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『時代小説、中央公論新社(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全246件

  • 播磨の悪党の首魁には大きすぎる夢だった。おのが手で天下を決したい――楠木正成と出会った日から、大望が胸に宿った。軍資金を蓄え兵を鍛えて時を待ち、遂に兵を挙げた。目指すは京。倒幕を掲げた播磨の義軍は一路六波羅へと攻め上る。寡兵を率いて敗北を知らず、建武騒乱の行方を決した赤松円心則村を中心に描く、漢たちの軌跡。

    第一章 遠い時
    第二章 意 地
    第三章 妖霊星
    第四章 決 起
    第五章 原野の風
    第六章 遠き六波羅
    第七章 白き旗のもと
    第八章 征夷大将軍
    第九章 砕けし時
    第十章 旗なき者
    第十一章 野の花
     解説 亀田俊和
  • 880(税込)

    裏切り、怨念、なんのその! 「怪談牡丹灯籠」を生んだ近代落語の祖・三遊亭圓朝。精魂こめて仕込んだネタを師匠に奪われ、愛弟子に裏切られ、息子はスリで逮捕……壮絶な芸道を駆け抜け怪物となった圓朝は、「真景累ヶ淵」「死神」と数多の名作を生み出していく。不屈の魂に燃えた〈大圓朝〉の知られざる迫力の一代記。〈解説〉中江有里
  • 968(税込)
    著:
    澤田瞳子
    レーベル: 中公文庫

    平安時代中期。天皇の従兄である仁和寺僧・寛朝は、己の楽音を究めるため、幻の師を追って京から東国へ下った。そこで荒ぶる地の化身のようなもののふに助けられる。のちの謀反人・平将門だった――。豪放磊落でまっすぐな将門は、次第に叛乱の将に祭り上げられていく。戦場に響く喊声、弓矢のうなり……武士の世の胎動を描く傑作長篇。〈解説〉新井弘順
  • 明治三三(一九〇〇)年五月、清帝国では攘夷運動が激化していた。歴史上有名な義和団の乱である。駐在武官として北京に赴任した柴五郎陸軍中佐も否応なく、この内乱に巻き込まれていく。列強各国公使館地区を包囲する数万の敵。迎え撃つ連合軍は僅か五百足らず……。ここに五五日間にわたる、柴たちの地獄の籠城戦が始まった!
  • 1,980(税込)
    著:
    矢野隆
    レーベル: ――

    何者でもない己を変えるため、越えねばならぬ壁ならば越えてみせる!

    幼き頃に平氏に家族を殺され、自由を奪われた源九郎義経。「平氏以外は人ではない」という世の中に強い怒りを覚えるも、兵の一人も持たない無力さを痛感していた。弁慶、佐藤兄弟、伊勢三郎――九郎の元に集う郎党たちも、己の境遇を恨む者ばかり。やがて訪れた挙兵の時。獣すら降りられぬ鵯越の崖の上で、男たちの叛逆心が燃え上がる。
  • 修善寺で討たれた鎌倉幕府二代将軍・源頼家の子として生まれた姫・鞠子。人里離れた竹ノ御所で母とともに慎ましくも安らかに暮らし、人がみとれるほどに匂やかで、涼やかな声の持ち主へと成長していく。
    異母兄弟は政争に巻き込まれ、儚い命を散らすなか、鞠子は女であるがゆえに難を逃れたと思われた。しかし、尼御台政子から書状が届き、北条氏らが繰り広げる非情な権力抗争の波に弄ばされる。
    悲運の姫の数奇な運命を描く歴史長篇。
    〈解説〉末國善己
  • 堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。がさつだが情に篤い秋成と、死者や妖しと交流する力を持つ雨月。二人は言葉を話す兎「遊戯」との出会いをきっかけに、不可思議な出来事の数々に巻き込まれることに――。掛け軸から飛び出す金鯉、哀しい恋物語に、罪の果てに鬼になった男まで。二人と一匹がたどり着く、優しく切ない真実とは。直木賞作家が江戸怪奇譚の傑作『雨月物語』を大胆に解釈した、切なく幻想的な連作短編集。
  • 橘井堂(きっせいどう)医院には今日も子細ありげな患者が訪れる――。東大医学部を卒業後、父の診療所を手伝う森林太郎(鷗外)。ドイツ留学を熱望し、みずからの進路について煩悶しつつも、市井の一医者である父に「理想の生」のあり方を見出してゆく。明治14年、「青年医」の人間的成長を描く連作短篇集。

    著者紹介 山崎光夫(やまざき・みつお)
    1947年、福井市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。85年『安楽処方箋』で小説現代新人賞、98年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞。小説に『北里柴三郎 雷(ドンネル)と呼ばれた男』『殿、それでは戦国武将のお話をいたしましょう 貝原益軒の歴史夜話』など。医学・薬学関係に造詣が深い。
  • 858(税込)
    著:
    矢野隆
    レーベル: 中公文庫

    齢十七で九州を平定。
    島流し先を支配して叛逆。
    弓矢だけで軍船を撃沈。
    名を源鎮西八郎為朝。
    この男こそ日本史上最強。

    「こやつは武士として使い物にならぬ」。その一言が男を怪物へと変貌させた。源八郎為朝。異常な弓の鍛錬を続けたこの男は、父に送りこまれた九州を齢十七で平定し、「鎮西八郎」と呼ばれ日ノ本を震撼させた。やがて巻き起こる天下を二分する保元の乱。為朝の前に立ちはだかるのは平清盛、そして唯一彼が恐れた兄・源義朝であった。
    源平の時代を駆け抜けた最強の武士の生涯を描く、驚愕の弓豪歴史小説!
  • 仙台で無禄厄介の林(はやし)子(し)平(へい)は、江戸・蝦夷・長崎を訪れ見聞を広め、海防の必要性を著すが、老中・松平定信から本・版木の回収を命じられる。子平は、版木の彫師お槇(まき)と二人で『海国兵談』の完成を目指すが、幕府の監視は日に日に強まり、二人は命をかけて版木を彫ることになる……。第15回中山義秀文学賞受賞作『彫残二人』改題。
  • 偉大な父をいつか超えてみせる――。徳川家康の子の生まれ、11歳で人質として豊臣秀吉の養子となった於義丸は、天下人と父との狭間で、自らの使命を見いだしていく。新田次郎文学賞・中山義秀文学賞受賞作家による、福井藩祖・結城秀康の波瀾万丈の生涯を描く歴史巨編。
  • 作家・椹野道流さん、おすすめ
    「歌で世を識り、歌で戦い、歌で愛を編む。
     雅な男たちの熱き血潮!」

    平安時代の最高権力者・藤原道長に連なりながら傍流の御子左家は、歌壇ではそれなりの実力を発揮しているものの、公家の出世レースではパッとしない家柄。当家の次男に生まれた藤原定家は、病由来の難聴を克服し、侍従時代の同僚で親友の藤原家隆らとともに『新古今和歌集』の選者を務めるなど、歌壇で頭角を現す。鎌倉幕府に押され気味の朝廷の権威回復を狙う後鳥羽上皇は、そんな定家に、三代将軍・源実朝に京への憧れを植え付けるため「敷島の道(和歌)」を指南せよと命ずる。後鳥羽の野心は肥大し、ついには倒幕の兵を挙げんとするが……。
    知らぬ人のいない「小倉百人一首」には、なぜあの100首が選ばれたのか? 同じく藤原定家選の「百人秀歌」より1首少なく3首だけ異なる理由とは?――「承久の乱」前後の史実をきらびやかに描きながら、その謎を解き明かす。

    【目次】
    一の章 還御の噂
    二の章 いとしの友よ
    三の章 菊花の王
    四の章 はかなき鎌倉将軍
    五の章 勅勘と大乱
    六の章 嵯峨山荘の障子和歌
    附記
  • 江戸後期、相模国の貧しい農家に生まれた二宮金次郎。相次ぐ両親の死、莫大な借金、洪水……苦難に直面するたび、黒松の苗に十年後の自分を誓う。武家・農村復興に尽力し、学びの姿勢と倹約精神で後世に偉人と称えられた、金次郎(尊徳)の若き日々。新田次郎賞・中山義秀賞受賞作家による傑作歴史長篇。
  • あの爺様はの、みなに笑うてほしかったのだ――。
    人生に、そして時代に決着をつけた侍たちの「終活」とは?
    『一路』『流人道中記』の浅田次郎が贈る、感動の時代小説短篇集。

    激動の明治維新期。突如「武士」という職業がなくなり、行き場所をなくした岩井五郎治は、遺された孫のために命も誇りも投げ出す覚悟を決める。やがて訪れる最期の時。町人として明治を生きる孫に、五郎治がのこしたある遺品とは。人生、そして時代に始末をつけた、侍たちの物語。表題作ほか全六篇に書き下ろしエッセイを特別収録。
  • 中野で犬小屋支配を勤める森橋家の娘・知世は、母の療養のため、祖父、弟ともども小石川の剣術稽古場・堀内家の離れに移り住む。彼女は、どんな犬でも手懐けてしまうことから、「お犬姫」と呼ばれている。家族や道場の人々との語らい、仇を追う浪人への恋心、盗賊一味との対決、そして赤穂浪士の討ち入り。知世の周囲で織りなされる、さまざまな人間模様、犬模様を、やわらかに、あたたかく描いた時代小説。〈解説〉安藤優一郞
  • 2,310(税込)
    著:
    新野剛志
    レーベル: ――

    昭和11年夏、満洲国・奉天の街。新聞社の飛行士・鷲尾順之介は、殺人事件に端を発した銃撃戦に遭遇し、謎めいた美貌の歌手・宋麗淋を偶然助けた。それは運命の出会いだった。一方、関東軍参謀本部の梶清剛大尉は、同志とともに「ある計画」を遂行していた。そして、彼らの運命の糸は複雑に絡み始める――。ライバル社の行方不明機を発見した順之介は、突如現れた梶から銃を突きつけられる。内蒙古で「荷物」を引き取り、空輸しろと命令されるのだが……。否応なく操縦桿を握り、空へ上がった彼を待つ運命とは? そして、次々と明らかになる、驚愕の真実とは!? 壮大なスケールで描く冒険エンタテイメント!!
  • シリーズ3冊
    9901,056(税込)
    著:
    荒山徹
    レーベル: 中公文庫

    崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋が対立する、六世紀の倭国。天才と噂される少年・厩戸御子は仏典を読み漁っていた。仏教導入の切り札として、馬子から期待されていたのだ。ある日、守屋の邸を訪れた御子は、彼が所蔵する膨大な数の経典を披露される。排仏派の守屋が一体なぜ!? 一方、時の帝は厩戸の異能を危険視し、ある決断を下した――。
  • 崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋が対立する、六世紀の倭国。天才と噂される少年・厩戸御子は仏典を読み漁っていた。仏教導入の切り札として、馬子から期待されていたのだ。ある日、守屋の邸を訪れた御子は、彼が所蔵する膨大な数の経典を披露される。排仏派の守屋が一体なぜ!? 一方、時の帝は厩戸の異能を危険視し、ある決断を下した――。遥か、インドのナーランダー僧院へ旅立った厩戸一行の立ちはだかるのは!?
  • 天正十年(一五八二)、武田が滅び、信長は本能寺で倒れ、それに代わった光秀が討たれ、天下は秀吉の手中へと動き出す――。桶狭間の戦い(一五六〇)から天目山の戦い、利休の死(九一)まで戦国乱世の三十年を十一篇の短篇で描く。出来事の年代順に編集した文庫オリジナル小説集。  〈解説〉末國善己

    【目次】
    桶狭間/篝火/平蜘蛛の釜/信康自刃/天正十年元旦/天目山の雲/信松尼記/森蘭丸/幽鬼/佐治与九郎覚書/利休の死
  • シリーズ5冊
    858902(税込)

    秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。十五歳の少年・不韋は、妾腹の子であるため、家にあっても孤独で、確たる未来を描けないまま日々を送っていた。ある日、父の命により従者・鮮乙とともに旅に出ることになったが……。【全五巻】
  • 幼い頃から孤独感にさいなまれてきた少年、呂不韋。商人である父の言いつけで従者とともに旅に出たことから彼の運命は大きく変転する。藺相如との出会い、和氏の璧事件……。合従連衡がほどけては結び直される激動の時代、孟嘗君、孟子ら英傑の薫陶を受け呂不韋は理想の王朝を目指し、商人から政治の世界に身を投じるが……。一商人から大国・秦の宰相にまでのぼりつめた呂不韋の生涯を描く歴史大作。
  • 定説は覆されるのか? 真犯人の驚きの動機とは?

    幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー。
     
    谷津矢車×桜田門外の変◆「竹とんぼの群青」
    早見俊×塙忠宝暗殺◆「刺客 伊藤博文」
    新美健×清河八郎暗殺◆「欺きの士道」
    鈴木英治×佐久間象山暗殺◆「血腥き風」
    誉田龍一×坂本龍馬暗殺◆「天が遣わせし男」
    秋山香乃×油小路の変◆「裏切り者」
    神家正成×孝明天皇毒殺◆「明治の石」
  • 口下手の甲斐性なしが「江戸落語の始祖」!? 覚えなき殺人罪で京から江戸に追われた鹿野武左衛門。仇討ちの恐怖に怯える中、馬鹿咄をする才を見いだされ、崖っぷち人生が変わっていく。将軍綱吉による激しい言論弾圧やコレラの騒乱に抗い、命を賭して〝笑い〟を届けた伝説的咄家の知られざる物語。『たらふくつるてん』より改題。
  • 四国統一を成し遂げた偉大な父・元親に愛され、四男ながらも家督を継いだ長宗我部盛親。一方、豊臣の五大老として実質、天下の実権を握る家康を父に持つ徳川秀忠。二人の命運は関ヶ原における勝敗で分かれるも、互いに戦功を上げられぬ屈辱を味わう。それから十余年、運命が再び二人を戦場に連れ戻す――。
    戦国の知られざる真実を描く歴史巨篇。

    【目次】
    第一章 蚊帳の外
    第二章 焦燥の急
    第三章 後始末
    第四章 命運の差
    第五章 流動の先
    第六章 栄枯盛衰
  • えっ、その責任おれがとるの!?
    仕事と、家庭と、世の中と――戦う男の本分とは。
    司馬遼太郎賞・中央公論文芸賞受賞。
    『一路』『流人道中記』の浅田次郎が贈る、笑って泣ける傑作時代小説。

    婿養子が公金を持ち出し失踪。不祥事の責任を取りお家を守るため、妻子や部下に「お腹召しませ」とせっつかれる高津又兵衛が、最後に下した決断とは……。武士の本義が薄れた幕末期。あふれ出す男の悩みを、侍たちはどう乗り越えたのか。表題作ほか全六篇に書き下ろしエッセイを特別収録。
  • シリーズ6冊
    8364,422(税込)

    人気シリーズがついに文庫化!

    一代にして伊豆・相模を領する大名にのし上がった風雲児の、
    知られざる物語が幕を開ける!

    後に「北条早雲」と呼ばれることになる伊勢新九郎。
    父の任地・備中荏原郷で過ごした幼少期から、
    都で室町幕府の役人となり、
    駿河でのある役目に乗り出すまで――
    稀代の悪人に成り上がった男は、
    いかにして自らの信念を貫いたのか。

    全5巻、連続刊行スタート。
  • 天正10年6月、明智光秀は1万2000の軍勢を率いて丹波亀山城より出陣した。天下人・織田信長の命で、備中高松城を包囲する羽柴秀吉の後詰をするためだ。波瀾に満ちた我が人生と、亡き妻・煕子の献身に思いを馳せる光秀。思えば、信長に仕えてからの14年余――魔王の如き主の所業の陰には、常に自分がいた。「今は戦国乱世、闇に覆われた世だ。乱世の闇を掃うには、より巨大で濃い闇が求められる」。第六天魔王・信長の先達として駆け抜けた光秀の胸に、今、去来するものは……。
    福井新聞好評連載、書籍化。

    【目次】
    第一章 疑惑
    第二章 信長
    第三章 魔王
    第四章 決別
    第五章 惟任
    第六章 献身
    第七章 決意
    最終章 謀反
  • 明治23年(1890)、横浜港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だった――。
     嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたい――瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。
     この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済世学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。
    ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
  • 880(税込)
    著:
    佐藤賢一
    レーベル: 中公文庫

    世界で最も有名なボクサー、モハメド・アリ。彼が対峙していたのは最強の対戦相手だけではなかった。ヘビー級王者、人種差別、戦争、老い……彼が闘っていたのは、近代アメリカにおけるすべての理不尽。ゴングが鳴った瞬間からどちらかの身体がリングに沈むまで、試合の一分一秒がいま鮮明に蘇った。世界中を震撼させた伝説の四試合、いざ刮目せよ! <解説>角田光代
  • シリーズ3冊
    9901,980(税込)
    著:
    高橋義夫
    レーベル: 中公文庫

    最上義光、山形に立つ。父・義守との家督相続争いや天童・白鳥氏、そして伊達氏らとの峻烈な内憂外患をいかに乗り越え、山形に君臨することができたのか!? 伊達政宗との抗争から上杉軍と激闘を繰り広げた一六〇〇年九月の〝北の天下分け目の戦い〟まで、義光の「負けまい、勝つまいの戦」を見よ! 山形在住の直木賞作家による渾身の長編歴史小説。
    (本文より)
     遠国の大名を滅ぼして天下統一をくわだてるのは覇道であって、義光の考えるさむらい道とはあい容れない。武辺にのみ頼る武士は、それによって身を滅ぼす。義光はそう思っていた。
    (目次より)
    一章 小僧丸/二章 人質/三章 本懐/四章 御所の方/五章 四面楚歌/六章 天童合戦/七章 宿敵/八章 その君の名を
  • 902(税込)
    著:
    宮本昌孝
    レーベル: 中公文庫

    明智光秀、本能寺にて織田信長を討つ! 明智軍に追われ、絶体絶命の徳川家康を無事、領国へ脱出させ、後の飛躍へと導いた商人・茶屋四郎次郎。その生涯を爽やかに描いた表題作「武商諜人」を始め、特別書き下ろし「幽鬼御所」など、珠玉の十作品を収録。歴史時代伝奇小説の第一人者による、ファン待望の文庫オリジナル作品集。
  • 信長より、中国攻めを命じられた羽柴秀吉は、敵対する播磨の別所氏の居城を包囲した。無益な血を流すこと嫌う秀吉は、竹中半兵衛の献策で、ひとりの男を敵城内へ送り込むことにする。主家を裏切って滅亡させ、妻子も失い、出家した男・涼山。半兵衛の要請を拒む彼だったが、死んだはずの娘が城内にいると聞かされ、敵城へ向かう――。
  • 946(税込)
    著:
    馳星周
    レーベル: 中公文庫

    彼の名は藤原不比等。自らの野望のために一三〇〇年の間、日本人を欺き続けた男――。ノワール小説の旗手が放つ、衝撃の古代歴史巨編

    万世一系、天孫降臨、聖徳太子――すべてはこの男がつくり出した。藤原史(のちの不比等)が胸に秘めた野望、それは「日本書紀」という名の神話を創り上げ、天皇を神にすること。そして自らも神の一族となることで、永遠の繁栄を手にすることであった。古代史に隠された闇を抉り出す会心作。
  • 数多の文豪たちと恋した作家の宇野千代。女性の憧れとして輝く、千代の奔放人生。大正、昭和、平成をまたにかけて活躍し、すぐれた作品を残したほか、尾﨑士郎、東郷青児、北原武夫ほか、梶井基次郎、青山二郎など数多の文豪・文化人たちと恋し、奔放に生きた女としても知られる。今も憧れの女性として輝く宇野千代の人生とは何かを探る。『婦人公論』連載中から話題を呼んだ人物ノンフィクションの待望の文庫化。
  • シリーズ3冊
    8141,628(税込)

    三国志よりさかのぼること二百年。王莽の圧政に倦んだ人々は、新たな「天子」を求めていた。貧家に生まれ、一生土を耕して暮らしていくと思われていた呉漢は、食客の犯した罪により、生まれ故郷をあとにすることになる。劉秀の軍に合流した呉漢は、たちまち武将として頭角をあらわし、十四年にもわたる戦いに身を投じることになる。光武帝劉秀が最も信頼し、最も愛した武将の生涯を、鮮烈に描く。
  • シリーズ3冊
    814990(税込)

    会津藩藩校日新館で学ぶ孝太郎は、親友・真之介の剣の指導に打ち込む父に自分を認めさせたいと願っていた。ある日、朋輩を目の前で謎の剣士に斬り殺された孝太郎は復讐を誓って京へ向かう。豪商の娘彩(あや)、男装の麗人直(なお)との出会いもあり、孝太郎の人生は大きく変化していく。会津・京都に展開する剣と情のシリーズ第一弾。(『天狗の剣』を改題)
  • シリーズ2冊
    713(税込)
    著:
    北方謙三
    レーベル: 中公文庫

    京都・勧学院別曹の主、藤原純友。坂東への旅で若き日の平将門との邂逅を経て、伊予の地に赴任する。かの地で待っていたのは、藤原北家の私欲のために生活の手段を奪われ、海賊とされた海の民であった。「藤原一族のはぐれ者」は己の生きる場所を海と定め、律令の世に牙を剥く! 渾身の歴史巨篇。
  • シリーズ2冊
    748770(税込)
    著:
    北方謙三
    レーベル: 中公文庫

    戦国の世に百年にわたり独立国家を形成した日本史上の事件・加賀一向一揆を小説に取り込む
    ――北方謙三が数十年来抱えていた構想がついに結実し、血潮たぎる物語が誕生!
    著者自ら「わが心の記念碑」と語る歴史巨篇。

    本願寺蓮如との邂逅から、守護・富樫政親との交流、風谷党の旗揚げまで……かの地に燃え広がった真宗の炎と、複雑に交錯する武士・門徒の思惑の中で、戦い、信じ、己の道を見出していく、ある地侍の熱き青春を描き切る!
  • シリーズ3冊
    7761,572(税込)
    著:
    陳舜臣
    レーベル: 中公文庫

    名作一気読み。史料の徹底的な吟味によってよみがえる孔明の「志」! 後漢の光和四年(一八一)、琅邪の諸葛家に次男が誕生した。名は亮。四歳のとき、黄巾の乱が起こった。宦官と士大夫が抗争を繰り返した後漢王朝は衰微し、中国は未曾有の動乱期に入ったのである。父を亡くした孔明は叔父にひきとられ、襄陽で青年期を迎えた。覇を競いあった群雄の多くは滅び、袁紹を破った曹操が北方の大勢力となった。万民の幸福を希求し、天下の形成を冷静に分析する「臥竜」孔明の草廬を、荊州の劉表に身を寄せる劉備が訪れる……。透徹した史眼、雄渾の筆致がとらえた諸葛孔明の新しい魅力と壮大な「三国志」の世界。
  • 戦国の世に百年にわたり独立国家を形成した日本史上の事件・加賀一向一揆を小説に取り込む――北方謙三が数十年来抱えていた構想がついに結実し、血潮たぎる物語が誕生! 著者自ら「わが心の記念碑」と語る歴史巨篇。

    本願寺蓮如との邂逅から、守護・富樫政親との交流、風谷党の旗揚げまで……かの地に燃え広がった真宗の炎と、複雑に交錯する武士・門徒の思惑の中で、戦い、信じ、己の道を見出していく、ある地侍の熱き青春を描き切る!
  • 770(税込)
    著:
    橋本治
    レーベル: 中公文庫

    浅草花川戸の乾物問屋の一人娘・お春。
    美しい母は度重なる浮気の末、父とは別の男の胤を宿し、流産で死んだ。
    懶惰な母親を嫌悪し、北国屋の家から解放されたいと願うお春だったが、
    ある夜部屋に忍び込んできた番頭の伝九郎に体を許してしまい――。

    「夢のような愚かさを書いてみたい」
    橋本治が『刺青』にはじまる谷崎潤一郎文学をオマージュした、愚かしく妖しい少女の物語。
  • 1,925(税込)
    著:
    谷津矢車
    レーベル: ――

    廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった――

    最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
    若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。

    時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
  • シリーズ4冊
    660748(税込)
    著:
    仁木英之
    レーベル: 中公文庫

    まるで現代の〈企業〉のように、戦国の〈家〉は生き馬の目を抜くがごとく……。織田家の軍団長(レガトゥス・レギオニス)で、最後に生き残るのは誰だ?
    尾張国守護代の重臣で、富と力を蓄え織田弾正忠家の名を高めた織田信秀の番頭格・柴田権六勝家は、困惑していた。信秀の後継者である信長が、型破りな男だからだ。このままでは、先代がせっかく大きくした〈家〉を守ることはできない――。
    武将たちの友情と裏切り、打算と駆け引きを描き、働く者は共感必至の戦国絵巻、ここに開幕。
  • 880(税込)
    著:
    谷津矢車
    レーベル: 中公文庫

    付言しておきたいのは、信長の最大のライバルは、……やはり大坂本願寺であるということだ。そして、その本願寺の軍事力を支えたのが雑賀衆であり、その頭目が「雑賀孫市」だった。(解説/和田裕弘。中公新書『織田信長の家臣団』『信長公記』著者)



    ときは戦国、織田・浅井・三好ら大大名がしのぎを削るただ中に、紀州・雑賀庄はあった。彼らに転機をもたらしたのは、八咫鴉を祀る夜に蹌踉と現れたひとりの老人。刀月斎を名のる男は、頭領〈雑賀孫市〉を父にもつ三兄弟それぞれに、奇妙な形をした鉄炮を与えたのであった……。

    病身を抱えながら鉄炮兵法を編み出す長男・義方、豪放磊落にして武威赫々たる次男・重秀、入神の域に達した狙撃の腕を持ちながら心を閉ざす三男・重朝。兄弟で〈雑賀孫市〉を襲名した彼らは、異なる道を歩み、異なる志を秘めながら戦乱の世を駆け抜ける!



    いま最も勢いに乗る歴史作家・谷津矢車が放つ硝煙たなびく合戦絵巻!!
  • シリーズ2冊
    968(税込)
    著:
    宮本昌孝
    レーベル: 中公文庫

    美濃の斎藤道三の娘・帰蝶。親譲りの胆力と才覚を備え、父に愛されて育った彼女は、尾張の織田信長の元へ嫁ぐ。お互いの器の大きさと夢を認め、愛し合う二人は、共に尾張平定に乗り出した。だが、道三の息子・義龍が叛旗を翻す。信長は美濃へ援軍を送るが間に合わなかった。道三の死は、帰蝶と信長の関係にも影を落とすことに。
  • 変転きわまりない戦国の世の対極として、永遠の美を求め〈嵯峨本〉作成にかけた光悦・宗達・素庵の献身と情熱と執念。壮大な歴史長篇。
  • 858(税込)
    著:
    矢野隆
    レーベル: 中公文庫

    平安最強のエリート部隊VS人非ざる者たち。
    今、最も熱い歴史小説!

    大力の青年・坂田公時は武士になるため都へ上る。初めて知る身分の境に戸惑う彼は、ある日「鬼」の噂を耳にする。一方、神の棲まう山・大江山では食糧たる獣たちが姿を消す。頭目の朱天は仲間たちのため、盗みを働く決断を下す。人と、「鬼」と呼ばれる者たち。二つの魂が交錯する時、歴史を揺るがす戦が巻き起こる!
  • 968(税込)
    著:
    岡本綺堂
    レーベル: 中公文庫

    「お前はそれほどにわたしが恋しいか。人間を捨てゝもわたしと一緒に棲みたいか」

    金毛九尾の狐の物語「殺生石伝説」を下敷きにした、綺堂の長篇伝奇小説。平安朝、妖狐に憑かれ国を惑わす美女になった娘と幼なじみの若き陰陽師の悲恋を軸に、権力闘争にあけくれる殿上人や怪僧らが暗躍する。附録として短篇「狐武者」を収載。カバーは山本タカトによる描き下ろし。本文には初版刊行当時の井川洗厓による挿絵を再録。〈解題〉千葉俊二
  • 中国歴史小説の第一人者が、光武帝と呉漢、項羽と劉邦、商の湯王と周の文王の生涯をたどりながら、ビジネスや人間関係における考え方のヒントを歴史からどう学ぶかを、具体的に平易な語り口で解説する。伊藤忠商事元会長、丹羽宇一郎氏との対談も収録。文庫オリジナル
  • 名作一気読み! 毛利三川の栄光に満ちた血統は吉川広家には重圧でしかない。だが、老いた小早川隆景は、秀吉後の天下の情勢を憂い、大藩毛利家の未来を彼に託す。関ヶ原合戦前夜、安国寺恵瓊の策謀により毛利家は西軍の総大将に。西軍劣勢の中、家康との粘り強い交渉を続ける広家。毛利存亡をかけた孤独な戦いの行方!
  • 名作一気読み! 勘助は仕官のため駿河を訪れるが、過去の因縁から囚われる。武田晴信暗殺の企てに誘われ、死中に活を求めるべく甲斐に向かう勘助。晴信に軍配者として仕え、勘助はついに表舞台に。鮮やかな戦略で武田を常勝軍団へと導く。だが、家中には傲りが生じ大きな危機を招くことに。天才、山本勘助の起死回生の策とは!
  • 名作一気読み! 世は戦国、北条早雲に見出された風間小太郎は未来を担う軍配者となるべく、足利学校に。戦国を勝ち抜くために必要な学問に励み、素晴らしい好敵手にも巡り会う! 認め合う小太郎、勘助、冬之助。ある日、小太郎に「帰国せよ」との報せが届く。いよいよ出陣の時を迎えた小太郎! 若き軍配者たちが、乱世を駆け抜ける!
  • 名作一気読み! 曾我冬之助は、戦の天才・長尾景虎の軍配者に。深く結びつく主従。武田軍を鬼神の如く翻弄する景虎。だがその強さゆえ包囲網をしかれ、第二次川中島の戦いで敗北。さらに重臣との衝突に倦んだ彼は、突如出家し謙信と名乗り屋敷から消える。迫る武田軍団。冬之助は謙信と共に上杉家をまとめ、軍配を振るえるか?
  • シリーズ41冊
    110990(税込)
    著:
    谷甲州
    レーベル: C★NOVELS

    一九三一年北満州で大規模な油田が発見された――もしも日本軍が石油資源を手中にしていたら、第二次世界大戦は勃発したのであろうか? ほんの些細な偶然が歴史の姿を大きく変える!
  • シリーズ2冊
    1,2571,485(税込)
    著:
    黒岩重吾
    レーベル: 中公文庫

    大化の改新のあと政権を保持する兄・天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟・大海人(おおしあま)皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する、小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。
  • 史上最凶の敵から祖国を守れ!
    時は紀元前三世紀。広大な版図を誇ったローマ帝国の歴史で、史上最大の敵とされた男がいた。カルタゴの雷神・バルにあやかりつけられた名はハンニバル。戦を究めた稀代の猛将軍・ハンニバルが今、復讐の名の下にアルプスを超えた。予測不可能な強敵を前に、ローマの名家出身の主人公・スキピオは、愛する家族と祖国を守り抜けるのか?
  • シリーズ3冊
    7041,408(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 中公文庫

    失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。齢十九にして初めて訪れた故郷では、小野寺家代々の御役目・参勤道中御供頭を仰せつかる。失火は大罪にして、家督相続は仮の沙汰。差配に不手際があれば、ただちに家名断絶と追い詰められる一路だったが、家伝の「行軍録」を唯一の頼りに、いざ江戸見参の道中へ!
  • ベストセラー『イモータル』の著者が、圧倒的弱者の目線から描き出す「人間の本質」とは?

    時は一九世紀。一匹の犬が愛玩犬として日本からアメリカへ送られる。道中で出会うのは、性格も肌の色も違う様々な人間たち。優しい人間、その人間を迫害する人間、他の動物を絶滅させようとする人間。抗うことのできない歴史の奔流の中で、彼の命を懸けた反抗が、やがてこの世界に小さな希望を灯す――。『イモータル』の著者が、圧倒的な弱者の目線から「人間の本質」を描き出す意欲作。文庫書き下ろし
  • シリーズ7冊
    734858(税込)
    著:
    岡本綺堂
    レーベル: 中公文庫

    死んでもかまわないから背中に刺青を入れてくれと懇願する若者、下屋敷に招じられたまま姿を消した女形、美しい顔に傷をもつ矢場の美女の因縁話など、しみじみとした哀話からぞくりとする怪談まで、岡っ引き半七の友人、三浦老人が語る奇譚十二篇に、附録として短篇二篇を添える。
  • 上下合本で名作一気読み! 讃岐国に生まれ、唐に学んだのち帰朝、宗教・文学から土木灌漑まで八面六臂の活躍を続けた空海。作者はその足跡をたどり、時代風景のなかに自らを置き、過去と現在の融通無碍の往還によって、その死の秘密をもふくめて、日本が生んだ最初の「人類普遍の天才」の実像に迫る。構想十余年、著者積年のテーマが結実した司馬文学の最高傑作。描く完結篇。著者積年の思索が結実した記念碑的大作。昭和五十年度芸術院恩賜賞受賞。

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