちあがる。非情なスタッフたちとの戦いがはじまった――。

    『ファイアスターター』を彷彿させる超能力、『IT』ばりの少年少女たちの勇気。キングに影響を受けたと言われるドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の設定を逆オマージュしたかのような舞台で、キングにしか書けないキャラクターが、キングにしか書けない戦いを繰り広げ、物語はキング史上最大級のクライマックスへ。

    恐怖の帝王の本領が炸裂するエンターテイメント、ここに極まる!
  • アカデミー賞、Gグローブ賞受賞作が小説として生まれ変わる!
    クエンティン・タランティーノ、小説家デビュー作!

    アカデミー賞2部門受賞、ゴールデングローブ賞3部門受賞した
    〈ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド〉を
    タランティーノ自ら小説化!

    1969年、ハリウッド。
    俳優リック・ダルトンは人生の岐路に立っていた。
    キャリアが下り坂の彼に大物エージェントがイタリア製作のウェスタン映画に出ないかという話を持ちかけてきたのだ。悩みを抱えながらTVドラマの撮影に出かけたリックが現場で出会ったのは……

    リックの長年の相棒、クリフは謎の多い男だった。
    妻を殺したが罪を逃れ、戦争中には大勢殺したと豪語する男。今日もリックの車でハリウッドを流していたクリフはヒッピー娘を拾い、彼女らがチャーリー・マンソンなる男と暮らす牧場へと向かう……

    女優シャロン・テートは気鋭の映画監督ポランスキーと結婚し、リックの隣に住みはじめたところだった。
    折しも自分の出演作〈サイレンサー/破壊部隊〉が劇場でかかっているのを目にした彼女は、うきうきとチケット売り場の女の子に声をかけ……

    映画にはない場面、映画にはない物語、映画とは異なる結末――
    本書はノベライズではない。同じ種子から誕生したもうひとつの物語、堂々たる一編の長編小説なのである。オフビートな小説を愛し、自身の映像言語としてきた巨匠がみせるグルーヴィな語りの才能に瞠目せよ!
  • アメリカ最高のミステリーに与えられる
    エドガー賞最優秀長編賞最終候補。

    わたしの父の身体には、
    たくさんの銃弾が刻んだ傷跡がある――

    全米の書評を絶賛の声で埋めつくした、少女と銃と父と、いまは亡き母の物語。

    12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは漁師として働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死んだのか。自分が生まれる前、両親はどんなふうに生きてきたのか。父の身体に刻まれた弾傷はどうしてできたのか。真相は彼女が考える以上に重く、その因縁が父娘に忍び寄りつつあった……。

    ティーンとしていじめや恋愛を経験して成長してゆくルーの物語と、サミュエルを撃った弾丸にまつわる過去の断章を交互に語り、緊迫のクライム・サスペンスと雄大なロード・ノヴェル、鮮烈な青春小説と美しい自然の物語を完璧に融合させ、みずみずしい感動を呼ぶ傑作ミステリー。

    どんな小説が好みなのかを問わず、心に響くものがここには必ずある。(ニューズウィーク)

    恋愛小説でありミステリーでもある、感動的な物語の饗宴。(ピープル)

    ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • アメリカ最高のミステリーに与えられる
    エドガー賞最優秀長編賞最終候補。

    わたしの父の身体には、
    たくさんの銃弾が刻んだ傷跡がある――

    全米の書評を絶賛の声で埋めつくした、少女と銃と父と、いまは亡き母の物語。

    12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは漁師として働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死んだのか。自分が生まれる前、両親はどんなふうに生きてきたのか。父の身体に刻まれた弾傷はどうしてできたのか。真相は彼女が考える以上に重く、その因縁が父娘に忍び寄りつつあった……。

    ティーンとしていじめや恋愛を経験して成長してゆくルーの物語と、サミュエルを撃った弾丸にまつわる過去の断章を交互に語り、緊迫のクライム・サスペンスと雄大なロード・ノヴェル、鮮烈な青春小説と美しい自然の物語を完璧に融合させ、みずみずしい感動を呼ぶ傑作ミステリー。

    どんな小説が好みなのかを問わず、心に響くものがここには必ずある。(ニューズウィーク)

    恋愛小説でありミステリーでもある、感動的な物語の饗宴。(ピープル)

    ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 娘を救いたければ、お前の乗っている旅客機を落とせ!
    脅迫される精神科医、誘拐犯を追う女医。犯人は機内にいるのか、それとも……。ショック満載、息もつかせぬドイツ最強のサスペンス!

    ※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 『WORLD WAR Z』で世界のホラー・ファンを唸らせた才人ブルックスの新作モンスター・スリラー 映画製作進行中!

    作家マックス・ブルックスのもとに届いた手記。それはレーニア山噴火後、廃墟となって発見されたエココミュニティの住人が残したものだった。未だ原因が明かされていない集落全滅の真相とは?

    武器も食糧もないひとびと。地面に刻まれた人間そっくりの巨大な足跡。闇にひびく咆哮。森の中に散乱した動物の死骸。そして牙を剥いて襲い来る凶暴な群れ。傷だらけになった人間たちの反撃、果たして成るか? 偽ドキュメンタリー形式の衝撃作。
  • コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。
    “死のフーガ”“糸の太陽たち”“子午線”……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩の世界に接近していく。
    世界文学の旗手とツェラン研究の第一人者による「注釈付き翻訳小説」。
  • 801(税込)
    著:
    東山彰良
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    まだ小さな世界しか知らないぼくに、大人たちはこの広い世界の秘密や真実を教えてくれた
    台北の猥雑な街、紋身街。狡猾で強欲なだらしない大人たちに囲まれて、少年は世界の広さを知る。切なく心に沁み入る傑作連作短編集。

    本書を編集しながら何度も笑いました。気づけば、泣いていました。この物語に出合うために自分は大人になったのかもしれない。ここは温かくて、時に残酷な、生きることへの問いと答えが詰まっています。どうか、現代を生きる子供たちへ、かつて子供だった大人たちへ。この物語が届きますように。――文庫担当編集者

    ※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第7巻

    アン・ブライス41歳が家族と暮らす美しい村に、新しい牧師一家がやって来た。妻を亡くした美男子の牧師と母のない子どもたち。彼らは、家なき子メアリ、ブライス家の子どもたちと「虹の谷」で幸福にすごす。中年男女の恋も芽ばえる。第一次大戦が影を落とす前の平和な時代を描いた長編小説。アン・シリーズ中の異色作。

    ●タイトルの「虹」
    虹は、夢のように美しく楽しく、しかし永遠ではなく、いつか消えていく。本作では、プリンス・エドワード島の緑豊かな「虹の谷」ですごす子どもたちの無邪気で愉快な少年時代、少女時代と、その終わりを伝える。

    ●特徴1-日本初の全文訳
    米国詩人ロングフェローの詩「失われし青春」の一節に始まる日本初の全文訳。モンゴメリは献辞で、彼女が暮らす村から第一次大戦の欧州戦線へおもむき、命を落とした三人の兵士に本作を捧げた。日本で初めて原書の全文を訳したカナダ文学。

    ●特徴2-訳註付。作中の約400項目について解説
    作中に多数引用される聖書の名句とキリスト教、シェイクスピア劇や英詩などの英文学、不可思議な伝説(さまよえるユダヤ人、プレスター・ジョン、聖杯伝説)、料理、衣服、植物、歌、踊り、諺、カナダの歴史と戦争など、小説に描かれる約400項目についてわかりやすく解説。モンゴメリ文学の奥深い魅力を楽しむ。

    ●特徴3-口絵写真10点、地図2点
    カナダ、米国、スコットランド、ドイツで訳者が撮影した本作ゆかりの写真10点(プリンス・エドワード島の虹の谷のモデル、フォー・ウィンズの内海、モンゴメリが本作を書いたオンタリオ州の牧師館、ドイツのハーメルンで「笛吹き」が歩いた通りなど)。プリンス・エドワード島北海岸とカナダ東部の地図付。

    ●特徴4-くわしい訳者あとがき……小説をより深く味わうために
    一、モンゴメリの十冊目の単行本『虹の谷のアン』、主人公はメレディス牧師一家
    二、『虹の谷のアン』のエピグラフは、米国詩人ロングフェローの詩「失われし青春」
    三、牧師館の子どもたちとメアリ・ヴァンス~名作『ストーリー・ガール』を踏襲
    四、魅惑の虹の谷のモデル、魔法がかかった泉
    五、中年男女二組の恋~「白魔術」の出逢い、昔の恋人との再会と愛の復活
    六、「ハーメルンの笛吹き」~若者たちを戦地へ連れていく「笛吹き」、近づく戦争の影
    七、第一次大戦中に執筆された『虹の谷のアン』、モンゴメリ日記より
    八、アンの明るく誠実な心、アンの幸せの在りか

    ●美しいカバーと装丁
    本作に登場するドイツの伝説「ハーメルンの笛吹き」。地模様のかえでの葉は、やがて戦地へむかうカナダの青年たち。風にゆれて死者の魂がそよぐ黄水仙、長靴下(ストッキング)。
  • “台湾のダン・ブラウン”の近未来スリラー

    2043年、ブドウを死滅させるウイルスが拡散を開始した。パンデミックが起きればワイン産業は死滅する。台湾発SFスリラー登場。
  • “台湾のダン・ブラウン”の近未来スリラー

    2043年、ブドウを死滅させるウイルスが拡散を開始した。パンデミックが起きればワイン産業は死滅する。台湾発SFスリラー登場。
  • ――彼女のはなしは信じるな。
     
    2019年度コニャック・ミステリ大賞受賞、
    幾重もの罠を張り巡らせた真のサイコ・ミステリー。

    祖母の訃報を受け、彼女は孤島に渡った。終戦直後に祖母とここで働き始めた者たちだけが住む島。本土への船が来る日までを島で過ごす彼女は、やがてこの島に漂う不吉な影に気づきはじめる。ここには何か忌まわしい過去がある。そして若き日の祖母の手記にも謎の「魔王」の影が……。

    島で行われていたというナチスの実験。
    この島に逗留し、やがて海で死んだ子供たち。
    何かを封じた開かずの扉。
    すべての核心となる「サンドリーヌの避難所」事件。

    積み重なる謎。高まりゆく不安と恐怖。

    誰かが誰かを欺こうとしている。
    誰が誰を欺こうとしているのか?
    いったい何が真実なのか?

    読めば読むほど深まる謎また謎。曲折しながら突進する行先不明のストーリー。反則スレスレの大驚愕。――この種の不敵なミステリーの名産地といえばフランス。そこから新たな鬼才が登場しました。不吉なイメージの乱舞と恐ろしい出来事の連打の中に編み込まれた幾重もの罠! 

    『その女アレックス』のルメートル、『黒い睡蓮』のビュッシ、『パリのアパルトマン』のミュッソに続くフランスの刺客、ジェローム・ルブリ。その大胆不敵な怪技をご体験ください。
  • ドンデン返しの魔術師、第三短編集。レギュラーキャラも登場する豪華上下巻の下巻が炸裂!
     リンカーン・ライム、キャサリン・ダンス、コルター・ショウら看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカー・レッスン』は、それぞれ「Twisted」、「More Twisted」なる原題どおりのドンデン返しの連打で読者を驚愕の渦に巻き込んだ。

     8年ぶりの第三短編集はさらにパワーアップ。レギュラーキャラクターが総出演で暴れまわった上巻から一転して、この下巻では普段のディーヴァーとはちょっと違うスーパーナチュラル、オカルトめいた怪しい雰囲気の漂う作品も。そしてまさかまさか、リンカーン・ライム、死す――!?

     ファンだった作家の死に納得いかない、犯罪小説好きの刑事。「人間を悪に走らせる超常存在」と戦う心理カウンセラー。思わぬ難敵にぶち当たった尋問のプロフェッショナル軍団。一見事件性のない心中事件に挑む、内勤のオタクな「数学刑事」と無頼派剛腕刑事の凸凹コンビ。一癖も二癖もあるキャラクターたちが意外すぎる結末へ走り抜ける。
     そして表題作では、下巻唯一のシリーズ・キャラクター、ライムの「死亡告示」が公表!?

     ことこの短編集に限っては、「正義は勝つ」とは限らない。
    「あなたがこれから目にするのは、あなたの予想を裏切るものばかりであるはずだ」(著者)
     人騒がせ(トラブル・イン・マインド)な連中の企みに翻弄される快感、徹夜必至の読書体験をお約束します。
  • 2021年1月、バイデン大統領就任式で朗誦された一篇の詩。
    アメリカの、世界の分断を癒し、ともに立ち上がろうというメッセージをうたいあげ、全世界に感動を与えたわずか21歳の桂冠詩人こそが、アマンダ・ゴーマンでした。

    シングルマザーに育てられ、幼い頃には言語障害にも悩まされました。今でさえも黒人であることで差別を受けるといいます。そんな生い立ちから米国議会図書館の支援で世に認められ、全米青年詩人賞を受賞して時代を代表する詩人となった彼女が、団結の象徴として書き下ろした圧倒的な「うた」。それが本作『わたしたちの登る丘』です。

    この『The Hill We Climb』のみを収録した単行本は、米国で初版100万部を刷り、各国で版権の争奪戦に。雑誌『文學界』に掲載された、鴻巣友季子さん渾身の訳業も大きな話題を呼びました。

    そしてこのたび、満を持して日本版を改めて文庫として刊行します。英文と対照できる対訳形式も掲載。鴻巣さんによる背景解説、そして日本版だけのスペシャル企画として芥川賞作家、柴崎友香さんと鴻巣さんの解説対談を収録します。さらに、大坂なおみさんも特別コメントを寄せてくれました。

    就任式以降も、スーパーボウルでのスピーチ、『VOGUE』誌のカバーに登場、「Met Gala」では大坂なおみ、ビリー・アイリッシュらと登場、と「Z世代」を代表するスーパーセレブに駆け上っている彼女。
    現代を代表することばの紡ぎ手であり、多様性を象徴する存在である彼女の「うた」を堪能してください。英語学習のテキストとしてもおすすめです。
  • ドンデン返しの魔術師、第三短編集。ライム、ダンス、ペラム総出演の豪華上下巻、まずはI巻が降臨です!
     看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカー・レッスン』は、それぞれ「Twisted」、「More Twisted」なる原題どおりのドンデン返しの連打で読者を快感の渦に巻き込んだ。
     8年ぶりの第三短編集はさらにパワーアップ。リンカーン・ライム、キャサリン・ダンス、ジョン・ペラムと、ディーヴァーの看板スターが次々登場し、長編とも趣の違う快速ぶりでまさにフルスロットルの攻防を繰り広げる!
     ダンスが緊迫の尋問合戦で爆弾魔に挑む表題作、ライムの科学捜査が逆手に取られる「教科書どおりの犯罪」、帰ってきた流浪のロケハンスカウト、ペラムの「パラダイス」と、ディーヴァー・オールスターに加え、NYのうらぶれた私立探偵、ポーカー勝負のリアリティ番組に再起を懸ける中年俳優など、魅力的かつ一癖あるメンバーが逆転劇に次ぐ逆転劇を猛スピードで駆け抜ける、息もつかせぬ読書体験。
     この人騒がせ(トラブル・イン・マインド)な連中は、必ずやあなたの予想を裏切ることだろう――。
  • 小さな生き物への愛情と尊敬に満ちた奇跡の実話

    第二次大戦中の英国でひ弱な雀が寡婦に拾われた。雀は愛情を込めて育てられ、驚くべき才能を開花させる。世界的ベストセラーの名作。

    酒井駒子さんのイラスト、小川洋子さんの解説も完全収録。
  • 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第6巻

    アン34歳、美しい村の炉辺荘(ろへんそう)に暮らす。
    三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険
    。モンゴメリの生前最後に刊行された、記念すべき愛の傑作。

    ●アンの幸せな生き方
    「普通の日というものはないのよ。どんな日も、ほかの日にはない何かがあるんですもの」
    『炉辺荘のアン』第3章

    ●特徴1-日本初の全文訳
    ●特徴2-巻末訳註で、約530項目について解説
    ●特徴3-口絵写真11点と地図2点
    ●特徴4-あとがき……小説をより深く味わうために
  • 1,100(税込)
    著:
    呉明益
    訳:
    天野健太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    失踪した父と同時に消えた自転車の行方を追う「ぼく」。台湾から戦時下の東南アジアへ、時空を超えて展開する壮大なスケールの物語。

    ※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 『リング』と『哭声/コクソン』を融合させた作品と地元メディア絶賛!
    台湾モダンホラーの決定版が満を持して登場。 どこからか聞こえてくるあの声――“ミナコ”とは誰なのか?
    台湾でドラマ化進行中!

    タクシー運転手の呉士盛(ウー・シーシェン)は人身事故を起こして借金に追われ、娘は家出し、妻とも言い争いが絶えない。
    ある日、タクシーの溜まり場に放置されていた車の中で古いカセットテープレコーダーを見つけ、
    何気なく再生ボタンを押すと男のかすれた声が漏れてきた。 「……ミナコ?」 士盛の妻は最近、ひどい耳鳴りに悩まされていた。
    耳鳴りはやがて台湾語や日本語が混ざった幻聴となり、ある夜ついに幻聴と幻覚に操られ、自宅の屋上から墜落し重傷を負う。
    病院に駆け付けた士盛はその帰りに、気味の悪い道尼をタクシーに乗せる。
    道尼は士盛に、「早く穢れを解かなければ、妻は死ぬ」と告げた。
    妻は「ミナコが私と娘を殺しに来る」と言い続け、精神科病棟に隔離された夜、
    首を 180 度捻じ曲げた異様な状態で死んでいるのが発見される!
    妻の死に、謎の声が囁く「ミナコ」が関わっていると直感した士盛は道尼から聞き出した
    「毒を持って毒を制する」呪法を用いて悪霊を倒すべく、玉山(新高山)西峰の悪霊の棲家を目指す。
  • 1,901(税込)
    著:
    廖亦武
    訳:
    福島香織
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    妻子の待つ武漢へ、新型肺炎が蔓延し封鎖された中国をゆく男の決死行。
    中国からの亡命を余儀なくされた作家が放つ渾身のコロナ文学。

    本書は2通りの読み方ができます。まず、新型コロナ発生源となった中国で何が起きていたかを描くものとして――
    反骨の亡命文学者が、コロナ禍下の民衆の悲劇と、それを隠蔽する国家の罪を暴く告発の書として。そしてまた、
    いち早くコロナ禍に正面から挑んだ現代小説として――封鎖された大地を旅する艾丁を通じて、現在の「中国」が、
    スリリングに、ときに大らかに描かれてゆきます。病毒の街・武漢で、艾丁を待ちうける運命とは……。
  • ハンマーを持って迫りくる殺し屋から逃げる老婦人、孫娘、勇猛な元セクシー女優。
    彼女たちの勇気と家族の再生を描く傑作ミステリー。

    私、人を殺してしまった。言い寄ってきた老人を灰皿で殴り倒した未亡人リナは、男を残して娘の家へ駆け込んだ。
    だが、そこにハンマーを持つ殺し屋が襲撃してきた。娘の愛人がマフィアの金を強奪したというのだ!
    元ポルノ女優と孫娘も道連れにリナの逃避行が始まる。女たちの絆を描いて絶賛を受けたミステリー。
  • 台湾発、私立探偵小説の新たなる傑作が登場!
    監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける犯人の正体は?

    劇作家で大学教授でもある呉誠(ウーチェン)は若い頃からパニック障害と鬱病に悩まされてきた。
    ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。
    恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠遁し、私立探偵の看板を掲げることに。
    だが、にわか仕立ての素人探偵が台北中を震撼させる猟奇事件・六張犂(リュウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれ、警察から犯人と疑われる羽目に陥る。
    呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
    監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行い、あまつさえ呉誠の自宅にまで密かに侵入する謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?

    探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。
    台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、
    台北国際ブックフェア大賞を受賞したほか、フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。
  • 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第5巻

    アン25歳、グリーン・ゲイブルズの果樹園で、ギルバートと結婚。
    フォー・ウィンズ(Four Winds)の海辺で、夢の家に暮らす。
    運命に翻弄される美女レスリー、昔の恋人を想い続けるジム船長、男嫌いのミス・コーネリアと心を通わせ、迷える人々を照らす灯台となる。そして母になるアンの喜びと哀しみ、永遠の別れ……。人を愛する心の尊さを描く大人の傑作小説。
  • 「脳に電気ショックを与えて、『完璧な人間』へとつくり変える」

    現在の米脳科学界における一大トレンドであり、DARPA(米国防高等研究計画局)も莫大な予算のもと参戦する「脳深部刺激療法」。
    「サイコパス」「依存症」「うつ病」「てんかん」「パーキンソン病」、そして「小児性愛」「性犯罪者」さえも矯正可能であるという夢のような治療法だ。
    軍事転用すれば、冷酷な兵士を人工的に生み出せる。

    しかし、闇に葬り去ったはずの禁断の治療法がふたたび甦ってしまった、と戦慄する人も多い。
    というのも1950~60年代、マッドサイエンティスト疑惑のある天才脳神経外科医が、
    倫理観の希薄な南部(ニューオリンズ)の大学で、思う存分に人体実験を敢行していたからだ。
    患者の頭蓋骨に穴を空け、電極を差し込むことによって。しかも彼は、人類の進歩に貢献する英雄として、もてはやされていたのだという。

    恐るべきことに彼は、同性愛者を異性愛者へつくり変えることに成功。
    暴力行為が一瞬で消えた患者、上限のない幸福感に満たされる患者、メンタル疾患が消えた患者なども。過激化する人体実験。
    その一方で、手術失敗で発生した廃人たちを隠し切れなくなりーー。
    人間の本質=「脳」という臓器に変更を加えることは許されるのか?
  • 村上春樹翻訳・至高の女性作家の第一作品集。アメリカ文学の伝説はここから始まった!

    村上春樹と、アメリカ文学の生きた伝説、グレイス・ペイリーのコラボレーション。
    「ペイリーさんの小説は、とにかくひとつ残らず自分の手で訳してみたい」と村上氏は語る。キッチン・テーブルでこつことと書き継がれた、とてつもなくタフでシャープで、しかも温かく、滋味豊かな短篇集。巻末にデビュー当時を語ったエッセイと訳者による詳細な解題付き。世紀を超えて輝く傑作10篇収録。

    ※この電子書籍は2005年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 村上春樹が挑む、伝説の女性作家、傑作短篇集。

    たった3冊の短篇集で、50年の間、圧倒的支持と尊敬を受けつづけている、まさに稀有な作家、グレイス・ペイリー。NY・ブロンクス生まれ。
    ストレートにタフだけれども、温かく、ちょっとはぐれたおかしさがたまらない。どの場面も熱い血が脈打っていて「いったんはまりこむと、もうこれなしにはいられなくなる」(訳者あとがき)
    「長距離ランナー」「父親との会話」等名品17篇収録。村上春樹訳で贈る、20世紀最高の女流作家、アメリカ文学シーンの生きた伝説。

    ※この電子書籍は1999年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 村上春樹訳でおくる、米国カリスマ作家の最後の作品集。

    人生の精緻なモザイクなような17の短篇+エッセイ+ロングインタビュー+訳者あとがき

    84年の生涯の間に発表した3冊の短篇集によって、アメリカ文学界の尊敬を受け続けるカリスマ作家、グレイス・ペイリー。
    彼女の作品を「ひとつの小さな世界である」と評し、30年近くの歳月をかけて全作品を訳出してきた村上氏による第1作品集『人生のちょっとした煩い』、第2作品集『最後の瞬間の大きな変化』につづく、第3にして、最後の作品集。

    ※この電子書籍は2017年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ブルース・リーに捧げる、衝撃の学園バイオレンス!
    暴力の支配するその学園を人はカンフー・ハイスクールと呼ぶ。壮絶な抗争を拳で切り抜ける少女を描く気鋭のノワール作家の問題作。

    マーティン・ルーサー・キング・ハイスクール。
    ドラッグの密売で強大な力を持つ生徒リドリーと、それを黙認する校長ダームーディーの独裁下、暴力の日常的に吹き荒れる高校。生徒のほとんどが格闘技を身につけなければ生きてゆけない、通称「カンフー・ハイスクール」。

    15歳のジェニーは、兄のキューとともにカンフー高に通う。だが、世界的なカンフーの達人でいとこのジミーが香港からやってきた日から、カンフー高は揺れ始める。もうこの拳は振るわないと誓うジミーだったが、学園の暴力者たちは意に介さず、事態はエスカレートしてゆく……

    金曜日、すべては暴力のカオスとなって爆発する。
    殺らなければ殺られる、だからわたしは殺る――。

    新進ノワール作家、ライアン・ギャティス。
    彼がコロンバイン高校銃撃事件などのスクール・バイオレンスを材にとり、ヤングアダルト小説の古典『チョコレート・ウォ―』と、
    ブルース・リーの『ドラゴン危機一髪』へのオマージュをこめて一気に書き上げられたのが本作である。
    英米各誌で『キル・ビル』『ファイト・クラブ』『アメリカン・サイコ』と並び称された、ポップでイカレて残忍なスクール・バイオレンス・アクション。
  • 核問題の権威の国際政治学者による、戦慄のシミュレーション。東アジア最大の危機はいかにして現実化しうるのか。

    2020年、米朝間で核戦争勃発。北朝鮮による韓国旅客機撃墜に始まる悪夢のシナリオ。各国政権中枢の動きを実名で描く。

    著者ジェフリー・ルイスは核拡散と地政学についての世界的権威。中国・北朝鮮・イランなどの核兵器計画を知悉し、国際政治学者として核問題に関する研究・提言を行っている。その知見を総動員し、北朝鮮の核の脅威がいかにして現実となるかをシミュレーションした初のフィクションが本書。
    2020年に起こった核戦争をアメリカ議会の委員会が調査・報告したレポートという体裁で、各国政府内部の意思決定プロセスや危機管理の危うさを詳細に記述、核攻撃が現代都市に及ぼす惨事も描き出している。
  • 主演・トム・ホランド(『スパイダーマン』)&監督・ルッソ兄弟(『アベンジャーズ』)で映画化決定!

    ニューヨーク・タイムズが2018年の必読書に選出。ワシントンポストなど各紙絶賛!
    「ニコ・ウォーカーは服役中の銀行強盗だ。そして必読の作家でもあることを本書で証明した」――ワシントン・ポスト
    「会話は音楽的でリアルで、すぐそばから聞こえてくるようだ」――ニューヨーク・タイムズ

    戦争から帰った青年はなぜ連続強盗犯になったのか。痛々しい青春小説と荒々しい犯罪小説を交錯させて獄中作家が綴ったベストセラー。

    この小説では、人生の転落の軌跡が生々しい言葉で語られる。大学時代の恋人との日々、兵役についてイラクの戦地で目にした凄惨な体験。
    PTSDを癒やすためのドラッグ――それが彼を追い詰めてゆく。この世界の底の底へ。
    スタッカートする荒い文体と会話――戦争とドラッグと犯罪。破滅するしかなかった青年を痛ましく描き出す。

    デニス・ジョンソン『ジーザス・サン』とクエンティン・タランティーノの融合と評され、
    アメリカ文学界をワイルドに揺るがしたデビュー作。

    著者紹介
    ニコ・ウォーカー
    アメリカ・クリーヴランド生まれ。2005年から2006年にかけて衛生兵としてイラクに派遣され、7つの勲章を受ける。
    しかし復員後にPTSDに苦しみ、やがて2011年に銀行強盗で逮捕され、複数の強盗罪で懲役刑に。デビュー作である本書は獄中で書かれた。2020年11月に出所する予定である。
  • ●日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第4巻

    アン22歳、プリンス・エドワード島の港町で学校長となり、風柳荘(ウィンディ・ウィローズWindy Willows)に下宿する。

    アンに敵対する町の有力者プリングル一族、冷淡な副校長キャサリン、隣家の孤独な少女「小さなエリザベス」に心痛めるも、アンの明るさと誠実さ、グリーン・ゲイブルズのうるわしさと住む人々の慈愛が、幸せな明日へ導く。

    アンから、婚約者ギルバートへの恋文で綴る、幸せな3年間の小説。
  • 他人の性生活を、覗いてみたい――。
    天井裏に自分だけの覗き部屋を作ったモーテル経営者、30年の奇妙な記録。

    1980年のはじめ、著者のもとに一人の男から奇妙な手紙が届く。
    男の名はジェラルド・フース。コロラド州デンヴァーでモーテルを経営しており、
    複数の部屋の天井に自ら通風孔と見せかけた穴を開け、秘かに利用者たちの姿を観察して日記にまとめているという。

    男を訪ねた著者が屋根裏へと案内され、光の洩れる穴から目撃したのは、全裸の魅力的なカップルがベッドでオーラルセックスにはげむ姿だった――。

    ヴェトナム戦争で傷ついた兵士とその妻の行為から、不倫や同性愛、グループセックス、
    さらには麻薬取り引きの絡んだ殺人事件まで、三十年に及ぶ記録からはアメリカの世相、性意識の変化が見えてくる。


    解説・青山南

    ※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 日本初の「全文訳」、英米文学や聖書からの引用を詳細に解説する訳注を収録する決定版「赤毛のアン」シリーズ、第3巻。

    プリンスエドワード島を離れ、ギルバートとともにカナダ本土の大学に進んだアン。美しい自然のなかでの生活から一転、都会での暮らしにとまどいつつも、この町で新たな友を得、勉学にはげむ。何人もの青年に求婚されるなか、少しずつ大人の女性へと成長してゆくアンの18歳からの4年間を描きだす。
  • 美しいプリンス・エドワード島で愛されて成長していく少女アン。幸福感あふれる名作の日本初の全文訳。

    訳文は、お茶会のラズベリー水とカシス酒、アンの民族衣裳、スコットランドから来たマシューの母など、モンゴメリの原作に忠実に、全文を、みずみずしく夢のある文章で訳した真実の物語。

    巻末の訳註では、作中に多数引用されるシェイクスピア劇など英文学と聖書の句、スコットランド系アンとアイルランド系ダイアナなど登場人物の民俗、19世紀カナダの衣食住、キリスト教、草花とハーブをくわしく解説。

    口絵には、リンド夫人が棒針で編むキルト、アンとマシューが初めて出逢う駅のモデル、マシューが愛するスコットランドの薔薇など、物語に描かれる品々や場所の写真を11点掲載。

    松本訳の旧訳『赤毛のアン』の訳文と訳註を、全面的に改稿した新訳!
    児童書でも、少女小説でもない、大人の心豊かな文学『赤毛のアン』。
  • 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。

    アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。

    ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。

    新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。

    幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻!

    アンが語る幸せな生き方
    「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」
    本書第19章より。


    特徴1 日本初の全文訳
    米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。
    大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。

    特徴2 巻末訳註付
    作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民俗、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、巻末訳註でくわしく解説。

    特徴3 口絵写真と地図
    プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。

    特徴4 あとがき
    本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき。

    松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。
  • 『音もなく少女は』『その犬の歩むところ』に続く感動作
    悪党が狙う大金を奴隷解放運動家に届けるべく少年は一人でアメリカ縦断の旅に。非道の中の人間の尊厳を描き続ける巨匠の会心作。
  • 1,629(税込)
    著:
    雷鈞
    訳:
    稲村文吾
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    島田荘司推理小説賞史上最高傑作と大評判!
    聡明な盲目の少年がインターポール捜査員とともに、凄惨な〈幼児目潰し事件〉の真相に迫る!

    中国の孤児院で育ち、裕福なドイツ人夫婦の養子となった盲目の少年、阿大(ドイツ名ベンヤミン)。
    彼は、黄土高原で発生した六歳児が木の枝で両目をくり抜かれる“男児眼球摘出事件”に強い関心を持つ。凄惨な事件のなぜ起こったのか? 犯人は? お目付け役のインターポール捜査員・温幼蝶と母国へ旅立ったベンヤミンがたどり着いた真相とは――。
    「この作ほどこちらに多くを考えさせ、また創作執筆時にも劣らない、さまざまなストーリーをこちらの脳裏に想起させた候補作は過去になかった」(島田荘司)と激賞された新たな探偵ミステリーがここに誕生!

    <島田荘司推理小説賞>
    2009年に創立された中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長篇を募る文学賞。応募作は台湾、香港、中国、マレーシア、イタリアなど世界各国から寄せられる。
  • 美智子様もお気に入りの傑作ユーモア・ミステリー!
    いまも世界中で愛される「ジーヴズ」の傑作選2冊が合本に。

    時は20世紀初頭のロンドン。
    気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、嫌みなほど優秀な執事がついていた。
    どんな難題もそつなく解決する彼の名は、ジーヴズ!

    いつも厄介ごとが山盛りのバーティ。
    親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、アガサ叔母は次々面倒な縁談を持ってくる。
    (「ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻」)

    村の牧師の長説教レースから実らぬ恋の相談まで、ご主人バーティの難題をややいじわるな脳細胞が華麗に解決?
    バーティたちが通うドローンズ倶楽部の愉快な面々も少し顔をのぞかせます。(「ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻」)
  • 2019年、リメイク版映画が公開!
    競争社会を逃れてメイン州の田舎に越してきた医師一家を襲う怪異。モダン・ホラーの第一人者が“死者のよみがえり”のテーマに真っ向から挑んだ、恐ろしくも哀切な家族愛の物語。
  • 2019年、リメイク版映画が公開!
    競争社会を逃れてメイン州の田舎に越してきた医師一家を襲う怪異。モダン・ホラーの第一人者が“死者のよみがえり”のテーマに真っ向から挑んだ、恐ろしくも哀切な家族愛の物語。
  • あの文豪の生涯と作品を織りまぜて、リシャッフルし、夢見直して、12の妖しい、美しいピースに仕立てた本。それだけで十分すごいが、さらにこの日本語版は、原文の独特のリズムを緻密に再現し、等しく妖美な作品を再創造している。奇跡のような一冊。
    ――柴田元幸

    本書を読む者は 必ずや二度三度と 芥川の文学的狂気に侵される。

    イギリス暗黒文学の旗手が、芥川龍之介の生涯を恐るべきヴィジョンと魔術的な語りを通じて幻想文学として語り直す。

    芥川龍之介。東方と西方の物語と伝承と信仰に魅せられた男。そのなかで静かに渦を巻く不安。それがページから少しずつ滲み出す。

    半透明の歯車が帝都を襲った震災の瓦礫の彼方にうごめき、頽廃の上海の川面には死んだ犬が浮き沈み、長崎には切支丹の影が落ち、己が生み出した虚構の分身が動き出し、そして漱石がロンドンでの怪異を語る。河童。ポオ。堀川保吉。ドッペルゲンゲル。鴉。マリア像。歯車。羅生門、藪の中、蜘蛛の糸、西方の人――キリスト。私のキリスト。

    ジェイ・ルービン訳の芥川作品をピース自身の呪術的な語りとコラージュし/マッシュアップし/リミックスして生み出した幻想と不安のタペストリーを、コーマック・マッカーシーやリチャード・パワーズらを手がけた黒原敏行が芥川自身の文章と精密によりあわせて完成させた日本語版。芥川と幻想ノワールの結合として、原語版以上の衝撃をもって読者を眩惑する。

    災厄と文学、狂気と詩情、日本文学と英国文学、現代文学と近代文学、現実と幻覚……すべての境界をおぼろに融かしてゆく文学と翻訳のはなれわざ。
  • 美智子様もお気に入りの傑作ユーモア・ミステリー!
    いまも世界中で愛される「ジーヴズ」の傑作選。

    時は20世紀初頭のロンドン。
    気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介ごとが盛りだくさん。
    親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、アガサ叔母は次々面倒な縁談を持ってくる。

    だがバーティには嫌みなほど優秀な執事がついていた。
    どんな難題もそつなく解決する彼の名は、ジーヴズ!

    世界的ユーモア小説の傑作選。
  • 美智子様もお気に入りの傑作ユーモア・ミステリー!
    いまも世界中で愛される「ジーヴズ」の傑作選第2弾。

    時は20世紀初頭。
    ロンドンのマンションの一室に、執事ジーヴズは今朝も流れるように紅茶を携えやってくる。

    村の牧師の長説教レースから実らぬ恋の相談まで、ご主人バーティの難題をややいじわるな脳細胞が華麗に解決(?)。

    バーティたちが通うドローンズ倶楽部の愉快な面々も少し顔をのぞかせる、ユーモア小説傑作選第2弾。
  • サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の新訳を果たした村上春樹が翻訳仲間の柴田元幸と、その魅力・謎・真実の全てを語り尽くす。ホールデン少年が語りかける「君」とはいったい誰なのか? 村上が小説の魔術(マジック)を明かせば、柴田はホールデン語で、アメリカ文学の流れのなかの『キャッチャー』を語ってのける。永遠の青春文学の怖さ、ほんとうの面白さがわかる決定版です。「幻のキャッチャー・イン・ザ・ライ訳者解説」を併録。
  • 804(税込)
    著:
    村上春樹
    著:
    柴田元幸
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    roll one's eyes は「目をクリクリさせる」か? 意訳か逐語訳か、「僕」と「私」はどうちがう? 翻訳が好きで仕方ないふたりが思いきり語り明かした一冊。「翻訳者にとっていちばんだいじなのは偏見のある愛情」と村上春樹。「召使のようにひたすら主人の声に耳を澄ます」と柴田元幸。村上が翻訳と創作の秘密の関係を明かせば、柴田はその「翻訳的自我」をちらりとのぞかせて、作家と研究者の、言葉をめぐる冒険はつづきます。村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳した「競訳」を併録!
  • 酒井駒子による小さな絵本として生まれ変わります!
    アンネは隠れ家にいる間、童話やエッセイを書き遺している。中川李枝子の訳に酒井駒子の描きおろしの絵を加え、甦る。解説・小川洋子
  • 『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。
    『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。
    名匠ボストン・テランが帰ってきた。
    犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。

    傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。

    GIV――ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。
    犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。
    この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。

    『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。
  • かつて『ファウスト』を手に取りながらも、途中で挫折したあなた!
    読み通せなかったのは、あなたのせいではないのです。

    投げ出してしまったのは、これまでの重々しく格調の高い“古典文学的な”翻訳と、「人格形成を目指して努力する人間の物語」と日本で勝手に神格化されてしまったから。
    そもそも『ファウスト』はお芝居なので、字面を追っても本当の面白さは伝わりません。そこで演劇にも通じたドイツ文学者が、演じられる情景が目に浮かぶような訳文と、ていねいな解説をまじえながら原作を一気に紹介。

    悪魔メフィストと契約して二十歳そこそこの青年に若返った老博士ファウストが、ギリシャ神話の古代から未来まで時空を超え、美男美女、神や魔物が入り乱れる世界で、欲望のままに少女をだまして捨てさったり、人を殺したりと自由奔放に活動する--歌あり踊りあり、マジック、サーカス、ストリップ、お笑い、剣劇を織り交ぜた最高のエンターテインメント『ファウスト』をついに読み通せます。
  • 200万部超の大ベストセラー!屋根付きの橋を撮影するため、アイオワ州の片田舎を訪れた写真家ロバート・キンケイドは、農家の主婦フランチェスカと出会う。漂泊の男と定住する女との4日間。時間に縛られ、逆に時間を超えて成就した奇蹟的な愛――。1993年、日本語版が刊行されるやじわじわと感動の輪を広げ、「シンプルで純粋」「涙なくしては読めない」と絶賛された不朽のベストセラー。1995年、クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ主演で映画化。
  • なぜ警察に追われるジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか? 里親から虐待を受けるコゼットが、夜店でひとり見つめていた人形はどこでつくられたものなのか? 19世紀の美麗な木版画230葉を106のシーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った鹿島茂先生の名解説で、物語があざやかに甦える。
  • これぞエルロイ、これぞ警察小説――新たなる傑作の誕生。 戦時下でもジャップ殺しの捜査を継続することで警察の公正さをアピールする。それがLA市上層部の結論だった。だが真犯人を捕らえる必要はない。都合のいい変態かジャップを捕らえて真犯人をデッチ上げろ。その意を受けて、ダドリー・スミスが動き出す。一方、LA市警本部長候補である刑事ウィリアム・パーカーは、汚職警官ダドリー・スミスに狙いを定めていた。警察官は清廉でなければならない――アルコール依存症に苦しみながらもパーカーはヒデオ・アシダに接近、ダドリー失脚の機会をうかがう。 アシダ、ダドリー、パーカー。それぞれの正義のために共闘し、裏切り合う男たち。その思惑に巻き込まれた女ケイ・レイク。反米ジャップと共産主義者への弾圧がはじまったLAで、戦争のパニックに乗じて儲けようとする男たちが悪辣な策謀を紡ぎ出す―― 警察内部の暗闘。国家同士の戦争。愛国と反米。ヘイトの嵐の中で、男たちは真実にたどりつくことができるのか? ミステリ史上最強の警察小説、ここに降臨!※この電子書籍は、『背信の都(上)』と『背信の都(下)』を一冊にまとめた合本版です。

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