『海外文学、オリンポスの咎人(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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アムンは体内に取り込まれた無数の魔物の声に正気を失いかけていた。他人の“秘密”をのぞく力を持つ彼は数週間前、仲間を助けるために地獄に赴き、邪悪な思考を取り込みすぎたのだ。その重荷を仲間に背負わせぬよう、彼は固く口を閉ざして一人苦痛に耐え続けている。ところがそこへ、謎めいた金髪の女が現れたとたん、悪しき声が静まり返った。アムンは安らぎを与えてくれた彼女に強い結びつきを感じるが、彼女の頭から飛び込んできた秘密に恐怖をおぼえる。そんなことがありうるだろうか?彼女がかつて仲間を殺した敵だとは。
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最強の種族に生まれたカイアは大胆不敵な女だと思われているが、秀でた姉や可憐な双子の妹に比べられて育ち、自分に自信を持てずにいる。そんな彼女が惹かれているのは暗黒の戦士ストライダー。カイアは強気な振る舞いで傷つきやすい心をひた隠し、ゴージャスでセクシーな彼を一途に想い続けてきた。だがストライダーは“征服”の魔物を宿し、どんな勝負でも負ければ激痛に苦しめられるため、戦士たちよりも強い彼女に見向きもしない。ついには拒絶の言葉を告げられ、カイアは涙をこらえた。彼のためならなんだってするのに……。
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天界の血と影の国で、ようやく再会を果たしたパリスとシエナ。だがそれはぎこちないものだった。神に幽閉され、怯えていたシエナは、パリスが命がけで助けに来てくれたことに驚きを隠せなかった。騙されていたとはいえ、彼女は罪のないパリスを罠にはめ、傷つけたのだから。後悔と彼への募る想いを抑えきれず、シエナは体が弱っていくパリスのために体を差し出そうとする。だが、パリスに冷たく断られ、シエナは愚かな自分を罵った。彼には憎まれているに違いないのに。憎しみ合い、傷つけ合い、求め合うふたりの運命の行方は!?
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どんな女も魅了する美貌の戦士パリスは、神に残酷な呪いをかけられている。生きるために毎夜誰かと寝なければならないが、同じ相手とは2度とベッドをともにできないのだ。だが1年ほど前、パリスは初めてひとりの女にもう1度欲望をおぼえた。彼を騙して近づき、牢獄に閉じ込めた忌々しい敵――シエナに。ところがパリスが逃亡を企てたときにシエナは目の前で殺され、以来、彼は酒に溺れる毎日を過ごしていた。そんなときシエナが天界に囚われていると知り、パリスは救出に向かう。憎みながらも彼女を求めずにはいられなくて。
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魔物を内に宿して生きる暗黒の戦士たちはパンドラの箱を探すことにした。宿敵ハンターが先に箱を見つければ、戦士たちは命を失ってしまう。旅立つ前夜、ナイトクラブで過ごす彼らに女たちが群がってきた。だが“死”の魔物を宿すルシアンだけには誰も近づかない。かつて女を虜にした美しい顔には醜い傷があるのだ。ところが魅惑的な美女がほかの戦士に目もくれず、すり寄ってきた。追い払おうとルシアンが荒々しく唇を奪うと、とたんに数百年ぶりの欲望が湧き起こる。そのとき彼は知らなかった。神の御言により、彼女を――女神アニヤを殺す使命を負うことになろうとは……。★熱狂的ファンの多い“死”の番人ルシアンは、天界から追放された美しき戦士の頭脳派リーダー。クールな彼を翻弄する女神との耽美なロマンス、そこに隠された残酷な使命とは!? 話題のエロティック・パラノーマル、衝撃の第2弾!★
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屈強な戦士たちが部屋になだれこんできたとき、グウェンは怯えてガラスの檻の奥に身を寄せた。伝説の生き物ハルピュイアを内に宿す彼女は実験のために監禁され、この一年、自由になる日を夢見てきた。わずかな希望を抱いて目を上げ、息を止める。戦闘の指揮を執るサビンという名の男が彼女を崇めるように見つめていたのだ。そして彼は解放すると約束して鍵を開けた。グウェンは安堵をおぼえ、彼の温もりに引き寄せられるように足を踏み出した。ところが、サビンはほかの戦士に向かって告げた。この女は利用できるから、おれの手元に残す、と。
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かつてギリシャの神々に仕えた暗黒の戦士たちは、パンドラの箱を開けたために神の怒りを買い、世に解き放たれた悪魔をそれぞれの心に閉じ込める罰を与えられた。ある者は“死”、ある者は“苦痛”というように。内なる魔物と闘い続けて数千年がたったある日、城を構える森に不審な侵入者が現れ、“暴力”を宿すマドックスは排除に向かう。魅惑的な女は戦士の宿敵“ハンター”に違いない。ところが予想外にも助けを求められ、マドックスは罠と疑いながらも欲望に屈して城へ連れ帰った。始末するのは女の体を味わい尽くしてからにしよう、と。
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遥か昔より、ブダペストの町には天使とも悪魔ともささやかれる美しい男たちがいた――それはギリシャの神々に呪いをかけられ、心に魔物を閉じ込められた不死身の戦士たち。その中のひとり“嘘”の魔物を宿すギデオンは、仲間が捕らえた女スカーレットに妙な懐かしさをおぼえていた。すると彼女はかつてギデオンの妻だったと告げ、彼は衝撃を受ける。結婚していたことどころか、彼女のことさえまったく記憶にないのだ。ギデオンはそれ以上の説明を拒むスカーレットから真実を引き出そうと決意する。彼女を誘惑し、快楽の虜にして。
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★神に命を狙われた女は、逃れられない宿命と愛を背負い……。新展開! 一瞬も目が離せない緊迫のシリーズ第3弾。★天使のような、悪魔のような甘いささやきが聞こえて目を覚ますと、ダニカは見知らぬベッドに横たわっていた。見張っているのはレイエス。数カ月前にも自分をさらった男だ。ダニカが猛然と殴りかかると揉み合いになり、気づくと怒りは欲望に変わっていた。以前囚われの身となったときから、憎むべきはずのこの男に惹かれ、忘れられずにいたのだ。だが衝動に屈してレイエスを求めるのは危険だ。彼は屈強な戦士であり、災いを引き起こす悪魔なのだ。そしてダニカは悪魔を倒す“ハンター”のスパイとして、ここに潜入したのだから。
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★人気絶頂、〈オリンポスの咎人〉番外編!敵同士の看守と囚人は憎み合うほどに愛を募らせる。★かつて女神ニケが牢獄の看守だったとき、囚人アトラスは彼女に恋し、甘い言葉をささやいた。無垢なニケはアトラスに夢中になり彼の脱獄を企てるが、あと一歩で成功するというとき、彼がほかの看守も誘惑していたことに気づく。ニケは愚かな自分を呪い、アトラスの胸に彼女の名を刻みつけて屈辱を味わわせた。傷ついた心をひた隠して。そんなある日牢獄の壁が崩れ、二人の立場は逆転する。今、看守となったアトラスはニケを押さえつけ、復讐の喜びを味わおうとしていた。A、T、L、A、S――ニケは背中に1文字ずつ所有の刻印を彫られて……。
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「アーロン、お願い、助けて」傷ついた体でようやくブダペストの古城に辿り着いたオリヴィアはアーロンの姿を認めて安堵した。この1カ月、彼を陰で見つめていた天使の彼女は、掟を破ったアーロンの命を奪えという神の命令に背いたために、翼をもがれて地上に堕とされたのだ。仲間を何よりも大切にする愛情深い彼に憧れ、自分もあんなふうに愛されたいと願ったばかりに。だが、アーロンはやさしさを見せるどころか冷酷なまなざしを向け、彼女を追い払おうとする。何もかも失ったオリヴィアには、もうアーロンしかいないのに……。
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オリヴィアをひと目見た瞬間から湧き上がった猛々しい欲望に、アーロンは必死で抵抗していた。彼女は天使だ。いくら天界から追放され、堕天使になったとしても、“怒り”の魔物を内に宿す自分が清らかな彼女を汚すことは許されない。それに、仲間の命を救うためには、オリヴィアを天界に追い返さなければならないのだ――どれほどそばにいたいと願っても。そのころ、アーロンを慕う幼い悪魔レギオンはオリヴィアに嫉妬するあまり、人間になることと引き換えに魔王と恐ろしい契約を結んでしまっていた。愛する者を天秤にかけられたアーロンの決断は?!
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